ワークショップ進行シート 作成日: 2014 年 7月 28 日 タイトル:当たり前ってなんだろう ~世界の“式”をのぞいてみよう~ ファシリテーター(グループ) :佐藤愛、五十嵐亜璃、小川達郎、家老美咲、村山亜紗美 阿部真歩、石川華子、井上萌花、大沼杏奈、田村健気 1:本ワークショップの要旨 人生のなかで一度は経験するであろう冠婚葬祭を題材として異文化理解を図る。世界の冠婚葬祭を見ると各国の地 域性や人々の思考などが大きく関係していることがわかる。そこで多くの国を取り上げそれらの国の特徴を観察・ 比較を行うことで文化の違いを知ってもらう。そして、 「当たり前」という考えを変えて、違いを認識することにつ なげていき、国際化が進む今、私たちが異文化に触れたときにどのように違いと向き合うことができるか考える。 2:本ワークショップの目的(目標、実現したいこと) 1. 日本の冠婚葬祭を再認識する。 2. 世界に存在する異文化と触れて、冠婚葬祭という観点から異文化を知っていく。 3. 異文化を受け入れる。 4. 日本と世界の比較を通して自分自身が持つ“当たり前”の考えに気づく。 5. 今後異文化と接する際に、各々がどのように関わっていくことができるか考える。 3:本トピックをとりあげる理由 「グローバル化」という言葉をよく耳にする。また、日常生活の中でも異なる世界の人々や物と触れる 機会が増えている。そのように、世界で異なるものと接することが身近になっている現代において、一 人ひとりが異文化理解を行うことは非常に重要になっているように考えている。異文化を認めることは 難しくても、世界を知って様々な文化が存在していることを受け入れるなら、より円滑な対外関係を築 くことができるとも考える。また、一人一人には“当たり前”の感覚が存在しているが、日常の中でそれ に気が付くことは難しい。ワークショップを通して日本を見つめなおし、世界を知るなら“当たり前”に 気づくことができると思う。これらの理由から、異文化理解促進を目的として「冠婚葬祭」をテーマにワ ークショップを行う。 1 4:活動過程 (使用時間: 活動内容 過 程 90 分(休憩 10 分含む) 具体的な発問・説明・ 参加人数: ねらい 動きなど (所要時間) 30~40 人 使用する教材 ・備品 ) 予想される反 応.その他,注 意事項 ア イ ス ブ レ 伝言ジェスチャー グループごとに一列に 体を動かし、大学 紙 参加者も大学 ーキング(7 ゲーム 並び、本テーマを交え 生との緊張感を 生も緊張がほ 分) たキーワードをジェス なくす。 ぐれる。 チャーのみで伝えてい く。 導 入 :起 (23 分) ・日本の結婚式の 日本で一般的に行われ 多くの人が知っ 日本の常識・当 紹介(3 分) ている結婚式を紹介 ているような結 たり前を改め し、同じ情報を共有す 婚式を紹介し、当 て確認する。ま る。 たり前のことを た、日本の結婚 実感してもらう。 式のあり方を 知る。 ・世界の結婚式に グループごとに二か国 世界の結婚式を 関するカードゲー ずつ振り分け、各国の 知ってもらう。 ム(20 分) 結婚式についてのカー ドゲームをする。 休憩(10 分) 2 ゲームのカード 各国の結婚式 の違いに気づ く。 展 開 :承 (40 分) ・劇「国際結婚カッ 日本人とイギリス人の 身近に感じる国 劇の準備を円 プルの文化衝突」 結婚式。文化の違いに 同士でさえも、文 滑に行う。 (10 分) よって喧嘩が始まる。 化の違いは生じ ・議論①(5 分) るのだと気付い 準備をしてい てもらうために る時の参加者 あえてメジャー の対応をきち な国を挙げた。 んと行う。 なぜ劇中に喧嘩が起こ 文化の違いによ 紙 劇の中のポイ ってしまったのか、原 り混乱が起こっ ペン ントに気づい 因をグループごとに話 たことに気づく。 付箋 てもらえるよ し合う。 うに、ファシリ テーターが声 ・発表①(5 分) ・議論②(5 分) グループで話し合った 意見を共有する をかけながら ことを一班ずつ発表す ことでいろんな グループワー る。 考え方に気づく。 クを行う。 喧嘩をなくすためには どうすればよいのか、 招待客の視点で話し合 う。その際、ポストイッ トやポスターを使って 出た意見を可視化でき るようにする。 ・発表②(5 分) グループで話し合った ことを一班ずつ発表す る。 ・劇:喧嘩をしない 劇 に 一 人 招 待 客 を 加 どうしたらよい ためには…(10 分) え、もう一度劇を行う。 か考え、実際に演 その際、新たな招待客 じることで、もし を生徒に演じてもら 自分が実際に異 い、自分たちが考えた 文化の衝突を経 解決策を実践してもら 験した時、どうし う。 たらよいかに気 づく 3 まとめ :結 まとめ・メッセー (10 分) ジ 日本と世界の結婚式を これから異文化 紙 導入からから 通して当たり前だと思 理解と触れ合う ペン 展開まで考え っていることばかりで ときに違いを受 てきたことを はなく、当たり前では け入れることが 復習できる。 ないこともたくさんあ できる。 る。その身近な例、また 自分の中の“当た は生じる問題の例をい り前”が当たり前 くつか挙げる。 ではないという ことに気づく。 5:会場のセッティング スクリーン ・劇を行うため。スクリー ン付近はやや余裕のあ プロジェ る使用を希望。 ・床での活動のため、個人 クター 用の机と椅子は用いな い。 ・劇のためにいくつか机と 椅子のセットを使用。 6:使用する教材 筆記用具、模造紙、ペン、付箋、画用紙、ゲーム用のカード 7:参考にした資料 葬祭研究所 世界の結婚式動画で異文化体験 8:その他 ・ワークショップ全体を通してプロジェクターを使用する。そのため、機材周辺の活動に注意する。 ・参加者が動きやすいように、できるだけ障害物がない教室での活動を希望 4
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