水の汚れの循環

水の汚れの循環
∼生きものの汚れは、適度な量であれば、自然の力で分解され、循環します∼
②分解されてできたアンモニウムは、さらに酸
化されて、亜硝酸、硝酸へと形を変えていきま
す。パックテストでは、それぞれに含まれる
チッ素の量を測ります。
※アンモニウムが亜硝酸、硝酸に変化すると
きにも、水中の酸素が使われ、水はさらに酸
欠になります。
①水中の有機物(生き物から出る汚れ)は、バクテリアなどの働きに
よって、水・二酸化炭素と、チッ素・リンなどの栄養分に分解されます。
※水中に有機物(汚れ)が多過ぎると魚が死ぬのは、有機物が分解さ
れるときに大量の酸素が使われ、水が酸欠となるためです。
分 解
パックテスト
CODで測る
動植物は、ふん、死骸、
枯れ葉などの汚れを
出します
人間は、食べかす、風
呂の湯あか、し尿など
の汚れを出します
有害化学物質
水・二酸化炭素
パックテスト
3つのチッ素量
有機物
バクテリア
などの
(生きものから出る汚れ)
分解者
アンモニウム
動物を
食べる
動物
(人間も) 食べられる
栄養に
植物を
食べる
動物
植物
(ヨシや植物性
プランクトン
など)
食べられる
③アンモニウム・硝酸
の中のチッ素、リン、鉄、
カルシウムなどは、植
物の栄養になります。
※水中の栄養分が多
過ぎると(富栄養化)、
アオコ(植物性プランク
トンや藻類)が大量発
生し、自然界のバラン
スを崩してしまいます。
(ダイオキシン、
環境ホルモンなど)
人間は、自然の力で
分解できない(循環し
ない)汚れも出します
硝酸
(それぞれに含まれるチッ素の量を測定)
リン、鉄、カル
シウム など
汚れを出す
亜硝酸
!水の汚れがうまく循環するには、1) 自然が豊か
であること、そして、2) 自然の力で分解しきれない
ほど大量の汚れを出さないこと、が大切です!