第 170 号(平成 24 年 10 月 16 日号) 福岡市立こども病院・感染症センター 総務課給食係 発行 たとえばこんな朝ごはん、これらにはどのような栄養素があり、体にどんな働きがあるのでしょう。 目玉焼き ほうれん草のお浸し たんぱく質 脂質 ビタミン・ミネラル わかめと豆腐の味噌汁 ごはん 炭水化物 たんぱく質 ビタミン・ミネラル 五大栄養素 三大栄養素 炭水化物 脂質 たんぱく質 ビタミン ミネラル わたしたちは食べ物を体内に取り込み、それにより生命を維持しています。これらの体に必要なものを栄養素と いい、炭水化物、脂質、たんぱく質を三大栄養素、これにビタミン、ミネラルを加え五大栄養素とよびます。 それぞれの働きをみてみましょう。 生きるためのエネルギーを供給する栄養素。穀類や砂糖の主成分 炭水化物 <多く含む食品> で 1g=4kcal のエネルギー源となる。穀類や砂糖の主成分で、 うどん、スパゲティ、パン、 食物繊維もここに分類される。 さつまいも、バナナ など 炭水化物と同様、エネルギーの供給源としての働きがあります。 <多く含む食品> 脂質 たんぱく質 1g=9kcal と効率のよい栄養素ではあるが摂り過ぎると動脈硬 油、バター、アボガド、ごま、 化などさまざまな疾患の引き金になる。 ベーコンなど からだの骨や組織、筋肉、血液をつくる栄養素。アミノ酸が複数 結合したもので、20 種類ものアミノ酸が、さまざまな形で組み <多く含む食品> 肉、魚、卵、豆腐など 合わさり、たんぱく質を作っている。 ビタミン ミネラル からだの発育や活動を正常に機能させるために必要なもの。体内 ● 水溶性ビタミン で必要量を合成することができないために、食品で補わなければ ビタミン B、ビタミン C ならない。水に溶けやすい水溶性と油に溶けやすい脂溶性があ ● 脂溶性ビタミン り、サプリメントでの脂溶性ビタミンの過剰摂取に気をつけなけ ビタミン D、ビタミン A、ビ ればならない。 タミン K、ビタミン E ミネラルは体内に約 5%、約 40 種類存在している。含量は微量 カルシウム、ナトリウム、鉄、 であるが重要な生理機能を担っている。不足するとさまざまな欠 亜鉛、カリウム、ヨウ素など 乏症を引き起こすため、バランスのよい食事が大切である。 献立を考えるときに主食、主菜、副菜をイメージしながら作ると栄養のバランスの取れた食事が作りやすいでし ょう。使う食材もいろいろな食材を取り入れましょう。旬の食材は栄養価が高く、味も一番美味しい時期です。 さまざまな料理にチャレンジしてみましょう。
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