第9回YNU-HCD・ワンゲル企画展 2014年10月25日 経済学部講義棟100 いまや空前の中高年の登山ブーム、さらに山ガールたちが花を添えています。かつて56年前も大登山ブー ムで、若者はこぞって山に出かけていきました。横浜国立大学にも1957年にワンダーフォーゲル部が誕生。 以来56年間、様々な変化の歴史を刻みながら「山好きな仲間」の活動は半世紀を超えて脈々と続いています。 OB会でも非常に活発な活動が続いており、会員数も600名になろうとしています。特に 70 歳を超えるシ ニアOB達は毎月幹事持ち回りの月例登山に毎回約40人が集っています。また、大学のホームカミングデー では交流会フィナーレでワンゲルOBリードにより「みはるかす」斉唱とエールでの締めが、恒例化しつつあ ります。昨年に続き、そんな元気印のワンゲルの今昔を皆様にご紹介する企画展です。ご来場を心よりお待ち しています。 本年度はワンゲル新入部員が 19 人と多数となってお り、昨今の山を反映しているようです。4 月に大山、三 峰山で新人歓迎登山、5 月に妙高高原にある苗名小屋で の小屋合宿、さらに、夏合宿は北海道のトムラウシ・大 雪山、と活動も活発になっています。また自転車でトレ ーニング、山行のアプローチへの活用をするなど新たな 活動も展開しています。ちなみに、現在部員は 1 年生 19 人、2 年生 3 人、3 年生 7 人と計 29 人となっています。 現役ワンゲル部の公式ホームページ:http://ynuwv.com/ 今年は 5 月のOB山行が第 40 回の節目に当たり、5/17 に蓼 科山(写真)、夜は白樺湖宿舎で記念会食、翌日も車山から 霧ヶ峰ハイキングを実施しました。蓼科山は上部では雪が残 っていましたが好天に恵まれました。記念会食も盛会のうち に終わりました。翌日も好天。車山、霧ヶ峰からは富士山、 南アルプス、中央アルプス、北アルプスの 360 度展望のご褒 美をいただきました。 ワンゲル部 OB 会の公式ホームページ:http://ywvob.com/xoops/ 今回もワンゲル展では、これまでの部活動の様子を当時の写真・年表・グラフで掲示し、また登山テント・ 山道具・記念誌を含めた紙資料・芸術作品なども種々展示致します。 まず、部員数の変遷を見てみましょう。 このグラフを見ると、1957年創立以来部は爆発的に発展し、1964年には総部員数が140名という 巨大な部になりました。その数は徐々に減少して行き、1988年に40名に落ちて普通の部になりました。 このグラフと日本の経済成長のグラフをあわせて考えると、その著しい類似点に気がつきます。1990年以 降、日本社会の構造も代わり、大学生の状況もワンゲル繁栄時代とは全く様変わりしているのです。それでも ワンゲルは存続し、山への情熱は燃え続けています。 部員達は単に山に出かけただけではありません。出かける前にその地域を研究し、行動の理念を定め、行動 計画書をつくり、登山後は報告書と総括書を作りました。これが膨大な資料となって部室に残されています。 OB会ではこれらの資料や写真をデジタル化する事業を始めています。 部の機関誌「スカイライン」は始めの6巻まで年2回、以後年1回の発行で1980年まで続きました。以 後は25、30、40周年記念号と出て終止符を打ちました。1990年頃からは学生たちは紙による記録を 残さないようになりました。 OB会では年3回、フルカラーのOB会報を発行しています。また、その公式ホームページは恐らく本学ク ラブ同窓会の中では断トツに充実したものと自負しています。2007年にはワンゲル創立50周年を迎え、 記念式典を挙行しました。その際に発行した50周年記念誌は東京と京都の国立国会図書館に収納されていま す。展示会では皆様にこれらの一端をお見せしたいと考えております。
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