赤ちゃんが本気で欲しい人のために 子供を授かるということは、どういうことなのでしょうか?それは各個人がそれぞれに 何か意味があることなのだと思います。最も大切なことは次の世代に命をつないでいくと いうことなのではないのでしょうか。 私は赤ん坊を診察する時、いつも神様からの預かり物だから大切に、そして古い人間の (私たち大人のという意味です)手垢を決してつけまいと常に思っています。 第一章 女性の身体について 女の人には初潮から始まり、女性としての成長があります。それは男の成長とは全く違 ったものなのです。先ずそのことを理解して下さい。現在のように、幼稚園、小、中、高 校と男と同じ体育をやっているというのは根本的に女性としての成長を妨げているのです。 その為、最近は年齢は生殖年齢に達しているにもかかわらず、女性として妊娠可能な本当 の意味での生殖年齢に達している方は少ないように見受けます。女性の男化していく原因 もこの辺にあるのではないでしょうか。 女性の体の中身の未発達が、現在の育児に関する問題を引き起こしている根本原因であ るということは間違いの無いことのようです。妊娠可能な身体、子供を生むことが可能な 身体と子供を生むために必要十分な条件が揃った身体というのは違うのです。細かく云え ば妊娠中の生活の仕方、および身体の整え方によっては、妊娠出産という出来事を通して 女性として成熟することは可能なのですが・・・。 女性独特の身体のなめらかな(丸い)感じ、しっとりとした感じ、母性を感じさせる身 体というものは、単にホルモンという単一物質によって生まれてくるものではなく、それ らの含めた女性としての身体の発達、成熟にかかっているものなのです。男に女性ホルモ ンを注射しても女性的にはなりますが、女性にはなりません。それにどことなく、やはり 変という感じはあるものです。それは初潮以来の成長、発達によって時間をかけて育てら れていくものなのです。その時間というものは決して短くすることはできないのです。 女性には大事な時期が人生に四つあります。それは、初潮、結婚、出産、閉経です。そ の時期に自分の身体に対してどういう接し方をしたか、どのように取り扱ったかというこ とは非常に重要な問題なのです。年を取って、金銭欲に走ったり、物欲に走ったりするの は閉経がうまくいかなかった為なのです。そのようにその人の性格と身体は必ず相関する のです。自分というものと身体というものが別々に存在するわけではないのです。 また、現代という時代は女性として生きるのに難しい時代ではあると思います。なぜな らば、コンピューターが信じられないくらいに普及し、働く女性の殆どはそれを取り扱わ ない訳にはいかない状況に陥ってしまっているからです。 昔から、産後の針仕事は身体を壊すといわれていましたが、本当なのです。目を酷使す るということは、それだけ子宮自体にかなりの負担をかけているという事なのです。子宮 が壊れると女性の身体の調子は悪くなるのです。男は頭で考えるが、女性は子宮でものを 考えると昔の人はよく云ったものです。ある意味真実だと思います。だからこそ女性のほ うが勘が鋭い人が多いのだと思います。浮気を何となく判るという能力にはあなどれない ものがあります。 母性というものは医療の世界ではよく耳にする言葉ですが、それは本当は生まれたとき から育ちつつあるのです。そして、初潮前から急速に成長を深めていくのです。身体にお いてある時期に起こる出来事はそれまでの出来事の積み重ねの結果であり、しかし一瞬に して変ることもできる不思議な一面を持っています。例えば、女性がある男性を非常に好 きになり、恋愛に発展したような場合、急速に女性が目覚めるということは良くあること です。もし、成長を曲線で表せば右上がりが急峻になる時期というのは人それぞれ違いま す。 第二章 妊娠してもいい最低条件 最低限、ほぼ規則正しく生理があり、それもダラダラといつ終ったかどうか判らないよ うな終わり方ではなくスカンとスッキリ終った感じがあることです。そして、できれば生 理という出来事自体に排便の快感のようなものを感じることができることです。 今、若い人たちに急速に増えている卵巣のう腫は、ほとんどの原因は心理的要因であり、 そのベースに卵巣の未発達があるのです。大きさ的には大人サイズであっても機能的には 未熟なのです。その典型的な症状が冷え症なのです。 冷え性は一般的にはホルモンの関係で血行障害が起こるといわれていますが、その元に なるのは「卵巣の怠け癖」なのです。キチンと働いていないのです。 まだ、診たことはありませんが、ストーカーなども根底にあるのは泌尿器、生殖器の未 発達ではないかと考えています。或いは、その行為自体によって呼吸器を発達させようと しているのかもしれません。 第三章 妊娠∼出産まで 十分に母性が発達していれば、お腹の中にいる赤ちゃんを一つの生命体として、また一 つの独立した対等の人格として接することができるのです。 昔の年齢の数え方(数え歳)はそのような習慣、感性があったからだと考えられます。 第四章 分娩時の注意 第五章 分娩後 第六章 最後に 全ての女性は妊娠、出産をできるようにできているのですが、やはり何らかの理由があ って妊娠できない方がおられることも確かなようです。 そのような場合、夫婦二人で人生を送るのもひとつの選択肢であるし、人工授精にチャ レンジするのもひとつの方法だと思います。 人工授精で妊娠する場合でも、その女性の体の中に十分に母性が育っているのとそうで ないのとでは雲泥の差があることは知っておいて下さい。
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