「現代女性の美しさへの意識」調査Ⅰ

「現代女性の美しさへの意識」調査Ⅰ
~『きれいな女性』志向について~
①『きれいな女性』 を目指す意識とイメージ
ほとんどの女性がなりたいと思う『きれいな女性』
そのイメージは【内面】に関わりの深いイメージが主要構成要素
【外見】はある程度の努力で達成できそうなイメージを目指す
②『きれいな女性』 でいることの重要度と理由
8割が『きれいな女性』でいることを重要としている
重要である理由は「前向きになれる」「自信がもてる」といった
メンタル面での充足感が上位にあがる
③ 自分自身の『きれいな女性』 でいることへの満足感
『きれいな女性』でいることへの満足は伸び悩んで2割
『きれいな女性』でいることが重要である人ほど満足度はアップ
④ 将来の『きれいな女性』 でいることの重要性
今後も『きれいな女性』でいることは重要になると思われている
現在『きれいな女性』でいることが重要である人ほど、
『きれいな女性』志向は今後いっそう強くなると思っている
【調査概要】
調査時期:2006年11月
調査方法:インターネット調査
調査対象:東京23区および政令指定都市(※1)に居住する 20~59歳の女性 2500人
(20~24歳:283人、25~29歳:324人、30~34歳:380人、35~39歳:338人、
40~44歳:295人、45~49歳:257人、50~54歳:280人、55~59歳:343人(※2) )
※1 政令指定都市:札幌市,仙台市,さいたま市,千葉市,横浜市,川崎市,静岡市,名古屋市,京都市,大阪市,堺市,神戸市,広島市,
北九州市,福岡市
※2 「平成17年国勢調査」から対象者居住地域の人口構成比にもとづいて年齢5歳単位で割付
2007年 2月15日
東京都品川区東五反田5-24-10
テラサキ第3ビル2F
電話:03-5795-0941
(担当:鈴森/川上/立川)
①『きれいな女性』を目指す意識とイメージ
ほとんどの女性がなりたいと思う『きれいな女性』
ほとんどの女性がなりたいと思う『きれいな女性』
そのイメージは【内面】のイメージが主要構成要素
そのイメージは【内面】のイメージが主要構成要素
【外見】はある程度の努力で達成できそうなイメージを目指す
【外見】はある程度の努力で達成できそうなイメージを目指す
『きれいな女性』にどの程度なりたいと思っているの?
女性の約9割が『きれいな女性』になりたい(とても+やや)と思っている。
年代別にみると、各年代で9割前後が『きれいな女性』になりたい(とても+やや)と思っている。年代を通じて『きれいな女性』
になりたい意識が持たれているものの、若年層ほど「とても思っている」が多くなっており、特に20代では『きれいな女性』を目指
す意識が強くなっているとみられる。
【図表1 『きれいな女性』になりたい気持ち(1つだけ) 基数:全体】
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
55.2
全体 (n=2500)
80%
37.0
21.9
25.0
37.1
42.6
41.4
43.6
35.7
47.2
4.2
3.7
6.6
5.0
5.8
9.7
11.1
9.3
それほど思っていない
全く思っていない
55.3
51.5
51.5
45.9
51.4
42.6
とても思っている
やや思っている
100%
6.8
73.1
70.7
20~24歳 (n=283)
25~29歳 (n=324)
30~34歳 (n=380)
35~39歳 (n=338)
40~44歳 (n=295)
45~49歳 (n=257)
50~54歳 (n=280)
55~59歳 (n=343)
90%
1.0
0.7
0.6
1.1
0.9
1.4
0.8
1.8
0.9
『きれいな女性』はどんなイメージ?
自分自身が目指す『きれいな女性』のイメージと日常生活でイメージする『きれいな女性』のイメージのふたつについて尋ねた。
目指す『きれいな女性』のイメージは、顔、ファッション、ボディなどの【外見】に関わりが深いイメージ(【外見】イメージ)より、「マ
ナー」「清潔感」「立ち振る舞い」といった【内面】に関わりが深いイメージ(【内面】イメージ)が多くイメージされている。
目指す【外見】イメージでは、「センスのよいファッション」「体型のバランス」「潤い・ハリのある肌」「センスのよいメーク」が上位。
【外見】イメージ項目の「顔のつくり(目鼻立ち)」は、日常生活でのイメージでは62%に達しているものの、目指すイメージでは
17%と低い。現実に自分自身が目指しているイメージは、ある程度のケア・努力で達成できそうなイメージに近いとみられる。
【図表2 自分自身が目指す『きれいな女性』と日常生活でイメージする『きれいな女性』イメージ(いくつでも) 基数:全体】
【外見】に関わりが深いイメージ
【内面】に関わりが深いイメージ
100%
顔
80%
56.6
60%
42.5
40%
ファッション
目指す⇔日常イメー
ジ間にギャップ
54.4
58.9 61.0
39.1 37.0
35.0
20%
73.4 68.6
61.3
49.7
41.9
16.8
82.0 80.5
80.1
73.7
71.8
62.4
28.5
ボディ
23.3
61.0 58.5 71.8
56.0
48.3
28.9
12.8 9.3
80.9
32.2
32.7
56.4
56.2
47.2 45.5
36.5
22.0
19.1
34.4
34.8
17.6
12.5
9.6 17.6
5.2 11.9
78.6
12.2
13.7
1.0 1.0
1.1
5.4
「
0%
グ
姿
も き
清
き し
言
品
健
表
若
大
パ
そ
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勢
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潔
れ ぐ
葉
が
康
情
々
人
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る
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い
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あ
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が
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か
雰
い
で
い な
肌
肌
い
い
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力
体
デ
な
た
る
ち
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囲
雰
あ
女
メ
肌
目
た
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ボ
マ
振
い
る
気
囲
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性
鼻
メ
あ
入 る い て し て 入
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デ
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る
る
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型
ィ
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ク
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り
性
を
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気
舞
を
い
目
が
指
日常生活でイメージする『きれいな女性』_全体(n=2500)
自分自身が目指す『きれいな女性』_全体(n=2500)
1
」
ス
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白
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色
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②『きれいな女性』でいることの重要度と理由
8割が『きれいな女性』でいることを重要としている
8割が『きれいな女性』でいることを重要としている
重要である理由は「前向きになれる」「自信がもてる」といった
重要である理由は「前向きになれる」「自信がもてる」といった
メンタル面での充足感が上位にあがる
メンタル面での充足感が上位にあがる
『きれいな女性』でいることはどれくらい重要?
女性の約8割が『きれいな女性』でいることは重要(とても+やや重要)と思っており、多くの人が重要視している。
各年代において、8割前後が『きれいな女性』でいることは重要(とても+やや重要)と思っているなか、20代では「とても重要」
が多く、意識の強さがうかがえる。
【図表3 現在、『きれいな女性』でいることの重要度(1つだけ) 基数:全体】
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
32.6
全体 (n=2500)
年代別
48.5
38.2
20~24歳 (n=283)
80%
90%
14.7
45.2
45.4
25~29歳 (n=324)
70%
30~34歳 (n=380)
30.0
48.2
35~39歳 (n=338)
29.0
51.2
3.8 0.5
12.0
42.9
100%
3.5 1.1
8.6
15.5
2.5 0.6
6.3 0.0
15.1
4.1 0.6
40~44歳 (n=295)
28.5
54.2
14.6
2.7 0.0
45~49歳 (n=257)
28.0
54.9
13.6
3.5 0.0
34.3
50~54歳 (n=280)
43.2
27.7
55~59歳 (n=343)
19.3
48.7
とても重要である
やや重要である
18.4
どちらともいえない
あまり重要ではない
2.5 0.7
4.4 0.9
全く重要ではない
『きれいな女性』でいることが重要である理由とは?
『きれいな女性』でいることが重要である人の理由をみると、「周りと協調」「個性を表現」「周りより優位」といった周囲を意識し
た理由ではなく、「前向きになれる」「自分に自信」「生活に充実感」「気持ちに余裕」といった自分自身で感じられる、メンタル面
での充足感につながる理由が過半数を占める。
【図表4 『きれいな女性』でいることが重要である理由(いくつでも) 基数:「とても重要」「やや重要である」の回答者】
100%
80% 71.9 71.4
58.0 55.3
60%
41.0 37.7
40%
20.1 18.8
20%
13.7 11.5
7.4
3.4
2.0
0%
前
向
ら 自 か 生 か 気 ら 積
極
分 ら 活 ら 持
楽
し
か 周
ら り
個
性
安
心
か ス 持 周
ら ト ち り
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の
特
に
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か
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の
人
と
を
表
現
で
き
る
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が れ よ
他
理
由
は
か
ら
た る り
ま か 優
き
に
な
に
自
信
に
充
実
ち
に
余
的
に
行
れ
る
が
も
感
が
裕
が
動
で
協
調
で
き
か
ら
て
る
か
も
て
る
も
て
る
き
る
か
で
き
る
る
か
ら
な
い
ら ら 位
な
な
気
い
『きれい な女性』でい る ことが重要である 理由_「とても重要」「やや重要であ る 」の回答者 (n=2026)
2
③自分自身が『きれいな女性』でいることへの満足感
『きれいな女性』でいることへの満足は伸び悩んで2割
『きれいな女性』でいることへの満足は伸び悩んで2割
『きれいな女性』でいることが重要である人ほど満足度はアップ
『きれいな女性』でいることが重要である人ほど満足度はアップ
女性は『きれいな女性』でいることについてどの程度満足している?
『きれいな女性』でいることが重要な人は満足している?
自分自身が『きれいな女性』でいることについて満足している人(とても+やや満足)は、全体で24%にとどまる。全体の8割が
『きれいな女性』でいることは重要と思っていることを鑑みると(2頁参照)、満足度は伸び悩んでいるといえる。
美容に関する投資額(スキンケア・メイクアップ・エステなど美容トータルへの投資)が多い人ほど、満足度が高く、積極的な美
容投資行動を行うほど、満足感を得られているとみられる。ただし、1ヶ月に1万円以上の高額投資者においても、得られる満足
は4割程度(とても+やや満足)と半数以下にとどまる。
また、『きれいな女性』でいることが重要である人ほど、満足感を得ている。『きれいな女性』でいることが重要である人は美容
投資額が多いことから(図表6参照)、重要である人の積極的な美容行動が満足度アップにつながっていると推測される。
【図表5 『きれいな女性』でいることへの満足度(1つだけ) 基数:全体】
0%
10%
20%
30%
40%
22.8
全体 (n=2500)
18.4
20.7
19.5
1.1
22.5
1.2
22.0
2.4
24.1
0.4
32.2
25~29歳 (n=324) 3.1
30~34歳 (n=380)
35~39歳 (n=338)
40~44歳 (n=295)
45~49歳 (n=257)
50~54歳 (n=280) 2.5
55~59歳 (n=343)
60%
70%
38.6
1.6
年代別 0.0
20~24歳 (n=283)
50%
80%
90%
29.0
8.0
28.4
31.3
34.6
28.8
26.8
12.7
8.3
8.7
9.8
7.1
4.3
36.7
39.5
39.5
32.0
39.7
44.4
28.6
27.7
100%
40.0
42.6
21.1
23.0
7.9
5.0
1.7
現在の『きれいな女性』重要度別
とても重要である(n=814) 3.4
やや重要である(n=1212)
33.4
0.7
50.4
31.8
0.9
1ヶ月の美容トータル投資額別 2.2
10,000円以上(n=448)
3,000円未満 (n=762) 0.8
25.3
29.1
32.4
41.7
どちらともいえない(n=367) 0.5 7.9
あまり+全く重要ではない(n=107) 3.7
5,000~9,999円(n=631) 1.9
3,000~4,999円(n=578) 1.2
29.7
21.9
43.0
37.3
20.6
31.5
25.8
22.8
27.4
37.4
19.9
14.8
40.5
やや満足している
6.3
7.4
31.5
32.8
41.3
とても満足している
8.1
6.6
8.7
どちらともいえない
6.9
10.2
あまり満足していない
全く満足していない
【図表6 1ヶ月の美容トータル投資金額(1つだけ) 基数:全体】
0%
10%
20%
17.9
全体 (n=2500)
30%
40%
50%
25.2
60%
70%
23.1
80%
90%
100%
30.5
3.2
現在の『きれいな女性』重要度別
28.6
とても重要である(n=814)
15.2
やや重要である(n=1212)
どちらともいえない(n=367)
あまり+全く重要ではない(n=107)
6.0
8.4
29.4
26.8
14.4
13.1
10,000円以上
22.5
25.0
21.5
17.1
30.7
49.9
12.1
3
3,000~4,999円
3,000円未満
2.3
8.2
63.6
5,000~9,999円
2.5
2.8
わからない
④将来の『きれいな女性』でいることの重要性
今後も『きれいな女性』でいることは重要になると思われている
今後も『きれいな女性』でいることは重要になると思われている
現在『きれいな女性』でいることが重要である人ほど、
現在『きれいな女性』でいることが重要である人ほど、
『きれいな女性』志向は今後いっそう強くなると思っている
『きれいな女性』志向は今後いっそう強くなると思っている
『きれいな女性』でいることの重要度はこれからどうなる?
将来、『きれいな女性』でいることは、今より重要になると思う人(とても+やや重要)は71%、今と変わらないとする人は27%。
ほとんどの人が、重要でなくならないと思っている。
年代別にみると、若年層ほど、将来『きれいな女性』でいることは、今より重要になると思っている傾向。
現在『きれいな女性』でいることが重要である人ほど、将来の重要度も増加している。現在「とても重要」である人では、6割が
今よりとても重要になると思っており、今後いっそう強くなると思う『きれいな女性』志向を持っている。
また、現在の『きれいな女性』でいることへの満足度別にみると、満足している人(とても+やや満足)、満足していない人(あ
まり+全く満足していない)ともに、約7割が『きれいな女性』でいることは今より重要になる(とても+やや重要)と思っている。
【図表7 『きれいな女性』でいることの将来の重要度(1つだけ) 基数:全体】
0%
10%
20%
30%
40%
50%
31.3
全体 (n=2500)
60%
70%
80%
39.3
90%
100%
0.4
26.9
2.1
年代別
36.7
20~24歳 (n=283)
40.6
40.7
25~29歳 (n=324)
32.9
30~34歳 (n=380)
28.1
40~44歳 (n=295)
28.1
42.4
45~49歳 (n=257)
29.6
38.5
25.8
44.1
27.9
26.1
0.9
0.0
3.1 0.3
2.7 0.4
28.8
37.0
0.7
1.8
1.80.0
1.5 0.3
26.0
35.0
25.9
55~59歳 (n=343)
21.6
39.5
35~39歳 (n=338)
50~54歳 (n=280)
20.1
36.7
33.2
2.9
33.5
2.6
1.1
0.9
現在の『きれいな女性』重要度別
60.4
とても重要である(n=814)
どちらともいえない(n=367)
あまり+全く重要ではない(n=107)
23.3
21.5
やや重要である(n=1212)
50.0
6.8
42.8
4.7
15.7
26.8
44.7
27.1
51.4
10.3
0.5
0.0
0.1
1.7
4.9 0.8
6.5
現在の『きれいな女性』満足度別
42.6
とても+やや満足している (n=610)
どちらともいえない(n=966)
あまり+全く満足していない(n=924)
今よりとても重要になる
31.6
23.8
43.5
31.6
今よりやや重要になる
39.9
今と変わらない
4
24.9
31.1
今よりそれほど重要でなくなる
23.8
0.7 0.2
1.7 0.0
3.6 1.1
今より重要ではなくなる
結
語
調査した20~50代の女性のほとんどは『きれいな女性』でいること
は重要と思っており、『きれいな女性』になりたいと思っている。
しかし、実際には自分自身が『きれいな女性』であることに満足して
いる人は2割にすぎず、多くの人が重要であるとする思いとの間には
大きなギャップがある。
『きれいな女性』のイメージは、【内面】と【外面】という2つの視点から
描かれているものの、【内面】的要素が主要構成要素となっている。
将来『きれいな女性』でいる重要性は、年代による多少の差はあるも
のの、今より重要になると思われている。
『きれいな女性』志向は今より重要になることが予想され、
多くの女性が今後、いくつになっても”内面を磨き”を大切にすると考
えられる。
5