柏崎 新潟米ブランド強化に向けて一定水準 以上の品質・食味米生産の取組拡大 有坂 通展 柏崎農業普及指導センター また、タンパク質が 6.5%を超えないように、 栽培面から改善する取組も並行して実施しなけれ ばなりません。全出荷者の米サンプルの整粒歩合、 タンパク質や食味値等を分析した「お米通信簿」 を活用して農業者は食味のよい米づくりに取り組 んでいます。 今年も、多肥栽培や倒伏を防止するため、葉色 板による栽培指導会を実施するほか、農業者向け に稲作だより、地元ケーブルテレビ、FM放送等 を通じて肥培管理や水管理の指導を徹底していま 食味成分計によるタンパク質や食味値の分析 す。 さらに、安全・安心な米生産に向けて、農薬・ 柏崎地域では、平成 19 年から3年連続でうる 化学肥料の使用を慣行に比べて、3割以上削減す ち米の1等級比率 94%以上を達成し、高品質米 ることにも取り組んでいます。 産地の地位を確保してきました。しかし、現在の 新潟米の販売が伸び悩む中で、普及指導セン 農産物検査は、外観品質によって等級が格付けさ ターではこの区分集荷・販売の取組を最も重要な れていますが、食味に関しての成分分析はしてい 課題と位置づけ、農業者やJA等と一体となって ません。一般的に玄米に含まれるタンパク質が食 柏崎・刈羽米が消費者に信頼され、売れる米づく 味に関与し、タンパク質含有率が 6.5%を超える りにつながるよう取り組んでいます。 と食味が低下すると言われています。 このため、JA柏崎では平成 20 年産米 から県の新潟米ブランド力強化対策事業を 活用し、米のタンパク質含有率を調査する 取組を始めました。平成 21 年産コシヒカ リについて2か所の検査場で 405 点を調査 した結果、402 点(99.3%)が 6.5%以下で した。6.5%を超えた3点はしっかりと区 分し、JA柏崎のプライベートブランド米 としては販売しないこととしました。今年 度は、この取組を拡大して管内すべての個 袋検査で区分集荷するほか、カントリーエ レベーター1施設でも生籾でタンパク質含 有率の調査を実施する予定です。 区分集荷に威力を発揮する自動ラック式低温倉庫 5
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