WFPの学校における食糧支援 ~学校給食プログラム~ ©WFP/R.Skullerud WFPの目標 ● 「子どもを空腹のまま、学校に通わせてはならない。」WFPは2015年までに学校へ 「子どもを空腹のまま、学校に通わせてはならない。」 通う世界の子ども全てへの給食の配給を目指します。学校給食は子どもたちの最低限 の生活を守るために極めて有効です。WFPは、途上国政府、NGO、拠出国、拠出をして 下さる企業や団体、個人の皆様との協力のもと、この目標の達成を目指します。 ● 空腹のまま学校に通う子どもは世界で6,600万人。これらの子どもたち全員に学校 給食を届けるために、WFPは年間 年間32 32億ドル 億ドルが必要になると試算しています。12億ドルあ ればアフリカに住む2,300万人の子どもに学校給食を配給することができます。 ● 過去45年間で、42カ国がWFP WFPからの支援を卒業し、自分たちの力で学校給食を実 からの支援を卒業し、自分たちの力で学校給食を実 施しています。より多くの国が、WFPの支援を受けながらも自立して給食事業を行い、ゆ くゆくは地産地消の学校給食プログラムを発展させるよう、推進しています。 ©WFP/R.Skullerud 学校給食プログラムについて ● 十分に食べ物と栄養を摂っていない子どもは、勉強に集中することが難しい 勉強に集中することが難しいというこ とが分かっています。世界では、6,600万人もの小学生が空腹のまま学校に通っていま す。このような子どもたちは、アフリカだけでも2,300万人います。 ● 現在、7,500万人の学齢期の子どもが学校へ通っていません。貧しい家庭では、子ど もを学校に通わせるか働かせるか、どちらかを選ばなければなりません。今日の食事を 今日の食事を なんとかするため、子どもに教育を受けさせるよりも働かせざるを得ないこともままありま す。 ● 学校給食は、子どもを毎日学校へ通わせる大きなきっかけ 子どもを毎日学校へ通わせる大きなきっかけとなります。学校給食は 子どものお腹を満たし、子どもは学習に集中できるようになります。 ● わずか25セントで一杯のおかゆを給食として提供するのに加え、一ヶ月分の持ち帰 り用食糧を提供することができます。50 50ドルあれば一人の子どもに一年分の食糧を提供 ドルあれば一人の子どもに一年分の食糧を提供 することができます。 学校における食糧支援のさまざまな形式 ①給食 学校給食は、WFPが学校で行っている食糧支援の一形式です。子どもたちは学校で朝 食または昼食の配給を受けます。この給食は、学校で調理されたり、その地域の調理 場から学校へ運ばれて来たりします。配給される給食の内容は様々で、温かい食事を 配給する学校もあれば、栄養価の高いビスケットや軽食を配給する学校もあります。 ©WFP/R.Skullerud www.wfp.or.jp ②持ち帰り食糧 学校における食糧支援のもう一つの形式として、「持ち帰り食糧」があります。これは、 子どもがきちんと学校に通えば、その子どもの家族全員分の食糧がもらえるというもの。 持ち帰り食糧を受け取るには、子どもが学校へ入学し、一定の日数以上出席すること が必須条件です。 hara-peko.jp ©M.Kuroyanagi また、女の子や孤児は特に弱い立場に置かれており、彼らに食糧を持ち帰らせるというこ とは、彼らが働く代わりに学校へ通うようになったことで生じる家計の損失を補うという意 味合いがあります。学校給食に加えて持ち帰り食糧を提供しているところもあります。こう した取り組みは、女の子には教育を与える必要がないとされてきた社会において、就学 率・出席率の向上に寄与し、女の子の人権を守る上で非常に有効な手段となっています。 WFPは可能な限り、食糧の現地調達や、地産地消を推進しています 食糧の現地調達や、地産地消を推進しています。これは、地域の発 展や小規模農家の支援につながります。 学校給食の重要性 ©M.Kuroyanagi ● 栄養摂取 - 虫下し薬の投与やビタミン・ミネラル等の微量栄養素の摂取により、成 長に必要な栄養を摂ることができます。 ● 社会保障 - 学校給食は、飢餓、貧困、児童搾取などの悪循環を断ち切るきっかけ となります。WFPの学校給食は、HIV/エイズに感染した子どもや孤児、障害のある子ども や元子ども兵にも配給されます。 ● 教育の機会拡大 - 学校給食プログラムは、貧しい家庭の子どもを毎日学校へ通 わせる大きなきっかけとなります。特に女の子には重点的に支援を行い、女の子の教育 機会と将来の可能性を拡げています。 ● その他の利点 - 学校は、村や地域社会の中心的な場です。WFPの学校給食プロ グラムにより、先生、子どもの親、調理師、子ども、農家や地域農業など、地域社会全体 の繋がりがより強くなります。学校給食プログラムが、地域の貧困対策と開発の活動基盤 となっているところもあります。 WFPの活動 ● WFPは、およそ70ヵ国で2,000万人以上の子どもに学校給食を届けています。そのうち 約半分は女の子です。この活動には、4億6,000万米ドルの費用が掛かります。 ● 2008年、WFPは270万人の女の子と160万人の男の子に持ち帰り食糧を支給しました。 また、WFPは13か国において就学前の子ども73万人にも給食を提供しています。 ● 食糧価格高騰の対策として、2008年、WFPは学校給食支援を拡大し、14カ国で500万 人の子どもやその家族へ、学校を通じた食糧支援を実施しました。支援対象となったのは、 ※ ベナン、中央アフリカ共和国、ガーナ、ギニア、ギニア・ビサウ※、ハイチ、ケニア、リベリア、 モザンビーク、パレスチナ自治区、セネガル、シエラレオネ、タジキスタンです。このうち、 ハイチ、パキスタン、セネガル及びタジキスタンにおいて大幅に支援を拡大しました。 ● 2008年、WFPは8億8,200万米ドル分の食糧を現地調達。前年度に比べ大幅に増加し ました。 ※世界銀行の拠出による ©WFP/R.Skullerud www.wfp.or.jp Updated: October 2009 hara-peko.jp
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