ビアフェスタ・会員レター第 60 号 ●ビアフェスタ会員の皆様へ日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが、いかがお過ごしですか？いつもビアフェスタをご利用くださいまして誠にありがとうございます。運営者一同心からお礼申し上げます。今月のビールは神奈川県の厚木ビール様よりご提供いただきます 6 本セットをお送り致します。さて、厚木ビールが製造されている神奈川県厚木市は、東京から 60km、横浜から 30km の距離で、衛星都市として知られる一方、多くの山間部や農業地帯が広がります。春はイチゴ、夏はなし、ぶどう、秋は栗など季節ごとに果実狩りが楽しめることができます。また、楽しいお祭りがあることも有名ですね。「にぎわい爆発あつぎ国際大道芸」も 11 月 5 日（土）・6 日（日）に開催されます。今年で 65 回目を向かえ、世界中から集まる大道芸が楽しめます。同時開催される「あつぎグルメフェスタ」では 2008 年に B1 グランプリで優勝した厚木シロコロ・ホルモンも味わえます。秋が深まるこの季節、大道芸を見ながら、アツアツのホルモンに地ビールの組み合わせを味わいに行きませんか？あつぎ国際大道芸さてここで当ファン倶楽部‘ビアフェスタ’のご紹介をさせてください。ビアフェスタは毎月一度、ファン投票をもとに選ばれた地ビールを（1）計画生産ゆえにできたて一番蔵出しを（2）計画配送で美味しいチルド配送によって（3）管理費用の低減で実現した割安料金で味わうためのメンバーズ倶楽部です。世界中の料理文化が繚乱と花咲いている日本で、いつも‘とりあえずのビール’ではさびしくありませんか？我々が会員の皆様にお伝えしたいものそれは、せめて週末ぐらいは自分へのご褒美を・・・ビールジョッキで豪快に飲むビールではなくて、グラスでまったり味わう地ビールで、過ぎし日の一週間をゆっくりと振り返る、若しくはこれからの楽しい一週間に思いをはせる、なんてとっても素敵だと思いません？サポートスタッフ一同頑張りますので是非応援してください。日本のビール文化をさらに充実させていきましょう。どうかこれからも長いお付き合いをいただけますよう宜しくお願い申しあげます。秋が深まりゆく季節ですが、体にはくれぐれもお気をつけください。地ビールファン倶楽部 ‘ビアフェスタ’ 一同より。平成 22 年 10 月吉日厚木シロコロ・ホルモン 1 ●今月のビールのご紹介神奈川県より「厚木ビール」をお送り致します。厚木ビールでは厚木市内で生産される蜂蜜と紫蘇、モルト、ホップ、丹沢の伏流水を原料に自家培養した酵母で発酵、熟成させた「丹沢のしずく」を製造いたしました。日本では珍しいと思いますがベルギースタイルのビール醸造を中心に現在ではドイツ・アメリカ・イギリスと全てのスタイルのビール醸造を行なっています。各々のビールの発酵には自家培養した数種類の酵母を使用しています。ビールを飲むときの一つの楽しみ方に様々な香りを加えていただければと思います。厚木ビールお届けするビール ■ホワイトホワイト黄金色に輝く麦芽 100％で無濾過の生ビールです。クリームのようなキメ細かい泡ととそこから薫り立つスパイシーなアロマ。口に含むとリンゴを思わすような酸味のきいたフルーティな味わいが現れ、みずみずしさを口内いっぱいに感じます。ホップの苦味も程よく抑えており、喉越しは豊潤です。清涼感を満喫すいるためにも 10℃以下に冷やしてお飲みください。アルコール度数 4.5％厚木ビール ■ハニーハニー口に含んだときに真っ先にハニーフレーバを感じていただきますが、しばらく味わっていますと花を思わさせる英国産のホップの香りが見え隠れするのがわかってきます。苦味は弱いけれども、クリーンな後味を作ってくれます。ハニーとホップの絶妙なハーモニーがもたらす立体的な味わいを楽しめる地ビールです。アルコール度数 5.0％ ■ラガーホップの苦味を抑え,ほのかなフルーティな香りを感じていただけるドイツビールです。ラガーの意味は”熟成”というラガーリングからきています。飲んでいくほどにドイツビールの持つ濃くとともに、落ち着きを感じにさせてくれるビールです。アルコール度数 5.0％ ●来月のビールのご紹介鹿児島県より「薩摩地ビール」をお送り致します。薩摩地ビール地ビールの本場ドイツビールを忠実に再現した『薩摩地ビール』。薩摩地ビールは小麦麦芽を使ったドイツ・バイエルン地方の上面発酵ビール（ヴァイツェン）にこだわり、麦芽やホップなどの原材料もドイツ産のものを取り寄せています。そこに独自のアレンジを加えることで、鹿児島の国分でしか飲めない、世界でたったひとつの味に仕上げました。水は霧島山系の水を使用し、重厚な味わい・すっきりとした喉越しをお楽しみいただけます。もともとオーナーのビール好きが高じて地ビール造りがスタート。本場ドイツを視察することから始まり、バイエルン地方にあるパブやレストランを回って探し出したビールを手本に、醸造の試行錯誤を繰り返しました。何度も失敗を重ねて改良を繰り返した経験が、今なお色あせることのない味を生み出しています。 “本物を愛する人に味わってほしい”そんな自慢の地ビールです。 2 編集後記１０月、１１月、１２月の３か月の週末の幾日かを利用してこのビアフェスタ運営者５名で箱根駅伝のコース５区間１０８㎞を歩いて行くことになりました。そこでこれからの数回は「箱根駅伝コースを歩こう会」についてお伝えしたいと思います。次回はおそらくその実況のようなものになりますので今回は箱根駅伝の面白話をいくつかご披露しますね。箱根駅伝、正式には「東京箱根間往復大学駅伝競走」と言い、大学駅伝の関東チャンピオンを決める地方大会だったのですね。関東学生陸上競技連盟が主催し、読売新聞社が共催するということです。10 位以内に入ると全国大会で駅伝シーズンの開幕を告げる「出雲駅伝」に、3 位以内に入ると同じく全国大会で大学日本一を決める「全日本大学駅伝」に、それぞれ関東代表として出場できる。一般に、出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝を併せて「大学三大駅伝」と呼ばれており、同じ年度の全大会に優勝すると「三冠」と称され、大東文化大学（1990 年度）、順天堂大学（2000 年度）、早稲田大学（2010 年度）の 3 校が達成している。ただし、箱根駅伝は全国大会ではないため、関東以外の大学は三冠を達成することはない。また 3 校とも箱根駅伝の往路優勝だけは逃しており、箱根駅伝を完全優勝しての 3 冠を果たした大学は 1 校も達成していない。元々箱根駅伝は、日本人によるアメリカ大陸横断のための予選会という位置付けで創設された。そのためにロッキー山脈超えを想定し、コースの中に山がある箱根のコースが選ばれた（ほんまですかあ？）。黎明期は現在のように開催期日が固定されていたわけではなかった。また「学生の本分は勉強」という理由で、午前中に授業をした後で午後からスタートすることもあった。このためにレース途中で日没となり、中でも 5 区の選手が暗闇の中を走らなければならなかった。実際には地元の青年団の団員が松明を持って伴走したために事なきを得た（ほんまですかい？）。山登りの 5 区は当初はスタートとゴールしか決まっておらず、出場校は箱根山中をできるだけ近道をしようと思っていた。しかし前述のように選手を心配した地元の人たちが松明を持って伴走するなど協力があったので、結局は近道をするチームはなく、全チームが無事に走り終えることとなった。山登りのあまりの苦しさに、道端の木にしがみつき泣きじゃくる選手もいたという。日本大学は選手の代わりに襷をもらった人力車夫が走ったこともあり 4 人抜きを見せたが、翌年の出場を辞退せざるを得なくなった（ほんまですかい？）。勤労学生の出場で二重登録による失格処分になったり、ゴール直前で失神した選手を関係者がラインまで引きずり込んだにもかかわらず失格にならなかったりと失格に関する基準も曖昧だった。なお箱根駅伝関係の書籍に出場校の歴代全成績がよく掲載されているが、公式順位がついているものの実際には失格扱いになっている大学がいくつかある模様である。このように、かつての成績については資料によって若干の違いが見受けられる。全部ウィキペディアからの抜粋ですがほんまですかいな？（笑）と思えるような内容ばかりでした。こんなことを話しながら皆でゆっくりノンビリと秋を楽しみながら歩いて行きたいと思います。参加ご希望者は遠慮なく連絡下さいね。（さ）この秋は、イチローの「スゴ泡、スゴ泡」とつぶやきながら一番搾りを注いでいくテレビＣＭが気になっています。ビール醸造というと化学的に良い泡をつくろうとするものですが、キリンビールは、名古屋大学の石井克哉教授の協力で、流体力学から「スゴ泡グラス」をつくり出したとのこと。ちなみに私が生涯で出会った最高の泡は、ミュンヘンのアウスシュロス醸造所が運営する街場のチェーン店（カマイペットという業態です）のピルスナーで、ほっそり長身のピルスナーグラスに注がれたビールの、底からひとスジの数珠つなぎになった泡の立ち昇る美しさに感動を覚えたものです。「スゴ泡グラス」は、それを物理的につくり出そうとする試みで、グラスの底面から立ち昇るひと繋がりの泡が期待できそうですね。おそらくグラスの内側にそって付けられたモール（切れ込み）できめ細かな泡をつくり、サンドプラスト加工の底面が泡を発生さ 3 せ、胴体のくびれでかかる圧力が、立ち昇る泡を中心に寄せているのではないかと思います。いつものビールもグラスにこだわってみると全然違う表情を見せてくれるものですよ（わ）マチュピチュビールを大量に飲まされる新郎シスコからの長いフライトのあと空港では軍隊に出迎えられた。1990 年初秋、当時ペルーはフジモリ大統領の統制下で夜は戒厳令が敷かれていた。リマのホテルは中心地ほど安かったが、客引きの運ちゃんでさえ行くのを嫌がった。繁華街な場所に中級の宿をとったが宿泊客はいない。現金で支払うとフロントも人が消えた。 ’老人はただ’という触れ込みの 2 ブロック先のバーでビールを 2 杯と煙草 1 箱で店を出た。５時には街が終り、違法の中華屋で冷めた炒飯と焦げた餃子を無理やり胃に押し込み、シャワーを浴びてそのまま眠るが、連射砲の音で目が覚めた。たまらずに部屋を出でさっきの店へ。囲まれた女性達にコーラ、ビール、タバコをせがまれ値段も聞かずに Si（いいよ）とだけ返事をする。価格は夕方で予想がついている。何をしに来てどこへ行くのかと彼女たちはしきりに不思議がった。酔った頭で、50＄もあればおつりがくるなと勝手に思いながら請求書を見て思わず笑った。現地通貨での精算で金額は 147,000,000 イントス也。約 300＄。現金は 100＄しか持っておらず、カードもない。靴下に隠していた 20＄はすぐにばれた。客が全員帰され、扉と窓が閉じられた。白人が出てきて完璧な英語でこう言った。’戒厳令下で死体が街に転がっていても警察も調べたりはしない’そのときやっと震えが来た。彼が右手の腕時計に目を留めたのを見逃さずに余裕を繕いながら先にこう言った。’これは死んでも離さない。セイコーではないが電池はソニー。しかも祖母の形見だ’。彼にとっては価値の順序が逆のようだが必死に訴える。いくらか？金では買えない。300＄以上するか？俺にとっては無限大。彼は一瞬間をおき、‘宿に戻って金を取ってくれば時計は返す’と。信じられるかと怒鳴ってみせた。では 100＄も返してやるから早く行けと促す。靴下の 20＄を返せばタクシーに乗って戻ってくるからと早いぞと時計を外しながらさらにたたみかける。立場は逆転した。やっと玄関を開けさせ、ゆっくりと店を出た瞬間、猛烈にダッシュした。2 ブロックを 15 分かけて廻り後ろを確認してから部屋に戻って 20 秒で荷物をまとめ、キーをベッドの上に放り投げ非常階段を降りて、なんとかタクシーに乗る。空港とは逆を指差して 10 分走らせた後、今後は近くの高速から空港へ U ターン。靴下の匂いの残る 20 ドル紙幣をくれてやると、エンジンがフル回転した。そしてその朝一番の国内線でクスコへと飛んだ。彼は 20 年近く経った今も待っているに違いない。ヨドバシカメラで買った 2500 円の時計を大切に持ったまま。（か）２週間前に義弟の結婚式に参列した。彼は高校・大学と仲の良い友達に恵まれ、披露宴にも彼らが出席してくれていた。新郎・新婦の入場から彼らが場を盛り上げ、余興が始まると会場は大爆笑の渦に包まれた。彼らは新郎が潰れるまで飲ませるつもりか、雛壇を囲み飲み会のような形になった。新郎は序所に酔ってきたのだろう。変になってきた。新郎は酔うと記憶を飛ばしてしまうことがよくあるが、親族は心配するどころか、新郎たちを見ながら笑っていた。私も和やかな親族を見て、自分も新郎たちと一緒に飲み始めた。そこに、新婦の上司も加わり、大変賑やかな場となった。最初はビールの回し飲みが、いつしかウイスキーになっていた。もちろん、新郎の最後の挨拶は愉快な会話となり、後で新郎に聞くと何を話したのか覚えてないと。新郎と仲間たちは毎年夏になると伊豆大島に旅行に出かける。新郎は披露宴の後半の記憶は無いかもしれないが、出席者へ新郎の人柄、友達の大切さを紹介してくれたのだ。笑いあり、涙あり、ビールがうまかった素敵な結婚式だった。（く） 4