国際経営学科

キリスト教の基礎 担当者一覧(国際経営学科)
工藤 宜延(クドウ
ヨシノブ)
春学期
授業概要
春学期はキリスト教思想の基礎的理解を心がける。特に、旧約聖書の読み方(その背景をなすユ
ダヤ人の歴史、思考形態、自然観、神観)と新約聖書(当時のイスラエルの時代背景、イエスの根
本思想、イエスの教えの継承過程など)を中心に学習する。
学習目標
あふれる豊かさの中で、何不自由なく生きている我々の日常生活でありますが、他方で個人の心
の深い部分では不安や狂気が知らない間に抱え込まれ蓄積されている情況が存在しています。
このような時代に大学に在籍する諸君にとっては今までにも増して知的修練が要請されてきます。
キリスト教の理解を通じて各自の生き方を模索したいと思っています。
授業計画
【第1回】ガイダンス、旧約聖書と新約聖書
【第2回】旧約聖書に基づく三宗教(ユダヤ教・キリスト教・イスラム教)
【第3回】創世記 4 章まで(神・世界・人間)、VTR 鑑賞(天地創造)
【第4回】ユダヤ人の始祖たち(アブラハムの系譜)
【第5回】モーセ
【第6回】映画「十戒」鑑賞(部分)
【第7回】王国の系譜
【第8回】イスラエルの民の歴史
【第9回】イエスの生涯と思想
【第 10 回】
〃
【第 11 回】VTR鑑賞(「救世主イエス伝説」)
【第 12 回】初期キリスト教会の歴史
【第 13 回】ヨーロッパ中世に至る教会の歴史
【第 14 回】まとめ
授業に向けての準備・アドバイス
随時、レポートを課す。単元毎に小テストを実施する。
教科書
各自が聖書を購入すること。
毎回プリントを配布する。
参考書
授業の中で紹介
成績評価の基準
授業への出席はもとより、レポート(チャペル・アワー・レポートを含む)の評価、小テストの成績、学
期末の筆記テストの成績による。
秋学期
授業概要
秋学期の授業は春学期を踏まえ、更につっこんだキリスト教学の展開をしていく予定。主に思想
的理解を心がける。
(1)キリスト教思想(とくにB・パスカルのキリスト教観、S.キェルケゴールの実存思想、F.ニーチェ
の哲学などを概観)
(2)キリスト教と芸術
(3)キリスト教を主として神学や政治などとの関係から取り上げてみたい。
(4)キリスト教と他宗教 (5)日本の歴史とキリスト教
学習目標
一見不自由から免れ、便利で繁栄した社会に住む我々であるが、皮肉なことに現代情況が抱え
る独特な問題も同時に顕在化している。このような中で自己を見つめ直そうとする者にとって、キリ
スト教に内在する知(自己理解、世界理解、他者理解)を学ぶことは、良き示唆をもたらしてくれる
ものと思われる。
授業計画
【第1回】キリスト教と芸術(バチカンに見られるキリスト教芸術)
【第2回】キリスト教と他宗教(ユダヤ教、イスラム教、キリスト教に見られる一神教の系譜)
【第3回】イスラム教①
【第4回】イスラム教②
【第5回】宗教相対主義の考え方
【第6回】B.パスカルの生涯
【第7回】B.パスカルのキリスト教思想
【第8回】F.ニーチェのキリスト教観
【第9回】S.キェルケゴールのキリスト教思想(1)
【第10回】
〃
(2)
【第11回】エーリヒ・フロムの思想
【第12回】近代ヨーロッパのキリスト教の流れ
【第13回】明治・大正時代の日本のキリスト教
【第14回】アメリカの歴史とキリスト教(1)
【第15回】
〃
(2)
授業に向けての準備・アドバイス
随時レポートを課すことがある。単元毎に小テストを実施する。
教科書
聖書を各自購入。毎回プリントを配布。
参考書
授業中に紹介。
成績評価の基準
授業への出席はもとよりチャペル・アワー・レポート、随時のレポート提出、小テストの結果、学期
末テストの筆記試験の成績による。
高橋 優子(タカハシ
ユウコ)
春学期
授業概要
この授業では、キリスト教に関して基本的と考えられるトピックスをいくつかとりあげて概説する。主
として講義の形態をとるが、小グループによるディスカッションも行う。毎回リアクションペーパーに
質問およびコメントを書いて提出すること。また期末レポート(各A4 で 2 枚程度)の提出を課す。
学習目標
キリスト教の基礎を学ぶことを通して、真摯で批判的な思考力を養うことを目標とする。具体的に
は、講義や資料の内容に関して、自分の考えを自分の言葉で表現できるようになることである。
授業計画
【第1回】ガイダンス
【第2回】諸宗教とキリスト教 1
【第3回】諸宗教とキリスト教 2
【第4回】諸宗教とキリスト教 3
【第5回】諸宗教とキリスト教 4
【第6回】キリスト教と社会 1
【第7回】キリスト教と社会 2
【第8回】キリスト教と社会 3
【第9回】キリスト教と社会 4
【第 10 回】キリスト教における戦争の問題 1
【第 11 回】キリスト教における戦争の問題 2
【第 12 回】キリスト教における戦争の問題 3
【第 13 回】キリスト教における戦争の問題 4
【第 14 回】キリスト教における戦争の問題 5
【第 15 回】まとめ
授業に向けての準備・アドバイス
授業の中で指示・配布する資料を読んでから授業に出席すること。
教科書
聖書(旧約・新約つきものであれば、どの訳でもよい)。
参考書
必要に応じてプリントを配布する。
成績評価の基準
授業への参加度 30%、リアクションペーパー30%、レポート 40%によって評価する。
秋学期
授業概要
この授業では、キリスト教に関して基本的と考えられるトピックスをいくつかとりあげて概説する。主
として講義の形態をとるが、小グループによるディスカッションも行う。毎回リアクションペーパーに
質問およびコメントを書いて提出すること。また期末レポート(A4 で 2 枚程度)提出を課す。
学習目標
キリスト教の基礎を学ぶことを通して、真摯で批判的な思考力を養うことを目標とする。具体的に
は、講義や資料の内容に関して、自分の考えを自分の言葉で表現できるようになることである。
授業計画
【第1回】復習を兼ねたガイダンス
【第2回】キリスト教と正典 1
【第3回】キリスト教と正典 2
【第4回】キリスト教と正典 3
【第5回】キリスト教と正典 4
【第6回】キリスト教と神義論問題 1
【第7回】キリスト教と神義論問題 2
【第8回】キリスト教と神義論問題 3
【第9回】キリスト教と神義論問題 4
【第 10 回】キリスト教における愛と正義 1
【第 11 回】キリスト教における愛と正義 2
【第 12 回】キリスト教における愛と正義 3
【第 13 回】キリスト教における愛と正義 4
【第 14 回】キリスト教のおける愛と正義 5
【第 15 回】まとめ
授業に向けての準備・アドバイス
授業の中で指示・配布する資料を読んでから授業に出席すること。
教科書
聖書(旧約・新約つきのものであれば、どの訳でもよい)。
参考書
必要に応じてプリントを配布する。
成績評価の基準
授業への参加度 30%、リアクションペーパー30%、レポート 40%によって評価する。
手塚 奈々子(テヅカ
ナナコ)
春学期
授業概要
「キリスト教の基礎A」では、イエス・キリストの背景である旧約聖書の教えとイスラエル民族の歴史
を概観し、新約聖書の福音書に書かれているイエス・キリストの生涯とその教えを中心的に講義す
る。イエス・キリストの生活の座、状況、背景を交えてわかりやすく具体的に講義する。
学習目標
「キリスト教の基礎A」では、「キリスト教の源流—イエス・キリスト—」として、学生がキリスト教の源で
あるイエス・キリストの生涯とその教えを的確に把握することを目的とする。
授業計画
【第1回】全講義のアウトライン
【第2回】キリスト教の神観
【第3回】イスラエル民族の歴史
【第4回】旧約聖書の教え
【第5回】新約聖書の構造
【第6回】イエス・キリストの誕生について
【第7回】イエス・キリストの思想と生涯(その1;愛の教え)
【第8回】イエス・キリストの思想と生涯(その2;譬え話)
【第9回】イエス・キリストの思想と生涯(その3;山上の垂訓)
【第 10 回】イエス・キリストの思想と生涯(その4;安息日問答)
【第 11 回】イエス・キリストの思想と生涯(その5;最後の晩餐)
【第 12 回】イエス・キリストの思想と生涯(その6;ゲツセマネ)
【第 13 回】イエス・キリストの思想と生涯(その7;十字架)
【第 14 回】復活について
【第 15 回】教会の成立
授業に向けての準備・アドバイス
定期試験は、持ち込み不可。授業の内容で定期試験を行うので、学生は授業時によくノートを取
ること。全講義の3分の2以上出席すること。
教科書
文庫サイズの『新約聖書』(新共同訳、日本聖書協会発行、420円位)を使用する。受講者は新
約聖書を毎回授業時に持参すること。なお旧約聖書に関しては授業時にプリントで配布する。
参考書
授業時適宜指示する。
成績評価の基準
出席が全講義の3分の2に満たない者は評価不可能とする。全講義の3分の2以上の出席回数を
満たした者については、授業への参加度及びレポートで20%そして試験の点数80%で評価す
る。
秋学期
授業概要
「キリスト教の基礎B」では、キリスト教の歴史と文化を講義する。1世紀から21世紀の現在に至る
までのキリスト教の歴史を振り返り、どのようにキリスト教が伝わり生きられてきたかそして生きられ
ているかを考察する。具体的には、修道制、教会と国家の関係、キリスト教の各教派の特徴、様々
な霊性、キリスト教芸術、日本のキリスト教について講義する。時々ビデオを使用する。
学習目標
「キリスト教の基礎B」では、「キリスト教の展開—その歴史と文化—」として、学生が1世紀から21世
紀に至るまでのキリスト教の歴史と文化を的確に把握することを目的とする。
授業計画
【第1回】全講義のアウトライン
【第2回】原始教会
【第3回】殉教
【第4回】ミラノ寛容令
【第5回】修道制の始まり
【第6回】砂漠の修道制
【第7回】イコン崇敬
【第8回】イコンの種類
【第9回】ベネディクト会と中世のキリスト教
【第 10 回】フランチェスコ会
【第 11 回】ルネサンス
【第 12 回】宗教改革
【第 13 回】近代キリスト教
【第 14 回】日本におけるキリスト教の歴史と文化
【第 15 回】現代キリスト教
授業に向けての準備・アドバイス
定期試験は、持ち込み不可。授業の内容で定期試験を行うので、学生は授業時にノートをよく取
ること。全講義の3分の2以上出席すること。
教科書
文庫サイズの『新約聖書』(新共同訳、日本聖書協会発行、420円位)を使用する。『新約聖書』
以外については授業時にプリントで配布するので、学生は『新約聖書』を授業時に持参すること。
参考書
授業時適宜指示する。
成績評価の基準
出席が全講義の3分の2に満たない者は評価不可能とする。全講義の3分の2以上の出席回数を
満たした者については、授業への参加度及びレポートで20%そして試験の点数80%で評価す
る。
渡辺祐子(ワタナベ
ユウコ)
春学期
授業概要
日本はキリスト教国ではありません。キリスト教を全く知らなくても困らない社会に生きています。け
れども、キリスト教を知っていれば、世界はもっと広く、豊かになるはずです。そのことをいくつかの
映画を通して確認し、同時に映画に込められたテーマがキリスト教とどのようにかかわっているか
を考えたいと思います。
学習目標
聖書やキリスト教教理について基本的な理解がなければ十分に理解することができない映画をテ
ーマ別に複数取り上げ、キリスト教への理解を促し、異なる宗教、文化に目を開くことの重要性を
学ぶ。
授業計画
第1回 オリエンテーション
第2回 クリスマスとは?
第3回 『マリア』1
第4回 『マリア』2
第5回 清貧と心の平安
第6回 『ブラザーサン・シスタームーン』1
第7回 『ブラザーサン・シスタームーン』2
第8回 非暴力について
第9回 『刑事ジョン・ブック』1
第 10 回 『刑事ジョンに・ブック』2
第 11 回 暴力について
第 12 回 『告発の時』1
第 13 回 『告発の時』2
第 14 回 異文化理解について
第 15 回 『30 デイズ』
授業に向けての準備・アドバイス
映画中心の授業だから楽勝だと思ってはいけない。むしろ鑑賞力、思考力、文章力が問われる
決して負担の小さくない授業だと思って覚悟して臨んでほしい。
教科書
授業でプリントを配布する。
参考書
授業中適宜紹介する。
成績評価の基準
映画を観賞するたびにレポートを課す。それぞれの課題テーマに沿ったレポートかどうかを基準
に厳格に採点し、その合計点で成績を評価する。1 レポートにつき 20 点満点で採点。合計 100
点満点。
秋学期
授業概要
日本はキリスト教国ではありません。キリスト教を全く知らなくても困らない社会に生きています。け
れども、キリスト教を知っていれば、世界はもっと広く、豊かになるはずです。そのことをいくつかの
映画を通して確認し、同時に映画に込められたテーマがキリスト教とどのようにかかわっているか
を考えたいと思います。
学習目標
聖書やキリスト教教理について基本的な理解がなければ十分に理解することができない映画をテ
ーマ別に複数取り上げ、キリスト教への理解を促し、異なる宗教、文化に目を開くことの重要性を
学ぶ。
授業計画
第1回 寛容について考える 1 「他者を受容すること」
第2回 『ショコラ』1
第3回 『ショコラ』2
第4回 寛容について考える 2 「権力と心の自由」
第5回 『炎のランナー』1
第6回 『炎のランナー』2
第7回 良心について考える
第8回 『さよなら子どもたち』1
第9回 『さよなら子どもたち』2
第 10 回 戦争について考える
第 11 回 『キングダム・オブ・ヘブン』
第 12 回 『キングダム・オブ・ヘブン』
第 13 回 抵抗について考える
第 14 回 『白バラの祈り』1
第 15 回 『白バラの祈り』2
授業に向けての準備・アドバイス
映画中心の授業だから楽勝だと思ってはいけない。むしろ鑑賞力、思考力、文章力が問われる
決して負担の小さくない授業だと思って覚悟して臨んでほしい。
教科書
授業でプリントを配布する。
参考書
授業中適宜紹介する。
成績評価の基準
映画を観賞するたびにレポートを課す。それぞれの課題テーマに沿ったレポートかどうかを基準
に厳格に採点し、その合計点で成績を評価する。1 レポートにつき 20 点満点で採点。合計 100
点満点。