2005年第1四半期の世界における携帯電話端末の販売台数は17%の

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参考資料
【米国発プレスリリース】
本資料は、米国ガートナーが発信したプレスリリースを一部加筆編集したものです。
本資料の原文を含め米国ガートナーの発信したリリースはすべて以下でご覧いただけます。
http://www.gartner.com/press_releases/pr2005.html
平成17年5月26日
(改定後6月20日配信)
ガートナー ジャパン株式会社
広報室
2005年第1四半期の世界における携帯電話端末の販売台数は
17%の大幅増を記録
第1四半期の好調な実績に基づき、2005年通年の世界販売台数予測を上方修正
ガートナー ジャパン株式会社 (所在地:東京都目黒区、代表取締役社長:日高信
彦) のリサーチ部門は、2005年第1四半期 (1~3月期) の携帯電話の世界販売台数
が合計1億8,060万台に達し、前年同期比17%増という高い数値を記録したと発表し
ました。四半期当たりの携帯電話の販売台数としては、2004年第1四半期の1億
5,370万台がこれまでの最高記録でしたが、世界中の全地域で販売が好調に推移し
た結果、2005年第1四半期に記録が塗り替えられました。
ガートナーの携帯端末リサーチ担当リサーチ・バイス・プレジデント、ベン・ウッド
(Ben Wood) は、「西欧および北米といった成熟市場では、買い換え需要が成長を支
えています。アジア・パシフィック地域では、旧正月等に伴う需要集中という季節的な
傾向が反映されています。また新興市場については、特に東欧、中東、アフリカ、中南
米などで需要が急拡大し、世界市場を支える要因となっています」と分析しています。
ベンダー別販売台数 (表参照) では、ノキアが北米以外の地域でシェアを伸ばしま
した。この点についてガートナーのアジア・パシフィック地域携帯端末担当の主席アナ
リスト、アン・リヤン (Ann Liang) は、「ノキアはアジア・パシフィック地域で高い実績を
記録していますが、特に中国本土では積極的な価格攻勢、マーケティングへの大規
模な投資、幅広い範囲を網羅した物流ネットワークを通じ、560万台を超える電話機
を販売しています」と述べています。
モトローラの携帯電話販売台数は、世界全体で3,030万台と堅調に推移しています。
同社の成功は、ブランド戦略の強化 (RAZR V3電話機の成功が大きく貢献) と携帯電
話事業者各社との関係強化によってもたらされた、とガートナーでは分析しています。
ベン・ウッド (前出) は、「特に新興市場向けの低価格・低機能製品に力を入れると
しているモトローラは、利益率を大幅に落とすことなく市場シェアをさらに広げるため
に、2005年はより一層の努力が必要になるでしょう」と述べています。
表
世界携帯電話端末対エンドユーザー販売台数:2004年
ベンダー
ノキア
モトローラ
サムスン
LG
シーメンス
ソニー・エリクソン
その他
合計
2005年第1四半期
販売台数
シェア (%)
(千台)
54,943.1
30.4
30,293.6
16.8
24,099.0
13.3
11,138.6
6.2
9,942.7
5.5
9,900.0
5.5
40,293.0
22.3
180,610.0
100.0
【参考】2004年第1四半期
販売台数
シェア (%)
(千台)
44,259.1
28.8
25,111.0
16.3
19,362.5
12.6
8,210.0
5.3
12,285.8
8.0
8,638.6
5.6
35,879.9
23.4
153,746.9
100.0
出典:ガートナー データクエスト (2005年5月)
サムスンも販売実績を伸ばしており、特に西欧市場での成績が好調です。同社は
ロシアでも非常に堅調な販売実績を記録しており、端末価格の値下げがその一因と
なっていると考えられます。同社のライバルであるLGは、CDMA方式の携帯電話端
末の販売に支えられ、北米で販売実績が堅調に推移しています。
市場シェアが1999年以来最低レベルにまで落ちたシーメンスにとっては、今期は
厳しい四半期となりました。ベン・ウッドは、「同社の携帯電話端末事業の将来は不確
定であり、携帯電話事業者各社と主要なチャネルの間で、シーメンスならびに同社製
品に対する信頼が失墜しつつあります」と指摘しています。
表にはありませんが、日本ベンダーでは、NEC、パナソニック モバイルコミュニケ
ーションズおよび三洋電機がそれぞれ第8位、第9位、第10位にランクインしています。
*
2005年第1四半期の結果を受け、ガートナーは2005年通年の世界全体の販売台
数予測を7億2,000万台から7億5,000万台 (対前年比13%増) に上方修正しました。
ベン・ウッドは次のように述べています。「新興市場において安価な携帯電話端末
が求められている一方で、より携帯電話の普及が進んでいる市場では、競争によって
携帯電話端末の低価格化が進んでいます。その結果、携帯電話端末の販売台数が
拡大している一方で、利幅は逆に縮小しています。特に規模の小さな端末メーカーへ
の影響は大きく、既に数多くのメーカーが利益を死守すべく奮闘しています。今後、こ
れらのメーカーの一部は買収され、数社は携帯電話市場から完全に撤退するであろ
う、とガートナーでは考えています」
* - 5月26日の配信では、誤記により、 「日本ベンダーでは、パナソニック モバイルコミュニケーションズ、NECおよび京セラがそれぞれ第8
位、第9位、第10位」となっておりました。ここに訂正の上、深くお詫び申し上げます。
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なお、本リリースに関する詳しい調査内容は「Market Share: Mobile Terminals
Worldwide, 1Q05 」 (http://www.gartner.com/DisplayDocument?ref=g_search&id=481260)
でご覧いただけます。
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