2015 年版アンケート新規意見:貿易・投資上の問題

2015 年新規意見速報版
「2015 年版アンケート新規意見:貿易・投資上の問題点と要望 −中東・アフリカ編−」
(2014 年 12 月∼2015 年 1 月実施)
2015 年 6 月
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
事務局:日本機械輸出組合
目
次
7.中東地域・アフリカ地域
GCC
………………
1
ナイジェリア
……………… 19
アラブ首長国連合
………………
3
アルジェリア
……………… 20
イラン
………………
5
チュニジア
……………… 22
イラク
………………
6
ガーナ
……………… 23
イスラエル
………………
7
エチオピア
……………… 24
ヨルダン
………………
8
ケニア
……………… 25
オマーン
………………
9
タンザニア
……………… 26
カタール
………………
11
ナミビア
……………… 27
サウジアラビア
………………
13
アンゴラ
……………… 28
クウェート
………………
16
南アフリカ
……………… 30
エジプト
………………
18
モザンビーク
……………… 34
2015 年速報版 GCC における問題点と要望 1 / 2
GCC における問題点と要望
区分
1 外資参入規制
意見元
No 問題点
日商
日機輸
日商
9 輸出入規制・関
税・通関規制
日商
日機輸
日商
日商
日商
日機輸
問題点内容
要望
準拠法
(1) 外資マジョリティ出 ・UAE、クウェートでは、外国企業の出資比率が49%までに制限されている。
資比率規制
カタール、サウジアラビアでも実態として認められていない業種が多数存在
するなど、規制が強く残っている。(UAEでは2011年12月に会社法改正が閣
議了解されたとの報道があるが、詳細は2015年1月25日時点で依然未公表)
(日付のみ変更)
・多くの国において、いまだに外資出資規制が行われており、販売拠点進出の
障害となっている。(商業資本外資独占投資が許されていない)
(継続)
(2) 自国資本100%の ・自国資本100%の代理店を指定する必要があり、外国企業が自社で直販す
代理店指定強制
ることが認められていない上、紛争では外国企業が極めて不利となる(自国資
本100%ではない現地企業に実質的な代理店としての機能を担わせることも
可能だが、外国企業は過半数出資が認められていない)。
(継続)
・出資比率規制の撤廃。
・各国会社法または外国投
資法
(1) 製品輸入における ・GCC各国で製品を輸入するためには、通関書類の一部に輸出元国にある
領事査証取得義務 GCC各国の在外公館からの領事査証を取得する必要があり、煩雑(実態上
は不要となっている地域もある)。UAEの場合は査証料が極めて高額である
ことも問題。
(継続)
・インボイスなどの貿易書類において、領事査証が必要。コスト、余計なリードタ
イムが発生する。
(継続)
(2) 食品・医薬品等の ・食品、医薬品等を輸入する場合、輸出元国の政府が発行した衛生証明書(食
輸入における輸出 品の場合)、自由販売証明書(健康食品を含む医薬品の場合)が求められる
元国の公的書類提 が、日本の政府は同書類を発行していないため、輸出入が滞る/できなくな
出義務
ることがある。
(継続)
(3) FTA締結交渉の遅 ・GCCと日本とは2006年にFTA交渉締結に向けた協議を開始。しかしその後
れ
協議は進展していない。韓国等に先行されれば、日本企業が不利益を被る
おそれがある。
(継続)
・日本とGCCのEPA交渉が進まず、合成樹脂の日本への輸入にかかる関税が
据え置かれ、EPA発効国との競争に不利な状況が続いている。その結果、製
品によっては一国のEPA発効国に輸入が偏り、輸入者の選択肢を狭めてい
る。
(4) 輸入通関時の開品 ・コンテナヤードにて、かなりの高率にてコンテナを開けての開品検査が発生
検査
する(3割程度)。また多大な時間もかかり、かつ検査にともなうコストは荷主負
担となる。検査後の積み直し時にダメージも多数発生。
(継続)
・領事査証制度の廃止。
1 / 34
・販社として機動的な販売活動を実現する ・代理店保護法
ため、外資に対する市場開放を実現して
ほしい。
・代理店法の撤廃。
・各国代理店法
・領事査証の要求が残っている国は世界で ・税関関連法
も数少なく、対象国に制度廃止を打診して
頂きたい。
・日本の政府が発行できるようにする。
・早期締結。
・EPA交渉の透明化と早期実現を切に望
む。
・検査率が他国に比べあまりにも高いため
是正を働きかけてほしい。
・税関関連法
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 GCC における問題点と要望 2 / 2
区分
9
11 利益回収
意見元
No 問題点
日機輸
(5) 出荷前検査
日商
17 知的財産制度運 日商
用
23 諸制度・慣行・非 日商
能率な行政手続
日機輸
26 その他
日機輸
問題点内容
要望
準拠法
・通関時、第三者機関による出荷前商品検査証が必要であるが(サウジ:
・出荷前検査が必要な国は世界でも数少な ・税関関連
SASO クエート:KUSO)、コストが非常に高額である。検査の内容も頻繁に く、対象国に制度廃止を打診して頂きた
変更される。
い。
(継続)
(1) 支払い遅延
・特にUAEドバイ首長国等の政府および政府系企業等で、工事代金が未払い ・債務支払いの確実な履行。
で債務となっている機関・企業が存在する。
(継続)
(1) 模倣品の氾濫
・各国で商標権・著作権等を侵害した模倣品、海賊版が広く流通しており、当 ・取り締まり、罰則の強化。
・各国商標法
局の取り締まりが十分にできていない。
・著作権法
(継続)
・意匠法
・特許法等
(1) スポンサー制度
・外国企業が支店、駐在員事務所を設立する際、UAE、カタール、クウェート ・スポンサー指名義務の撤廃。
・各国会社法または外国投
などでは自国民または自国資本100%の企業を「サービス代理人」(いわゆる
資法
スポンサー)として指名せねばならず、その見返りに毎年相応の金額を同スポ
ンサーに支払わなければならない。
(継続)
(2) 薬事関連等規制対 ・薬事関係の規制が整備されていない国々に粒子線治療装置・施設を輸出す ・日本の薬事取得のみでも当該国の医療 ・薬事法等
応の煩雑
る場合、薬事関連規制等は欧米準拠が求められることがある。また、薬事規制 機器として承認されるよう、また、その他規
以外にも放射線防護に係る規制や、医療機器の製造、輸入、販売等に関す
制に関しても、日本準拠であれば認可が
る規制等、様々な規制が国毎に存在し、その対応が非常に煩雑となってい
簡素となるよう各国政府との間で交渉頂き
る。
たい。
(継続)
(1) 医療機器輸出後の ・粒子線治療装置を新興国等に輸出する場合、単に機器を輸出するだけでな ・我が国の粒子線治療装置を有する大学
継続支援の要求
く、輸出相手国側の環境整備(人材や法律、保険制度、医療インフラ、建設・
や病院、研究機関と相手国の機関との間
運営ファイナンス等)、装置導入後のアフターケア体制構築まで含めた総合的 で人材交流を行い、相手国人材育成を促
な支援が求められる。
進して頂きたい。
(継続)
・研修生を受け入れた我が国機関には、税
の軽減や施設整備費の優先割り当て等の
インセンティブを与える等検討頂きたい。
・輸出相手国への医療情報インフラ整備
(遠隔操作等の医療情報インフラ整備支
援、医療情報のセキュリティに関する国際
ガイドラインの制定、輸出相手国の医療情
報収集体制構築等)を支援して頂きたい。
・新技術に対しても融資等公的ファンドが利
用できるような仕組作りをお願いしたい。
2 / 34
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 アラブ首長国連邦における問題点と要望 1 / 2
アラブ首長国連邦における問題点と要望
区分
1 外資参入規制
意見元
No 問題点
日機輸
(1) 外貨マジョリティ規 ・外資規制の規制があり、当国への事業投資に際し、出資マジョリティをとれな ・規制撤廃を望む。
制
い問題がある。
(継続)
・フリーゾーン以外に現地法人を設立する場合、UAE側企業が51%以上(石
油・ガス等のエネルギー関連は60%以上)参加していることが必要。また、駐
在員事務所を設置する場合でも、UAE国民若しくはUAE企業のスポンサー
が必要となる。現在外資100%での現地法人の設立を可能にすべく、法整備
中。
(継続、要望削除)
・外資の会社設立に関する規制があり、外資の資本比率が51%以上の場合会 ・外資企業の参入障壁を撤廃して頂きた
社を設立できない。(フリーゾーンでは当規制対象外の為、フリーゾーンに会 い。
社設立することで対応中。)
日商
日商
9 輸出入規制・関
税・通関規制
問題点内容
要望
準拠法
・UAE会社法22条
Ministerial Decision
1989 (No.71)
日商
(1) 複雑な事前登録制 ・2010年より、保健省管轄の医療機器等の製品を事前に同省に登録する制度 ・明確かつ簡素な制度への見直し。
度
が本格履行されたが、制度が極めて複雑で理解が困難な状況。登録期限が ・国際的な枠組みによる簡素化に向けた取
重ねて延長されているものの、抜本的な解決が必要。
り組み等との連携。
(継続)
12 為替管理
JMAA
(1) 急激な為替変動
・円建てでの直貿で、海外販売店は為替差益を得ているが、値上げの交渉は困 ・為替の安定、変動幅が6ヶ月で数%以内。
難。現地通貨建てでの海外子会社との親子間取引で、現在円安効果で特別
価格にて販売が可能だが、利薄の取引が多く、将来取引が続いて円高に振れ
た時にたやすく損失が出てしまうほどの変動幅。
16 雇用
日機輸
(1) 現地人雇用義務
・給与等処遇水準の高い当国民の民間企業における雇用義務に起因する採 ・義務撤廃、給与格差補填、高等教育拡充
算面および運営面での問題がある。
等を望む。
(継続)
・従業員50名以上の事務所では、従業員の2%以上(保険部門は5%、銀行部 ・自国民雇用の必要性は理解する。一方
・Ministerial Decision
2005 (No.41, 42, 43)
門は4%)の現地人を採用する義務がある中で、条件に合う現地人の採用が
で、多様な人材を供給できる体制を構築
困難となっている。
して戴きたい。
(継続)
日商
17 知的財産制度運 日機輸
用
(1) 模造品処理費用の ・偽造品、模造品の撲滅に向けた取組みを行っているが、没収した偽造品の保 ・知的財産権の執行法令の強化。
負担
管、輸送、破棄費用が負担となっている。
・税関取締り強化。
(継続)
・偽造品輸入差止手続の導入、簡素化。
・正規輸入者に対する没収偽造品の関連
費用負担の軽減。
3 / 34
・ACTA-国際模造品撲滅
貿易協定(2010.10)
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 アラブ首長国連邦における問題点と要望 2 / 2
区分
意見元
22 環境問題・廃棄物 日機輸
処理問題
日機輸
23 諸制度・慣行・非 日機輸
能率な行政手続
日機輸
日商
時計協
日機輸
26 その他
日機輸
No 問題点
問題点内容
要望
準拠法
(1) 酸化型生分解性プ ・2014年1月1日から施行されている、UAE Ministerial Decree no.118-2013
ラスチック包装材の では、酸化型成分改正プラスチック包装材の使用義務は、これまでのショッピ
使用義務
ングバックへの規制から15品目の包装材に対象が拡大され、明確ではない
が電気電子製品の包装材まで拡大されているようである。UAEで認可済みの
添加剤を用いて作成された包装材のサンプルを更に認可を受けて認証マー
クを表示することが要求されている。製品の品質確保の点で丈夫で頑丈な包
装材を使用すべきところに、酸化分解され易くした包装材を使用することには
無理がある。
(継続)
・電気電子製品の包装材は、適用除外にし
て頂きたい。
(対象の明確化、施行の延期を求めて、欧
州のDE、韓国のKEAがレターを送付済
み。また、GPCA, Gulf Petrochemicals
and Chemicals Association も本規制
は、プラスチックのリサイクルに悪影響を
与えるなど決して正しい解決策ではないと
のポジションペーパーを出している状
況。)
・PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)素材の包装材に、認証された酸化型 ・対象製品カテゴリーを環境への影響が大 ・UAE閣僚決定No.118
生分解性プラスチックを使用し、マーキングを行うことが要求事項としてある
きいものに絞り込み、電気電子製品や物
(法律)
が、対象製品の範囲を示す公式な説明がなく、酸化型生分解性プラスチック 流包装は対象から除外して頂きたい。
の仕様も明確ではない。また、もし全製品の包装材が対象となる場合、膨大な ・プラスチックで包装された最終製品は対
包装材の種類があるため、対応は非常に困難である。プラスチックで包装さ
象外と口頭のコメントを得ているが、それ
れた最終製品は対象外と口頭のコメントを得ているが、それを正式に示す文
を正式な文書やFAQとして発行して頂き
書が発行されていない。
たい。
(変更、要望追加)
(1) 許認可取得リスクの ・国営企業との契約において、免税の是非を決定する経済省(Ministry of
・国営企業側が許認可取得リスクを負うこと
負担
Economy)の許認可取得リスクを入札者側が負っている。
を望む。
(継続)
・国営企業TRANSCOとの契約において税制を含む法令変更リスクを契約者 ・国営企業側が税制を含む法令変更リスク
側が負う契約形態を強いられている。
を負うことを望む。
(継続)
(2) 事業継承の困難
・アブダビでContractor Classificationが導入され、2013年度から事実上運
営開始される。アブダビでの事業実績が無かったり、適切な技術系スタッフお
よび財務スタッフを適正数おかないと事業が継続できない。政策変更は難し
いと見られるが、新規参入者にとってハードルが高まることが懸念される。
(継続)
(3) 高額な領事館認証 ・UAEの領事館認証費用(認証1件当り12万円)が、他国の同費用に比較し格 ・領事館認証費用の引き下げ。
費用
段に高すぎる。
(継続)
(4) スポンサー制度
・事務所開設許認可、ライセンス更新、駐在員のビザ取得にはアブダビ現地有 ・中東湾岸他地域では同じようなスポンサ
力者の身元保証が必要。
ー制度が過去からあるが、一部地域・国で
は撤廃の動きあり。アブダビでも身元保証
のスポンサー制度廃止を望む。
(1) コントラクターライセ ・当地DEDによるContractor Classificationは、日本商社の業容にはそぐわ ・LicenseやClassification の問題に縛ら
ンス取得の困難
ずContractor license の取得が困難。商社をContractorとして認め得るよう れずに日本商社がMAIN
な登録カテゴリーそのものが無いため。
CONTRACTOR としてWorkできる様な
規制の運用を望む。
4 / 34
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 イランにおける問題点と要望 1 / 1
イランにおける問題点と要望
区分
意見元
No 問題点
12 為替管理
JMAA
(1) 急激な為替変動
13 金融
日機輸
26 その他
日商
日機輸
問題点内容
要望
・円建てでの直貿で、海外販売店は為替差益を得ているが、値上げの交渉は困
難。現地通貨建てでの海外子会社との親子間取引で、現在円安効果で特別
価格にて販売が可能だが、利薄の取引が多く、将来取引が続いて円高に振れ
た時にたやすく損失が出てしまうほどの変動幅。
(1) 外貨現金の引出し ・イランの市中銀行の外貨口座では、外貨現金の引き出しに制限があり、特に
制限
経済制裁の長期化による外貨不足の影響によるものと思われるが、限度額が
小さくなり、事実上引き出しが出来なくなるなどの状況が発生している。イラン
通貨安傾向が続く中、不動産賃料で外貨現金での支払いを要求されるなど
外貨需要が増加しており、外貨不足による事務所運営への悪影響が懸念さ
れる。2015年1月現在、外貨(米ドル、ユーロ)での引き出し制限は多少改善
され、少額ずつであるが、継続して引き出しが出来る傾向にある。
(追加)
(1) 国際的な経済制裁 ・2012年に一層強化された経済制裁により、イラン国主要産業での動きが停滞
措置の影響
中のところ、当社活動も制限せざるを得ない。
2014年1月、経済制裁の一部が停止されたが、制裁リスト企業とは引続き取引
は不可、新規取引の場合は銀行が取引に消極的な為、事実上制裁が継続し
ている。
(変更)
・2013年8月、ロウハニ新政権が発足し、欧米諸国との友好的対話を通じての
核問題解決への姿勢が打ち出され、関係国との協議が進展し、2013年11月
24日に暫定合意し、それに伴い部分的制裁緩和(JPOA)が2014年1月20日
から6ヶ月施行されるも、その間に核協議の包括的合意が出来ず、交渉期間
が、まず4ヶ月延長され、さらに2014年11月24日から7ヶ月の延長となり、制裁
緩和もJPOAも状況そのままとなっており、引き続き、金融制裁などは改善さ
れず、制約されたビジネス環境が継続している。
(変更)
5 / 34
準拠法
・為替の安定、変動幅が6ヶ月で数%以内。
・外貨引き出し制限の撤廃。
・経済制裁解除。
・核問題の最終解決に向けた協議の早期
の進捗と制裁解除。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 イラクにおける問題点と要望
1/1
イラクにおける問題点と要望
区分
9 輸出入規制・関
税・通関規制
意見元
No 問題点
日機輸
(1) 自動車輸入に関す ・中央政府計画省の説明では「船積み前の放射能検査は不要。本国到着時に ・各官公庁間で船積み前の放射能検査は
る放射能検査の完 全国境で放射能検査を実施している」とのことだが、各官公庁との契約の際
不要である(サプライヤーからの証明書提
全撤廃
は、依然として放射能検査証の提出を義務付けられている。
出が不要である)ことを徹底通知して頂き
たい。
(2) 中央政府管轄地域 ・現在、クルド自治区経由で中央政府管轄地域に車両を輸送することが事実上 ・2地域間の物流を円滑に行える様、税制を
とクルド自治区の物 不可(輸入税が二重徴収される)となっている。
改善して頂きたい。
流円滑化
※中央政府財務省より特別許可を取得したケースのみ(官公庁との契約に限
定される)、クルド自治区経由での中央政府管轄地域への輸送が可能とな
っている。
(1) 銀行制度を初めと ・在イラク金融機関口座への海外からの送金手続きがスムースにいかない。
・銀行法の整備推進、近代化を、国を挙げ
する金融システム
クレジットカード決済(特にDeposit目的の仮決済)にかかるトラブルが少なく
て図って頂きたい。
未整備
ない。
テロ資金への流れを撲滅するためと想像されるが、公金口座開設手続きにあ
たり、自社Statusの確認作業や問合せが多く且つ煩雑である。
(1) 支店登録にまつわ ・イラク戦争後2005年にバグダッド支店の再登録をしているが、ルールが明確 ・ルールの明確化と迅速な対応。
る税務関係手続の でなく、また、貿易省、税務当局等の関係省庁の作業が緩慢である。当社は
遅延
未だTax Clearanceを入手出来ておらず、Tax Clearanceを要求される入札
において入札資格が得られずビジネスチャンスを逸している。
(1) マルチビザ使用時 ・現在、マルチビザを使用して入国した場合、出国時にExit Visaを求められる ・マルチビザ使用時のExit Visaを廃止頂
のExit Visa
ことがある。Exit Visa取得にあたってはイラク国内での血液検査をせねばな きたい。
らず、これは困難(実質不可)であるため、マルチビザの使用を回避せざるを
得ない。
(2) クルド自治区での ・クルド自治区において日本人は入国ビザが不要になったが、滞在可能期間 ・クルド自治区における滞在可能手続きを
入国ビザ及び滞在 は2週間という制限があり、長期滞在は不可能。また、延長申請は可能だが、 柔軟なものにして頂きたい。
期間
生涯3回までという制限、且つ都度の非エイズ検査(血液検査)を必要とされて
いる。
(3) 入国ビザ取得時の ・現在、入国ビザ取得時に都度非エイズ証明の提出を義務付けられている。
・入国ビザ取得時の非エイズ証明を免除し
非エイズ証明
て頂きたい。
・ないしは証明書の有効期間を半年程度と
してほしい。
(1) 法制度・規則の突 ・イラク中央政府やクルド自治政府がそれぞれ個別に規定するトラック、バスに ・事前の当局からの内容説明や実施にあた
然の変更
関する仕様上の法律、規則内容や安全基準に関する内容が突然変更、施行 っての猶予期間の設定を要望したい。
する旨の通知が発行されるケースが少なくない。
・また、イラク内において、中央政府とクルド
例えば、クルド自治政府計画省傘下のKSQCA(Kurdistan
自治政府の別個の規則となっているが、
Standardization and Quality Control Authority)は、バスにエアバッグを 何とか規則の統一を検討願いたい。
要求してきているが、バスにエアバッグを義務付けるというのは現実的ではな
い。またKSQCAは公式文書なしに、口頭ベースで法規変更をしており、混乱
が生じている。
日機輸
13 金融
日機輸
14 税制
日機輸
16 雇用
日機輸
日機輸
日機輸
24 法制度の未整
備、突然の変更
日機輸
問題点内容
要望
6 / 34
準拠法
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 イスラエルにおける問題点と要望 1 / 1
イスラエルにおける問題点と要望
区分
意見元
No 問題点
12 為替管理
JMAA
(1) 急激な為替変動
16 雇用
JEITA
問題点内容
要望
準拠法
・円建てでの直貿で、海外販売店は為替差益を得ているが、値上げの交渉は困 ・為替の安定、変動幅が6ヶ月で数%以内。
難。現地通貨建てでの海外子会社との親子間取引で、現在円安効果で特別
価格にて販売が可能だが、利薄の取引が多く、将来取引が続いて円高に振れ
た時にたやすく損失が出てしまうほどの変動幅。
(1) ビザ申請の審査手 ・滞在許可(VISA)ならびに就労許可の審査手続きが非常に時間を要する。ま ・手続きの簡素化および期間短縮。
続き
た、ビザ申請料、更新料も高額であり、手続きの簡素化ならびに費用の見直 ・手数料の見直し。
しを要望する。
7 / 34
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ヨルダンにおける問題点と要望 1 / 1
ヨルダンにおける問題点と要望
区分
意見元
23 諸制度・慣行・非 日機輸
能率な行政手続
24 法制度の未整
備、突然の変更
日機輸
日機輸
26 その他
日商
No 問題点
問題点内容
要望
準拠法
(1) 裁判制度
・判決までの時間がかかりすぎる。リース事業において、未払い発生から車両 ・被告側の権利が厚遇されているのでこの
のリポゼ、転売代金の入金まで時間がかかる。裁判中に車両の劣化のため転 点の見直しすべき。
売価格が下がり、損失が膨らむ。
(1) 法令発効日・手続 ・EUの環境関連法規制をコピーした法案となっており、製品の仕様変更、ラベ ・法規制対応準備のため、十分な時間(例:
の不透明
ル表示、申請等が要求されているが、法案に記載されている施行日である
正式発行後、施行日まで1年間等)を確保
2014年7月1日になっても一部の法律が正式発行されていない。また、法文
し、発行日、施行日、要求事項の詳細を明
にない認定測定機関によるテストレポートと適合宣言書を要求されており、通 確に規定して頂きたい。
関を止められるなど、ビジネス上の障壁となる事案が起きている。
・書類の申請等の手続きを明示するガイド
(変更、要望追加)
ライン等を準備頂きたい。
・法文に無い要求はやめて頂きたい。
(2) 法令の整合性と運 ・法令の整合性と運用解釈の問題:
・ノンバンク金融業界も銀行業界同様、
用解釈の問題
−法令間の整合性が取れておらず、国税決定に納得感がない。(ノンバンク
Sales Taxの対象外とすべきである。
部門では金利に対し、SALES TAXが賦課されること)
管轄省庁である財務省や国税局も、ノン
−法令の解釈が政府係官によって異なり、運用も異なる。
バンク金融業に対する金利へのSALES
−法令の実効性についても欠ける。(警官が交通規則遵守を怠るため)
TAX賦課はインフレ増長の懸念があり、
世界的に見ても一般的ではないことから、
対象外であるべきと認めている。しかしな
がら、国家財政難の中で立法府承認が困
難であることから、賦課を受け入れてほし
いとの矛盾をはらむ非公式な申し入れが
なされ、賦課される状態となっている。
・政府関係者の法令解釈を一定にすべく、
研修すべき。
・警官等の政府関係者に法令順守を率先
垂範すべき研修が必要。
(1) 不安定な燃料供給 ・発電所への不安定な燃料供給のため、円滑な発電プラントの運営に対し多く ・天然ガスや安定した発電所の運転のた
の問題を引き起こしている。
め、ディーゼル油などエネルギーの安定
(変更)
確保のため必要な措置をとることを要望す
る。
8 / 34
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 オマーンにおける問題点と要望 1 / 2
オマーンにおける問題点と要望
区分
意見元
No 問題点
問題点内容
要望
準拠法
6 外資優遇策の縮 日機輸
小
(1) 外資優遇策に関し ・2014年1月9日に日本・オマーン国にて租税条約(二重課税回避及び脱税防 ・租税条約締結で改善されて行くと見られ、 ・日本・オマーン租税条約
て
止に係る条約)が締結され、9月1日に発効された。これにて投資所得に係る
今後の投資促進を期待したい。
課税等の軽減が行われ、今後、投資促進、経済交流が促進される。
8 投資受入機関の 日機輸
問題
(1) 政府機関の決定事 ・OPWP(Oman Power Water Procurement Co)等政府系企業は独自の
・決定のスピードは速まったが、決定事項
項の変更
Internal Tender Board(ITB)を14年度より持てる様になり、以前の
に関し一貫性を持たせてほしい。
Governmental Tender Boardを通すよりも決定のスピードが速まり改善され
たが、一方で、以前の決定を再度、変更するケース(一貫性を欠く点)が見受
けられる。
(変更)
・各政府系企業の独自の入
札規則。
14 税制
日機輸
(1) 広範な課税対象範 ・プラント輸出契約(設計・機材調達・建設の一括請負契約)について契約金額
囲
総額が課税対象になる。そのため設計役務など当該国外(例えば日本や第
三国など)において提供された役務についても、すべてが課税対象になる。
特にクウェートでは、韓国等の一部の国が国外提供役務に対する免税を勝ち
取っており、日本がそれらの国とプラント輸出で競合する場合、税制上不利に
なる。
(継続)
・プラント輸出契約(設計・機材調達・建設
の一括請負契約)において設計役務など
プラント建設国外(例えば、日本、第三国
など)にて提供された役務については、課
税対象外にして頂きたい。
・恒久的施設(Permanent
Establishment:PE)に帰属する所得を
当該国での建設部分のみとするよう租税
条約に明記頂き、特にクウェートにおいて
韓国等と競合する場合、税制面で不利を
被らないようにして頂きたい。
16 雇用
日商
(1) オマーン人雇用義 ・同国は自国民比率が56%で雇用創出が重要課題。アラブの春のデモの際、
務と給与、外国人
政府は雇用創出と待遇改善を国民に約束。その結果、運転手も含めオマー
排除政策
ン人以外の新規採用は難しく、一方でオマーン人の教育水準は必ずしも高く
ない事・毎年のように給与upの省令が出る事・パフォーマンスが悪くても給与
を減らせない事・解雇は訴訟覚悟になることなどから、有能なオマーン人雇用
が当社給与水準では困難且つパフォーマンスが悪くても雇用し続けなければ
ならない。労働法上休日の付与が義務付けられており、特に運転手は休日運
用のために増員で対処中。
外国人を排除すればオマーン人の雇用が増えるとの短絡的な発想からエン
ジニアやスペシャリスト以外のVISA発行が難しくなり、人的資源省高官との折
衝で邦人研修員のVISAも何とか取得した事例有り、昨春の事務所長交代の
際も人的資源省との長期間の折衝を経てVISAを取得。今後邦人スタッフ増
強の場合に支障が想定される。
・既に、在留各社の依頼を受け、日本大使 ・Labor law他Ministry of
館が人的資源省と折衝するも、国家政策
Manpowerからの突然出
の為改善は困難。引き続き日本政府の努 される省令
力に頼る他ないのが現状。残念ながら内
政干渉にあたる為、同国自らの政策転換
が無い限り、改善は困難な見込み。
9 / 34
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 オマーンにおける問題点と要望 2 / 2
区分
意見元
23 諸制度・慣行・非 日機輸
能率な行政手続
No 問題点
問題点内容
要望
(1) 本社経費の付け替 ・石油精製、石油化学、天然ガス処理、液化天然ガス(LNG)プラント等の建設
えの制限
プロジェクト(設計・機材調達・建設一括請負)においては、個別プロジェクトに
て発生する販売費及び一般管理費や工務部門間接費の付け替え(賦課)に
ついて、カタールでは(売上高−外部仕入高)の3%、クウェートでは3.5%し
か認められず、オマーンにおいては売上高の3%、もしくは本社販間費の3%
しか認められない。
個別プロジェクトの遂行過程では、本社機能や間接部門のサポートも不可欠
であるが、プロジェクトをサポートする上で発生する人件費や経費は、上記の
見做し額では実状とかけ離れたものとなっている。
(継続)
10 / 34
準拠法
・個別プロジェクトにおいて発生する販売
費・一般管理費や工務(製造)部門間接費
については、発生の実状に則したレベル
での付け替えを認めて頂きたい。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 カタールにおける問題点と要望 1 / 2
カタールにおける問題点と要望
区分
1 外資参入規制
意見元
No 問題点
問題点内容
日商
(1) 外資参入規制
・特定事業(銀行・保険業、商業代理店業及び不動産業)に就いては閣議に依 ・カタールにおける外資参入制限の撤廃。 ・カタール投資法他
る事前承認が必要。原則、現地法人設立の場合、カタール投資法上ではカタ
ール資本が最小51%出資する必要あり(例外として政府許可を得た場合、外
資100%の現地法人設立可)。
(継続)
・法制上は製造業においても外資100%による会社設立が認められているが、 ・外資100%の製造業誘致手続きを簡素化
政府への事前申請手続きが煩雑であり、工業団地での土地・Utility確保が
し、外資が効率的に参入の可否を検討で
困難である事から、実際は機能していない。
きるよう、工業団地に製造業誘致の権限
(土地・Utility決定権)を与えて頂きたい。
日機輸
9 輸出入規制・関
税・通関規制
14 税制
要望
準拠法
日機輸
(1) 貿易書類における ・インボイスなどの貿易書類において、領事査証が必要。コスト、余計なリードタ ・領事査証の要求が残っている国は世界で ・税関関連法
領事査証取得義務 イムが発生する。
も数少なく、対象国に制度廃止を打診して
(継続)
いただきたい。
日機輸
(2) 通関手続の遅滞
・カタール国外からの輸入品受取りに際して行われるCustom Clearanceに関 ・一貫性のある審査方法を徹底して頂きた
して、Custom Codeが不明瞭であるためか、関税局員次第で審査方法がま
い。
ちまちとなっているきらいがあり、時として受取りに遅延が発生することがあ
る。
(継続)
日商
(1) 課税の不公平
・カタール人又はGCC国民が所有する会社は所得税が無いが、外資が一部で ・カタール人/GCC国民優遇の撤廃。
も所有する会社には所得税が課される(10%)。
(継続)
日機輸
(2) 不明瞭な税制改正 ・源泉徴収税や税留保に関して、近年税制改正が行われているが、具体的な ・適用方法、適用時期を明確に定めて頂き ・Income Tax Law 21 of
の内容
適用方法、適用時期について不明瞭な箇所があり、税務アドバイザーのアド たい。また新税法施行に猶予期間を与え 2009 (circular 1 – 3
バイスに頼らざるおえない一方、税制違反に伴う追徴課税のリスクがあるた
る場合は、その猶予期間内に法制を整え 2011)
め、税務アドバイザーに保守的な解釈をうながされるきらいがある。
て頂きたい。
(継続)
日機輸
(3) 納税証明書発効の ・Income Tax Lawに基づき、客先よりリテンションの支払いについてカタール ・税務当局が当該税務申告の電子化を早
遅延
税務当局が発行する納税証明書の提出が要求されるが、当該証明書の発行 期に制度として定着させ、査定業務の一
に非常に時間がかかる。2014年9月末に税務申告の電子化移行が発表され 層の迅速化を図り、バック・ログの大幅削
たが、当該システムが軌道に乗るまでには相当の時間を要するものと思わ
減を速やかに実現するよう強く望む。
れ、納税証明書の発行については、当面、更なる遅延が予想される事態とな
っている。
(内容・要望ともに変更)
日機輸
(4) 厳格な配当制限
・Custom Code Law No.
40 (2012)
・Income Tax Laws 21 of
2009.
・Circular No.2/2011
・カタール籍の会社から配当を行う場合、毎年度の純利益の内、10%を毎年法 ・経済特区を国内に設立し、特区内の会社 ・Qatar Commercial
定準備金として株式資本の50%に達するまで積み立てる必要があるため、当 に対しては、法定準備金が課されない特 Company Law Article
183
該額が配当に充てられない。
例を設けて頂きたい。
(継続)
11 / 34
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 カタールにおける問題点と要望 2 / 2
区分
14
意見元
No 問題点
日機輸
(5) 留保金制度適用に ・石油精製、石油化学、天然ガス処理、液化天然ガス(LNG)プラント等の建設 ・左記のような留保金(リテンション)制度を
よる不合理
プロジェクト(設計・機材調達・建設一括請負)では、税務当局から発行される 適用しないでいただきたい。
No Objection CertificateやTax Clearance Certificateと呼ばれる、いわゆ
る納税義務完了通知書の取得まで契約金額の一部(=クウェートは5%、カタ
ールは3%)を留保される制度があり、資金回収面で期間の不利益が生じる。
(継続)
日機輸
(6) 広範な課税対象範 ・プラント輸出契約(設計・機材調達・建設の一括請負契約)について契約金額
囲
総額が課税対象になる。そのため設計役務など当該国外(例えば日本や第
三国など)において提供された役務についても、すべてが課税対象になる。
特にクウェートでは、韓国等の一部の国が国外提供役務に対する免税を勝ち
取っており、日本がそれらの国とプラント輸出で競合する場合、税制上不利に
なる。
(継続)
・プラント輸出契約(設計・機材調達・建設
の一括請負契約)において設計役務など
プラント建設国外(例えば日本や第三国な
ど)にて提供された役務については、課税
対象外にしていただきたい。
・恒久的施設(Permanent
Establishment:PE)に帰属する所得を
当該国での建設部分のみとするよう租税
条約に明記頂き、特にクウェートにおいて
韓国等と競合する場合、税制面で不利を
被らないようにしていてだきたい。
(1) 現地スポンサー指 ・外国人労働者がスポンサーを変えるには、現スポンサーの同意が必要であ
定要求
る。また、出国にはスポンサーからの出国許可が必要。
(継続)
・スポンサー制度の撤廃に依る、外国人労
働者の異動等の裁量を付与していただき
たい。
23 諸制度・慣行・非 日商
能率な行政手続
問題点内容
要望
日機輸
(2) スポンサー制度
日機輸
(3) 本社経費の付け替 ・石油精製、石油化学、天然ガス処理、液化天然ガス(LNG)プラント等の建設
えの制限
プロジェクト(設計・機材調達・建設一括請負)においては、個別プロジェクトに
て発生する販売費及び一般管理費や工務部門間接費の付け替え(賦課)に
ついて、カタールでは(売上高−外部仕入高)の3%、クウェートでは3.5%し
か認められず、オマーンにおいては売上高の3%、もしくは本社販間費の3%
しか認められない。
個別プロジェクトの遂行過程では、本社機能や間接部門のサポートも不可欠
であるが、プロジェクトをサポートする上で発生する人件費や経費は、上記の
見做し額では実状とかけ離れたものとなっている。
(継続)
準拠法
・スポンサー制度の下で事務所を開設したが、2004年以降はスポンサーに頼 ・欧米の人権団体からも問題視されている
らずとも事務所を開設することができる。しかし、スポンサー制度からの脱却に スポンサー制度を即刻廃止して頂きたい。
は、既存のスポンサーの合意と協力が必要であり、余計な時間と経費が嵩
む。スポンサー収入が既得権益と化している。
12 / 34
・個別プロジェクトにおいて発生する販売
費・一般管理費や工務(製造)部門間接費
については、発生の実状に則したレベル
での付け替えを認めていただきたい。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 サウジアラビアにおける問題点と要望 1 / 3
サウジアラビアにおける問題点と要望
区分
1 外資参入規制
意見元
No 問題点
日機輸
(1) トレードライセンス ・外資に開放されているトレードライセンスでは、原則仕切取引と市場情報収集 ・Broker法/Agent法でサウジ人の特権とさ
下での商業活動の 業務のみが許されており、特定商品のマーケティングや、本社名義の代行取 れている業務と商社の左記のような業務
規制
引は、Broker法とAgent法に抵触するものとして認められないとされている。 は質的に全く異なるものであり、解釈省令
これらの商活動は、将来の仕切取引の創出・拡大に有効なものであり、トレー 等により、外資も推進出来ることを明文化
ドライセンスに基づく商活動の一部として認めて貰いたい。
して貰いたい。
(1) 優遇税制の不足
・外資がサウジアラビアに新規に会社を設立する場合、税制面での優遇策がな ・新会社を設立する場合は、最低10年間の
く、現地における起業のインセンティブがない。
タックスホリデー制を導入してもらいたい。
(継続)
(1) 投資ライセンス更 ・投資ライセンス更新の手続きに関するガイドラインが、事前通告や十分な背 ・外国企業にとって納得感の持てる背景・
新手続におけるガ 景・理由の説明のないまま、突然変更されることがあり、外国企業に大きな混 理由に裏付けされたガイドライン変更を、
イドラインの突然の 乱を来たしている。また、当該変更の影響で、外国企業によるライセンス更新 十分な時間的猶予を持った事前通告と併
変更
が遅れた場合には、現地運営に支障を生じることすら有り得る。更新手続きに せて、サウジ投資庁(SAGIA)に講じても
おいて常識的には当該手続きに不必要と思われる書類提出を求められること らいたい。
もある。
(2) 外資参入時(駐在 ・外国企業の会社/事務所の設立には、サウジ総合投資庁(SAGIA)のライセン ・規制/手続の簡素化。パッケージ化等によ
事務所含む)の規
スが必要であるが、複雑な規制と煩雑な事務手続のため、取得に膨大な手間 る規制の「見える化」や、One Stop
制と手続きの煩雑
と時間がかかる。当社現地法人設立時にはSAGIAへの申請からライセンス
Serviceのような窓口の一本化による事務
さ
取得まで、約6ヶ月かかった。
効率化等。
(3) 外資(駐在員事務 ・SAGIAライセンスは、商業登記の有効期間と連動することから、実質営業許 ・劇的な改善を評価するものの、ライセンス
所含む)のライセン 可の色彩の強いものであるが、ライセンスの有効期間が1年と短く、更新手続 の有効期間については更なる改善が望ま
ス更新の煩雑さ
きに2ヶ月以上かかる煩雑なものであることから、外資の大きな負担となってい れる。
た。
・又、更新手続きは簡素化したが、一方で
昨年10月の新Regulationにより大きく改善し、一定の要件を満たした優良企 SAGIAによる査察が実施されることとなっ
業には、2年、3年、5年と複数年のライセンスを認められた。更新手続きも簡
ており、この頻度と内容によっては大きな
素化され、On Lineでの申請から許可取得迄1週間程度に短縮されている。
負担となることが懸念される。
・サウジアラビア総合投資院(SAGIA)によるTrade License取得に最大6ヵ月 ・迅速なライセンス発行。
を費やすことが分かり、サウジでの会社設立に大きく時間を費やす。
(継続)
(1) 船積前検査制度
・通関時、第三者機関による出荷前商品検査証が必要であるが(サウジ:
・出荷前検査が必要な国は世界でも数少な
SASO クエート:KUSO)、コストが非常に高額である。検査の内容も頻繁に く、対象国に制度廃止を打診して頂きた
変更される。
い。
(継続)
(2) 輸入通関時の開品 ・コンテナヤードにて、かなりの高率にてコンテナを開けての開品検査が発生 ・検査率が他国にくらべあまりにも高いため
検査
する(3割程度)。また多大な時間もかかり、かつ検査にともなうコストは荷主負 是正を働きかけてほしい。
担となる。検査後の積み直し時にダメージも多数発生。
(継続)
(3) 貿易書類における ・インボイスなどの貿易書類において、領事査証が必要。コスト、余計なリードタ ・領事査証の要求が残っている国は世界で
領事査証取得義務 イムが発生。
も数少なく、対象国に制度廃止を打診して
(継続)
頂きたい。
6 外資優遇策の縮 日機輸
小
8 投資受入機関の 日商
問題
日機輸
日機輸
日商
9 輸出入規制・関
税・通関規制
日機輸
日機輸
日機輸
問題点内容
要望
13 / 34
準拠法
・Broker法
・Agent法
・SAGIA内ガイドライン
・Foreign Investment
Law及び関連する各種
Regulation(SAGIA,
MOCI, Notary Public)
・2014年9月21日付
SAGIA Announcement
・税関関連法
・税関関連法
・税関関連法
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 サウジアラビアにおける問題点と要望 2 / 3
区分
意見元
No 問題点
問題点内容
要望
14 税制
日機輸
(1) 源泉税徴収
・サウジアラビアに恒久的施設を持たない非居住者への対価に対する源泉税
の税率は日本・サウジ租税条約により以下のとおりである。
−ロイヤリティ:5%
−利子、配当:5%
−技術料、航空運賃、海上運賃、国際通話料:5%
−その他のサービス対価の支払:15%
−マネジメントフィー:20%
(継続)
・サウジアラビアに恒久的施設を持たない非居住者へ支払われる役務対価に
関しては、日本・サウジ租税条約により、サウジアラビアにおいて課税対象外
となった。これを受け、サウジ税務当局は源泉税を免除するための手続きとし
て以下の2つを示している。
(1)サウジ国内で源泉税を一旦徴収した後、還付申請をして還付を受ける。
(2)予めサウジ税務当局に申請書を提出し、源泉税免除を受ける。
上記のように源泉税免除の手続きは示されているものの、提出が必要な書類
がきわめて多く、実務上の負担が非常に大きいだけでなく、申請が認められ
るまでに長い時間を要することから源泉税の徴収を巡って支払者である客先
が源泉徴収義務違反を問われ、最悪の場合、ペナルティを課せられる可能性
も排除できない。
(継続)
・ロイヤリティ、利子、配当の税率をゼロにし
て頂きたい。特に利子・配当に関しては強
く要望する。
日機輸
16 雇用
日機輸
日機輸
準拠法
・源泉税免除の手続きを簡素化して頂きた
い。特に左記にある(2)の方法に関して、
手続きを簡便なものにしてもらいたい。
(1) サウダイゼーション ・外資(駐在員事務所含む)には、労働省より業種と規模に応じ一定比率のサウ ・労働市場の実態に合わせたサウダイゼー ・Labor Law
の強化
ジ人の雇用が義務付けられている(サウダイゼーション)。
ションの推進。
・Nitaqat Program
一昨年末より、サウダイゼーションが加速度的に強化されており、サウダイゼ ・サウダイゼーション強化推進速度の緩和。
ーション比率のUpとともに、外国人派遣労働者をサウダイゼーション比率の
計算の分母に入れるなどの様々な規制が打ち出されている。
サウダイゼーションの重要性は理解するが、労働市場の実態が、政府の施策
に追いついておらず、結果として労働力の不足を招き、建設工事の遅れや
Maid不足問題が発生。
・外国人労働者に比べサウジ人労働者の賃金は高く、又、残業や夜間シフト、 ・サウダイゼーションを積極的に推進してい
転勤などを嫌がる傾向が強いため、これらのCompensationがサウダイゼー
る企業への優遇策の強化と徹底。
ション推進にあたってのCost Up要因となる。この結果、真剣にサウダイゼー
ションに取り組む企業が価格競争力を失う結果に繋がりかねない。
日商
(2) ビザ発給の煩雑・
遅延
日機輸
(3) サウジ女性の雇用 ・女性職員の雇用には、女性専用の執務室、礼拝所、キッチン、トイレ等を整備 ・宗教上必須のもの以外の緩和。
・Labor Law
制限
しなければならないなどの規制が多く、積極的な雇用の阻害要因となってい 実社会でも公共の場では男女が混在して ・Municipality
る。
おり、事務所内であまりに厳格に隔離する Regulations
のは行過ぎた規制ではないか。
(4) 女性入国規制
・女性の入国規制により、女性の化粧品販売スペシャリストを派遣することが困 ・女性入国規制撤廃に向けた働きかけを推
難。
進頂きたい。
日商
・入国ビザ発行に申請から2∼3週間かかるため、急な入国を要する案件に対
応ができない。
14 / 34
・入国ビザ発行手続きの簡素化に向けた働
きかけを推進頂きたい。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 サウジアラビアにおける問題点と要望 3 / 3
区分
意見元
23 諸制度・慣行・非 日機輸
能率な行政手続
日機輸
24 法制度の未整
備、突然の変更
26 その他
No 問題点
問題点内容
要望
(1) 非能率な行政手続 ・Regulationの変更が頻 繫である上に、内容が曖昧であることが多く、窓口の
き
担当官による運用のバラつきが大きい。今までと同じやり方をしても担当官の
交代によりAcceptされなくなったり、重箱の隅をつつくような対応で一向に手
続きが進まないケースがある。
・諸官庁との折衝には事前登録したサウジ人の同行が必要だったり、アポイント
メントの取得はOn Lineでしか認めず取得自体に時間がかかったりと、非能
率な行政手続きが随所で見受けられる。
改善の例は、空港のImmigration手続きで、かつては長蛇の列をなしていた
が、政府が本気で改善に乗り出した結果、劇的に改善した。効率化/能率化を
図れる余地は大きい。
準拠法
・官僚への運用ルールの徹底と教育。
・行政による改善努力。Topが問題点を把
握し、Top Downで改善策を指示すれば
かなりの改善が見込めると思われる。
日商
(1) サウダイゼーション ・現時点ではサウダイゼーションに関する政府ガイドラインは外国企業にとって ・外国企業が自助努力でサウダイゼーショ ・Nitaqatプログラム
規制の突然の変更 より現実的な条件が設定されるようになったが、以前のように、外国企業に対 ンを充足出来る、現実的な現行のガイドラ
して十分な説明のないまま急にガイドライン条件の充足が難しい方向で変更 イン条件を維持してもらいたい。
されることの不安が常にある。
日機輸
(2) 法制度/諸規制の ・諸規制の変更は、省令によって突然変更されるケースが多い。又、発表方法 ・Regulation変更のルール化。
不明確・頻 繫な変 がまちまちであることから、弁護士ですら諸規制の変更に気付かない事態が ・一元化した官報での発表を発効条件とし
更
生じる。例えば、上述のSAGIA Announcementはライセンスを有している企 たり、重要な変更については、一定の猶
業へのemailでの通知で、又、派遣労働者のサウダイゼーション比率の計算 予期間を設け業界団体の意見を聞く場を
における扱いの変更は、労働省のweb siteに公開されている分厚いアラビア 作るなど。
語の「Manual」の一部表記の変更であった。
日機輸
(1) 港湾インフラの未
整備
・港湾施設の安全性に問題があり、船便での輸送リスクが高い。
15 / 34
・港湾施設のセキュリティ改善をして頂きた
い。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 クウェートにおける問題点と要望 1 / 2
クウェートにおける問題点と要望
区分
9 輸出入規制・関
税・通関規制
14 税制
16 雇用
意見元
No 問題点
日機輸
(1) 船積前検査義務付 ・通関時、第三者機関による出荷前商品検査証が必要であるが(サウジ:
・出荷前検査が必要な国は世界でも数少な ・税関関連法
け
SASO クエート:KUSO)、コストが非常に高額である。検査の内容も頻繁に く、対象国に制度廃止を打診して頂きた
変更される。
い。
(継続)
日機輸
(2) 貿易書類における ・インボイスなどの貿易書類において、領事査証が必要。コスト、余計なリードタ ・領事査証の要求が残っている国は世界で ・税関関連法
領事査証取得義務 イムが発生する。
も数少なく対象国に制度廃止を打診して
(継続)
頂きたい。
日機輸
(1) 留保金制度適用に ・石油精製、石油化学、天然ガス処理、液化天然ガス(LNG)プラント等の建設 ・左記のような留保金(リテンション)制度を
よる不合理
プロジェクト(設計・機材調達・建設一括請負)では、税務当局から発行される 適用しないで頂きたい。
No Objection CertificateやTax Clearance Certificateと呼ばれる、いわゆ
る納税義務完了通知書の取得まで契約金額の一部(=クウェートは5%、カタ
ールは3%)を留保される制度があり、資金回収面で期間の不利益が生じる。
(継続)
日機輸
(2) 広範な課税対象範 ・当該国では、プラント輸出契約(設計・機材調達・建設の一括請負契約)につ
囲
いて契約金額総額が課税対象になる。そのため設計役務など当該国外(例え
ば、日本、第三国など)において提供された役務についてもすべてが課税対
象になる。
特にクウェートでは、韓国等の一部の国が国外提供役務に対する免税を勝ち
取っており、日本がそれらの国とプラント輸出で競合する場合、税制上不利に
なる。
(継続)
・プラント輸出契約(設計・機材調達・建設
の一括請負契約)において設計役務など
プラント建設国外(例えば、日本、第三国
など)にて提供された役務については、課
税対象外にして頂きたい。
・恒久的施設(Permanent
Establishment:PE)に帰属する所得を
当該国での建設部分のみとするよう租税
条約に明記頂き、特にクウェートにおいて
韓国等と競合する場合、税制面で不利を
被らないようにして頂きたい。
日商
(1) スポンサー制度に ・就労VISAや限定地域へのパス取得は、スポンサーを介しての手続きとなる
よる弊害
ため、無用な長時間・手間が掛かる。また、行政令や管轄官庁窓口での取り
扱い方法が頻繁に変更となるため、取得に手間取ることが多々ある。
(継続)
・スポンサー制度の廃止。
・行政令の明確化と維持・徹底。
23 諸制度・慣行・非 日商
能率な行政手続
日商
問題点内容
要望
準拠法
・会社法
・その他スポンサー制度関
連法
(1) 代理店制度の弊害 ・外国からの資機材納入においては、ローカル100%資本による現地企業を代 ・代理店制度の撤廃。
理店として指定する必要があり、公平・競争力ある調達が阻害されるケースが
十分有り得る。
(継続)
・代理店法
(2) 許認可取得手続の ・関係官庁間の連携が全く取られていないため、契約当事者である政府官庁と ・政府内関係官庁間の然るべき調整。
煩雑
許認可を下す官庁との間の煩雑な調整をコントラクター側が行わなければな
らないケースが多い。
(継続)
16 / 34
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 クウェートにおける問題点と要望 2 / 2
区分
23
意見元
No 問題点
日商
(3) 政府機関の契約遵 ・工事を伴う案件では完工後ですら契約金額の3割も支払が先送りされる契約 ・政府調達に関わる契約条件(特に支払条
守意識の希薄
条件があり、大型案件ではコントラクター側に資金負担が長期に亘る。また、
件)の緩和、政府機関による契約遵守精
契約当事者である政府官庁側に契約遵守精神が欠けているところが散見さ
神の徹底。
れ、客先側事由で契約履行が進まない場合でもコントラクター側が実質その
負担を強いられているケースがある。
(継続)
日機輸
(4) 本社経費の付け替 ・石油精製、石油化学、天然ガス処理、液化天然ガス(LNG)プラント等の建設
えの制限
プロジェクト(設計・機材調達・建設一括請負)においては、個別プロジェクトに
て発生する販売費及び一般管理費や工務部門間接費の付け替え(賦課)に
ついて、カタールでは(売上高−外部仕入高)の3%、クウェートでは3.5%し
か認められず、オマーンにおいては売上高の3%、もしくは本社販間費の3%
しか認められない。
個別プロジェクトの遂行過程では、本社機能や間接部門のサポートも不可欠
であるが、プロジェクトをサポートする上で発生する人件費や経費は、上記の
見做し額では実状とかけ離れたものとなっている。
(継続)
問題点内容
要望
17 / 34
準拠法
・個別プロジェクトにおいて発生する販売
費・一般管理費や工務(製造)部門間接費
については、発生の実状に則したレベル
での付け替えを認めて頂きたい。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 エジプトにおける問題点と要望 1 / 1
エジプトにおける問題点と要望
区分
意見元
No 問題点
12 為替管理
JMAA
(1) 急激な為替変動
16 雇用
日商
問題点内容
要望
準拠法
・円建てでの直貿で、海外販売店は為替差益を得ているが、値上げの交渉は困 ・為替の安定、変動幅が6ヶ月で数%以内。
難。現地通貨建てでの海外子会社との親子間取引で、現在円安効果で特別
価格にて販売が可能だが、利薄の取引が多く、将来取引が続いて円高に振れ
た時にたやすく損失が出てしまうほどの変動幅。
(1) 現地従業員の雇用 ・邦人一名を置く限りは、最低雇用従業員数を常時満たす必要がある。
・規制の撤廃若しくは緩和。
・雇用法(2003年as
義務
撤退した事業分野で業界専門職化した職員の雇用継続・懸かる職能の転用/
amended)第12項136
配置替え若しくは不当性無き円満解雇が求められるため、新規事業分野での
条;“ the number of the
foreign workers in any
新規雇用の阻害要因ともなってくる。日本人要員の派遣受け容れを一定期間
establishment though
するだけでも、適用されることにより、弾力的な地域要員育成は事実上困難と
it might have several
なっている。
braches, shall not
(継続)
exceed 10% of the total
number of its workers”
18 / 34
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ナイジェリアにおける問題点と要望 1 / 1
ナイジェリアにおける問題点と要望
区分
9 輸出入規制・関
税・通関規制
意見元
No 問題点
日商
(1) 不透明な輸入規制 ・ナイジェリアにおいて、ボールペンの輸入が禁止されている。ただ、現地にい ・輸入規制の透明化。
くと輸入されているはずのない弊社のものや競合他社(輸入品)が店頭になら
んでいる。
問題点内容
要望
19 / 34
準拠法
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 アルジェリアにおける問題点と要望 1 / 2
アルジェリアにおける問題点と要望
意見元
No 問題点
日商
(1) 外資参入規制、各 ・①外資規制(外資出資比率49%MAX、保有株売却時のアルジェリア政府・ ・①法令・規則の突然の変更、適用の不透 ・2009年補正予算法等
種規則の変更
公団による先買権等)による投資障壁。
明性を排除。
②海外への外貨送金に関し、アルジェリア中央銀行の許可が必要にて、許可 ②官僚制による手続きの複雑化・長期化
判断基準、手続きが不透明にて時間と要する。
を回避するべく、政府間レベルでの対
③官僚制による手続きの長期化。
話を推進頂きたい。
④各種規制の突然の変更。
12 為替管理
日商
(1) 外貨管理規制
16 雇用
日商
(1) 柔軟性に欠ける雇 ・求職者は管轄職業紹介所発行の紹介状の発行を受ける義務があり、雇用者 ・若年層の職業訓練を全国的に実施するな
用
は紹介状がない求職者を雇用できない。雇用には地域性が求められ、基本
どして、求職者の労働の質を全国的に高
的に職業紹介所が管轄する地域の求職者を雇用しなければならないが、職
めてもらいたい。
業紹介所から紹介される求職者は、求人側の要求に適さないケースが多い
(但し、エンジニアなど業務に専門性が求められる職種を除く)。
また求人側は早期の雇用を望むため、求人側から適当と思われる求職者の
履歴書を提示して紹介状の発行を依頼するが、断られるケースがあり迅速な
雇用に結びつかない。
区分
1 外資参入規制
問題点内容
要望
・内貨口座資金を外貨口座資金へ資金移管させる際、銀行口座開設銀行、中 ・開放的で融通性のある外貨管理制度への
央銀行の承認取得が非常に困難で、アルジェリア国内の資金を容易に外国
変更。
へ送金できない(一方、外国からアルジェリアへの外貨送金は困難でない)。
23 諸制度・慣行・非 日商
能率な行政手続
(1) 行政手続きの遅れ ・全般的に行政に横の繋がりが無いため、行政内部手続きの遅れが申請者の
許認可取得の遅れを招く。
例1)許可更新申請は許可期日から45日前までに行わなければならない規則
があり、これを遵守して申請を行ったが、雇用局の作業が遅れ、労働許可
が失効してしまう事態が発生した。
例2)財務省の傘下にある国有地管理事務所の管理下にある国有地が最終
土捨場に指定され、公共事業者の傘下にある発注者からこの土地の使用
を義務付けられた。この土地使用料は契約上、発注者が負担すると規定
されていたが、国有地管理事務所は請負者へ土地使用料を請求してき
た。
国有地管理事務所へ土地使用料は契約上、発注者の負担であることを説明
して土地使用料の支払いは逃れたが、両省間で情報が伝わらず、国有地管
理事務所は、請負者の銀行口座資金を凍結させ土地使用料相当の資金接収
を強行した。本件、発注者へクレームしたが、発注者の応答は全くなかった。
24 法制度の未整
備、突然の変更
(1) 新車販売における ・2015年1月27日時点でドラフト段階ではあるが、新車販売における義務に関 ・新法規適用の延期。
義務に関する規則 する新たな法規が導入される見込み。輸入車への安全基準の強化、メーカー
/販社間の契約書の内容の規定強化、自動車製造関連分野への投資を義務
付ける内容等、アルジェリアでの新車販売に大きな影響がある。
新規則には「18ヵ月の猶予期間」が明記されているが、安全基準部分につい
ては公布即施行されるとの情報もあり。
日商
準拠法
20 / 34
・複数の省庁は行政機関が関連する案件
についての情報が共有化されていないた
め、混乱が生じるケースが非常に多い。同
じ認識の基で対応できる土壌を整備して
ほしい。
・Cahier des Charges
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 アルジェリアにおける問題点と要望 2 / 2
区分
意見元
24
26 その他
No 問題点
問題点内容
要望
準拠法
安全基準は、性能要件の記載ではなく、横滑り防止装置(ESC)、スピードリミ
ッター、サイドエアバッグなど装備要件のみ記載している。新装備を搭載する
ためには各車種に適合した装備の開発・生産から着手せねばならないため、
相当程度の猶予期間が必要となる。
日商
(1) 外国人の警備費用 ・外国企業の事業場や居住施設には武装警備員を配備しなければならない。 ・払い戻し手続きを明瞭化する、請求後払
武装警備員は民間警備会社へ委託するセキュリティー維持サービスである
い戻しまでの期日を明確に規定し、国が
が、係る費用は国が負担する。企業が一旦立替えて国へ払い戻し請求する
企業へ遅滞なく払い戻すことで企業の資
が、これまで立て替えた警備費が国から払い戻されたことはない。
金負担を軽減化させるしくみを確立する。
21 / 34
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 チュニジアにおける問題点と要望 1 / 1
チュニジアにおける問題点と要望
区分
9 輸出入規制・関
税・通関規制
15 価格規制
意見元
No 問題点
問題点内容
要望
準拠法
日機輸
(1) 輸入規制
・4x2 Single Cab Pick-Upの輸入が禁止されている。
・輸入規制の撤廃。
日機輸
(2) 輸入枠規制
(QUOTA制度)
日機輸
(1) 価格登録
・毎年チュニジア政府が定める自動車総輸入枠((2013年∼金額ベース)をベ ・QUOTA制度の撤廃。
ースに各代理店での個別輸入枠が決まる。その為、代理店が輸入可能な自
動車の台数に限りがでてしまう(=TTCとして輸出可能な台数に制限がでてし
まう)。
・毎年一回、車の型式毎に価格を政府に登録する必要が生じる。価格の値上 ・価格登録制度の撤廃。
げをしたい場合も、国の財政状況次第で却下されることがある。その為、予定
している採算が確保できない事態もおこりうる。また登録作業に時間がかかる
為、輸出のタイミングに支障がでる。(登録作業が完了しないとオーダー・LC
開設等ができず車を輸出できない)
・法律に準拠したものでは
なく自主規制のようなも
の。
・法律に準拠したものでは
なく自主規制のようなも
の。
23 諸制度・慣行・非 日機輸
能率な行政手続
(1) モデル登録
・新規モデルを導入する場合、車の型式毎に代理店が輸入する車の型式を政 ・モデル(型式)登録制度の撤廃。
府に登録する必要が生じる。また既存モデルであっても毎年一回、登録の必
要がある。登録作業に時間がかかる為、輸出のタイミングに支障がでる。(登
録作業が完了しないとオーダー・LC開設等ができず車を輸出できない)
日機輸
(2) 代理店登録
・毎年一回、代理店の登録を政府にする必要がある。登録作業に時間がかか
る為、輸出のタイミングに支障がでる。(登録作業が完了しないとオーダー・
LC改札等できず車を輸出できない)
22 / 34
・代理店登録制度の撤廃。
・代理店規制
MINISTRY OF
NATIONAL
ECONOMY "Office du
Commerce de la
Tunisie"
・代理店規制
MINISTRY OF
NATIONAL
ECONOMY "Office du
Commerce de la
Tunisie"
・代理店規制
MINISTRY OF
NATIONAL
ECONOMY "Office du
Commerce de la
Tunisie"
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ガーナにおける問題点と要望 1 / 1
ガーナにおける問題点と要望
区分
意見元
No 問題点
14 税制
日機輸
(1) 税制の不透明な運 ・外国企業(特に日本企業)のガーナの連絡事務所、出張所では、利益を生ん ・2013年度(2013年1∼12月)について、 ・Ghana Revenue
用
でおらず、税金を支払っていない。
2014年4月に税務申告を利益ゼロ、税金 AuthorityのPractice
当社が起用している地場系の公認会計士は、利益がゼロ→税金もゼロ、とい ゼロということだが、特に税務当局よりクレ Note on Transfer
Pricing及びTransfer
うのが大原則で支払う必要無しとの見解。一方、国際的なEY、PWC等は何
ーム来ていない。
等かの形で支払うことは必須であり、計算方法が不明確なので、予め税務当 2014年度について、もし税務当局よりクレ Pricing Regulation
2012 (L.I.2188)
局と計算方法を合意しておくことが重要との見解。
ームあった場合は、改めて連絡するので
(変更)
(免除ではなく)、1年の猶予措置を働きか
けて頂きたく。
問題点内容
要望
23 / 34
準拠法
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 エチオピアにおける問題点と要望 1 / 1
エチオピアにおける問題点と要望
区分
意見元
2 国産化要請・現地 日機輸
調達率と恩典
No 問題点
問題点内容
要望
(1) 不明瞭な現地製規 ・車両の現地生産により輸入税(35%)が免除されるとされているが、要件とさ
定
れる現地付加価値30%の規定が明確ではない。
24 / 34
準拠法
・法規内に左記要件を明記頂きたい。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ケニアにおける問題点と要望 1 / 1
ケニアにおける問題点と要望
No 問題点
問題点内容
2 国産化要請・現地 日商
調達率と恩典
(1) 部品の現調規制
・本来二輪車の関税はCBUで25%、CKDで10%だが、部品に対して「アイテ ・現地生産の促進を阻害する規制の撤廃
ム現調規制」を課され、現調出来なければCBU並の関税が課されることにな と、長期ビジョンに立った産業政策の立案
る。
を望む。
9 輸出入規制・関
税・通関規制
日機輸
(2) 再輸出商品への課 ・ケニア内の保税倉庫で一定期間保管した上で再輸出する商品に対して
・左記課税を免除する経済特区の速やかな
税
Railway Development Levy(1.5%)及びIDF Fee(2.25%)が課税される。 設置をお願いしたい。
その結果、コスト増となり物流ハブとなるべきケニアにEAC域内向けの在庫を
保持するための採算性を確保できない。
日商
(1) 不透明な適合基準 ・ケニアへ輸出する際、ケニアスタンダード(KEBS)に基づくCertificate of
・前例を第三者機関と積み上げていくしか
と適合証明の取得 Conformity (CoC)の取得が困難である。ケニアスタンダード自体が先進国
ない。
困難
文具業界におけるISOかENスタンダードに属していないうえ、テストするには
割に合わないコストが掛かる。また、SGS等の第三者機関を通じてCoCを取
得するのに異常な時間が掛かる(最近では約3ヶ月)。これではタイムリーに出
荷することもできない。
区分
19 工業規格、基準
安全認証
意見元
要望
25 / 34
準拠法
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 タンザニアにおける問題点と要望 1 / 1
タンザニアにおける問題点と要望
区分
9 輸出入規制・関
税・通関規制
意見元
No 問題点
日機輸
(1) 通関手続の遅延
問題点内容
要望
日機輸
・港(空港)における手続が10∼14日を要し、多額の在庫・資金負担となる。
(継続)
(2) 出荷前検査の義務 ・2012年度から製品を輸入する場合に第三者機関の出荷前検査が義務付けら
付け
れ、以前の通関時での自国で検査に比べコスト負担が増加。
(継続)
13 金融
日機輸
(1) 過度の銀行保護
14 税制
日機輸
26 その他
日機輸
・現地通貨貸出金利:16∼22%、預金金利:0∼2%。
US$で5∼7%と世界相場から乖離。
中央銀行による銀行保護が強すぎる。
(継続)
(1) 非効率な課税業務 ・税務当局(TRA)のレベルが低く、追徴レターの乱発・間違い等、対応時間・
コスト(コンサルタント)が甚大。
(継続)
(1) 電力供給不足
・電気普及率が14%に留まりながら、日常的な停電多発に加え、料金の上昇
が継続。また、停電時のジェネレーター使用による燃料コスト負担発生。
(継続)
26 / 34
準拠法
・港湾手続・税関の抜本的能力改善が求め
られる。
・この制度により密輸等の不正を規制出来 ・税関関連法
ればよいが、実際には不正が横行してい
るので、制度の運用を厳格に実行して頂
きたい。
・金融コストが過大。
・当局内の権限・窓口の整備を行い、年度
順序に沿った監査が求められる。
・基本的な能力改善は元より、組織運営費
の透明性が求められる。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 ナミビアにおける問題点と要望 1 / 1
ナミビアにおける問題点と要望
区分
9 輸出入規制・関
税・通関規制
意見元
No 問題点
問題点内容
日商
(1) 四輪車の通関時査
定額が南アフリカ
で通関支払いした
場合とナミビアで通
関した場合で異な
る
・南アフリカで通関してナミビアに販売すると関税は南アフリカでのlanded
・南アフリカでHomologationを取っていな
Costに課税される。ナミビアに販売してもSADC諸国内で関税支払済みのた いモデルでも南アフリカで通関して南アフ
め南アフリカとナミビアの税務当局間で税金が支払われ終わるが、南アフリカ リカで関税を払い、その税額がナミビアで
で通関しないでナミビアに販売するとナミビアでの課税査定は卸売価格ベー 適用されるようにしてほしい。
スとなり、Distributor Margin分関税額が増えてしまう。
要望
27 / 34
準拠法
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 アンゴラにおける問題点と要望 1 / 2
アンゴラにおける問題点と要望
区分
意見元
2 国産化要請・現地 日機輸
調達率と恩典
12 為替管理
No 問題点
問題点内容
(1) Oil Sectorにおけ
る国内産業優遇
・アンゴラのOil Sectorでは通常、油井管等の必要資材の納入において、
・Local Contents規制に関する緩和を行っ ・法令No. 48/06
Local Contentsを含むことが求められている。例え当地に事務所が有る場合 て頂きたい。
・法令No.127/03
でも、駐在員事務所のステータスの場合、Local Contentsとして認められず、
入札のPQすら通過出来ない状況となっている。
要望
準拠法
日機輸
(1) 為替管理強化によ ・アンゴラからの代金回収が中央銀行の為替管理強化により大幅に遅れてい
る回収遅延
る。
日機輸
(2) 外貨送金の遅延
日機輸
(1) 労働査証発給の遅 ・労働ビザ申請/更新要件:労働ビザ申請要件としては次の2点が問題となる、
延
即ち、①商業登記(大凡計15ヶ月を要する)および②所轄省庁よりの意見書。
商業登記が為されていなければ労働ビザ発給に1年以上を要することとなる。
また、通常Rep Officeの所轄省庁は商業省となるが商業省よりの意見書は事
実上発給されず、他省庁に頼み込む必要がある。他省庁よりの意見書発行ま
での期間は全く予測不能。結果として、当地駐在員の労働ビザ取得期間は
(JICA/同業他社の例を含めると)少なくとも半年∼1年程度を要することとな
っている。当社の場合は幸いにして、商業登記済み、かつ意見書が最近スム
ーズに発行されており、現状1ヶ月以内でビザ発給がなされているが、初代当
出張所長の労働ビザ取得には、商業登記(15ヶ月)+石油省よりの意見書取
得(9ヶ月)=24ヶ月を要した。なお、労働ビザ更新には2∼4週間を要する。
上記通常の労働査証発給に加え、Project関係者(第3国人)に対する柔軟な
対応をお願いしたい。
履行中の工事関係者、特に第3国人(インド/ブラジル/欧州各国)への査証発
給は、各国アンゴラ大使館の運用に拠るが、国によっては短期査証発給に1
ヶ月以上を要するケースがある。
・労働VISA発給に関し、手続きの簡素化、
乃至は柔軟な対応(本邦企業の工事履行
に伴う特例措置、Project関係者一括の
Block VISAの発給等)を検討頂きたい。
日機輸
(2) 入国手続の煩雑・
遅延
・E-Passportの導入等による手続き簡素化
が望まれる他、国内移動については、手
続の簡略化が望まれる。
日機輸
(3) 被雇用者側よりの
労働法
23 諸制度・慣行・非 日機輸
能率な行政手続
(1) 契約承認等
Processに時間を
要する
16 雇用
・為替管理法の透明性のある運用。
・為替管理法
・当地アンゴラより外貨送金を行う場合、契約書の形態/金額によりアンゴラ中央 ・外貨送金に関する規制緩和の実施、或は ・アンゴラ中央銀行Aviso
銀行、乃至は経済省の承認が求められるが、当該承認手続きには非常に時
外貨送金承認取得に関する手続を簡略化 13 2013
間が掛かる為、外貨送金に時間を要する。
して頂きたい。
・入国時のimmigrationに1時間程度を要する。また、immigrationに際して
必要以上のチェックが為されるケースも多い。
出入国に加え、現状、国内州間移動時(国内線搭乗時/陸路移動時)の度に
入国時と同様のimmigration書類を要求されており、極めて不合理と言わざ
るを得ない。また、本来必要のない書類についても窓口で要求されることが有
る。
・当地の労働法は極端に被雇用者よりの内容となっており、一度雇用すると解
雇が非常に難しい、或は解雇する場合には高額の費用が発生する。
・労働法につき、雇用者、被雇用者間の不 ・労働法 No. 2/00
均衡是正を検討して頂きたい。
・役務提供契約の内容、及び金額により中央銀行、或は経済省他の事前許認 ・国家Project、或は国策に沿う産業発展に ・大統領令No. 273/11、
可取得が必要であるが、この契約承認Processに時間を要する(1か月超)。
寄与するProject等については、Process No. 123/13
を簡素化/短縮化できるような柔軟な対応
を検討頂きたい。
28 / 34
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 アンゴラにおける問題点と要望 2 / 2
区分
26 その他
意見元
No 問題点
問題点内容
日機輸
(1) 高額なTerminal
Charge
・当国におけるTerminal Chargeは非常に高額(1日当りUS$ 170/コンテナ) ・Terminal Chargeの値下げを検討頂きた
であり、このTerminal Chargeの値下げを検討頂きたい。また、通関完了後
い。
にTerminal Chargeを支払い貨物がリリースされるが、System上の問題が ・System Down、休暇に伴い支払出来な
度々発生し支払いが実施できず、その間の引き取りが遅れると共に当該期間 い場合のCharge料については請求しな
の港の保管Chargeが請求される(クリスマス休暇期間中なども全て支払い実 い、等といった制約を検討して頂きたい。
施できず貨物の引き取りも出来ない状況)。
要望
29 / 34
準拠法
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 南アフリカにおける問題点と要望 1 / 4
南アフリカにおける問題点と要望
区分
意見元
2 国産化要請・現地 日商
調達率と恩典
9 輸出入規制・関
税・通関規制
建機工
日商
日機輸
11 利益回収
日商
12 為替管理
建機工
JMAA
14 税制
日商
16 雇用
日商
日機輸
日商
No 問題点
問題点内容
(1) 過度な保護主義的 ・南アフリカ自動車工業政策は現地生産車への恩典付与という手法でMIDP
現地生産恩典
→APDPとWTO抵触を回避しながら進化してきたが、同国の投資環境の脆
弱さを保護主義的過剰恩典で既存事業者の離反を押し留める事に主眼が置
かれ、完成車輸入販売事業との公正な競合を著しく阻害している。新規生産
事業参入への障壁として恩典付与に最低生産台数5万台という条件が付けら
れ中・小規模事業者の機会を封じ込めており、結果として国産製品の国際的
競争力向上の努力なくしても既存事業者は安泰、顧客の選択肢を制限し、輸
入事業者は成長の可能性を摘まれている。
(1) 高輸入関税
・Wheel Loaderでは、日本製の製品には10%の関税がかかる。
(継続)
(2) 日本とのFTA未締 ・EU製車両の関税のみ25%から18%に7%優遇されており、日本製やアジア
結
製などの輸入についてコスト競争力が低く競争が難しい。
(3) 輸入時の商品盗難 ・輸入通関時また国内配送において盗難多発。殆どのケースにおいて荷主の
費用負担となり、コストアップの原因となる。
(継続)
(1) 配当
・南アフリカにある子会社から親会社への配当方法について、会社法46条 配
当後に会社に支払能力と流動性があることが確認されていることが条件となっ
ているが、どのように客観的に証明すべきか、不明。
要望
準拠法
・自動車政策立案担当省庁に対する国際
的視野育成・支援。
・他国好事例見聞機会の提供。
・政策の健全な発展に繋がる啓蒙活動。
・Automotive Production
And Development
Program
・関税の引き下げ・撤廃。
・軽減税制を日本製やアジア製にも適用し
てほしい。
・更なる治安改善に向けた取組強化を働き
かけてほしい。
・比率等、わかりやすい基準を用いて規程 ・南アフリカ会社法
して頂きたい。
(Companies act) 第2
条、第46条、Solvency &
Liquidity Test
(1) 為替予約許認可の ・ランド⇔日本円の為替変動幅が大きい為、ランド建て価格が変動し、安定した ・為替予約、許認可規制の緩和措置。
厳格、遅延
小売価格の維持が困難。又、リスクヘッジの為に、為替予約を検討するにして
も、為替予約の許認可規制が厳しく、迅速な対応を取れない。
(継続)
(2) 急激な為替変動
・円建てでの直貿で、海外販売店は為替差益を得ているが、値上げの交渉は困 ・為替の安定、変動幅が6ヶ月で数%以内。
難。現地通貨建てでの海外子会社との親子間取引で、現在円安効果で特別
価格にて販売が可能だが、利薄の取引が多く、将来取引が続いて円高に振れ
た時にたやすく損失が出てしまうほどの変動幅。
(1) 過小資本税制の基 ・グループ外への資金流出を避けるため、親子間ローンを検討しているが過小 ・条文で明確な基準を示してほしい。
・Income Tax Act No.58
of 1962
準があいまいなた
資本税制の基準(移転価格で判定)が不明瞭なため実施していない。
め親子間ローンが
できない
(1) 人材不足
・優秀な人材の確保が難しい。
・教育水準の向上。
(2) 就労ビザ更新手続 ・Visa(Work Permit)の発行、延長手続きに関して、Home Affairsの手続き ・行政手続きの正常化。
の遅延
遅延・間違いによる却下、無反応が多発しており、業務に多大な支障をきたし
ている。
(変更)
・入管法改正に伴い、就労ビザの発行、延長手続きに関して、Home Affairs ・ビザ発給手続きの簡素化、迅速化。
の手続き遅延、プロセス未確立により業務に支障をきたしている。
・行政手続きの正常化。
30 / 34
・Immigration Act
・入国管理法
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 南アフリカにおける問題点と要望 2 / 4
区分
16
意見元
No 問題点
日商
(3) 就労ビザ取得困難 ・2014年5月より、入管法が改正されたが、運用面での変更が度々あり、計画 ・就労ビザのプロセスの最適化と緩和措置
通りのビザ取得が難しい。
をお願いしたい。
また、ビザ申請には、南アフリカ内務省が外注している企業を通す必要がある
が、個人ではアポ取りが困難のため、エージェントを通す必要があり、コスト・
時間の両方に大きな負担がかかる。
日商
(4) 不合理な雇用政策 ・雇用において、法規の複雑(過度な労働者権利保護)、高賃金(ストライキを ・左記雇用三法案の改良が必要。各企業団 ・Basic Conditions
Employment Act 75 of
伴う賃金のインフレ)、効率(生産状況に応じてのフレキシビリティーが出来な 体と政府当局で話し合いも、政府与党は
97
い)等の点で、積極的な投資に二の足を踏む場面がある。
労働組合からの支援を受けているため、
・Labor Relations Act 66
(継続)
改良が進んでいないのが現状。
of 95
・Employment Equity
Act 55 0f 89
日商
(5) BEE制度の厳格化 ・Black Economic Empowerment制度が厳しく、新規参入の障壁が高い。ま ・BEE制度の緩和と外国企業への優遇措 ・2013:Revised B-BBEE
codes of Good Practice
た、BEEスコア獲得のために、多大なコストをかける必要がある。この影響に 置を求めて頂きたい。
より、有用な白人人材の海外流出が進んでおり、現地での人材確保が困難で
ある。現状、逆アパルトヘイト状態となっている。
・Black Economic Empowerment制度が厳しくなりつつある。憲法の主旨に ・政策・制度変更に直ぐに繋げることは難し
基づき、黒人の経済復帰機会は理解するが、政策の恩恵を受けているは一
いと考えるが、外国企業か抱える問題、懸
部の黒人のみであり、格差是正に繋がっていない。出資比率、経営関与等過 念等含め南ア政府と対話頂きたい。
剰感あり、外国企業への参入障壁、南アフリカ離れを懸念。
日商
19 工業規格、基準
安全認証
問題点内容
要望
準拠法
日商
(6) 高い人件費の上昇 ・人件費の上昇率がインフレ率を上回っている。
率
日機輸
(7) 労働組合によるスト ・ストライキ多発による生産活動の停止、産業別の労働組合が3年毎にストライ ・労働組合活動の正常化のための法制化。 ・Labor Law
ライキ実施と強引な キを行う影響で毎年どこかの取引先かでストライキによる生産停止が発生し、
賃上げ
弊社も影響を被る。
また労働組合による強引な賃上げによるコスト上昇が経営努力で吸収しきれ
ない。
日機輸
(1) 安全規格認証取得 ・2011年1月から安全規格でのImmunity対応が義務付けられたが、業界内 ・安全規格準拠の徹底を対象輸入者に徹
の困難
での徹底が不十分。未だ安全規格に準拠していない商品も流通しており、南 底してほしい。
アフリカ当局側の対応が不十分。
(継続)
・AC電源を使用する商品の輸入・販売に際して、安全規格の認証取得が必要 ・認証機関であるNRCSでの速やかな業務
とされるが、認証取得に時間がかかり出荷時期の延期を余儀なくされることが 対応を働きかけてほしい。
度々ある。
(継続)
日機輸
31 / 34
・解雇が難しい点と合わせて採用増加をた
めらう理由となっているためインフレ並み
になるようにしてほしい。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 南アフリカにおける問題点と要望 3 / 4
区分
19
意見元
No 問題点
日商
(2) たばこ製品の包装 ・オーストラリアで導入されているたばこ製品へプレーンパッケージ規制と同様
に係るプレーンパ
の規制の導入を検討しており、導入されれば商標の本質的役割である商品
ッケージ規制
間の識別機能が著しく低下し、ビジネスの肝である「ブランド価値」が大きく毀
損されることにより、健全な市場競争が阻害される。具体的な懸念としては、
製品間の区別が困難なことから、消費者が意図しない製品を購入してしまうこ
と、消費者が低価格製品に移行すること、及び新規の市場参入が困難となる
ことがあげられる。加えて、包装の簡素化により偽造が比較的に容易であるこ
とから、偽造品の増加も懸念としてあげられる。
(注)プレーンパッケージ規制とは、たばこ製品の包装について、形態、色等
を規格化する措置であり、具体的には、写真付きの警告表示の刷記(前
面75%、後面90%)を義務付けることにより包装上のスペースを大幅に制
限した上で、ロゴ等の図形商標の使用を禁止し、且つ文字商標について
も規定のフォントで所定の場所にのみ使用を可とするもの。
日商
(3) 車両認証
(Homologation)
要件の厳格
日商
(4) 輸入品安全基準検 ・全世界商品同時導入が必要な中で、輸入品安全基準検査(Letter Of
・短期間(1ヶ月程度)で安全基準検査を終 ・Government Notice R
査(Letter Of
Authority LOA)で120営業日を要する(実質6ヶ月かかることもある)。6ヶ月 了させるスピード化と透明性を確保して頂 89 dated 6 February
2009 published in
Authority LOA)
も導入が遅れることによって販売機会損失が膨大。顧客に対するタイムリーな きたい。
Government Gazette
の遅延
商品提案・供給が困難。
31844
23 諸制度・慣行・非 日商
能率な行政手続
要望
準拠法
・左記のとおり、プレーンパッケージ規制は ・未定(保健大臣が導入の
事業者の知的財産権を侵害し、ひいては 意向を表明)
健全な市場競争を通じた産業の発展を妨
げる措置であると考えられる一方で、同規
制の目的である、未成年者の喫煙防止等
は、教育や罰則強化等の代替措置で達成
可能と考えられることから、比例原則に沿
った規制措置を実施して頂きたい。
・日本政府に、左記の問題点を十分にご理
解いただき、積極的な対処をお願いした
い。
・車両認証(Homologation)要件が厳しい。Homologation要件が欧州に準じ ・New Zealandのように欧州、豪州、日本、
ており、しかも右ハンドルのためイギリス仕様がないモデルは認証を取るのに USAの複数の基準でよいことにして特別
多くの労力を要する。
必要な要件があればそれに加えて証明を
出せばOKにしてほしい。
(1) 外国人への運転免 ・外国人に対し運転免許証の発給がされていない。南アフリカでの運転に際し
許証の発行不可
ては、在南アフリカ日本大使館にて日本の免許証に対し翻訳証明を発行し使
用している、但し、南アフリカ国外での公私にわたる運転は不可のため、毎年
日本での国際免許証の取得が必要となる。
(継続)
(2) 省庁の煩雑な承認 ・管轄省庁の管轄権に重複している部分があり、かつ、プロセスが煩雑である
プロセス
ため、承認までに長い時間がかかる場合がある。
・政府間協議の対象に組み入れて早急に
解決が望まれる。
日商
(3) 自動車政策
・2013年から施行された新自動車政策(APDP)ではGVW 3.5t以下の車両を
年間5万台以上生産するメーカーを優遇する措置をとっている。今後優遇条
件が見直され更に厳しくなるとの話も聞いており、現地工場の維持や新規投
資が難しくなると予想される。
・現行政策の緩和、または、優遇条件の見 ・APDP
直しの延期。
日商
(1) 鉱物石油開発法
(MPRDA)改正
・昨年に明らかになった鉱物石油開発法(MPRDA)のドラフトは高付加価値化 ・海外投資による産業発展に支障とならぬ
が義務付けとなるStrategic Mineralsの指定プロセスの不透明性と石油・ガ
熟慮を頂きたい。
ス開発における政府フリーキャリーの法制化を懸念。
更に電力供給の不安定化による産業全体への悪影響も心配される。また、前
述の要因により海外投資家の南ア離れ・敬遠を懸念
日商
24 法制度の未整
備、突然の変更
問題点内容
32 / 34
・承認プロセスの簡素化と明確化をお願い
して頂きたい。
・MPRDA
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 南アフリカにおける問題点と要望 4 / 4
意見元
No 問題点
24
日商
25 政府調達
日商
・自動車法規や関税の変更に当たっては、 ・Vehicle Pompously
Specifications for
業界各社との意見聴取を十分に図り、一
部メーカーが不利にならない対応を当局 Motor Vehicles
・Customs Act (APDP)
に求めたい。
・入札条件としてRFPに明確に開示、又評
価結果についても明確に公表すべき。
26 その他
日商
日商
(2) 自動車法規、関税 ・南アフリカ自動車法規及び関税において、「次期排ガス規制」「炭素税」「ノッ
の不明確
クダウン関税」で内容変更があると噂されているが、いずれも明確な実施時期
や内容が提示されていない。開発期間を鑑み、最低2年前の変更内容の明文
化が必要で、突発的な変更に対応できない可能性がある。
(1) 入札評価の不透明 ・入札評価における評価スコアへの計算式および係数が未開示のため、各要
性
素(価格、技術評価、実績、BEE、社会貢献等)をスコア化する際に、各要素
の重要度合いが事前に勘案出来ず、Black Box化された部分が残されたま
までの評価が可能な状況となっている。
(継続)
(1) 治安問題
・治安が悪い。特に、偽警官、不正警官の存在は問題。検問時の小遣い稼ぎ
等警官の質の向上が問題。
・カージャック、偽警官(パトカー)の出現、住居への侵入等昼夜を問わず事件
が起きている現状を見る限り、決して安全な生活は出来ない。
(継続)
(2) インフラ未整備
・停電や断水などが頻繁に起きる。
日商
(3) 電力供給不足
日商
(4) 原子力協力協定の ・2014年にかけて、アメリカ・フランス・ロシア・韓国・中国・EU・アルジェリアが
未締結問題
原子力協定を締結している。南アフリカと日本政府間の原子力協定が未締結
の状況は、現地スコープ増を期待する南アフリカ側への日本側からの情報提
供などにも支障をきたすおそれがあり、日本企業の本件参画の足かせとなる
可能性が出てきている。
(変更)
・根深い問題は理解するも、インフラ投資の
加速、メンテナンス能力の工場、政府支
援、短期電力供給手段の確立等により早
期正常化を望む。
・原子力協力協定の早期締結。
区分
日商
問題点内容
要望
・Eskomの電力不足が深刻化、計画停電の頻発により業務、生活に支障をき
たしている。取引先工場の稼働率低下等今後懸念。エレクトリックフェンスが
稼働せず、治安への影響が心配。
33 / 34
準拠法
・警察機能の向上。
・犯罪組織の撲滅。
・安全な生活が保障されるべく、犯罪撲滅
の周知徹底を強く要請して頂きたい。
・インフラを充実してほしい。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
2015 年速報版 モザンビークにおける問題点と要望 1 / 1
モザンビークにおける問題点と要望
意見元
No 問題点
12 為替管理
日商
(1) 為替管理規定
13 金融
日商
16 雇用
日商
区分
日商
21 土地所有制限
日商
23 諸制度・慣行・非 日商
能率な行政手続
24 法制度の未整
備、突然の変更
日商
問題点内容
・2012年に為替に関する法令が施行され、輸出業社は外国通貨での取引終
了後50日以内に、輸出売上高50%の現地通貨強制転換・国内送金義務があ
り、外貨預金・対外口座開設はモザンビーク中銀の許可が必要となる。
(1) 金融・通信システム ・商業銀行は農村部へのサービス拡大を努力しているものの、小口銀行の割
の脆弱性
合は低く、インフラが未整備の農村部では銀行業務の展開が遅れており、
又、クレジットカードの使用範囲も限られる為、地方出張の際には大量の現金
を用意する必要がある。
(1) 外国人雇用規制
・外国人を雇用する場合には労働省の許可が必要となる。労働省は外国人労
働者の割合について下記の通り規制を設けている為、容易に邦人(外国人)の
増員を行うことが出来ない。
①労働者が100人を超える大企業:全従業員の5%
②労働者が10-100人までの中企業:同8%
③労働者が10人未満の少企業:同10%
(2) 解雇の困難
・会社都合の解雇手続きは解雇理由の立証と共に賠償金支払義務があり、懲
戒解雇の場合には労働組合が関与し煩雑な手続きを要する。一度雇用契約
を結ぶと例えパフォーマンスが悪くとも容易に従業員を解雇出来ないことが、
労働者の流動性を阻害している(企業は新規雇用に慎重となり、失業率が下
がらない)。
(1) 土地法
・モザンビークでは土地所有権は国家に帰属し、個人・企業は土地使用権
DUATを取得する必要がある。DUAT保有者は、上物建造物の所有権を取
得でき同建造物の売却や抵当権設定も可能であるが、DUATそのものへの
担保設定は許されておらず、銀行借入へのアクセスやプロジェクトファイナン
ス組成の阻害要因となる可能性がある。
(1) 官僚主義による手 ・企業登録(ライセンス付与)、税務当局での行政手続き、外国人滞在許可証
続き遅延
(DIRE)の申請における許可証書類発行遅延等。
DIREは通常申請から約1ヶ月で交付されるものとされているが、申請から半
年以上経過しても交付されないケースも多い。
モ国から一時出国する場合には入管に対してDIREの提示が求められるが、
DIREが交付されない期間にモ国を出国する場合は、移民局が発行する出
入国許可証(Declaration)を別途取得し提示する必要があり、同許可証を出
国の度に取得する手続きが非常に煩雑で、費用も発生する。又、移民局のシ
ステムがしばしばシステムダウンする為、同許可証取得に必要なリードタイム
が読めず、急遽国外出張が予定された場合などに同許可証取得が間に合わ
ない可能性あり。
(1) ポルトガル語のみ ・モザンビーク法条文の日本語・英語資料は少なく、一部、投資促進長CPIが
の法制度
英訳版を発行している程度。全ての条文をポルトガル語にて理解する必要が
あり、場合によっては都度弁護士等に確認が必要。又、殆どの手続き書類は
ポルトガル語で提出する必要があり、且つ制度が煩雑な為、現地会計事務所
等に依頼し手続きを進める必要がある。
34 / 34
要望
準拠法
・同制度の撤廃、見直し。
・外為法
・金融システムの強化。
・同制度の撤廃、見直し(外国人雇用比率 ・労働法 法令第55号
の変更)。
-2008年12月30日交付
・外国人雇用を資本金額による認可制へ変 (外国人労働者規制)
更(例えば、20万米ドルにつき一名の外国
人を認める等の弾力的な運用)。
・同制度の撤廃、見直し。
・労働法23条
・土地法制の弾力的な運用。
・土地法19条
・憲法109条
・早期発行、手続き簡素化。
・法条文の英訳若しくは日本語訳の作成。
貿易・投資円滑化ビジネス協議会
新規意見速報版
2015 年版アンケート新規意見:貿易・投資上の問題点と要望
2015 年 6 月
連絡先: 日本機械輸出組合
通商・投資グループ
谷口、和田、谷井、庫元
〒105-0011
東京都港区芝公園 3−5−8 機械振興会館 401 号
TEL 03-3431-9348
FAX 03-3436-6455
E-Mail [email protected]
http://www.jmcti.org
禁無断転載