平成 22 年度「産業技術人材育成支援事業(起業家人材育成事業)」 大学・大学院起業家教育推進ネットワーク ケース作成プロセスにかかる手引き ケース作成者情報 作成者氏名 各務茂夫 作成者所属機関 東京大学 作成者役職 教授 産学連携本部 事業化推進部長 ケース作成対象企業の情報 対象企業名 Quality Electrodynamics(QED) 業種 医療機器・デバイス 業務内容 MRI 装置に使用する RF コイルの製造会社(OEM 供給) 所在地 アメリカ オハイオ州 クリーブランド市 設立年 2006 年 代表取締役社長 藤田浩之 最近事業年度売上高 約 10 億円(約 1,200 万ドル) (開示可能な場合) 従業員数 63 名 上場・未上場 未上場 企業 URL http://www.medcitynews.com/tag/quality-electrodynamics/ 企業 URL は現在はないが、上記から一般的な情報入手可能 対象企業対応窓口責任 藤田浩之 者・連絡先(E-mail/Tel) 会社電話: (米国)440.484.2225 ケース作成プロセスにかかる手引き(すべてのケース作成に当てはまる通常の手順のほか、今回のケ ース作成対象企業に関する特徴的な点を記述してください。) ◇ 対象企業の選定方法 ◇筆者が藤田社長と米国ケースウェスタンリザーブ大学の同窓でもあり、 ◇ ケースのテーマの選定 同窓会を通して面識を持ったことが起点であるが、藤田社長の起業さらに について は経歴や人柄が起業家教育において得るものが多いと判断した。 ◇日本人が米国(海外)で起業することになった経緯、また産業財(B to B、OEM)としてベンチャー企業が成立する要件、市場・競争環境分析、ア ントレプレナー(起業家)としてのマインドセット・志、新規事業進出への有 無等、様々な視点から起業家教育のアプローチが可能と考えている。 ◇ 企業への コンタク ト方 ◇上記で触れたように大学同窓会で知り合い、筆者が直接藤田社長から 1 平成 22 年度「産業技術人材育成支援事業(起業家人材育成事業)」 大学・大学院起業家教育推進ネットワーク ケース作成プロセスにかかる手引き 法 ◇ ケース作成の承諾を得 るまでの流れ・留意点 ケース作成の了解とその協力を得た。 ◇文書による承諾のプロセスはなし。大学同窓であることと、何回かの面 談や交流を通してお互いをよく知るプロセスを経て実現した。 (公開できる承諾依頼 書等のひな型等があり ましたら、別書類として 添付してください。) ◇ 取材前の準備・取材の 方法・ポイント ◇ 取材後の企業とのやり とり ◇ 取材日数・取材時間総 数 ◇ネット上で検索可能な情報に加え、藤田社長本人から雑誌等に掲載さ れた記事等はすべて入手した。本格的な取材は最初に米国本社で(@米 国オハイオ州クリーブランド市郊外の本社工場+夕食、総計 6 時間)、続 いて日本で行い(@帝国ホテル、2 時間)、最後に日本で再度行った(夕食 を取りながらレストランで、3 時間)。また、市場データ等については、ネッ ト上からアクセス可能なデータを入手したことに加え、Frost & Sullivan 社 ◇ 主な取材の実施場所 からは、同社了解の上で本来ならば有料データを無料で頂戴した。 ◇ 被インタビュー者名・役 ◇数回の取材の結果はケース原稿にまとめた上で藤田社長に毎回確認 職 をとった。 ◇取材はすべて QED 社社長、藤田浩之氏。 ◇ ケース執筆の流れ・ス ケジュール・留意点 ◇ケースの“現時点”を 2010 年夏と定めた。それ以降の進展について は、ケース・ティーチングノート上に必要な事項は盛り込んだ。 ◇最初の取材は米国出張のおり、米国オハイオ州クリーブランド市郊外 の QED 本社工場で行った(2010 年 3 月)。次に、藤田社長日本滞在時に 都内ホテルで行い、また夕食を共にして様々な角度からヒアリングを行っ た(2010 年 4 月 8 日)。ケースのテクストのほぼ全容が固まった段階で、 再度日本で取材した(2010 年 6 月 29 日)。その後、市場・競争関連デー タを入手すべく、入手可能な公表データを探索し、また Frost & Sullivan 社に直接連絡して、関連必要データを無料にて提供してもらえるよう交渉 して同社から理解を得た。 ◇この間、藤田社長とはメールベースに 4~5 回原稿チェックを依頼し、ま たその都度、QED 社等に関するデータや事実をアップデートしつつ、 2010 年 11 月 18 日に藤田社長と再度東京でご一緒した際に最終確認 を行い最終原稿を仕上げた。 ◇ティーチングノートは 2011 年 1 月になってから着手し、2 月 15 日のケ ース教授法セミナーに合わせてまとめ上げた。 ◇ その他、今回のケース ◇筆者の判断で、教育効果の考慮し、ケースは可能な限りストーリー性を 2 平成 22 年度「産業技術人材育成支援事業(起業家人材育成事業)」 大学・大学院起業家教育推進ネットワーク ケース作成プロセスにかかる手引き 作成に関する特筆すべ 豊かにして作成することを心掛けた。従って事実をベースとしながらも一 きプロセス・留意点・エ 部は若干の筆者による脚色がある。この点は、藤田社長に原稿チェックを ピソードについて お願いする際に、了解事項として確認して頂いた。 3
© Copyright 2024 Paperzz