ごみ処理に関するアンケート調査結果(概要版) 1.調査の概要 (1) 調査の目的 本市では、平成25年3月に策定した「第2次廿日市市一般廃棄物処理基本計画」において、① 排出抑制の推進、②再資源化の推進、③適正処理の推進という三つの施策の柱を展開する中で、 「家 庭系ごみ処理の有料化導入」を重点施策の一つとして揚げ、平成29年度までの導入を目指すもの としています。 このアンケート調査は、ごみ処理の有料化に対する市民・事業者の意向や取組状況を把握するこ とを目的として実施したもので、この結果は、ごみの排出抑制や分別の徹底を確実に進めるための 施策に関する基礎データとします。 (2) 調査対象と回収数 アンケート調査は、全市域を対象に市民 2,440 人、事業所 460 事業所を無作為に抽出して実施し ました。 市民アンケート 事業所アンケート アンケート数 2,440 人(世帯) 460 事業所 回収(回答)数 1,176 人(世帯) 166 事業所 48.2% 36.1% 1,175 人(世帯) 162 事業所 48.2% 35.2% 回収率 内有効 率 ※回収率 ・回収率は、すべて白紙のものを無効として集計しました。 ・属性に回答がない場合でも設問に回答されている場合は有効とみなしました。 ・属性に回答されていても設問に回答がない場合等は、設問ごとに有効・無効を判断しました。 (3) 調査方法 郵送によるアンケート調査票の配布・回収 (4) 調査内容 別途資料参照 (5) 調査期間 配 布 平成 25 年9月 13 日 期 間 平成 25 年9月 13 日~9月 27 日 ※平成 25 年 11 月 1 日消印分までを有効としました。 1 2.調査結果(要約) (1) 市民によるごみ分別(6種9分別) 適正処理と再利用を進めるための6種9分別については、「すべてわかる」と「大体わかる」の 合計が9割を超え、高い理解度でした。なお、年齢別には、若い世代において低く、高齢者になる に従い高くなっています。また、「必ず分別して出している」との回答も9割を超え高い状況にあ りました。なお、分別に用いるごみ指定袋は、大(45 ㍑)サイズが多く使われていましたが、世帯 人員数が少なくなるにつれ、中(30 ㍑)や小(20 ㍑)、さらには認定レジ袋の使用量が増える傾向 にありました。 (2) 市民によるごみ減量とリサイクル ごみ減量とリサイクルを進めるための3R(スリーアール)という言葉を「見たり、聞いたこと がある」とする回答は4割程度にとどまっています。また、具体的な取組は、買い物袋の持参、詰 め替え製品を使う、買いすぎ、作りすぎをしないなどが高い回答率でした。 なお、ごみ減量やリサイクルを進める「資源回収推進報奨金制度」、 「電動生ごみ処理機購入費補 助金制度」については、各々61.5%、35.7%が知っているとしていました。 (3) 市民におけるごみ処理費用負担の考え ごみ処理費用については、 「ごみを出す人がその量に応じて負担すべき」が 17.8%、 「ある程度の 負担はやむを得ない」が 32.8%でした。しかし、 「現状どおりでよい」も 47.9%でした。また、ご み処理手数料の有料化を導入するとした場合の配慮については、不法投棄対策、ごみ処理費内訳の 明確化、分別された資源ごみの無料化が7~5割、さらに、公平な仕組みづくりや経済的に困難な 世帯に対する配慮が2~3割程度の回答率でした。 なお、現在の指定袋制が実質的な有料化ではないことを知らなかったとする意見もあり、指定袋 制等導入の目的を整理することが必要であると考えられます。 (4) 事業者における処理責任とごみ処理費用負担の考え 事業系一般廃棄物は、排出者自らによる処理責任があることを9割の事業所が「知っている」と しています。また、処理費用の負担については、 「現状維持でよい」が 75.2%、 「負担が増えてもや むを得ない」が 18.8%でした。 (5) まとめ 市民のごみ処理に関する意識、実践度は高い状況にありました。また、ごみ処理コストについて は、「ごみを出す人がその量に応じて負担すべき」、「ある程度の負担はやむを得ない」の合計が半 数程度であり、ごみ処理に関する意識、取組状況を反映しているものと考えられます。ただし、 「現 状どおりでよい」とする意見も半数程度ありました。 本市では、ごみ処理の有料化導入は、排出者負担の公平性確保、ごみ減量や分別徹底等の取り組 みのインセンティブ(動機付け)と位置づけており、ごみ処理の有料化導入に関し、本アンケート 結果を踏まえ、平成 26 年度、平成 27 年度に「廃棄物減量等推進審議会」において、有料化の目的、 有料化方法、有料化とあわせて行うべき施策などについて検討していくものとしています。 2 3.調査結果 (1) ※グラフに示す「n」は有効回答数を示します。 市民アンケート ①アンケート回答者の属性 アンケート回答者を年齢別にみると、 市の年齢別人口比率に比べ 60 歳を超える方の回答が多く、 40 歳以下の方の回答は少ない傾向にありました。 〔性別/n=1,141〕 〔年齢/n=1,141〕 20歳代 2.7% 30歳代 10.0% 70歳代以上 32.2% 12.8% 21.4% 女 39.0% 52.9% 内:全市 外:調査結果 内:全市 47.1% 外:調査結果 〔地域/n=1,141〕 15.1% 大野地域 20.7% 1.8% 40歳代 11.5% 吉和地域 0.5% 23.5% 0.8% 佐伯地域 7.9% 19.2% 男 61.0% 15.4% 16.1% 宮島地域 1.7% 内:全市 外:調査結果 9.9% 64.0% 50歳代 16.1% 廿日市地域 69.2% 60歳代 27.5% ②6種9分別の排出方法の理解度(問2) 廿日市市では、適正処理と再利用を進めるため、ごみは6種9分別に分けて出していただくよう お願いしています。6種9分別の方法は、ご存知でしょうか。 現在の6種9分別の方法については、 「すべてわかる」が 40.6%、 「大体わかる」が 55.9%と理 解度は高い状況にありました。 年齢別には、40 歳代より若い世代において「すべてわかる」とする回答率が低くなっていますが、 一方で、高齢者になるに従い「すべてわかる」とする回答率が高くなっています。 〔合計/n=1,151〕 よくわからない 3.5% 〔年齢別/n=1,123〕 60歳代 すべてわかる 40.6% 50歳代 20歳代 8 0% 4 6 85 39 27 6 107 72 30歳代 よくわからない 13 166 139 40歳代 大体わかる 55.9% 大体わかる 170 すべてわかる 171 70歳代以上 5 82 5 18 20% 3 40% 60% 80% 100% ③3R(スリーアール)という言葉の認知度(問 11) 廿日市市、国・県では、ごみの適正処理を進めるため「3R(スリーアール)」を推進していま す。「3R」という言葉を見たり、聞いたことはありますか。 国が進める3R(スリーアール)については、 「聞いたことがある」が 36.5%、 「聞いたことがな い」が 63.5%と認知度は低い状況にありました。 年齢別には、40 歳代より若い世代は、50 歳代以上に比べ「聞いたことがある」との回答率が高 いことがわかりました。高齢者においては、「もったいない」という言葉が分かりやすいと考えら れ、認知度を高めるための工夫が必要です。一方で、40 歳代より若い世代に対しては、実践しても らうことが必要です。 〔合計/n=1,141〕 〔年齢別/n=1,115〕 見たり、聞いたこ とはない 279 見たり、聞いたこ とがある 70歳代以上 73 見たり、聞い たことがある 36.5% 見たり、聞い たことはない 63.5% 60歳代 206 100 50歳代 102 80 40歳代 60 71 30歳代 46 67 20歳代 11 20 0% 20% 40% 60% 80% 100% ④6種9分別の実践度(問3) あなたのご家庭では、ごみを6種9分別に分けて出していますか。 ごみ出しにおいて、 「ごみを6種分別に分けて出していますか」との設問については、 「必ず分別 して出している」が 94.5%と高い実施率でした。 「その他」と回答した理由は、 「分別の対象となる資源品の種類がよく分からないから」が 51.9% 「排出方法が難しいから」が 42.6%であり、引き続き分別方法の啓発が必要であると考えられます。 〔合計/n=1,145〕 たまに分別し て出している 4.9% 分別せずに出 している 0.2% 必ず分別して 出している 94.9% 〔『たまに分別している』,『分別せずに出している』 とする理由(複数回答)/n=54〕 分別の対象となる資源品の種類がよく分からな いから 排出方法が難しいから (分別をどのようにしてよいかわからない。) 分別した資源品を収集日まで保管しておく場所 がないから 分別するのが面倒であるから (少しぐらいよいと思ってしまう。) その他 4 51.9% 42.6% 33.3% 29.6% 5.6% ⑤ごみ指定袋の使用状況(問5) 現在、ごみ指定袋は大(45 リットル)、中(30 リットル)、小(20 リットル)の3種類の大き さと認定レジ袋がありますが、一番よく使っているごみ指定袋はどの大きさですか。 ごみ指定袋について、一番よく使っているサイズは、 「大(45 ㍑)」が 60.1%、 「中(30 ㍑)」28.6%、 「小(20 ㍑)」9.1%、 「認定レジ袋」2.3%でした。 世帯人員数別には、人員数が多いほど「大(45 ㍑)」を使用する家庭が多く、一方で、「小(20 ㍑) 」や「認定レジ袋」は、世帯人員数が少ないほど使用する家庭が多くなっています。 〔合計/n=1,165〕 認定レジ袋 小(20リットル) 2.3% 9.1% 〔世帯人員数別/n=1,159〕 中(30リットル) 64 大(45リットル) 42 1人 186 2人 大(45リットル) 60.1% 141 43 182 3人 中(30リットル) 28.5% 小(20リットル) 認定レジ袋 9 41 54 139 4人 11 4 23 61 5人 0% 20% 23 8 26 6人以上 8 0 5 40% 60% 80% 0 100% ⑥資源回収推進報奨金制度の認知度と資源回収の取組状況(問6・問7) 廿日市市では、子ども会等が取り組んでいる資源回収に奨励金を交付する「資源回収推進報奨金 制度」を設けています。この制度をご存じでしょうか。 あなたのご家庭では、資源回収にどのように取り組まれていますか。(複数回答) 資源回収に奨励金を交付する「資源回収推進報奨金制度」の認知度は、 「制度を知っている」が 61.9% でしたが、 「制度を知らない」との回答も 38.1%ありました。また、資源回収の取組状況は、 「地域 の資源回収活動に協力している」(64.1%)、「スーパー等の店頭回収に出している」(43.1%)の回 答率が高い状況にありましたが、 「取り組んでいない(市の収集に出している) 」も 24.2%であった ことから、引き続き制度の周知が必要であると考えられます。 なお、資源回収の取組状況の「その他」については、リサイクルショップや廃品回収業者、ある いは販売業者を利用しているとのことでした。 〔制度の認知度 合計/n=1,165〕 〔資源回収の取組状況(複数回答)/n=1,159〕 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 地域の資源回収活動 に協力している 制度を知らない 38.1% 64.1% スーパー等の店頭回収 に出している 制度を知っている 61.9% 43.1% 取り組んでいない (市の収集に出している) その他 5 80.0% 24.2% 2.1% 100.0% ⑦電動生ごみ処理機購入費補助金制度の認知度と生ごみ処理状況(問8・問9) 廿日市市では、生ごみの削減を目的に電動生ごみ処理機の購入費を補助する「電動生ごみ処理機 購入費補助金制度」を設けています。この制度をご存じでしょうか。 あなたのご家庭では、生ごみをどのようにされていますか。 電動生ごみ処理機の購入を補助する「電動生ごみ処理機購入費補助金制度」の認知度は、 「制度を知 っている」が 35.7%、 「制度を知らない」が 64.3%でした。また、生ごみの処理は、「燃やせるご みに出している」が 89.3%であり、 「電動生ごみ処理機や生ごみ堆肥化容器を利用している」との 回答は数%にとどまっています。 〔制度の認知度 合計/n=1,145〕 〔生ごみ処理状況 合計/n=1,106〕 電動生ごみ処理機 で減量している 1.8% その他 1.2% 生ごみ堆肥化容器 で減量している 7.7% 制度を知っている 35.7% 燃やせるごみに 出している 89.3% 制度を知らない 64.3% ⑧ごみの減量やリサイクルの取組状況(問 13) あなたのご家庭では、ごみをできるかぎり減らすことやリサイクルについてどのようなことに気 を付けていますか。(複数回答) ごみの減量等への取組は、 「買い物袋を持参し、簡易包装を店に求めている。 」 (84.6%)、 「詰め替 え製品を使う」 (75.7%)、 「買いすぎ、作りすぎをしない」 (58.4%)が高い回答率でした。その他 では、不用品を購入しないことや壊れにくい製品を選ぶことなどの回答率が3~4割でした。なお、 「その他」について具体的な方法をみると、生ごみ対策や買物時の工夫などの意見がありました。 〔n=1,158〕 (複数回答) 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 75.7% 詰め替え製品を使う 58.4% 買いすぎ、作りすぎをしない 42.2% すぐに流行遅れになったり飽きたりしそうな不要なものは買わない 40.2% 壊れにくく、長持ちする製品を選ぶ 30.6% 壊れたものは修理して何度も使う 23.5% 使い捨て製品を買わない 18.0% 不要品、中古品を扱う店やバザーやフリーマーケットを利用 10.0% レンタル・リースの製品を使う 3.7% とくに気にしていない 3.7% その他 6 100.0% 84.6% 買い物袋を持参し、簡易包装を店に求めている 友人や知人と、不要品を融通し合う 80.0% 1.9% ⑨ごみ処理費用の負担に関する考え(問 14) ごみ処理費用の負担について、どのようにお考えでしょうか。 〔合計/n=1,087〕 ごみ処理費用の負担については、「ごみを出す人がそ その他 1.5% の量に応じて負担すべき」が 17.8%、 「ある程度の負担 ごみを出す人がその量に 応じて負担すべきである 17.8% はやむを得ない」が 32.8%と合計で半数程度でした。 しかし、 「現状どおりでよい」も 47.9%でした。 年齢別には、 「現状どおりでよい」は、どの年齢層に おいても概ね同程度の回答率でしたが、若い世代ほど 「ごみを出す人がその量に応じて負担すべき」との回 現状どおりでよい 47.9% ある程度の負担 はやむを得ない 32.8% 答がやや高い傾向にありました。また、 「ある程度の負 担はやむを得ない」との回答は、高齢の世帯において 高い傾向にありました。 さらに、燃やせるごみの排出量別にみると、 「現状どおりでよい」との回答は、排出量の違いに 差はみられませんでしたが、「ごみを出す人がその量に応じて負担すべき」は、排出量の少ない家 庭において高い回答率でした。 〔年齢別/n=1,066〕 ごみを出す人がその量に 応じて負担すべきである ある程度の負担は やむを得ない 現状どおりでよい その他 70歳代以上 54 121 160 1 60歳代 45 50歳代 97 52 36 40歳代 30歳代 81 4 0% 20% 40% 2 14 7 9 1 45 35 24 20歳代 7 66 39 21 144 1 60% 80% 100% 〔燃やせるごみ排出量別/n=1,115〕 ごみを出す人がその量に 応じて負担すべきである ある程度の負担は やむを得ない 現状どおりでよい その他 22 83 105 4 100㍑以上 80㍑以上、100㍑未満 59 118 163 5 60㍑以上、80㍑未満 40 68 103 2 40㍑以上、60㍑未満 33 53 80 3 49 2 26 20㍑以上、40㍑未満 25 15 20㍑未満 0% 24 11 20% 40% 60% 80% 0 100% ※燃やせるごみ排出量の算出方法 一世帯あたり燃やせるごみ排出量(㍑/1週間・世帯)= 大袋使用枚数×45 ㍑+中袋使用枚数×30 ㍑+小袋使用枚数×20 ㍑+認定レジ袋使用枚数×5㍑ 7 ⑩ごみ処理手数料の有料化を導入するとした場合の配慮(問 15) ごみ処理手数料の有料化を導入するとした場合、どのような点に配慮しなければならないと思い ますか。(複数回答) 有料化を導入するとした場合の配慮については、 「不法投棄がないよう対策をとる」が7割弱と 最も多く、 「ごみ処理費用の内訳や根拠を明らかにする」、 「有料化による料金収入の使い道を明ら かにする」など、コストに対する意見や、 「市民により分別された資源ごみは無料でさせるように する」などが半数近くとなっています。 その他では、公平な仕組みづくりや経済的に困難な世帯に対する配慮に関する回答が2~3割で した。 〔ごみ処理手数料の有料化を導入した場合の配慮(複数回答)/n=1,096〕 0.0% 20.0% 40.0% 60.0% 68.3% 不法投棄対策 51.2% ごみ処理費の内訳や根拠を明確化 50.3% 分別資源ごみは無料 48.0% ごみ処理事業の効率化・コスト削減 36.1% ごみにならない製品づくり等を企業に働きかけ 30.3% 収集サービスの充実(大型ごみの戸別収集等) その他 80.0% 1.8% 49.0% 有料化による料金収入の使い道の明確化 44.3% 有料化料金の根拠を明確化 有料化による効果を明確化 34.8% ごみ減量に努力した人の負担軽減(公平な仕組) 34.1% 32.7% やむを得ずごみが多く出る世帯への配慮 26.9% 費用削減効果を市民へ還元 24.6% 経済的に困難な世帯に配慮 ⑪経済的に負担してもよいと思う金額(問 16) こうしたことが十分に配慮されたとして、あなたの家庭(世帯)において経済的に負担してもよ いと思う金額は1ヶ月あたりどの程度でしょうか。 有料化を導入するとした場合の配慮が行われたとして、経済的に負担してもよいと思う金額(指 定袋の製造費等を除く)は、 「現状どおり(負担なし) 」が 31.1%でしたが、月額にして「100 円」、 「300 円」、 「500 円」との回答もそれぞれ2割前後ありました。 この回答からすると、負担してもよい額は、月額にして「100 円まで」が 68.9%、「300 円まで」 が 44.7%となります。 〔合計/n=1,099〕 〔累計/n=1,099〕 1000円以上 現状どおり(負担なし) 31.1% 100円 24.2% 800円以下 2.2% 3.6% 25.0% 500円以下 44.7% 300円以下 1,000円以上 2.2% 800円 1.4% 500円 21.4% 300円 19.7% 68.9% 100円以下 31.1% 現状どおり 0.0% 10.0% 8 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0% ⑫自由意見 ごみ処理に関する意見(合計 312 件)は、有料化や行政への要望に関するものが多くありました。 有料化に関する意見は 128 件で、ごみ処理費用の有料化の導入に肯定的な意見が 24 件、否定的 な意見が 33 件、有料化を導入する場合に対策を求める意見が 48 件でした。(いずれか判断の付か ない意見は除外しています。) また、設問 15 で示した有料化するとした場合の配慮以外の意見として、 「現状の指定袋制が有料 化ではないことを知らなかった」 (9件)、 「指定袋制を廃止(税金で賄う、あるいは定額制) 」(11 件)とする意見がありました。こうした意見に対しては、有料化や指定袋制の目的について、整理 することが必要であると考えられます。 行政への要望に関する意見としては、有料化に関する要望のほかに分別収集に関するものが多く ありました。分別収集に関する要望を具体的にみると、分別パンフレット等の作成や配布に関する もの、指定袋に関するものが多くありました。 〔自由意見/n=312〕 意見数(重複集計) 0 有料化 行政への要望 分別収集 ごみ出し その他 指定袋 ごみ減量 不法投棄 資源物抜取業者 ステーション リサイクル コンポスト 野焼き ごみ収集 今後の処理 20 40 60 80 100 120 140 128 119 70 68 64 63 39 38 27 25 25 17 11 9 4 ◆具体的な要望 分別収集に 関する事項 指定袋に 関する事項 6種9分類の方法を、よりわかりやすくする 分別一覧表の再配布(古くなり、破損している) 年々複雑となるごみ分別について、刷新して再配布 詳しい冊子(あいうえお順でイラスト付きの見やすいごみ分別辞典)の配布 など 少人数用の指定袋(小の半分以下)の作成 ごみ量の少ない有害(電池)、小型複雑(ビンのフタ)、埋立ごみ(薬のビン)用指 定袋の作成 指定袋の材質を強くする。 ※ロール式ごみ袋(栃⽊県⼤⽥原市 HP より) ロール形式(手が結べる よう工夫されている)の作成 など 9 (2) 事業所アンケート ①アンケート回答事業所の属性 アンケート回答事業所の属性は下図のとおりです。 事業所の規模は、従業者数「5人未満」が 52.1%と半数を占めています。また、住居を兼用して いる事業所は 27.8%でした。 〔地域/n=161〕 宮島地域 5.6% 佐伯地域 10.6% 〔住居の兼用/n=151〕 100人以上 4.2% 50人以上、100人未満 9.2% 大野地域 20.5% 吉和地域 0.6% 〔規模(従業者数)/n=142〕 している 27.8% 30人以上、50人未満 5.6% 廿日市地域 62.7% 5人未満 52.1% 5人以上、30人未満 28.9% していない 72.2% ②事業者自らの処理責任の認知度(問2・問3) 産業廃棄物と一般廃棄物についてお聞きします。事業活動に伴って排出されるごみは、産業廃棄 物と一般廃棄物に分けられ、排出事業者が自ら適正に処理する責任があります。このことをご存 知でしょうか。 廿日市市では事業系ごみのうち、市の指定する区分に分別された一般廃棄物で、①事業者自らが 市の処理施設に運搬したもの、②収集運搬許可業者に収集・運搬を依頼したものを処理していま す。このことをご存じでしょうか。 事業系一般廃棄物の処理は、排出者自らによる処 理責任があることの認知度については、9割の事業 所が「知っている」としています。 加えて、廿日市市が処理するごみは、収集運搬許 可業者あるいは自らが運搬したものであることの 〔排出者責任の認知 n=158〕 〔市が処理するごみの範囲の認知/n=159〕 知らない 13.2% 8.9% 認知度についても同様でした。 しかし、1割程度の事業所は「知らない」と回答 しており、引き続き事業者への啓発等が必要である と考えられます。 内:排出者責任 外:市の処理範囲 91.1% 知っている 86.8% 10 ③費用負担に関する考え(問 12) 廿日市市では、燃やせるごみ1トンを処理するために 3.5 万円程度を要し、その大部分は税金に より賄われています。現在のごみ処理手数料は 10 ㎏あたり 105 円(消費税を含む)であり、排 出事業者には処理費用の一部を負担していただいています。このことをどのようにお考えでしょ うか。 〔処理費用の一部負担 n=133〕 現在、市の施設に搬入された事業系一般廃棄物の処理 その他 6.0% 手数料は、一部を負担するとして 10 キログラムあたり 負担が増えても やむを得ない 18.8% 105 円としていますが、このことについては、 「現状維 持でよい」が 75.2%でした。一方で、 「負担が増えても やむを得ない」が 18.8%でした。 この回答について、事業所の形態や規模、さらに排出 量との関連をみると以下のとおりです。 行政サービスを維持すると して現状程度の負担でよい 75.2% 有効回答数が少なく、 結果の有効性は小さくなります が、規模の大きい事業所において、 「負担が増えてもや むを得ない」の回答率が高い傾向にあります。 〔事業所の形態別/n=122〕 0% 事務所・営業所 工場・作業所 飲食店 ホテル・旅館 デパート・スーパー コンビニエンスストア 物販店舗 会館・娯楽施設 学校・保育所 教育・学習支援業 病院・医療機関 介護福祉施設 倉庫・配送センター 美容院・理容店 その他 10% 20% 30% 40% 50% 60% 11 4 70% 80% 90% 100% 36 0 12 4 1 0 0 0 1 0 1 1 1 0 0 8 0 2 1 1 1 0 0 2 1 8 1 0 0 1 1 1 1 1 2 1 2 0 1 13 負担が増えてもやむを得ない 1 行政サービスを維持するとして現状程度の負担でよい その他 〔事業所の規模別(従業者数)/n=119〕 0% 10% 20% 30% 40% 40人以上、50人未満 1 30人以上、40人未満 1 80% 90% 100% 0 5 1 3 0 2 20人以上、30人未満 0 1 3 0 2 15人以上、20人未満 5人未満 70% 5 3 50人以上、100人未満 5人以上、10人未満 60% 2 100人以上 10人以上、15人未満 50% 3 1 0 10 2 0 15 12 負担が増えてもやむを得ない 43 行政サービスを維持するとして現状程度の負担でよい 11 0 4 その他 また、市の施設で処理しているごみ排出量を指標としてみると、排出量の少ない事業所において 「負担か増えてもやむを得ない」とする回答が多い傾向にあります。なお、排出量が 100kg を下回 る事業所は、その9割が従業者数 20 人以下の事業所です。 〔排出量別(市において処理する量)/n=52〕 0% 100kg以上 10% 20% 30% 40% 50% 70% 80% 90% 100% 0 16 3 75kg以上、100kg未満 0 0 1 50kg以上、75kg未満 0 5 2 25kg以上、50kg未満 25kg未満 60% 1 13 5 負担が増えてもやむを得ない 1 3 2 行政サービスを維持するとして現状程度の負担でよい その他 ④取組を進めるための行政の役割(問 10) 事業系ごみは、事業者責任で減量化やリサイクルを進めることが原則ですが、あなたの事業所に おける取組を進めるために、行政が担う役割はどのようなことでしょか。 (複数回答) 行政に求める役割として、「リサイクル方法の紹介」、「減量方法等のマニュアルの作成配布」と する事業所が3割程度でした。その他では、「生ごみや剪定枝等の新しいリサイクルの構築」等が 求められています。また、特段の取組がなくてもごみ減量できるとする事業所も2割程度ありまし た。 〔取組を進めるための行政の役割(複数回答)/n=112〕 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 50.0% 33.0% 他の事業所で行われているリサイクルの方法の紹介 30.4% 業種別の減量方法を示したマニュアルの作成・配布 23.2% 特段の取組がなくても、ごみの減量を進めることができる 17.9% 生ごみや剪定枝の堆肥化等、新しい処理システムの構築 12.5% 古紙回収業者等の紹介窓口の充実 11.6% 試行的な取組実施と効果的方法の紹介 9.8% その他 7.1% 事業所の特性に合わせたごみ減量相談員の派遣 6.3% 事業所同士が共同で資源回収を行う組織(オフィス町内会)の育成 業者間で、情報交換や取組の意見交換ができる懇談会などの開催 40.0% 1.8% 以 12 上
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