写真で紹介> 東・南アフリカ物流事情 - 南ア ヨハネスブルグ

MLG CARGO DIGEST 掲載記事(抜粋)
MOL Logistics (Japan) Co., Ltd
南アフリカ共和国
<写真で紹介>
東・南アフリカ物流事情
―(3)南アフリカ共和国
ヨハネスブルグ
(写真撮影:商船三井ロジスティクス、撮影時期:2012 年 5 月)
【1】
南アフリカ共和国
(Republic of South Africa)概要
面積:
人口:
首都:
民族:
言語:
宗教:
122 万平方キロメートル(日本の約 3.2 倍)
4,999 万人(2010 年:世銀)
人口増加率 1.4%(2010 年:世銀)
黒人(79%)
、白人(9.6%)
、カラード(混血)
(8.9%)
、アジア系(2.5%)
プレトリア
黒人、白人、カラード、アジア系
英語、アフリカーンス語、バンツー諸語(ズールー語、ソト語ほか)の合
計 11 が公用語
キリスト教(人口の約 80%)
、ヒンズー教、イスラム教
ケニヤ、タンザニアの後、5 月 10~12 日の 3 日間、南アフリカ共和国(以下、南ア)のヨハネスブルグ(JNB)を訪
れました。南アは、アフリカ大陸の最南端にしてアフリカ最大の経済規模を誇る国、アフリカの中で唯一の G20 参加
国。日本でも 2010 年のサッカーワールドカップの開催を機に、注目や関心が高まった国でもあります。また近年史に
おいて記憶に新しいところでは、1994 年にネルソン・マンデラを首班とした ANC(アフリカ民族会議)政権が成立し、
同氏が大統領となりアパルトヘイト体制の終焉を迎えることになったことでも 有名です。
南アは首都機能をプレトリア(行政府)、ケープタウン(立法府)、ブルームフォンテーン(司法府)に分散させて
いますが、各国の大使館はプレトリアに置いていることから、国を代表する首都はプレトリアと認知されています。
そして首都と勘違いされやすいヨハネスブルグは、首都機能はありませんが、経済的な中心地となっています。
(1) 南アの経済的中心地・ヨハネスブルグ市
ヨハネスブルグ空港から延びる高速道路、周辺道路の環境、また走っている自動車を見る限り、欧米諸国と見紛う
ばかりの光景が続きます[写真 1-2] 。走っているのは欧州、米州、日本メーカーの新しい車両、とてもこれまで訪問
したアフリカ各国の近隣国とは思えないほど。タクシードライバーがチャイコフスキーを聴きながら運転していたの
は非常に衝撃的でした。
整備されているヨハネスブルグの高速道路
走っているのは殆どが新型車両
Copyright : MOL Logistics (Japan) Co., Ltd. All right reserved
MLG CARGO DIGEST 掲載記事(抜粋)
MOL Logistics (Japan) Co., Ltd
(2) ヨハネスブルグの新都心・サントン
多くの大手銀行・メーカーの本社機能はヨハネスブルグの新都心「サントン」という町に存在しています。日系
商社各社やジェトロもこのサントンの中心に位置する「ネルソン・マンデラスクエア」という施設内に居を構えて
います。サントンは、ヨハネスブルグの中心地より北に 10 キロほど離れていますが、中心地の治安悪化以降、企業が
移転し栄えるようになった比較的新しい街です。
サントンの街並み
ネルソン・マンデラスクエア
(3)ヨハネスブルグの中心街
ヨハネスブルグの中心街には現在、外務省から注意喚起が出ており、実際、地元民以外は歩けるような雰囲気では
ありません。かつては中心地として企業の本社が置かれていましたが、前述の通り治安の悪化に伴北部サントンへの
移転が進みました。それでも地元人たちはここで働き、買い物をし、実際に暮しています。
ヨハネスブルグの中心街 – 車中より撮影
ヨハネスブルグ中心街では引率ガイドの勧めもあって窓を開けての撮影は行えず、上の写真は車中からガラス越し
に撮ったものです。ここは白昼でも犯罪者がうろつく街として知られており、レンズを向けることは危険な行為と
なります。
写真上[左]
写真上[右]
連結トレーラーでザンビアから運ばれてきたと思われる積荷。
自動車 7 大メーカーが南アフリカで製造を行っており、日系ではトヨタ・日産が南アに工場を持ってい
ます。中古車の輸入規制が布かれていることもあり、日本の輸入中古車は出回っていません。
Copyright : MOL Logistics (Japan) Co., Ltd. All right reserved
MLG CARGO DIGEST 掲載記事(抜粋)
MOL Logistics (Japan) Co., Ltd
ヨハネスブルグ市内の鉄道ターミナル・デポ
ヨハネスブルグ市内、MSC の大型コンテナデポ
ヨハネスブルグの中心地からほどなくして、巨大なコンテナのデポが現れます。ダーバン港とヨハネスブルグは
貨物鉄道で繋がっており、鉄道を利用したコンテナ輸送が発達していることを象徴しています。
かつて最大の金の採掘量を誇った南アフリカでは、巨大な資源メジャーによる
鉱山開発が盛んでした。
写真[10]の看板・アングロアメリカン社は、南アフリカ産の金、プラチナ、ダ
イヤモンドも多く扱っており、南アにある DE BEERS(デビアス)社の株式のほぼ
半数を所有しています。
アングロアメリカン社の看板
(4)
黒人居住区・ソフェト
黒人居住区・ソウェト
ヨハネスブルグから 1 時間ほどの距離のところに「ソウェト」と呼ばれるアパルトヘイトの象徴とも呼ばれる黒人
居住区があり、今でも多くの地元民が住んでいます。ソウェト蜂起、マンデラ生家など南アの歴史を語るに欠かせな
い跡地が残っています。
Copyright : MOL Logistics (Japan) Co., Ltd. All right reserved