防犯の手引き [web用pdf]

あなたとあなたの家族が安心して暮らすために
はじめに
一昨年の邦人の海外渡航者は約1,620万人を数
え、
また昨年の在留邦人数は約87万人に上りまし
た。
日本人が海外を訪れる機会が増えるにつれ、
邦
人の生命、
身体、
財産を脅かす各種犯罪の被害に遭
うケースも増えています。
このような状況は、
テキサス及びオクラホマ州
の各都市においても決して例外ではなく、
両州に
在住されている邦人の方々も何時、
強盗・誘拐•ス
リ等の犯罪に巻き込まれるか分かりません。
本手引きが、
皆様の防犯に対する心構えの一助
となれば幸いです。
防犯の心構え
その1.基本的な心構え
その2.住居について
その3.日常生活での留意点
その4.自動車を使用する時の留意点
犯罪への対応
その1.スリ、置き引き等
その2.路上強盗
誘拐・襲撃への対策
その1.通勤・旅行時の対策
その2.自宅・事務所等における対策
その3.万一への備え
メキシコ国境周辺都市の安全対策
その1.国境付近の特殊事情
その2.犯罪防止のための留意事項
資料 :テキサス州の最近の犯罪動向
防犯の心構え
基本的な心構え
折角の海外での生活を一転し
て暗い思い出としないために
は、日頃からの心構えが一番
重要です。
何よりも自分と家族の安全は自分達で守るとの心構えが基本です。
「予防」こそが最良の危機管理。そのための努力を惜しんではなりません。
悲観的に準備し、楽観的に行動します。
以下では、普段生活する上で
の防犯に対する一般的な心構
え、留意点をまとめました。
現地での行動の三原則は、
「目立たないこと」
「行動のパターン化を避けること(行動を予知されないこと)」
「用心を怠らないこと」
であり、現地の文化・風俗・慣習や価値観を十分に考慮した上で行動しなければ
なりません。
住居の安全対策が生活面での安全対策の基盤です。
現地社会に早く溶け込み、治安情勢、対日感情等に関する様々な情報が常に得
られるようなネットワーク作りを心掛けましょう。
精神衛生と健康管理に留意しましょう。
住居について
住居の選定
家を決める時には、地域の治安状況を確認する必要があります。この場合、次の様な所は
避けた方が賢明です。
高速道路(または逃げ道となる幹線道路)の出入口に近い家
表通りから見えない家
玄関周辺に樹木が生い茂り、賊が潜みやすい家
夜間、周辺の照明が十分でない家
住居の防犯
カギをかけることが防犯の基本です。
住宅における犯罪の場合、ほとんどの侵入手口がカギのかかっていないドア、窓からの侵
入で、カギのかかっているところを壊してまで入ってくる例は稀です。外出の際だけでな
く、在宅の際にもカギをかけることを習慣付けましょう。
日常生活での留意点
近所付き合い
日本のように手土産をもって引っ越しの挨拶に回る習慣は無いようですが、機
会あるごとに隣人と会話を交わし親しくなるように心掛けましょう。
電話
電話は、緊急の際、警察を呼ぶ手段となりますので、必ず加入しましょう。その
際、電話会社に電話番号の電話帳への不掲載を依頼することもできます。その分
別途料金が必要となりますが、電話会社の番号案内でも調べられないようにす
ることができます。
電話がかかってきたときは、相手が名乗る前に自分の番号や名前を教えてはい
けません。
親が在宅かどうか見知らぬ人が電話で尋ねてきたら、不在の場合でも、家に居る
が手が離せないので名前を残すようにと受け答えるよう、子供達にも日頃から
指示しておくようにしましょう。
防犯の心構え
犯罪への対応
訪問者に対する注意
訪問者があっても、直ぐには扉を開けず、覗き窓などから訪問者の身元を確認し
ます。不審な同伴者はいないか、付近に不審者はいないか、良く確認します。
身元を確認した後、扉を開ける際にも、まず安全チェーン(用心鎖)をかけたま
ま細めに開け、再度確認してから扉を開けます。
長期間家を留守にする場合
近所の人に新聞、手紙類の収集を依頼するか、郵便局、新聞社にバケーションホ
ールドを頼んでおき、留守宅であることがなるべく分からないようにしましょ
う。
夜になったら自動的に電灯を点滅させるセンサーやタイマーが安く手に入りま
すので利用されるのも良いでしょう。また、地域によっては、警察による特別巡
回を依頼することができますので、所轄の警察に問い合わせて下さい。
自動車を使用する時の留意点
駐車場や自宅のガレージは、一番犯罪の起こりやすいところです。駐車する場合
は、次のことに注意して下さい。
車にはできるだけ警報装置を備え付けましょう。
ほんの 1,2 分でも車を離れる場合はカギを抜き、施錠するよう心掛けて下さい。
貴重品は、車の中に絶対に放置しないように心掛けて下さい。
いくらドアにカギをかけたからといっても気休めでしかありません。車の窓を
壊されて車の盗難にあうケースもあります。置き引き、スリに続いて多いのがこ
の被害です。
やむを得ず、車内に荷物を放置する際には、荷物をトランクにしまう等外から見
えない位置に移動するようにしましょう。
日頃から防犯に心掛けていて
も、犯罪に巻き込まれてしまう
こともあります。
以下では、実際に犯罪に巻き込
まれた際の対応をまとめまし
た。
駐車場に駐車する場合は、柱の陰、バンタイプの車の隣、外見上手入れの悪い車
の隣は避けるようにし、人目の多いところに駐車しましょう。
車に乗るときは、周囲に人が潜んでいないか十分気を付け、車内の安全を確かめ
たらすぐ車内に入り、ドアをロックしましょう。
凶悪犯罪の多くは、ガレージ内で発生しています。
自宅のガレージは常に整頓し、賊が潜むような死角を作らないようにしましょ
う。
スリ、置き引き等
被害を少なくするためには、多額の現金を持ち歩かない、人前で現金をちらつかせない、バッグはファスナーや留め
金を自分の方に向けて保持するといった点に注意し、取られそうになったら大声を上げる、時々自分の後方を確認す
る等、警戒心を高揚させる必要があります。
万一盗難にあった場合は、必ず警察に届け、盗難品がリストアップされている警察証明書を入手しておきましょう。
盗難品が見つかったときや、保険の請求に必要になります。
路上強盗
路上で強盗にあったときは、抵抗せず金を渡した方が怪我がなくて済ことが多いと言われています。
その際、いきなり内ポケットに手を入れて財布を出そうとすると相手にピストルを出す動作と誤解され、刺されたり
撃たれたりすることがあります。むしろ、金のありかを教え、相手に取らせる方が無難と言われています。
強盗に遭わないためには、夜間の一人歩きを避け、危険な地域に近付かないことです。また、夜間人影のない駐車場も
被害に合う確率の高い場所です。
誘 拐・襲 撃 へ の 対 策
通勤・旅行時の対策
犯罪者は、犯行前にその標的とする者の行動を下調べするので、通勤や買い物の際は、その経路や時間を変えましょ
う。
不必要な夜間の外出はできるだけ避け、外出する場合は帰宅時間を家族又は信頼できる友人に告げておきましょう。
過去の例では、車の乗降の際が特に危険です。不審な車や人物が居ないか注意し、また、待ち伏せ予防のために、自宅
や事務所前等に駐車中のタクシーは可能な限り利用しないようにしましょう。
車で走行する際は、次の点に留意して下さい。
尾行車の有無に注意し、尾行されていると気が付いたら目的地に直行せず、最寄りの警察署やショッピングセンタ
ー等に退避する。 退避場所がない場合には、クラクション等を鳴らし、周囲の人やパトカーの注意を引く。
道路ではなるべく中央車線を走り、交通渋滞している道路・事故発生現場・デモ等の集会が行われている場所等は
回避する。
ドアは必ずロックし、窓は僅かしか開けない。
ヒッチハイカー等を同乗させない。
駐車時には、短時間でも必ずドアをロックする。
寂しい田舎道を避け、用のない区域には立ち寄らない。
乗車前に車の内部、車台の下を点検し、不審物が見つかれば、自ら手を触れることなく当局に届け出る。
誘拐及び殺害を目的とする襲
撃の 80%以上は、車での移動
中に起きています。
このため、自宅周辺及び勤務
先周辺の警戒、自動車運転時
の注意が、誘拐・襲撃対策の基
本となります。
自宅・事務所等における対策
設備面での安全対策は十分に施す。
不必要に自分、家族、自宅、事務所等の写真を撮らせない。
見知らぬ者はたとえ子供であっても、家・事務所に入れない。
犯人は予め、セールスマン、電気・ガス・電話保安員等を装い、標的とする者につ
いて事前調査を行うことが多いので、見知らぬ訪問者やいたずら電話などが頻繁
にある場合には警察に通報する。
自分や家族の行動・所在をむやみに他人に知らせない。
万一への備え
差出人不明の郵便物、小包等の処理に注意する。
万一の誘拐事件に備え、必要書類(パスポート、保険関係書類、アメリカ及び日本での連絡先リスト等)、医療関係記
録(病歴、血液型、常用薬名とその入手先、特定の持病、掛かり付けの医者名等)を整理し、これらの所在等を信頼でき
る同僚、家族に判るようにしておきましょう。
特に身代金支払い問題については、予め相談あるいは委任する人物を定め、その旨を限られた同僚、家族に知らせて
おきましょう。
誘拐された時の心構え
万一捕えられて孤独な状態におかれても、家族、関係者等多くの人々が安全な救出に努力していることを忘れず、
常に冷静沈着を心掛け、情勢を有利に導くよう強い意志を持って行動する。
犯人は、一見合理的な人柄に見えても、決してノーマルな行動をすると考えてはならない。
犯人の指示には出来るだけ従い、挑発したり刺激しないようにし、特に物理的抵抗は絶対にしない。
逃走のチャンスは殆どないと思わなければならない。注意深く計算して逃走成功の最善のチャンスがある場合以外
には逃走を計らない方が賢明。
家族、友人、会社のことは出来るだけ話さない。
連行される際は、移動時期、方向、速度、距離を記憶し、道標、臭い、声、音を含む全ての外界の動きに注意する。
犯人の容貌、性格、動作や言葉の特徴に注意する。
犯人とある種の相互理解の雰囲気を作ると、こちら側に有利に事が運ぶことがある。
メキシコ国境周辺の安全対策
テキサス州とメキシコとの国
境は総延長 1500kmに及び、
エルパソ、ラレド、マッカーレ ン等のマキラドーラ・ゾーン
(保税輸出加工地域)には、日系
企業の進出も目覚ましいもの
があります。
本編は、これらメキシコ国境沿 いの都市における駐在員の方
々への生活上の注意事項をと
りまとめました。
国境付近の特殊事情
マキラドーラ・ゾーンのメキシコ側の都市は、賃金、失業率、インフラなど米国
と比べ大幅な格差が存在します。これらの都市では、米国が目と鼻の先にあるた
め、米国への密入国や麻薬等の密輸の舞台となっています。米国への密入国者の
殆どが着の身着のままでやってくるため、密入国の前後の生活費のために犯罪
を起こすケースもあります。麻薬の密輸は年々大掛かりになっており、組織同士
の抗争に巻き込まれる虞もあります。
そして何より、誘拐をビジネスとしている集団もあり、これら犯罪の対象となら
ないよう、日頃から注意を怠らないようにしましょう。
犯罪防止のための留意事項
常に地元の事情に精通するよう努めること
治安の良い国から悪い国へ通勤している駐在員の場合には、居住地を地元と意識しがち
ですが、地元意識を勤務地にも持ち、地元新聞、テレビ等で現地の犯罪事情に関する情報
収集に努めましょう。
「自分も犯罪被害者となりかねない」との意識を持つことが、被害
防止上極めて重要であり、安全対策の出発点となります。企業や駐在員間で日頃から、連
絡を密にし、情報を共有することも大いに役立つでしょう。
また、勤務地の事情に関心を持つ人でも、長年安全な居住地から通勤していると治安情
勢や社会事情に大きな格差があることへの認識が薄れがちです。豊かな居住地ではあり
ふれた車でも、貧しい勤務地では高級車となります。こうした落差を常に認識して行動し
ましょう。
安全対策を十分施すこと
職場の安全対策
誘拐犯は常に狙いやすい対象を探しています。従って安全対策を十分立てていること
を外部に印象付けることが大切です。日頃からハイレベルの現地政府、警察等と密接な
関係を保っておきましょう。
職員が犯人に買収されないよう身元確認を厳重にし、金銭問題などの悩み事がないか
等、監督を怠らないことが必要です。また、日頃から職場のモラルを高める等の環境整
備も重要です。
通勤途上の安全対策
通勤時間帯と通勤ルートは複数用意し、適宜変更しましょう。また、通勤途上で最も誘
拐されやすいのは、ルート変更の難しい家庭や職場の近くと言われていますので、その
付近では特に注意が必要です。
運転テクニックを会得しておくことも有益です。
家庭の安全対策
戸締まりは厳重にし、ドアの開閉時に充分注意を払い、警察官や商売人、友人を名乗る
者でも、必ずドアスコープなどで確認しましょう。 また、使用人等住居に出入りする
ものが買収、脅迫されていないか常に注意を怠らないようにして下さい。 自分を取り巻く環境の変化に常に注意すること
犯人グループは、少なくとも数週間から数ヶ月間被害者の行動を監視しています。通勤
時間帯とルートを複数用意し、適宜変更することは言うまでもありませんが、自宅を
出てから帰宅するまで自分を取り巻く環境に変化がないか、常に注意を払い、異常を
感じたら直ちに本社に連絡して、速やかに一定期間現地を離れるなどの措置を躊躇な
く取ることが、誘拐の防止に最も効率的と言えます。
資 料:テ キ サ ス 州 の 最 近 の 犯 罪 動 向
防犯アドバイス
以下は、ヒューストン市警察がまとめ
た防犯のためのアドバイスです。繰り返
しになるアドバイスもありますが、こ
れを参考に日頃から防犯を心掛けまし
ょう。
自動車盗に対する防犯アドバイス
ア. 車に乗る前には、車の周囲及び車内を良
く点検し、異変を感じたら車から離れる
こと。
イ. 車のキーは予め用意しておき、
素早く乗
り込むこと。
ウ. 運転中はドアをロックし、窓は閉めてお
くこと。
エ. 信号等で停車する場合も前の車との間に
十分な距離を確保すること。
オ. 可能な限り中央寄りの車線を走行するこ
と。
カ. 犯罪多発地帯や不案内な地域には乗り入
れないこと。特に深夜•早朝は慎むこと。
キ. 尾行されていないか、時々後方を確認す
ること。尾行されていると思ったら、家に
は帰らず、警察、消防署などの安全なとこ
ろへ向かうこと。
ク. バン、トラック、車内が見えないような車
の近くは避け、目的とする建物の入口に
近い、人目の多い明るいところに駐車す
ること。
ケ. 車から降りる前に周囲を確認すること。
コ. 駐車した車の中での食事、睡眠、読書、化
粧は避けること。
サ. 後ろから追突された場合にも、加害者を
怪しいと感じたら最寄りの警察か消防署
に逃げ込むこと。
シ. 自動車盗に遭い、特に相手が武器を持っ
ている場合には、すぐに車を明け渡し、逃
げること。
窃盗に対する防犯アドバイス
ア.
イ.
ウ.
エ.
オ.
カ.
キ.
ク.
ケ.
コ.
サ.
シ.
犯罪の発生動向
連邦捜査局(FBI)の統計によれば、テキサス州の 2001 年の犯罪発生率は 2000
年に比べ下記犯罪では全分野において増加しています。主要犯罪で見ると、人口1
0万人当たりの犯罪発生件数は 5,152件で、2000年の 4,955件より約 4%増大し
ており、この数字は全国平均の約5倍となっています。
対前年比
発生件数
件名
+7.6% +4.0% +16.8% +4.0% +8.1% +5.0% +10.2%
1,332 8,169 35,348 77,306 204,362 669,625 102,667
テキサス州における犯罪件数 (2001年)
各主要都市の犯罪発生動向
テキサス州内の主要都市における 2001年の犯罪発生件数は以下の通りです。ヒュ
ーストン及びダラスにおいては、人口10万人当たりの犯罪発生件数は、下記のす
べての分野において全国平均を上回っています。
ヒューストン
ダラス
サンアントニオ
オースチン
エルパソ
267
240
100
26
20
3
945
660
492
262
203
11
9,921
8,330
2,146
1,171
775
124
12,286
8,546
6,808
1,670
3,388
336
25,108
20,635
14,018
7,439
2,553
1,567
69,371
53,611
66,694
29,276
22,039
6,235
24,089
18,984
6,240
3,366
1,836
713
生け垣等は、ドアや窓を覆い隠さないよう マッカーレン
に良く刈り込んでおくこと。
玄関や車庫などの外灯を設置すること。
テキサス州主要都市における犯罪件数 (2001年)
窓やドアにはしっかりと鍵をかけること。
なお、ドアの鍵は閂式のものが好ましく、
閂は最低でもドアの枠に1インチ入り込
むものにすること。
外扉は頑丈なものが好ましいが、ガラス部
45
405
1,090
2,643
8,405 29,771
3,516
分を含む扉の場合には、内側からも外側か オクラホマ
らも施錠の解除に鍵が必要な二重シリン
(参考) オクラホマ市における犯罪件数 (2001年)
ダー閂式錠を設置すること。
常に家の中に誰かが居るように見せかけ
ること。家を空けるときには、ラジオをつ
けたままにしておく、いくつかの照明を点
灯させておくなどの措置をとること。
長期間家を空ける場合には、近所の人に注
意してもらうようにする、
新聞の配達を止
めてもらう、
近所の人に郵便を保管しても
強盗に対する防犯アドバイス
らう、必要であれば芝生の手入れについて
調整しておく、警察に不在になる旨伝えて
ア. 強化ドアを持ち、外への避難口及び電話を備えた避難室を作っておくこと。
おくなどの措置をとること。
訪問者に対し、
むやみにドアを開けないこ イ. 強盗にあったら、自分を危険にさらすような行動とらないこと。基本的には犯人の指示に従うべき
であるが、可能であれば警報装置を作動させる。職場においては、予め打ち合わせてある合図で他の
と。
まず、
のぞき窓から訪問者を確認する
職員に警告を発する。
ようにし、
更に身分証明書の提示を求めた
り、
疑わしい場合には訪問者の職場に電話 ウ. 人種、年齢、身長、性別、衣服、髪の毛や目の色、傷や入れ墨などの犯人の特徴を覚えておくこと。その
他、共犯者の数、逃亡手段及び方向、逃亡車の特徴及びナンバー、武器の特徴も覚えておくこと。また
をかけて確認をとること。
、犯人が触ったものを覚えておくと、犯人割り出しの際に有益です。
セールスマンなどを家に入れた際には、
た エ. 事件後はすぐに警察に電話するとともに、犯行現場をそのまま手つかずの状態にしておくこと。目
とえ数分であっても一人にさせないこと。
撃者が居る場合には警官が到着するまで待っていてもらうこと。
また、電話をかけさせないこと。
オ. 防犯のための計画を練り、訓練を行うこと。職場においては、強盗への対応、警察への連絡方法、避難
家の中であっても、
お金や貴重品は金庫の
路、職員間の合図、警報装置の使い方などを確認しておくこと。
中に入れておくこと。
カ. 職場は照明を点灯させておくこと。また、玄関口には、犯人の身長を測るためにメジャーを貼ってお
家の鍵に自分の名前や証明書の番号など
く、ビデオカメラを設置するなどの措置も考えられる。
の記載のあるものを付けないこと。
キ. 銀行へ入金に行く際には、名札を外すとともに私服を着るようにすること。また、日中に複数人で直
追跡を容易にし転売を困難にするため、貴
接銀行へ行くべきであるが、銀行へ向かうルート及び時間は変えること。
重品には印を付けておくこと。
ク. 開店、閉店の際には、複数人で店の開け閉めを行い、一人は周辺の監視を行うこと。また、閉店後に客
近隣住民で監視組織を作ること。
を店に入れないこと。