長与町立長与第二中学校 東雲の風 平成28年度学校だより ◇仲間との時間 平成 28 年 5 月 20 日 自主・友愛・礼節 第 7 号 文責:校長 ~中学生として~◇ 中学生の年代は、心理学的には思春期前期と定義されています。その特徴から、子どもたちの心や行動を考 え、ちょっとした提案をしてみます。 「仲間の評価が気になる」 「クラスメートの視線が気になる」という考えを多くの保護者の皆様が、中学生時代に体験したのではない かと思います。最近は、それに加え、スマートフォン等を利用している中学生が、 「SNS で自分のことがどの ように書かれるか気になる」という考え方をすることも多く聞くことがあります。 思春期では親から自立したいという欲求が高まりますが、一方では親元から離れることの不安も感じます。 その不安に対応するために、仲間と一緒に行動することで仲間から安心感を得ようとします。その結果、自立 した行動をすることが可能となります。ですから、上のような考え方を持つのです。いずれ、高校生頃になる と、次第に「自分は自分、他者は他者」という感覚が育ち、自分と違う面を持つ他者を受け入れることが可能 になります。 「登下校は仲間との有意義な時間」 そこから考えると、仲間と一緒に行動する時間をある程度確保することが必要です。表情や雰囲気等から他 人の考えを推測することができないスマートフォン等でのメールのやりとりは除きます。そのような時間の確 保は、教室の中よりも、登下校時などを利用することが有効であると考えます。 保護者の皆様方の中には、中学生の頃は、その日にあった良いことや嫌だったことを、帰りながら話をして、 家に帰った頃にはスッキリしたという経験をしたという人も少なくないと思います。 中学生の頃から、精神的には、社会や学校・仲間集団・家族からの影響を受けながら一人の大人として自分 を確立していきます。このことを「自我同一性を獲得する」といいます。 年々、中学生もやるべきことが多くなり、仲間と共に行動する時間が少なくなりつつあります。道草を食い ながら登下校することを勧めているわけではありません。仲間と一緒に行動する時間をある程度確保すること が、自我同一性を獲得する大きな方法であると考えます。スッキリして、「ただいま!」と言うことができる 体験を多く積ませたいと考えます。 地域の方の声から 応援の声が響く校舎 ○4 月下旬のことです。 「買い物をして重い荷物を持って歩いていたところ、 長与第二中野球部の男子から、 「荷物持ちましょうか」 と声をかけられ、荷物を持ってもらいました。たいへ ん、有り難く、とてもうれしく思いましたので、学校 に電話しました。」 ありがとうございます。 ●5 月中旬のことです。 「時速 40km 程度で車を運転して、長与第二中の坂 を上っていたところ、横断歩道がないところから、長 与第二中のジャージを着た生徒が飛び出てきました。 急ブレーキを踏んで、事なきを得ましたが、その生徒 は、そのまま走り去りました。たいへん危険だと思い ます。 」 申し訳ありませんでした。命は地球より重いと考え ます。安全確保のために、道路の歩き方について全校 生徒に繰り返し指導します。 昼休みに、中総体へ向けて応援の練習を行っていま す。とてもすばらしい光景です。生徒たちの応援の声 に、エネルギーをもらっている中総体へ選手として参 加する生徒がたくさんいると思います。 また、生徒玄関には、中総体へ向けたたくさんのメ ッセージが掲示されています。心温まるメッセージ、 やる気になるメッセージにあふれています。 自分のために頑張ることも大切ですが、人のために 頑張る体験も大切です。人を応援する人は、いずれ必 ず人から応援される人になると信じます。 応援の輪に包まれた生徒たちが、それぞれの人生の 一つのシーンである中総体でそれぞれ輝いてほしい と願います。 中総体球技・武道大会は、5 月 28 日(土) ・29 日 (日)の予定です。保護者の皆様方、地域の皆様方、 応援よろしくお願いします。
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