NAM(非可聴つぶやき音)

技 術分野: 情報工学
大学名 :奈良先端 科学技術大学院大学
研究成果
NAM(非可聴つぶやき音)を集音する装置
利用分野
携帯電話マイク、 騒音下 で 用いるマイク、 音声利用玩具、
音声 セキュリティ 機器 、 声帯障害者の 発声補助器具
中小 企業が 利用できる シーズの 概要
【 従来 技術の 概要 】
従来技 術 は 、通常 マイク 、 極小 マイ ク などが挙 げられる 。 集音 に 関 しては技術 も高
度 にな ってきているが、 周囲 雑音混 入性、 雑音発生性、情報漏洩性 、 修正困難性な
どの 欠点がある。
類似 技 術 と し て 、 骨 伝導 マ イク (骨 伝 導 スピ ー カ ー )が あ る 。 骨 伝 導 ス ピ ーカ ー は 、
音 を バ イブレータ による 振動 に 変換 し 、バイブレータを 耳 、耳 の 周 囲 の 骨、 こめか
み 、 乳 様突起などに接触 させて 、頭蓋 骨に伝 えることにより、 背景 雑音 の大 きな環
境 で 、 あるいは 鼓膜や 耳小骨 に 異常 が ある難聴者 、 高齢者 でも 聞 き 取 りやすくする
目的 で利用 されている。これは 音がよく 聞こえるようになることを目的 としてお り、
音をよく拾 うという 技術にはあまり応用 されていない。
【 開発 技術の 概要 】
声を 出さない携帯電話での通話 や、声を 出さない音声認識装置の利用が 可能とな る 。
小声 やささやき声ではなく、隣接する人 にも 全く聞 こえない 程度の「 つぶやき 音声 」
を集 音できることが 最大 の特徴 であ る 。 音声 としての 「 音」 は 全 く 不要 であり、 口
腔内 の 気流音を 集音 している。この 為、 病気等 により 声帯 を失 った 場合 でも 十分に
利用可 能 である。
NAM マ イ ク ロ フ ォ ン
さ ら に 、 装 着 が 非 常 に 小 型 (1 セ ン チ
×3センチ程度 )、 非常に 軽い (数 グラ
ム )と い う 特 徴 が あ る 。 こ れ は 人 体 へ
の長時間装着を想定した研究結果で
あり 、高い 携帯性を 持つもので ある。
この 装置は、耳の後 ろあたりに 装着す
ることで集音性能が 一番高くな る。こ
の場所は通常の生活では見えにくい
この音の み採取 す
場所 であることもメリットが 高 い。
ることが 出来る
外 部 の音
肉伝導音
【 開発 技術の 段階 】
試作品 レベル。 試作品 を 数 バージョ ン 完成させている。 長時間装着 の 為 の小型 バッ
テリー、給電方法などに課題 が 残っている。
【 技術 の提供時の 指導 の 有無】
有り 。