学 校 だ よ り 学 校 だ よ り

輪之内町立大藪小学校
第10号
平成28年2月1日
学
学校
校だ
だよ
より
り
よく考え
励まし合って
やりぬく子
よく考える子
励まし合う子
やりぬく子
TEL:69-2029 FAX:69-4448 HP-URL:http://www.tanpopo.ne.jp/~ohyabu/index.htm
3学期という学期
自分の弱さを自覚して、それを乗り越える
今年は暖冬で終わるのかと思っていましたが、厳しい寒さがやってきました。やはり冬は冬なのだ、
そんなに甘くはないのだと思い知らされました。
さて、始業式から2週間が過ぎようとしている3学期。3学期は、「まとめの学期」であるとともに、「進
級・進学の準備をする学期」でもあります。
6年生の子の場合で言えば、あと2ヶ月で卒業し、中学校に進学します。そこで、3学期は、「卒業
するための取組」と「進学するための取組」を行わなければなりません。
卒業のための取組としては、「感謝の心」を持てるのかどうかがポイントです。そのために、仲間と
の取組を多くし、この仲間と生活できて本当によかったといえる事実を残したいと思います。また、
下級生に伝え残していくものを明らかにして、それを姿で示していけれるようにしたいと思います。
そして、進学のための取組としては、「あきらめない心」で取り組めるかどうかがポイントです。
中学校への進学を見据えて、係活動や学習の姿について自らの姿を見つめ直す必要があります。例
えば、係活動では、自分の仕事が仲間のためになっていることを再度認識し、最後まで誠意をもって
取り組む姿をめざしたいと思います。学習では、授業を大切にする、課題に集中して取り組む、課題
に対するまとめを丁寧に書くこと、そして、家庭学習を充実させることに取り組みたいと思います。
このように取り組むことを明確にして、粘り強くやりきった事実を残すことが中学校へのスム-ズ
な接続につながるのです。
ここでは、6年生を例にして記しましたが、これは6年生だけに限ったことではありません。3学
期は、どの学年も6年生のように(目標)を明確にして取り組み、次の学年につなげていかなければなりません。
ところで、昔のインドのお話。
昔々、雪がたくさん降り積もるインドの山奥に寒苦鳥(かんくちょう)という鳥が住んでいました。
この鳥は怠け者で自分の巣を作らないのです。雪が降り積もる山奥といっても、昼間は太陽が照って
とても暖かくなるので、この鳥は歌を歌ったりして遊び回っているのです。しかし、夜になると日も
沈み凍えるほどの寒さがやってきます。自分の巣をつくらない寒苦鳥には帰る家がありません。木の
枝で寒さにぶるぶると震えながら「あー寒い。あー寒い。明日こそは絶対に巣を作ろう。」と涙を流
して決心をするのです。
ところが、次の日になると、また太陽が出るので、寒苦鳥は前の日のことをすっかりと忘れて遊び
回るのです。そして、夜になると「明日こそは巣を作ろう。」と決心をします。しかし、その次の日
になると、また巣を作ることを忘れてしまうのです。
「明日はやろう。明日はやろう。」と思って反省をするのですが、行動に移せない鳥、それが寒苦
鳥なのです。
ここまで、話を聞くと、何か自分のことを言われているような気もしてきます。そうです。私たち
は、目標を決めても寒苦鳥のように「明日やればいいや。」と、ついつい先延ばしにしてしまいがち
です。しかし、それでは目標は達成できませんし、成長もできません。
今の学年もあと少しです。自分は寒苦鳥のような弱さをもっていることを自覚しながらも、その弱さを乗り
越えていくことを意識して生活してほしいと思います。そして、乗り越えることで大きく成長してほしいと思います。
校長
土井田
始