口腔機能の維持・向上をめざしましょう

口腔機能の維持・向上をめざしましょう
若さを保つ健口生活
素敵な笑顔、おいしい食事、楽しい会話、全てに大きく関わってくるのが口の機能(口腔機能)
です。顔や舌の体操やだ液腺マッサージで口腔機能を維持、向上させ、いつまでも楽しい毎日を
送りましょう。
◆口のはたらき
*食べる(噛む・飲み込む)
*言葉を話す
*呼吸をする
*顔の表情
飲み込む力のチェック!
1つでもあてはまる項目があったら要注意です。
□ 食事中や食事前後によくむせる
□ 食後に声が変わる(かすれ声やガラガラ声になる)
□ 痰がよくからむ
□ 食べものをよくこぼす
□ よだれが多い
□ 飲み込んだ後に食べ物が口の中に残る
□ 飲み込みにくい食べ物がある
□ 舌の上が白い
だ液腺マッサージ
だ液腺マッサージは、だ液が出るところを刺激して分泌を促します。食事の前に行うと、
口の中が潤って、食べ物が飲み込みやすくなるほか、会話も滑らかに楽しむことができます。
耳下腺への刺激
指 4 本を耳の前の頬にあて、上の
奥歯あたりを後ろから前へ向かっ
チェック
て回す。
(10回)
健口体操
顎下腺への刺激
親指をあごの骨の内側のやわら
かい部分にあて、耳の下からあ
ごの下まで5ヵ所位を順番に押
す。
(各5回ずつ)
舌下腺への刺激
両手の親指であごの真下から舌
のつけ根を突き上げるように押
す。
(10回)
(顔面体操・舌体操)
<顔面体操>顔への刺激は、脳への刺激!
<舌体操>
顔でグー、チョキ、パーのじゃんけんをしたり、
プーと頬を膨らませる。
① 口角を後ろ
に引っ張る
「イー」の口
舌がよく動くと、だ液の分泌が盛んになり、口の働き
がよくなります!
① 舌の先に力を入れて舌を出し、次に左右の口角を
なめる。
② 次に舌を左回り、右回りに回し、最後は鼻の頭や
あごをなめるように上、下へと動かす。
①
イー
②
ウー
② 唇を突き出
す「ウー」の
口
歯周病を予防しましょう
歯周病と全身の関係
◆歯周ポケットから侵入した病原因子が全身を駆け巡る
歯周病の進行により、深くなった歯周ポケットに細菌や病原因子、炎症によってできる物質な
どが歯肉の血管を通じて血液に流れ込み、これが全身の組織や臓器に影響を与えると言われてい
ます。
糖尿病と歯周病の深い関わり
互いに悪化させあうワーストカップル!
・肥満
・糖尿病
歯周病で炎症が
ひどくなる
・メタボリック
シンドローム
骨粗しょう症
歯周病が
悪化する
体の抵抗力
が落ちる
糖尿病がひ
どくなる
歯周病とは
炎症で出てく
る TNF-αが
ふえる
TNF-αはインス
リンの働きを妨
げる
◆だまって進む怖い病気!
歯周病は、歯を支える歯肉や歯槽骨などの歯の周り組織が、口の中の細菌感染によって破壊さ
れる慢性疾患です。初期の段階
では自覚症状がほとんどない
ため、重症化して歯がぐらつき
はじめてから気づき、歯を失っ
てしまうケースが多くありま
す。また、成人の約 8 割が罹
歯肉炎
軽度歯周炎
中等度歯周炎 重度歯周炎
っており、国民病と言わ
(歯槽骨は無事) (歯槽骨の破壊 (歯の半分まで
(歯の半分以上
が始まる)
歯槽骨が破壊)
歯槽骨が破壊)
れています。
静かに進むので自
覚症状は少ない
歯周病の予防には・・・
腫れる・ぐらつく
噛めない
自分の口に関心を持ちましょう!
歯と歯ぐきのチェック!
生活習慣のチェック!
プロフェッショナルケア
歯みがきのチェックと歯や歯ぐき
食、歯みがき、喫煙、ストレスな
定期的に歯科医院で健診や歯石
チェック
の色や形をチェックしましょう
ど生活習慣を見直しましょう
除去などケアを受けましょう
虫歯を予防しましょう
かぶつ
フッ化物の応用
むし歯とは、プラーク(歯垢)の中の細菌が作り
出す酸によって歯が溶けていく病気です。
◆なぜむし歯になるの?
むし歯の主な原因は、砂糖、むし歯菌、歯の質の3つです。
むし歯を予防する方法も、おやつを上手に食べること、歯みがきでむし歯菌を取り除き、フッ
化物を使って歯を守ることの 3 つです。
3つの原因と3つの対策
☆対策
☆対策 1
おやつの
原因3
原因1
★フッ化物歯面塗布
上手な食べ方
砂糖
歯科医院・保健センタ
歯の質
むし歯
3
ー等
生えたての永久歯は、
特にむし歯に
☆対策 2
家庭・園・学校で
の歯みがき
原因2
なりやすい!
園 ・ 学 校 で の
★フッ化物洗口
むし歯菌
★フッ素入り歯
磨剤の使用
◆フッ化物の効果
フッ化物歯面塗布(フッ素塗布)
高濃度のフッ素を歯に塗る方法(年 2 回)
フッ化物洗口
低濃度のフッ素液でぶくぶくうがいをして吐き出
す方法(週 1 回)
フッ素入り歯磨き剤
「フッ素入り」と表示のある歯みがき剤で歯みが
きする方法(毎日)
フッ化物の効果は、歯質の強化、歯のエナメル質の再石灰化の促進、細菌の抑制、などがあり
ます。継続して利用することで効果が上がります。
6 歳臼歯を守りましょう
◆6 歳臼歯は歯の王様!
5、6歳になると乳歯の奥に生えてくる一番大きな大人の歯です。
大きくて噛む力が強いので歯の王様と呼ばれています。かみ合わ
せの中心でもあり、とても大切な歯ですが、虫歯になりやすいのも
特徴です。8020を達成するためにも、重要な歯です。生え始め
の頃から、注意しましょう。