4 かりや未来型モデルエリアの形成 かりやエコオアシスプロジェクト ■ プロジェクトの目的 刈谷市の未来型モデルエリアとして、再生可能エネルギー等の環境技術や、市内の事業者が 開発・生産している環境・エネルギー技術や製品を先導的に導入するとともに、自然や交通体 系を生かした環境教育にも配慮したエリアとして整備し、市民や事業者、来訪者など市内だけ でなく全国に向けて情報を発信します。また、本エリアで実証された取り組みを市内全域に展 開していきます。 ■ プロジェクト内容 1)エリアの選定 { パーキングエリアの売り上げ全国2位の集客力があり、強い情報発信力を持つ刈谷ハイ ウェイオアシスを含む都市公園及び隣接するパーキングエリアを、かりや未来型モデルエ リアに選定します。 2)取り組み内容 { 環境・エネルギーに関する先導的な取り組みについて分野を問わずに集中的に導入し、実 証実験の場として活用します。 { 本エリア全体において、導入技術や取り組みを市民・来訪者が見学できるようなエコミュー ジアム的な要素を持たせ、環境講座等を開催し、環境・エネルギーの意識向上に貢献しま す。 { 環境・エネルギー技術運用時のデータ等を収集し、エリア内の施設やホームページ等で公 表することで、環境効果をPRします。 { 整備については、国の補助事業等を積極的に活用していきます。 59 ① 市内事業者の環境・エネルギー技術のPR { 市内事業者が開発・生産している環境・エネルギー技術や製品を募集し、積極的に導入し ます。 { 本エリア全体をショールームとし市内事業者の環境・エネルギー技術や製品のPRを行い ます。 { 複数の市内事業者の技術を組み合わせ、刈谷市独自の環境・エネルギーシステム構築の可 能性を探ります。 ② 地産地消エネルギー(太陽・排熱・地熱・バイオマス)のネットワーク化 { 再生可能エネルギーとして、太陽光発電、太陽熱利用システムのほか、高速道路の維持管 理で発生する芝草をペレット化したバイオマス利用を目指します。 { 自噴する温泉ガスの成分を調査し、可能であればボイラやコージェネレーションの燃料と して活用します。地産地消のエネルギーとして地域でのエネルギー有効利用を図ります。 { 太陽熱利用システム、温泉排熱を施設内の温泉施設給湯のほか、本エリア内のトイレ給湯 などにも活用する面的エネルギー利用・循環利用を推進します。 ③ 未来型交通拠点の整備 { 再生可能エネルギーによる電力を活用した充電ステーションや天然ガスステーション等の エコステーションの設置を検討します。 { 大型車のアイドリングストップ用の電力供給設備を設置していきます。 { 燃料電池バス等の低炭素型バスの乗り入れや、レンタサイクルステーションの設置など、 施設へ来るまでの交通手段も環境に配慮したものにします。 ④ 未来型ライフスタイルの提案 { 公園・地区内における緑化、建物の屋上・壁面緑化や、LED照明や自然エネルギーを利 用など環境に配慮した建物を推進します。 { 来場者の環境配慮行動へのエコポイント付与や環境イベント等を開催します。 { 公園内の池や森を活用した環境学習を実施するほか、施設内で環境や新エネルギー、太陽 光などに関する子ども向けの「環境塾」等を大学等と連携して開催します。 { 施設内での環境に関する取り組みの見学ツアーや、エコライフ及び刈谷市の環境に関する 情報発信を行い、市民をはじめ来訪者に広く環境に関する意識を広げていきます。 60 図 4.10 刈谷ハイウェイオアシスのエコオアシス化イメージ 2)取り組みの展開 取り組み段階 第1段階 (計画策定) 取り組み内容 ・本プロジェクトに合致する国の補助制度等の研究・検討 ・関連事業者、自治体を交えた計画検討を行い、事業の方向性や内容、 推進体制などを共有化する ・関係者間で調整会議を組織し、事業システムイメージ、効果、費用、 推進体制、活用補助制度、事業化スケジュール等を検討 ・国の補助制度等を活用し、計画を検討 第2段階 (設計・工事) 第3段階 (未来型モデルエリア の実現) ・国の実証事業等を活用し、具体化を図る ・設計、工事の実施 ・事業者や刈谷市により運用開始 ・未来型モデルエリアの実現 61 3)推進体制 組織・団体等 事 業 者 刈谷市/愛知県 役 割 ・具体化に向けた調整会議への参加 ・工事の発注・実施 ・施設の運用 ・補助事業の申請、関係者間の調整、調整会議の運営・参加 62
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