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資料2-1
[H24.1.31 第 12 回評議員会説明資料]
八戸高専の最近の状況について
――地域社会における高等教育機関としての八戸高専の役割――
校長
岡田益男
高専の目的:職業に必要な実践的かつ専門的な知識及び技術を有する創造的な人材を育成するとともに、我が国
の高等教育の水準の向上と均衡ある発展を図る。
(独立行政法人国立高等専門学校機構法第三条)
業務の範囲:二 学生に対し、就学、進路選択及び心身の健康等に関する相談、寄宿舎における生活指導その他
援助を行う。三 機構以外の者から委託を受け、又はこれと共同して行なう研究の実施その他の機構以外の
者との連携による教育研究活動を行なう。四 公開講座の開設その他学生以外の者に対する学習の機会を提
供する。
(同第十二条)
高専の現状:国立 51 高専(全てに専攻科あり、工業高専 43、商船高専 4、高度化再編実施校 4)
、公立 4、私立 3。
大学・他高専との競争。
「魅力ある高専の構築に向けて」高専の統合・再編、学科減、専攻科充実等の抜本的改革案検討
・平成21年10月に東北地区では宮城高専と仙台電波高専との高度化再編他
八戸高専の現状:
昭和38年設立。学生数:専攻科 54、本科 874。卒業生 6,036 名、修了生 155 名
準学士課程 機械工学、電気情報工学、物質工学、建設環境工学の4学科。
(総合科学科は一般科目担当)
専 攻 科 機械・電気システム工学、物質工学、建設環境工学の3専攻
教 職 員 教 員:校長 1、教授 29、准教授 26、講師 2、助教 5、助手 1、 小計 64 名
事務部:事務部長 1、課長 2、課長補佐 4、係長 9、職員 13、看護士 1、小計 30 名
教育研究支援センター:技術長 1、技術専門員 2、技術専門職員 4、技術職員 3、小計 10 名
予算総額:約 12 億円。 平成 23 年度就職、進学ともに好調
平成 14 年度 専攻科設置。八戸市まちの景観賞(平成 14 年度)受賞
平成 16 年度 「産業システム工学プログラム」JABEE認定
平成 17 年度 「電気工学科」を「電気情報工学科」に改組
高等専門学校機関別認証評価認定
平成 19 年度 専攻科教育の実施状況審査に適合
平成 20 年度 事務部2課体制に移行
教育研究支援センター発足
平成 21 年度 「8つの系」を設置
(財)日本新聞教育文化財団から「NIE」実践指定校に認定 ~23年度も引続き認定
平成 22 年度「産業システム工学」プログラム、JABEE継続認定
基本的運営方針:
1.八戸高専の個性化、活性化、教育研究の高度化
2.教育研究面での地域連携・地域貢献の強化、教職員の地域社会への貢献
3.ものづくりを中心とした技術教育の徹底、原則として全寮制の堅持と全人格教育(現寮生数 477 名)
4.規律正しく明るい学生生活(丁寧な教育、きめ細かな教育)
5.校長のリーダーシップと企画室の機能強化
6.教職員一体となった学校運営
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最近の話題と取組
取り組みと話題:東北地区ロボットコンテストを10月に八戸高専主管で開催、日馬プロジェクトのシン
ポジウムを11月に本校で開催、高専の高度化に向けた取組に着手、学生支援のための学
内育英基金の設置、NIE実践指定校としての取組、卒業生等を活用したプログラムを実
施
地 域 貢 献:八戸地域高度技術振興センターとの連携による研究室めぐりの開催、青森原燃テクノロジー
センターサイエンスフェスティバルへの出展、地域企業と学生の懇談会(県内企業(就職)
合同説明会)開催、公開講座、CAD/CAMシステムの基礎と実際講座、シーケンス制御
技術基礎講座、理数系教員指導力向上研修、出前授業、県市町村の専門委員会への参画等、
「環境カフェ」等開催
研 究 シ ー ズ:高速水噴流の応用開発で医工連携、エネルギー自立型住宅の実現
指 標 の 向 上:求人倍率の高水準維持、入試倍率 2.1 倍(平成 23 年度)
企業技術者等活用プログラム -田面木塾
文科省の原子力コア人材育成事業「連峰型原子力人材育成プログラム in あおもり」
学術交流協定:岩手大学・弘前大学・一関高専との学術交流協定、ウルスラ学院高校との教育交流協定
八戸工大・八戸大との学術交流協定、東北大学大学院医工学研究科との学術交流協定、弘前
大学大学院理工学研究科との教育研究協力協定、青森県立保健大学と学術研究交流協定、JS
T岩手/宮城との連携覚書の締結、山形大学工学部と教育研究交流協定、北陸先端科学技術大
学院大学と推薦入学協定
国際交流協定:フランスエックサン・プロバンスとの協定締結、フランスリールA技術短大と東北地区高専
との包括協定・留学生の交換、国際交流講演会開催、三沢AB(エドグレン高校)との姉妹
校締結、見学旅行での韓国訪問
その他の協定:八戸市との相互友好協定、商工中金八戸支店との協力推進協定、青森銀行との連携協力協定、
みちのく銀行との連携協力協定、青森県立図書館との連携協力協定
学 生 の 活 躍:全国高専体育大会ソフトテニス女子個人第3位、東北地区高専体育大会で陸上男子・ソフト
テニス男子団体・女子バスケットボール種目で優勝、ロボコン東北大会で準決勝進出、エコ
ラン全国グループⅢ4位、東北高専英語スピーチコンテストで第3位入賞、青森県高総文祭
演劇部門で最優秀賞、田んぼアートに挑戦、献血活動で「厚生労働大臣表彰」受賞、青森県
学校歯科保健優良校として高等学校の部で県一受賞、卒業に当たり土木教育賞受賞、ドコモ
東北「Iアプリコンテスト」
、プロコン、ラジオ・音響技能検定等
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トピックス
独立行政法人国立高等専門学校機構
八戸工業高等専門学校
2012 年 1 月
本 校 の 話 題 と 取 組
○ 東北地区ロボットコンテスト開催
○ 日馬シンポジウム開催
平成 23 年度の東北地区ロボットコンテストは、
八戸高専主管にて 10 月 16 日第1体育館で開催。
八戸高専の2機は
それぞれ準決勝と
準々決勝に進出!
「低学年生」からの国際力養成―留学生支援活動を導入
した日馬(日本+マレーシア)
教育連携プロジェクトのシンポ
ジウム「低学年からの国際的技
術者養成―日本とマレーシア」
を 11 月3日~5日に本校を
会場に開催、成功裡に終了。
○ 高専の高度化再編に向けた取組
学科や専攻科におけるコース制の導入や系の活用等について将来構想WGで幅広く検討開始
○ 学生支援のための学内育英基金の設置
東日本大震災において、甚大な被害を受けた学生に対し、特別奨学生としてひとり 30 万円の奨
学金の給付を行った。
―八戸高専では経済的に修学困難な学生に対し給付により支援を行っている。―
○ NIE実践指定校としての取組
八戸高専は、新聞を教育の場に活用する「NIE(=教育に新聞を)事業」
に、2009 年度から高専としては全国で唯一の実践校に指定。「新聞をとおし
て異文化を考える」をテーマに、日本の新聞と英字新聞の記事を題材に日本の
学生と留学生との国際交流活動に活かす。
○ 卒業生等を活用したプログラムを実施
企業技術者等活用プログラム―田面木塾
産官学協同教育の一環として、最先端技術・マネージメント・行政などの
分野でその道のプロとなった卒業生や地域のリーダーを講師に幅広い技術や
ノウハウの伝承等に役立てている。
地
域
研究室めぐり開催
「研究室めぐり」は地域の経営者や技術者が経営の革新、技術
開発、新規事業展開のヒントを得ること、八戸高専の研究者が
企業等のニーズ情報を収集し
今後の研究進展の方向性を探る
ことを目的に平成 8 年度から実
施している。
平成 23 年度は、製造業、八戸
市職員など 13 名が参加し開催さ
れた。
貢
献
キャリア教育 企業説明会開催
―地域企業と学生との懇談会―
優秀な技術者を地元に残し、青森県の活性化に繋げたいと
の思いから、県内就職の促進を図るため、地元企業との懇談
の場として企業説明会を本校体育館
で開催。
本科 3・4 年、専攻科 1 年の学生
・保護者が対象、約 200 名の学生・
保護者が企業ブースを回り説明を受
けた。製造業中心に 20 社が参加。
社会還元が期待される研究シーズ
進 路 状 況
○2011 年度卒業・修了生への求人は高い倍率を維持(2012/ 1)
本科卒業予定者
専攻科修了予定者
求人数(求人倍率)
進学希望者数(合格率)
1,586(13.6 倍)
52(96%)
入学志願者状況
○2011 年度本科入試
推薦選抜
2.1 倍
1,120(56 倍)
4(75%)
学力選抜
合
計
【その他の八戸高専トピックス】
・2010 年 5月:エックサンプロバンス、リールAと相次いで協定締結
フランス国エックサンプロバンスと新たに学術協定締結した。また、リールA
とは東北地区全高専との協定締結にいたった。
・2010 年 10 月~現在:原子力コア人材育成プログラム実施
原子力関連施設で中核的に活躍できる人材を輩出することを目的とした文部科学省の
「原子力コア人材育成プログラム」が採択となり、地域資源を活かした本科から専攻
科までの一貫した教育プログラムが行われている。
・2011 年5月~9月:CAD/CAMシステム等に関する講座開設
八戸地域高度技術振興センターを実施機関とし八戸高専等が有するノウハウや設備を
活用したCAD/CAMシステム等に関する講座を開設した。
・2011 年6月:共同研究先の企業が開発した装置が特許取得
共同研究を行っていた㈱e ウィンテックが申請していた「電磁波低減装置―ノンドライ」が特許を
取得し、その記者会見を校長室で行った。
・2011 年8月:学術交流会(岩大工学部・弘大理工学部・八戸高専・一関高専)
一関高専を会場として、東日本大震災対応をテーマに学術講演が4件、研究シーズの
ショートプレゼンが8件行われ、本校からは、清原雄康准教授、松橋信明教授、研究
生の大久保開航さんが発表した。
・2011 年 11 月:シーケンス制御技術基礎講座開設
八戸インテリジェントプラザを実施機関とし八戸高専が有するノウハウや設備を
活用したシーケンス制御技術基礎講座を開設した。
・2011 年 12 月:中学校理科教員研修
市内・県南地域の中学校理科教諭を対象に、研修会「ものにかかわる中学校
理科実験のスキルアップ」を開催。
【八戸高専学生の活躍】
・2011 年 3月:建設環境工学科の5年生が卒業に当たり土木教育賞受賞
・2011 年 5月:建設環境工学科の学生田んぼアートに製図と測量で協力
・2011 年 7月:東北地区高専体育大会で陸上男子団体、女子バスケットボール
(3連覇)、ソフトテニス男子団体(4連覇)で優勝
・2011 年 8月:全国高専体育大会でソフトテニス女子個人第3位
・2011 年 10 月:本校が担当校となりロボコン東北地区大会を開催
ベスト4に進出し、技術賞及び特別賞を受賞
・2011 年 10 月:青森県の学校歯科保健優良校として高等学校の部で県一を受賞
・2011 年 10 月:青森県高校総合文化祭演劇部門で最優秀賞を受賞し、東北大会
へ出場
・2011 年 11 月:第3回東北地区高専英語スピーチコンテスト第3位入賞
2.8 倍
2.1 倍