v - エネルギー理工学研究所

科目名 : 光量子科学概論
担当教官: 大垣・中嶋 (エネルギー理工学研究所)
【シラバス】
高い機能性を持ったレーザーや量子ビームが発明されてか
ら既 数十年余も経 た現在 それら 波及効果はすさまじ
ら既に数十年余も経った現在,それらの波及効果はすさまじ
く,光量子科学は今や物理や電気を専攻する学生のみなら
ず 工学全域 さらには化学や生物をも含めた全ての理科
ず,工学全域,さらには化学や生物をも含めた全ての理科
系の学生にとって重要な基礎知識である。
本講義
本講義では,電磁波や荷電粒子の振る舞いをまず理解する
,電 波 荷電粒
振 舞 を ず 解す
ことからはじめ,自由電子レーザーやレーザーの動作原理,
および様々な分野での実際の応用例などについて概説する。
【成績評価の方法】
出席 課題およびレポ ト試験
出席・課題およびレポート試験
大型放射光施設 SPring-8
8 GeV, 1436 m
Introduction
加速器の利用
•基礎科学(物理、化学、生物。。。)
•医療
•半導体
等等
国内:171施設(加速器学会登録分)
SPring-8
8 GeV, 1436 m
九州地区では
九州大学
九州大学
九州大学
理学研究院
タ デム バ デグラ
タンデム・バンデグラフ
応用力学研究所 タンデトロン
医学研究院
PET用小型サイクロトロン
BC1710
佐賀県立九州
電子線形加速器(Sバンド)
シンク
シンクロトロン光研究センター
ン光研究 ンタ
佐賀県立九州
放射光蓄積リング
シンクロトロン光研究センター
11MV
1MV
p: 17MeV
d: 10MeV
250MeV
1.4GeV
イオン
電子
1 荷電粒子の振る舞い
1.荷電粒子の振る舞い
1 1 ローレンツ力(F)
1.1
レンツ力(F)
F = eq
q( E + v × B)
–
–
–
–
–
e:電荷素量(c)
q:電荷数
E:電場(N/c)
v:速度(m/s)
B:磁場(N/Am)
1.2 静電場Eのみ存在する場合
∫
r
m0 v 2
F ds = qe Eds =
2
∫
例)平行平板
q
0V
1000 V
電子の場合:1 keV
q価のイオン: q keV
1 3 高速度の場合
1.3
– 「相対論的ビーム」 relativistic beam
m=
m0
=
m0
1− β
⎛v⎞
1− ⎜ ⎟
⎝c⎠
t0
t=
, l = l0 1 − β 2
1− β 2
2
2
,
v
β=
c
m
γ=
m0
c : 真空中の光速度(2.99 × 108 [m / s ])
E = E0 + T
E : 全エネルギー
m0 : 静止質量
E0 : 静止エネルギー(= m0 c 2 )
T : 運動エネルギー
速度が十分に小さい場合(β<<1)
⎛
⎞
1
T = E − E0 = (m − m0 )c 2 = ⎜
− 1⎟m0 c 2
⎟
⎜ 1− β 2
⎝
⎠
1 2
1
2
2
≅ β m0 c = m0 v
非相対論と同じ
2
2
Taylor expansion
x ≡ β2
f ( x)
=
1
1− x
f ′′(a)( x − a ) 2
= f (a) + f ′(a )( x − a) +
+ ...
2!
−5
⎛ 1 ⎞⎛ 3 ⎞
(1 − a) 2 ⋅ ( x − a) 2
⎜
⎟
⎜
⎟
−3
2 2
⎛1⎞
= 1 + ⎜ ⎟(1 − a) 2 ⋅ ( x − a) + ⎝ ⎠⎝ ⎠
+ ...
2
⎝2⎠
( a → 0)
= 1+
1
3
x + x 2 + ...
2
8
1.4 静電型加速を利用した機器
1)電子顕微鏡
2)イオン注入器
3)静電加速器(電子、イオン)
)静電加速器(電子 イオ )
• もちろんブラウン管も
1)電子顕微鏡
走査型(SEM)
透過型(TEM)
加速部
電子線分光型超高分解能電子顕微鏡
電子線分光型超高分解能電子顕微鏡は、京都
電子線分光型超高分解能電子顕微鏡は
京都
大学化学研究所での高分解能電子顕微鏡法と
超高圧電子顕微鏡に関する長年の成果の集
積の 結果実現した世界最初の装置であり
(1989年導入) 超高分解能電子顕微鏡と電子
(1989年導入)、超高分解能電子顕微鏡と電子
エネルギー分光の機能、すなわち超微小試料
の状態分析と組成 分析の機能、とを併せ持っ
たこれまでの電子顕微鏡にはなかった全く新し
い 真に先端的な電子顕微鏡です 本装置は
い、真に先端的な電子顕微鏡です。本装置は、
以下に説明する4つの大きな特徴を有し てい
る。それらの特徴はいずれもこれまでの電子顕
微鏡にはなかった全く新しい機能です。
1.
2.
3.
分解能
加速電圧
0.12 nm
1000 kV
電圧安定度 5×10-17
4.
高分解能実現に要求される徹底的に安定な加
速電圧を得るため、 ツインタンクシステム を採
用し、電子加速部分と高電圧発生部を分離して
格納しています。
結像型電子エネルギー損失分光装置(イメージ
ングEELS)を備え、スペクトルのみならず元素
マッピングを高い分解能で可能です。
高感度画像記録システム(イメージングプレート
グプ
)を常備し、画像の定量的なデジタル収録が可
能です。
スーパーコンピューターと光ファイバーで接続さ
れたネットワークを構築し、画像や情報の迅速
築
像
な処理・電子顕微鏡本体の自動制御遠隔操作
等ができます。
なぜ超高圧が必要? >電子の波動性
なぜ超高圧が必要?=>電子の波動性
• ド・ブロイ波
E = hν
h : Plank constant(6.626 × 10 −34 [J ⋅ s])
ν : 振動数[s −1 ]
= m ph c 2
< = 光子の質量を仮想
hν h
therefore, momentum p = m ph c =
=
c
λ
h
expand to the particle wave : p = (= hk )
λ
h
λ=
p
λ : 波長[m]
de Broglie wave
k : wave number
h
h=
2π
2)イオン注入器
加速部
EXCEED2300A : 5~600keV(3価にて600keV)
B+:2.0mA、P+ :5.0mA、As+:3.2mA
半導体、液晶パネル製造。。。
3) 静電加速器(電子、イオン)
a) コッククロフト・ワルトン加速装置
– <2MV
– 大電流
Schematic of Cockcroft and Walton’s
voltage multiplier
multiplier. Opening and closing
the switches S transfers charge
from capacitor K3 through the
capacitors X up to K1.
K1
1930年pを200kV加速して原子核にぶつけるも
反応は起 らず。
反応は起こらず。
1932年Li+を800kV加速して、初の人工的な
原子核反応に成功。
現在使用されている ックク フト回路
現在使用されているコッククロフト回路
2C
C
VAC
C
V x2
C
V
x4
b) バン・デ・グラフ加速装置
•<5MV
<5MV
•均一エネルギー
絶縁ベルトに電荷をのせて帯電球に
電荷を集める方式
タ デ 型 =>x2のエネルギー
タンデム型
ネ ギ
荷電交換
フォイル
-
-
1931年750kVの高電圧を発生
1931年750kVの高電圧を発生。
+、-間の加速電圧1.5MV。
-
+
京都大学 原子核・ハドロン物理学研究室
加速電圧8MV
加速イオン種:
10Be、14C~36Cl、
59,63Ni、129I
加速器質量分析等
速器質 分析等
Accelerator Mass Spectrometry
京都大学 エネルギー理工学研究所エネルギー複合機構研究センター:DuET
1.7 MVタンデム型
タ デ 型
最大ビーム電流40 mA (5.1MeV Si3+)
1.0 MVシングルエンド型
複合ビーム材料照射
最大ビーム電流40 mA (1MeV He+)
1.5 ビームの収束
電子顕微鏡の構造でも見られるように、加速する(エネルギーを与える)だけ
では細いビームは得られない。
電子銃、イオン源から出てくる粒子群が有限の発散角をもつ
空間電荷効果(特にエネルギーの低い所で顕著)
ビームを収束させることが必要
=> 現時点で使える力はローレンツ力のみ
レンズ作用:中心から離れると中心に向かってより強い力を働かせる
静電レンズ=平板レンズ
磁極レンズ=4重極電磁石 (B=-kx)
2 更に高いエネルギーを得るためには。。。
2.
更に高いエネルギーを得るためには
• 真空中での絶縁限界静電強度は数MV/m
絶
静
しかし高周波の場合は100MV/m以上も可能
– 高周波を利用した加速
線形加速器(ライナック)、シンクロトロン、サイクロトロン
2.1 リニアック(線形加速器)
Wideröe(1928)
Particles with a positive electric charge are drawn into the first cylindrical
electrode by a negative potential; by the time they emerge from the tube the
potential has switched to positive, which propels them away from the electrode
with a second boost. Adding gaps and electrodes can extend the scheme to
higher energies.
Ion Souce
RF
1928年K+イオン等を数百KeVまで
加速に成功
当時の高周波技術では10MHz程
度のRF周波数しか利用できず、質
量の軽いイオンでは長い加速空胴
が必要であった。
Vsin(2πt/T)
加速管の長さとエネルギー、質量の関係
RF
1
2
3
q価のイオンの1− 2間での
エネルギーは
2
Mv2
= qeV
2
2qeV
v2 =
M
4
5
電極2の長さをl2とすると
出口で位相が逆転
T l2
M
= =
l2
2 v2
2qeV
qeV
∴ l2 =
T
2M
qe(i − 1)V
li =
T
2M
2.2 サイクロトロン
r r r
F = qe( E + v × B)
静磁場のみの場合
F = qevB = m
v2
ρ
∴ mv = qeBρ = p
ρ : 曲率半径[m]
Bρ : Magnetic Rigidity[Tm]
2πρ
m
1周には
周
τ=
= 2π
v
qeB
Bが一定(静磁場)の場合、mが一定であればτは一定。
=> 等時性(isochronism)
qeB ω
サイク ト
サイクロトロン周波数
周波数:f = =
=
τ 2πm 2π
1
+
2πρ
τ=
v
-
より、加速によりvが変化(増加)するとρも増加しなければ、等時性は
保てない!
どこまで使えるの??
qeB
qeB
qeB E0
f =
=
=
2πm 2πm0γ 2πm0 E0 + T
1 q eB E0
=
2π A m p E0 + T
A : 質量数
1 q eB 932 A
=
[MHz]
2π A m p 932 A + T
T << 932 Aの時
1 q eB
q
f [MHz] =
= 15.3 B[T] = 15.3εB
2π A m p
A
ε : 電荷質量比(Charge − to − mass ratio)
更に高 ネルギ
更に高エネルギーへ
Bを一定=>Bをエネルギーの増加(半径の増加+質量の増加)に伴い
強くしていくことで更に高いエネルギー(陽子で数百MeV)ま
で加速可能に
AVFサイクロトロン(Azimuthal Varying Field)
京都大学附属病院
陽子
重陽子
エネルギー(MeV)
ネルギ (MeV)
18
10
ビーム電流値(μA)
0-70
0-50
PET核種製造
核種製造
PET診断に使用される代表的な放射性核種
核種
11C
13N
15O
18F
94mTc
124I
半減期 製造核反応
20.38分
分 14N(p,
(p, α)) 11C
9.96分 16O(p, α)13N
2.04分 14N(d, n)15O
109 8分 18O(p,
109.8分
O(p n)18F
52.5分 94Mo(p, n)94mTc
4.18日 124Te(p, n)124I
ターゲット
N2
H2O
N2 + O2
H218O
MoO3
TeO2
生成核種の化学形
11CO
2
13NO 3
15O
2
18F94mTcO 4
124I-
短寿命(半減期が短い)
生体の主要構成元素の放射性核種
東北大学サイクロトロン・ラジオアイソトープセンター
RI製造
質量分析
核反応測定
中性子測定
材料照射
PET診断
もっと高エネルギー化
エネルギー増加 => 電磁石の巨大化
磁場を発生させる電磁石を一体ではなく、円周に分割配置することで
磁楊の変化を大きくし、さら に強力な収束力をうみだす。(強収束)
これよってイオンを一 層高いエネルギーまで加速できる。
リングサイクロトロン
理化学研究所
核物理
RI製造(材料、物質、医療)
生物照射
主電磁石
K-value 540 MeV
Sector Magnets 4 sector
Sector Angle 50 deg.
Pole Gap 8 cm Max.
Flux Density 1.67 Tesla
Injection Radius 0.89 m on the average
Extraction Radius 3.56 m on the average
Total Weight 2,100 tons
加速システム
RF output power 300 kW(CW)
Dee angle 23.5 deg
Freqeuncy Range 18
18-45
45 MHz Max
Max.
Dee Voltage 275 KV
サイズ
Diameter 12
12.6
6m
Hight 6.0 m
サイクロトロンのK-value
サイクロトロンでは、様々な核種を加速するため、最大加速エネルギーが
Εによって変わるので、性能を表すのに不便。
=>βρの最大値をK-valueと呼ぶ。よって最大加速エネルギーは
>βρの最大値をK valueと呼ぶ。よって最大加速エネルギ は
q2
T = K [MeV]
A
p=q
qeBρ =
E −E
2
2
0
c
=
T + 2TE0
2
1
Bρ =
T 2 + 2TE0
cqe
1
∴ Bρ [Tm
T ]=
T 2 + 2TE0 [GeV
G V]
0.3q
c
電子の場合は???
静止質量が0.511 MeVと軽い。
比較的低加速によって光速度に到達。(相対論効果大)
qeB
f =
2πm
のサイクロトロン周波数がGHzへ。
2.3 ベータトロン
円形磁石の磁場により電子を 定半径の円軌道に保ちながら、
円形磁石の磁場により電子を一定半径の円軌道に保ちながら、
誘導電場を用いて加速する。磁場の強さを調節することによって
電子を加速しながら一定の安定軌道を描かせることができ、
加速 ネ ギ を与 る
きる。
30-40MeVの加速エネルギーを与えることができる。
工業用透過試験装置
医療機器
r
N
S
磁場増加
p = eBρ = eBr
dφ 2πr dp
−
=
dt
e dt
dφ
2πr
dt = φ2 −φ1 =
∴∫
p = 2πr 2 B
dt
e
2.4 マイクロ波加速(リニアック)
2 4 1 定在波型
2.4.1
両端が閉じた導波管構造にマイクロ
両端が閉じた導波管構造に
イク
波を導入すると、両端での反射波と
入射波との合成で管内には固有の
位置に電界の節ができる。
位置に電界の節ができる
この場合、加速電界、減速電界が交
互に現れる。
加速粒子の速度と交代電界の位置
が適当な関係を持つ場合、粒子は常
に加速電界を受ける事が可能。
赤:定在波
黒(太):進行波
黒(細):反射波
V0 sin(ϖt )
ある位相(ω0)で同期された進行波に乗った電子は
)で同期された進行波に乗 た電子は
L移動する間にeLV0sin(ω0)の加速を受ける。
2.4.2 進行波型
マイクロ波を同軸導波管に導くと
空間波長は
1
=
1
+
1
λ2 λ2 g λ2 c
λg : 管内波長
λc : 遮断波長
よってλg > λ
同軸管内のマイクロ波の
進行速度(位相速度)は
光速より早い!!
同軸導波管に構造を持たせる
事で、速度を調整。
東芝メデ カル株式会社 篠原氏
東芝メディカル株式会社
加速される粒子とマイク
ロ波が同じ速さで移動
医療用リニアック
シーメンス製リニアック
MEVATRON M2/6740
電子線14MeV
X線6MV
X線照射用
原子炉研究所
最高電子エネルギー: 46MeV
ビ ム電流 5A(短パルス)
ビーム電流:
0.5A(長パルス)
パルス繰り返し数: 400Hz
電子線型加速器(LINAC)は、2本の進行波型加速管を持つLバンドの電子線を加
速する装置である。熱陰極より得られた電子を加速管内に打ち込み、同時 に強力な
マイクロ波を注入して電子を加速する。加速された電子をタンタル、タングステン等
の重金属ターゲットに当て、発生する制動輻射ガンマ線による(γ,n)反応により中性
ガ
子を発生さ せる。主要な付属装置として、飛行時間法中性子スペクトロメータ、鉛減
速中性子スペクトロメータ、液体窒素温度における放射線照射装置、コヒーレント放
射 光分光装置等がある。本加速器は、中性子反応断面積測定、放射線による材料
光分光装置等がある 本加速器は 中性子反応断面積測定 放射線による材料
損傷、陽電子発生、コヒーレント放射光による物理実験等に利用されている。
京都大学エネルギー理工学研究所
自由電子レーザー駆動用
電子リニアック
S-band熱陰極型RF電子銃
S-band3m加速管
速管
最大加速エネルギー:40 MeV
最大加速電流 100 mA
最大加速電流:100
パルス長:5 μs
繰り返し:10 Hz
九州シンクロトロン光研究施設
蓄積リング入射用
最大加速エネルギー:250 MeV
最大加速電流:100 mA
長 μ
μs
パルス長:1
繰り返し:1 Hz
化学研究所
ビームエネルギー : 100 MeV
ビーム電流
: 100 mA
パルス幅
ルス幅
: 1 μsec
最大パルス繰り返し : 20 Hz
電子蓄積リング(KSR)への電子ビーム入射
100MeV 電子ビームを用いた物理、化学実験
電子ビームを用いた物理 化学実験
加速器研究(ビームの高輝度化、ビームモニタ開発)
これまでの原理は、電子、イオンに関係なく応用可能。
電子:速度が一定(光速度)に達しやすい。
イオン:速度が常に変化する。
イオン加速の初段にのみ応用
高周波四重極加速管(RFQ)
RFQは、加速ビームのエネルギーが低い領域において、ビーム加速、収束などの
は、加速
の ネルギ が低 領域にお て、
加速、収束などの 面
で非常に有効な加速器である。空洞の内部にはベーンと呼ばれる電極が四枚配置 さ
れており、TE210 型電磁場で励振される。これによる四重極電場が強収束の レンズと
なりビームを収束する。ビーム加速電場はベーン先端部分に波上のうねりを つけるこ
とにより発生し、2MeVまで入射ビームを加速することができる。
加速粒子
H+ Ion
入射エネルギー
50 keV
出力 ネ ギ
出力エネルギー
2 MeV
高周波周波数
433.00 MHz
ベーン長
ベ
ン長
2195 mm
ベーン電圧
80 kV
入力高周波電力
540 kW
繰り返し
180 Hz
京都大学化学研究所
アルバレ型ドリフトチューブ加速管(DTL)
アルバレ型ドリフトチュ
ブ加速管(DTL)
DTLは、RFQからの出力ビームを7MeVまで加速する。内部はTM010型の 電磁
場で励振され、内部に設置されたドリフトチューブと呼ばれる電極間に発生 する電場
で加速されていく ビーム収束はドリフトチューブ内に埋め込まれた
で加速されていく。ビ
ム収束はドリフトチュ ブ内に埋め込まれた 永久磁石型四重
極磁石によっておこなわれる。
加速粒子
H+ Ion
入射エネルギー
2 MeV
出力 ネ ギ
出力エネルギー
7 MeV
高周波周波数
433.00 MHz
タンク長
1868 mm
セル数
29
入力高周波電力
320 kW
繰り返し
180 Hz
京都大学化学研究所