スポーツ栄養学入門

下関市立勝山中学校
スポーツ栄養学入門
☆毎月19日は食育の日
10月 体育の日があります
中学生は男女ともに心身の発達が著しい時期です。
生涯にわたって健康的な生活を送るためには、自己の食生活を見つめ、自ら考え、自分自身で食事の管理
ができる知識や能力を身に付けることが必要です。
本校は、明るく元気な生徒が多く部活動に積極的に取り組んでいる生徒も多いので「勝ちたい」「強くな
りたい」という思いを、食事に対する興味関心と関連づけてくれたらと考えます。
栄養のバランスのとれた食事が、スポーツのためにも大切であることを知ってほしいと思います。
では、スポーツで勝つためには実際にどうしたらいいの??
朝食は昼食・夕食に比べ、簡単になりがちです。
朝から5つをそろえて、しっかり食べよう☆
普段は3食を主食・主菜・副菜・乳製品・果物の5つの料理でそろえよう!
主食
副菜
主菜
ご飯・パン・めん類・シリアル
体を動かすためのエネルギー源
主食をしっかり食べないと、活
動必要なエネルギーが不足し
てしまいます。
肉・魚介類・卵・大豆製品
<主な栄養素>たんぱく質
筋肉や骨や組織をつくる
+
食パン6枚切1枚
+
スパゲティ大盛り1皿
体の機能を調節し体調を保つ
主菜では脂質の摂り過ぎに注意。
食材や調理方法に気をつけて
料理を選びましょう。
例:目標エネルギー3500kcalの場合
お茶碗大盛り3杯・おにぎり大1個
野菜・きのこ・海藻・いも
<主な栄養素>ビタミン・ミネラル
低脂肪高たんぱく質食材
ヒレ肉・もも肉・鶏ささみ・低脂肪乳
マグロ赤身・豆腐・納豆
調理方法
揚げる
煮る
炒める
ゆでる
主菜の付け合せ程度と考えず、
メインのおかずとして十分な量を
食べるように心がけよう。
緑黄色野菜:200g
トマト、ほうれん草
人参、ピーマン、ブロッコリーなど
その他の野菜:250g
きゅうり、キャベツ、レタス
大根、たまねぎ、なす など
果物
牛乳・乳製品
ヨーグルト・チーズ
<主な栄養素>
たんぱく質
カルシウム
バナナ・かんきつ類など
<主な栄養素>
ビタミン
糖質
普通牛乳よりもカルシ
ウムたんぱく質が多く
含まれている低脂肪乳
を選びましょう。
果物を食べる機会がな
いという人は100%果汁
ジュースを飲みましょう。
かんきつ系果物ではV.C
補給ができます。
体調の調節
骨の材料になる
☆大切な水分補給
エネルギーに変換しやすい糖質中心で
その際にビタミン、ミネラルを忘れずに
ただし油の多いものや消化の悪いものは×
バナナなどの果物
エネルギーゼリー
けいれん予防に
カリウム・マグネシウム
が豊富なバナナを!
運動前には体を動かすためのエネルギー源となる糖質を摂り
ましょう。果物やエネルギーゼリーは吸収されやすい糖質の
かたちをしているので練習前に食べるには最適です。おにぎ
りやパンは糖質を多く含みますが消化に時間がかかるので練
習1~2時間以上前には食べておきましょう。
1時間をきったら食べ物では完全に消化できないのでゼリー、
アミノ酸などのサプリメント、ドリンクからエネルギーをとるよう
にしましょう。
(体重の2%の水分が出ると脱水症状になります)
糖質を多く含む食品+たんぱく質を多く含む食品
ビタミン・ミネラルの補給
クエン酸を含む
100%オレンジジュースや
梅干しは疲労回復に
効果的!
おにぎり・パン
牛乳・ヨーグルト
かんきつ系の果物
・体温の上昇を防ぐ(熱中症予防)
・筋肉のけいれん(足のつり)を防ぐ
・ドロドロ血液を防ぐ
☆水分補給のポイント
水分の摂り方としては運動する30分前ま
でに400~600mlの水分を摂ります。
運動中に壊れた筋の修復を助けるたんぱく質を摂りましょう。ま
た、ここでも糖質は欠かせません!練習で使ったエネルギーを
きちんと糖質で補給しないと、たんぱく質が筋の材料として働き
ません。糖質とたんぱく質の両方を摂るようにしましょう。
筋肉や体力の回復には、終了30分以内に糖質とタンパク質を
3:1の割合で摂ると効果的です。 汗とともに出てしまったビタミ
ン・ミネラルを水分と共に補給することも忘れずに。
①早めの補給を。→
渇きを感じる前に補給することが大事。
のどが渇いてからでは手遅れ!
②15~30分ごとにコップ1杯(100~200ml)
の補給を。→ 飲みすぎてもダメ!
③スポーツドリンクなら糖質(炭水化物)
補給も可能。→
水分補給とともに練習・試合中に
消費した糖質(炭水化物)補給も!
にしましょう。
消費した糖質(炭水化物)補給も!