楽しい実験、工作 手順 家庭にあるものを使った実験を紹介 (しょうかい) し、身近な現象に興味、関 心を持たせるコーナーです。 ふわふわクラゲで遊ぼう! めいわく 冬になるとバチッと痛い迷惑な静電気 その力を利用したおもちゃを作ろう みなさんは下敷 (じ) きで頭をこすって髪 (かみ) の毛を立た せて遊んだことがありませんか? 髪の毛が下敷きに吸い寄 せられるように立ち上がりますが、 それが静電気の力です。 静 電気とは、物に電気がたまる現象のこと。 またはその電気の ことを言います。静電気の現象の中でも、物と物をこすり合 わせたときに静電気が起こることを 「摩擦帯電 (まさつたいで ん)」 と言います。今回は寒い冬に発生しやすい静電気を 使った楽しいおもちゃの作り方を紹介 (しょうかい) します。 準 備 す る も の PPテープ(荷造り用のポリプロピレンのひも、幅2. 5cm) 30cm プラスチック製定規(もしくはアクリル製の棒や塩化ビニル製の棒) 30cm以上のもの ウール製の布(マフラーなど) 下敷き ティッシュペーパー 教えてくれた人 長崎市科学館 業務グループ 吉川優祈さん 「長崎市科学館では2015年2月11日まで、冬の企 画展(きかくてん) 『なるほどからだのふしぎ展』 を開 催(かいさい) しています。ぜひ、家族や友達と一緒 (いっしょ) にお越しください」 所 長崎市油木町7−2 ☎ 095・842・0505 開 9時半∼17時 1 PPテープが2枚重なっている場合は めくって1枚にする。使用するのはこのう ちの1枚。幅が5cmより太い場合は、真 ん中から裂(さ) いて2. 5∼3cmにする。 2 1 の真ん中でかた結びをし、結び目 を作る。 3 ふわふわの毛を作る。結び目 に向かってテープを細く裂く (写 真左)。 1本分の幅が1∼2mm 程度になるのが理想(写真右)。 ふわふわクラゲの出来上がり。 ポイント こすらなかった1本をつまんだら、 すばやく定規の上まで運び、 すぐ に手を離(はな) すようにしましょう。 ふわふわクラゲは静電気をためた定規以外の物とは、引きつけ 合う反応が働くので、周りに物が少ない場所を選んで遊びましょ う。特に、定規を持っている方の手や顔などに引きつけられるの で、 ふわふわクラゲが近づいてきたら、 1歩下がるなどできるだけ 距離(きょり) をとるようにしましょう。 ふわふわクラゲが1度別の物にくっついてしまったら、静電気をた めなおしましょう。 ? どうしてふわふわ浮くの? 遊び方 ふわ 1 ふわふわクラゲを下敷きの上に乗せ、 ふわの毛を1本だけ手で押(お) さえる。 それ以 外の毛をティッシュで上から下になぞるように こすり、静電気をためる。下敷きにぺタっと張り 付くまでこの動作を繰(く) り返す。 2 定規をウール製の布で強く何度も上 下にこする。 だいたい20回くらい。 2 を水平に持ってスタンバイ 3 1 が 2 の先端(せんたん) し、 に来 るようにつまみ上げる。 すると、静電 気同士が反発し合い、ふわふわク ラゲが浮(う) く。 電気にはプラスとマイナスの電気があります。 プラスの電気 を 、 マイナスの電気を と書くことにします。 「ふわふわクラゲ」 と 「定規」 をティッシュペーパーでこすると、 その表面に の電気が 多く集まります。物によっては、 の電気が集まるときもあります。 電気は と を近づけると引きつけあって、 と 、 と で は反発し合います。磁石のSとNの関係に似ていますね。 このおも ちゃでは静電気の反発し合う力を利用しています。 どちらにも に 帯電している! 「ふわふわクラゲ」 反発力が働く 30 25 20 15 10 5 「定規」
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