◆学びへの飽くなき探求心を持つ人材の育成◆自ら考え、自ら行動する力の育成◆未来を切り拓く力の育成 発行日:平成 28 年 3 月 25 日(金) 発行者:横浜市立南高等学校附属中学校 校長 高橋正尚 NO.12 南高等学校附属中学校 NO 第2回卒業証書授与式 式辞 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。中高一貫教育校の前期課程を修了したことに対して心よりお 祝い申し上げます。 本日の卒業証書授与式にあたり、横浜市教育委員会 教育委員 今田忠彦 様はじめ多くのご来賓のご臨席を 賜りまして誠にありがとうございます。 ただ今、皆さんに卒業証書をお渡ししました。これは中学校 3 年間の課程と 9 年間の義務教育を立派に修了しま したという証明です。 9 年間という長い間、勉強し、心身共にたくましく成長したという、皆さんのたゆまぬ努力の軌跡が刻み込ま れています。さぞかし感慨の深いものと思われます。 また、保護者の方々や私たち本校職員の熱い思いの込められた結晶でもあります。 入学式で私は、2期生の皆さんに、この 6 年間で身に付ける力を発展させ、社会に貢献できる人、それぞれの 目標に向かって 絶え間なく努力し続ける人になってほしいとお伝えしました。 そして、二期生のみなさんにぜひ実践してほしいと願っていることとして、次の 3 点をあげました。 ①高い志を持ち、自分の目標に向かって努力すること。 ②さまざまな分野に興味・関心をもって取り組むこと。 ③友だちと協力してものごとに取り組み、互いに成長を続けること。 皆さんは中学校 3 年間で、さまざまな分野に興味を持って取り組み、物事を正しく判断する力や課題を発見す る力、課題を解決する力、自分の考えを表現する力等を十分に身につけてきました。 3 年生になって、目覚ましく成長したと感じたことを2つお話します。 一つは 6 月に行われた合唱コンクールです。 みなとみらいホールでの 3 年生の合唱を聴いて、2 年生の時と比べて飛躍的な成長を遂げていました。曲想をと らえて各クラスが歌の世界を豊かに表現していました。また、練習風景を見学した時、何度も真剣に話し合って いる姿を見かけました。 附属中学校の最高学年としての自分たちの現状を客観的に分析し、課題を見つけ自分たちで解決していこうと していました。自分たちの理想の合唱に近づけようとよく努力をしていました。合唱への取組をとおして、お互 いに良い点も課題も自由に話し合える集団に成長したと 3 学年の先生方からきています。 もう一つは、3 年間の EGG 学習の集大成ともいえる卒業研究です。 1 年生の頃から取り組んできた「世界を幸せにする第一歩」という大きなテーマに向かい、一人一人が自分の課 題を設定して、1 年間にわたり、卒業研究に取り組みました。 卒業論文のテーマは、実にさまざまであり、 「横須賀に人を呼び込むために私たちができることは何か」や「恋 をして健康になろう」「割り箸は環境に良いのか」「集団を好む日本人~外国人とよりよい環境を築くために」 など、身近なものから、グローバルな視点のものまで、多岐に渡ったすばらしい内容のものでした。先日、多く の保護者の方にご参観いただいた卒業研究報告会では、一人一人が研究を通して感じた発見や成果、苦労や課題 などを、堂々と発表していました。卒論発表会の当日、文部科学省の方々が参観なさっていました。皆さんの学 習成果をみて、中学生でもこんなことができるのかと非常に驚かれていました。皆さんの 3 年間の学びを文部科 学省の研究資料としたいと話されていました。 この 3 年間、EGG をはじめ附属中での学習を通して、将来の進路や職業を見据え、現時点での目標を抱き、 学習に励んでいる生徒が多いことを私は今、実感しています。また一方で、3 年間で、自分の課題に気づき、苦 手な分野をきちんと把握している人もいるようですが、その気づきは、成長していく過程では、とても大切なこ とです。自分自身で自分自身の課題に気付き克服していく姿勢は「高い志を持ち、自分の目標に向かって努力す る」という教育目標の実現に他なりません。更にそれは社会の一員になってからも強く求められる力です。 附属中学校での学びは高校や大学に入るための学びではありません。一人の人間としての成長を願っています。 昭和の教育学者『森信三 もり のぶぞう』先生の『人生二度なし』の本の中に ①自分がもって生まれた能力をぎりぎりのところまで発揮するという意気込みがなければならない。 ②自分はどれほどの人間になれるか、どれ程の実力のある人間か、生涯をかけて試してみよう。 と述べています 3 年間で身につけてきた力をますます発展させ、豊かな人間性を持ち、社会に貢献できる人となることを目指 して、一人一人が全力で努力を続けて下さい。 高等学校でも、さらに大きく成長し、活躍されますことを心より願って、式辞とします。 ご卒業おめでとうございます。 附属中学校での3年間を振り返って 附属中学校での 3 年間を終え、卒業式を迎えました。3 年前の 4 月に入学式を迎えたあの日から 3 年。 振り返ると、どんな時もみんなが色々なことにチャレンジし、附属中学校二期生の道を歩んできた皆さん でした。 時には失敗したり、悩んだり、落ち込んだりすることもあったかと思いますが、素直に、そして前向きに 物事を受け止め、ここまで歩んできた皆さんだと思っています。「2 期生であること」に自信と誇りを持ち 続け、高等学校に進学しても、皆さんの力を大いに発揮してください。3 学年の先生のみならず、附属中学 校の職員全員が 2 期生の活躍を応援しています。卒業おめでとう。そして 4 月からの生活に幸多からんこ とを心から祈っています。 ★3年学年職員より ~卒業お祝いメッセージ~★ 1 組担任(蛭田 真生) 人生にはたくさんの分岐点があります。あと から振り返って「あの時もうひとつの道を選ん でいたら…」と後悔することもあるかもしれま せん。しかし、どちらの道を選ぶかよりも、選 んだ道でどう生きるかのほうが大切なんだと 思います。いまを精一杯生きてください。2期 生のみんな、卒業おめでとう! 3 組担任(海崎 隆徳) ごきげんよう。異動先でも所属学年でも迷い込んだ感 が満載だった私に優しく接してくれたみんなと、この学 年・学校の先生方に、心から感謝しています。みんなの 明るく賢く元気な姿は時に眩しく、過度に眩く感じられ ることもありましたが、この一年、何とかここまでやっ てくることができたのは、そんなみんなのおかげにほか なりません。本当にどうもありがとう。みんなの未来は まだまだこれから、今はただ、ひとつの節目にことよせ てこの言葉を贈ります。ご卒業おめでとう。進学しても どうかお元気で。 自分の中学時代は、人生の核になる部分を出 会った多くの方々に作っていただいた三年間 でした。教師になった自分も、そんな気持ちで 皆さんに接してきたつもりです。どんな状況で あっても、自分で自分の美しい花を咲かせられ る力を養ってくださいね。応援しています。 間宮 英美 2 組担任(山本 丁友) 皆卒業おめでとう!私は皆のことを2年 間しか共に時間を過ごすことができません でしたが、その中でさえ様々な場面で大きな 成長を見ることができました。頑張る皆の姿 は、まだまだ2期生とは歳が近いと思ってい る私の励みになっていました。これからも 色々あるでしょうが、 「いつも心に太陽を」! 4 組担任(松藤 望) ご卒業おめでとうございます。みなさんが ちょっと大きめの制服に包まれ、やや緊張し た面持ちで教室の中に入ってきた日のこと、 昨日のことのように覚えています。あれから 3年が経ち、心も体も私よりぐんと大きくな り頼もしく感じています。これからも2期生 の様々な場面での活躍を期待しています。 中学校卒業おめでとうございます!みん なと一緒に過ごせたこの一年、本当に楽しか ったです。義務教育を終え、ここからは自分 自身で何かを選択しなければならないこと が増えると思います。どんな時も“挑戦”す る気持ちを忘れずに、自分のペースで進んで いってください。困ったらいつでも戻ってお いでね。NO SIDE! 齋藤 若菜 卒業おめでとう。入学した時は小学生のようだった君たちもあっという間に私の背を抜かし、体 つきも大人になり、高校生に近づいてきたなあとつくづく感じています。私は君たちの「自分た ちで企画し、運営する」という姿勢が大好きでした。これからは高校生になり、ますます自主自 立が求められます。今まで学んだことを忘れずに、高校に行っても新たな歴史を刻んでください。 応援しています。最後になりましたが陰ながら見守ってくれた保護者の皆様、 どうもありがとうございました。そしてこれからもよろしくお願いします。 吉原史朗 ★3年間の成長を振り返って★ ~生徒の振り返りより一部抜粋~ 3年間の中学校生活で感じたことや考えたことをまとめる振り返りを3月に行いました。その中から内容 を一部抜粋してお届けします。 ○ 友達のみんなへ。いつもありがとう!1年生や2年生のときでもいつも話しかけてくれたり、話を聞い てくれたりして、すごく自分の支えになっていました。また、3年生になってからは、僕の不安や心配 を消してくれるような楽しい経験をたくさんすることができました。みんなの優しさには、感謝しても しきれません。(1組 男子) ○ この3-1での学校生活は本当に楽しかった!みんなと一致団結して色んなことをこなしていくのが すごく良かった。1年間の中で怒られたことも楽しかったこともたくさんあって、それをみんなで経験 して高校に上がっていけるのが本当に嬉しい!(1組 女子) ○ 授業してくださった先生方へ。私はこれまで勉強があまり好きではありませんでした。しかし、この学 校で3年間学んできて、学習に対して意欲がわいた気がします。この学校は色々な面で環境が良く、先 生や友達なども恵まれているのだなあと感じます。3年間授業してくださりありがとうございました。 高校生になっても関わる機会があったらまたよろしくお願いします。(2組 女子) ○ (保護者の方へ)三年間ありがとうございました。三年間だけではなく、今まで十五年間、本当にあり がとうございました。仕事が忙しく、自分の時間がとれていないにも関わらず僕のことを中心としてく れました。それ以外にも迷惑や負担をかけてしまってごめんなさい。今後は少しでも減らしていくよう に努力します。特にお母さんですね。本当にありがとうございます。感謝しても感謝しきれない感じで す。本当に、これからもよろしくお願いします。いろいろ迷惑かけると思いますが。 (2組 男子) ○ 色んなことがあって楽しいこともあったしバカなことをしたこともあったけど、なんだかんだこのクラ スで良かったなぁと思います。中学では思いっきりなまけたのでこれからはがんばろうと思い、勉強を 本格的に家庭で始めています。これから変わっていくところを見ていてください!(3 組 男子) ○ 3 年生になったら 1 日も休まず、お弁当と朝ごはん作るからね!と宣言してから 1 年。高校生になったら やるから!と最近言っている気がします。嫌いな食べ物は食べない・苦手なことはやらない・と、今まで 物事を避けてやり過ごすことが多かったように思います。まずは生活習慣を正して、新たな気持ちで高 校入学を迎えたいです。(3 組 女子) ○ (保護者の方へ)中学入っても小学校のときと同じようなかんじで過ごしていたけれど、支えてくれて 感謝しています。中学からは、自分のことは自分できめたいと思っていたので、お母さんに反発したり 怒ったりしたけれど、自分のことを何一つ自分でやっていなかったのでそんなこと言う権利ないなと思 いました。勉強もしないで家にいてダラダラしているけれど、ご飯作ってくれたり洗濯してくれたりし てありがとうございました。最近はお母さんといろいろしゃべって楽しいです。あと7年もすれば一人 で生活するようになるので、それまではよろしくお願いします。(4組 女子) ○ (保護者の方へ)弁当を作ってくれてありがとうございました。毎日仕事頑張ってくれてありがとうご ざいました。サッカーの試合を観に来てくれてありがとうございました。勉強のことでしかってくれて ありがとうございました。附属中3年間ありがとうございました。高校もよろしくお願いします。(4 組 男子) 完成!2 期生卒業アルバム! ついに、2 期生の卒業アルバムが完成しました。休 み時間や放課後の時間を活用して、学年のために一生 懸命活動していたアルバム委員さんたち。ひとあし先 に、自分たちで創り上げたアルバムを手にして、本当 に嬉しそうでした。三年間の思い出が詰まった卒業ア ルバム。ぜひ大切にしてほしいと思います。 ◆EGGゼミ 卒業研究報告会◆ 3 月 12 日(土)に卒業研究報告会を開催しました。自分で研究のテーマを設定し、1 年間それぞれに取 り組んできた卒業研究のまとめとなるすばらしい報告会でした。 「自分で実験をした。」 「アンケート調査を 行った。 」 「夏休み中に自分で実際に歩いて確かめた。」「インタビューをした。」など、今まで EGG で培っ てきたさまざまな調査方法を用いた生徒も数多くいました。一人 5 分という限られた時間の中で、研究の 動機や実際に調査したこと、体験したことなどを通して発見したことを、考察や、課題を盛り込んでわかり やすく伝えていました。当日見学した 2 期生の皆さんへの良き手本となったことでしょう。 1 年生の時に行った EGG ゼミ、ポスターセッションの発表から 3 年が経ちました。2 期生の皆さんの「伝 える力、説明する力」は、本当にこの 3 年間で身についたと感じています。同時に配付した「卒業論文抄 録集」も十分読み応えのある内容だと思います。 4 月からは高校生。 「TRY&ACT」で、さらなる発展的な学びがあるかと思いますが、この EGG ゼミで 学んだことを生かして、頑張ってほしいと思っています。 なお、当日は、大変多くの保護者の皆様にご参観いただきました。ありがとうございました。 ◆保護者の皆様へ◆ 二期生のご卒業おめでとうございま す。三年間、保護者の皆様には、さまざ まな場面でご支援、ご協力をいただきま した。二期生の生徒たちが充実した学校 生活を過ごすことができましたのも、ご 家庭のお支えがあればこそです。学年職 員一同、改めて感謝申し上げます。こう して附属中学校の卒業式を迎えられたことに安堵しつつ、4月から高校生となる彼らにも大いに期待しておりま す。今後ともよろしくお願い申し上げます。
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