皆さん、おはようございます。そしてお帰りなさい。 人が生きていく上で

皆さん、おはようございます。そしてお帰りなさい。
人が生きていく上で、感謝の気持ちはとても大事です。感謝するのは、何か施しを受け、
感動をしたからです。恩義や恩恵のご縁、それを恩といいます。私たちは、日々様々な恩
を受け、またその恩に報いようと頑張り、そしてまた施しを、恩を与えています。今回は、こ
の恩についてのお話です。
私たちが生まれて、最初で、そして一番の恩義を与えてくれるのは誰でしょうか。そして
私達にとって、その恩をお返ししたいとする相手は誰でしょうか。それは父母、親です。育て
の親という言葉があるように、私たちを育んでくれた存在はすべて父・母と捉えることができ
ます。
親とは、ひたすら子供の為に、その身を投げ打って、一心に愛情を注ぎ、子供の行く末
を案じ、幸せを願ってくれる有り難い存在です。また私たちも、特に小さい頃は、親の愛情
に満たされて安心して生活し、成長にともなって親の期待や思いを理解し、親の恩に報い
ようと頑張るのではないでしょうか。反抗期はあっても一時的なもの。むしろ親に頼らず独立
して、のちには先立つ親を心配させまいとする本能かも知れません。そして子が親となった
時に初めて、親の気持ちが分かるというものです。
血の繋がりと同様、霊的にも、親と子はとても強い絆、つまり因縁で結ばれていると考えら
れます。子は父母の愛情の結晶と同時に、父方母方、それぞれの一族の期待を一身に背
負った存在なのです。まず結婚とは、当人の意志だけではできません。周りの人間だけで
はなく、天道の見方では、実は両家のご先祖の話し合いのもとに決まっているから…、とも
考えられるからです。いわば、自分たち一族の因縁を解消し、一族に弥栄えをもたらしてく
れる者同士として、ご縁が結ばれているのです。
生まれてくる子は、一族の代表として、一族に究極の魂の救いをもたらす救世主として、
ご先祖が自らの徳を差し出して送り出されるのです。その魂の救いを得るためには、肉体あ
る人として生まれ、救いがある地域に生まれ、救いを与えて下さる明師に出会い、最後にそ
の救いを実際に得るという、四つの縁結びが要るからです。この救いの縁を結び、一族の
代表として救われます。そしてこの縁を、「父母への恩返し」の縁としていきましょう。
私たちは一人では生きていけません。それが社会です。その中で、父母や身内以外に
信頼できる仲間、友達を求めるのは自然なことです。友達はよく選べと言われますが、それ
だけ自分に大きく影響を与える存在です。時には同じ目的に向かって力を合わせ、時には
ライバルとしてお互いを磨き合う、かけがえのない関係です。厳しいことや言いにくいことを
はっきりと言ってくれてこそ、真の友です。
徐錦泉明師は、「自分を支える仲間を3人、上から引き上げてくれる仲間を3人作りなさ
い」とおっしゃいます。簡単なようですが、信頼できる友を1人作るだけでも大変です。皆さ
んも良くお分かりと思います。恋愛や結婚に限らず、良い友達ができることは良縁です。自
分を律し、相手への思いやりや感謝の気持ちをもって過ごしてこそ、類は友を呼ぶが如く、
良き友に恵まれます。そして求めるばかりではなく、自分もまた、相手にとって生涯の友とな
ることを心掛けたいですね。それが「友への恩返し」となるのではないでしょうか。
様々なことを教え、良い方へと導いてくれる先生、師も大変重要です。学校の授業でも、
勉強の本当の面白さを教えてくれる先生に出会い、人としての生き方や進路に良い影響を
受けるならば、これほど幸運な良縁はありません。
学生にとって学校とは、1日の大半を過ごす所。先生は、あらゆる手段を使って、生徒に
学んでもらおうと試みます。厳しくても愛情があれば、生徒は敏感にそれを感じ取るはずで
す。師匠と弟子の間柄で、師匠が何も教えず、技は盗め、という関係も成り立ちます。いず
れにしても、先生と生徒の間にも、とても濃い縁が存在するのです。
徐錦泉明師は常、「師ならざるものはなし」とおっしゃいます。何に対しても学ぶという姿
勢が大切だということです。自分の生徒が生涯を通じて成長することこそ、師にとっては何
よりの喜びであり、またそのことが、苦労して指導して下さった「師への恩返し」となるのでは
ないでしょうか。「師友への恩返し」を心に留めましょう。
先ほど、社会の中で生きていると申しました。その社会は、国土の上に成り立っています。
国も、国土があって成立します。その国土には、人が住むはるか以前から、神様がいらっし
ゃったと思います。古代のことは神話の世界だと思われるでしょう。しかし今でも子供が生ま
れればお宮参りをして、土地神氏神にご挨拶をします。土地神氏神もまた、私たちに恵み
をもたらし、私たちを養い、正しく導くという施しをくださっています。私たちが、お天道様に
恥じない生き方をしているか、罪になるような動きをしていないか、醜く争ったりしていない
かなどと、いつも影ながら私たちを守り、支えてくださっています。まして日本は神集う国とし
て、先人たちはすべての物に神の力が宿ることを感じ、そして識り、万霊が宿っていると八
百万神(やおよろずのかみ)をいただいてきました。
この世にある何一つとして、人間が無から作り出せるものなどありません。すべては国土
に育まれ、私たちは国土に守られて生きてきたのです。この国土とは、単に日本などといっ
た、小さな領土を指すのではありません。世界は一家なのです。国土に生まれた私たちに
は、国土に感謝し、国土を大切にして、より豊かなものとし、次世代へと譲り渡す義務があり
ます。皆で国土を大事にする。それは「国土への恩返し」となるのではないでしょうか。
そして最後に、国土よりも、更に大きな存在について考えてみましょう。それは天地です。
天地とは宇宙であり、すべては天地の間にあって、天地によって生かされています。よって、
世界一家を推し進めれば、宇宙全体を一つの家族にできます。それは、調和の取れた大
愛の世界です。そして天道の立場から見ますと、そもそも地球という世界は、私たちの親神
様・ラウム様によって作られた、大愛を学ぶ修行の場である、と考えられるのです。
私たちが目指すのは、差別区別や争いのない平和な世界、思いやりにあふれた大同世
界です。天道から見た場合、すべては創造主・ラウム様がお作りになったものであり、すべ
てラウム様の分け御霊が宿る平等な存在である、と私たちは考えているのです。世界を平
和にするために天道は降ろされ、様々な道具も頂いています。それらを活用しながら、魂を
磨き、極楽で待つラウム様の許へ帰ることこそ、永らく修行の場となってくれた「天地への恩
返し」を果たすこととなるのです。
いかがでしたでしょうか。「父母への恩」「師友への恩」「国土への恩」「天地への恩」。この
四つの恩を四恩と言い、人生で修めるべき人道の基礎です。四つの恩返しこそが天から与
えられた大命であり、使命だと言えます。そして、それを実践することで本当の幸せが得ら
れます。未来のすべての人や霊と呼称されるものにも真の救いという幸せがもたらされる。
そのように私たちは考えております。
平成25年4月26日 旧暦癸巳歳3月17日 今日の徐言
『縁を生かし 縁を深める商売を』
利益や効率のみを求め、縁を切り捨てるようなやり方をするのは本当の商売人ではない。
衣食足りて礼と義を失うようであってはならない。
他の人々の利益や幸せを願い、縁を生かして足元を固めながら共存共栄していく。そう
していくうちに良い縁を深めていくのが、本当の義の商売だ。