平成23年度事業報告書 財団法人 NHKサービスセンター

自 平成23年4月 1日
至 平成24年3月31日
平成23年度事業報告書
財団法人 NHKサービスセンター
目
事業運営の概要
Ⅰ
次
……………………………………………………………………
1
公共サービス活動
[放送普及業務]
1
NHK番組情報誌「ステラ」業務
……………………………………
2
2
NHK番組広報業務
……………………………………………………
2
3
NHK広報番組制作業務
4
NHK広報印刷業務
5
NHK語学講座番組音声テキスト業務
6
7
………………………………………………
3
……………………………………………………
4
………………………………
4
NHK展示広報業務
……………………………………………………
5
NHK番組公開業務
……………………………………………………
5
[視聴者サービス業務]
Ⅱ
Ⅲ
8
視聴者の意向吸収・理解促進業務
……………………………………
7
9
NHKスタジオパーク業務
……………………………………………
8
10
NHK放送博物館業務
…………………………………………………
8
11
「NHKホール」「NHKふれあいホール」業務
12
社会奉仕業務
…………………
9
……………………………………………………………
10
一般事業活動
1
番組周知・普及印刷業務
2
文化催事業務
3
ソフト業務
4
放送記念品業務
5
写真業務
庶務事項
………………………………………………
11
……………………………………………………………
11
………………………………………………………………
12
…………………………………………………………
12
…………………………………………………………………
13
………………………………………………………………………
14
事業運営の概要
財団は、“公共放送の普及・発展”という役割を果たすため、テレビ放送完
全デジタル化関連を中心とする広報活動や、放送番組・受信料制度に対する視
聴者の理解促進活動、視聴者サービスの積極的な展開によって、視聴者とNH
Kとの結びつきの一層の強化に努めた。
平成23年度は、財団の「平成22~24年度 3か年経営計画」の2年目
として、引き続き収支均衡予算を踏まえた事業活動に努め、積極的に収入の拡
大を図りつつ、一方で採算性を重視した運営に継続して取り組んだ。また、業
務体制の見直しも行い、一部組織の統合を実施することも含め、効果的で効率
的な運用を進めた。
これらの取り組みの結果、東日本大震災によるさまざまな影響はあったもの
の、23年度の当期一般正味財産増減額は22年度に引き続き増額となり、い
わゆる黒字決算となった。これにより「3か年経営計画」の基本目標である安
定した収支均衡財政を、2年連続で実現することができた。
公益法人制度改革に基づく「一般財団法人」への移行については、25年4
月の移行に向け、定款変更案や公益目的支出計画案の検討、
「最初の評議員選
定委員会の設置・運営規則」の制定など、さまざまな準備を進めた。
リスクマネジメント活動については、引き続き財団を挙げて取り組み、役
員・職員一人一人が公共放送を支える一員であることを自覚し、コンプライア
ンスの意識と高い倫理観をもって業務を遂行した。
Ⅰ 公共サービス活動
〇 23年度は、衛星放送の2波化やテレビ放送完全デジタル化、また、東
日本大震災を検証し復興を支援するNHKのさまざまな取り組みに的確
に対応する放送普及業務を推進し、NHK番組情報誌「ステラ」の発行や
広報番組の制作、番組パネル展・催物・印刷物・Web等による広報活動
など積極的な展開を図った。また、語学講座番組の音声テキストの発行等
により、公共放送NHKの役割に対する視聴者の理解と支持を高める活動
も積極的に推進した。
〇 視聴者サービス業務として、
「NHKふれあいセンター」や各支局での
視聴者意向の吸収やインフォメーションサービスを実施するとともに、
10月からリニューアルオープンした「NHKスタジオパーク」をはじめ、
「NHK放送博物館」
「NHKホール」などでの来館者サービスを一層充
実し、NHKに対する信頼と親近感を高めるよう努めた。また、引き続き
社会奉仕業務も実施した。
Ⅱ 一般事業活動
〇 放送の普及と文化の向上に資する展示イベントを多彩に展開するとと
もに、視聴者の多様なニーズに応える音声・映像ソフトや放送番組記念品
等を制作・提供し、視聴者サービスに努めた。
1
Ⅰ 公共サービス活動
[放送普及業務]
1 NHK番組情報誌「ステラ」業務
○ 東日本大震災の影響で放送番組の未定が相次ぎ、「ステラ」は創刊以
来初めて「4月1日号(23年3月23日発売)」の発行を休止し、予定
していた番組表の刷新とオールカラー化の実施は次号の「4月8日号」
に変更して発行した。本誌以外では「週刊ブックレビュー~20周年記
念ブックガイド」「アスリートの魂~逆境を乗り越えた10人」などの
ステラMOOKを発行し、視聴者の幅広い関心に応えた。
○ 書店ルートを補う新たな販売チャンネルとして電子書籍ルートを開
拓し、本誌誌面をPDF化した「電子書籍版ステラ」の提供を6月
17日号(6月8日発売)から開始した。
○ 月刊誌「ラジオ深夜便」は第6回「こころのエッセー」募集をはじめ
とする放送連動企画を実施することで読者周知を図るとともに、オリジ
ナルのインセティブを開発した定期購読キャンペーンを実施し、4月号
(24年3月17日発売)はこれまでの最高部数146,900部を発行
した。また、「明日へのことば~特選集」「ないとエッセー」「ファンブ
ック2012」等、5冊の関連MOOKを発行し、聴取者の多様なニー
ズに応えた。
2 NHK番組広報業務
○ 東日本大震災関連番組の周知広報に努めるとともに、テレビ放送の完
全デジタル化、BS2波化実施のなか、各波の位置付けの明確化を踏ま
え、各波番組の周知広報を積極的に展開した。
○ BS1は、“今の国際情報”
、“ナマのスポーツ”にこだわったライブ
感あふれる番組の広報に寄与した。
○ BSプレミアムは、「美術・美の壺」「歴史・BS歴史館」「宇宙・宇
宙の渚」
「プレミアムドラマ・テンペスト」
「映画シアター・山田洋次監
督が選んだ日本の名作100本」など本物志向の多彩な教養・娯楽番組
の魅力が視聴者により伝わる番組広報に努めた。「きらり!東北の秋」
「ほっこり!東北の冬」など東北応援番組の広報にも努めた。
○ 総合テレビは、震災復興に向け「NHKスぺシャル」ほか震災・原発
問題の関連番組広報を積極的に展開したほか、「ためしてガッテン!」
「あさイチ」の“連動テーマ”の取材対応も積極的に展開した。
○ ドラマ番組は、大河ドラマ50作目となる「江」
、51作目「平清盛」
、
連続テレビ小説「おひさま」をはじめ、各番組の制作発表・ロケ・スタ
ジオ取材会、試写会、また、シリーズ第3部スペシャルドラマ「坂の上
2
の雲」の試写会などをタイムリーに開催し、メディアへの広報展開を効
果的に行った。
○ 教育テレビは、年度後半、ネーミングを“Eテレ”と改めたが、視聴
者ニーズに添った番組や若者のNHKへの接触率を高めようとの編成
方針に沿って効果的な番組広報展開を図った。
3 NHK広報番組制作業務
○ 広報番組・スポットを次のとおり制作した。
種
別
地上波広報番組
年間本数
内
訳
304 「NHKプレマップ」9 「デジタルQ」12
「もうすぐ9時プレマップ」173 「週末プレ
マップ」43 「デジタルテレビライフがやっ
てきた」3 「NHKとっておきサンデー」39
「坂の上の雲」など特集番組他 25
BSスポット
BS広報番組
1,956
「BSスポット」1,956
239 「BSプレマップ」92 「BSプレミアム 黄金
の扉」48 「BS1 NEXTウィークリー」48
BSPR特集 1 BSPRミニドラマ他 50
音声波広報番組
合
計
355
「FM番組トピックス」355
2,854
○ 新設の日曜日朝の「NHKとっておきサンデー」では、視聴者の関心
が高い番組や再放送希望の多い番組を迅速に取り上げた。なかでも「朝
ドラ1週間」は人気コーナーになった。
○ 23年度前期は「テジタルテレビライフがやってきた」
「デジタルQ」
を中心に、デジタル放送の周知に努めた。後期からは「知ってるデジタ
ル」を立ち上げ、デジタル放送ならではの魅力を余すところなく紹介し
た。
○ 「BSスポット」
「BSプレマップ」、新設の「BS1 NEXTウィ
ークリー」
「BSプレミアム 黄金の扉」などの番組を制作、放送した。
○ 年度末には、75分のBS大型PR特集、4パターンの5分BSPR
ミニドラマを制作し、新しいスタイルのPR番組を制作した。
○ 大阪支局では、「ぐるっと関西おひるまえ」を制作、スポット等の制
作により、放送番組の広報とデジタル放送の周知に努めた。また、連続
テレビ小説「カーネーション」のPRにも力を入れた。
○ 東日本大震災の影響で3月にはPR番組6本が休止となった。23年
度からは通常に戻った。
3
4 NHK広報印刷業務
○ 23年7月のテレビ放送完全デジタル化に向け、22年度に引き続き
NHKの「デジタル放送キャンペーン」に参画し、交通広告や印刷物、
デジタル関連媒体などでデジタル放送の魅力をPRするとともに、技術
的な広報も展開した。また、4月から新たに2波でスタートしたNHK
のBSデジタル放送についても積極的な広報活動を実施した。
○ NHKのホームページでは、期首ごとに「夏ナビ」
「秋ナビ」
「冬ナビ」
「春ナビ」サイトを開設し、出演者のインタビュー動画を多数掲載する
など番組PRの充実を図った。24年2月中旬から立ち上げた「春ナビ」
は、これまでの「完全未接触者獲得キャンペーン」
「ルーキーキャンペー
ン」を包括したNHK・PRサイトとして展開し、印刷物等とあわせ、
効果的な広報活動を行った。
5 NHK語学講座番組音声テキスト業務
○ ラジオ第2放送と教育テレビ(Eテレ)で放送しているNHK語学講
座番組の利用者への便宜を図るため、番組と連動した「音声テキスト(C
D)
」を毎月発行した。
「基礎英語1・2・3」の3講座はCD付テキストの形態で継続発行
し、その他の講座も従来の紙ケース入りからトールケース入りに変更し
て利便性を向上させた。また小学生対象のテレビ新番組「プレキソ英語」
のCD付テキストも発行した。
○ 月刊で発行した「音声テキスト(CD)」(全18講座)は次のとおり。
英語
ラジオ
11 講座
英語以外
7講座
「基礎英語1」
「基礎英語2」
「基礎英語3」
「ラジオ英会話」「入門ビジネス英語」「実践ビジネス英語」
「リトル・チャロ2 心にしみる英語ドラマ」
「英語5分間トレーニング」
「攻略!英語リスニング」
テレビ
「トラッドジャパン」
「3か月トピック英会話」
ラジオ
「まいにちドイツ語」
「まいにちフランス語」
「まいにち中国語」
「まいにちスペイン語」
「まいにちロシア語」
「まいにちハングル講座」
「まいにちイタリア語」
・CD付テキスト(基礎英語1・2・3)の発行数は、65 万 3,600 部(22
年度は 65 万 7,200 部)。CD付テキストを除く「音声テキスト(CD)」
の発行部数は 97 万 5,100 部(22 年度は 102 万 800 部)。
○ ラジオ語学講座番組「アラビア語講座」
「くらしで使えるポルトガル語」
の放送に合わせてCDを発行し、利用者の便宜を図った。
○ ラジオ語学講座番組(英語6講座、「まいにちロシア語」を除く英語以
外の6講座)の12講座を有線放送事業者の㈱USENに番組提供し、聴
取者への便宜を図った(USENではNHKの本放送1週間後にリピー
ト放送)。
4
○ CDコンテンツのインターネット配信は「ラジオ英会話」等12講座
で行い、書店でCD購入が困難な方やデジタルオーディオプレーヤーの
利用者の便宜を図った。
また、放送番組の有料ダウンロード配信も「入門ビジネス英語」等4
講座で継続し、新たに㈱NHK出版と共同でiPhone・iPad向
けに、アプリケーションソフト(「実践ビジネス英語」等6講座)を配信
した。
6 NHK展示広報業務
○ 大河ドラマ、連続テレビ小説などの番組パネル展や展覧会を全国各地
で開催した。
○ 「渋谷DEどーも」
「NHKワンダーランド」
「NHK文化祭」など、
視聴者との交流を図るイベントを積極的に開催した。
○ 第16回「NHKハート展」の全国展開や第17回の製作をはじめ、
「あなたのやさしさを」
「NHKハートスポーツフェスタ」などNHKハ
ートプロジェクト関連イベントを展開し、NHKの福祉への取り組みを
周知した。
○ NHKふれあいホールギャラリーでは、
「第62回紅白歌合戦展」や「介
護百人一首パネル展」など番組の周知や福祉への取り組みを行ったほか、
芸術を学ぶ学生や一般の方に展示会場として提供した。
7 NHK番組公開業務
○ NHKホールにおける「NHK歌謡コンサート」などの定時公開番
組、
「NHK紅白歌合戦」などの特集番組、また、都内で「NHKのど自
慢」などの派遣番組の公開業務を行った。
種
別
回 数
入場者数(人)
定時公開番組
37
102,520
特集・企画番組
50
112,740
都内派遣番組
19
17,670
横浜・千葉・さいたま3局支援業務
20
19,736
7
11,693
133
264,359
その他の公開番組等
合計
○ NHKふれあいホールにおいて「セッション2011」
「金曜バラエテ
ィー」などの公開番組を行うとともに、ふれあいホールギャラリーの運
営を円滑に実施し、視聴者との結びつきの強化に努めた。
種 別
回 数
入場者数(人)
ふれあいホール公開番組等
191
38,575
ふれあいホールギャラリー
31
43,420
222
81,995
合 計
5
○ ファミリーイベントでは、
「モノランモノラン小劇場」
(23年度上期)
、
「ポコポッテイト小劇場」
(23年度下期)を全国で実施したほか、
「つ
くってあそぼショー」等の子ども向けイベントを積極的に実施し、番組
の視聴促進と親近感の醸成に努めた。
種 別
回 数
おかあさんといっしょ
入場者数(人)
春公演: 5月
ファミリーコンサート
秋公演:11月
計8日16公演
51,260
モノランモノラン小劇場
30会場
28,992
ポコポッテイト小劇場
27会場
25,892
186会場
277,996
つくってあそぼショー、ワンワンと
あそぼうショー、はなかっぱキャラ
クターショー 等
合 計
384,140
○ 古典芸能の継承・普及のため、
「東京落語会」をNHK等と主催すると
ともに、その運営業務を行った。
種 別
回 数
東京落語会
12
入場者数(人)
5,563
○ なお、東日本大震災により、「モノランモノラン小劇場」など5件が
中止となった。
6
[視聴者サービス業務]
8 視聴者の意向吸収・理解促進業務
○ 「つながる、伝わる、身近なお客さま窓口」を目指し、新システムに
ついて実践的な改善提案を行い改善に資するとともに、ふれあいセンタ
ー内に設置されたNHK視聴者部分室との連携のもと、危機管理等への
迅速な対応を図った。
また、各支局の視聴者対応者を対象に会議や研修を実施し、財団とし
て視聴者対応の総合力を高めることに努めた。
○ 23年4月のBS2波化、7月24日のアナログ放送終了の情報の収
集・共有化を行うとともに、アナログ放送終了対応では、5月下旬から
8月末まで一次対応席を10席増やす体制強化を図り、デジタル放送へ
の円滑な移行に寄与した。
○ 24年3月から、電話が集中する午前中を中心に対応を強化するため、
一次対応席を10席増した。
○ 3年目となる外部研修機関によるスキルアップ研修は、対応スキルと
して「満たしている」との評価を受けたコミュニケーターが1年目は5
4%余りであったが、3年目は85%余りとなり質の向上に向けて成果
を上げた。
○ 開設10年目を機に、さらに効率性の高い業務運営を推進するため、
各班の担当業務や着信数に比例する着座数・休憩時間の設定など点検、
見直しを順次行った。
○ 23年度から受託することとなったNHKのD3昇格者を対象とした
「CS意識向上研修」を9か月にわたって実施した。受講者にとっては
視聴者の声に接する場であり、ふれあいセンターとっては番組制作者等
に視聴者対応業務を理解してもらう機会となる研修であった。
○ ふれあいセンター(放送)に寄せられた電話、メール、手紙などの対
応件数は106万件(22年度比15万件減)となった。
電話の着座率は92.3%、応答率は73.4%。メールの着信数
は年間で20万件に迫る勢いで、22年度比で17%増となった。
48時間以内の返信率も22年度比1.2ポイント上昇し、目標の84%
を上回る87.3%となった。
○ 全国7か所の支局においても、各地域拠点局からの委託により電話、
FAX等による主として放送に関する問い合わせ、意見等に対応した。
23年度、7支局での対応件数は、合計24万件を超えた。
また、一部支局においては、NHKから受付・案内等の来館者対応業
務も受託した。
7
9 NHKスタジオパーク業務
○ スタジオパークは、23年4月から6か月間全面改修工事が実施され、
「NHKをまるごと楽しむ放送テーマパーク」として10月10日にリ
ニューアルオープンした。工事期間中はスタジオパークへ来館するお客
様や電話等での問い合わせの対応を適切に行うとともに、オープンを控
えた9月から10月までは新生スタジオパークをアピールするパンフ
レットを各所に郵送するなどのPR活動を展開した。
○ 今まで以上に顧客満足度の高い施設運営を図るため、NHK視聴者事
業局サービス開発部と協議し、館内案内および運営業務すべてを1社で
行う業務委託形態に変更し、8月に競争入札で運営会社を決定した。そ
の後オープンまで50名以上の新規スタッフへ業務説明や引き継ぎを
行い、お客様へ心を込めて“おもてなし”をすることの大切さの理解浸
透を図った。その一環で館内の拾得物管理はNHK防災管理室からスタ
ジオパーク事務室に移行し、お客様に即座に対応するシステムとなった。
また、日常から職員・スタッフ合同の防災訓練も行い、地震災害時の対
応にも備えることとした。
○ ファミリーを対象にしたイベントや番組連動型のイベントなど、新生
スタジオパークならではの催し物の運営を的確に行った。また、来館者
には展示物や予約システムが以前とすべて変わったため、各展示を丁寧
に説明するなど、来館者の満足度の向上に努めた。23年度から館内イ
ベントや展示企画の決定システムが変わり、NHK視聴者事業局サービ
ス開発部が基本的に企画することになり、スタジオパーク事務室からの
企画は減少した。
○ 明るく親しみのある施設をめざし、レストランとの連携で障害者の昼
食の団体予約等の利便性を推進、高齢者には館内各所に休憩できるソフ
ァ等を増設した。また、乳幼児同伴の来館者には、イベントホールの近
くに授乳室を3室新設するなど館内設備の充実を図り、お客様サイドに
立ったきめ細かな対応に努めた。
○ 放送センター見学者の接遇・案内業務は、125件・1,463人の
対応を行った。
NHKスタジオパーク入館者数(23 年度:10 月~3 月)
有
合 計
296,773人
料
無 料
個 人
団 体
91,571人
10,078人
(高校生以下・18歳未満
・65歳以上)
195,124人
10 NHK放送博物館業務
○ 23年度の入館者数は122,456人であった(開館日数は309
日)。上半期は、東日本大震災関連の節電要請に応えての開館時間短縮、
8
イベント縮小などにより、前年度比20.7%減となった。下半期は好
調に数を延ばしたが、結果前年度を13,571人下回り、歴代5位と
なった。
○ 新設の「こんにちはふるさと・地域放送局のちから」展およびイベン
トは長野、金沢、徳島、青森、札幌、宇都宮局を取り上げ、各局の話題、
課題、制作番組紹介など地域局の様子を伝えた。
○ 企画展は「気象予報あれこれ」
「地域発ドラマ」
「久保田万太郎と愛宕
山」
「松田トシ寄贈資料展」などを実施し、タイムリーな内容で多くの
人を集めた。イベント「文化講座」は、福地茂雄、今野勉、池井優氏な
ど各界の第一線で活躍する方たちを迎え充実した。新規の「放送
人の世界」は新聞各紙にも取り上げられ、新しい来館者層を開拓し、
継続への期待が集まった。
○ 「中・高校生のための放送講座」
「俳句自然塾」
「学芸員実習」
(学習
院大学など計7校9名参加)などを実施し、次世代視聴者の放送への関
心を高めた。
○ 「国際博物館の日」に参加するなど博物館相互の連携を密にし、課題
の解決方法を共有化した。
11 「NHKホール」
「NHKふれあいホール」業務
(1) NHKホール
○ 23年度はNHK関係の使用が156日、NHK交響楽団の定期・随
時の演奏会が43日あり、入場者は合わせて、38万人余りとなった。
放送や芸能、文化の魅力を公共放送の施設を通じて幅広く視聴者に提供
した。
○ 外部貸し出しは、メトロポリタンオペラやバイエルンオペラなどクラ
シックから演歌まで幅広く公演を行い、前年度より 3 万4,000人余
り多い25万人余りの入場者となった。年間の公演日数は118日とな
り、これによる副次収入は初めて3億円を超えた。
○ 年間の入場者数は64万人余りとなり、前年度より1万1,000人
余り増えた。昭和48年の開設以来の入場者数は2,683万
2,295人となった。
○ 施設の更新・整備については、音響室や場内で使用する音声調整卓を
すべてフルデジタル方式の調整卓に更新した。また、北面外壁タイルの
補修を行い、外壁補修工事は完了した。
使用内訳(23 年度)
NHK使用
NHK交響楽団使用
156日
外部利用
118日
43日
整備補修
49日
9
(2) NHKみんなの広場ふれあいホール
○ ふれあいホールの観覧者は3万8,000人余りで、過去のほぼ半数
近くに落ち込んだ。BS波の再編に伴い、公開番組が大幅に減ったこと
に加え、節電対応で夏場の3か月間、平日利用を中止したことが影響し
た。
○ これに対し、ギャラリーは「おひさま展」や「第62回紅白歌合戦展」
などが人気を呼び、4万3,000人余りと過去最高を記録した。番組
公開ライブラリーの利用者も増えた。
入場者数(23 年度)
公開番組・イベント等観覧者
38,575人
ギャラリー観覧者
43,420人
NHK番組公開ライブラリー利用者
5,443人
12 社会奉仕業務
○ 月刊誌「ラジオ深夜便」を全国の老人福祉施設に寄贈するとともに、
(社福)日本点字図書館の視覚障害者を対象とした点字週刊誌「NHKウ
イークリーガイド」の編集・発行を助成した。
○ 放送教育振興のための「NHK杯全国中学校放送コンテスト」や地域
文化の向上に寄与した人々を顕彰する「NHK東北ふるさと賞」を
NHKなどと共催した。
また、全国放送教育研究会連盟、NHKなどが主催する「放送教育研
究会全国大会」
「放送教育研究会地方大会」への助成を行った。
10
Ⅱ 一般事業活動
1 番組周知・普及印刷業務
○ 大河ドラマ「平清盛」や連続テレビ小説「おひさま」などのドラマの
舞台を紹介した「ステラ」の独自企画「日本ふるさと紀行」と連動した
自治体等との相互協力による広報冊子を6回にわたり発行した。
○ 23年7月のテレビ放送完全デジタル化の円滑な実施、それ以後のBS
デジタル放送等の総合的な普及・促進を図るため、Dpa((社)デジタル
放送推進協会)の広報事業に参加した。
○ 地方自治体・公共団体および民間団体が行う地域振興活動や社会教育活
動等との相互協力によるポスター・冊子等の制作を積極的に展開し、NH
Kの番組広報につなげた。
○ MLB(大リーグ)をはじめとした各種スポーツ放送や、エンターテイン
メント番組をデジタル放送普及のための有力なコンテンツとして位置づ
け、23年4月から新たに2波でスタートしたNHKのBSデジタル放
送の周知に向け、各種の広報印刷物を積極的に制作した。
2 文化催事業務
(1)展示業務
○ 「宮沢賢治展」
(2会場)
、
「シャガール展」
(2会場)
、
「ハローキティ
アート展」
(2会場)
、
「さかなクンの世界展」
(1会場)
、
「川本喜八郎 平
家物語展」
(1会場)
、
「南桂子展」
(5会場)などを全国各地で開催した。
○ 22年度に引き続き、
「中川一政展」
(4会場)
、
「中島潔展」
(2会場)
、
「棟方志功展」
(2会場)
、
「草乃しずか日本刺繍展」
(5会場)
、
「角野栄
子展」
(4会場)などを全国で開催した。
(2)催物業務
○ 地域文化の振興を目的とした宝くじ助成事業「宝くじ文化公演」は、
東日本大震災の影響により1公演中止となったが15会場で、また、
「宝
くじふるさとワクワク劇場」は、予定通り10会場で実施した。
○ 市制40周年記念事業として18年度開始した埼玉県戸田市「市民ミ
ュージカル」公演は、市制45周年を迎えた23年度も引き続き制作・
実施した。
○ NHK全国ケーブルテレビキャラバン「NHKお笑いオンステージ」
(4会場)を制作した。
○ 地上デジタル普及イベントとして、NHKのど自慢予選会において
「地デジで笑!劇場」
(14会場)を制作した。
11
3 ソフト業務
(1)音声ソフト
○ 音楽ソフトとして「名曲アルバムベスト120」「NHK交響楽団
85周年記念シリーズ」などを発行した。NHKラジオ番組「ラジオ深
夜便」に「深夜便のうた」として「君は今でも/加山雄三」など8曲を
提供した。
○ 落語関係では「桂枝雀 落語選集」
「古今亭志ん生全集」他を制作、発
行した。
○ 独自収録として名スポーツ選手講話集「負けてたまるか」、ラジオ深
夜便「母を語る」、教材として教科書準拠版中学校「国語1~3年」を
受託制作・製造した。
○ 大河ドラマ関連で「平家物語~人物伝」を制作、発売した。
(2)配信
iTunesストア他にNHKアーカイブスを利用して「歴史と人
間」および「人物春秋」から「武将を語る」、ドラマ関連の「私の自叙
伝~松下幸之助」、その他独自に音声収録をしたコンテンツとして大河
ドラマ関連で「平清盛~歴史に学ぶ」をオーディオブック化して有料配
信した。
(3)展示映像制作
22年度から継続していた環境省「えびのエコミュージアム」の展示
映像、新規受託の文化庁「阿波の襖からくり」などを制作し納品した。
4 放送記念品業務
○ NHKスタジオパークやNHKホール、NHK放送博物館等への来館
者や「NHKのど自慢」などの公開番組の観覧者に対して放送記念品を
提供し、視聴者サービスと放送番組周知、NHKに対する理解促進に努
めた。
なお、23年4月から半年にわたるNHKスタジオパークの全面改修
工事に伴い、来館者へ放送記念品を提供するスタジオショップもその間、
休業となった。
○ NHK各放送局(名古屋局、京都局など4局)から各地域の「ご当地
どーもくん」着ぐるみの発注を受け、提供した。
○ NHK放送番組に関連したカレンダー(
「気象予報士」
「NHKワール
ド」「とっさのひとこと」
)、「富士山カレンダー」、図書カード(連続テ
レビ小説「おひさま」など)を引き続き制作・提供した。
12
5 写真業務
○ 番組情報誌「ステラ」
、番組広報写真、番組周知印刷物などの写真撮影
のほか、視聴者サービスとして、
「おかあさんといっしょ」
「NHK全国学
校音楽コンクール」等の記念写真を撮影し、提供した。
13
Ⅲ 庶務事項
1 理事会
開催回
第416回
開催月日
23. 5.26
第417回
23. 7. 1
第418回
第419回
23. 9.22
24. 3.19
2 評議員会
開催回
第152回
開催月日
23. 5.23
第153回
第154回
第155回
23. 6.30
23. 9.16
24. 3.16
3 理事、監事の就・退任
年月日
就・退任
23. 7. 1
重 任
23. 7. 1
重 任
23. 7. 1
新 任
23. 6.30
辞 任
23. 7. 1
新 任
23. 6.30
辞 任
23. 9.20
重 任
23. 9.20
重 任
23. 9.20
重 任
23. 9.20
重 任
23. 9.19
退 任
23.10. 1
重 任
議
事
①平成 22 年度事業報告および収支決算
②評議員の選任
③財団法人エヌエイチケイサービスセンター
における最初の評議員の選任方法および最
初の評議員選定委員会の設置・運営規則
①理事長の選任
②専務理事および常務理事の選任
③評議員の選任
①評議員の選任
①平成 24 年度事業計画および収支予算
②最初の評議員選定委員会委員
③最初の評議員候補者
議
事
①平成 22 年度事業報告および収支決算
②理事の選任
①監事の選任
①理事の選任
①平成 24 年度事業計画および収支予算
②最初の評議員選定委員会委員
③最初の評議員候補者
役
理
理
理
理
監
監
理
理
理
理
理
理
名
事
事
事
事
事
事
事
事
事
事
事
事
14
氏
名
大島敏男
佐々木貞夫
田口信太郎
矢吹信一
小泉公二
森永公紀
五十嵐耕一
石川昌平
黒羽房子
山口彭子
後藤和彦
三谷行夫
4.理事・監事
役職名
氏
名
就任年月日
経
歴
理 事 長
大 島 敏 男
23. 7. 1
(元 NHK秘書室長)
専務理事
石 黒 一 郎
22. 7. 1
(元 NHK総合企画室構造改革事務局長)
常務理事
永 田 洋 一
22. 7. 1
(元 NHKサービスセンターメディア広報部
エグゼクティブ・プロデューサー)
理
事
佐々木 貞夫
23. 7. 1
(元 NHKサービスセンターソフト事業部
(一般ソフト)部長)
(元 NHK福島放送局長)
理
事
田口 信太郎
23. 7. 1
理
事
五十嵐耕一
23. 9.20
(財)桐仁会理事長
理
事
石 川 昌 平
23. 9.20
(有)石川環境システム研究所代表取締役
理
事
黒 羽 房 子
23. 9.20
元(株)日本経済新聞社編集委員
理
事
山 口 彭 子
23. 9.20
武蔵野市教育委員会委員
理
事
三 谷 行 夫
23.10. 1
(株)NHKエンタープライズ取締役
監
事
小 泉 公 二
23. 7. 1
NHK関連事業局長
役職名
氏 名
就任年月日
評 議 員
岡野俊一郎
23. 5. 1
国際オリンピック委員会名誉委員
評 議 員
橋田壽賀子
23. 5.25
脚本家、橋田文化財団理事長
評 議 員
行 天 豊 雄
22. 5.28
(公財)国際通貨研究所理事長
評 議 員
遠 藤 利 男
23.10. 1
元(株)NHKエンタープライズ21代表取締役社長
評 議 員
浅 井 愼 平
23.11. 1
写真家
評 議 員
田 中 直 毅
23.11. 1
国際公共政策研究センター理事長
評 議 員
坪 井 節 子
23.11. 1
(社福)カリヨン子どもセンター理事長、弁護士
評 議 員
小 野 直 路
23. 4. 1
NHK副会長
評 議 員
溝 口 明 秀
22. 7. 1
(株)NHK出版代表取締役社長
評 議 員
塚 田 祐 之
23. 6. 1
NHK理事
評 議 員
長谷川
孝
23. 7. 1
NHK視聴者事業局長
評 議 員
髙 井 俊 和
23. 7. 1
NHK広報局長
5.評議員
経
15
歴
6.登記事項
理事の就・退任について登記を行った。
7.理事および監事に支払った報酬等の額
当事業年度における当財団の理事および監事に対する報酬等の内容は以下のとおり。
対象者
人数
報酬の額
理事
12名
74百万円
監事
2名
(無報酬)
注 1) 上記人数には、当期中に辞任した常勤の理事 1 名、退任した
非常勤の理事1名、辞任した非常勤の監事 1 名を含む。
注 2) 上記のうち、非常勤の理事 6 名および非常勤の監事 2 名には、
報酬は支払っていない。
8.23年度末職員の配置および人員
所 属
年度末人員
東 京
185
大 阪
16
名古屋
7
広 島
7
福 岡
6
仙 台
7
札 幌
6
松 山
4
合 計
238人
16