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動物の比較法社会論

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ンン斌
ム
〓勧
研究 の窓
動物 の 比較法社
十一フ ォアグラの使用禁止
論
ぐって一―
東郷 佳朗
フォアグラといえば、 キャビア、ト リュフ ととも
お い て 、動 物 へ の 強制給 餌 を禁
に世界3大珍味 の1つに数 え られ、 フランス料理 には
じる明文 の 規 定 に よ リフ ォア
欠かせ ない食材 とされている。 ところが、先 日、イ
ギ リスのチ ャールズ皇太子が公邸内 の食事 にフォア
グ ラ の 生 産 が 違 法 と され て
お り、 また 、 イギ リ スの ほ
グラを用 い ることを禁止 した ことが 日本で も報道 さ
か 、 ア イ ル ラ ン ド、 ス ウ ェ
れ (句:日新聞2008年2月28日付夕刊等)、話題 になっ
ー デ ン、 オ ラ ンダ、 ス イスで
た。 ガチ ョウや鴨 に無理や りえさを食べ させて肝臓
も、IllJ物
保護法 の解釈上 、 フォ
を肥大 させ るフォアグラの生 産過程が動物虐待 に当
ア グ ラの生 産 は 違 法 に な る とい う
たる、 とい うのが使用禁止 の理 由 らしい。
( ヨー ロ ッパ 以外 に も、 アルゼ ンチ ン、 イ ス ラエ ル 、
イギ リスの2006年動物福祉法 (Attmal Welttre Act ア メ リカの カ リフ ォル ニ ア州 お よび シカ ゴ市 なt どで
2006)で は保護動物 (家畜 も含 まれる)に
「
不必要
フ ォア グ ラの生 産 な い し販 売 が 禁 止 され て い る ) 。
な苦痛」 を与 えることが禁 じられて い る。そ して、
これ に対 して、 ひ と リフラ ンスのみ が、 フ ォア グラ
ガチ ョウや鴨 に対する強制給剣:もこれに該当す ると
は フラ ンス文化 の遺 産 であ る 旨 をわ ざわ ざ法律 に謳
解 され、 イギ リスではフォアグラの生産は事実 上禁
止 されてい る (もっとも、 フォアグラの輸入 ・販売
い 、 フ ォア グラの生産 と使用 を正 当化 して い る、 と
まで禁 じる もので はない)。チ ャー ルズ皇太子 の今
フ オア グラは食文化 か、それ とも動物虐待 か 、 と
回の決定 には、動物愛護の先進国の王室が フォアグ
ラを食卓 に載せ るのは似 つ かわ しくない、 とい う判
い う議論 は ここで は措 くと して も、 イギ リス をは じ
め とす る ヨー ロ ッパ 各国が動 物福 祉 に熱心 であ る こ
が働 いているのか もしれない。
1断
とは 、 この例 か ら も窺 え よ う。 と りわけ家畜 の福祉
ところで、 この報道 につい て、テ レビの ワイ ドシ
ー
ョ のある コメンテー ターが、食文化の豊か さでは
向 上 につ い て は 、 この 間、 「動 1 / / J権利
の 運動 」 の 高
お よそ敵 わないイギ リス人が フラ ンス人に対す る当
られて きた。 1 9 9 9 年に発 効 した アムステル ダム条約
てつ けで この よ うな仕打 ちに及 んだので はないか
には 「
動物 の保護お よび福祉 に関す る議定書」が含
と、 した り顔 で語 っていた。事情 を知 らない視聴者
まれてお り、そ こでは、動物 を 「
感受性 のある存在J
の 中にはなるほ どと細得す る向 きもあろうが、その
と位置づ けた うえで動物福祉 へ の配慮 を加盟国に求
ような斜 に構 えた見方 は当を得 た もの とはいいがた
めている。家畜 については、「農業 目的で飼育 され
い。 なぜ な ら、動物福祉 の観点 か らフォアグラの生
る動物 の保護 に関す る理事会指令」 ( 1 9 9 8 年
) 、さら
産 を禁止 してい る国 はイギ リスだけではないか らで
には子牛、採卵鶏、豚 な ど家畜別 に定め られた理事
ある。 ウイキペ デ ィアの 「フォアグラJの 項 によれ
ば、 ヨー ロ ッパ諸国の うち、イタリア、オース トリ
会指令 によって、飼養管理 に関す る最低基準が示 さ
れてい る。これを受けて、加盟国 ごとに一 たとえば、
‖
アの6サ
1、チェ コ、デ ンマ ー ク、ド イツ、 ノル ウェ
ー、 フインラン ド、 ポー ラ ン ド、ル クセ ンブル クに
イギ リスで は 家畜 福 祉 規則 ( W e l f a r e O f F a r m e d
い て一 詳細 かつ具体的な基
A n i m t t R e g u l a t i O nお
)に
い うのが 実状 の よ うであ る。
ま りともあ い まって、E U レ ベ ルで 取 り組 みが 進 め
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