自己組織化による新規ナノ素材の開発

自己組織化による新規ナノ素材の開発
~鎖状、環状多糖を利用したナノ構造と機能の制御術~
-1,3-グルカン (鎖状多糖)
遺伝子キャリア
バイオセンサー
DNA,RNA
K. Sakurai et al., J. Am. Chem. Soc., 122, 4520-4521 (2000).
Denature
DMSO or NaOH
キノコ(スエヒロタケ)由来
不斉誘導
一次元のキャビティ
共役高分子
三重らせん
Renature
H2O or HCl
シゾフィラン (SPG)
可逆的
酸化還元制御
一本鎖
S. Haraguchi et al., Chem. Eur. J., 15, 11221-11228 (2009).
一本鎖
水溶化
高次組織化
カーボン
ナノチューブ
らせん形成能を有し、様々な
機能性材料を包み込むこと(包接)が可能
カードラン(Cur)
円偏光発光
一次元のナノ構造をもった機能性新素材を提供
ナノコンテナ
M. Numata et al., J. Am. Chem. Soc., 127, 5875-5884 (2005).
Y. Tsuchiya et al., Angew. Chem. Int. Ed., 49, 724-727 (2010).
鎖状多糖との複合化により発現する新機能
光学特性
電気化学特性
PEDOT-S単体
らせん構造を mPFS/SPGらせん
複合体モデル
形成
50
電位 (v.s. Ag/AgCl)
SPGと混合
mPFS
40
CPL/mdeg
外部刺激応答性
30
0.05 V
PEDOT-S
ランダムコイル
酸化状態
PEDOT-S/SPG複合体
共らせん
Cur-oeg
平面
らせん状高分子複合体
ねじれ構造が安定化
(抗酸化性を附与)
共役高分子の酸化還元特性を制御可能
0.3 V
耐酸化材料
20
高安定トランジスタ
溶液
色
S. Haraguchi et al., Chem. Commun., 6086-6088 (2009).
45
0
らせん多糖によるラッピング
5
400
Wavelength/nm
円偏光発光
450
外部刺激
フィルム
蛍光
/C
85
10
350
PT1
溶媒
蒸気
外部刺激に依存した色や発光の変化
多糖でのラッピングによるキラリティーの誘起
共役高分子に新たな機能特性を
付与する手法として有効
キラルセンサー ディスプレイ光源
T. Shiraki et al., Chem. Asian. J., 9, 218-222 (2014).
分子温度計 有害物検知センサ
遠隔操作デバイス
T. Shiraki et al., J. Am. Chem. Soc., 132, 13928-13935 (2010).
環状多糖を利用したメタロ超分子ポリマーによる不斉認識
D. Yoshihara et al., Chem. Eur. J., 19, 15485-15488 (2013).
金属イオンとして磁気的、光学的な物性発現が期待されるTb(III)を利用
原子間力顕微鏡による形態観察
a-CD非存在下で金属イオンを添加
5.67 nm
Tb(NO3)3∙5H2O
架橋型配位子 L
球状の凝集体
L/a-CD複合体をTb(III)が架橋
L
:
≡
1
2
a-シクロデキストリン(a-CD)
Tb(NO3)3∙5H2O
メタロ超分子ポリマー
a-CD
(D-グルコース6分子からなる
環状多糖で有機分子を包接可能)
0.00 nm
a-CDにLを内包させた後に金属イオンを添加
赤矢印のポリマーは直径が1.0-1.5 nm
→各々のポリマーが孤立して存在している
シクロデキストリンに架橋型配位子を内包させた後、金属イオンを加えることで一次元ポリマー構造を選択的に形成可能
Tb(III)超分子ポリマーの不斉認識能
不斉認識機構
L-酒石酸
認識する化合物としてTb(III)に配位可能なD-/L-酒石酸を使用
発光スペクトル
メタロ超分子ポリマー
L-酒石酸を添加
D-酒石酸を添加
円二色性スペクトル
メタロ超分子ポリマー
L-酒石酸を添加
D-酒石酸を添加
D-酒石酸
Tb(III)周りに対する立体障害
L-酒石酸 < D-酒石酸
Tb(III)
L-酒石酸のほうが立体的にTb(III)に配位しやすいことで
発光や円二色性の違いが生じた
D-/L-酒石酸の間で発光強度や円二色性シグナルの明確な違いが見られた
→ポリマー中のTb(III)が不斉認識部位として機能
環状多糖が有する包接能を利用することでキラルセンサーや
光学、磁気材料になり得る新規材料が創製可能に