(市民) 総合計画として、非常に大きな計画が立てられ、進んでいくことに

(市民) 総合計画として、非常に大きな計画が立てられ、進んでいくことになる。計画がどれだけ
進んだかを示すための目標を示すとのことだが、これまでの第 4 次までどのようなチェックがされ、
次にどのように生かされていくのか。これまでの計画の中のそれぞれのプロジェクトで、尻切れト
ンボになったものもあると聞いており、これからだれがどのようにチェックするのかが明確でないと、
総花的に出してもきちんとチェックされていないと認識している。
(行政) 第 1 次から第 2 次、第 2 次から第 3 次等、それぞれ確認しながら、次の計画の作成に入
っている。第4次総合計画については、昨年から市民会議の部会で、28の柱について個々に分
析した。例えば、「健康文化の推進」では、必ずしも日常的に運動している人の割合は増えてい
ないという分析のもと、第 5 次総計でさらに掘り起こしを進める必要がある、と分析している。ある
いは、「保健福祉医療の基盤整備」については、今後ますます高齢化が進むため、効率的な施
設利用を図っていくとしている。また、「障害者福祉」については、市内に入所施設が無いことか
ら、安定的なサービスが構築できる体制の整備を進めると言うことになっている。
以上のとおり、1 年間かけて市民の人と一緒に第 4 次総合計画を分析し、第 5 次総合計画で
は現況と課題という項目を記すことになっており、これを克服して、新しいまちづくりを考えたい。
(市民) これまでどのように生かされてきたか、システムのようになっているのかをお聞きしたい。
個人的には、そのようになっているとは認識していない。今後もどのような形で、だれがチェック
するのか、たとえば 3 年ごとにチェックして、公表して、その後の 7∼8年でどのように生かすか、
ということが入っているか、という点をお聞きしたい。健康都市を目指すことはよいことだが、この
ようなシステムが無いと、自己満足になるだけである。総合計画を立てた後に、きちんとチェックさ
れて次に生かされ、終わらなかったときはどうするか、ということが決められているか、ということで
ある。
(行政) 他市の総合計画はあるべき論だけで具体的なことが書かれていないことが多いが、大府
市の総合計画は昔から財政計画を立てて何が出来るか、具体的に事業計画を立てているのが
特徴である。それに基づいて何をやるかはっきりしており、進行管理をするために、基本構想、
基本計画とともに、3 年間の実施計画を立て、チェックしている。過去の総合計画でも、計画期間
の半分を過ぎたところで進行状況をチェックするシステムが出来ている。それを次の総合計画に
反映する形をとっている。やり方が少しずつ変わって、4 次総合計画から行政評価を取り入れ進
行管理している。第 5 次総合計画では、さらに進行管理が出来るような形で、マネジメントシステ
ムを取り入れようとしているところである。
(市民) 新駅が出来ると思われるあたりの家がかなり壊されているが、現在どのようになっているの
か。
(行政) 新駅設置については、第 3 次総合計画、第 4 次総合計画の中で、公共交通機関の充実と
いうことで新駅設置の推進という方針を立てている。地球環境問題と、高齢化社会に対応するた
めに公共交通機関の充実を行うということに対応し、新駅やバスの整備に取り組んでいる。一ツ
屋土地区画整理組合の事業が現在行われているが、将来新駅設置に必要な広場や軌道敷を
確保しながら、JR とも交渉して進めているというのが現状である。
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(市民) 休日の朝刊に、大府市の休日診療所の案内が出ているが、歯科、内科、外科など個々の
種別で見ることができないか。名古屋市の場合には、すべての診療科を揃えた休日だけの総合
の病院があるが、このようなことができないか。
(行政) 休日診療については、大府市医師団、大府市歯科医師会の協力を得て、当番制で実施
している。当番制なので、特に医療の方で、専門ではない先生が当たることもある。先生方からも、
休日の専用診療所を作るべきという意見はいただいたこともあるが、いずれにせよ先生方の協力
がないと出来ないことであり、今すぐという状況ではなく、ご意見としてお聞きしておく。毎月、先
生方と例会を行っているので、市民の方からもご意見があったということをお伝えしておく。
(市民) 今、盛んに病院のたらいまわしが問題になっているが、大府市ではそのようなことは無い
のか。
(行政) 救急業務に関して、産婦人科の関係でたらいまわしの結果お亡くなりになったという事例
が出ている。現在、大府市の消防救急では、119番通報が入ると、まず状態を聞き、通信指令
員が状況によっては口頭指導し、一方で現場に駆けつける。現場で救急救命士が状況を見て、
近くの病院や第 3 次総合病院、つまり救急救命センターのある病院に搬送する。現在は、長寿
医療センターに6∼7 割を搬送している。また、かかりつけのある方、特に刈谷市の刈谷豊田総
合病院にかかっている方がかなりある。他には、保健衛生大学病院、中京病院、愛知医科大学
病院などで対応している。
生命危険のある場合は、愛知医科大にドクターヘリがあり、大府市内なら 5 分から 7 分以内に
到着するという状況である。ドクターから救急救命士が直接指導を受けながら搬送しているので、
現在のところ大府市ではたらい回しは発生していない。
(市民) 明成町 2 丁目の途中で下水道が止まっているが、今後どのような計画になっているのか。
(行政) 下水道事業については、まずは大府市全体で1302haある市街化区域をH25年までに
完了したいと考え、整備を進めている。ご質問の箇所は市街化調整区域であり、H25年までに
市街化区域を整備した後、まちづくり計画をつくり考えていきたいと思うので、今しばらくお待ち
いただきたいと考えている。
(市民) スムーズに移動できる道路整備、安心安全な移動空間の充実の関連で、旧来から非常に
狭い道があり、現在歩行者と車と自転車が混じり合って道を利用しているところがある。例えば、
マックスバリュから名古屋市に抜けていく道は非常に危ない。また、共西町の本郷から白は池を
通って東海市に向う道も、人は少ないが車が非常に通る。本郷から行くと、大府市域内は非常
に道が狭く、知多中央道のガード下は車一台分しか通れないが、東海市に入ると愛知用水の隧
道では広くなる。旧来からある道の改良については、どのように考えているのか。
(行政) 安全安心な道路整備、また、スムーズに移動できるということで、道路には二つの使命が
ある。第 5 次総合計画の部会では2つの方針で検討している。基本的には都市計画道路という
ものがあり、計画のとおり順次整備をしていくことにより、生活道路に入っていく車の率が下がり、
問題がかなり解消できると考えている。
都市計画道路以外の道路についても、ご指摘の共和駅東線については、区画整理事業で歩
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道が整備された後、木の山北崎線まで歩道が無く道路もカーブしているということで、前々から
整備をしたいと考え、地元の方とも協議している。出来れば来年度あたりから、どのような道路整
備を進めるかということを検討していきたい。
また、長草東海線は、各懇談会場で常にご指摘のある道路で、東海市から大府市に入ったと
たん急に狭くなる。これについては、知多中央道の下は東海市に向かって左の方に計画道路が
あり、ボックスも出来ていて半分以上の用地買収が済んでいるが、現在事業休止路線となってい
る。県では、現在市内で 4 つの大きな路線で事業展開しており、これらとの絡みも含めて今後と
も県に要望していきたいので、よろしくお願いしたい。
(市民) 昭和 47 年から 40 年にわたる都市目標である「健康都市」については、何の不満も無い。
しかし、今、地球的に大激変が起こるのではないか、と考えている。
一つは食料の争奪戦、食に対する安全。それから、災害の問題もいつ起きるか分からない。
市民が自らの安全を確保していけるような具体的な策はどこになるのかという問題から、健康都
市というものを、安全安心な生活を考えるという都市目標、あるいは地域ぐるみの健康ということ
から、表現として考察をいただいてはどうか。背景が、地球的規模で変わってきたということで、
検討する必要があるのではないか。食の安全に関しては、例えば、大府市は自給率を何%にす
る、といったような視点で総合計画を策定していただきたい。
行政経営の中で、「戦略的」という表現もあるが、財政の問題の中で「戦略的な財政運営」とは
何か、行政ではあまり使わない言葉なので、非常にユニークで期待感を持っている。
以上、意見として聞いておいていただければよい。
一点だけ、財政的には 10 年先も心配ないのかどうかということだけお答えいただきたい。。
(行政) 10 年後に財政が大丈夫かといわれると、今、自治体を取り巻く環境が大きく変化しており、
分からないと申し上げるしかないが、現在大府市は全国でもトップクラスの財政力を誇っており、
全国の自治体と比べると、ほかの自治体が全部沈没しても、大府は残っているといえる。もし他
の都市がつぶれれば、国が何らかの政策を取るとは思うが、大府市は十分安心していただいて
大丈夫と考えている。総合計画を作る際には、現状と将来考えられる要素を盛り込んで財政計
画を立てており、ある程度高い財政力を維持した形で目標としている。
(行政) 10 年は大丈夫です。なぜなら、大府市の財政構造は、税収の約60%が住民税と固定資
産税であり、これは現在の税制が続く限りは、さほど大きく変化しない。法人住民税は、現在景
気が良く、さらに収入が多くなっているため、財政状況が全国でもトップクラスになっている。
問題はその10 年の先である。今の状況は、みなさんがお作り頂いたもので、昭和 30 年代に愛
知用水を引き、工場を誘致していただいたことが、花が咲いているものである。ただこれは今まで
の貯金であり、これからの 10 年は次の 20年先のための計画を作ってみたい。子どもやお孫さん
の働く場所などを作りたい、大府市が良いまちでありたいと思って第 5 次総合計画を作りたいと
考えているので、よろしくお願いしたい。
(市民) うちの子はこれから幼稚園に行くところだが、他のまちに比べると幼稚園の数が少ない
気がしている。どこの幼稚園もスクールバスでないと行けないし、すべて私立だが、入園のため
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に申し込みに前の日から並ぶという状況が起きていると聞いている。市として、どのように対応し
ているのか知りたい。
(行政) 市内の幼稚園については、確かに私立は 4 園しかなく、保育園は公立が13園ある。4∼5
年前までは夜中から並んだということがあったが、現在聞いているところでは、競争の厳しい園は
1つで、それ以外はさほど競争は厳しくないので、そこまでの心配は要らないと思う。
これまで大府市で幼稚園をつくってこなかったのは、市民の皆様から、夏休みなどの無い保
育所の方が良いと言う声が強かったからである。しかし、最近現実的には幼稚園も競争が厳しく
保育園化しており、延長保育や夏休みの保育もやっていると聞いている。
(市民)
スーパーに行くと、外国人の方が非常に多いと感じている。どのような方が多いのか知ら
ないが、今後も外国人の数は増えると思うので、まちづくりや市民活動に関して、外国の方も一
緒になってやっていけるようなことを今後の 10 年という計画の中で、取り入れて欲しい。
(行政) 大府市には、現在2600人弱、人口の3%ぐらいの外国人の方が暮らしておられる。今後、
全国的にも増えてくると思う。この付近でも、梶田の県営住宅では、定員の 6 割が外国の方とな
っている。文化国際課で、多文化共生ということで、外国人の方たちと、言葉や学校の問題など、
いろいろな問題を解決しながら共生していくために取り組んでいくということを、総合計画の中に
入れて行きたいと考えている。
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