平成28年3月(PDF:429KB)

平 成 2 8 年 第 1 回市 議 会 定 例 会 が 開 催さ れ る に 当 た り 、 市政 に 対 す る 所
信 の 一 端 を 申 し 述 べま す と と も に 、 市 政の 諸 課 題 を は じ め 提案 い た し ま し
た 議 案 に つ い て 、 その 概 要 を 御 説 明 申 し上 げ ま す 。
ま ず 、 一 昨 日 の 午前 、 本 市 で 暴 力 団 事務 所 へ の 発 砲 事 件 が発 生 い た し ま
し た 。 繁 華 街 に お ける 事 件 で も あ り 、 非常 に 強 い 憤 り を 感 じて お り ま す 。
本 市 で は 事 件 の 一報 後 直 ち に 小 中 学 校等 関 係 施 設 に 連 絡 する と と も に 、
児 童 生 徒 の 早 期 下 校等 の 対 策 を 講 じ た とこ ろ で あ り ま す 。 今後 は 、 関 係 機
関 と 連 携 、 協 力 し なが ら 児 童 生 徒 を は じめ 市 民 の 皆 様 の 安 全確 保 に 努 め て
まいります。
さ て 、 私 が 、 昨 年 4 月 に 敦 賀 市 長 に 就 任 し て 以 来 、 間 も な く 1 年 を 迎え
よ う と し て お り ま す。 振 り 返 り ま す と 、こ の 1 年 は 、 私 の まち づ く り へ の
思 い を 実 現 す る た め、 土 を 耕 し 、 未 来 への 様 々 な 種 を 蒔 く ため の 準 備 期 間
で あ り ま し た 。 新 年度 に お い て は 、 当 初予 算 や 総 合 計 画 後 期基 本 計 画 と い
う 種 を 蒔 き 、 芽 吹 く と こ ろ で あ り ま す 。こ れ か ら 、 し っ か りと 水 を や り 大
き く 育 て 、 や が て 、 新 し い 敦 賀 と い う 鮮や か な 色 の 花 や 、 豊か な 実 を 付 け
さ せ る た め 、 引 き 続き 全 身 全 霊 を 傾 け て 職 務 に 邁 進 し て ま いり ま す 。
ま た 、 私 は 、 市 長就 任 後 も 市 民 の 皆 様を は じ め 多 く の 方 々と お 会 い し 、
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貴 重 な 御 意 見 等 を いた だ い て ま い り ま した が 、 新 年 度 か ら は 、 今 以 上 に 市
民 の 皆 様 と の 対 話 の機 会 を 増 や し 、 市 民目 線 で の 行 政 サ ー ビス の 充 実 を 図
っ て ま い り た い と 考え て お り ま す 。
議 会 に 対 し ま し て は 、 市 政 運 営 の 両 輪 の 一 つ で あ る こ と を 十 分 認 識 し、
説 明 、 議 論 を 尽 く して ま い り ま す の で 、議 員 各 位 の 御 支 援 、御 協 力 を お 願
い申し上げます。
次 に 、 新 た な 市 政運 営 の 指 針 と な る 第6 次 敦 賀 市 総 合 計 画後 期 基 本 計 画
に つ き ま し て は 、 昨年 か ら 策 定 準 備 を 進め て い る と こ ろ で あり ま す が 、 こ
の 計 画 に 込 め た 私 の 思 い に つ い て 申 し 上げ ま す 。
現 在 、 本 市 は 、 東日 本 大 震 災 以 降 の 原子 力 発 電 所 の 長 期 運転 停 止 や 廃 炉
に 伴 う 地 域 経 済 の 停滞 、 そ し て 予 想 を 上回 る 人 口 減 少 に よ り、 大 き な 社 会
経 済 環 境 の 変 化 が 生じ て お り 、 ま さ に 難局 の 渦 中 に あ り ま す 。 し か し 、 一
方 で は 、 歴 史 に 裏 付け さ れ て い る よ う に、 そ の 時 々 の 交 通 基盤 の 整 備 を 契
機 に 、 古 来 よ り 海 陸交 通 の 要 衝 と し て 発展 し て き た 本 市 を 新た な ス テ ー ジ
に 導 く 北 陸 新 幹 線 敦賀 開 業 が 平 成 3 4 年度 末 に 控 え て お り ます 。
こ の 好 機 を 市 民 の皆 様 と と も に 、 地 域経 済 の 活 性 化 と 人 口減 少 対 策 に 繋
げ 、 先 人 が 築 き 上 げて き た 敦 賀 の 魅 力 と活 力 を 取 り 戻 す こ とを 目 指 し 、 後
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期 基 本 計 画 を 「 敦 賀市 再 興 プ ラ ン 」 と 名付 け て 策 定 す る も ので あ り ま す 。
計 画 で は 、 特 に 私が 重 視 す る 、 「 北 陸新 幹 線 敦 賀 開 業 に 向け た 受 け 皿 づ
く り 」 、 「 地 域 経 済の 活 性 化 」 、 「 人 口減 少 対 策 の 推 進 」 、「 広 域 的 か つ
一 体 的 な 経 済 圏 ・ 生活 圏 の 構 築 」 、 「 行財 政 改 革 」 の 5 つ の視 点 を 「 再 興
戦 略 」 と し て 位 置 付け 、 重 点 的 に 取 り 組む こ と と い た し ま す。
新 年 度 に は 、 敦 賀市 総 合 計 画 審 議 会 を設 置 し 、 広 く 市 民 の方 々 や 学 識 経
験 者 等 の 御 意 見 を お聴 き し な が ら 、 敦 賀市 再 興 プ ラ ン を 策 定し て ま い り た
い と 考 え て お り ま す。
ま た 、 こ の 計 画 を着 実 に 推 進 す る と とも に 、 新 た な 行 政 課題 や 市 民 の 皆
様 の 多 様 な ニ ー ズ に的 確 か つ 効 率 的 に 対応 す る た め 、 今 後 、機 構 改 革 に 取
り 組 ん で ま い り た いと 考 え て お り ま す 。
と こ ろ で 、 来 る 3月 2 0 日 か ら 開 催 され ま す 第 8 8 回 選 抜高 等 学 校 野 球
大 会 に 、 本 市 か ら 2年 連 続 で 敦 賀 気 比 高等 学 校 が 出 場 す る こと と な り ま し
た 。 選 抜 大 会 7 回 目の 出 場 で あ り 、 前 回優 勝 校 と し て そ の 活躍 が 大 い に 期
待 さ れ て い る と こ ろで あ り ま す 。 日 頃 の練 習 の 成 果 を 遺 憾 なく 発 揮 し 、 敦
賀 の 名 を 大 い に 全 国に 知 ら し め る こ と がで き る よ う 、 連 覇 を目 指 し て 全 力
で 頑 張 っ て い た だ きた い と 存 じ ま す 。
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次 に 、 当 面 す る 市政 の 重 要 課 題 に つ いて 申 し 上 げ ま す 。
ま ず 、 原 子 力 行 政 につ い て で あ り ま す 。
去 る 1 月 2 9 日 に高 浜 発 電 所 3 号 機 が再 稼 働 し 、 県 内 に おい て 再 び 原 子
力 の 火 が 灯 る こ と とな り ま し た 。 ま た 、4 号 機 は 今 月 3 日 に燃 料 装 荷 を 完
了 し 、 再 稼 働 の 準 備を 進 め て お り ま す 。
国 及 び 事 業 者 は 、 常 に 緊 張 感 を 持 っ て 原 子 力 発 電 所 の 安 全性 向 上 に 不 断
に 取 り 組 み な が ら 、安 全 運 転 の 実 績 を 着実 に 積 み 重 ね て い くこ と が 重 要 で
あ り 、 か つ 、 国 の 責任 に お い て 、 国 民 理解 へ の 取 組 を 更 に 進め る こ と が 必
要であります。
さ て 、 敦 賀 発 電 所 1 号 機 が 昨 年 4 月 に 運 転 を 終 了 し た こ と か ら 、 今 月1
0 日 、 本 市 は 県 と とも に 、 日 本 原 電 と の安 全 協 定 を 、 廃 止 措置 期 間 中 に も
適 用 す る た め に 改 定 い た し ま し た 。 併 せて 廃 止 措 置 特 有 の 課題 に 適 切 に 対
応 す る た め 、 安 全 対策 、 環 境 保 全 対 策 及び 地 域 振 興 対 策 な ど を 具 体 的 に 明
記 し た 新 た な 協 定 を日 本 原 電 及 び 原 子 力機 構 と 締 結 し た と ころ で あ り ま す 。
そ し て 、 今 月 1 2 日 に は 日 本 原 電 が 、 原 子 力 規 制 委 員 会 へ 敦 賀 発 電 所1
号 機 の 廃 止 措 置 計 画の 認 可 申 請 を 行 い まし た 。 計 画 で は 2 4年 と い う 長 期
に わ た る 工 程 で す が、 私 は 、 事 業 者 に 対し 、 必 要 な 人 員 を 十分 確 保 し た う
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え で 、 運 転 中 と 同 様に 安 全 確 保 に 万 全 を期 し 、 使 用 済 燃 料 の早 期 搬 出 、 放
射 性 廃 棄 物 の 適 正 処理 や 計 画 的 搬 出 、 廃棄 物 の 再 資 源 化 の 推進 な ど 、 着 実
に 廃 止 措 置 が 進 捗 する よ う 、 全 力 で 取 り組 む こ と を 強 く 求 め た と こ ろ で あ
ります。
ま た 、 今 後 の 廃 止 措 置 を 新 た な 事 業 と し て 捉 え 、 地 元 発 注 、 地 元 雇 用に
配 慮 い た だ き な が ら、 廃 止 措 置 に 関 す る研 究 開 発 、 人 材 育 成等 を 通 じ て の
積 極 的 な 地 域 振 興 への 取 組 に も 期 待 し てい る と こ ろ で あ り ます 。
一 方 、 も ん じ ゅ につ き ま し て は 、 規 制委 員 会 か ら の 勧 告 を受 け 、 昨 年 末
か ら 、 も ん じ ゅ の 在り 方 に 関 す る 検 討 会が 3 回 開 催 さ れ 、 今月 9 日 に は 委
員 に よ る 現 地 視 察 が行 わ れ ま し た 。
本 市 は 、 こ れ ま で国 策 で あ る 原 子 力 政策 の 重 要 性 と 必 要 性を 理 解 し 、 も
ん じ ゅ に よ っ て 資 源の 有 効 活 用 や 放 射 性廃 棄 物 の 減 容 化 、 有害 度 の 低 減 な
ど の 重 要 な 研 究 の 成果 が 世 界 に 発 信 さ れる こ と を 期 待 し 、 住民 の 安 全 ・ 安
心 を 大 前 提 に 協 力 して ま い り ま し た 。
文 部 科 学 省 に お い て は 、 国 策 と し て の も ん じ ゅ の 必 要 性 に つ い て 広 く国
民 の 理 解 を 得 る た めの 取 組 を 強 化 す る とと も に 、 安 全 を 最 優先 に 本 来 の 研
究 開 発 を 一 日 も 早 く再 開 で き る よ う 最 大限 の 取 組 を 行 っ て いた だ き た い と
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考えております。
次 に 、 北 陸 新 幹 線 の整 備 に つ い て 申 し 上げ ま す 。
鉄道・運輸機構は、現在、樫曲地区から敦賀駅部までの事業用地の用地
測量や設計協議の準備に着手しております。また、敦賀駅部以南の車両基
地用地につきましても、用地測量及び物件調査を実施しているところであ
ります。本市といたしましては、事業推進に可能な限り協力し、早期開業
を要望するとともに、地元地区や住民に対する適正かつ丁寧な対応を鉄
道 ・ 運 輸 機 構 や 県 に求 め て ま い り ま す 。
北陸新幹線敦賀駅への重要なアクセス道路となる国道8号バイパス等を
結ぶ骨格幹線道路につきましては、県に対し早期整備を強く要望するとと
もに、新年度では、周辺の都市施設の都市計画決定に向けての準備に着手
し た い と 考 え て お りま す 。
ところで、敦賀以西ルートにつきましては、現在、与党検討委員会にお
いて議論がなされており、国の新年度予算案に調査費が盛り込まれたとこ
ろであります。本市といたしましては、昭和48年に閣議決定された整備
計画のルートであること、敦賀から大阪まで乗り換えが不要で、所要時間
が最も短くなるルートであることから、若狭ルートによる大阪までのフル
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規格での全線整備を目指しており、県並びに嶺南・沿線自治体と一体とな
っ て 関 係 機 関 に 対 し強 く 働 き か け て ま いり た い と 考 え て お りま す 。
北 陸 新 幹 線 敦 賀 開 業に 向 け た 受 け 皿 づ くり に つ い て 申 し 上 げま す 。
新規観光客の獲得、リピーターの確保を目指し、まずは、敦賀ならでは
の人々の心に訴えるブランドイメージの構築に取り組んでまいります。特
に、本市の「人道の港」は、世界に誇れるオンリーワンの地域資源である
ことから、引き続き、ユダヤ人難民等を温かく迎え入れたやさしい日本人
のいるまちとして、敦賀港が果たした歴史的役割や命の大切さ、平和の尊
さ を 国 内 外 に 積 極 的に 発 信 し 、 イ メ ー ジ戦 略 を 推 進 し て ま いり ま す 。
また、本市の歴史や文化等を活かした観光資源の開発にも取り組んでま
いります。特に、新幹線駅を起点に、観光客の回遊が可能な圏域である、
敦賀駅、氣比神宮、敦賀港の各エリアは、それぞれ趣が異なった楽しみが
味わえ、継続的な誘客が見込まれることから、重点的に観光資源の磨き上
げ と 掘 り 起 こ し を 行っ て ま い り ま す 。
まず、敦賀駅周辺は、敦賀の玄関口にふさわしい賑わいづくり等に取り
組 ん で ま い り た い と考 え て お り ま す 。
駅西地区の土地活用につきましては、先月27日に駅西地区土地活用ワ
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ークショップを開催し、土地活用エリアの整備方針について広く市民の皆
様の声をお聴きしたところであります。これらを参考にしながら、今年度
中に一定の方向性を示したうえで、新年度には、駅周辺整備構想策定委員
会や議員の皆様の御意見をいただきながら、駅東地区との関係も含め、さ
ら に 具 体 的 な 検 討 を行 い 、 整 備 計 画 を 決定 し て ま い り ま す 。
次に、氣比神宮は、多くの観光客が訪れる本市の主要な観光地であると
ともに、古くから敦賀市民に親しまれ心の拠り所でもあることから、重要
な地域資源に位置付けられます。新年度は、重要文化財である大鳥居の漆
塗 り 直 し 等 の 修 復 に対 し て 補 助 し 、 文 化的 価 値 を 高 め て ま いり ま す 。
また、周辺環境整備として、国道8号における本町区間の道路空間整備
を早期に実現するため、積極的に地元の皆様との合意形成に努めるととも
に、設計業務に着手してまいります。
周辺商店街への波及効果の発揮や敦賀港周辺への回遊性確保等のため整
備を進めておりますアクアトムにつきましては、去る1月にプロポーザル
方式により、展示設計製作業務の事業者を決定し、今月3日に見積徴収を
終 え た こ と か ら 、 今議 会 に 契 約 に 係 る 議案 を 提 出 さ せ て い ただ き ま し た 。
舟溜まり地区と金ヶ崎地区によって構成される敦賀港周辺は、かつて国
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際港として栄え、商業が発展した敦賀の名残をとどめるとともに、「人道
の 港 」 の 舞 台 に も なっ た 敦 賀 の 魅 力 を 凝縮 し た 地 区 で あ り ます 。
昨年10月にリニューアルオープンした赤レンガ倉庫につきましては、
現在までに、見込みを大きく上回る6万人以上の方々に御来場いただいて
おります。今後とも、市民の皆様をはじめ多くの方々に喜んでいただける
施 設 と な る よ う 、 更な る 利 便 性 向 上 と 集客 の 拡 大 に 努 め て まい り ま す 。
「人道の港」関連の誘客やイメージ戦略への取組につきましては、昨年、
「大迫アルバム」やアルバム関係者のパスポートを寄贈いただいたことを
受け、去る1月9日から24日までの間、市立博物館において一般公開し、
多 く の 方 々 に こ う した 史 実 を 紹 介 さ せ てい た だ い た と こ ろ であ り ま す 。
また、映画「杉原千畝」の公開に合わせ、八百津町と連携して実施した
シネアド等の効果により、「人道の港」の知名度も高まっており、特に、
人道の港敦賀ムゼウムの来館者数は、赤レンガ倉庫との相乗効果もあり、
飛 躍 的 に 伸 び て き てお り ま す 。
この流れをさらに加速するため、新年度においても外務省や関係国の大
使館等と協力、連携しながら積極的にPR活動を推進することとし、「大
迫アルバム」にポートレートが残る敦賀港上陸者の御子孫の本市への招待
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や、「命のビザ」の原点とも言えるリトアニアへの訪問などを実施するこ
とといたしました。
さらに、史跡「金ヶ崎城跡」の保存と整備につきましては、これまで有
識者等による委員会を設置し、検討を進めてまいりましたが、新年度から
は 保 存 活 用 計 画 策 定 の た め の 測 量 、 調 査 に 着 手 す る こ と と いた し ま し た 。
これらの各エリアにおける観光資源の開発などに加え、今後は、観光客
の足となる二次交通を充実させる必要があります。敦賀駅に降り立った観
光客の利便性向上を図り、効率的に観光拠点を周遊していただくことで、
本市の多くの魅力を知ってもらい、更なる誘客促進に繋げてまいりたいと
考えております。
次 に 、 立 地 適 正 化 計画 の 策 定 に つ い て 申し 上 げ ま す 。
国は、今後の人口減少や少子高齢化に対応した持続可能なコンパクトな
まちづくりのため、居住機能や福祉・医療・商業等の都市機能の誘導及び
公共交通の充実に関する包括的なマスタープランである立地適正化計画の
策 定 を 推 進 し て お りま す 。
本市におきましても、北陸新幹線敦賀開業等を見据えた新たなまちづく
りは最重要課題であることから、総合計画との整合性を図りつつ、新年度
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以 降 、 立 地 適 正 化 計画 の 策 定 に 取 り 組 んで ま い り ま す 。
防 災 対 策 に つ い て申 し 上 げ ま す 。
本市の防災対策の基本となる敦賀市地域防災計画につきましては、今月
17日に敦賀市防災会議を開催し、改定いたしました。今回の改定では、
国の防災基本計画の修正や土砂災害防止法などの関連法の改正に伴う項目
の追加、修正を行うとともに、原子力災害対策編では、初期被ばく医療支
援機関の追加や避難退域時における検査及び除染手順を追加いたしました。
今後は、改定いたしました地域防災計画に基づき、災害に迅速かつ的確
に 対 応 で き る よ う 事前 の 対 策 を 進 め て まい り ま す 。
さて、災害に強いまちづくりを推進するためには、自助・共助・公助の
うち、共助の要となる地域の防災力の更なる向上が必要不可欠であり、こ
のため、本市では自主防災会の設立を推進するとともに、防災資機材購入
等の助成などを行ってきたところであります。新年度からは、行政が地域
の中に入り、災害発生時においても、地域の皆様が冷静かつ的確に対応す
るために必要な地域防災マップの作成や地区防災計画の策定などに積極的
な 支 援 を 行 っ て ま いり ま す 。
次 に 、 道 路 網 の 整 備に つ い て 申 し 上 げ ます 。
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国道8号バイパスの整備につきましては、昨年12月に南越前町と共同
で「国道8号敦賀・南越前バイパス建設促進期成同盟会」を設立し、早期
整備を決議したところであります。また、先月27日に近畿地方整備局、
今月15日には国土交通省道路局に対し、同盟会として整備の要望を行っ
てまいりました。
引き続き、南越前町をはじめ、関係団体等と力を合わせ、早期事業化の
要 望 活 動 を 強 力 に 推進 し て ま い り ま す 。
敦賀南スマートインターチェンジにつきましては、中日本高速道路株式
会社において、昨年3月から工事に本格的に着手しており、現在、ランプ
を構成する主要構造物である橋梁やボックスカルバートの延伸工事を進め
ているところであります。来年3月の供用開始に向け、工事が円滑に進む
よ う 、 関 係 機 関 と 連携 を 図 り な が ら 取 り組 ん で ま い り ま す 。
簡 易 水 道 事 業 と 上 水道 事 業 の 統 合 に つ いて 申 し 上 げ ま す 。
簡易水道事業は、事業規模が小さいことから料金収入のみによって経営
することは困難であり、今後のサービス水準の維持向上等を図る観点から、
経 営 基 盤 の 強 化 が 課題 と な っ て お り ま した 。
そのため、本市においては、新年度から簡易水道事業を上水道事業に統
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合し、スケールメリットを生かした経営基盤の強化を図ることとし、関係
条例案を提出させていただきました。
今後とも安定的な経営のもと、市民の皆様に、安全で安心な水道水を継
続 的 に 供 給 し て ま いり ま す の で 、 御 理 解を お 願 い い た し ま す。
次 に 、 集 落 排 水 処 理施 設 の 使 用 料 に つ いて 申 し 上 げ ま す 。
昨年10月に敦賀市集落排水処理施設使用料改定検討委員会を設置し、
使用料について御審議いただきました。去る1月25日に同委員会から答
申を受け、市として検討したうえで、今回、条例改正案を提出させていた
だきました。本年10月1日から施行したいと考えておりますので、市民
の 皆 様 を は じ め 議 員各 位 の 御 理 解 を お 願い 申 し 上 げ ま す 。
樫 曲 地 区 民 間 廃 棄 物最 終 処 分 場 に つ い て申 し 上 げ ま す 。
抜本対策工事完了後の維持管理につきましては、処分場内の保有水の水
質も徐々に改善し、対策の効果を確認できる状況となっております。今後
も 、 早 期 の 安 定 化 に向 け 引 き 続 き 県 と 共同 し て 取 り 組 ん で まい り ま す 。
また、抜本対策工事等に係る費用負担問題につきましては、一昨年の1
0月に津山圏域東部衛生施設組合を提訴し、現在も係争中であります。引
き続き本市の訴えが認められるよう、全力を挙げて取り組んでまいります。
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併せて、他の費用負担に同意が得られていない団体への対応として、環境
省にお願いし、今月15日に環境省主催の関係府県連絡会議を開催してい
ただいたところであります。今後も環境省及び関係府県の御協力を得て、
支払いに応じていただけるよう新たな手段も検討しつつ強く働きかけてま
い り た い と 考 え て おり ま す 。
次 に 、 中 池 見 湿 地 保全 活 用 計 画 に つ い て申 し 上 げ ま す 。
昨年度、幅広い分野の方々の御協力をいただき、中池見湿地保全活用計
画策定員会を設置し、構想・基本計画の答申をいただいたところでありま
す。今年度は、これを受け、より具体的な実施計画の策定をお願いしてお
り、今月16日に開催された第6回の委員会において、ある程度計画の方
向性がまとまったとお伺いしております。
来月には答申をいただく予定でありますので、内容を十分に尊重し、保
全 活 用 に 活 か し て まい り た い と 考 え て おり ま す 。
新 た な 焼 却 等 処 理施 設 の 整 備 に つ い て申 し 上 げ ま す 。
現在稼働している清掃センターにつきましては、今年度までの設備等の
更 新 ・ 改 修 に よ り 、耐 用 年 数 の 延 命 化 を図 っ た と こ ろ で あ りま す 。
しかし、平成37年度頃には、この耐用年数も終了することから、新た
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な焼却等処理施設の整備に取り組むこととし、基本構想策定経費を当初予
算 に 計 上 い た し ま した 。
次 に 、 教 育 関 係 に つい て 申 し 上 げ ま す 。
現在、策定を進めております、本市の教育行政の大綱につきましては、
今月16日に第3回の総合教育会議を開催し、施策の柱とする学校教育、
社会教育、文化振興、スポーツ振興の方針等について協議したところであ
り ま す 。 今 後 と も 引き 続 き 協 議 を 重 ね 、年 度 内 に 大 綱 を 策 定い た し ま す 。
また、本市の中学校区や、義務教育のあり方等については、小中教育環
境検討委員会において、熱心かつ活発な御議論をいただいており、来月に
は 答 申 を い た だ く 予定 で あ り ま す 。
敦 賀 市 立 看 護 大 学 につ い て 申 し 上 げ ま す。
本 日 か ら 一 般 入 試 の 前 期 日 程 試 験 が 行 われ て お り ま す が 、 出願 者 数 の 倍
率 は 、 前 期 、 後 期 合せ 2 2 . 0 倍 と 、 募集 人 員 を 大 き く 上 回る 出 願 を い た
だ い た と の 報 告 を 受け て お り ま す 。
大 学 の 地 域 貢 献 活 動に つ き ま し て は 、 市民 公 開 講 座 や 、 地 域の 看 護 職 を
対 象 と し た 看 護 研 究講 座 の 開 催 に 加 え 、来 月 1 9 日 に は 市 民の 皆 様 が 健 康
や 介 護 な ど に つ い て気 軽 に 話 し 合 え る カフ ェ 「 看 護 大 学 喫 茶」 が 開 催 さ れ
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ま す 。 こ の よ う な 活動 を 通 し 、 地 域 に 開か れ た 大 学 と し て 本市 の 活 性 化 に
寄 与 す る こ と を 期 待し て お り ま す 。
また、中期目標で指示した大学院と助産学専攻科の設置につきましては、
平 成 3 0 年 度 の 開 設を 目 指 し 、 昨 年 か ら文 部 科 学 省 と 協 議 を進 め て お り 、
来 年 度 以 降 、 申 請 する 予 定 と な っ て お りま す 。 こ れ に 合 せ 、大 学 院 開 設 等
に 伴 う 校 舎 改 修 の ため の 実 施 設 計 に 係 る 経 費 を 当 初 予 算 に 計上 さ せ て い た
だきました。
次 に 、 福 井 し あ わせ 元 気 国 体 ・ 大 会 につ い て 申 し 上 げ ま す。
国 体 開 催 に 向 け 、現 在 、 実 行 委 員 会 を中 心 に 県 、 各 市 町 等と 連 携 を と り
な が ら 本 市 で 開 催 され る 競 技 の 準 備 を 進め て い る と こ ろ で あり 、 新 年 度 か
ら は 運 動 公 園 プ ー ル、 野 球 場 等 の 整 備 に着 手 い た し ま す 。
ま た 、 県 と と も に、 国 体 ダ ン ス ・ 国 体ソ ン グ の 普 及 等 の 広報 活 動 を 推 進
し、市民の皆様の国体に対する機運を高めてまいりたいと考えております。
グ ラ ウ ン ド ・ ゴ ルフ 場 「 リ ラ ・ グ リ ーン 」 に つ い て 申 し 上げ ま す 。
現 在 、 指 定 管 理 者が 4 月 1 日 の オ ー プン に 向 け 、 順 調 に 準備 を 進 め て い
る と こ ろ で あ り 、 来月 か ら は 会 員 の 募 集も 開 始 さ れ ま す 。 オー プ ン 後 は 隣
接 す る リ ラ ・ ポ ー トと の 相 乗 効 果 に よ り、 市 民 の 皆 様 を は じめ 多 く の 観 光
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客 で 賑 わ う 新 た な 観光 拠 点 と し て 活 用 され る こ と を 期 待 し てお り ま す 。
次 に 、 総 合 運 動 公 園グ ラ ウ ン ド ・ ゴ ル フ練 習 場 に つ い て 申 し上 げ ま す 。
同 施 設 は 、 市 グ ラウ ン ド ・ ゴ ル フ 協 会等 か ら の 要 望 を 重 く受 け 止 め 、 4
月 以 降 も 存 続 す る こと と い た し ま し た が、 検 討 を 重 ね た 結 果、 グ ラ ウ ン
ド ・ ゴ ル フ に 限 ら ず 、 地 域 の 癒 し の 場 とし て 市 民 の 皆 様 が 多目 的 に 利 用 で
き る よ う 「 修 景 池 芝生 広 場 」 と し て 運 営す る こ と と し 、 今 議会 に 関 係 条 例
案 を 提 出 さ せ て い ただ き ま し た 。
地 域 コ ミ ュ ニ テ ィ の活 性 化 に つ い て 申 し上 げ ま す 。
公民館を生涯学習の推進のみならず、地域づくり等の幅広い活動の場へ
拡大する公民館のコミュニティセンター化につきましては、意欲を示して
いる粟野地区をモデル地区とし、取組を進めることといたしました。新年
度は、組織づくりをはじめとして、運営協議会等が主体的に活動できるよ
う 、 支 援 し て ま い りた い と 考 え て お り ます 。
次 に 、 男 女 共 同 参 画社 会 の 推 進 に つ い て申 し 上 げ ま す 。
第2次つるが男女共同参画プランにつきましては、計画期間が今年度末
までとなっていることから、新たなプランの策定に向け、策定委員会を設
置し、御審議をいただき、昨年12月に答申をいただいたところでありま
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す。答申では、新たに性的マイノリティーに対する相談業務への取組や男
女共同参画の視点からの地域防災活動の推進などが求められました。今後
は、この答申を踏まえ、来月中に新たなプランを策定してまいりたいと考
えております。
引き続き、性別にかかわりなく、その個性と能力を十分に発揮できる男
女 共 同 参 画 社 会 の 実現 に 向 け 、 積 極 的 に各 種 施 策 を 展 開 し てま い り ま す 。
敦 賀 港 の 振 興 に つ いて 申 し 上 げ ま す 。
昨年の敦賀港外貿コンテナ取扱個数は、過去最高には及ばなかったもの
の 、 一 昨 年 に 比 べ 増加 し 、 回 復 の き ざ しが 見 え て き た と こ ろで あ り ま す 。
内貿につきましては、新年度から苫小牧港へ運航する船舶の事業者を対
象 と し た 助 成 制 度 を創 設 し 、 貨 物 数 の 増加 を 図 っ て ま い り ます 。
今後とも更なる定期航路の安定、強化や利便性向上を図るとともに、港
湾管理者である県及び関係機関とともに、ポートセールスに全力で取り組
んでまいります。
ところで、増加する敦賀港の貨物需要に対応するため、県が鞠山南地区
多目的国際ターミナル第2期工事における埠頭用地造成事業に着手するこ
ととなりました。また、岸壁工事を担う国に対しましては、昨年12月に
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西 川 知 事 と と も に 早期 の 事 業 採 択 を 要 請し て き た と こ ろ で あり ま す 。
今後も敦賀港の物流拠点としての機能強化と大型クルーズ船の接岸に必
要な施設整備のための予算確保など、港の重点整備を国や県に強く働きか
けてまいります。
次 に 、 産 業 団 地 に つい て 申 し 上 げ ま す 。
田結地区で計画しております第2産業団地につきましては、敷地造成等
に係る詳細設計及び関係機関との協議を進めているところであります。今
後、用地交渉にも着手してまいりますが、事業推進に当たりましては、地
元 住 民 の 皆 様 を は じめ 関 係 各 位 の 御 理 解、 御 協 力 を お 願 い 申し 上 げ ま す 。
また、各産業団地への企業誘致につきましては、引き続き、情報収集や
積 極 的 な 企 業 訪 問 を実 施 す る な ど 全 力 を挙 げ て 取 り 組 ん で まい り ま す 。
農業振興について申し上げます。
TPPの大筋合意により、国は農業の体 質強化と経営安定化による「攻め
の農政」への転換を後押しするとしております。 中山間地域に属し、農家の
経営規模が小さい本市においても、将来にわたり農家の方々が安心して農業
経営を行えるよう、農業者の育成支援、地域の特色を活かした特産物の生産
支援を進めてまいります。
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また、大規模農業への転換を図るため、沓見、莇生野、金山における敦賀
西部地区土地改良事業の推進と、次世代に向け継続的に運営ができる営農組
織の設立を支援してまいります。
次 に 、 健 康 づ く りの 推 進 に つ い て 申 し上 げ ま す 。
「自分の健康は自分で守る」と言われておりますが、日頃から健康的な
生活習慣を実践し継続することは、個人の努力だけでは難しいことでもあ
ります。
そのため、本市では、健康に対して関心が低い方や、一歩踏み出して行
動できない方であっても、気軽に健康づくりに取り組める環境を整えるた
め 、 「 イ キ イ キ 健 活! プ ラ ス 1 」 運 動 を展 開 し て ま い り ま す。
この運動は、個々の状況に応じて、普段の生活の中に無理なく取り組め
る健康づくりを一つでも始めていただき、働き盛りの世代の死亡要因に多
い生活習慣病や要介護に繋がる可能性の高い骨粗しょう症等を予防するこ
とにより、私たち一人ひとりが、元気で自立した生活を送れる期間である
健 康 寿 命 の 延 伸 を 図る こ と を 目 的 と し てお り ま す 。
新年度においては、健康管理センターを健康づくりの拠点とするため、
カフェ形式での健康教室の開催や、広報紙等での普及啓発、敦賀市立看護
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大 学 を は じ め と す る関 係 機 関 と の 連 携 強化 等 に 取 り 組 ん で まい り ま す 。
このような活動による市民の皆様の健康意識の高まりは、新たなまちの
魅力を生み出し、本市に転入された方の定住促進にも繋がることから、今
後は健康づくりの推進を人口減少対策の柱の一つに位置付け、積極的に取
り組んでまいりたいと考えておりますので、市民の皆様の御理解と御協力
を お 願 い 申 し 上 げ ます 。
介 護 保 険 事 業 に つ いて 申 し 上 げ ま す 。
国は、介護保険制度を改正し、平成29年度末までにこれまで全国一律
の予防給付として提供されていた介護予防訪問介護・通所介護を市町村が
独 自 で 取 り 組 む 地 域支 援 事 業 に 移 行 す るこ と と い た し ま し た。
本市におきましても、日常生活上の支援が必要な高齢者がこれまでどお
り地域で安心して在宅生活を継続できるよう、地域の支え合い体制づくり
を推進するとともに、既存の介護サービス事業所に加え、ボランティア、
NPO、民間企業等の多様な主体による多様な生活支援サービスを充実強
化 す る た め の 取 組 を進 め て ま い り ま す 。
次 に 、 市 民 福 祉 会 館に つ い て 申 し 上 げ ます 。
同館は、平成24年度に市民福祉会館管理運営検討委員会よりいただい
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た管理運営のあり方等についての答申に基づき、現在、暫定期間として運
営を行っているところでありますが、利用者数の減少に歯止めがかからず、
ま た 、 施 設 の 老 朽 化 等 に よ り 維 持 管 理 経費 も 増 加 傾 向 に あ りま す 。
そのため、今年度末で暫定運営期間の満了を迎えることから、今後の施
設のあり方等について、関係課による検討会議などで庁内の議論を集約し
た結果、施設を廃止する方向で進めることといたしました。これまで3回
の市民等への説明会を開催し、御意見等をいただいたところであり、今後
は、パブリックコメントを実施するとともに、議員の皆様の御意見をお聴
き し て ま い り た い と考 え て お り ま す 。
市 立 敦 賀 病 院 に つ いて 申 し 上 げ ま す 。
平成28年度の診療報酬の改定につきましては、全体で1.03パーセ
ントの減となることが公表され、医療を取り巻く環境は厳しさを増してお
ります。そのため、病院経営における安定的な財政基盤を確立するために
は、より一層の医療の質の向上を図るとともに、多様化する患者ニーズや
医 療 政 策 の 動 向 に 的確 に 対 応 す る こ と が求 め ら れ て お り ま す。
このような中、新年度からの地方公営企業法全部適用への移行に当たり、
新たに設置する病院事業管理者につきましては、経営手腕に優れ、医療職
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の確保等に実績のある米島學現市立敦賀病院長が適任であると判断し、任
命 す る こ と と い た しま し た 。
今後は、病院事業管理者のもと、職員が一丸となり、病院理念に掲げる
「地域の医療をささえ、信頼され、温もりのある病院」の実現を期待する
ところであります。
次 に 、 今 回 提 案 いた し ま し た 平 成 2 8年 度 当 初 予 算 案 の 概要 に つ い て 申
し上げます。
新 年 度 予 算 の 編 成に 当 た り ま し て は 、さ き の 議 会 で 申 し 上げ ま し た と お
り 、 敦 賀 発 電 所 1 号機 廃 炉 の 影 響 に よ る 三 法 交 付 金 及 び 固 定資 産 税 の 大 幅
な 減 収 等 に 対 応 す るた め 、 経 常 経 費 の 削減 等 、 財 務 構 造 の 改善 を 目 指 し 、
行 政 の 棚 卸 し や 行 政の ス リ ム 化 に 全 庁 を挙 げ て 取 り 組 む と とも に 、 重 点 施
策 に は 優 先 的 に 予 算を 配 分 し た と こ ろ であ り ま す 。
な お 、 不 足 す る 一般 財 源 に つ い て は 、財 政 調 整 基 金 等 か らの 繰 入 で 対 応
いたしました。
こ う し て 編 成 し た 当初 予 算 案 は 、
一般会計
2 5 2 億 8 ,5 5 1 万 3 千 円
特別会計
1 8 2 億 2 ,1 5 5 万 5 千 円
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企業会計
1 0 3 億 6 ,2 6 7 万 6 千 円
合
5 3 8 億 6 ,9 7 4 万 4 千 円 と なり ま し た 。
計
こ れ を 、 前 年 度 6月 補 正 後 予 算 と 比 較い た し ま す と 、 一 般会 計 1 . 2 パ
ー セ ン ト の 減 、 特 別会 計 0 . 5 パ ー セ ント の 増 、 企 業 会 計 3. 6 パ ー セ ン
ト の 増 、 予 算 総 額 では 0 . 3 パ ー セ ン トの 増 と な っ た も の であ り ま す 。
主 な 事 業 に つ き まし て は 、 別 紙 お 手 元に 配 布 の と お り で あり ま す が 、 以
下 、 先 に 申 し 上 げ たも の を 除 き 、 予 算 編成 方 針 の 重 点 施 策 に掲 げ ま し た 3
つ の 項 目 に 従 い 順 次御 説 明 申 し 上 げ ま す。
まず、「交流人口増加に向けた受け皿づくりの推進」についてでありま
す。
多くの方々から好評を博している敦賀港イルミネーション「ミライエ」
等を主催する、「敦賀・鉄道と港」まちづくり実行委員会に対し支援を行
います。
中心市街地において、意欲ある新たなおもてなしの取組を進める店舗の
改修や、市民団体や商店街等が実施する賑わい再生の事業等に対し支援を
行います。
観光の振興では、NHK大河ドラマ「真田丸」において、主人公の真田
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信繁に大きな影響を与えた人物として、本市ゆかりの大谷吉継公が登場す
ることから、関連した事業を実施し市民の機運を高めるとともに、誘客に
つ な げ て ま い り ま す。
また、疋田舟川の景観整備や柴田氏庭園の保存修理事業にも取り組み、
地 元 の 方 々 と と も に賑 わ い 創 出 を 図 っ て ま い り ま す 。
次 に 、 「 人 口 減 少 対策 の 推 進 」 に つ い てで あ り ま す 。
産業振興の充実では、商工会議所が実施する敦賀ブランドの推進事業等
に対し助成するとともに、中心市街地での創業や二次創業への支援等の取
組 を 実 施 し て ま い りま す 。
子育て支援の充実では、子育て世帯の負担軽減策として、新年度から、
保育料等に係る多子軽減の対象を拡大することといたしました。また、公
共施設に乳幼児を連れて訪れる利用者の方の利便性向上のため、トイレへ
の ベ ビ ー チ ェ ア 等 の設 置 を 進 め て ま い りま す 。
さらに、親世帯と同居するために本市へ転入する子育て世帯や、U・I
タ ー ン 者 等 に 対 し てリ フ ォ ー ム 費 用 等 を助 成 し ま す 。
人材育成の充実では、市内での高等教育の充実強化を図るため、市立看
護大学への運営支援を行うとともに、学校教育では、なめらかな小中接続
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のため、小学6年生の進学先中学校での合同授業開催や、市全域での小中
一 貫 教 育 に 向 け た 、教 員 研 修 や 専 門 の 学校 支 援 員 の 配 置 を 行い ま す 。
次 に 、 「 行 財 政 改 革の 推 進 」 に つ い て であ り ま す 。
第6次行政改革大綱や公共施設等総合管理計画の策定を行うとともに、
新地方公会計制度導入のための財務会計システム整備、下水道事業の公営
企業会計移行に向けた資産評価、休校校舎の利活用の検討等を実施します。
次 に 、 一 般 会 計 の歳 入 予 算 に つ い て 申し 上 げ ま す 。
歳入予算につきましては、景気の動向や国の地方財政対策等を十分勘案
のうえ、見込み得る確実な財源を計上し、収支の均衡を図りました。特に
市税につきましては、敦賀発電所1号機廃炉の影響や平成27年度の決算
見込み、地域経済の動向を勘案し、対前年度比2.0パーセント減で計上
いたしました。
このほか、地方譲与税等については、国の地方財政対策等を参考に、見
込み得る確実な額を、国・県支出金につきましても、事業ごとに見合う額
を計上し、繰入金につきましては、財政調整基金及び事業目的に見合う特
定目的基金から繰入れをいたします。また、市債につきましては、適債事
業 等 を 精 査 し て 計 上い た し ま し た 。
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以 上 が 当 初 予 算 案の 概 要 で あ り ま す 。
続いて、同時に提案いたしました平成27年度3月補正予算案について、
そ の 概 要 を 申 し 上 げま す 。
今回の補正予算案の内容は、国の補正予算に合わせた事業の前倒しをは
じめ、給与改定等による人件費の調整や事業の完了、財源の確定に伴うも
ののほか、県営事業負担金など予算措置を必要とするものについて補正し
た次第であります。
まず、一般会計では、国の補正予算で創設された「地方創生加速化交付
金」を活用し、再興戦略に掲げたハーモニアスポリス構想の策定経費、赤
レンガ倉庫ジオラマ館内の多言語音声ガイドシステム導入経費を計上いた
しました。
また、事業の前倒しとして、不正アクセスや情報漏えい等を未然に防止
するための情報セキュリティシステム整備事業、東浦地区における原子力
防護対策施設等整備事業を計上するとともに、来年度実施される年金生活
者 等 臨 時 福 祉 給 付 金事 業 を 計 上 い た し まし た 。
その他の補正予算といたしましては、職員の早期退職に伴う退職手当の
ほか、今後の財源不足に対応するための財政調整基金や、市庁舎の耐震対
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応を見据えた基金への積立金、選抜大会に出場する敦賀気比高等学校硬式
野 球 部 へ の 激 励 費 等を 計 上 い た し ま し た。
一般会計の歳入につきましては、国・県支出金について、これまでの決
定額あるいは現在見込み得る確実な額を計上するとともに、各種基金利子
な ど の 財 産 収 入 、 市債 等 の 調 整 を 行 い 、収 支 の 均 衡 を 図 り まし た 。
次 に 、 特 別 会 計 に つ い て で あ り ま す が 、 国 民 健 康 保 険 特 別 会 計 に つ きま
し て は 、 療 養 給 付 費等 負 担 金 の 精 算 返 還金 等 を 計 上 い た し まし た 。
ま た 、 市 立 敦 賀 病 院 事 業 会 計 で は 、 職 員 の 早 期 退 職 に 伴 う 退 職 手 当 、薬
品 費 等 の 補 正 を 計 上い た し ま し た 。
以 上 の 結 果 、 今 回の 補 正 予 算 案 の 規 模は 、
一般会計
1 4 億 3 ,6 5 2 万 3 千 円
特別会計
895万1千円
企業会計
2 億 2 ,3 0 7 万 1 千 円
合
計
1 6 億 6 ,8 5 4 万 5 千 円 と なり 、
補 正 後 の 予 算 総 額 は、
一般会計
2 7 3 億 9 ,7 3 7 万 円
特別会計
1 8 2 億 5 ,7 9 3 万 7 千 円
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企業会計
1 0 2 億 1 ,2 5 5 万 2 千 円
合
5 5 8 億 6 ,7 8 5 万 9 千 円 と なり ま し た 。
計
その他条例案などの各議案につきましては、いずれも記載のとおりの理
由 に よ り 提 案 し た 次第 で あ り ま す 。
次 に 、 本 市 に お 寄せ い た だ き ま し た 寄附 金 品 は 、 別 紙 お 手元 に 配 布 の と
お り で あ り ま す 。 寄附 者 各 位 の 御 芳 志 と善 意 に 対 し 、 各 位 とと も に 市 民 を
代 表 し て 厚 く 御 礼 申し 上 げ ま す 。
以 上 、 私 の 市 政 に対 す る 所 信 の 一 端 と今 回 提 案 い た し ま した 予 算 案 な ど
に つ い て 御 説 明 申 し上 げ ま し た 。
何 卒 慎 重 に 御 審 議 を い た だ き 妥 当 な る 御 議 決 を 賜 り ま す よ う お 願 い 申し
上げます。
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