時の記念日

全 校朝 会の話 ⑦
時の記 念日
2013.6.10
校長
西谷
秀幸
今 日 は 、 6 月 1 0 日 、「 時 の 記 念 日 」 と い い ま す 。「 時 間 の 記 念 日 」 と い う 意 味 で す 。
な ぜ 、6 月 10 日か と いう と 、今 か ら1300年 以上 前の 6 月1 0 日に 、日 本 の一 番中 心だっ
た 場所 に、初 めて 時計が つけ られた から なので す。
し かし 、 時計 とい っ ても 校 舎に つ いた り教 室 にあ っ たり する み んな が 知っ てい る ような
時 計 で は あ り ま せ ん 。「 水 時 計 」 と い っ て 、 小 さ な 穴 か ら 水 が 落 ち る 量 を チ ェ ッ ク し て 時
間 を 計 る 時 計 で す 。 そ し て 、 鐘 や 太 鼓 を 鳴 ら し て 、「 今 、 何 時 で す よ … 」 と 時 刻 を 知 ら せ
て いま した。
こ の水 の 量を チェ ッ クす る 仕事 は 、2 人の 博 士が 交 替で 行っ て いた そ うで すが 、 とても
重 要 な役 目 なの で、 居 眠り を した り 遅刻 した り 場合 の 罰は 、大 変 厳し く 、仕 事を や めさせ
ら れて しまう こと もあっ たん だそう です 。
学 校で は 、勉 強の 時 間、 休 み時 間 、給 食の 時 間な ど 、今 、何 を する 時 間か 1つ 1 つがき
ち ん と決 ま って いま す ね。 時 間を 守 ると いう こ とは 、 昔か らと て も大 切 なこ とだ っ たので
す 。皆 さんも 、時 計を見 て、 自分か ら行 動でき るよう にな ってほ しい と思い ます 。
お話 を終わ りま す。今 週も また、 大縄 をがん ばりま しょ う。
〈先生方へ〉
今週 は 、大 縄の日 なの で 、こ の話 をしな いつ もりで いま したが 、看 護当番 の先 生から「 時
間 守 る こ と 」 に つ い て の 話 が あ り ま し た の で 、「 時 の 記 念 日 」 に ち な ん で 話 を し ま し た 。
「 時 間を 守 る」 とい う こと は 、相 手 から 信用 し ても ら える ため の 大切 な 約束 事で す 。時間
を きち んと守 って くれる 人は 、約束 も守 ってく れると いう 共通点 があ るから です 。
教 室 で も 、 様 々 な 場 面 で 「 時 間 を 守 る こ と 」「 自 分 で 時 計 を 見 て 行 動 す る こ と 」 な ど を
指 導 して い るか と思 い ます が 、改 め て、 全校 で 取り 組 んで いき ま しょ う 。例 えば 、 高学年
で は5 分前行 動が 意識で きる といい です ね。各 学年の 実態 に合わ せて ご指導 くだ さい。
教 師側 と して は、 授 業の 開 始時 刻 と終 了時 刻 の厳 守 です 。こ れ は教 師 とし ての 基 本です
の で、 子供た ちに 手本を 示し ていき まし ょう。
ま ず、 授 業は 時間 に なっ た らす ぐ に始 めま し ょう 。 遅れ た子 を 待っ て いる と、 授 業がダ
レ て いき ま す。 決ま り を守 っ た正 直 者が 馬鹿 を 見る こ とと なり 、 時間 を 守っ た子 も ダレて
き ま す。 遅 れた 子は 遅 れて も 待っ て いて くれ る と思 い 、次 から も 早く 来 るこ とは 、 ほとん
ど あ りま せ ん。 です か ら、 授 業は 時 間で 始め る とと も に、 出だ し は「 フ ラッ シュ カ ード」
な どを 使って テン ポ良く 授業 を進め 、正 直者が 得をす るよ うにし てい くとい いで すね。
ま た、 授 業は 絶対 に 延長 し ない こ と、 時間 で きち ん と終 わる こ とで す 。教 師の 話 の途中
で 授 業 終 了 の 時 刻 に な っ た と き は 、「 途 中 で す が 終 わ り ま す 」 言 っ て 、 潔 く 終 了 し ま し ょ
う 。よ ろしく お願 いいた しま す。
〈参考〉 時の記念日について
天 智天皇 10年 の4月25日に 漏刻(水時 計)が設 置さ れ、宮 中に 時がつ げら れるよ うに
なっ たのを 記念 するも ので す。こ の天 智天皇 10年4月25日 を太 陽暦に 直す と671年の6
月10日にな るた め、大 正9(1920)年 に6月10日 が「時 の記 念日」 に制 定され まし た。
大 正中期 とい う時代 背景 からも うか がえる ように 、衣 食住を はじ めとし た社 会生活
の近 代化推 進の 中で、 特に 時間厳 守、 時間割 による 行動 規律、 時間 を節約 する ことに
よる 効率性 の向 上が近 代生 活の基 本と して位 置付け られ ました 。
今 では、 実に さまざ まな 記念日 があ ります が、各 種の 記念日 のな かでも 「時 の記念
日」 は最初 に定 められ た記 念日の 1つ という ことが でき ます。
水時計とは?
小 穴のあ いた 容器か ら流 出する 水の 量によ り時 間を測 る装 置。最 も古 くから 用い
られ た時計 の一 つで, 日時 計と違 って 夜間や 曇天 でも使 える 。現存 最古 のもの はカ
イロ 博物館 にあ る前1400年 ごろの 水時 計。