Phonak Target ™ 耳鳴りノイズ・バランス フィッティングガイド 耳鳴りバランス・ノイズジェネレーターはフォナック オーデオ V の 4 クラス全てで利用可能です。マスキング環境 やサウンドセラピー環境における耳鳴り管理プログラムの一部として使用されるサウンドエンリッチメント手法を 提供します。 ノイズジェネレーターは、患者の細かいニーズを満たすよう周波数特性を調整することが可能です。初期設定では、 患者のオージオグラムを基に計算され、ホワイトノイズおよびピンクノイズも選択可能です。ノイズジェネレータ ーはオーマチックプログラムおよび追加プログラムに取り入れることが出来ます。 ※ 本機能の使用には医師の処方が必要です。 補聴器と接続 アイキューブⅡ:補聴器との接続にケーブルは不要です。補聴器にバッテリーを挿入し、バッテリーホルダーを閉 めて電源を入れます。 NOAHLink or HIPRO:接続機器に差したプログラミングケーブルを補聴器のケーブル差込口へ差します。 適切な接続機器が画面上に表示されているか確認します。 接続機器を変更する場合、アイコン横の▼から選択します。 [ 接続 ]をクリックし、フィッティングを開始します。 接続している補聴器が読み出されます。 補聴器が接続されたら[ 音響パラメーター ]の画面が自動的に 表示されます。必要に応じて使用する補聴器のカプラ(フッ クやチューブ)を変更してください。 それに合わせてフィッティング内容が再計算されます。 オージオグラム ノイズの利得レベルやノイズシェープ(ノイズの周波数 特性)はオージオグラムや補聴器の利得/MPO をベースに 仮計算されます。 ① ② より正確に仮計算させたい場合、[①顧客 ]>[②オージオ グラム ]>[③最も気になる耳鳴り ]をクリックします。 患者の最も気になる耳鳴りの周波数とレベルを入力しま す。入力できる範囲は、周波数は 125~16,000Hz でレベ ルは 0~45 dB SL1です。 ③ 基本調整 ノイズジェネレーターは[①フィッティング ]>[②基本調 整 ]>[③耳鳴りノイズ・バランス ]の画面で確認できま す。ノイズシェープは緑色で表示されます。 ② ① ノイズシェープの表示では、必ず[ 出力表示 ] にしてください。 カーブ画面左上にあるインジケーターにカーソルを合わ せると、自由音場等価 dB(A)レベルを確認できます。 ノイズレベルの増減や周波数(低域/高域)を強調する シェープの変更はカーブ画面下から行います。 最大耳鳴りノイズレベルの値もここに表示されます。 ③ [ 耳鳴りバランスシェープ ]のプルダウン▼から初期設定の[ 難聴度に設定 ]、[ ホワイトノイズに設定 ]や[ ピンク ノイズに設定 ]に変更することが可能です。 ノイズレベルが高い場合 耳鳴りバランス・ノイズジェネレーターの最大出力レ ベルは 85 dB(A)です。 ノイズジェネレーターのレベルが 80 dB(A)を超えると、 一般的な騒音曝露量の勧告に従い注意が表示されます。 一日の最大推奨装用時間だけでなく、最大ノイズレベル も一緒に表示されます。 また、シェープの色は緑からオレンジへ変わります。 1 感覚レベル(sensation level)ー個々の人と指定された音の,その音の聴覚閾値を超えた音圧レベルの量。 Phonak Target™ | 耳鳴りバランス フィッティングガイド 2 微調整 耳鳴りバランス・ノイズジェネレーターのより細かい 調整は[①フィッティング ]>[②微調整 ]>[③耳鳴りノイ ズ・バランス ]から行います。チャンネル別に調整する ことで、より正確なラウドネスやノイズの周波数特性 の調整が可能です。 ① ② [ オートマチックプログラム ]内でのノイズジェネレー ターの変更は、他のオートセンス OS のプログラムへ自 動的に反映されます。 (ノイズは全てのオートマチックプログラムに反映) 耳鳴り患者の大多数はノイズジェネレーターや増幅を 併用します。これらが利用可能な状態であれば、ノイ ズジェネレーターは初期設定のオートセンス OS で有効 となり、その後必要に応じて追加のプログラムでも有 効にします。 (追加プログラムでノイズジェネレーターを変更して もオートマチックプログラムには反映されません) ③ [ 追加プログラム ]では特定の環境下で使用したい際に新たにプログラムを追加します。 ・プログラムのカスタマイズ例:増幅とノイズジェネレーター 特定の環境下でのみノイズジェネレーターと増幅を併用したい場合(例:耳鳴りが最も気になる環境での使用)、 耳鳴りバランス・ノイズジェネレーターを単独の追加プログラムでは有効にし、オートセンス OS では無効にして 使用することが出来ます。 ・プログラムのカスタマイズ例:ノイズジェネレーターのみ ノイズジェネレーターのみ使用したい場合(健聴者だがノイズだけ利用したいなど)、耳鳴りバランス・ノイズジ ェネレーターを有効にさせたまま、利得を聞こえないレベル(ミュート)にすることが出来ます(利得のオプショ ン)。これは追加プログラムでのみ設定が可能となります。 ノイズジェネレーターの大きさと周波数特性は、必要に応じて単独プログラムもしくは全てのプログラム横の▼メ ニューから[ ノイズジェネレーターの設定をリセット ]を選択し、リセットすることが可能です。 [再計算]をクリックし、[ 耳鳴りノイズバランス微調整内容をリセット ]から行うことも可能です。 データログ [①フィッティング ]>[②データログ ]をクリックすると、 患者自身によるノイズジェネレーターの調節履歴を見 ることが出来ます。ただし、事前に[①機器オプション ] の[②ボリュームの作用 ]で[③ノイズの調整 ]の設定をし ていなければ、データログで確認することは出来ません。 ② ① Phonak Target™ | 耳鳴りバランス フィッティングガイド 3 機器オプション ボリュームやプログラムスイッチを設定するには [ フィッティング ]>[ 機器オプション ]をクリック します。 ① 補聴器のボリュームコントロールは次のいずれかに 設定できます: ① 補聴器の利得の増減 ② 上記に加え、ノイズジェネレーターの レベルの増減。 ③ ② フィッティングを終了する 画面右上の[ セッションを閉じる ]をクリックすればいつでもセッションを閉じることが出来ます。 正しく補聴器が保存されると確認メッセージが表示されます。 保存されると、最初のセッションを開く前の画面へと戻ります。 Phonak Target™ | 耳鳴りバランス フィッティングガイド 4
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