資料3 特別用途地区による用途制限(案) (仮称)住工共存型特別工業地区(工業地域) 同左(準工業地域) 次に掲げる事業を営む工場の建築を禁止する。 工場 ・火薬類取締法の火薬類(玩具煙火を除く。)の製造 ・マッチの製造 ・乾燥油又は引火性溶剤を用いる擬革紙布又は防水紙 布の製造 ・木材を原料とする活性炭の製造(水蒸気法によるも のを除く。) ・石炭ガス類又はコークスの製造 ・可燃性ガスの製造(政令で定めるものを除く。) ・製紙(手すき紙の製造を除く。)又はパルプの製造 ・製革、にかわの製造又は毛皮若しくは骨の精製 ・アスフアルトの精製 ・鉄釘類又は鋼球の製造 ・伸線、伸管又はロールを用いる金属の圧延で出力の 合計が4キロワツトをこえる原動機を使用するもの ・石綿を含有する製品の製造又は粉砕 (左記の用途は準工業 地域内では既に禁止さ れている。) ( * ) 制 限 の 設 定 内 容 に つ い て は 、 資 料 4 「( 仮 称 ) 住工共存型特別工業地区(工業地域)における工場 の制限について」に記載のとおり。 危険物の 貯蔵又は 処理施設 に供する 施設 遊技施設 風俗施設 火薬類、マッチ及び可燃性ガスについては、貯蔵量 又は処理量の上限を準工業地域並みに制限する。 (左記の用途は準工業 地域内では既に禁止さ れている。) 麻雀屋・パチンコ屋・射的場等を禁止する。 (キャバレー、ダンスホール等は工業地域では既に禁 止されている) キャバレー、ダンスホ ール等を禁止する。 産業廃棄 物処理施 設 禁止する。 店舗等 物品販売業を営む店舗の店舗面積の最高限度を 1000 ㎡とする。 但し、山手幹線、尼崎伊丹線に 30m以上接する敷地にあっては 3000 ㎡以下と し、東難波地区で尼崎伊丹線、五合橋線に 30m以上接する敷地にあっては最高 限度を設けない。 既存建築 物に対す る取扱い 用途制限に抵触する既存建築物について、床面積の1.2 倍までの増築を認め るなどの建築基準法に基づく既存不適格建築物の取扱いを適用する。 -6- 資料4 (仮称)住工共存型特別工業地区(工業地域)における工場の制限について 1 基本的な考え方 工場、危険物等を準工業地域並みに制限する。ただし、産業都市である本市の内陸部工 業地の立地ポテンシャルを活かし、一定の新規産業の立地を可能とするとともに、現行事 業所の操業環境を確保するため、内陸部に集積する産業及び既存工場に関わる用途につい ては、新たな制限をかけずに現行どおり(工業地域の規制)とする。 2 制限内容の抽出 (1) 内陸部に集積する産業の定義 (財)尼崎地域・産業活性化機構がまとめた「尼崎市における土地利用と製造業立 地特性に関する研究報告書(H19.11)」による8つの主要産業を内陸部の集積産業と する。 (2) ① 一般機械器具製造業( *準工業地域内で建築可) ② 金属製品製造業 ③ 電気機械器具製造業 ④ 食料品製造業 ⑤ 化学工業 ⑥ プラスチック製品製造業 ⑦ 印刷・同関連産業( *準工業地域内で建築可) ⑧ 衣服・その他の繊維製品製造業( *準工業地域内で建築可) 集積産業と建築基準法による制限項目との関係 県下特定行政庁会議が作成した「建築物の用途」を基に、準工業地域内における建 築基準法による工場に対する制限項目とそれに対応する上記8つの集積産業の製造業 種を関係づけた。 その結果を次ページの表に示す。(*集積産業欄の○数字は上記(1)の番号を示す。) (3) 制限項目の抽出 集積産業(下表中、集積産業欄の①∼⑧)に該当するものは制限強化しないことと する。なお、⑤の化学工業に関係する制限項目のうち、(1)火薬類の製造、(9)木材を 原料とする活性炭の製造及び(11)可燃性ガスの製造については、既存事業所もなく、 住宅との共存を図るべき地区における火災等の防災面も考慮して制限することとした。 既存工場(次ページの表中、既存産業欄の有と記載。)に関わる用途については、制 限強化しない。 -7- 3.制限内容(案) 上記作業の結果、次表中、適用欄に×と記した工場について準工業地域並みに制限強化 する。(○印の工場については現行どおり工業地域としての取扱いとなる。) <表>準工業地域内において建築することができない工場の一覧 (建築基準法別表第2(ぬ)項第 1 号) 工場の種別 集 積 産 業 既 存 産 業 適 用 (1) 火薬類取締法の火薬類(玩具煙火を除く。)の製造 ⑤ 無 × (2) 消防法第2条第7項に規定する危険物の製造(政令で定めるものを除く。) ⑤ 有 ○ (3) マッチの製造 無 × (4) ニトロセルロース製品の製造 ⑥ 有 ○ (5) ビスコース製品、アセテート又は銅アンモニアレーヨンの製造 ⑤ 有 ○ (6) 合成染料若しくはその中間物、顔料又は塗料の製造(漆又は水性塗料の製 造を除く。) ⑤ 有 ○ (7) 引火性溶剤を用いるゴム製品又は芳香油の製造 ⑤ 有 ○ (8) 乾燥油又は引火性溶剤を用いる擬革紙布又は防水紙布の製造 無 × (9) 木材を原料とする活性炭の製造(水蒸気法によるものを除く。) 無 × (10) 石炭ガス類又はコークスの製造 無 × (11) 可燃性ガスの製造(政令で定めるものを除く。) ⑤ 無 × (12) 圧縮ガス又は液化ガスの製造(製氷又は冷凍を目的とするものを除く。) ⑤ 有 ○ (13) 塩素、臭素、ヨード、硫黄、塩化硫黄、弗化水素酸、塩酸、硝酸、硫酸、 燐酸、苛性カリ、苛性ソーダ、アンモニヤ水、炭酸カリ、せんたくソーダ、 ソーダ灰、さらし粉、次硝酸蒼鉛、亜硫酸塩類、チオ硫酸塩類、砒素化合 物、鉛化合物、バリウム化合物、銅化合物、水銀化合物、シヤン化合物、 ③ クロールズルホン酸、クロロホルム、四塩化炭素、ホルマリン、ズルホナ ⑤ ール、グリセリン、イヒチオールズルホン酸、アンモン、酢酸、石炭酸、 安息香酸、タンニン酸、アセトアニリド、アスピリン又はグアヤコールの 製造 無 ○ (14) たんぱく質の加水分解による製品の製造 無 ○ (15) 油脂の採取、硬化又は加熱加工(化粧品の製造を除く。) 無 ○ (16) ファクチス、合成樹脂、合成ゴム又は合成繊維の製造 有 ○ (17) 肥料の製造 無 ○ (18) 製紙(手すき紙の製造を除く。)又はパルプの製造 無 × ⑤ ④ ④ ⑤ ⑤ ⑥ ⑤ -8- (19) 製革、にかわの製造又は毛皮若しくは骨の精製 無 × (20) アスフアルトの精製 無 × (21) アスフアルト、コールタール、木タール、石油蒸溜産物又はその残かすを 原料とする製造 ③ ⑤ 無 ○ (22) セメント、石膏、消石灰、生石灰又はカーバイドの製造 ⑤ 無 ○ (23) 金属の溶融又は精錬(容量の合計が 50 リツトルをこえないるつぼ若しく はかまを使用するもの又は活字若しくは金属工芸品の製造を目的とする ものを除く。) ② 有 ○ (24) 炭素粉を原料とする炭素製品若しくは黒鉛製品の製造又は黒鉛の粉砕 ③ 無 ○ (25) 金属厚板又は形鋼の工作で原動機を使用するはつり作業(グラインダーを 用いるものを除く。)、びょう打作業又は孔埋作業を伴うもの ② 有 ○ (26) 鉄釘類又は鋼球の製造 無 × (27) 伸線、伸管又はロールを用いる金属の圧延で出力の合計が4キロワツトを こえる原動機を使用するもの 無 × (28) 鍛造機(スプリングハンマーを除く。)を使用する金属の鍛造 ② ⑤ 有 ○ (29) 動物の臓器又ははいせつ物を原料とする医薬品の製造 ⑤ 有 ○ (30) 石綿を含有する製品の製造又は粉砕 無 × (31) (1)か ら(30)ま で に 掲 げ る も の の ほ か 、 安 全 上 若 し く は 防 火 上 の 危 険 の 度 又は衛生上若しくは健康上の有害の度が高いことにより、環境の悪化をも たらすおそれのない工業の利便を増進する上で支障があるものとして政 令で定める事業(現在、未制定) 無 × -9-
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