心の健康、大事にしてますか? 平成24年4月発行 第1号 厚生労働省によれば、約6割の労働者が強いストレスを抱えた まま仕事をしているといいます。メンタルヘルスに丌調をきた す人は増加傾向にあり、今やメンタル面の丌調は、誰でも抱え る可能性のある問題です。まずは自分で対処できるようストレ スについて理解を深めましょう。 ストレスに強い人、弱い人 ストレスへの反応は人それぞれです。 同じ条件下で同じようなストレスを受けた時にひどく落ち込む人もいれば、何とも ない人もいます。ストレスへの耐性は、性格や体質、それまで過ごした環境や価値観、 ワークライフバランスなどに影響されます。 ◆ストレスに強くなる8つの習慣 ◆ストレスとは 簡単に言うと「刺激を受けた時に生じる、心や体の歪み」のこと。 ストレスに対し、その原因となる刺激や出来事のことをストレッサーと言います。 ① 気分本位をやめる 「気分が乗らないから明日にしよう」 など気分に左右されず、「今やるべきこ と」に取り組む姿勢を持ち、出来るとこ ろまででいいと割り切る気持ちも大切で す。 ③ 過去にこだわらない 脳の視床下部がストレスを感知し、自律神経系と内分泌系に働きかけます。すると 体は、「戦闘状態」となり、血圧や心拍数を上昇させ、心身の働きを活発にするホル モンを分泌してストレスに対抗します。しかし、強いストレスを受け続けるとこれら の働きが乱れ、生理機能を正常に保てなくなり、心身にさまざまな丌調が生じます。 現在の問題や困りごとをすべて過去の 出来事のせいにしていませんか?過去の ことを現在や未来にプラスにするなら良 いのですが、こだわるだけならマイナス に。過去はもう済んでしまったこと。こ れからある未来に目を向けましょう。 ⑤ 休息をとる ◆ストレスが続くと… ストレス反応の経過には3段階があります ② 抵抗期 疲労感が興奮に変わったり、 週に1日は必ず休みを取りましょう。 スポーツなど体を動かす趣味や、絵画、音楽 など仕事から離れ、自分に合った気分転換を 図りましょう。 逆に脱力感に陥る時期 ① 警告期 ・血圧の変調が本格化し、 血糖も増える。 ・胃や心臓の異常。 ・仕事を抱え込み、休まなくなる。 「疲れたなぁ」「体調が悪い なぁ」危険信号が心身から発 せられている時期 ・血圧が上がったり、下がったりする。 ・イライラ、肩こりなど。 ・ミスや事故が多くなる。 ③ 疲弊期 電池が切れるように踏ん張り が利かなくなり、自分の力で はどうにもならなくなる時期 ・集中力がなくなり物忘れがひどくなる。 ・何もする気がなくなる。 ・ストレス性潰瘍など心身症や、うつ等の 心の病気になる。 ・ひどい時には死に至る。 ⑦ 腹を立てない 腹を立てると、イライラするだけでなく、 血圧が上がって自律神経に影響し、食欲な どにも影響します。「腹を立てると自分が 損をする」と思い、出来るだけ心穏やかに 過ごしましょう。 ② 完全主義に陥らない 自分にも人にも完璧を求めすぎたり、他人 と比較して思い悩むことも心の負担になりま す。人に良く思われたいという気持ちは誰に でもあるものですが、自分の能力や環境の条 件を考慮するようにしましょう。 ④ ひがみっぽくならない 「上司はあの人にばかり…」ひがむ気持ち が高じるとちょっとしたきっかけで人を攻撃 0 したり自分を傷つけたりしてしまい、ストレ スの原因となります。 ⑥ 目先にこだわらない 目の前のことだけに集中しすぎて、細か なことにこだわり過ぎていませんか? 状況は時間の経過とともに変わっていくも のです。問題が起こっても、焦らず、時間 的な流れの中で解決していくとどっしり構 えましょう。 ⑧ 不安を受け入れる 人生において丌安はつきものです。丌安は あるがままに受け入れて、まずは、自分が出 来ること、やるべきことに取り組む習慣を身 につけましょう。 平成24年5月16日(水)17:30~ 全体勉強会 テーマ「メンタルヘルスについて」 講師 佐賀県産業医学協会 後藤 英之 先生 ※全職員対象の勉強会です。参加をよろしくお願いします。 編集者 「衛生管理者 江向 香織・福島 悠」
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