区 分 専門教育 科 目 名 担当教員 リベラルアーツ入門1 井村 まなみ 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 必修 前期 1 備 考 □授業目標 総合教養学科では、特定分野の知識を身につけることよりも、学生一人ひとりが幅広い視野に立ったものの 見 方や考え方を学び取ることに重きをおいている。この授業では、学科教員がさまざまなテーマについて多様な 視 点から講義を行うことにより、受講生各自が独自の視点を確立するための基礎を築くことを目標とする。 □授業概要・授業計画 3 つのテーマについて学科教員がリレー講義を行う. 第 1 回 イントロダクション 第 9 回 第 2 回 言語と歴史―言語の限界 第 第 3 回 言語と歴史―詩の言語 第 11 回 第 4 回 言語と歴史―アジアと日本 第 第 5 回 言語と歴史―歴史を書く 第 第 6 回 社会と公共性―現代の市民と公共性 第 第 7 回 社会と公共性―さまざまなコミュニティ 第 第 8 回 社会と公共性―教育と福祉 社会と公共性―日本国憲法 10 回 思考の方法―論理的に考える 1 思考の方法―論理的に考える 2 12 回 思考の方法―自然科学と人文科学 13 回 思考の方法―対話•説得•議論 14 回 まとめ(1) 15 回 まとめ(2) □テキスト 適宜指示する。 □参考文献 適宜指示する。 □成績評価の方法 出席と試験により評価する。 □備考(メッセージ等) 区 分 専門教育 科 目 名 担当教員 リベラルアーツ入門2 井村 まなみ 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 必修 後期 1 備 考 □授業目標 リベラルアーツ入門 1 に続き、学科教員がさまざまなテーマについて多様な視点から講義を行うことで、総 合教養学科における学習の基礎となる概念や思考方法を身につける。加えて、研究の入り口となる問題提起の 方法を身につけることも目標とする。 □授業概要・授業計画 4 つのテーマについて学科教員がリレー講義を行う. 第 1 回 イントロダクション 第 9 回 第 2 回 生命と倫理―生命としてのヒト 第 第 3 回 生命と倫理―健康と病気を正しく理解する 第 第 4 回 生命と倫理―医療と倫理 第 第 5 回 情報とメディア 第 ―「情報」と「メディア」の関係 第 14 回 第 6 回 情報とメディア―「情報」としての歴史 第 第 7 回 情報とメディア―「情報」の作り手と受け手 第 8 回 グローバルとローカル―食料エネルギー問題 □テキスト 適宜指示する。 □参考文献 適宜指示する。 □成績評価の方法 出席と試験により評価する。 □備考(メッセージ等) グローバルとローカル―自然、環境、人間 10 回 グローバルとローカル―地方とは何か 11 回 探求の方法―問題を見つける 1 12 回 探求の方法―問題を見つける 2 13 回 探求の方法―問題を深める まとめ(1) 15 回 まとめ(2) 区分 科 専門教育 目 名 読書の楽しみ1 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 井村・山崎・関村 2 必修 後期 1 備 考 □授業目標 前半で、読書を通じて得られるものを確認、仲間と意見を交換する楽しみを知る。後半では、著書を理解し たうえで、読者側から賛同や批判をぶつけることを学ぶ。著書の延長線に位置づけられる問題について、とも に考える。 □授業概要・授業計画 身近な事象が小説や評論のなかでどのように表現されているか。読書の楽しみを知る。明確なテーマをもと に展開される論を理解して、読んだ者が各自、自分の問題として捉え直す。主体的に読む姿勢を段階を追って 身につける。 1 2-4 6-13 15 オリエンテーション 講読・ディスカッション 講読・ディスカッション まとめ 5 14 報告会 報告会 □テキスト 『ラジ&ピース』(絲山秋子、講談社文庫、2011年) 『大学とは何か』(吉見俊哉、岩波新書、2011年) □参考文献 授業時に指示します。 □成績評価の方法 平常点(出席及び積極性)、学期末レポート □備考(メッセージ等) 授業に対する積極的な姿勢を条件とします。 区 分 専門教育 科 目 名 読書の楽しみ2 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 市川・黒田・國弘 2 必修 前期 2 備 考 □授業目標 読書を通じて自分や他人の考えを知り、読書を思考やコミュニケーションの道具として使う方法を身につける ことを目標とする。 □授業概要・授業計画 本授業では、専門的な知識を習得するのではなく、哲学の入門書を通じて思考のあり方を学び、各々が身近な 問題関心と結びつけながら自己訓練を行うことを目的とする。 第1回 オリエンテーション 第2回 現実とは、真理とは? 第3回 視覚による世界 第4回 私の存在 第5回 他人の中の私 第6回 心について 第7回 現実世界 第8回 中間まとめ1(参考映像鑑賞など) 第9回 中間まとめ2(参考映像鑑賞など) 第10回 善悪の基準 第11回 相対主義 第12回 意味の問題 第13回 「いま」「ここ」 第14回 生きる意味 第15回 まとめ(合同授業) □テキスト 永井均著『翔太と猫のインサイトの夏休み−哲学的諸問題へのいざない』ちくま学芸文庫、2007年 □参考文献 適宜、指示します。 □成績評価の方法 出席、授業内レポート、議論への参加、学期末レポートなどから総合的に評価する。 □備考(メッセージ等) 区 分 専門教育 科 目 名 フィールドワーク基礎1 担当教員 単位 必選別 井村•黒田•國弘 1 選択 開講期別 履修年次 備 考 1・2・3・4 □授業目標 あるテーマにしたがって調査,学習する方法を実践する. □授業概要・授業計画 「世の中の様々な事象を取り上げ,それについて考察する」方法を習得するため,教員が提示したテーマを選 択し,提示された課題を教員が提示する手順に沿って実行することで,学生がフィールドワークの一連の作業 を体験する. □手順 (1) 4 月に行われるフィールドワークオリエンテーションで,教員が提示するテーマについての説明を受ける. (2) いずれかひとつのテーマを選択し,それぞれのテーマの担当教員と面談の上,活動内容について決定する. (3) 各自の作業,テーマ選択者全員での作業,教員との面談を繰り返しながら,与えられた課題を遂行する. (4) 課題を完了したら,レポートを作成し,必要に応じてプレゼンテーションを行う. □参考文献 □成績評価の方法 選択したテーマについて 30 時間のワークを終えた時点で 1 単位を認定.時間には学内における事前指導および 事後指導の時間も含める.ワークは 9 月までにすべて終了しなければならない. □備考(メッセージ等) 区 分 専門教育 科 目 名 フィールドワーク基礎2 担当教員 単位 必選別 植村・市川・ 関村・山崎 1 選択 開講期別 履修年次 備 考 1・2・3・4 □授業目標 自分に関心のあるテーマについて、各教員の指導のもとに学外でさまざまな体験をする。 □授業概要・授業計画 「世の中のさまざまな事象を取り上げ,それについて考察する」方法を習得するため,教員が指定した場所 とテーマを選択し,教員が指示する手順に沿って提示された課題を実行することで,学生がフィールドワ ークの一連の作業を体験する. □手順 (1) 4 月に行われるフィールドワークオリエンテーションで,教員が提示するテーマについての説明を受ける. (2) 学外体験のテーマの中から一つを選択し,それぞれのテーマの担当教員と面談の上,活動内容について決定 する. (3) 教員に相談しつつ,事前の学習をしたのちに,学外における活動を遂行する. (4) 個々のワークが終わり次第,内容を担当教員に報告する. (5) 教員から提示されたワークを終えたら,最終的な報告書を作成し,必要に応じてプレゼンテーション を行う. (6) 選択したテーマを終了した段階で,単位の申請を行う. □参考文献 そのつど指示する. □成績評価の方法 各テーマについて30時間のワークを終えた時点で1単位を認定.時間には学内における事前指導•事後報告の時 間も含める. □備考(メッセージ等) 区分 専門教育 科 目 名 フィールドワーク 芸術と感性の旅 担当教員 井村 まなみ 単位 必選別 1 選択 開講期別 履修年次 備 考 1・2・3・4 □授業目標 「書く」行為、「書かれたもの」の様々な形態をテーマとして、教室外で実践・調査をする。 □授業概要・授業計画 「書くこと」「書かれたもの」を中心に、実践・調査を行う。さまざまな場所に身を置き、そこで見たこと を文章でスケッチ。そのスケッチを、別の文体・表現様式に変える実験をする。また、小説や雑誌など活字媒 体の実態を探り、その行方を展望する。自ら「書く」感覚を知るとき、世界は必ず深まるだろう。さらに「書 かれた」ものに対しても敏感になるにちがいない。 □手順 (1) 担当教員とテーマについて相談する。 (2)「フィールドワーク企画書」を作成、学科に提出する。 (3) 具体的に個々のワークを決め、教員に相談しつつ実践する。その際、必要な文献を読む。 (4) 個々のワークが終わり次第、内容を簡単に記録する。 (5) その過程で、学科主催のフィールドワーク報告集会で途中経過を報告する。 (6) ワークが30時間を越えたら、「フィールドワーク報告書」を作成、担当教員を通じて学科に提出。 (7) 担当教員が成績をつけて、事務局に提出する。 □参考文献 その都度指示します。 □成績評価の方法 ワーク時間の合計が30時間で1単位を認定。30時間には、学内における事前指導・事後報告の時間も含める。 その学期の成績提出時期に間に合えば、その学期の単位として認定する。2、3月に行ったものも含めて、ワ ーク時間は年度を越えて合計することができる。ただし、4年生の1月までにすべて終了しなければならない。 □備考(メッセージ等) 自分でやってみることは楽しく、実り多いことです。グループで計画を立てるのもいいでしょう。 区 分 専門教育 科 目 名 フィールドワーク 流行の探求 担当教員 単位 必選別 植村恒一郎 1 選択 開講期別 履修年次 備 考 1・2・3・4 □授業目標 自分に関心のあるテーマについて、学外でさまざまな体験をする。 □授業概要・授業計画 概要 手順 「現代の」文化に関わるものなら何でもよい。音楽、演劇、ファッション、アニメ、その他、自分が興 味を持つものであれば、とにかくまず現場で見てみること。ミーハーであること、雑学に深まっている ことが、結局は、どんなことをするにも自分の大きな力になる。 (1) 担当教員と自分の関心について相談する (2) 「フィールドワーク企画書」を作成 担当教員を通じて学科に提出、承認を受ける (3) 自分で具体的に個々のワークを決め、教員に相談しつつ事前の学習をする (4) 個々のワークが終わり次第、内容を簡単に記録する (5) ワークが30時間を越えたら、「フィールドワーク報告書」を作成、担当教員を通じて学科に提出 (6) 学科主催のフィールドワーク報告集会で報告する (7) 担当教員が成績を付けて、事務局に提出する □テキスト □参考文献 □成績評価の方法 ワーク時間の合計が30時間で1単位を認定。30時間には、学内における事前指導・事後報告の時間も含める。そ の学期の成績提出時期に間に合えば、その学期の単位として認定する。2,3月に行ったものも含めて、ワー ク時間は年度を越えて合計することができる。ただし、4年生の1月までにすべて終了しなければならない。 □備考(メッセージ等) 区 分 専門教育 科 目 名 フィールドワーク 自然を歩く 担当教員 単位 必選別 関村オリエ 1 選択 開講期別 履修年次 備 考 1・2・3・4 □授業目標 自分に関心のあるテーマについて,学外でさまざまな体験をする. □授業概要・授業計画 関心のある地域を選び,自然や環境,これをめぐる社会や文化などを理解する.たとえば,土地利用,文化 的遺産の保護,観光資源の利用,農業,市民活動,変容する景観…テーマ設定は,関心があれば何でも自由. 現場に実際に赴き,理解して,体得してみる.フィールドワークの実施には準備が不可欠なので,資料の収 集や調査の方法について話合う. □手順 (1) 担当教員と自分の関心について相談する. (2) 「フィールドワーク企画書」を,作成担当教員を通じて学科に提出.承認を受ける. (3) 自分で具体的に個々のワークを決め,教員に相談しつつ事前の学習をする. (4) 個々のワークが終わり次第,内容を簡単に記録する. (5) ワークが30時間を越えたら,「フィールドワーク報告書」を作成,担当教員を通じて学科に提出. (6) 学科主催のフィールドワーク報告集会で報告する. (7) 担当教員が成績を付けて,事務局に提出する. □テキスト その都度指定する. □参考文献 須藤健一編 1996.『フィールドワークを歩く―文科系研究者の知識と経験』嵯峨野書院. □成績評価の方法 ワーク時間の合計が30時間で1単位を認定.30時間には,学内における事前指導・事後報告の時間も含める. その学期の成績提出時期に間に合えば,その学期の単位として認定する.2,3月に行ったものも含めて, ワーク時間は年度を越えて合計することができる.ただし,4年生の1月までにすべて終了しなければなら ない. 区 分 専門教育 科 目 名 フィールドワーク フォークロア 担当教員 単位 必選別 國弘 暁子 1 選択 開講期別 履修年次 備 考 1・2・3・4 □授業目標 自分に関心のあるテーマについて、学外でさまざまな体験をする。 □授業概要・授業計画 概要 私たちの日々の生活で何気なく見聞きしている事柄の中から、改めて考えてみると「不思議だ」と 感じることの発見から始める。それはテレビや新聞、雑誌などのメディアを通じてでもよいし、旅行 などの個人的な経験からでもよい。日常の中に「わからなさ」を発見し、そのことに徹底的にこだわ ってみて、その現場に飛び込んでみよう。 □テキスト 宮本常一、安渓遊地『調査されるという迷惑−フィールドに出る前に読んでおく本』みずのわ出版、2008年 □参考文献 適宜指示する。 □成績評価の方法 ワーク時間の合計が30時間で1単位を認定。30時間には、学内における事前指導・事後指導・事後報告の時間 も含める。その学期の成績提出時期に間に合えば、その学期の単位として認定する。2、3月に行ったものも 含めて、ワーク時間は年度を超えて合計することができる。ただし、4年生の1月までに終了しなければなら ない。 □備考(メッセージ等) 「文化人類学1、2」を履修済であることが望ましい。 区 分 専門教育 科 目 名 フィールドワーク 心をたずねて 担当教員 市川 浩史 単位 必選別 1 選択 開講期別 履修年次 備 考 1・2・3・4 □授業目標 自分に関心のあるテーマについて、学外でさまざまな体験をする。 □授業概要 「精神活動」に関することであれば何でもよい。歴史、文学、思想など「文化」に包摂されることについて、 その現場へ行って、見聞すること。旺盛な好奇心を学問にまで昇華したい。たとえば、中山道を歩く、修道院 実地体験、江戸の歴史実地踏査、歴史小説の地の実地踏査、等々。・・・そのためにはまず担当教員に相談を。 □手順 (1) 担当教員と自分の関心について相談する。 (2) 「フィールドワーク企画書」を作成、担当教員を通じて学科に提出、承認を受ける。 (3) 自分で具体的に個々のワークを決め、教員に相談しつつ事前の学習をする。 (4) 個々のワークが終わり次第、内容を簡単に記録する。 (5) ワークが30時間を越えたら、「フィールドワーク報告書」を作成、担当教員を通じて学科に提出。 (6) 学科主催のフィールドワーク報告集会で報告する。 (7) 担当教員が成績を付けて、事務局に提出する。 □参考文献 その都度指示する。 □成績評価の方法 ワーク時間の合計が30時間で1単位を認定。30時間には、学内における事前指導・事後報告の時間も含める。 その学期の成績提出時期に間に合えば、その学期の単位として認定する。2、3月に行ったものも含めて、ワ ーク時間は年度を越えて合計することができる。ただし、4年生の1月までにすべて終了しなければならない。 □備考(メッセージ等) 何にでも関心をもって旺盛な好奇心を養って、実際に動きましょう。好奇心から発展して学問になるのです。 区 分 専門教育 科 目 名 フィールドワーク メディアと創造の現場へ 担当教員 単位 必選別 黒田・山崎 1 選択 開講期別 履修年次 備 考 1・2・3・4 □授業目標 自分に関心のあるテーマについて、学外でさまざまな体験をする。 □授業概要・授業計画 概要 メディア,情報,科学技術などに関わる社会のしくみや研究の現場について文献のみによらず,実際に 現場において調査したり,時には実験や実習を通じて自分の手で確かめることを目的とする.またメディア制 作や情報発信の実習も歓迎する. 手順 (1) 担当教員と自分の関心について相談する (2) 「フィールドワーク企画書」を作成 担当教員を通じて学科に提出、承認を受ける (3) 自分で具体的に個々のワークを決め、教員に相談しつつ事前の学習をする (4) 個々のワークが終わり次第、内容を簡単に記録する (5) ワークが 30 時間を越えたら、「フィールドワーク報告書」を作成、担当教員を通じて学科に提出 (6) 学科主催のフィールドワーク報告集会で報告する (7) 担当教員が成績を付けて、事務局に提出する □テキスト □参考文献 □成績評価の方法 ワーク時間の合計が 30 時間で 1 単位を認定。30 時間には、学内における事前指導・事後報告の時間も含める。 その学期の成績提出時期に間に合えば、その学期の単位として認定する。2,3月に行ったものも含めて、ワ ーク時間は年度を越えて合計することができる。ただし、4 年生の 1 月までにすべて終了しなければならない。 □備考(メッセージ等) 区 分 専門教育 科 目 名 フィールドワーク 自分のテーマで 担当教員 単位 必選別 國弘他 1 選択 開講期別 履修年次 備 考 1・2・3・4 □授業目標 自分に関心のあるテーマについて、学外でさまざまな体験をする。 □授業概要・授業計画 ボランティア、インターンシップなどの学外活動の他、各教員がそれぞれのテーマに沿って設定するフィー ルドワーク科目のいずれにも属さないと思われるテーマで行うフィールドワークを単位認定する。また、他 のフィールドワーク科目において30時間を越えて行ったフィールドワークの超過時間分を、適切なテーマに よって関連付けることによって、本科目として認定することもできる。 □手順 (1) 担当教員と自分の関心について相談する。 (2) 「フィールドワーク企画書」を作成、担当教員を通じて学科に提出、承認を受ける。 (3) 自分で具体的に個々のワークを決め、教員に相談しつつ事前の学習をする。 (4) 個々のワークが終わり次第、内容を簡単に記録する。 (5) ワークが30時間を越えたら、「フィールドワーク報告書」を作成、担当教員を通じて学科に提出。 (6) 学科主催のフィールドワーク報告集会で報告する。 (7) 担当教員が成績を付けて、事務局に提出する。 □参考文献 □成績評価の方法 ワーク時間の合 計が30時間 で1単位を認定。30時間には、学内における事前指導・事後報告の時間も含める。 その学期の成績提出時期に間に合えば、その学期の単位として認定する。2、3月に行ったものも含めて、ワ ーク時間は年度を 越えて合計 することがで きる。ただし 、4年生の1 月までにすべて終了しなければなら ない。 □備考(メッセージ等) 区 分 専門教育 科 目 名 日常性の文化 (日常・感性P1) 担当教員 井村 まなみ 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 前期 1・2・3・4 備 考 □授業目標 ふだん何気なく過ごしている生活空間、<日常>の時間を、さまざまな角度からとらえ、芸術・文学作品の 出発点となる道筋をたどる。 □授業概要・授業計画 一般に何かの対比として用いられる<日常>という概念。本授業ではこれを正面からとらえ、その重要性を 取り出す。更に<日常>をばねに生まれる文学作品を分析することにより、両者の結びつきを考える。 1-2 イントロダクション―<日常>のコンテクスト(新聞・小説・Jポップ) 3-5 <日常>のレヴェルを考える―個人と社会 6-8 <日常>の諸相を捉える―歴史とその方法 9-11 <日常>を分析する―理論と可能性 12-14 <日常>と文学 15 まとめ □テキスト 適宜、プリントを配布する。 □参考文献 F.ブローデル『日常性の構造1,2―物質文明・経済・資本主義15-18世紀I-1,2―』(みすず書房、1985年)、 ミッシェル・ド・セルトー『日常的実践のポイエティーク』(国文社、1987年)、バーバラ・佐藤編『日常生 活の誕生―戦間期日本の文化変容』(柏書房、2007年)、講談社文芸文庫編『戦後短篇小説再発見18 夢と幻 想の世界』(2004年)など。その他は授業時に指示します。 □成績評価の方法 平常点、 期末試験の評価による。 □備考(メッセージ等) ディスカッションを含むので、積極的な授業参加を望みます。 区 分 科 専門教育 目 名 感性の現在 (日常・感性P2) 担当教員 植村 恒一郎 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 後期 1・2・3・4 備 考 □授業目標 <センス>という言葉を知っているでしょう?「彼女はセンスがいいね」とか言います。センス=感性とは、 たえず変化してやまない外部世界や他者を、自分がどう受け止め、どう対応していくかを決める、直感的でと ても微妙な心の働きです。とても大切なものなのに、教科書やマニュアル本では学ぶことのできない不思議な ものなのです。現代の芸術や文化の最先端に接しながら、一緒に、センス=感性を磨く旅に出てみよう。 □授業概要・授業計画 今期の授業では、演劇やオペラの古典的作品を「現代的に演出する」とはどういうことかを、実例に即して 鑑賞・考察します。具体的には、モーツァルトが1756年に作曲した『フィガロの結婚』という有名なオペラが、 20世紀から21世紀にかけて、どのように違った風に上演されたかを比べてみます。男女の愛の表現や、結婚に ついての考え方のズレやすれ違いは、とても興味深いものです。 (1) 1973年 (2) 2006年 (3) 2006年 イギリスのグラインドボーン音楽祭で上演された、P・ホール演出『フィガロの結婚』 オーストリアのザルツブルク音楽祭で上演された、K・グート演出『フィガロの結婚』 パリ・オペラ座で上演された、S・カンブルラン演出『フィガロの結婚』 『フィガロの結婚』についての批評や文献を読み、この3作のDVDを教室で見比べながら、どんなに印象が違 うかをまず実際に経験してみます。そして、古典を鑑賞する現代人の「感性」がどのように変わってきたかを 考えます。また、時間があれば、原作の演劇版であるボーマルシェ『フィガロの結婚』とも比べてみます。 第1∼15回の授業内容は、上記の(1)∼(3)がそれぞれ5回ずつで対応しています。 □テキスト 山田治生:『オペラガイド130選』(成美堂出版、2008) (テキストは初回に教室で販売します) □参考文献 プリントを配布し、授業中に指示します。 □成績評価の方法 出席とレポートによる。 □備考(メッセージ等) オペラや演劇についての予備知識は一切いりません。基礎から教えるから、初心者大歓迎です。 区 分 基礎科目 科 目 名 地球と環境 (自然と人間P1) 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 関村オリエ 2 選択 前期 1・2・3・4 備 考 □授業目標 地球の自然環境とこれをめぐる人間活動の理解に必要な基礎的知識の習得を目指す.また,地球規模で起こ る環境問題を,身近な問題として捉える力を養う. □授業概要・授業計画 第1回 イントロダクション 第2回∼第3回 地球環境について 第4回∼第5回 環境汚染について 第6回∼第8回 生物多様性について 第9回∼第11回 経済と環境について 第12回∼第14回 身近な環境問題へのアプローチ 第15回 まとめ □テキスト・資料 『高等地図帳』二宮書店(または高等学校で使用した地図帳)を用意すること.資料は毎回プリントを配布. □参考文献 石 弘之編 2002.『環境学の技法』東京大学出版会. カーソン,R.1987.『沈黙の春』新潮社. 鳥越皓之・帯谷博明 2009.『よくわかる環境社会学』ミネルヴァ書房. 山崎友紀 2010.『地球環境学入門』講談社. □成績評価の方法 レポートおよび試験,授業態度,提出物により,総合的に評価する.なおレポート未提出,期末試験未受験 の場合は,評価の対象とならない. □備考(メッセージ等) 授業の進展に応じて,上記の参考文献以外の新聞・書籍からも,関連情報を積極的に読み取ってほしい.プ ロジェクター,DVDを使用. 区 分 専門教育 科 目 名 自然と文化 (自然と人間P2) 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 國弘 暁子 2 選択 後期 1・2・3・4 備 考 □授業目標 世界各地で蓄積さ れた民族誌 データを読み ながら、人類学者によるフィ ールドワークの手法を学ぶと共に、 「自然」と「文化」の領域を跨ぐ「性」の問題について理解を深める。 □授業概要・授業計画 授業はテキストの輪読とデスカション形式により進める。 第1回 イントロダクション 第2回 動物と人間 第3回 人工授精 第4回 性産業 第5回 民族誌・ケニア 第6回 民族誌・エチオピア 第7回 民族誌・パプアニューギニア 第8回 民族誌・プナン 第9回 民族誌・日本(風俗) 第10回 民族誌・日本(性同一性障害) 第11回 民族誌・ニホンザル 第12~13回 民族誌・インド 第14~15回 総括 □テキスト 奥野克己ほか(編)2009年『シリーズ来るべき人類学1—セックスの人類学』春風社 □参考文献 國弘暁子、2009年『ヒンドゥー女神の帰依者ヒジュラ』風響社 □成績評価の方法 総合評価100のうち、レポート課題が50パーセント、出席が50パーセントの割合をなす。 □備考(メッセージ等) 区 分 専門教育 科 目 名 西洋近代の自我 (私の探求P1) 担当教員 植村 恒一郎 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 前期 1・2・3・4 備 考 □授業目標 <私>とはいったい何だろう? なぜ、この時代に、日本人として、女として、この両親の子として、<私>は 生まれてきたのだろう? なぜ<私>は、たとえばフランス人として、あるいは男として、あるいはもっと未来 に、生まれなかったのだろう? このような疑問は、決して奇妙なものではありません。<私>というものは、 誰にとっても、どこまでも、深い謎です。西洋の文学、芸術、思想を手がかりに、<私>という謎を解く楽し みを味わってみよう。 □授業概要・授業計画 今期は、イギリスの女性作家ジェイン・オースティンの名作『高慢と偏見』をじっくり読みながら、女性の「自 我」と自立について考えます。 『高慢と偏見』は、20歳のヒロインであるリジー・ベネットが恋人とのすれ違いに悩みながら成長してゆく物 語。英語名は『Pride and Prejudice』(1813)ですが、まじめで優れた人間ほど「プライド」や「思い込み」も また強いので、恋愛のハードルはそれだけ高い。日本にイギリスから帰朝した夏目漱石が、本書を激賞したこ とで有名ですが、200年前の物語は、21世紀の我々にとっても驚くほど現代的です。 1995年にイギリスのBBCが製作した、すばらしい映画『高慢と偏見』(コリン・ファースがダーシーを演じる) があるので、まずそれを教室で鑑賞。その後、各章を輪読方式で読みながら、登場人物の「自我」のあり方を 丁寧に分析しながら作品を読み解きます。 第1∼15回の授業内容は、DVD鑑賞の3回を除いて、テキストの1∼61章をほぼ等量に分割したものに対応し ている。 □テキスト ジェイン・オースティン『高慢と偏見』(上・下 中野康司訳、ちくま文庫) (テキストは、開講時に教室で販売します) □参考文 授業中に指示します。 □成績評価の方法 出席とレポートによる。 □ 備考(メッセージ等) 区 分 専門教育 科 目 名 日本の心性 (私の探求P2) 担当教員 市川 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 後期 1・2・3・4 浩史 備 考 □授業目標 「日本・日本人とは何か」という課題を設定し、「関係」をキーワードとして分野横断的に知識を得る。 □授業概要・授業計画 第1回 オリエンテーション-1 関係性の1(和辻哲郎「間柄」) 第2回 オリエンテーション-2 関係性の2(パウル・ティリッヒのUltimate Concern) 第3回 自然との関係-1 宗教的自然観の1(家永三郎「日本思想史に於ける宗教的自然観の展開」) 第4回 自然との関係-2 宗教的自然観の2(キリスト者と関東大震災) 第5回 自然との関係-3 超越的自然観(山本周五郎の「災害もの」) 第6回 超越者との関係-1 神仏習合的な思惟(ないし本覚論的思惟) 第7回 超越者との関係-2 絶対的救済力の発見(親鸞、絶対他力) 第8回 超越者との関係-3 聖書の神と日本(遠藤周作『深い河』) 第9回 他者との関係-1 人倫の発見の1(朱子学) 第10回 他者との関係-2 人倫の発見の2(伊藤仁斎) 第11回 他者との関係-3 近代人の孤独(リースマン「孤独な群衆」・漱石「三四郎」) 第12回 日本人とは-1 日本人・日本文化論(恥の文化、粋の文化・・・) 第13回 日本人とは-2 ナショナリズム(アント二―・スミス『ネイションとエスニシティ―』) 第14回 日本人とは-3 アイデンティティー 第15回 日本人とは何か、まとめ □テキスト 特に定めない。 □参考文献 授業中に示す。 □成績評価の方法 期末試験による。 □備考(メッセージ等) 講義をきっかけとして自分自身の問題を見つけてください。 区 分 専門教育 科 目 名 文化におけるメディア (メディア・社会P1) 担当教員 山崎 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 後期 1・2・3・4 隆広 備 考 □授業目標 新聞、出版、映画、テレビ、インターネットなど、我々を取り巻く様々なメディア=媒体の発展史を理解する ことを目標とする。また、メディアの歴史分析を通じて、変容する現代社会の様相についても学んでいく。 □授業概要・授業計画 第1回 イントロダクション 第2∼3回 概論:メディアの歴史/メディアの思想史 第4回 新聞の登場と発展 第5回 出版資本主義の成立と発展 第6回 プロパガンダ―広告・宣伝の歴史 第7回 中間まとめ 第8∼9回 映画とプロパガンダ 第10回 ラジオの誕生と発展 第11∼12回 テレビ―映像記号論の考え方 第13∼14回 インターネット―アーキテクチャの視座から 第15回 まとめ □テキスト 佐藤卓己『現代メディア史』(岩波書店、1998年)2,730円 □参考文献 上記テキストの他、必要な文献等は講義内で指示する。 □成績評価の方法 出席、授業内の発表、レポート等で総合的に評価する。 □備考(メッセージ等) 区 分 専門教育 科 目 名 情報とのつきあい (メディア・社会P2) 担当教員 黒田 覚 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 後期 1・2・3・4 備 考 □授業目標 情報を多角的に考える.また情報をとおして,さまざまな事象を見直す方法を考える. □授業概要・授業計画 人間は文字を獲得して社会生活を営み始めて以来,常に情報と関わり,情報を通じて文化や社会を 形成してきた。この授業では,いろいろな文化現象と情報がどのようにかかわっているのかについて みていくことにより,「情報」という新しい視座を獲得することを目標とする. 全15回の講義内容はいかのとおり. 1 回:イントロダクション 9 回:情報とネットワーク 2 回:すべてを情報だと思ってみる 10 回:情報とネットワーク 3 回:すべてを計算だと思ってみる 11 回:情報とネットワーク 4 回:情報の歴史 12 回:情報と社会の関わり 5 回:情報の歴史 13 回:情報と社会の関わり 6 回:情報の技法 14 回:情報と社会の関わり 7 回:情報の技法 15 回:まとめ 8 回:情報の技法 □テキスト 授業時に資料を配布する. □参考文献 □成績評価の方法 授業時における演習,実習,およびレポート □備考(メッセージ等) 区 分 専門教育 科 目 名 若者とジェンダー 担当教員 馬場 淳 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 本講義では、日常的に流布しているジェンダー観に対する相対的かつ批判的な視点を養いながら(目標①)、若 者のジェンダーをめぐる現代的問題について理解を深める(目標②)。講義で扱うテーマや素材(事例)は、 理論、女性雑誌、同性愛、トランスジェンダー、結婚問題、シングル、アダルトビデオ、「萌え」など多岐に わたるが、特定のテーマを自分なりに分析する能力を養うことが最終的な目標(③)である。 □授業概要・授業計画 第1回 講義のガイダンス 第2回 ジェンダーの構築性①――理論 第3回 ジェンダーの構築性②――女性雑誌からジェンダーを考える 第4回 ジェンダーの構築性③――通文化的視点 第5回 歴史社会学の可能性――若者男性の性問題を事例に 第6回 多様な性に向き合う――トランスジェンダー、ゲイ・レズビアン 第7∼8回 恋愛結婚の「誕生」と現在 第9∼10回 シングルライフから負け犬へ 第11∼12回 パラサイト・シングル論 第13回 オタクの逆襲――「萌え」から社会を考える 第14回 癒しとイヤラシ――アダルトビデオと少女たち 第15回 定期試験 □テキスト 特定の教科書は指定しない。授業内容に関連する重要な文献は授業中に適宜指摘する。 □参考文献 田中雅一・中谷文美(編)『ジェンダーで学ぶ文化人類学』(2005年)世界思想社。 江原由美子『ジェンダー秩序』(2001年)勁草書房。 □成績評価の方法 定期試験および授業参加の姿勢にもとづいて評価する(初回のガイダンス時に説明)。 □備考(メッセージ等) 基本的には講義の形式をとるが、身近な問題について受講者からの積極的な参加を求めることがあります。 区 分 専門教育 □授業目標 テーマ: 科 目 名 遊びと創造 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 植村 2 選択 前期 2・3・4 備 考 『歌うネアンデルタール』を読みながら、音楽、言語、ヒトの進化を考える 今から2万数千年前にヨーロッパで絶滅したネアンデルタール人の遺跡から、笛の化石が見つかった。それ とは別にも、数万年前の地層から笛の化石が見つかっている。これらの事実から、我々の祖先は、鳥が「さえ ずる」ように、歌うような仕方で、会話をしていたのではないかという仮説が生まれた。我々は、音楽と言語 を別々のものとして考えがちだが、実は、音楽と言語はその起源からして、分けられないものなのかもしれな い。もし仮に、歌を歌い、笛を吹いていた平和的なネアンデルタール人たちが、我々の祖先であるホモ・サピ エンス(戦争が好きで、強かった?)に滅ぼされたのだとしたら、このことは、大いに我々の心を痛ましめる ものがある。古代のネアンデルタール人たちの音楽に思いをはせながら、音楽や言語の「創造」という視点か ら、ヒトの進化について、多面的に、そして深く考えてみよう。 □授業概要・授業計画 認知考古学者スティーヴン・ミズンの『歌うネアンデルタール』(原著2005、邦訳2006)を丁寧に読みながら、 進化論の諸事実や知見も合わせて講義する。一応、『歌うネアンデルタール』の章立てを参考にしながら、以 下のような内容で講義したい。 第1∼3回 :音楽の謎、言語なき音楽、音楽なき言語 第4∼6回 :乳幼児への話しかけ、歌いかけ、音楽は癒しの魔法 第7∼9回 :うなり声、咆哮、身振り、サバンナに響く歌、リズムに乗る 第10∼12回 :模倣する性質、セックスのための歌、共同で音楽を作る 第13∼15回 :恋するネアンデルタール、解けても消えない謎 □テキスト スティーヴン・ミズン『歌うネアンデルタール』(早川書房、2006、2200円) □参考文献 授業中に指示する。 □成績評価の方法 出席、授業での熱意、学期末提出するレポートを総合。 □備考(メッセージ等) テキストは、第一回目の授業時に、教室で販売する。掲示に注意。 区 分 専門教育 科 目 名 食べる・創る・生きる 担当教員 比嘉 理麻 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 本講義では「人と動物の関係」を切り口にして、現代社会において「食べる・創る・生きる」ことの意味を問う。 最終的に、自らの人間中心主義的なものの見方を相対化し、より多様な人と動物の関係を捉える視点を養うこ とを目標とする。 □授業概要・授業計画 第1回 イントロダクション 第2回 現代社会と人間中心主義 第3回 理論−食をめぐる唯物論と意味論の論争 第4回 理論−動物機械論と動物霊魂論 第5回 理論−動物人格論 第6回 食をめぐる問題① 食の安全(狂牛病とクローン羊) 第7回 食をめぐる問題② 生活習慣病と肥満 第8回 食をめぐる問題③ 動物の屠殺に対する差別 第9回 食物/パートナーとしての動物① アニマル・ファクトリー 第10回 食物/パートナーとしての動物② ペット家族論と韓国の犬食 第11回 食物/パートナーとしての動物③ イルカは食物か、自然保護の対象か? 第12回 人と動物の共生① 動物解放論とベジタリアン 第13回 人と動物の共生② アニマル・ウェルフェア 第14回 人と動物の共生③ アニマル・セラピー 第15回 まとめ □テキスト 特定の教科書は指定しません。 □参考文献 講義内容に関する重要な文献は適宜指摘します。 □成績評価の方法 試験と授業参加の姿勢を総合し、評価します。 □備考(メッセージ等) パソコン、プロジェクター、DVDを使用します。 区 分 科 専門教育 目 名 スポーツと文化 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 神山雄一郎 2 選択 後期 2・3・4 備 考 □授業目標 スポーツと文化との関係を考え、スポーツが社会に与える影響を様々な角度から捉え、理解を深める。 □授業概要・授業計画 発表とディスカッション形式で進める 1.イントロダクション、自分の調査するスポーツ種目の選択 2∼6.歴史とルールから見た各スポーツの特徴 7∼10.他のスポーツと比較したそのスポーツの特殊性 11∼14.各スポーツが社会に与える影響 15.まとめ、レポート作成 □テキスト 特に指定しない □参考文献 必要に応じて指示する □成績評価の方法 出席とレポートによる □備考(メッセージ等) 発表のための配付資料やプロジェクター等が必要な場合は、早めに申し出、準備すること。 区 分 展開 科 目 名 伝統文化とオルタナテ ィブカルチャー 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 國弘 暁子 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 60年代のカウンター・カルチャー現象の一つとして西洋社会に普及したインドの伝統文化とされるヨーガ。 日本においても、かつてはスピリチュアリティと共に流行し、現代ではセレブ・ジャーナリズムや健康ブーム に押されるなか人気が高まり、ヨーガは今日の日本社会で第三次ブーム期を迎えている。グローバルな消費動 向と連動しなが興隆するヨーガの商品化、およびインドにおける伝統的ヨーガ思想や実践の現状を事例として、 資源としての「文化」や「伝統」について考える。 □授業概要・授業計画 この授業では伝統や文化に関する講義とテキストの輪読を行い、後半ではヨーガを実際に体験する。 第1回 第2∼4回 第5回 第6回 第7回 第8回 イントロ 文化の諸概念 ネイション ナショナリズム カルチュラル・スタディーズ 伝統の創造 第9回 第10回 第12回 第13回 第14回 第15回 伝統としてのヨーガ 伝統としてのヨーガ 商品としてのヨーガ ヨーガの実践 スピリチュアリティ 総括 □テキスト 鏡味治也『キーコンセプト・文化−近代を読み解く』世界思想社(2010) □参考文献 適宜、指示する。 □成績評価の方法 総合評価100のうち、リアクション・ペーパーの提出を50パーセント、試験を50パーセントの割合をなす。 □備考(メッセージ等) 「文化人類学1、2」を履修済であることが望ましい。 区 分 専門教育 科 目 名 現代の地球環境 担当教員 戸田 真夏 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 後期 2・3・4 備 考 備 考 □授業目標 暮らしと水環境の関係を知ることで、地球環境に対する意識を高める □授業概要・授業計画 1. はじめに 2. 水の基礎 3. 水の循環 4. 地下水と湧水 5. ミネラルウォーターの特徴 6. 湖沼の水温 7. 河川の水 8. ダムの功罪 9. 様々なダム 10. 黒部川の電源開発 11. 気候変動と温暖化 12. 降雪と氷河 13. ヒマラヤでの飲み水 14. ネパールの川と電力 15. まとめ □テキスト 特にありません。適宜、プリントを配布します。 □参考文献 授業で紹介します。 □成績評価の方法 期末試験の結果で評価します。 □備考(メッセージ等) パソコンとプロジェクターを使って、各地の写真映像も示しながら授業を進めます。 区 分 展開科目 科 目 名 地図を読む 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 関村オリエ 2 選択 後期 2・3・4 □授業目標 日々の生活のなかで,地図を読む作業は決して特別なことではない.本授業では,地図を読む力や地図に盛 り込まれている情報について考える力を養うことを目的とする.また,地図とは何か.地図の成り立ちや現 代的な役割という点から考えてゆく. □授業概要・授業計画 第1回 イントロダクション 第2回∼第3回 地図とは何か 第4回∼第5回 さまざまな地図について 第6回∼第8回 地図を読む 第9回∼第11回 地図の役割について 第12回∼第14回 地図を作る 第15回 まとめ □テキスト 『高等地図帳』二宮書店(または高等学校で使用した地図帳)を用意すること.その他のテキストは,初回 時に指定する. □参考文献 大矢雅彦・海津正倫・平井幸弘ほか編 1999.『地形分類図の読み方・作り方』古今書院. 菊地俊夫・岩田修二ほか編 2008.『地図を学ぶ―地図の読み方・作り方・考え方』二宮書店. 寺阪昭信・元木 靖・平岡昭利編 2003.『関東Ⅱ地図で読む百年―埼玉・茨城・栃木・群馬』古今書院. □成績評価の方法 レポートおよび試験,授業態度,提出物により,総合的に評価する.なおレポート未提出,期末試験未受験 の場合は,評価の対象とならない. □備考(メッセージ等) 地図の読み方を理解することは,日常生活を考える上で大変有効である.また本授業を通して,人間の活動 を捉えるひとつの手段である地図への理解を深めてほしい.プロジェクター・DVD使用. 区 分 専門教育 科 目 名 環境の倫理 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 松倉公憲 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 自然環境と人間との関わりについて学ぶ。特に、自然環境に対する人間の関わり方の過去と現在の違いや、 現在の自然災害・地球環境問題に関する基本的知識を習得し、自然環境に対する人間生活・人間活動の将来に 向けたあり方について考察できるようになることを目標とする。 □授業概要・授業計画 第1回 ガイダンス 第2回・第3回 自然環境と人間との関わりに関する基礎 第4回・第5回 人間活動による岩石風化の促進 酸性雨問題と地球温暖化、砂漠化・塩類集積 第6回・第7回 人間活動による河川地形の変化 ダム問題と砂浜消滅問題 第8回・第9回 人間活動による海岸地形の変化 海岸浸食(海食崖の後退)問題、海岸の地すべり 第10回 海岸の景観保全問題 第11回・第12回 火山・地震・津波災害と防災・減災 第13回・第14回 土砂災害と防災・減災 第15回 まとめ □テキスト 授業時に資料を配布するので、テキストは特に定めない。 □参考文献 松倉公憲 2008「地形変化の科学−風化と侵食」朝倉書店 高橋 裕 2012「川と国土の危機−水害と社会」岩波新書 □成績評価の方法 期末試験および課題の提出等による。 □備考(メッセージ等) 授業を通して、人間生活がいかに自然環境と密接に関わっているかを再認識してもらいたい。あわせて、人 間がいかに自然と共存していくかについて深く考えて欲しい。講義ではPCプロジェクターを毎回使用する。ビ デオも適宜使用する。 区 分 専門教育 科 目 名 災害と人間 担当教員 戸田 真夏 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 後期 2・3・4 □授業目標 災害につながる自然現象を知り、防災意識を高める □授業概要・授業計画 1. はじめに 2. 日本の自然の特徴・・・湿潤変動帯 3. 断層のタイプと見つけ方 4. 活断層と地震 5. 地震のタイプと震災 6. 火山のでき方と噴火の種類 7. 日本の火山 8. 海外の火山 9. 三宅島の噴火 10. 三宅の「今」 11. 土砂災害1 崖崩れ・土砂崩れ 12. 土砂災害2 崩壊 13. 土砂災害3 地すべり 14. 土砂災害4 土石流 15. まとめ □テキスト 特にありません。適宜、プリントを配布します。 □参考文献 授業で紹介します。 □成績評価の方法 期末試験の結果で評価します。 □備考(メッセージ等) パソコンとプロジェクターを使って、各地の写真映像も示しながら授業を進めます。 備 考 区 分 展開科目 科 目 名 人の街を創る 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 関村オリエ 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 都市の成り立ちとその現代的な役割を理解するために,必要な基礎的知識の習得を目指す.また,都市を舞 台とした人間活動の様相を学ぶことで,街や都市を身近な対象として考える力を養う. □授業概要・授業計画 第1回 イントロダクション 第2回∼第3回 都市における人間の暮らしと世界 第4回∼第5回 住民活動とコミュニティの形成 第6回∼第8回 生活世界と都市文化の変容 第9回∼第11回 都市で働く女性たち 第12回∼第14回 都市計画と管理 第15回 まとめ □テキスト テキストは,初回時に指定する. □参考文献 高橋伸夫編 1997.『新しい都市地理学』東洋書林. 林 上 2003.『現代都市地域論』原書房. 藤田 弘夫・吉原 直樹 編 1999.『都市社会学』有斐閣. 由井義通・若林芳樹・中澤高志・神谷 浩夫2004.『働く女性の都市空間』古今書院. □成績評価の方法 レポートおよび試験,授業態度,提出物により,総合的に評価する.なおレポート未提出,期末試験未受験 の場合は,評価の対象とならない. □備考(メッセージ等) 都市問題やまちづくりは,皆さんの今後の生活と決して無関係ではありません.授業の進展に応じて,新聞・ 書籍からも情報を積極的に読み取り,自分の立場から考えてほしい.プロジェクター・DVD使用. 区 分 専門教育 科 目 名 コミュニティーの力学 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 谷口陽子 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 私たちは自分の住む地域社会(コミュニティー)にどのようにかかわって生きているだろうか。異なる国や地 域あるいは時代に生きる人びとが取り結んできた多様な人間関係のあり様とそれを生みだす多様な論理を学び、 私たちとコミュニティーとの関係性についての理解を深める。 □授業概要・授業計画 第1回∼第2回ガイダンス/「コミュニティー」とは何かを考える 第3回∼第4回 コミュニティーの存続とその論理―家族・親族 第5回∼第6回 コミュニティーをデザインする(1)―ライフ・デザインと女性の生き方 第7回∼第8回 コミュニティーをデザインする(2)―ライフ・デザインと多世代の協働 第9回∼第11回 相互扶助と「ボランティア」の概念 第12回∼第14回 多文化共生とコミュニティー 第15回 総括 □テキスト 毎授業でプリントを配布する。 □参考文献 授業内で適宜紹介する。 □成績評価の方法 毎授業後に受講コメントを求めて出席点とし、課題およびテストによって総合的に評価します。 □備考(メッセージ等) スライドを使用した授業を行い、履修人数によってはグループ・ディスカッションも行います。 区 分 科 専門教育 目 名 歴史と記憶 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 和田有希子 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 今日私たちは日本の宗教界を、個別の宗派の集合体としてイメージしがちである。そのことは、歴史的な 宗教世界を考える際にもほぼ同様になされている。しかしここに日本の思想・宗教を考える際の落とし穴が ある。本講義では、日本人が宗派というものについてどう認識(記憶)してきたかを掘り起こすことで、日 本の宗教が、そもそも今日考えるのと同様な個別単純化された宗派の集合体として存在するものだったのか 否かを考察し、その結果が示す意味について検討する。 このことを通じて、日本の思想・宗教の特色に関する知見を広めること、現代世界に生きる我々が歴史を どのように利用すべきかを考えることと同時に、古文献の読解に慣れることを目標とする。 □授業概要・授業計画 第1回 ガイダンス 「宗派」の「記憶」に何を見るのか:いま日本思想を考える意義・留意点 第2回∼第3回 奈良・平安期の「宗派」観 第4回∼第6回 鎌倉時代の祖師の「宗派」観とそれに対する周囲の反応 第7回∼第8回 鎌倉∼室町時代の「宗派」論争にみる「宗派」観 第9回∼第10回 禅僧たちの「宗派」観の転回と歴史叙述 第11回∼第12回 江戸時代初期の仏教界の復興と「宗派」観 第13回∼第14回 江戸時代後期国学者による「宗派」観:明治時代以後の宗教観との関わり 第15回 総括 □テキスト 適宜参考資料を配付する。 □参考文献 真野正順『仏教における宗概念の成立』理想社 野家啓一『物語の哲学』岩波書店 □成績評価の方法 試験もしくはレポートによる。 □備考(メッセージ等) 皆さんからの積極的な質問・発言を歓迎します。 区 分 科 専門教育 目 名 神話と信仰 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 國弘 暁子 2 選択 後期 2・3・4 備 考 □授業目標 文化人類学の一領域である宗教人類学の全体像、及び、宗教とジェンダーにまつわる様々な事象を理解するこ とを目標とする。 □授業概要・授業計画 授業は英文テキストの輪読とディスカッション形式で以下のテーマを中心に進める。 第1回 第2回 第3回 第5回 第6回 第7回 第8回 第9回 第10~12回 第13~14回 第15回 イントロダクション キーワード 女性の見方 男性と女性 ジェンダーの理解 性と聖性 生と死 ジェンダーの脱構築 コスモロジー 神話とジェンダー 総括 □テキスト Bowie, Fiona, 2000, The Anthropology of Religion: An Introduction, Blackwell Publishing. □参考文献 適宜、参考資料を配布する。 □成績評価の方法 総合評価100のうち、出席が80パーセント、課題レポートを20パーセントの割合をなす。 □備考(メッセージ等) 人類学に関する英文献を読解するためには「文化人類学1、2」の履修は必須である。指示した文献を事前に読 んでおくこと。 区 分 専門科目 科 目 名 宗教の世界 担当教員 市川 浩史 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 後期 2・3・4 備 考 備 考 □授業目標 日本の仏教について、「数字」を手掛かりにして基本的な知識を修得する。 □授業概要・授業計画 第1回 84000 (法門の数) 第2回 48 (AKBではなく、極楽浄土へ) 第3回 1、3000 (天台) 第4回 33 (現世利益) 第5回 (空) 第6回 8−28 (法華経) 第7回 1=∞ (華厳経) 第8回 5、10−48、500 (戒律) 第9回 108 (煩悩) 第10回 0 (禅) 第11回 10 (密教) 第12回 X×0=0 (神仏習合) 第13回 3 (末法) 第14回 600 (般若の世界) 第15回 1、3、7、13・・・ (まとめをかねて、葬式仏教論) □テキスト 特に定めない。適宜資料を配布する。 □参考文献 授業中に指示する。 □成績評価の方法 期末試験による。 □備考(メッセージ等) 講義をきっかけとして自分自身の問題を見つけてください。 区 分 専門教育 科 目 名 日本人と宗教 担当教員 市川 浩史 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 後期 2・3・4 □授業目標 日本宗教史上に展開された重要なテーマに関連する史料を講読し、当該分野に関する知識を修得する。 □授業概要・授業計画 第1回 『キリシタン書』:16世紀キリシタンの問題① 第2回 〃 ② 第3回 『宗義制法論』:近世日蓮宗の問題① 第4回 〃 ② 第5回 〃 ③ 第6回 『西洋紀聞』:キリスト教との出会い① 第7回 〃 ② 第8回 〃 ③ 第9回 『直毘霊』:古道論① 第10回 〃 ② 第11回 〃 ③ 第12回 『都鄙問答』:京都町衆の思想① 第13回 〃 ② 第14回 〃 ③ 第15回 まとめ □テキスト 教員が準備して配布する。 □参考文献 授業中に示す。 □成績評価の方法 期末試験もしくはレポートによる。 □備考(メッセージ等) 漫然と坐すのではなく、なんらかの問題意識をもつ、あるいは持つべく努めること。 区分 専門教育 科 目 名 自伝の系譜 担当教員 井村 まなみ 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 後期 2・3・4 備 考 □授業目標 自己を語るときに生成する様々な現象を、文学はどのように表わしているか。<自伝>を通して考察する。 合わせて、作品分析に必要な批評と理論を学ぶ。 □授業概要・授業計画 自己を語るとき、どのようなことが起きているのか。自己を語る形式、過程、歴史を通して、その現象につ いて考察する。また、その過程を実践する。 1 イントロダクション―<語りたい>/<語りたくない>自己 2 自己の輪郭―名刺・自己紹介・プロフィール 3 自己を語る形式1―「語る」ことと「書く」こと 4 自己を語る形式2―自分史と自伝 5-6 自伝とは何か その過程―記録から作品へ 7-14 自伝の興隆 15 まとめ □テキスト 授業時に配布します。 □参考文献 フィリップ・ルジュンヌ『自伝契約』(水声社、1993年)、ベアトリス・ディディエ『日記論』(松籟社、 1987年)、 石川美子『自伝の時間―ひとはなぜ自伝を書くのか』(中央公論社、1997年)、バーバラ・ジョンソン「わた しの怪物/わたしの自己」(『差異の世界 脱構築・ディスクール・女性』、紀伊國屋書店、2004年) □成績評価の方法 平常点、試験 □備考(メッセージ等) グループによるディスカッション、受講生からの問題提起を交えて進みます。積極的な授業参加を望みます。 区分 専門教育 科 目 名 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 精神分析入門 田中志帆 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 社会や芸術,その他の様々な現象について精神分析的な思想から考察する。 □授業概要・授業計画 フロイトの人生と主要な理論を紹介しながら,映画や芸術作品,社会や文化について考察し,フロイト以後の 精神分析理論の展開についても触れる。以下の内容を,1∼2回講義する。 1 精神分析が誕生した時代とは 2 フロイトの人生と主要な理論 3 エス・自我・超自我 4 防衛機制の種類(フロイト理論に基づく) 5 固着概念と神経症発症のメカニズム 6 アルプスの少女ハイジをみて子どもの心の失調を考えてみよう 7 エディプスコンプレックス(フロイトによる概念) 8 エディプスコンプレックス(クラインによる概念) 9 夢の分析・・・その理論と考え方 10夢分析に挑戦・・・事例や自分の夢から読みとき,拾い上げる 11反復強迫とは(フロイトと芸術家との交流から) 事例や芸術作品から 12人はなぜ戦争をするのか 13死の本能と生の本能(フロイト理論のその後,対象関係論) 14 自我心理学と発達的視点 15 まとめ □テキスト 特に用いない。プリントを配布する。 □参考文献 フロイト 精神分析入門 有斐閣新書 小此木啓吾・馬場謙一編 フロイト思想のキーワード 講談社現代新書 小此木啓吾著 □成績評価の方法 平常点40%,テストあるいはレポート50% □備考(メッセージ等) 積極的な授業参加を希望します。 区 分 専門教育 科 目 名 聖と俗の世界 担当教員 市川 浩史 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 中世寺社縁起の代表的な作品である『諏訪大明神畫詞』を読み、中世の文化史に関する知識を修得する。 □授業概要・授業計画 第1回 オリエンテーション:中世文化の概略① 第2回 〃 ② 第3回 上巻① 第4回 上巻② 第5回 上巻③ 第6回 上巻④ 第7回 中巻① 第8回 中巻② 第9回 中巻③ 第10回 中巻④ 第11回 下巻① 第12回 下巻② 第13回 下巻③ 第14回 下巻④ 第15回 まとめ □テキスト 今井広亀編『諏訪大明神畫詞』を使用する。 □参考文献 授業中に示す。 □成績評価の方法 レポート等による。 □備考(メッセージ等) 註釈を作成しながら講読する。史料を丁寧によむ練習を行う。 区 分 専門教育 科 目 名 コミュニケーションの 技法 担当教員 黒田 覚 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 後期 2・3・4 備 考 □授業目標 コミュニケーションや思考の方法としての言語の分析 □ 授業概要・授業計画 前半では人間が言語を使って考えたり,コミュニケーションをとったり,社会を形成していくことにはどのよ うな原理や仕組みがあるのかという問題を,可能な限り根底から考える.後半では,コミュニケーション(の 齟齬)の典型的な例として,科学についての科学者と非科学者との間のコミュニケーションの問題を実例を通 して考える. 全15回の講義内容は以下の通り. 1 回:イントロダクション 9 回:科学コミュニケーション―科学とは何か?2 回:言語と コミュニケーション 10 回:科学コミュニケーション―科学と非科学の間 3 回:言語を考える―歴史の始まり 11 回:科学コミュニケーション―歴史における科学 4 回:言語を考える―歴史の始まり 12 回:3.11 のこと 5 回:言語を考える―論理の危機 13 回:3.11 と SNS 6 回:言語を考える―論理の危機 14 回:3.11 と科学者(の成功と失敗) 7 回:言語を考える―言語分析の新展開 15 回:まとめ 8 回:言語を考える―言語分析の新展開 □テキスト 授業時にハンドアウトを配布する. □参考文献 □成績評価の方法 授業への参加(50%)+学期末レポート(50%) □備考(メッセージ等) 授業を通じて何かを理解することよりは,自分がわからないことを明らかにすることを重視します.そのため に授業時にリアクションペーパーを使って,各自の疑問点を明確にする作業を行います. 区 分 専門教育 科 目 名 脳とこころ 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 植村恒一郎 2 選択 後期 2・3・4 備 考 □授業目標 テーマ : ラカンの精神分析に学びながら、「こころ」と身体や脳との関係を考える。 人間の「こころ」とは何だろうか。それは脳や体とどのように関係しているのだろうか。これは、人類とと もに古い問いであるが、現在もまだ謎のままである。フロイトに始まる精神分析によって、「こころ」のある 側面に光が当てられた。精神分析は、「正常」と自分では思っている我々自身が抱えているさまざまな問題を 明るみに出す。精神分析の中でも、20世紀フランスの分析医ジャック・ラカンのそれは、現代の文化や社会の 「歪み」をあぶり出すのにきわめて有効である。この授業では、ラカンを手掛りに精神分析の発想を学びたい。 □授業概要・授業計画 ラカンの著作はきわめて難解で、直接読むことは勧められない。さいわい、斉藤環氏による素晴らしい入門 書が現われたので、ラカンの考え方に近づくことがかなり楽になった。ラカンは何よりも、人間の「欲望」や 「こころ」は言葉によって作られていることを明らかにした。我々は誰もが、現実と幻想が紙一重の世界を生 きているのであり、「こころ」はとても危うい均衡の上に成り立っている。 授業では、斉藤環『生き延びるためのラカン』を皆で輪読する。本書は、ひきこもり、ストーカー、リスト カット、PTSD、おたく、腐女子、フェティシズムといった現代の現象と関連付けて、ラカンを解説してい るので、とても分りやすい。 第1∼15回の講義内容は、テキストのレクチャー1∼19にほぼ沿っているが、順序を逆にしたり、補足説明を することも多いので、大まかな目安と考えてほしい。 □テキスト 斉藤環『生き延びるためのラカン』(2012、ちくま文庫、760円) □参考文献 授業中に指示する。 □成績評価の方法 出席、授業での熱意、学期末提出するレポートを総合。 □備考(メッセージ等) テキストは、第一回目の授業のときに、教室で販売する。掲示に注意。 区 分 専門教育 科 目 名 メディアと空間 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 吉田則昭 2 選択 後期 2・3・4 備 考 □授業目標 私たちは日頃、テレビやラジオ、新聞やインターネットなど様々なメディアから情報を得ていますが、自分 以外の者とコミュニケーションすることで得る情報も多くあります。これらのコミュニケーション行動を「空 間」という軸で整理し、日常のメディアとの関係についても理解を深めていきます。 □授業概要・授業計画 第1回 イントロダクション 第2回 日常生活におけるメディア空間① 第3回 日常生活におけるメディア空間② 第4回 ミニコミ・マスコミ空間① 第5回 ミニコミ・マスコミ空間② 第6回 社会的メディア空間① 第7回 社会的メディア空間② 第8回 私的メディア空間① 第9回 私的メディア空間② 第10回 異文化メディア空間① 第11回 異文化メディア空間② 第12回 ネットメディア空間① 第13回 ネットメディア空間② 第14回 デジタルネイティブとメディア空間 第15回 まとめ □テキスト 吉田則昭・岡田章子編『雑誌メディアの文化史』森話社 □参考文献 中野収『メディア空間』勁草書房 渡辺潤監修『コミュニケーション・スタディーズ』世界思想社 □成績評価の方法 毎回の授業コメント、中間課題、期末レポートなどで総合的に評価する。 □備考(メッセージ等) Eメールを使用できること。課題レポートを数回出す予定。受講生の積極的な参加を期待する。 区 分 専門教育 科 目 名 メディア・リテラシー 担当教員 山崎 隆広 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 メディアをいかに読み解き、またそこからいかにして自分なりの表現を発信していくか。この講義では、思想 と実践を併せ持ったメディア・リテラシー概念を理解し、また自らのオピニオンをメディア上で表現する術を 修得することを目標としている。 □授業概要・授業計画 第1回 イントロダクション 第2∼3回 概論:メディア・リテラシー思想の成立過程と背景 第4∼6回 映像を読み解く――映像記号論入門 第7∼8回 インターネットを読み解く――アーキテクチャ入門 第9回 中間まとめ 第10∼12回 事例研究:メディア・リテラシー活動の実践例を見る 第13∼14回 メディア表現演習 第15回 まとめと合評 □テキスト 講義内で必要に応じて配布する。 □参考文献 鈴木みどり編『新版・Study Guide メディア・リテラシー入門編』(リベルタ出版、2004年) 水越伸編『メディアリテラシー・ワークショップ』(東京大学出版会、2009年) □成績評価の方法 出席、授業内の発表、レポートなどから総合的に評価する。 □備考(メッセージ等) テレビドラマ、スポーツ、映画、インターネット等、なるべく多くの媒体から様々なコンテンツを選んで扱い ます。 区 分 専門教育 科 目 名 コミュニケーションの 思想 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 吉田則昭 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 コミュニケーション(communication)とは、「共に(com)」を意味する接頭辞と「有する(municate)」との結 合したことばです。我々の社会は、家族と友達といった他者と共に関係を築く上で、「伝え」たり「かかわり」 をもつ必要があります。本講では、日常のコミュニケーションの現代的意義について理論的に考察し、未来を 志向しながら理解を深めていきます。 □授業概要・授業計画 第1回 イントロダクション 第2回 コミュニケーションを考える基礎 第3回 コミュニケ―ションと人間関係① 第4回 コミュニケ―ションと人間関係② 第5回 コミュニケ―ションと人間関係③ 第6回 社会的コミュニケーション① 第7回 社会的コミュニケーション② 第8回 社会的コミュニケーション③ 第9回 社会的コミュニケーション④ 第10回 マス・コミュニケーション① 第11回 マス・コミュニケーション② 第12回 マス・コミュニケーション③ 第13回 マス・コミュニケーション④ 第14回 コミュニケーションの未来像 第15回 まとめ □テキスト 講義レジュメを必要に応じて配布する。 □参考文献 渡辺潤監修『コミュニケーション・スタディーズ』世界思想社 □成績評価の方法 毎回の授業コメント、中間課題、期末レポートなどで総合的に評価する。 □備考(メッセージ等) Eメールを使用できること。課題レポートを数回出す予定。受講生の積極的な参加を期待する。 区 分 専門教育 科 目 名 担当教員 論理的思考と情報 黒田 覚 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 前期 2・3・4 備 考 □授業目標 日常生活の中で接する情報技術の仕組みを理解する. □授業概要・授業計画 コンピュータやインターネットの発達とともに,社会における情報の扱われ方は大きな変化を遂げており,ま たその変化は日々進行中である.このような社会状況において,コンピュータ化される社会に適切に対処する には,コンピュータがどのような方法で情報処理をしているのか,またその得意不得意を知ることが有益であ ることが多い.この授業ではそのような観点において,コンピュータの仕組みを理論と実践の両面から理解す ることを目標とする. 全15回の講義内容は以下の通り. 1 回:イントロダクション 9 回:コンピュータの言語=プログラム 2 回:コンピュータとはどんな機械か? 10 回:コンピュータの言語=プログラム 3 回:コンピュータとはどんな機械か? 11 回:コンピュータと会話するには 4 回:生活の中の情報技術 12 回:コンピュータと会話するには 5 回:生活の中の情報技術 13 回:コンピュータとうまくつきあうために 6 回:生活の中の情報技術 14 回:コンピュータとうまくつきあうために 7 回:コンピュータの思考=アルゴリズム 15 回:まとめ 8 回:コンピュータの思考=アルゴリズム □テキスト 授業時にハンドアウトを配布する. □参考文献 □成績評価の方法 授業時の演習(60%)+学期末レポート(40%) □備考(メッセージ等) 区 分 専門教育 科 目 名 メディア技術英語 担当教員 山崎 隆広 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 後期 2・3・4 備 考 □授業目標 本講義では、グーグルやアマゾン、アップルなどのICT関連企業が用いる英語やTEDなど各界の識者が用いる 英語、Mashableなどソーシャルメディア上の英語を通じて、実用的なビジネス英語を習得するだけではなく、 メディア全般の最新動向を理解することも目標とする。 □授業概要・授業計画 1回 イントロダクション 2∼5回 米英メディア企業のIT戦略(グーグル、アップル、アマゾンのプレスリリースなどから) 6∼9回 ソーシャルメディアの英語から学ぶ(TED、Mashableなどの論考から) 10∼12回 ICTジャーナリズムの英語から学ぶ(TechCrunch、ニューヨークタイムスなどの報道から) 13∼14回 模擬プレゼンテーション 15回 まとめ □テキスト 特定のテキストは使用せず、講義内で指示する。 □参考文献 適宜指示する。 □成績評価の方法 出席、授業への参加、授業内発表(模擬プレゼンテーション)、レポートなどから総合的に評価します。 □備考(メッセージ等) 区 分 科 専門教育 目 名 専門共通特講1 担当教員 杉浦 静 単位 必選別 開講期別 履修年次 2 選択 集中 3・4 備 考 大学院共通 □授業目標 宮沢賢治の心象スケッチ・童話を解読しつつ、草稿やテクストをめぐる諸問題について考える。 □授業概要・授業計画 第 第 第 第 第 第 第 第 第 第 第 第 第 第 第 1回 2回 3回 4回 5回 6回 7回 8回 9回 10 回 11 回 12 回 13 回 14 回 15 回 生成批評・草稿研究の現状について 宮沢賢治研究における生成研究の起源と最前線 歌稿の生成 「〔峯や谷は〕」から「マグノリアの木」へ(1) 「〔峯や谷は〕」から「マグノリアの木」へ(2) 「〔ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記〕」から「グスコーブドリの伝記」へ(1) 「〔ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記〕」から「グスコーブドリの伝記」へ(2) 「〔ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記〕」から「グスコーブドリの伝記」へ(3) 「曠原淑女」の行方(1) 「曠原淑女」の行方(2) 「曠原淑女」の行方(3) 「ポランの広場」と「ポラーノの広場」(1) 「ポランの広場」と「ポラーノの広場」(2) 「ポランの広場」と「ポラーノの広場」(3) まとめ □テキスト ちくま文庫『宮沢賢治全集』第7・8巻 □参考文献 『新校本宮沢賢治全集』(筑摩書房)、松沢和宏『生成論の探求』(2003、名古屋大学出版会)、戸松泉『複数の テクストへ 樋口一葉と草稿研究』( 2010、翰林書房) □成績評価の方法 平常点(授業出席・授業内レポート・討論参加)40%、課題レポート 60% □備考(メッセージ等) テキストは、ちくま文庫にこだわりません。上記授業計画中のテキストを準備しておいて下さい。 区 分 専門教育 科 目 名 日常・感性プログラム 演習1 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 井村まなみ 1 選択 前期 3・4 備 考 □授業目標 詩はどう読めばよいのか。詩の理解を他者に伝えるには、どのような手順と分析方法が必要なのか。演習の 前半で詩の読解に必要な文学理論の変遷を現代まで辿り、鍵となる重要な概念とその射程を理解する。後半で は更に具体的に作品にどう取り組むか、アプローチを試みる。主体的に問題に取り組む姿勢、考察にいたる手 続きと必要文献の探索の仕方を身につける。 □授業概要・授業計画 テキストの章立てに沿って講読のうえ、ディスカッション。 1−2 イントロダクション 3−4 ロシアフォルマリズム 5−6 構造主義理論 7−8 ポスト構造主義理論 9−14 詩をどう読むか 15 まとめ □テキスト ラマーン・セルデン『ガイドブック現代文学理論』(大修館、1989年) テリー・イーグルトン『詩をどう読むか』(岩波書店、2011年) 他の資料は、授業中に配布する。 □参考文献 □成績評価の方法 平常点とレポート □備考(メッセージ等) 区分 科 専門教育 目 名 担当教員 日常・感性プログラム 井村 演習2 まなみ 単位 必選別 開講期別 履修年次 1 選択 後期 3・4 備 考 □授業目標 前期で学んだ基底のうえに、個々のテーマを設定、考察を導き出し、それを伝える過程を学ぶ。創作という 形で伝達することも想定する。教員がテーマ設定から執筆まで一連の手続きを示す。受講生は、自らのテーマ でこの流れを計画、実践を始める。 □授業概要・授業計画 1-5 6-13 14-15 教員によるケーススタディ(テーマ設定から論文執筆まで) 受講生による実践 発表・講評 □テキスト 授業時に配布します。 □参考文献 授業時に指示します。 □成績評価の方法 平常点(出席及び積極性)、発表、小論文 □備考(メッセージ等) 授業に対する積極的な姿勢を条件とします。 区 分 専門教育 科 目 名 日常・感性プログラム 演習3 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 植村恒一郎 1 選択 前期 3・4 備 考 □ 授業目標 テーマ: 精神分析と「自己理解」、「個性」や「本当の私」とは何だろうか (a) 我々は皆、「自分らしい私」「本当の私」を生きたいと願っている。人生はただ一回きりなのだから、 「自分らしく生きたい」と思うのは当然だ。だが「自分らしさ」や「個性」とは、分かるようで実はよ く分からないものだ。この問題を、精神分析の理論、作家・芸術家の鋭い洞察をもとに、考えてみよう。 (b) 1975年生まれの作家・平野啓一郎の『私とは何か』(2012)によれば、我々は自分を「個人individual」 として理解しているが、「個人」の本当の姿は、数多くのもっと小さな自我の集合体である。そうした 小さな自我は、特定の他者との関係によって作られる自分だから、知人の数だけ存在する。とすれば「個 性」とは、私が自分の中どのような小さな自我から構成されているか、その構成比率であり、相手に応 じてたくさんある「好きな自分」や「嫌いな自分」の多様性から成り立っている。 (c) 「愛」もまた、小さな自我の多様な在り方として考えられるべきものだ。「愛」とは、「その人と一緒 にいると自分が快い状態」のことで、「他者を経由した自己肯定」「他者経由の自己愛」である。「愛」 とは、「相手の存在が、あなた自身を愛させてくれること、そして同時に、あなたの存在によって、相 手が自らを愛せるようになること」である。 (d) このように考えると、自分の「個性」と他者の「個性」との相性の良し悪しや、職業の適性の問題も見 えてくる。個性や愛について深い洞察をした漱石や谷崎潤一郎の短い論考や、フロイトの自我論をさら に精読することによって、「個性」と「自己理解」について、深く掘り下げて考えてみよう。 □授業概要・授業計画 (1) 第1回∼6回 平野啓一郎『私とは何か』を読み、討論する。 (2) 第7回∼8回 夏目漱石「私の個人主義」と谷崎潤一郎「恋愛及び色情」を読み、討論する。 (3) 第9回∼15回 フロイト『自我論集』を読み、「愛」「自己愛」「嫌いな自分」について考える。 □テキスト (1) 平野啓一郎:『私とは何か――「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書、2012年9月刊) (2) フロイト:『自我論集』(ちくま文庫) (3) 夏目漱石:「私の個人主義」 (4) 谷崎潤一郎:「恋愛及び色情」 □参考文献 授業中に指示する。 □成績評価の方法 出席、授業での熱意、授業時に提出する小レポート、学期末提出のレポートを総合。 □備考(メッセージ等)この授業は、実質的に通年で行うので、後期の「演習4」も合わせて取ること。 区 分 専門教育 科 目 名 日常・感性プログラム 演習4 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 植村恒一郎 1 選択 後期 3・4 備 考 □授業目標 テーマ:「夢」の持つ意味を考える、無意識と潜在的願望について (a) 前期には、自我を「個人」ではなく「分人」の集合体として捉える平野啓一郎の論考を読んだが、この 複雑な集合体としての自我は、決して透明なものでもなければ、自分が全体を見通せているわけでもない。 自我を構成する多様な要素は、複雑に絡み合って、抑圧や隠ぺいを行っており、このような自我の多層的 な抑圧構造を初めて明らかにしたのが、精神分析の始祖フロイトである。フロイトは自我を「重層的に決 定される」ものとして、無意識がたえず意識を抑圧することを明らかにした。 (b) そのような抑圧を明らかにするものとして、「夢」という現象がある。我々は成人すると、自分の願望 には他人に言いにくいものもあり、それらは抑圧されて潜在的願望になるが、それが意識の抑圧の弱い睡 眠中に夢として現れることがある。自分の見る夢を分析することは、自分の潜在的願望と複雑な自我の構 成を知ることに役立つから、夢について検討すると同時に、現在大きく発展している脳科学が、夢をどう 捉えているかも調べ、多角的・総合的に夢についての理解を深めよう。 □授業概要・授業計画 昨年はフロイトの『夢判断』を読んだので、今年はユング派の夢分析を中心に読む。 (1) 第1回∼9回 ユング:『夢分析Ⅰ』『夢分析Ⅱ』の中の事例を読み、討論する。 (2) 第10回∼12回 アンドレア・ロック:『脳は眠らない』を読み、討論する。 (3) 第13回∼15回 我々自身が、自分が見る夢を分析してみる。 □テキスト (1) ユング:『夢分析Ⅰ』『夢分析Ⅱ』(人文書院、2001,2002) (2) アンドレア・ロック:『脳は眠らない』(ランダムハウス講談社、2006) □参考文献 授業中に指示する。 □成績評価の方法 出席、授業での熱意、授業時に提出する小レポート、学期末提出のレポートを総合。 □備考(メッセージ等)この授業は、実質的に通年で行うので、前期の「演習3」も合わせて取ること。 区 分 専門教育 科 目 名 自然と人間プログラム演習1 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 関村オリエ 1 選択 前期 3・4 備 考 □授業目標 私たちを取り巻く「環境」の諸相を学び,人間と「環境」の関係を多面的に理解することを目的とする.そ のために,授業内では調査法やフィールドワークに関する文献を読み,考え,まとめる作業を通じて,人間 と「環境」を考えるための専門的な知識を習得する.最終的には,自分の力で研究に取り組むための基礎的 な力(読書力・分析力・発表力)を身につけることを目指す. □授業概要・授業計画 本演習では,フィールドワークに不可欠である調査法,また地域研究について分析された専門書を精読する. 専門書は分担を決め,各分担の担当者は他受講生に向けて口頭発表や質疑応答を行なう.発表時間は,各自 30分程度.なお,配布資料等の発表用資料については,必ず事前に他受講生に対して共有しておくこと. 第1回 イントロダクション 第2回 授業の進め方とレポート執筆について 第3∼14回 発表と討議 第15回 まとめ □テキスト 授業初回に指定する. □参考文献 桜井 厚・小林多寿子編 2005. 『ライフストーリー・インタビュー』せりか書房. 桜井 厚 2003.『ライフストーリーとジェンダー』せりか書房. エマーソン,R.ほか編 2002.『方法としてのフィールドノート―現地取材から物語作成まで』新曜社. □成績評価の方法 レポート(4000字・学科共通),授業態度,提出物により,総合的に評価する.なお予習不足やレポート未 提出は,評価の対象にならない場合がある. □備考(メッセージ等) 演習はその場の議論を汲み取り,自分の意見をいかに表現するかをトレーニングする場なので,積極的に参 加し,貢献する姿勢が求められる.欠席や履修登録を取り消す場合は,必ず連絡すること. 区 分 専門教育 科 目 名 自然と人間プログラム演習2 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 関村オリエ 1 選択 後期 3・4 備 考 □授業目標 人文地理学やその他隣接分野に関する専門論文の構成の分析,論旨の検討する.これらの解釈を発表し討議 することで,論文の読み方,理解の仕方,自分の研究への活用の仕方を学ぶ.また論文やレポートの制作方 法やプレゼンテーション方法を身につける. □授業概要・授業計画 本演習では,各自,学術雑誌に掲載された人文地理学やその他隣接分野に関する論文を選び,論文の構成や 内容を解読しながら,他受講生に向けて口頭発表や質疑応答を行なう.発表時間は各自30分程度.配布資料 やパワーポイントを使用する.なお,配布資料等の発表用資料については,必ず事前に他受講生に対して共 有しておくこと. 第1回 イントロダクション 第2回 授業の進め方について 第3∼14回 発表と討議 第15回 まとめ □テキスト テキストは指定せず,授業時にプリント配布する. □参考文献 その都度指定する. □成績評価の方法 レポート(10000字・学科共通),授業態度,提出物により,総合的に評価する.なお予習不足やレポート 未提出は,評価の対象にならない場合がある. □備考(メッセージ等) 演習はその場の議論を汲み取り,自分の意見をいかに表現するかをトレーニングする場なので,積極的に参 加し,貢献する姿勢が求められる.欠席や履修登録を取り消す場合は,必ず連絡すること.この授業は実質 的に通年で行うものであるため,原則として「自然と人間プログラム演習1」と合わせて履修すること. 区 分 専門教育 科 目 名 自然と人間プログラム 演習3 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 國弘 暁子 1 選択 前期 3・4 備 考 □授業目標 現代の日本や世界で生じている様々な問題に対する人類学的アプローチのあり方を学ぶことを通じて、慣れ親 しんだ物事の考え方を捨てて、見知らぬ領域に入り込むための想像力を養い、そのための調査手法を学ぶこと を目的とする。 □授業概要・授業計画 この授業では、以下の二つを学習目標の柱として、発表とディスカッション形式で進める。 1)異なるテーマへのアプローチ方法の違いを理解し、現地調査の場における自己と他者という生身の人間と の関わり方について学ぶ。 2)現代社会を生きる私たちにとって身近なトピックである医療(介護、HIV、脳死、代理母)、生活(自分探 し、葬儀、障害、ロボット)に関する章の論文を輪読する作業を通じて知見を広げると共に、未知の現場に立 ち入って調査する上での難題、発見に至までのプロセス、視野を広げるための比較の視点など、現地調査のあ り方を学ぶ。 □テキスト 1)春日直樹(編) 2008年『人類学で世界をみる―医療・生活・経済』ミネルヴァ書房 2)小田博志著2010年『エスノグラフィー入門̶<現場>を質的研究する』春秋社 □参考文献 適宜指示する。 □成績評価の方法 学期末レポート(4,000字)に加えて、授業での発表、及び、ディスカッションのための準備も成績評価の対象と する。 □備考(メッセージ等) 後期「演習4」も併せて履修すること。「文化人類学1、2」を履修済であることが望ましい。 区 分 専門教育 科 目 名 自然と人間プログラム 演習4 担当教員 単位 必選別 開講期別 履修年次 國弘 暁子 1 選択 後期 3・4 備 考 □授業目標 現代社会で生じている様々な問題に対する人類学的アプローチのあり方を学ぶことを通じて、慣れ親しんだ物 事の考え方を捨てて、見知らぬ領域に入り込むための想像力を養い、そのための調査手法を学ぶことに加え、 調査を終えた段階で、データをまとめ、解釈して、書くという作業に焦点を当てる。 □授業概要・授業計画 それぞれの研究テーマに近い論文を学術雑誌や論集等から選び、その要約とそれについての自分の考えを毎回 発表する。その作業を通じて、調査手法や論文の書き方について学びます。 □テキスト 『文化人類学(旧民族学研究)』日本文化人類学会など □参考文献 適宜指示する。 □成績評価の方法 学期末レポート(10,000字)に加えて、授業での発表、及び、ディスカッションのための準備も成績評価の対象 とする。 □備考(メッセージ等) 前期「演習3」も併せて履修すること。「文化人類学1、2」を履修済であることが望ましい。 区 分 専門教育 科 目 名 私の探求プログラム 演習3 担当教員 市川 浩史 単位 必選別 開講期別 履修年次 1 選択 前期 3・4 □授業目標 近代女性史関係の研究文献や史料を講読し、当該分野の知識を修得する。 □授業概要・授業計画 第1回 オリエンテーション:日本近代文化史① 第2回 〃 ② 第3回 近代女性史の概略① 第4回 〃 ② 第5回 女性論①(啓蒙思想家) 第6回 〃 ②(高群逸枝) 第7回 「文明開化と女性解放論」講読 第8回 「明治民法と女性の役割」講読 第9回 「産業革命期の女性労働」講読 第10回 「明治社会主義運動と女性」講読 第11回 「良妻賢母主義教育における「家」と職業」講読 第12回 「被差別部落と女性」講読 第13回 「売娼の実態と廃娼運動」講読 第14回 まとめ① 第15回 まとめ② □テキスト 特に定めない。必要な史料は配布する。 □参考文献 授業中に示す。 □成績評価の方法 レポートによる。 □備考(メッセージ等) 近代史の概説書を読んでおくことが望ましい。大学院と共通。 備 考 区 分 専門教育 科 目 名 私の探求プログラム 演習4 担当教員 市川 浩史 単位 必選別 開講期別 履修年次 1 選択 後期 3・4 備 考 □授業目標 近代女性史上の巨頭である高群逸枝の著作を講読しつつ、当該問題についての知識を修得する。テキストと して代表的な著作のひとつである『女性の歴史』の「性の牢獄」とされた「女性の屈辱時代」を講読する。 □授業概要・授業計画 第1回 オリエンテーション:高群逸枝とは① 第2回 「一 世界史の基本法則からみた日本女性史」 第3回 〃 第4回 「二 市民社会が出現した」 第5回 〃 第6回 〃 第7回 「三 「家」が形づくられた」 第8回 〃 第9回 〃 第10回 〃 第11回 〃 第12回 「四 封建権力が天下をとった」 第13回 〃 第14回 〃 第15回 まとめ □テキスト 教員が準備する。 □参考文献 授業中に指示する。 □成績評価の方法 レポートによる。 □備考(メッセージ等) 漫然と坐すのではなく、なんらかの問題意識をもつ、あるいは持つべく努めること。 区 分 専門教育 科 目 名 メディア・社会プログ ラム演習1 担当教員 山崎 隆広 単位 必選別 開講期別 履修年次 1 選択 前期 3・4 備 考 □授業目標 「メディア」を入り口に、文化と社会を分析していく。皆で共通の基本文献を講読しながら各人がそれぞれの 問題意識を掘り下げ、さらにそれを他の学生とも共有しながら深めていくことを目標としたい。前・後期を通 じて、演習全体は1.文献講読、2.個人プロジェクト、3.全体プロジェクトの3つの柱から構成される。 □授業概要・授業計画 前期演習は主に文献講読にあてられる。受講者は分担して発表・討議を行う。 第1回 イントロダクション 第2∼14回 文献講読:池上嘉彦『記号論への招待』、クリス・アンダーソン『フリー』ほか 第15回 まとめ アメリカ発のソーシャルメディアはいかにしてグローバリゼーションに接続され、世界を覆っていくのかを、 経済、環境、カウンターカルチャーなどの問題についての考察を通じて理解していく。ソーシャルとは何か、 デジタル世界の「フリー」とは何か、「Whole Earth Catalogue」とは何か、アメリカ型環境主義はいかにし て生まれたか等の問題系についても考察したい。 □テキスト/参考文献 池上嘉彦『記号論への招待』(岩波新書、1984年) クリス・アンダーソン著/高橋則明訳『フリー』(NHK出版、2009年) スチュアート・ブランド著/仙名紀訳『地球の論点』(英治出版、2011年)など □成績評価の方法 積極的な授業への参加、授業内発表などから総合的に評価する。 □備考(メッセージ等) 前期学期末に4,000字以上のレポートが課されます。 前期演習は学部生、院生合同となります。 区 分 専門教育 科 目 名 メディア・社会プログ ラム演習2 担当教員 山崎 隆広 単位 必選別 開講期別 履修年次 1 選択 後期 3・4 備 考 □授業目標 後期演習は、個人プロジェクト、全体プロジェクトを重点的に進めていきたい。これまでに講読した文献や議 論を通じて得られた知見をもとにメディア理論についての理解を深めていくとともに、受講者各自の興味や関 心に基づいた研究テーマもあわせて研究していくことを目標とする。 □授業概要・授業計画 第1回 イントロダクション 第2∼14回 構成予定 1.文献講読: ベルナール・スティグレール著『愛するということ』 2.個人プロジェクト: 受講者はそれぞれの興味に基づいた研究テーマを授業内で発表する。発表は(1)研究計画の概要、 (2)中間発表、(3)最終発表、と各自計3回のプレゼンテーションによって構成される。 (3)で研究の成果をまとめたものを学期末の提出課題とする。 3.全体プロジェクト: 上記2で提出された課題をまとめた論集を紙および電子の書籍として制作する〈メディア実践〉を 行い、それを全体プロジェクトとして位置づける。 第15回 まとめ □テキスト ベルナール・スティグレール著/ガブリエル・メランベルジェ+メランベルジェ眞紀訳『愛するということ― 「自分」を、そして「われわれ」を』(新評論、2007年) □参考文献 授業内で適宜指示する。 □ 備考(メッセージ等) 後期学期末に10,000字以上の論文が課されます。 区 分 専門教育 科 目 名 メディア・社会プログ ラム演習3 担当教員 黒田 覚 単位 必選別 開講期別 履修年次 1 選択 前期 3・4 備 考 □授業目標 数理論理学に起源を持つモデルの手法を使って,さまざまな事象を分析する方法を学習する □授業概要・授業計画 この演習のテーマは「モデルを作って分析すること」である.モデルとは一言でいえば模型のことであり,モ デルを使って分析するというのは,現実を写し取る模型を作って,それを詳細に見ることにより現実の事象を 分析するということである.このような方法は数理論理学の研究において生まれたが,現代ではさまざまな分 野で用いられている.前期の演習ではまず,このようなモデルのひとつの例として「ネットワークモデル」を 作って分析するという方法を,テキストの講読を通して理解し,それに従って各自で実践してみる. 全 15 回の講義・実習内容は以下の通り. 1 回:イントロダクション 9 回:テキストの講読 2 回:テキストの講読 10 回:テキストの講読 3 回:テキストの講読 11 回:テキストの講読 4 回:テキストの講読 12 回:テキストの講読 5 回:テキストの講読 13 回:テキストの講読 6 回:テキストの講読 14 回:モデル作成の実践(その2) 7 回:テキストの講読 15 回:まとめ 8 回:モデル作成の実践(その1) □テキスト 「 新ネットワーク思考∼世界のしくみを読み解く」(A-L. Barabasi 著,青木薫訳,NHK 出版) □参考文献 □成績評価の方法 授業への出席,議論への参加,口頭発表,およびレポート課題(4,000 字レポートもしくはそれに準ずる制作 課題) □備考(メッセージ等) 内容についてのいっさいの予備知識は仮定しない. 区 分 専門教育 科 目 名 メディア・社会プログ ラム演習4 担当教員 黒田 覚 単位 必選別 開講期別 履修年次 1 選択 後期 3・4 備 考 □授業目標 各自の興味関心について,モデルを使って分析する方法を実践する. □授業概要・授業計画 この演習では前期の演習内容を受けて,モデル作成の実践を行う.受講生は,これまでのフィールドワーク活 動や受講した授業の内容などから,各自の興味関心に従ったテーマを設定し,そのテーマに関してすでに提案 されているモデル構築の方法などを文献を使って調べ,それらをもとに自分自身で独自のモデルを構築するこ とを目標とする. 全15回の講義・実習内容は以下の通り. 1 回:イントロダクション 9 回:モデル構築についての発表 2 回:受講生によるテーマ発表 10 回:モデル構築についての発表 3 回:受講生によるテーマ発表 11 回:モデル構築についての発表 4 回:モデルについての文献調査 12 回:発表内容の検討 5 回:モデルについての文献調査 13 回:発表内容の検討 6 回:モデルについての文献調査 14 回:発表内容の検討 7 回:モデル構築の方針発表 15 回:まとめ 8 回:モデル構築の方針発表 □テキスト 授業時に提示する. □参考文献 授業時に適宜指示する. □成績評価の方法 授業への出席,議論への参加,口頭発表,およびレポート課題(10,000 字レポートもしくはそれに準ずる制作 課題) □備考(メッセージ等)
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