キリスト教の基礎 担当者一覧(フランス文学科) 今村 正夫(イマムラ

キリスト教の基礎 担当者一覧(フランス文学科)
※授業計画は多少変更される場合もあります。入学後必ず大学ホームページ上のシラバスを確認してください。
今村 正夫(イマムラ
マサオ)
春学期
授業概要
講義は1)旧約聖書、2)新約聖書、3)聖書の思想の3つのセクションから成り立っています。1)で
は「歴史」「民族」「神」に焦点を当て、主に「一神教」と「多神教」との関連から旧約聖書を取り上げ
ます。2)では「歴史」「普遍性」「キリスト教信仰」に焦点を当て、社会や世界に対する影響との関連
から新約聖書を取り上げます。3)では聖書の「人物」「聖書解釈」「課題」に焦点を当て、聖書の思
想を取り上げます。
学習目標
聖書の基本的な内容と思想、その課題を客観的に学び、マクロ的なキリスト教の学習を目指します。
また、その学習を通して大学創設の趣旨を学び、本学での学業の意志、世界観、人間観、社会に
旅立つ備えとしての思想を養うことを目標にします。
授業計画
【第1回】オリエンテーション、レポートの書き方、聖書について
【第2回】旧約聖書1: 構成について
【第3回】旧約聖書2: 歴史と民族について
【第4回】旧約聖書3: 主な思想について
【第5回】旧約聖書4: 宗教の類型:一神教と多神教
【第6回】レポート課題および自主学習の説明
【第7回】新約聖書1: 構成について
【第8回】新約聖書2: 歴史と普遍性について
【第9回】新約聖書3: 主な思想について
【第 10 回】新約聖書4: 成立と発展、キリスト教信仰について
【第 11 回】聖書の思想1: 旧約聖書の人物より
【第 12 回】聖書の思想2: 新約聖書の人物より
【第 13 回】聖書の思想3: 聖書解釈の課題(1)
【第 14 回】聖書の思想4: 聖書解釈の課題(2)
【第 15 回】講義のまとめ、定期試験対策
授業に関する注意事項
毎回授業にてリーディング用の講義資料を配布します。『聖書』を毎回持参し、ノートを心掛けてく
ださい。
教科書
『新共同訳聖書』(旧約聖書と新約聖書の両方があるもの)
参考書
詳細は授業にて。
成績評価の基準
レポート40%、授業参加40%、出席状況・授業態度20%とし、それらを総合して評価します。詳細
は第 1 回の授業でお知らせします。
秋学期
授業概要
講義はキリスト教の1)現代の宗教、2)人物と神学、3)倫理と課題の3つのセクションから成り立って
います。1)では現代キリスト教とその他の主な宗教との比較を取り上げます。2)では古代、中世、
近代、現代のそれぞれからキリスト教の代表的な人物とその神学を取り上げます。3)ではキリスト教
の倫理、キリスト教世界観への批判、キリスト教の課題を取り上げます。
学習目標
キリスト教の信仰、神学、倫理を学び、マクロの観点でのキリスト教思想の学習を目指します。また、
それを通じて大学創設の趣旨を理解し、世界観、人間観、社会に旅立つ備えとしての思想を養うこ
とを目標とします。
授業計画
【第1回】オリエンテーション、レポートの書き方、宗教比較
【第2回】現代の宗教1: ユダヤ教、イスラームについて
【第3回】現代の宗教2: 仏教、神道、原始宗教について
【第4回】現代の宗教3: 新宗教について
【第5回】現代の宗教4: 現代キリスト教の動向と特徴について
【第6回】レポート課題および自主学習の説明
【第7回】人物と神学1: 古代、中世より
【第8回】人物と神学2: 宗教改革、その余波より
【第9回】人物と神学3: 近代、現代より
【第 10 回】人物と神学4: 日本より
【第 11 回】倫理と課題1: キリスト教世界観への批判について
【第 12 回】倫理と課題2: 正戦論によせて
【第 13 回】倫理と課題3: 自然環境によせて
【第 14 回】倫理と課題4: 資本主義経済によせて
【第 15 回】講義のまとめ、定期試験対策
授業に関する注意事項
毎回授業にてリーディング用の講義資料を配布します。『聖書』を毎回持参し、ノートを心掛けてく
ださい。
教科書
『新共同訳聖書』(旧約聖書と新約聖書の両方があるもの)
参考書
詳細は授業にて。
成績評価の基準
レポート40%、授業参加40%、出席状況・授業態度20%とし、それらを総合して評価します。詳細
は第 1 回の授業でお知らせします。
岡田 仁(オカダ
ヒトシ)
春学期
授業概要
キリスト教の思想的源泉である聖書(旧約聖書・新約聖書)を手がかりに、イエス・キリストの福音と人
間についてテーマごとに考察する。教養の一つとして、欧米と日本におけるキリスト教の基礎的な
歴史についても概観したい。春学期の講義は、秋学期の各テーマと深くつながっているため、シラ
バスの内容を吟味の上、受講するのが望ましい。
学習目標
はじめてキリスト教にふれる人が、聖書の福音とその人間理解、キリスト教の歴史的経緯について
少しでも関心を持ち、自らの生き方を見つめ直す契機となることを目ざす。
授業計画
【第1回】「キリスト教を学ぶ」こと(導入)
【第2回】聖書(旧約・新約)
【第3回】キリスト教の神とは
【第4回】キリスト教の歴史(1)
【第5回】キリスト教の歴史(2)
【第6回】キリスト教の歴史(3)
【第7回】イエス・キリスト 降誕(受肉)
【第8回】イエス・キリスト 十字架
【第9回】イエス・キリスト 復活
【第 10 回】罪について
【第 11 回】苦悩について
【第 12 回】死について
【第 13 回】希望について
【第 14 回】隣人愛について
【第 15 回】まとめとふりかえり
授業に関する注意事項
授業の内容で定期試験を実施する。授業の参加度を重視する。
教科書
随時資料のプリントを配布する。
参考書
聖書(新共同訳)
久山道彦・泉守彦・吉岡良昌著『考えながら学ぶキリスト教』
嶺重淑著『キリスト教入門』
その都度授業中に指示。
成績評価の基準
授業の参加度30%(リアクションペーパーなど)、定期試験(70%)。
3分の1以上欠席の場合は単位を認めない。
秋学期
授業概要
今日避けて通ることのできない環境問題(公害)、人権、平和といった諸課題について、聖書とキリ
スト教社会倫理の観点から考察する。テーマは、環境(足尾鉱毒事件と田中正造、水俣病事件、核
とゴミなど)、沖縄、被爆証言、人権と差別、またナチス抵抗運動に身を挺したディートリッヒ・ボンヘ
ッファー牧師の平和倫理である。この授業で倫理的課題のすべてを網羅することはできないが、
個々の具体的な断片から聴き取れる聖書の言葉や苦悩にある人々の声から謙虚に学び、こんにち
人間として主体的に生きるとはいかなることかなどについて共に考えたい。
学習目標
他の宗教と同様に、キリスト教も根底からその本質が問われている今日の時代にあって、環境・人
権・平和をキーワードに、神が創造した世界と「神の似姿」である尊厳について考察し、キリスト教社
会倫理の姿勢と方向性を理解する。
授業計画
【第1回】キリスト教倫理とは(導入)
【第2回】生命と環境
【第3回】公害~足尾鉱毒事件と田中正造翁
【第4回】公害~水俣から(1)
【第5回】公害~水俣から(2)
【第6回】隣人と社会への奉仕~「ディアコニア」
【第7回】人権~ドイツ・ベーテル/静岡・やまばと学園の実践
【第8回】人権~北海道・浦河べてるの家の実践
【第9回】人権~ハンセン病と「らい予防法」
【第 10 回】平和~D・ボンヘッファーの思想(1)
【第 11 回】平和~D・ボンヘッファーの思想(2)
【第 12 回】平和~ヒロシマ・ナガサキから
【第 13 回】平和~チェルノブイリ・福島から
【第 14 回】平和~沖縄から
【第 15 回】まとめとふりかえり
授業に関する注意事項
授業の内容で定期試験を実施する。授業の参加度を重視する。
教科書
『行き詰まりの先にあるもの』 富坂キリスト教センター編
参考書
『低きに立つ神』 伊藤之男 他著
『地球市民とキリスト教』 原口尚彰 著 ほか
その都度授業中に指示。
成績評価の基準
授業の参加度30%(リアクションペーパーなど)、定期試験(70%)。
3分の1以上欠席の場合は単位を認めない。
香山 洋人(カヤマ ヒロト)
春学期
授業概要
聖書やキリスト教に馴染みの浅い人も、「神・愛・救い」などキリスト教的諸概念に関する一定のイメ
ージを抱いている。それらは誰によって作られたイメージだろう。それらのイメージによって人はどの
ような影響を受けているだろう。既存のキリスト教イメージを批判的に検討しながら現代社会におけ
る聖書や教会の意義を考えたい。本授業はキリスト教や信仰についての説明ではなく、受講者各
自による主体的なキリスト教理解のきっかけとなることを目指している。
学習目標
聖書やキリスト教、現代社会における教会の働きについて一定の見識を持つことを目標とする。
授業計画
【第1回】オリエンテーション
【第2回】学び方を学ぶ:主体的に学ぶとは
【第3回】イエスとはだれか:イメージと先入観を点検する
【第4回】アジアの宗教としてのキリスト教
【第5回】カトリックかプロテスタントか?
【第6回】キリスト教批判に学ぶ:マルクス、ユング、ドーキンス
【第7回】振り返りと中間討論
【第8回】聖典?経典?:キリスト教批判の原点としての聖書
【第9回】聖書翻訳と解釈:「あなたの敵を愛しなさい」
【第 10 回】ものがたりを読む①:創世物語と聖書的人間観
【第 11 回】ものがたりを読む②:イエスとはだれか
【第 12 回】ものがたりを読む③:たとえ話
【第 13 回】教会の働き①:韓国の教会を例として
【第 14 回】教会の働き②:日本の教会を例として
【第 15 回】振り返りとまとめ
授業に関する注意事項
リアクションペーパーへの応答を軸に授業を展開する。第一回目に課題を提示するので、レポート
執筆を意識しながら受講すること。
教科書
教科書は使用しない。必要な資料などは授業時に配布する。
参考書
金鎮虎『市民 K、教会を出る』新教出版社、2015年。
本田哲郎『小さくされた人々のための福音』新世社、2001年。
山浦玄嗣『ガリラヤのイエシュー』イーピックス、2011年。
成績評価の基準
学期末レポート50%、授業への参加度とリアクションペーパー50%
秋学期
授業概要
「自由」は人権の中心概念であると同時に「自由」の主張は責任と他者との共存を必要とする。他
者の「自由」を制限して得られたものは「自由」の名に値しない。人権をキーワードに、聖書の人間
観、歴史的出来事、現代的人権理解について紹介する。特に日本におけるマイノリティ差別を題
材に、自由と共生の可能性をともに考えたい。
学習目標
人権の思想を中心に聖書の思想とキリスト教を理解すると共に日本社会における諸課題に
ついて学ぶ。
授業計画
【第1回】オリエンテーション。「人権」とは何か、「差別」とは何か:概念を整理する
【第2回】人権思想の発展とキリスト教
【第3回】「人権侵害」とはどういうことか:歴史的事例と分析①
【第4回】「人権侵害」とはどういうことか:歴史的事例と分析②
【第5回】「人権侵害」とはどういうことか:歴史的事例と分析③
【第6回】聖書の人間観:「人権と自由」の視点から聖書を読み直す①
【第7回】聖書の人間観:「人権と自由」の視点から聖書を読み直す②
【第8回】振り返りと中間討論
【第9回】日本におけるマイノリティとキリスト教①
【第 10 回】日本におけるマイノリティとキリスト教②
【第 11 回】日本におけるマイノリティとキリスト教③
【第 12 回】レポート書き方講座
【第 13 回】キリスト教は人間に「自由」をもたらしうるのか①
【第 14 回】キリスト教は人間に「自由」をもたらしうるのか②
【第 15 回】振り返りとまとめ
授業に関する注意事項
リアクションペーパーへの応答を軸に授業を展開する。第一回目に課題を提示するので、レポート
執筆を意識しながら受講すること。
教科書
教科書は使用しない。必要な資料などは授業時に配布する。
参考書
本田哲郎『小さくされた人々のための福音』新世社、2001年。
山浦玄嗣『ガリラヤのイエシュー』イーピックス、2011年。
成績評価の基準
学期末レポート50%、授業への参加度とリアクションペーパー50%
工藤 宜延(クドウ
ヨシノブ)
春学期
授業概要
春学期はキリスト教に初めて触れた学生に焦点を当て、キリスト教全般の基礎的理解に努める。特
に旧約聖書の読み方(その背景をなすユダヤの民の自然観・神観・歴史など)と新約聖書(当時の
ユダヤの時代背景・イエスの根本思想・福音書の記述内容など)を中心に学習する。あわせて、ユ
ダヤ人の始祖ともいうべきアブラハムから枝分かれしたイスラム教世界の理解をも、まさに今日的な
緊急問題として見て行くことにする。
学習目標
キリスト教の学習を進めていく中で、自己の世界観を広める
他文化との接触に際しての自己のありかたを考えてみる
本をきちんと読んでいくこと・自らの考えを表現することをこころがける(新たな自己発見の旅)
授業計画
【第1回】この授業へのガイダンス(1 年間の方針・コメントなど)
【第2回】旧約聖書というものの基礎理解・世界の中のユダヤの民
【第3回】創世記(神・世界・人間)
【第4回】ユダヤ人の始祖たち(アブラハムの系譜)
【第5回】モーセ(人と思想)
【第6回】映画『十戒』鑑賞(前編)
【第7回】映画『十戒』鑑賞(後編)
【第8回】新約聖書というものの基礎的理解
【第9回】イエスの生涯と思想①
【第 10 回 イエスの生涯と思想②
【第 11 回】イスラム教の歴史と思想
【第 12 回】パレスチナ紛争
【第 13 回】日本のキリスト教の歴史
【第 14 回】明治のキリスト者(内村鑑三ほか)
【第 15 回】平常試験と春学期の振り返り
授業に関する注意事項
授業にたいするマナー(そのつどこちらから示唆)を守る。
春学期に 1 回はチャペル・アワーに出席し、レポート提出をすること。
教科書
工藤宜延著『キリスト教の基礎』(出帆舎)
補助資料としてプリントを随時配布する。
参考書
新共同訳『聖書』(日本聖書協会発行)
成績評価の基準
授業への参加姿勢はもとより、レポート(チャペル・アワー、映画鑑賞後のレポートなど)の評価2
0%、小テスト10%、学期末の筆記試験の成績70%による総合評価
秋学期
授業概要
秋学期の授業は、春学期の知見を踏まえ、さらに踏み込んだ展開をおこなう。初期のキリスト教会
成立後、いかなる理由でイエスとその集団の教えは世界的な伝播をなし、ヨーロッパ地域での権威
を確立して行ったのかを、まず扱う。そして裏付けに映画『クオ・ヴァディス』を鑑賞する。そしてアウ
グスティヌス、パスカル、ニーチェなどの思想家を取り上げる。
学習目標
われわれの足もと(日本人と日本文化)をもういちど見つめてみる。
他文化との接触に際しての自己のありかたを再考する。
文章による自己表現を高める。
授業計画
【第1回】秋学期の方針・映画『シンドラーのリスト』(部分)
【第2回】キリスト教の歴史①(原始キリスト教の成立、そのローマ世界への浸透、カトリック教会の成
立)
【第3回】キリスト教の歴史②(宗教改革)
【第4回】映画鑑賞『クオ・ヴァディス』①
【第5回】映画鑑賞『クオ・ヴァディス』②
【第6回】キリスト教の歴史③(西洋近代化とキリスト教、M.ウェーバーの資本主義成立論)
【第7回】イギリス・アメリカとキリスト教①
【第8回】イギリス・アメリカとキリスト教②
【第9回】アウグスティヌス・人と思想
【第 10 回】アウグスティヌスの『告白』を読む
【第 11 回】パスカル・人と思想
【第 12 回】20 世紀の思想家たち(精神分析・マルクス主義など)
【第 13 回】ニーチェ・人と思想
【第 14 回】日本人と宗教心
【第 15 回】平常試験と 1 年間の振り返り
授業に関する注意事項
チャペル・アワーに出席し、レポートを提出すること(1 回)
授業のマナーを守ること。
教科書
工藤宜延著『キリスト教の基礎』(出帆舎)
補助資料として随時プリントを配布
参考書
新共同訳『聖書』(日本聖書協会発行)
その都度の指示をする
成績評価の基準
授業への参加姿勢(出席回数も重視)はもとより、レポート(チャペル・レポート、映画鑑賞後のレポ
ートなど)の評価20%、小テスト10%、学期末の筆記試験の成績70%による評価。
久山 道彦(クヤマ ミチヒコ)
春学期
授業概要
現代的な問題意識を持って歴史的にキリスト教の成立以前を学び,その思想を考えていきましょう。
映像教材もお楽しみに!
<1> 現代世界とキリスト教:いったい何故キリスト教を学ぶのでしょうか?
<2> 課題と方法:信じることと理解することとはどのような仕方で関係するのでしょうか?
1.キリスト学の立場:「キリスト教を理解する」のは簡単でしょうか?
2.キリスト教思想:キリスト教とは「どのような考え方」をする宗教なのでしょう?
<3> ユダヤ教の基本思想:キリスト教の母胎であるユダヤ教とはどんな宗教なのでしょうか?
1.歴史と経典:私達になじみのない「一神教」を学ぶ意味は何でしょうか?
2.基本思想:神・律法・預言者・言葉
学習目標
いったい宗教とは,キリスト教とは何なのでしょうか?そもそもキリスト教という歴史的な宗教は何を
主張しているのでしょうか?そして,それは私達の生き方とどのように関わるのでしょうか?この講義
では,私達自身のキリスト教理解・宗教理解・人間理解・自己理解をよく吟味し,深めていくことを目
的としています。キリスト教の基礎知識を身につけながら,大学生に相応しい学習法と本格的な学
問的思考法を身につけていきましょう。
授業計画
【第1回】 オリエンテーション:「キリスト教の基礎」という科目の学び方
【第2回】 DVD 鑑賞『プロジェクト X 耳を澄ませ 赤ちゃんの声』:現代日本のキリスト者
【第3回】 現代世界とキリスト教:なぜ大学でキリスト教を学ぶのか?
【第4回】 キリスト教学の課題と方法・古代キリスト教思想:学問論と研究対象
【第5回】 ユダヤ教の歴史:キリスト教を知るには,その前史の理解が不可欠
【第6回】 ユダヤ教の経典:TaNaK(タナック)・セプトゥアギンタ
【第7回】 ユダヤ教とキリスト教の違い:イエスをどう理解するか
【第8回】 ユダヤ教の基本思想1 神:人間が平等であることの根拠としての超越神
【第9回】 ユダヤ教の基本思想2 律法(その1):弱い存在を守るためのルール
【第 10 回】 ユダヤ教の基本思想2 律法(その2):単なる法律に留まらない「教え」の意義
【第 11 回】 DVD 鑑賞『イスラエルに見る聖書の世界 旧約編』(前篇)
【第 12 回】 ユダヤ教の基本思想3 預言者:自らを吟味する批判的精神
【第 13 回】 ユダヤ教の基本思想4 言葉:原典で読まないとわからないこと
【第 14 回】 DVD 鑑賞『イスラエルに見る聖書の世界 旧約編』(後編)
【第 15 回】 春学期講義内容の総復習
授業に関する注意事項
批判・懐疑・質問は大歓迎。素朴な疑問から出発し,自分の考えを検討しながらスリリングな「探求」
へと旅立ちましょう。各回のテーマ・内容について教科書を読んで理解し,意見や疑問を持って授
業に出席しましょう。内容に興味が湧いたら,参考図書から自分で学んでみるのも大学生らしい!
教科書
久山道彦・泉守彦・吉岡良昌著『考えながら学ぶキリスト教』(川島書店)
参考書
『キリスト教を学ぶ人のために』 武藤一雄・平石善司編(世界思想社 品切れ中)。他の参考文献
は,随時指示します。
聖書はどの翻訳であれ,常に参照していただきたく思います。
成績評価の基準
授業への参与と小テストおよびQ&Aコーナーへの質問等の平常点に,提出物と試験を加算し総
合的に評価します。評価配分は以下の予定です。授業への参加度 30%,小テスト 10%,学期末試験
60%,その他,自由提出のレポートにはボーナス・ポイントが加算されます。
秋学期
授業概要
キリスト教成立以前のユダヤ教についての理解に基づいて,歴史的にキリスト教の成立を学
び,その思想構造のもととなったイエス自身の実像に迫りたく思います。新約聖書を共に読
む作業を通して,今なお世界中の人々を惹きつけているイエスとの出逢いを体験しましょう。
映像教材をお楽しみに!
<4> イエス:イエスとはどんな人物で,どのような状況の中で何をしたのでしょうか?
1.史料と年代 2.福音書研究史 3.原始キリスト教の成立背景 4.イエスの活動 5.イエ
スの倫理 6.イエスの苦難
<5> 原始教団:イエスが宣べ伝えたことを,人々はどのように受けとめたのでしょうか?
1.イエスの死後の弟子達 2.復活の理解
学習目標
そもそもキリスト教という歴史的な宗教は何を主張しているのでしょうか?そして,それは私達の生き
方とどのように関わるのでしょうか?この講義では,春学期の学びを踏まえ,いよいよキリスト教その
ものの理解へと進みます。キリスト教が,なぜ現在まで続いているのか?教祖であるイエスは果たし
て実在したのか?イエスという人物を探る「探偵」にでもなったつもりで,しっかりと史料・実在性・活
動・意義を検証していきましょう。
授業計画
【第1回】 DVD 鑑賞『マザー・テレサ 母なることの由来』:現代世界のキリスト者
【第2回】 秋学期の講義へ向けて:春学期試験の答案返却と採点講評
【第3回】 歴史上の人物としてのイエス:イエスは本当に実在したの?
【第4回】 福音書研究史概観:イエスについての史料は信頼できるの?
【第5回】 原始キリスト教の成立背景:イエスの同時代人は何を考えていたの?
【第6回】 洗礼者ヨハネとイエスの召命:イエスは何で洗礼を受けたの?
【第7回】 イエスの宣教活動:イエスの活動を人々はどう思ったの?
【第8回】 イエスの言行と政治的諸勢力:イエスはいったい何と戦ったの?
【第9回】 イエスの「語り」:イエスの譬え話を読んだことはある?
【第 10 回】
【第 11 回】
【第 12 回】
【第 13 回】
【第 14 回】
【第 15 回】
イエスの「信」:「信じる」って,いったい何を,どんな風に?
イエスの倫理:イエスの説く「愛」って,どんなこと?
イエスの苦難と復活信仰:イエスは何故,何のために死んだの?
イエスの死後の弟子たち:イエスの死をどのように受けとめたの?
DVD 鑑賞『イスラエルに見る聖書の世界 新約編』
秋学期授業内容の総復習
授業に関する注意事項
批判・懐疑・質問は大歓迎。素朴な疑問から出発し,自分の考えを検討しながらスリリングな「探求」
へと旅立ちましょう。各回のテーマ・内容について教科書を読んで理解し,意見や疑問を持って授
業に出席しましょう。内容に興味が湧いたら,参考図書から自分で学んでみるのも大学生らしい!
教科書
久山道彦・泉守彦・吉岡良昌著『考えながら学ぶキリスト教』(川島書店)
参考書
『キリスト教を学ぶ人のために』 武藤一雄・平石善司編(世界思想社 品切れ中)。他の参考文献
は,随時指示します。聖書はどの翻訳であれ,常に参照していただきたく思います。
成績評価の基準
授業への参与と小テストおよびQ&Aコーナーへの質問等の平常点に,提出物と試験を加算し総
合的に評価します。評価配分は以下の予定です。授業への参加度 30%,小テスト 10%,学期末試験
60%,その他,自由提出のレポートにはボーナス・ポイントが加算されます。
下村 優(シモムラ
マサル)
春学期
授業概要
1年かけて「愛の書簡」「喜びの書簡」と呼ばれる「フィリピの信徒への手紙」を読みすすめながら、
旧約・新約聖書を読む際の基本的な知識をできるだけわかりやすく教会暦を反映しながら紹介し、
聖書を読む際の基礎力を養う。
学習目標
「フィリピの信徒への手紙」の内容理解。聖書に関する基本的知識の取得。十字架の逆説、関係性
("Do for Others”)、現代社会とキリスト教の課題等の探求。
テキスト「フィリピの信徒への手紙」(新共同訳 P.361-367)
授業計画
テキスト「フィリピの信徒への手紙」(新共同訳 P.361-367)
【第1回】オリエンテーション。フィリピ書について。(旧約聖書・新約聖書の構成と開き方)
【第2回】フィリピ1章1ー2節(他者への祈り)(十字架と復活・イースター)
【第3回】フィリピ1章3ー6節(喜びをもって祈る)(祈り、教会)
【第4回】フィリピ1章7ー8節(キリスト・イエスの愛の心)(福音書1)
【第5回】振り返り
【第6回】フィリピ1章9ー11節(愛がゆたかに)(福音書2)
【第7回】フィリピ1章12ー14節(苦難と福音)(聖霊降臨・ペンテコステ)
【第8回】フィリピ1章15ー17節(愛と喜び)(福音書3)
【第9回】フィリピ1章18ー19節(救い)(福音書4)
【第 10 回】フィリピ1章20ー21節(生きるとは)(パウロ書簡1)
【第 11 回】フィリピ1章22ー26節(信仰を深め喜びを)(パウロ書簡2)
【第 12 回】フィリピ1章27ー30節(生活)(パウロ書簡3)
【第 13 回】フィリピ2章1ー2節(思いを一つに)(黙示録)
【第 14 回】フィリピ2章3ー5節(他者)
【第 15 回】振り返り
授業に関する注意事項
聖書にはじめて触れる学生を前提に、できるだけわかりやすく説明します。
新共同訳聖書を購入いただくか、チャペルで限定数無料で配布されるギデオン協会「新約聖書」
の入手をお勧め致します。
平日お昼のチャペルアワー、および教会での日曜礼拝に参加されることをお勧めします。
(講師は「単立 明治学院教会」の牧師。毎週日曜午前10時から横浜キャンパス内チャペルで礼拝
を守っています)
予定は前後する可能性があります。
教科書
教科書の指定はありませんが、授業では日本聖書協会「新共同訳聖書」を毎回使います。プロジェ
クターを使って、本文を表示しながら授業を進めます。
参考書
「フィリピの信徒への手紙」に関する説教集や註解書は下記関連 URL を参照ください。
授業サイト http://www1.meijigakuin.ac.jp/~simomura/
「単立 明治学院教会」サイト http://www.meigaku-kyokai.com
成績評価の基準
授業への参加度(含リアクションペーパー)50%、レポートあるいはプレゼンテーション50%。
秋学期
授業概要
1年かけて「愛の書簡」「喜びの書簡」と呼ばれる「フィリピの信徒への手紙」を読みすす
めながら、旧約・新約聖書を読む際の基本的な知識をできるだけわかりやすく教会暦を反映
しながら紹介し、聖書を読む際の基礎力を養う。
学習目標
「フィリピの信徒への手紙」の内容理解。聖書に関する基本的知識の取得。十字架の逆説、
関係性("Do for Others”)、現代社会とキリスト教の課題等の探求。
授業計画
テキスト「フィリピの信徒への手紙」(新共同訳 P.361-367)
【第1回】フィリピ2章6ー11節(従順)(旧約聖書の構成と概要)
【第2回】フィリピ2章12ー14(なおさら従順で)(旧約聖書時代史1)
【第3回】フィリピ2章15ー18(喜びなさい)(旧約聖書時代史2)
【第4回】フィリピ2章19ー24節(テモテ)(預言書:イザヤ書)
【第5回】フィリピ2章25ー3章1節(エパフロディト)(旧約文学)
【第6回】振り返り、聖書日課。(ルターの宗教改革)
【第7回】フィリピ3章2ー11節(信仰による義)(教会史概要)
【第8回】フィリピ3章12ー16節(ひたすら走る)(収穫と分かち合い)
【第9回】フィリピ3章17ー4章1節(再臨の待望)(アドベント、ヘボンと明治学院)
【第 10 回】フィリピ4章2ー7節(二人の婦人)(教会の多様性と対話)
【第 11 回】フィリピ4章8ー9節(平和の神)(受難物語)
【第 12 回】フィリピ4章10ー14節(苦しみを共にする)(苦難と復活)
【第 13 回】フィリピ4章15ー20節(贈り物)(クリスマスの意味)
【第 14 回】フィリピ4章21ー23節(結びの言葉)改めて全体を読む。
【第 15 回】振り返りと補足("Do for Others”)
授業に関する注意事項
聖書にはじめて触れる学生を前提に、できるだけわかりやすく説明します。
新共同訳聖書を購入いただくか、チャペルで限定数無料で配布されるギデオン協会「新約聖書」
の入手をお勧め致します。
平日お昼のチャペルアワー、および教会での日曜礼拝に参加されることをお勧めします。
(講師は「単立 明治学院教会」の牧師。毎週日曜午前10時から横浜キャンパス内チャペルで礼拝
を守っています)
予定は前後する可能性があります。
教科書
教科書の指定はありませんが、授業では日本聖書協会「新共同訳聖書」を毎回使います。プロジェ
クターを使って、本文を表示しながら授業を進めます。
参考書
「フィリピの信徒への手紙」に関する説教集や註解書は下記関連 URL を参照ください。
授業サイト http://www1.meijigakuin.ac.jp/~simomura/
「単立 明治学院教会」サイト http://www.meigaku-kyokai.com
成績評価の基準
授業への参加度(含リアクションペーパー)50%、レポートあるいはプレゼンテーション50%。
高井ヘラー由紀(タカイヘラー
ユキ)
春学期
授業概要
キリスト教は、私たち一人一人とどのような関係があるのだろうか? この授業では、二千年の歴史
を通して「世界宗教」となったキリスト教発展のプロセスを受講生が知り、21世紀の日本に住む自分
との繋がりを見出すことを目的としている。歴史を追う中で、キリスト教と文化、キリスト教と世俗権力、
キリスト教と暴力、宗教運動と宗教組織、教会と国家、植民地支配とキリスト教宣教、キリスト教化と
土着化、などさまざまなテーマが浮上するであろう。また、今日の世界におけるキリスト教運動の最
前線にも注目したい。
学習目標
二千年にわたるキリスト教の歴史と自分自身との間に連続性を見出すこと。
授業計画
【第1回】なぜ明治学院大学でキリスト教を学ぶのか
【第2回】パン種としての福音:ナザレのイエス(I)
【第3回】パン種としての福音:ナザレのイエス (II)
【第4回】パン種としての福音:ナザレのイエス (III)
【第5回】パン種としての福音:ナザレのイエス (IV)
【第6回】聖書について(I)旧約聖書
【第7回】聖書について(II)新約聖書
【第8回】キリスト教と権力:初期キリスト教 (I)
【第9回】キリスト教と権力:初期キリスト教 (II)
【第 10 回】キリスト教世界の出現:中世キリスト教 (I)
【第 11 回】キリスト教世界の出現:中世キリスト教 (II)
【第 12 回】「他者」との出会い:西洋植民地支配と南北アメリカ (I)
【第 13 回】グループ・プレゼンテーション
【第 14 回】グループ・プレゼンテーション
【第 15 回】グループ・プレゼンテーション
授業に関する注意事項
-歴史にある程度関心を有する学生に向いている内容かと思われます。
-授業中の私語は禁止です。私語をやめない学生は退室していただきます。
-受講生との対話の中で、授業の進め方をシラバスの内容から若干変えることもあります。
教科書
J. ゴンザレス『これだけは知っておきたいキリスト教史』金丸英子訳(教文館、2011 年)、『聖書』
参考書
『キリスト教の歴史1』松本宣郎編(宗教の世界史8、山川出版社、2009 年)。
『キリスト教の歴史2』高柳俊一・松本宣郎編(宗教の世界史9、山川出版社、2009 年)。
Alister E. McGrath, Christianity: An Introduction. Malden and Oxford: Blackwell, 2006.
その他、各回で参考にする文献については、その都度紹介する。
成績評価の基準
教会訪問にもとづくグループ発表と A4 用紙 2-3 枚程度のレポート(50%)、出席と授業参加・コメント
シート(30%)、小テスト(20%)
秋学期
授業概要
この授業では、二千年の歴史を通して「世界宗教」となったキリスト教展開のプロセスを受講生が知
り、21世紀の日本に住む自分との繋がりを見出すことを目的としている。歴史を追う中で、キリスト
教と文化、キリスト教と世俗権力、キリスト教と暴力、宗教運動と宗教組織、教会と国家、植民地支
配とキリスト教宣教、キリスト教化と土着化、などさまざまなテーマが浮上するであろう。また、今日の
世界におけるキリスト教運動の最前線にも注目したい。
学習目標
二千年にわたるキリスト教の歴史と自分自身との間に、何らかの連続性を見出すこと。
授業計画
【第1回】「世界的キリスト教(World Christianity)」とは何か
【第2回】宗教改革と対抗宗教改革
【第3回】大航海時代のカトリック布教:イエズス会とフランシスコ・ザビエル
【第4回】キリスト教と日本(I)キリシタン時代
【第5回】「他者」との出会い(I)カトリック世界と中南米
【第6回】「他者」との出会い(II)ピューリタンと北アメリカ
【第7回】植民地支配とキリスト教宣教:19 世紀プロテスタント海外宣教活動(I)
【第8回】植民地支配とキリスト教宣教:19 世紀プロテスタント海外宣教活動(II)
【第9回】キリスト教と日本(II)明治期日本のキリスト教受容
【第 10 回】キリスト教と今日の世界(I)アフリカ
【第 11 回】キリスト教と今日の世界(II)アジア
【第 12 回】キリスト教と今日の世界(III)ヨーロッパとアメリカ
【第 13 回】グループ・プレゼンテーション
【第 14 回】グループ・プレゼンテーション
【第 15 回】グループ・プレゼンテーション
授業に関する注意事項
-歴史にある程度関心を有する学生に向いている内容かと思われます。
-授業中の私語は禁止です。私語をやめない学生は退室していただきます。
-受講生との対話の中で、授業の進め方をシラバスの内容から若干変えることもあります。
教科書
J. ゴンザレス『これだけは知っておきたいキリスト教史』金丸英子訳(教文館、2011 年)、『聖書』
参考書
『キリスト教の歴史1』松本宣郎編(宗教の世界史8、山川出版社、2009 年)。
『キリスト教の歴史2』高柳俊一・松本宣郎編(宗教の世界史9、山川出版社、2009 年)。
Alister E. McGrath, Christianity: An Introduction. Malden and Oxford: Blackwell, 2006.
その他、各回で参考にする文献については、その都度紹介する。
成績評価の基準
グループ発表と A4 用紙 2-3 枚程度のレポート(50%)、出席と授業参加・コメントシート(30%)、小テスト
(20%)
豊川 慎(トヨカワ
シン)
春学期
授業概要
講義前半部において、キリスト教の「基礎」である「聖書」(旧約・新約聖書)をもとに、キリスト教の神
観・人間観・世界観・歴史観などに関して講義し、講義後半では、キリスト教教理と思想の歴史的展
開を軸に、古代から中世そして宗教改革へと至るキリスト教の歴史とその社会・文化思想について
講義する。
学習目標
本講義では聖書の時代から 17 世紀イングランド・ピューリタニズムの時代までのキリスト教の歴史と
思想を概観することによって、キリスト教の教理に関する基本的な知識の理解とともに、キリスト教が
歴史的に果たしてきた社会的・文化的意義について幅広く理解することを学修目標とする。
授業計画
【第1回】イントロダクション
【第2回】旧約聖書の思想(1)
【第3回】旧約聖書の思想(2)
【第4回】旧約聖書の思想(3)
【第5回】新約聖書の思想(1)
【第6回】新約聖書の思想(2)
【第7回】新約聖書の思想(3)
【第8回】古代キリスト教思想(1)
【第9回】古代キリスト教思想(2)
【第 10 回】中世キリスト教思想(1)
【第 11 回】中世キリスト教思想(2)
【第 12 回】宗教改革の思想(1)
【第 13 回】宗教改革の思想(2)
【第 14 回】宗教改革の思想(3)
【第 15 回】まとめ
授業に関する注意事項
授業出席を重視し、単位修得には 3 分の 2 以上の出席を必要とします。
教科書
教科書は使用しません。授業ごとに配布するレジメに沿って講義します。
参考書
参考書については授業時に指示します。
成績評価の基準
リアクション・ペーパーによる授業への参加度(40%)、期末レポート(60%)
秋学期
授業概要
初めに、日本のキリスト教の歴史を概観し、信教の自由や戦争罪責の問題など日本におけるキリス
ト教倫理の課題を明らかにする。その後、聖書における平和の概念や平和主義や正戦論などにつ
いて講義し、キリスト教における戦争と平和の問題を考える。また、「赦し」と「和解」というキリスト教的
概念に注目して平和を実現する道を探求する。講義後半では「人権とキリスト教」という問題につい
て現代の具体的な諸課題を取り上げながらキリスト教倫理思想の観点から講義することにしたい。
学習目標
キリスト教を含む「宗教」は時に暴力と憎しみの連鎖の原因と言われることもある。過去の宗教戦争
から現代における宗教原理主義の問題などなど。では 21 世紀において、キリスト教は愛と和解を特
徴とする平和と共生の文化をはたして創り出すことができるのだろうか。このような問題意識のもと、
本講義では「平和」と「人権」という 21 世紀の大きな課題をキリスト教倫理思想の観点から考え理解
を深めることを学修目標とする。
授業計画
【第1回】イントロダクション
【第2回】日本のキリスト教の歴史(1)
【第3回】日本のキリスト教の歴史(2)
【第4回】日本のキリスト教の歴史(3)
【第5回】戦争と平和(1)
【第6回】戦争と平和(2)
【第7回】赦しと和解(1)
【第8回】赦しと和解(2)
【第9回】人権とキリスト教(1)
【第 10 回】人権とキリスト教(2)
【第 11 回】人権とキリスト教(3)
【第 12 回】キリスト教における「愛」の思想-クリスマスの真の意味
【第 13 回】人権とキリスト教(4)
【第 14 回】人権とキリスト教(5)
【第 15 回】まとめ
授業に関する注意事項
授業出席を重視し、単位修得には 3 分の 2 以上の出席を必要とします。
教科書
教科書は使用しません。授業ごとに配布するレジメに沿って講義します。
参考書
明治学院大学キリスト教研究所編『人権とキリスト教』(教文館、1993 年)
他の参考図書については授業時に指示します。
成績評価の基準
リアクション・ペーパーによる平常点(40%)、期末レポート(60%)
渡辺 祐子(ワタナベ
ユウコ)
春学期
授業概要
キリスト教国ではない日本で生活する限り、キリスト教を学ぶ必然性などないように思えるかもしれな
い。しかし国境を越えた人の移動がここまで盛んになっている今、この社会はすでに日本人だけと
つきあっていればいい社会ではなくなっている。キリスト教を知ることは、他者と多文化を理解し、異
なる価値観、異なる世界観を持つ人たちと共に生きるすべを学ぶことである。授業を通してそのた
めの基本的な知見を養ってゆく。
学習目標
聖書やキリスト教の基本的教理やキリスト教が人類史に及ぼしてきた影響を、講義と映像資料を通
して学び取る。
授業計画
【第1回】オリエンテーション キリスト教を学ぶ意味
【第2回】キリスト教の基礎の基礎
【第3回】キリスト教は欧米の宗教か?
【第4回】創世記を読む1
【第5回】創世記を読む2
【第6回】出エジプトの歴史1
【第7回】出エジプトの歴史2
【第8回】映画『プリンス・オブ・エジプト』
【第9回】士師の時代
【第 10 回】イスラエル王の誕生
【第 11 回】サムエル記を読む ダビデ物語1
【第 12 回】サムエル記を読む ダビデ物語2
【第 13 回】映画『告発のとき』1
【第 14 回】映画『告発のとき』2
【第 15 回】まとめ
授業に関する注意事項
出席と授業態度を重視し、しばしば受講生を指名します。居眠り、内職も慎むように。私語に対して
は非常に厳しく対処します。
教科書
教科書は指定せず、レジュメを配布します。
参考書
授業内で指示します。
成績評価の基準
出席と授業態度 30 パーセント、リアクションペーパーと中間レポート 30 パーセント、筆記試験 40 パ
ーセント
秋学期
授業概要
キリスト教国ではない日本で生活する限り、キリスト教を学ぶ必然性などないように思えるかもしれな
い。しかし国境を越えた人の移動がここまで盛んになっている今、この社会はすでに日本人だけと
つきあっていればいい社会ではなくなっている。キリスト教を知ることは、他者と多文化を理解し、異
なる価値観、異なる世界観を持つ人たちと共に生きるすべを学ぶことである。授業を通してそのた
めの基本的な知見を養ってゆく。
学習目標
聖書やキリスト教の基本的教理やキリスト教が人類史に及ぼしてきた影響を、講義と映像資料を通
して学び取る。
授業計画
【第1回】春学期のおさらい
【第2回】福音書を読む イエスの誕生 クリスマスってなんだろう?
【第3回】福音書を読む イエスの生涯
【第4回】福音書を読む イエスのたとえ話
【第5回】福音書を読む イエスの死とキリスト教の誕生
【第6回】イエスに倣おうとした人々 映画『グローリー 明日への行進』1
【第7回】イエスに倣おうとした人々 映画『グローリー 明日への行進』2
【第8回】キリスト教史1 カトリック世界の成立
【第9回】キリスト教史2 宗教改革
【第 10 回】キリスト教史3 キリスト教、日本へ
【第 11 回】キリスト教史5 プロテスタントの日本宣教 明治学院史のはじまり
【第 12 回】キリスト教史6 戦時下のキリスト教から何を学ぶか?
【第 13 回】戦時下の抵抗 映画『白バラの祈り』1
【第 14 回】戦時下の抵抗 映画『白バラの祈り』2
【第 15 回】まとめ
授業に関する注意事項
出席と授業態度を重視し、しばしば受講生を指名します。居眠り、内職も慎むように。私語に対して
は非常に厳しく対処します。
教科書
教科書は指定せず、レジュメを配布します。
参考書
授業内で指示します。
成績評価の基準
出席と授業態度 30 パーセント、リアクションペーパーと中間レポート 30 パーセント、筆記試験 40 パ
ーセント