市民をつなぐ 明日への架け橋 市民活動情報紙 LIAISON VOL.2 秋号 発行日2011.10.01 (リエゾン) LIAISON(リエゾン)はフランス語で「心の架け橋」また「交流」「仲立ち」といった意味があります。 「食」を通して伝える 湘南NPOサポートセンター (2011・6よりNPOサポート平塚を名称変更しました) コミュニティの必要性 「食」は私たちにとってとても大切なこと、そして何より楽しみでもあります。私たちは古来から食べることを通して、 人と人とのコミュニケーションを育んできました。リエゾン秋号は、「食」をキーワードに、地に足をつけて、人と人と のつながりを大切に活動している4つの団体を紹介します。 『食』でつながる ワーカーズ・コレクティブ ご ち そ う さ ま あたたかい心までお届けします 野菜満点のお弁当は1つ600円(+配送100円) 「美味しかった」という一言が何より嬉しい と話す、新井さん(左)と大渕代表(右) 地産地消の食材を使って、美味しい お弁当を届けたい!お弁当を届けるだ けでなく、利用者さんの安否確認まで が、私たちの仕事です!という代表の 大渕君子さん。 できたてのお弁当を届ける時に交わ すひと言が、利用者さんとの絆づくりに かかせないといいます。今の時期は暑く て、外へ出るのも一苦労、ましてやマン ションの高層階にお住まいの高齢者さ んにとっては、家の中にこもってしまうこ とも多いのではないでしょうか? ご商売で忙しくお昼の支度もままな らないというご店主、そのご家族、出産 後の育児に追われ、栄養バランスまで 手が回らない若いママさんなども、会員と なってごちそうさまのお弁当を利用されて いるようです。ここでも先輩ママの経験を 十分に生かしてい るんですね。まさ にコ ミュニケーションの大切さを、お弁当を通し て実践しています。 手一 づつ く一 りつ し愛 ま情 すを こ め て 地場産の野菜にこだわりを持つ 配達に間に合わせるために大忙しの厨房の様子 ワーカーズ・コレクティブごちそうさま 事務局: 平塚市諏訪町 T E L: 0463-73-8905 F : X: 0463-31-1875 お弁当: 現在火・水・木のみ承ります 受付時間:10:00~17:00(月~土) 一番の魅力は何と言っても手づくりの味 と地場産の食材。お弁当のふたを開けて びっくり!豊富な野菜料理が所狭しと色 合いも鮮やかに詰められています。 お豆腐の入ったふ んわ り煮込みハン バーグ、卵ときくらげの炒め物、かぼちゃの 煮物、季節の地場野菜に白いご飯。この 季節の地場野菜というメニューがポイント で、その日はリッチーナという白ウリの珍し いお野菜の煮物、なすといんげんの胡麻 和え。どのお惣菜も野菜本来の味をそこ なうことなく、心まで温かくなってくるような 美味しさでした。 「塩分控えめなど食事制限のある方も 多いのですが、うまみ成分を上手に使え ば、美味しくいただけるんです」と新井さ ん。新井さんは料理研究家としてこの道 40年の大ベテラン。専門はフランス料理と 中華料理とのことですが「なんの味もしな い食事はつまらないですよ、実は隠し味 にお醤油をほんの少し入れると日本人の お口に合うんです。」と美味しさの秘訣を 教えてくださいました。 ごちそうさまのメンバーはこのお2人を 中心に15名が活動中。現在は新井さんの お宅のキッチンが作業スペースですが、 注文も増え新しい拠点を探しているとか。 加えてスタッフも募集中。 ごちそうさまのお弁当をぜひお試しくだ さい。“s” Page 2 LIAISON (リエゾン) NPO法人 WE21ジャパンひらつか ‘ 『食』でつながる みんな de Cafe 国籍を超えて交流できるカフェ ウイ ‘ デ カ フ ェ みんな de Cafe(WEショップ旭店隣) 住 ニジュウイチ WE21 ジャパンひらつか、は地球環境を守 るために、寄付で動くリサイクルショップを 運営して、その事業の収益をアジアのNGO の支援にあてています。主に女性たちの自 立支援や地域開発に役立てられています が、一方的な支援ではなくてわかちあい、 共に生きる社会を目指しています。 所: 平塚市徳延563-2-101 デ T E L: 0463-36-5264 土曜日 13:00~17:30 火・金曜日 子どもの英会話教室 木・金曜日 パソコン教室 カ フ ェ ‚みんなdeCafé‛は多文化共生のための 活動のひとつとして、外国籍市民と地域の 住民が交流できるように、2009年2月に WEショップ旭店の隣りにオープンしまし 営業時間:月・水・木 11:00~17:30 た。代表の古屋さんにカフェの魅力を伺い ました。「平塚にお住まいの多国籍の方が 気軽に相談でき る、そ ん な 場 所 でありたいと思っ て い ま す。」と 話 していました。 多くに方に利用して ほしいと語る古屋さん 多文化共生社会を目指す ※開催時間はお問合せください WEショップは、平塚では徳延と代官町に あります。徳延の旭店はボランティア全部で 15~16人で運営しているそうです。主婦が ほとんどなので、週1回くらいのシフトを組ん で、無理のないように配慮しているとか。 WE21ジャパンひらつかにとって、この度の 東日本大震災をどう受け止めたかを聞い てみました。 「私たちは一方的な支援ではなく共に生 きることをめざしているんですが、震災の 時は支援してきたフィリピンやカンボジアか ら逆に募金が送られてきたんですね。むこ うの貨幣価値を考えると、彼らの数万円は 日本ではものすごい大変な金額なわけで す。その支援の心を無駄にしないようにし ほんのりと苦味のある水出し コーヒーは本場仕込み。 おすすめです! たいと思いました。チャリティバザーをして 得た収益金と募金を合わせて現地で復 興支援を行っている3つのNPOに送りまし た。WEを信頼して募金をしてくださる方も たくさんいたんですよ。」 ピリッとした辛さが魅力のキーマカレー こだわりのコーヒーとキーマカレーはおすすめ アイスコーヒーを入れる片倉さん。時々話し 相手もしてくれるので、一人で行っても十分 楽しい。優しいお母さんです。 市民活動を応援します コ ー ヒー の 他 に は チ ャ イ や マ ス カッ ト ティーなどの飲み物や、ボリビア料理・ブラ ジル料理なども提供しています。 おすすめのメニューは、コーヒーと日替 わりケーキ。それとキーマカレー。食の文化 交流を通じて外国籍の方が地域に溶け 込む拠点でありたいとのこと。 英会話やパソコン教室なども開催中。 “k” フェニックス保険サービス㈱ 〒254‐0806 平塚市夕陽ヶ丘44-8 電話 ■携帯電話回収キャンペーン開催 マウンテンゴリラを守ろう! いらない携帯電話をWEショップ旭店に 持ってきてください。 ☎33-2022 10/5~11/2まで 皆さまに安心をお届けします 0463-24-1111 Page 3 市民をつなぐ 明日への架け橋 『食』でつながる 市民活動情報紙 NPO法人大磯福祉コミュニティ 大磯談話室 はまひるがお ほっとする場所でありたい はまひるがおは、大磯駅から平塚方面 に向かって歩いて徒歩5分の場所にありま す。カウンター席と2~4 人が座れるテーブルが 5つ。子どもたちが喜び そうな本が本棚に置か れ、店内をギャラリーとし の町大磯で一人ひとりが心穏やかに健や かに生活できることを願い、そのためのお 手伝い ができたらと い う願い で活動して います。」 お二人を頼って高 齢者や障害を持つ て無料で開放していま す“営利目的は丌可” お店には代表の若菜 さん“写真左”と相談員 でもある店長の市橋さん“写真右”がいま す。若菜さんは社会福祉施設を退職後、 私財を投じて「大磯談話室はまひるがお」 を開設。地域のコミュニティカフェとして、さ まざまな人々の心の拠り所としてゆったり とした空間を提供しています。「文化と歴史 方、午後には小学生 たちが三々五々集 まってきます。四方山 話に耳を傾ける市橋 さんの魅力は何と言ってもおだやかな話し 方と包容力。「話を聞いてもらうだけで気 持ちが軽くなりますよね。ここでは心を自 由にして何でも話せる雰囲気を大事にし て い ま す。」と 市 橋 さん。 大磯談話室はまひるがお 住 所: 中郡大磯町大磯960-3 T E L: 0463-67-9085 営業時間:月~土 10:00~18:00 定休日:日曜 ツバメの親子がお出迎え 巣こ をこ 作に っツ てバ いメ るが 人気のドライカレー⇒ 垣根を越えたつながりを大事にする 今、はまひるがおでは、小学生を対象と した「ものつくりおたのしみ箱~ちょんまげク ラブ」を始めています。海で拾ってきた石こ ろに絵を描いたり工作をしたり。発達障害 のあるお子さんは嬉々としてチャレンジして いるそう。若菜さんは「ここでは家と違って 汚す心配もなく思い切り好きなようにでき ちょんまげクラブでつくった作品 市民活動を応援します る。その間の時間は若いお母さんにとって も自分を取り戻す時間であったり、また子 どものことを忘れて真剣に創作してみたり と、双方にとって貴重な時間でもあるんで す。“大磯にお住いの書道家、陶芸家の伊 東裕昭先生にお手伝いしてもらっているそ うです。”地域でできる子育て支援の大 切さを改めて実感していています。」と話し ます。 「ものつくりおたのしみ箱」は2階にある 会議室で行われますが、この会議室は貸 し出しをしていて、PTAの集まりや、地域 活動の方々も 利用さ れてい ます。半日 3,000円ですが、コーヒーなどを注文して いただく場合は無料になります。 現在は大磯ガイドボランティアの拠点にも なっています。“s” 相続・遺言・成年後見のご相談 〒254-0075 平塚市中原3-11-1 カフェの入り口天井には、ツバメの 巣があり、そこで雛が生まれ育ってい ます。オスのツバメは羽が丌自由な ので巣作りはメスが大奮闘。子ツバ メの生育もオスが丌自由な分遅れて いました。そこに強力な助っ人が現れ ました。子育てを終えた他のツバメ夫 婦が餌運びをお手伝い。おかげで子 どもたちも無事成長、みんないっせい に南の島へ渡っていきました。 はからずもはまひるがおの子育て 支援の象徴になっているツバメが今 年も戻ってきました。みんなに愛され ているはまひるがおのツバメ一家で す。はまひるがおでは子育て中のお 母さんお父さんの立ち寄りは無料で す。“k” 行政書士FP武井事務所 所長 武井敦司 電話 0463-36-7111 http://www.takei-office.com/ 八幡山洋館を人が集まる場所に 旧横浜ゴム平塚製造所記念館 開館時間 9:00~21:30 休館日 毎週月曜日 “祝日にあたる場合はその後の休日で ない日” 12/29~1/3 入館料 無 料 お問合せ先 波花 〒254-0041 平塚市浅間町 1-1 TEL 0463-35-7114 楽しそうな参加者の皆さん 歴史と文化と人のつながり… 可愛いレターセットができました ナミ ハナ 波花 Mail:[email protected] http://sunday-breese.waynifty.com./hakonoha ア ウ イ ‐ ア オ テ ゙ サ ゙ イ ン <AUI-AO design> www.scn-net.ne.jp/-aui-ao/ Mail:[email protected] 「波花」“代表岡本聖子さん”は平塚にあ る八幡山の洋館“旧横浜ゴム記念館”の保 存・活用を目的に月に1度のお茶会と講座 を様々なテーマで開催しています。色んな 趣味や特技で一芸をお持ちの方を講師に、 参加者が学び、お手製のケーキや飲み物を 頂きながら、自由に会話を楽しむことが出 来ます。 先日行われた8/7(日”のお茶会は・・・ 大磯在住のペーパー雑貨ユニット<AUIAO design>さんによるオリジナルレター セット作り。こだわりの紙を用い、封筒や便箋 にヤギの絵を描き、切り貼り。「絵を描くなん て何年ぶりだろう~」という声も・・・。 仕上げに封筒の端をちょっと破って完成。 「白ヤギさんたら読まずに食べた♪」の一 節が頭の中に流れ、思わ ずク スッ と笑い がこぼれるユニークな作品が出来ました。 たまにはこんな素敵な手紙が貰えたらとっ ても嬉しいですよね? そしてお楽しみのデザートは、素材を生か した「スイカゼリー」「全粒粉とメープルシロッ プを使ったクッキー」「ハチミツとレモンと生姜 入りのジンジャーエール」ほどよい甘さの夏メ ニューは、見た目も涼しげでしかもヘルシー。 岡本さんは地元の食材を使い、極力無添 加をモットーにデザートもご自分で用意され ています。初対面の人が出会い、語らい、ほっ こり出来るアットホームな場所。「からだもここ ろも元気にワクワク♪」そうお話しくださった波 花さんは、一緒に企画できる会員さんも募集 中です!“m” 女さ 性わ にや 人か 気な でス すイ ー ツ は 読者の皆さまへ 身近な地域で元気に活動している団体を募集します! リエゾン秋号はいかがでしたか?東日本大震災は私たち の生活や人生感をも変えてしまうほどの天災と人災でした。 そこから学んだことは、まさに「自助」「共助」による助け合い の精神です。今、地域で生活する私たちにとって、顔の見え る関係づくりが大きな課題となっています。今回ご紹介した 4つの団体は、食をキーワードに人と人とのつながりをとても 大事に活動していました。 さて、リエゾンでは次号も平塚周辺地域で活躍している、 NPOの皆さんをご紹介していきます。掲載をご希望の団体 は、リエゾン編集部まで連絡をください。 ●募集期間:10月11日“月”~11月30日“水”まで ●団体名・氏名・連絡先を編集部までご連絡ください。 “メールまたは電話” ♥私たちも作ってみました! 4つの団体を取材して触発された湘南NPOサポセンのメンバーで、地場産 の野菜を使ったお弁当づくりに挑戦してみました。名付けて~高齢者にもカ ロリーを気にするサラリーマンや奥様にもピッタリのヘルシー弁当~ ・・・かんたんメニュー・・・ ♥平塚産のサバの塩焼き ♥ジャガイモと小エビのお焼き ♥オクラと茄子の天ぷら ♥人参の甘煮、枝豆 ♥こんにゃくのピリ辛煮 ♥胡瓜の即席づけ ここが違う!野菜はすべて手作りで無農薬 添え物の葉らんも自家製 天ぷらにはカレー塩をまぶしています ご飯にかける‘ゆかり’も自家製 ※作り方をお知りになりたい方は下記までご連絡ください。 『LIAISON“リエゾン”』は・・・ 応援してくれる方を募集しています NPOや市民活動の現場を「もっと知りたい」 と思う読者の目線を大事にしています。 湘南NPOサポートセンター 編集部で活動してみませんか? 特別な技術や経験よりあなたの興味・関心や好奇心を求め ます。詳しくは、気軽に編集部までお問合せください。 秋号編集協力者:鈴木惠子・柏原麻里・氏家真美・坂田美保子 は、NPOや市民活動をさまざ まな側面から応援しています。 当センターでは会員になって活 湘南NPOサポートセンター リエゾン編集部 TEL 0463-36-7111 動を支えてくださる方を募集し ています。 お問合せ・連絡先 〒254-0034 平塚市宝町3-1平塚MNビル1F Eメール [email protected] 編集責任者 坂田美保子
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