目次 - 大東文化大学

─目次─
〈 〉内科目は2006年度以前入学者対象科目
[ ]内科目は2007・2008年度入学者対象科目
( )内科目は2009年度入学者対象科目
■法律基本科目
公法系 憲
法
Ⅰ ( 憲 法 Ⅰ )[ 憲 法 Ⅰ ] 〈 公 法 Ⅰ 〉
……………… 2
憲
法
Ⅱ ( 憲 法 Ⅱ )[ 憲 法 Ⅱ ] 〈 公 法 Ⅱ 〉
……………… 4
行
政
法 ( 行 政 法 )
[ 行 政 法 B ] 〈 法 と 行 政 〉
……………… 6
憲 法 演 習 ( 憲 法 演 習 )[ 憲 法 演 習 ] 〈 公 法 演 習 〉
……………… 8
行 政 法 演 習 ( 行 政 法 演 習 )
[ 公 法 総 合 Ⅰ ] 〈 公 法 総 合 Ⅰ 〉…………… 10
公 法 総 合 Ⅰ ( 公 法 総 合 Ⅰ )
[ 行 政 法 演 習 ] 〈法と行政(事例研究)〉
…………… 12
公 法 総 合 Ⅱ ( 公 法 総 合 Ⅱ )[ 公 法 総 合 Ⅱ ] 〈 公 法 総 合 Ⅱ 〉…………… 14
民事系 民 事 法 基 礎 Ⅰ (───────)
[───────]
〈───────〉
…………… 18
民 事 法 基 礎 Ⅱ (───────)
[───────]
〈───────〉
…………… 20
民 事 法 基 礎 Ⅲ (───────)
[───────]
〈───────〉
…………… 22
民 事 法 基 礎 Ⅳ (───────)
[───────]
〈───────〉
…………… 24
民
法
Ⅰ ( 民 法 Ⅰ )[ 民 法 Ⅰ ] 〈 民 法 Ⅰ 〉
…………… 26
民
法
Ⅱ ( 民 法 Ⅱ )[ 民 法 Ⅱ ] 〈 民 法 Ⅱ 〉
…………… 30
民
法
Ⅲ ( 民 法 Ⅲ )[ 民 法 Ⅲ ] 〈 民 法 Ⅲ 〉
…………… 34
民
法
Ⅳ ( 民 法 Ⅳ )[ 民 法 Ⅳ ] 〈 民 法 Ⅳ 〉
…………… 38
民
法
Ⅴ ( 民 法 Ⅴ )[ 民 法 Ⅴ ]〈───────〉
…………… 40
民
法
Ⅵ ( 民 法 Ⅵ )[ 民 法 Ⅵ ] 〈 民 法 Ⅴ 〉
…………… 44
会 社 法 Ⅰ ( 会 社 法 Ⅰ )
[ 株 式 会 社 法 Ⅰ ] 〈 会 社 法 Ⅰ 〉
…………… 46
会 社 法 Ⅱ ( 会 社 法 Ⅱ )
[ 株 式 会 社 法 Ⅱ ] 〈 会 社 法 Ⅱ 〉
…………… 48
──────── (───────)
[持分会社・総則・商行為法]〈───────〉
…………… 50
商法・有価証券法 (商法・有価証券法)
[ 有 価 証 券 法 ] 〈 有 価 証 券 法 〉…………… 52
民 事 訴 訟 法 Ⅰ ( 民 事 訴 訟 法 Ⅰ )
[民事訴訟法Ⅰ]
〈民事訴訟法Ⅰ〉
…………… 54
民 事 訴 訟 法 Ⅱ ( 民 事 訴 訟 法 Ⅱ )
[民事訴訟法Ⅱ]
〈民事訴訟法Ⅱ〉
…………… 56
民事執行・保全法 (民事執行・保全法)
[民事執行・保全法] 〈民事執行・保全法〉
…………… 58
民 法 演 習 ( 民 法 演 習 )[ 民 法 演 習 ] 〈 民 法 演 習 〉
…………… 60
会 社 法 演 習 ( 会 社 法 演 習 )[ 会 社 法 演 習 ] 〈 会 社 法 演 習 〉…………… 62
民 事 法 総 合 Ⅰ ( 民 事 法 総 合 Ⅰ )
[民事法総合Ⅰ]
〈民事法総合Ⅰ〉
…………… 64
民 事 法 総 合 Ⅱ ( 民 事 法 総 合 Ⅱ )
[民事法総合Ⅱ]
〈民事法総合Ⅱ〉
…………… 66
民 事 訴 訟 法 演 習 (民事訴訟法演習)[ 民 事 法 総 合 Ⅲ ] 〈 民 事 法 総 合 Ⅳ 〉
…………… 68
刑事系 刑
法
Ⅰ ( 刑 法 Ⅰ )[ 刑 法 Ⅰ ] 〈 刑 法 Ⅰ 〉
…………… 72
刑
法
Ⅱ ( 刑 法 Ⅱ )[ 刑 法 Ⅱ ] 〈 刑 法 Ⅱ 〉
…………… 74
──────── ( 刑 法 Ⅲ )[ 刑 法 Ⅲ ]〈───────〉
…………… 76
刑
法
Ⅲ (───────)[───────]〈───────〉
…………… 78
刑 事 訴 訟 法 Ⅰ ( 刑 事 訴 訟 法 Ⅰ )
[刑事訴訟法Ⅰ]
〈刑事訴訟法Ⅰ〉
…………… 80
刑 事 訴 訟 法 Ⅱ ( 刑 事 訴 訟 法 Ⅱ )
[刑事訴訟法Ⅱ]
〈刑事訴訟法Ⅱ〉
…………… 82
刑 法 演 習 ( 刑 法 演 習 )[ 刑 法 演 習 ] 〈 刑 法 演 習 〉
…………… 84
刑 事 法 総 合 Ⅰ ( 刑 事 法 総 合 Ⅰ )
[刑事法総合Ⅰ]
〈刑事法総合Ⅰ〉
…………… 90
刑 事 法 総 合 Ⅱ ( 刑 事 法 総 合 Ⅱ )
[刑事法総合Ⅱ]
〈刑事法総合Ⅱ〉
…………… 94
■実務基礎科目
法 情 報 調 査 ( 法 情 報 調 査 ) [ 法 情 報 調 査 ]〈 法 情 報 調 査 〉…………… 98
法 曹 倫 理 ( 法 曹 倫 理 ) [ 法 曹 倫 理 ]〈 法 曹 倫 理 〉
…………… 100
行政訴訟実務の基礎 (行政訴訟実務の基礎) [行政訴訟実務の基礎]
〈行政訴訟実務の基礎〉
…………… 104
民事訴訟実務の基礎Ⅰ (民事訴訟実務の基礎Ⅰ) [民事訴訟実務の基礎Ⅰ]〈民事訴訟実務の基礎〉
……………
民事訴訟実務の基礎Ⅱ (民事訴訟実務の基礎Ⅱ) [民事訴訟実務の基礎Ⅱ]
〈───────〉
……………
刑事訴訟実務の基礎 (刑事訴訟実務の基礎) [刑事訴訟実務の基礎]
〈刑事訴訟実務の基礎〉
……………
実務演習
(公法系)
(実務演習
(公法系)
) [実務演習
(公法系)
]
〈実務演習
(公法系)
〉
……………
実務演習
(民事系)
(実務演習
(民事系)
)
[実務演習
(民事系)
]
〈実務演習
(民事系)
〉
……………
実務演習
(刑事系)
(実務演習
(刑事系)
)
[実務演習
(刑事系)
]
〈実務演習
(刑事系)
〉
……………
法 律 文 書 作 成 ( 法 律 文 書 作 成 )
[ 法 律 文 書 作 成 ]〈 法 律 文 書 作 成 〉
……………
模 擬 裁 判 ( 模 擬 裁 判 )
[ 模 擬 裁 判 ]〈 模 擬 裁 判 〉
……………
ク リ ニ ッ ク ( ク リ ニ ッ ク )[ ク リ ニ ッ ク ]〈 ク リ ニ ッ ク 〉……………
エクスターンシップ (エクスターンシップ)
[エクスターンシップ]
〈エクスターンシップ〉
……………
■基礎法学・隣接科目
法 学 の 基 礎 ( 法 学 の 基 礎 )[ 法 学 の 基 礎 ]〈───────〉
……………
法
制
史 ( 法 制 史 ) [ 法 制 史 ]〈 法 制 史 〉
……………
英
米
法 ( 英 米 法 ) [ 英 米 法 ]〈 英 米 法 〉
……………
比
較
法 ( 比 較 法 ) [ 比 較 法 ]〈 比 較 法 〉
……………
法 と 経 済 ( 法 と 経 済 ) [ 法 と 経 済 ]〈 法 と 経 済 〉
……………
現 代 ア ジ ア 研 究 (現代アジア研究) [現代アジア研究]
〈現代アジア研究〉
……………
裁
判
法 ( 裁 判 法 ) [ 裁 判 法 ]〈 裁 判 法 〉
……………
■展開・先端科目
共通科目
紛 争 解 決 学 ( 紛 争 解 決 学 )[ 紛 争 解 決 学 ]〈 紛 争 解 決 学 Ⅰ 〉
……………
環 境 法 Ⅰ ( 環 境 法 Ⅰ ) [ 環 境 法 Ⅰ ]〈 環 境 法 〉
……………
環 境 法 Ⅱ ( 環 境 法 Ⅱ ) [ 環 境 法 Ⅱ ]〈───────〉
……………
テ ー マ 演 習 ( テ ー マ 演 習 ) [ テ ー マ 演 習 ]〈 テ ー マ 演 習 〉……………
企業法務科目
労 働 法 Ⅰ ( 労 働 法 Ⅰ )[ 労 働 法 Ⅰ ]〈 労 働 法 Ⅰ 〉
……………
労 働 法 Ⅱ ( 労 働 法 Ⅱ )[ 労 働 法 Ⅱ ]〈 労 働 法 Ⅱ 〉
……………
倒 産 法 Ⅰ ( 倒 産 法 Ⅰ )[ 倒 産 法 Ⅰ ]〈 倒 産 法 Ⅰ 〉
……………
倒 産 法 Ⅱ ( 倒 産 法 Ⅱ )[ 倒 産 法 Ⅱ ]〈 倒 産 法 Ⅱ 〉
……………
知 的 財 産 法 Ⅰ ( 知 的 財 産 法 Ⅰ ) [ 知 的 財 産 法 Ⅰ ]〈 知 的 財 産 法 Ⅰ 〉
……………
知 的 財 産 法 Ⅱ ( 知 的 財 産 法 Ⅱ ) [ 知 的 財 産 法 Ⅱ ]〈 知 的 財 産 法 Ⅱ 〉
……………
経
済
法 ( 経 済 法 ) [ 経 済 法 ]〈 経 済 法 〉
……………
企 業 犯 罪 論 ( 企 業 犯 罪 論 ) [ 企 業 犯 罪 論 ]〈 企 業 犯 罪 論 〉……………
国際法務科目
国際関係法
(公法系)
(
国際関係法(公法系))[国際関係法(公法系)]〈国際関係法(公法系)〉
……………
国際関係法
(私法系)
(国際関係法(私法系)) [国際関係法(私法系)]
〈国際関係法(私法系)〉
……………
国 際 金 融 法 ( 国 際 金 融 法 )[ 国 際 金 融 法 ]〈 国 際 金 融 法 〉……………
国 際 民 事 法 ( 国 際 民 事 法 ) [ 国 際 民 事 法 ]〈国際民事法演習〉
……………
ア ジ ア 法( 中 国 )
(アジア法
(中国)
) [ ア ジ ア 法 Ⅰ ]
〈 ア ジ ア 法 Ⅰ 〉……………
ア ジ ア 法( 韓 国 )
(アジア法
(韓国)
)[ ア ジ ア 法 Ⅱ ]〈 ア ジ ア 法 Ⅱ 〉……………
アジア法(台湾・香港) (アジア法(台湾・香港)
) [ ア ジ ア 法 Ⅲ ][ ア ジ ア 法 Ⅲ ]……………
市民生活法務科目
医
事
法 ( 医 事 法 ) [ 医 事 法 ]〈 医 事 法 〉
……………
借 地 借 家 法 ( 借 地 借 家 法 ) [ 借 地 借 家 法 ]〈 借 地 借 家 法 〉……………
消 費 者 法 ( 消 費 者 法 ) [ 消 費 者 法 ]〈 消 費 者 保 護 法 〉
……………
市 民 生 活 と 犯 罪 (市民生活と犯罪) [市民生活と犯罪]〈市民生活と犯罪〉
……………
社 会 保 障 法 ( 社 会 保 障 法 ) [ 社 会 保 障 法 ]〈 社 会 保 障 法 〉……………
政策法務科目
地 方 自 治 法 ( 地 方 自 治 法 ) [ 地 方 自 治 法 ]〈 地 方 自 治 法 〉……………
106
110
112
116
118
122
124
126
128
132
136
138
140
142
144
146
148
152
154
156
158
170
174
176
178
180
182
184
186
188
190
192
194
196
198
200
202
206
208
212
214
216
租 税 法
租 税 法
行 政 争 訟
立 法 過 程
政 策 法 務
Ⅰ (
Ⅱ (
法 (
論 (
論 (
租 税 法 Ⅰ
租 税 法 Ⅱ
行政争訟法
立法過程論
政策法務論
)
[
) [
) [
) [
)[
租 税 法 Ⅰ
租 税 法 Ⅱ
行政争訟法
立法過程論
政策法務論
]〈
]〈
]〈
]〈
]〈
租 税 法 Ⅰ
租 税 法 Ⅱ
行政争訟法
立法過程論
政策法務論
〉
……………
〉
……………
〉……………
〉……………
〉……………
220
222
224
226
228
法律基本科目・公法 系
法律基本科目
公法系
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・公法系
授業科目名(2006以前入学 公法Ⅰ
生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 憲法Ⅰ
学生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 憲法Ⅰ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 憲法Ⅰ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
浅野善治
授業の概要
日本国憲法の基本原理、統治の機構に関する基本的論点を考察し、憲法規定の基本
構造とその理念を体系的に把握するとともに、国家統治の基本構造とその理念を確実
に理解することを目的とする。さらに、憲法の求める究極的価値に対してこれらの理
念がどのように機能しているか理解する。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験により評価する。ただし、授業における発言状況、小テストその他
の課題への対応の状況が優良な者については、期末試験の成績の20%を限度として加
点する。
履修条件
特になし
教科書
芦部信喜・高橋和之補訂『憲法[第4版]』(岩波書店、2007年)
参考文献・資料等
高橋和之・長谷部恭男・石川健治編『憲法判例百選Ⅱ[第5版]』(有斐閣、2007年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
憲法と立憲主義
憲法とはそもそも何を目的に、何と何の関係を規定しているものか。憲法の持つ本
質的な機能について明らかにし、近代憲法の特質である、自由の基礎法、制限規範、
最高法規について、その意義を理解する。
第2回
法の支配
憲法が国法秩序において最も強い形式的効力持つものであることを確認し、近代立
憲主義憲法における立憲主義思想と「法の支配」の原理との関係について理解する。
また、
「法の支配」と「法治主義」との違いについても理解する。
第3回
日本国憲法史
日本国憲法の原理を確実に理解するために、日本国憲法の原理が形成されてきた過
程について概観する。日本における立憲主義の形成、明治憲法の特色、日本国憲法の
成立経過、日本国憲法瀬尾律の法理について理解する。
第4回
国民主権の原理
国民主権、基本的人権の尊重、平和主義の日本国憲法の基本原理相互の関係につい
て理解し、まず国民主権を取り上げる。国民主権の意味として、そこに含まれる権力
性と正当性の契機という二つの要素について確実に理解する。
──
第5回
天皇制
日本国憲法が定める天皇制についてその内容を明らかにし、国民主権と天皇制の関
係について理解する。象徴天皇制の意義、天皇の権能、天皇の公的行為について理解し、
日本国の統治の機構の特色を理解する。
第6回
平和主義の原理
平和主義を定める日本国憲法₉条の成立の経緯を明らかにするとともに、憲法₉条が規
定する内容についての確実な理解を図る。戦争放棄、自衛戦争の放棄、戦力の不保持、
自衛権の意味、戦力の意味、自衛力・自衛権の限界、交戦権の否認についての規範的
内容を理解する。
第7回
権力分立の原理
国民主権とともに統治の機構の基本原理である権力の分立について、その伝統的意
味、権力分立制の現代的変容について明らかにするとともに、政党の意義と役割につ
いて憲法的にどのように評価されるか理解する。
第8回
国会
国民の代表機関、国権の最高機関、唯一の立法機関として国会の地位についての憲
法的意味を明らかにするとともに、二院制、選挙制度、国会議員の地位、国会の活動、
国会と議院の権能について理解する。
第9回
内閣
統治の機構における行政権と内閣について憲法がどのように定めているのか理解す
る。まず行政権の概念、独立行政委員会制度について明らかにするとともに、内閣の
組織と権能、議院内閣制の特質について理解する。
第10回 司法権
日本国憲法における司法権の意味と範囲について理解する。まず司法権の概念につ
いて明らかにし、司法権の範囲、法律上の争訟の意味、司法権の限界について理解する。
また、裁判所の組織と権能、裁判の公開、司法権の独立についても理解する。
第11回 財政
財政のコントロールについての憲法的意義を明らかにし、財政民主主義、租税法律
主義、予算の法的性格、予算修正の限界、決算審査の意義、公金支出の禁止について
の憲法的意味について理解する。
第12回 地方自治
日本国憲法において地方自治についてどのように取り扱っているのか明らかにし、
日本国の統治における地方自治の保障について理解する。地方自治の本旨、地方公共
団体の機関、条例の憲法的位置づけについて理解する。
第13回 憲法の保障
日本国憲法自身が定めている憲法保障制度として違憲審査制について、違憲審査権
の根拠、違憲審査権の性格、付随的違憲審査制の特質、憲法判断回避の原則、違憲審
査の主体と対象、違憲判断の方法と判決について理解する。
第14回 憲法改正
憲法の改正として、硬性憲法の意義、憲法改正の手続き、憲法改正の限界について
理解するとともに、憲法規定の改正を伴わない憲法内容の変化として憲法の変遷につ
いて理解する。
また、全体を通じたまとめを行う。
──
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・公法系
授業科目名(2006以前入学 公法Ⅱ
生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 憲法Ⅱ
学生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 憲法Ⅱ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 憲法Ⅱ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
井口秀作
授業の概要
日本国憲法における基本人権をめぐる問題の法的解決能力の基礎を修得することを
目的とする。人権に関する学説・判例の解説を中心に行う。通常の憲法の教科書の配
列とは逆に、個別の人権規定を最初に取り上げ、総論的な論点は後半で取り扱う。講
義方式を基本とするが、双方向の要素を取り入れる。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験を70%、授業への取組状況(授業中の質問への応答、出席状況)
15%、レポート・小テスト等への対応状況15%の割合で評価する。
履修条件
特にナシ
教科書
芦部信喜(高橋和之補訂)『憲法[第4版]』(岩波書店、2007年)
高橋和之・長谷部恭男・石川健治編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ(第5版)』(有斐閣、2007年)
参考文献・資料等
大石眞・大沢秀介編『判例憲法』(有斐閣、2009年)
芦部信喜『憲法判例を読む』(岩波書店、1987年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
基本的人権と公共 講義の導入として、「自然権」、「基本権」、「憲法上の権利」といったタームを説明し
の福祉
ながら、講義の対象となる権利の性質を明らかにする。また、基本的人権と公共の福
祉による制約について概説をする。
第2回
信教の自由と政教 憲法が保障する信教の自由の意義と限界を確認するとともに、政教分離に関する議
分離
論も取り上げる。
第3回
表現の自由の意義 「表現の自由の優越的地位」に関する理論を解説するとともに、報道の自由、性表現
と内容
の自由、名誉毀損表現、営利的言論、煽動表現などを検討する。
第4回
表現の自由の違憲 「二重の基準」の意義を確認し、表現の自由に対する規制立法の違憲審査基準を検討
審査基準
する。また、間接・付随的規制の判例法理についても検討する。
──
第5回
集会・集団行動の スピーチプラス論やパブリックフォーラム論を参照しながら「集会の自由」「集団行
自由
動の自由」の問題を検討する。
第6回
職業の自由
経済的自由権の有する現代社会における意味を解説するとともに、職業の自由の制
約を、その違憲審査基準のあり方を中心に検討する。
第7回
財産権
財産権の保障の意味を確認し、財産権の制約立法の違憲審査基準のあり方を検討す
る。また、損失補償の問題にも触れる。
第8回
人身の自由
詳細に規定されている日本国憲法上の人身の自由に関する規定を解説するとともに、
憲法31条の射程を検討する。行政手続における適正手続の保障も取り上げる。
第9回
社会権
社会権の登場してくる歴史的背景とその特質について解説をするとともに、生存権
の法的性質の議論を中心に検討するとともに、公務員の労働基本権の判例の分析を行
う。
第10回 参政権・国務請求 選挙権の本質に関する議論を整理し、選挙権制限の違憲審査について検討する。また、
権
国務請求権については、裁判を受ける権利を中心に取り上げる。
第11回 法の下の平等
平等観念の歴史的展開と憲法における平等原則の意義を解説するとともに、判例を
素材とし、社会権や包括的基本権との関連を念頭におきながら、平等の具体的内容を
検討する。
第12回 包括的基本権
幸福追求権の意義を解説するとともに、そこから導き出されうる様々な権利を取り
上げ、特に、
「私生活上の自由」、「プライバシーの権利」を検討する。
第13回 人権の享有主体
基本的人権の享有主体性に関する議論を、外国人、法人・団体に分けて検討する。
第14回 人権の適用範囲
憲法上の権利保障の適用範囲について、判例を素材にしながら、いわゆる特別権力
関係論、私人間効力等について検討する。
──
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
基礎法学・隣接科目(2006以前入学生)
法律基本科目・公法系(2007・2008入学生)(2009入学生)(2010入学生)
授業科目名(2006以前入学 法と行政
生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 行政法B
学生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 行政法
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 行政法
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
植村栄治
授業の概要
行政法未修を前提とし、行政法総論(行政救済法や行政法各論が除かれる)を学ぶ。
行政法の基本原理・一般原則、行政上の法律関係、行政立法、行政行為、行政裁量、
行政契約、行政指導、行政調査、行政強制、行政手続、情報公開等に触れる。毎回、
授業用ファイルを掲載するので、そのファイルとテキストを読み、練習問題を検討し
て授業に臨むことが必要。また、毎回、予習用の判例を指定するので、判例百選でそ
の「事実の概要」
「判旨」「解説」を読んでくること。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験による。但し、場合により、授業出席、小テスト、レポート等を
若干加味することがある。
履修条件
特になし。
教科書
櫻井敬子・橋本博之『行政法』(弘文堂)の第16章まで。授業開始の時点での最新版
を使用する(2009年7月に第2版が刊行されている)。
参考文献・資料等
小早川光郎他編『行政判例百選Ⅰ』[第5版](有斐閣、2006年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
行 政 法 の 基 本 構 教科書第1章、第2章。行政法の定義、行政の観念、公法概念、憲法と行政法の関係、
造、法律による行 民事法と行政法の関係、法律の概念、法律の留保等について学ぶ。
政の原理
予習用の指定判例:第110事件[行政判例百選Ⅰの第110事件を指す。以下同じ]
第2回
行 政 法 の 一 般 原 教科書第3章、第4章。適正手続の原則、説明責任の原則、信義誠実の原則、比例原則、
則、行政上の法律 平等原則、行政上の法律関係における民法の適用、行政法規に違反する法律行為の効
関係
力等について学ぶ。
指定判例:第8事件。
第3回
行政組織法
第4回
行政立法、行政準 教科書第6章。行政機関による規範の定立、行政立法の形式、法規命令の種類、委
則
任命令統制の必要性、行政規則の問題状況、行政規則の種類、解釈基準、裁量規準等
について学ぶ。
指定判例:第48事件。
教科書第5章。行政主体、行政機関、行政庁、権限の代理・委任、国の行政組織、地
方の統治体制、条例等について学ぶ。
指定判例:第23事件。
──
第5回
行政行為(1)
教科書第7章(第3節まで)。行政行為の定義・種類、行政行為の効力、公定力、公定
力の及ぶ範囲、公定力の根拠、違法性の承継、不可争力、執行力、不可変更力等につ
いて学ぶ。
指定判例:第67事件。
第6回
行政行為(2)
教科書第7章(第4節以降)。行政行為の瑕疵、取消事由たる瑕疵と無効事由たる瑕疵、
瑕疵の治癒、違法行為の転換、理由の差替え、行政行為の取消しと撤回、附款等につ
いて学ぶ。
指定判例:第81事件。
第7回
行政裁量
教科書第8章。行政裁量の概念、裁量についての諸学説、現在の裁量論、要件裁量と
効果裁量、時の裁量、裁量統制の手法、判断過程審査、手続的審査等について学ぶ。
指定判例:最判平成18年2月7日民集60巻2号401頁(H18年重判39頁)。
第8回
行政契約、行政指 教科書第9章、第10章。行政契約の意義と例、公害防止協定、行政契約の履行方法、
導
行政指導の定義、行政指導の類型、行政指導と法律の根拠、行政指導の争い方等につ
いて学ぶ。
指定判例:第96事件。
第9回
行政計画、行政調 教科書第11章、第12章。行政計画の意義と分類、行政計画の法的統制、行政計画に
査
対する救済、行政調査、任意調査と強制調査、行政調査の手続、令状主義の可否等に
ついて学ぶ。
指定判例:第106事件。
第10回 行政上の義務履行 教科書第13章(第6節まで)。行政代執行法、代執行の対象となる行為、行政上の強制
確保
徴収、直接強制、執行罰、氏名等の公表、給付拒否、課徴金等について学ぶ。
指定判例:第112事件。
第11回 即時強制、行政罰、 教科書第13章第7節、第14章、第15章第2節まで。即時強制、即時強制の具体例、行政
行政手続(1)
罰の意義と種類、行政刑罰、秩序罰、行政手続の意義、行政手続法の制定、行政手続
法の適用対象等について学ぶ。
指定判例:第103事件。
第12回 行政手続(2)
教科書第15章(第3節以降)。行政処分手続、申請に対する処分の手続、不利益処分の手続、
届出手続、命令策定手続、意見公募手続、計画策定手続、諮問手続等について学ぶ。
指定判例:第121事件。
第13回 情報公開・個人情 教科書第16章。情報公開の概念、情報公開法の対象、不開示情報、開示請求手続、
報保護
不開示決定に対する救済、独立行政法人等情報公開法、個人情報保護法制、行政機関
個人情報保護法等について学ぶ。指定判例:第126事件。
第14回 総復習
第1回~第13回までの補足及び総復習を行う。
指定判例:第52事件。
──
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・公法系
授業科目名(2006以前入学 公法演習
生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 憲法演習
学生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 憲法演習
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 憲法演習
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
井口秀作
授業の概要
人権保障の実体的問題が、具体的な訴訟の中で、どのように争われ、どのように判
断されているのかを理解することを目的とする。判例を主たる素材とするが、学説と
照らし合わせながら、批判的に検討していく。検討に当たっては、憲法訴訟的な検討
も加味していく。相当の予習が必要である。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験60%、演習への参加(予習課題への対応、口頭での発言)20%、
小テスト等20%の割合で評価する。
履修条件
憲法Ⅰ・Ⅱ(公法Ⅰ・Ⅱ)の単位を履修していること。
教科書
長谷部恭男・中島徹・赤坂正浩・阪口正二郎・本秀紀編著『ケースブック憲法[第3版]
』
(弘文堂、2010年)
高橋和之・長谷部恭男・石川健治編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ[第5版]』(有斐閣、2007年)
参考文献・資料等
必要に応じて、提示するが、各自、依拠する基本書を定めておくこと。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
二重の基準論
一元的内在的制約説を批判的に検討しながら、二重の基準の意義と根拠を検討する。
第2回
公務員に対する人 公務員の政治的行為の自由、労働基本権を取り上げ、判例法理を検証しながら、違
権制約
憲審査基準を考える。
〔判例〕猿払事件、寺西判事補事件、全逓東京中郵事件、全農林警職法事件
第3回
外国人の人権
外国人の人権に対する制約の問題を、政治的行為の自由、参政権を中心に検討する。
〔判例〕マクリーン事件、東京都管理職試験事件、地方参政権事件
──
第4回
団体の権利と個人 人権の私人間効力の問題を念頭におきながら、団体の権利とその構成員の権利の衝
の権利の衝突
突を、いかにして調整すべきなのかを検討する。
〔判例〕南九州税理士会事件、国労広島地本事件、群馬司法書士会事件、三菱樹脂事件
第5回
政教分離原則
第6回
明確性、検閲・事 文面審査の領域に属するとされる、過度の広汎性の法理、漠然不明確性の法理、検閲・
前抑制の法理
事前抑制の法理を検討する。
〔判例〕徳島市公安条例事件、税関検査事件、北方ジャーナル事件
第7回
表現の自由の規制 表現の自由の規制類型に応じた違憲審査のあり方について検討する。
類型論
〔判例〕屋外広告物条例、猿払事件、公職選挙法戸別訪問禁止事件
第8回
マスメディアの表 マスメディアの表現の自由について、報道の自由、取材の自由など、取材活動の自由
現の自由
に対する制約の問題を中心に検討する。
〔判例〕博多駅フィルム提出命令事件、日本テレビ事件、TBS事件、NHK記者事件
第9回
集会・集団行動の 集会の自由、集団的行為の自由の表現の自由における位置づけを確認し、パブリッ
自由
ク・フォーラムの法理と関連させながら、その制約をめぐる判例法理を批判的に検討
する。
〔判例〕泉佐野市市民会館事件、上尾市福祉会館事件、新潟県公安条例事件、東京都公
安条例事件
政教分離原則の法的性格とそれを訴訟で争う手法を関連づけて理解したうえで、判
例における政教分離違反の判断基準を批判的に検討する。
〔判例〕津地鎮祭事件、愛媛玉串訴訟、箕面忠魂碑慰霊祭訴訟、自衛官合祀訴訟
第10回 経済的自由権と規 職業選択の自由に対する消極目的規制・積極目的規制の二分論を、「立法事実」論と
制二分論
の関連づけながら検討し、財産権の制約の問題への応用の可能性をさぐる。
〔判例〕小売市場判決、薬事法事件、森林法違憲判決、公衆浴場法事件
第11回 社会権と立法裁量 社会権の法的性格を確認し、生存権を中心にして、判例における立法裁量論を批判
論
的に検討する。
〔判例〕堀木訴訟、学生無年金障害者訴訟
第12回 法の下の平等の違 法の下の平等をめぐる違憲審査基準のあり方を検討したうえで、平等違反に対する
憲審査と救済
救済手法を考える。
〔判例〕非嫡出子相続分差別事件、国籍法違憲判決
第13回 選挙権の定数訴訟 定数不均衡訴訟の実体的側面とともに、選挙無効訴訟で争うことの意義や、事情判
決の法理についても検討する。
〔判例〕一連の定数不均衡訴訟判決
第14回 選挙権と権利の救 制度依存的な権利である選挙権の違憲審査のあり方と、救済の方法について検討す
済
る。
〔判例〕在宅投票制事件、在外邦人選挙権制限事件
──
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・公法
授業科目名(2006以前入学 公法総合Ⅰ
生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 公法総合Ⅰ
学生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 行政法演習
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 行政法演習
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
浅野善治
授業の概要
行政活動が法律によりどのようにコントロールされているのか、「法律による行政」
の理念が実際にどのように機能しているのか、行政活動が問題となった事例を検討し、
憲法的、法律的に問題点を分析する能力を身につける。
成績評価の基準と方法
学期末の定期試験の評点により評価するが、演習への参加の状況、授業での応答の
状況により、評点の20%を限度として、加点、減点する。
履修条件
特になし
教科書
高木光・稲葉馨編『ケースブック行政法[第4版]』(弘文堂、2010年)
参考文献・資料等
藤田宙靖著『行政法Ⅰ(総論)〔第4版改訂版〕』(青林書院、2005年)
桜井敬子・橋本博之著『行政法[第2版]』(弘文堂、2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
行政立法
法律による行政の基本としての一般準則の定立としての基準となる法規範の制定に
ついての問題点を理解する。法規命令、行政規則、手続き的統制についての問題点に
ついて理解するとともに、法律と条例の関係についても理解する。
第2回
行政処分
行政処分にかかわる問題として、取消しと無効の判別基準についての問題点、職権
取消の許容性、撤回の許容性が問題となった事例を取り上げ討議する。
第3回
行政裁量
行政裁量に関する問題として、行政裁量の観念と種別、裁量統制の基準と方法が問
題となった事例を取り上げ討議する。
第4回
行政指導
行政指導の定義、マンション建設や産業廃棄物処理場建設に関し、行政指導の不服
従が問題となった事例を取り上げその問題点について討議する。
─ 10 ─
第5回
行政調査
即時強制と行政調査の違い、行政調査の分類、強制調査、間接強制調査及び任意調
査における問題点、収集された資料の適法な」利用の範囲について討議し理解する。
第6回
実効性確保
行政上の強制執行、司法的強制、行政罰、その他の手法などについて行政規制の実
効性確保に関し問題となった事例を取り上げ討議する。
第7回
憲法原則と一般法 行政法の原則として憲法原則及び一般法原則がどのように機能しているのか理解す
原則
る。法律による行政の原理、平等原則、比例原則、信義則が問題とされた事例につい
て取り上げる。
第8回
情報公開と個人情 情報公開制度について、その一般的性質について理解するとともに、実施機関、不
報保護
開示情報等について問題とされた事例を取り上げ討議する。個人情報の保護について
も個人情報保護制度を設ける意義について理解する。
第9回
取消訴訟(1)
取消訴訟の対象として、公権力の行使に関する問題点、行政機関相互の関係につい
て理解するとともに、法的効果を有しない行為に対する取消訴訟の可否、一般的抽象
的な法的効果に対する取消訴訟の可否、給付拒否決定に関する取消訴訟の可否につい
て検討する。
第10回 取消訴訟(2)
取消訴訟の原告適格の意義と原告適格の判定の基準、違法の主張の制限、訴えの客
観的利益、取消訴訟の取消判決の効力、事情判決についての問題点について討議する。
第11回 その他の抗告訴訟 その他の抗告訴訟として、無効確認訴訟、不作為の違法確認訴訟、義務づけ訴訟、
差止訴訟についてどのような場合に提起することができるか等の問題点について事例
を通じて理解する。
第12回 抗告訴訟以外の行 抗告訴訟以外の行政訴訟として、当事者訴訟、民事訴訟について取り上げ、どのよ
政訴訟
う場合にどのように訴訟を提起することができるのか事例を通じて理解する。
第13回 仮の救済
仮の救済として執行停止の要件、拒否処分等についての仮の救済の手段としてどの
ようなものがあるのか理解するとともに、内閣総理大臣の異議制度の持つ問題点につ
いて検討する。民事保全法の仮処分の適用の制限についても理解する。
第14回 国家賠償法に基づ 国家賠償に関する問題点として、抗告訴訟における違法と国家賠償法上の違法につ
く賠償責任
いて理解するとともに、公の営造物に関する設置・管理の瑕疵に関する問題点につい
ても理解する。損失補償に関する補償の要否の基準、正当な補償などの問題点につい
て理解する。
─ 11 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
基礎法学・隣接科目(2006以前入学生)
法律基本科目・公法系(2007・2008入学生)(2009入学生)(2010入学生)
授業科目名(2006以前入学 法と行政(事例研究)
生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 行政法演習
学生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 公法総合Ⅰ
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 公法総合Ⅰ
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
植村栄治
授業の概要
行政法について一通りの知識のある者を対象にして、行政法に関する主要テーマに
つき、具体的なケースにおいて問題点を摘出し解決の提示ができる力を養う。授業計
画は進行状態に合わせて適宜修正する可能性がある。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験による。但し、例外的に、授業出席、小テスト、レポート等を若
干加味することがある。
履修条件
特にないが、行政法総論と行政救済法について一通りの知識があることを前提とす
る。
教科書
使用しない。但し、必要に応じて、櫻井敬子・橋本博之『行政法』(弘文堂)を参照
する(初版でも第2版でもよい)。
参考文献・資料等
小早川光郎他編『行政判例百選Ⅰ・Ⅱ』[第5版](有斐閣、2006年)を必要に応じて参
照する。その他の資料は適宜指示し、あるいは配布する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
処分性(1)
抗告訴訟の対象となる処分の概念の理解と関係判例の検討。
事例検討。
第2回
処分性(2)
処分性をめぐる諸判例の分析と検討。
事例検討。
第3回
原告適格(1)
原告適格に関する判例の分析と検討。
事例検討。
第4回
原告適格(2)
狭義の訴えの利益を含めた原告適格の検討。
事例検討。
─ 12 ─
第5回
訴訟形態論(1)
具体的な事案に即し最も適切な訴訟形態を選択するための基本的な検討。
事例検討。
第6回
訴訟形態論(2)
具体的な事案に即し最も適切な訴訟形態を選択するためのやや高度な検討。
事例検討。
第7回
住民訴訟
住民監査請求及び住民訴訟の制度の概要の理解。
事例検討。
第8回
国家賠償(1)
国家賠償法1条関係についての検討。
事例検討。
第9回
国家賠償(2)
国家賠償法2条その他についての検討。
事例検討。
第10回 条例
条例関係の判例の検討(資料は別途指示)。
事例検討。
第11回 土地利用
都市計画法、建築基準法の概要の理解及びこれらの法律に関する行政法判例の検討。
事例検討。
第12回 行政強制・行政調 行政強制・行政調査・行政手続・情報公開等についての検討。
査・行政手続・情 事例検討。
報公開
第13回 総合問題(1)
行政法全般に関する総合的な問題の検討。
事例検討。
第14回 総合問題(2)
行政法全般に関するやや高度な総合的問題の検討。
事例検討。
─ 13 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・公法系
授業科目名(2006以前入学 公法総合Ⅱ
生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 公法総合Ⅱ
学生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 公法総合Ⅱ
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 公法総合Ⅱ
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
井口秀作
授業の概要
基本的人権と憲法訴訟に関わる諸問題を、具体的事例や判例に即して検討していく。
双方向的な授業を基本とするが、憲法訴訟上の論点を扱う場合には、講義形式ととる
場合がある。授業計画は大まかなものであり、具体的内容の詳細は、随時、シラバス
システムを更新して示していく。
相当の予習が必要であり、それがない限り、実質的に授業を理解することは困難である。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験60%、演習への参加(予習課題への対応、口頭での発言)20%、レポー
ト課題への応答20%の割合で評価する。
履修条件
憲法演習(公法演習)の単位を履修していること。
教科書
長谷部恭男・中島徹・赤坂正浩・阪口正二郎・本秀紀編著『ケースブック憲法[第2版]
』
(弘文堂、2007年)
高橋和之・長谷部恭男・石川健治編『憲法判例百選Ⅰ・Ⅱ[第5版]』(有斐閣、2007年)
参考文献・資料等
必要に応じて、提示するが、各自、依拠する基本書を定めておくこと。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
司法権の限界
部分社会の法理等の司法権の限界について検討する。
第2回
憲法判断の要件と 第三者の違憲主張の適格を中心として違憲主張の利益の問題を取り上げ、憲法判断
違憲主張の利益
の要件の全体構造の中で検討する。
第3回
違憲判断の方法
憲法判断回避の準則に触れるとともに、合憲限定解釈や法令違憲・適用違憲の区別
について検討する。
─ 14 ─
第4回
政教分離と信教の 政教分離違反の判断基準とその当てはめの検討をするとともに、政教分離と信教の
自由
自由の相剋の問題も取り上げる
第5回
表現の自由(1)
表現内容規制と表現内容中立規制の区分に応じた違憲審査基準の問題点を検討し、
中立的規制による表現規制の問題を取り上げる。
第6回
表現の自由(2)
表現の自由に関する過度に広汎性の法理を検討する。
第7回
表現の自由(3)
表現活動に対する助成によって生じる憲法問題を検討する。
第8回
経済的自由権(1) 営業の自由をめぐる問題を、いわゆる「規制目的二分論」を批判的に検討しながら、
違憲審査基準を中心に検討する。
第9回
経済的自由権(2) 財産権について、29条の各項の相互関係めぐる解釈論を確認し、また、その違憲審
査基準についても検討する。また、損失補償についても触れる。
第10回 人身の自由
行政手続への適正手続の適用を中心にして、人身の自由をめぐる論点を取り上げる。
第11回
在外邦人選挙権制限事件、在宅投票制事件の判例を素材にしなから、選挙権制限の
違憲審査のあり方を検討する。また、立法不作為に関する救済方法についても取り上
げる。
参政権
第12回 法の下の平等
法の下の平等に関わる議論を、違憲審査基準を中心に、具体例に即して検討する。
第13回 人権の私人間効力 人権の私人間効力に関する議論を整理して、具体的事案における適用について検討
する。
第14回
幸福追求権
憲法13条をめぐる判例をとりあげ、幸福追求権の議論の可能性を探る。
─ 15 ─
─ 16 ─
法律基本科目・民事系
法律基本科目
民事系
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 ─
学生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2009入学生) ─
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2010入学生) 民事法基礎Ⅰ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修1単位
担当者名
石川美明
授業の概要
民法の基礎にある基本原理(または思想)が相互にどのような関係に立ち、個々の
条文や制度がそこからどのようにして基礎づけられるかを学ぶ。
成績評価の基準と方法
筆記試験(小テスト)、レポートを基本としつつ、研究報告、正解カード、授業への
出席状況などを加味して(2割程度)、多元的に成績評価を行う。
履修条件
1年未修者に限る。
教科書
内田貴・大村敦志(ほか)著『民法判例集(総則・物権)』(有斐閣、2001年)
参考文献・資料等
開講時に指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
基本原理
民法の基本原理、市民法三原則の修正、私的自治原則のディレンマなど
第2回
綱領規定
綱領規定の裁判規範性など
第3回 「能力」の種類
権利能力論の法思想的意義、成年後見制度とノーマライゼーションなど
第4回
ウルトラ・ヴァイレス理論など
法人制度
─ 18 ─
第5回
法律行為
法律行為制度の基本原理、意思主義の背後にある基本原理と表示主義の背後にある
基本原理など
第6回
意思表示
意思表示の構造、不完全な意思の法的取扱い(自己責任と契約正義)、古典型内容規
制理論と現代型内容規制理論など
第7回
代理
表見代理制度の基本原理、無権代理と二重資格論など
─ 19 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 ─
学生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2009入学生) ─
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2010入学生) 民事法基礎Ⅱ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修1単位
担当者名
南隅基秀
授業の概要
成文法の国であるわが国では、条文や法制度の理解が、まずは法律の勉強の出発点
である。しかしながら、実務では判例を基準に動いており、判例の勉強もきわめて重
要である。第1セメスターに配置されるこの講座では、法学入門として判例の読み方・
学び方を身につけつつ、同時に、会社法の基本的論点についても理解を深めることを
目的とする。
判例を学ぶにあたっては、どのような事案について、裁判所が何を法的問題として
とらえ、それに対してどのような判断を下したかを理解することが重要である。とこ
ろが、最高裁は法律審であるため、事案については下級審を参照する必要がある。そ
のため、原則として、一審判決から最高裁判決まで読むこととする。それと同時に、
複雑な事案の分析力を涵養することにも役立てば幸いである。
学生諸君は、予め、対象判例の原文を各自手に入れて、検討しておくことが要求さ
れる。具体的な授業の運営については、初回授業時に指示する。
成績評価の基準と方法
平常点(出席、報告内容、授業における発言)4割、定期試験(筆記試験)6割
履修条件
1年未修者に限る。
教科書
会社法Ⅰの教科書と同じである。
①『会社法判例百選』鴻常夫・落合誠一・江頭憲治郎・岩原紳作・神作裕之 編(有斐閣)
他に、次のうち1冊を、自宅で独習する際の教科書として指定する。②は会社法を全く
学んだことがない者に、③はある程度学んだ経験がある者に向く教科書であるが、各
自が自分に合う方を選択すること。
②『新会社法エッセンス[第3版]』宮島 司 著(弘文堂、2008年)
③『会社法〔第12版〕』神田秀樹 著(弘文堂、2010年)
参考文献・資料等
会社法Ⅰの参考文献と同じである。
『リーガルマインド 会社法〔第12版〕』弥永真生 著(有斐閣、2009年)
『株式会社法〔第3版〕』江頭憲治郎 著(有斐閣、2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
判例の読み方
八幡製鉄政治献金事件についての最高裁昭和45年6月24日大法廷判決(民集24巻6号625
頁、会社法判例百選2事件)の全文を教材として、判例の読み方を講義する。
第2回
会社の目的と権利 八幡製鉄政治献金事件についての最高裁昭和45年6月24日大法廷判決(民集24巻6号625
能力
頁、会社法判例百選2事件)の内容について、控訴審判決と最高裁判決を検討する。
─ 20 ─
第3回
法人格の否認
最高裁昭和44年2月27日第一小法廷判決(民集23巻2号511頁、会社法判例百選3事件)
の内容について、一審判決、二審判決と合わせて検討する。(第4回以降も、全て、一審、
二審の判断や認定事実と合わせて、その内容を検討する。)
第4回
発起人の開業準備 最高裁昭和42年9月26日第三小法廷判決(民集21巻7号1870頁)
行為
第5回
株主平等原則
ブルドッグソース事件についての最高裁平成19年8月7日第二小法廷決定(民集61巻5号
2215頁)
第6回
株式の譲渡制限
最高裁昭和48年6月15日第二小法廷判決(民集27巻6号700頁、会社法判例百選18事件)
第7回
他の株主に対する 最高裁昭和42年9月28日第一小法廷判決(民集21巻7号1970頁、会社法判例百選45事件)
招集手続の瑕疵と
決議取消の訴え
─ 21 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 ─
学生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2009入学生) ─
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2010入学生) 民事法基礎Ⅲ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修1単位
担当者名
出井直樹
授業の概要
民事実定法学の最良の教材である民事の判例(民法、商法・会社法以外の民事実体
特別法を対象とする)を題材に、法律的観点から事実をどのように見て整理するか、
それに法規範をどのようにあてはめるかを学ぶ。また、民事法で重要な位置を占める
契約について、法律との関係、契約の成立・履行・終了、契約の解釈、不履行による
損害賠償、解除に基づく原状回復など、一通りのメカニズムを判例又は事例に即して
理解する。授業は、各自判例メモを作成し、それに基づいてディスカッションをする
方式を基本とする。
成績評価の基準と方法
毎回の課題の提出と授業におけるディスカッションへの参加を50、期末試験の成績
を50として評価する。
履修条件
1年未修者に限る。
教科書
参考文献・資料等
判例その他資料を随時指定。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
判例の読み方
判例1
判例の読み方、及び判例メモの作り方の講義。
契約法分野の判例を予定。
第2回
判例1(続)
前回の続き。
第3回
判例2
規範的要件が問題となる判例を予定。
─ 22 ─
第4回
判例2(続)
前回の続き。
第5回
判例3
債務不履行の事案を予定。
第6回
判例3(続)
前回の続き。
第7回
まとめ
契約と法律の関係、契約の解釈など、契約法の基礎を再確認する。
─ 23 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 ─
学生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2009入学生) ─
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2010入学生) 民事法基礎Ⅳ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修1単位
担当者名
片山克行
授業の概要
民事訴訟法の講義を受ける前提として修得しておくべき基礎知識を、判例を通して
理解しかつ修得することを目的とする未修者用の授業である。
成績評価の基準と方法
期末試験と授業中の発言を総合的に評価する。原則として期末試験で評価するが、
授業中の発言は総合評価の10%を限度で考慮する場合がある。
履修条件
1年未修者に限る。
教科書
特に指定しない。講義用の資料等は事前に指示する。
参考文献・資料等
民事訴訟法Ⅰで使用するテキスト
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
裁判の世界
日常生活から訴訟へ
津地裁判決・昭和58年2月25日・判例時報1083号125頁
第2回
訴えとは何か
どのような訴えが起こせるのか
最判平成11年1月21日民集53巻1号1頁
第3回
誰が当事者か
訴える者と訴えられる者
大審院判決昭和10年10月28日民集14巻1785頁
第4回
訴訟の審理
口頭弁論はどのように実施されるのか
最判昭和42年2月24日民集21巻1五黄209頁
─ 24 ─
第5回
事実の認定
証拠はなぜいるのか
最判昭和50年10月24日民集29巻9号1417頁
第6回
判決というもの
判決の成立と効力
最判平成10年6月12日民集52巻4号1147頁
第7回
上訴と再審
裁判に対する不服の申し立て
最判昭和31年4月3日民集10巻4号297頁
─ 25 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民法Ⅰ
生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民法Ⅰ
学生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民法Ⅰ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民法Ⅰ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
石川美明
授業の概要
1 法学未修者を対象として1年次に開講される民法の基本科目である。民法のうち、
「総
則」
(基本原則・権利の主体・権利の客体・権利の変動)を対象とする。本講義では、
まず、制度趣旨・要件・効果を理解させ、条文の解釈論を身につけさせる。その上で、
重要な問題については、具体的設例を用いて、より実際的・応用的な問題解決能力─
事案の全体像を理解した上で、本質的で重要な論点を抽出し、論証によって具体的に
妥当な結論へ導く能力─の向上を図る。
2 授業の進め方 学生の集中力を持続させ、また、理解度をチェックするため「正解
カード制度」
(出席カードとは異なる。詳しくは、開講時に説明する。)を導入し、問
答形式による双方向的な授業を実施する。指示された予習箇所の十分な予習→「正解
カード制度」導入による、受講者の講義への主体的な参加→受講者の徹底した復習を
毎週繰り返させ、
「よく勉強した」という充実感を与えられる授業をめざしたい。
4
4
4
4
4
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験を基本としつつ、レポート・正解カード・その他の課題への対応
状況などを加味し(2割程度)、多元的に行う。
履修条件
なし
教科書
開講時に指示する。
参考文献・資料等
我妻=有泉=清水=田山著『我妻・有泉コンメンタール民法〔第2版〕』(日本評論社、
2008年)
我妻栄著『民法案内2[第2版]』(勁草書房、2009年)
椿寿夫著『民法総則[第2版]』(有斐閣、2007年)
大村敦志著『民法読解:総則編』(有斐閣、2009年)
平野裕之著『民法総則[第2版]』(日本評論社、2006年)
─ 26 ─
Ⅱ.授業計画
授業
第1回
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
₁ 民法の学び方 1 民法の学び方
₂ 民法学の対象・ イ民法学は整理の学問である。
民法の性格
これは先学の言葉であるが、受講者はこの教えを守ってほしい。整理のないと
ころに勉強はなりたたない。整理にあたっては、枝葉を切り落として結論と根拠
とを明確に把握することである。この整理のないところに、理解とか、当否の判
断とか、他説との比較などということはなりたたないはずである。この整理作業
の徹底していない学生の答案は、論旨の展開がにごること必然である。整理を通
して核心をつかんでいれば、応用問題に対して、どの理論が働くかを速やかに発
見することができるはずである。
ロ教科書の記述は法源ではない。
法律(条文)を重視させるために、重要条文の清書を義務づける。
法学未修者は、まず、目的地に確実に到達する鉄道をしっかりと敷き、その上で、
レールの上を焦らず─されど、倦まず弛まず─走ってほしい。
2 民法学の対象・民法の性格
基本原則=第1章通則
権利の主体=第2章人・第3章法人
総則
権利の客体=第4章物
権利の変動=第5章法律行為・第6章期間の計算・第7章時効
第2回
自然人
₁ 胎児の権利能力(主要判例の検討)
₂ 意思能力と行為能力との関係、未成年など
第3回
自然人
₁ 成年後見制度(後見・保佐・補助)の概要
₂ 失踪宣告制度の必要性
第4回
法人
₁ 法人の種類・設立、法人の組織と管理、法人の活動(法人の権利能力と不法行為
能力)など
₂ 主要判例の検討
第5回
意思表示
₁ 心裡留保(代理人の権限濫用と93条の類推適用)
₂ 錯誤(錯誤無効の性質、瑕疵担保責任・事情変更の原則などの他の制度との関係)
₃ 主要判例の検討
※ 意思表示は非常に重要な分野である─商法・民事訴訟法・行政法などの法分野で
応用されている─ので、しっかり学んでほしい。
第6回
意思表示
₁ 通謀虚偽表示の要件・効果
₂ 主 要判例の検討(94条2項の類推適用=意思外形対応型(最判昭和45・9・22民集
24巻10号1424頁)と非対応型(最判昭和45・11・19民集24巻12号1916頁))
第7回
意思表示
₁ 詐欺(第三者による詐欺、善意の第三者との関係など)、強迫
₂ 主要判例の検討
─ 27 ─
第8回
消費者契約法にお ₁ 制定の背景と経緯
ける特則
₂ 基本的内容(誤認型取消権・不退去型取消権など)
第9回
代理の基本構造
₁ 三面関係=本人・代理人・相手方
₂ 代理と類似する制度(使者、間接代理、信託など)
₃ 任意代理権・法定代理権の発生原因、代理の要件・効果、復代理
※ 代理も、意思表示と同様、重要な分野であるので、しっかり学んでほしい。
第10回 表見代理
₁ 表見代理の本質(無権代理との関係)
₂ 授権表示(109条)、権限外の行為(110条)、代理権消滅後(112条)
₃ 主要判例の検討(特に、複合型表見代理(110条と112条、109条と110条など)
)
第11回 無権代理
₁ 無権代理の一般的効力
₂ 本人・相手方がとりうる手段
₃ 無権代理と相続
第12回 無効と取消し
₁ 無効(絶対的無効と相対的無効、一部無効、無効行為の転換、無効行為の追認など)
₂ 取消し(取消権者、取消しの方法・効果など)
第13回 時効
₁ 日本の時効制度の特徴
₂ 時効の障害
₂ 時効の援用と時効利益の放棄
第14回 時効
₁ 取得時効(所有権の取得時効、所有権以外の財産権の取得時効)
₂ 消滅時効(債権の消滅時効、債権以外の消滅時効)
₂ 除斥期間、抗弁権の永久性
─ 28 ─
─ 29 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民法Ⅱ
生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民法Ⅱ
学生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民法Ⅱ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民法Ⅱ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
太矢一彦
授業の概要
以下の授業計画について、教科書と授業中に配布するレジュメに従って講義を進め
る。到達内容を確認するため、講義中、出来る限り質疑応答を行う。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験70点+課題20点+授業での質問に対する対応10点=100点
履修条件
民法Ⅰを事前にあるいは同時に履修することが望ましい。
教科書
松尾弘/古積健三郎著『物権・担保物権法〔第2版〕』(弘文堂、2008年)
参考文献・資料等
近江幸治著『民法講義Ⅱ 物権法〔第3版〕』(成文堂、2006年)
近江幸治著『民法講義Ⅲ 担保物権法〔第2版補訂〕』(成文堂、2007年)
他、適宜言及する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
ガイダンス(民法 民法とは何か(民法の歴史など)、物権法の意義と性質、物権と債権の区別
の体系)
、物権と
は
第2回
物権の一般的効力 物権的請求権の性質と種類、物権的請求権の内容、物権的請求権と債権的請求権の
競合
第3回
物権変動(不動産 物権変動における意思主義、対抗要件としての登記、背信的悪意者排除論
物権変動①)
第4回
物権変動(不動産 二重譲渡の法律構成、取消と登記
物権変動②)
─ 30 ─
第5回
物権変動(不動産 取得時効と登記、相続と登記、(時間があれば解除と登記など)
物権変動③)
第6回
物権変動(動産物 動産物権変動の対抗要件、即時取得、物権の消滅原因
権変動)
、物権の
消滅
第7回
占有権
占有権の意義、占有訴権、準占有
第8回
所有権
所有権の意義、所有権内容と制限、相隣関係、添付(附合、混和、加工)、共有
第9回
地 上 権、 地 役 権、 地上権の意義、地上権の取得・喪失、地上権の効力、地役権の意義、入会権の意義
入会権
第10回
担保物権①
金融・信用・担保の関係について、物的担保と人的担保、担保物権の意義(債権の掴
取力の限界)
第11回
担保物権②、留置 担保物権の通有性、留置権とは、留置権と同時履行の抗弁権との関係、留置権の成
権①
立要件
第12回
留置権②
不動産の二重譲渡と留置権の成否、賃借人の造作買取請求権と建物に対する留置権
の効力、商事留置権との関係
第13回
先取特権
先取特権とは、先取特権の種類、先取特権の効力、動産先取特権の物上代位と目的
債権との差押えの優劣、先取特権の順位、先取特権の消滅
第14回
質権
質権とは、動産質権の設定・効力、転質の意義・法律構成、不動産質権の設定・効力、
債権質権の成立要件・対抗要件
─ 31 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民法Ⅱ
生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民法Ⅱ
学生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民法Ⅱ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民法Ⅱ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
花房博文
授業の概要
物権のうちの物権総論と法定担保物権の基本的な内容を把握することを目的とする。
以下の要領の順番で、別に提示するレジュメに従い、質問形式で授業を進め、到達内
容の確認を目標とする。質問に答えられなかった内容については再度自ら点検し、内
容を確認することが必要である。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験80点+出席・授業での質問に対する対応20点=100点
履修条件
民法Ⅰを事前にあるいは同時に履修することが望ましい。
教科書
清水元・山野目章夫・良永和隆 著『新・民法学2 物権法[第3版]』
(成文堂、2006年)
中田裕康・潮見佳男・道垣内弘人編『民法判例百選Ⅰ 総則・物権[第6版]』
(有斐閣、
2009年)
参考文献・資料等
近江幸治著『民法講義II 物権法〔第3版〕』(成文堂、2006年)
近江幸治著『民法講義III 担保物権〔第2版補訂〕』(成文堂、2007年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
初めに
民法総説
物権法序説
民法の学び方
物、物権の性質、物権の種類、
物権と債権との相違、物権法定主義の意味、一物一権主義、慣習法上の物権
第2回
物権の効力(優先 物権の優先的効力、
的効力、物権的請 物権的請求権の種類と法的性質
求権)
第3回
物権変動総論、公 物権変動、意思主義・形式主義、物権変動の時期、登記制度概説
示力と公信力、対 不動産物権変動と公示、177条の第三者、背信的悪意者排除論
抗要件
第4回
中間省略登記、不 1.取消と登記
動産物権変動各論 2.解除と登記
─ 32 ─
第5回
不動産物権変動各 1.取得時効と登記
論
2.相続と登記他
第6回
動産物権変動と公 動産物権変動と公示、
示、対抗
動産物権変動と対抗、
引渡の意義と方法
第7回
占有権1
占有と占有権、
占有概念の必要性、
占有権の効力(占有訴権)
第8回
占有権2
即時取得の要件、
即時取得の効果、即時取得の制限、
準占有、準占有の効果
第9回
所有権1
所有権の内容、
所有権の取得、添付(附合、混和、加工)、
添付の効果と不当利得との関係
第10回
所有権2
共有、
建物区分所有
共有の成立と共有の種類、
共有者間の法律関係と対外的効力、共有物の管理方法、共有持分の処分、共有物の分割、
建物区分所有関係
第11回
地上権、
地役権
入会権
地上権総説、地上権の効力、区分地上権、
地役権総説、地役権の効力、
入会権総説、入会権の内容
第12回
担 保 物 権 の 性 質、 担保物権と人的担保、担保物権の性質、担保物権の通有性、法定担保物権と約定担保
通 有 性、 留 置 権、 物権、留置権の成立、効力、実行方法、
先取特権1
先取特権の意義、成立、種類
第13回
先取特権2
先取特権の対抗要件、
先取特権間及び他の権利との優劣関係、
先取特権の実行方法
第14回
質権
質権の設定、効力、転質、動産質の成立、対抗要件、効力、質物の任意返還、
不動産質の成立、対抗要件、効力、抵当権との異同、
権利質(債権質)の種類、成立、対抗要件、効力、権利質と債権の譲渡担保との異同
─ 33 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民法Ⅲ
生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民法Ⅲ
学生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民法Ⅲ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民法Ⅲ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
石川 信
授業の概要
1.民法(債権総論)の体系的な基礎知識を整理修得し、主要な論点を検討する。
2.典型事例・判例を素材に、債権関係を具体的に理解し、紛争解決能力を養う。
3.授業中に小テストを2回実施し、レポートも課して、学修成果を確認する。
成績評価の基準と方法
定期試験50%(択一+論述)+小テスト・レポート40%+受講状況10%
以上の評価割合を変更する場合は、必ず事前に知らせる。
履修条件
民法Ⅰ、民法Ⅱを事前にあるいは同時に履修することが望ましい。
教科書
内田貴著『民法Ⅲ(債権総論・担保物権)〔第3版〕』(東京大学出版会、2005年)
講義ノート(私製、授業前に配布する)
参考文献・資料等
入門書:池田真朗著『スタートライン債権法〔第4版〕』(日本評論社、2005年)
事例集:石川=藤村編『演習ノート債権総論・各論〔第4版〕』(法学書院、2005年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
債権法概説
債権総論の意義、全体構造、課題
第2回
債権の種類1
債権の種類概説、特定物債権と不特定物債権
第3回
債権の種類2
金銭債権と利息債権、利息制限法理
第4回
債務の履行1
弁済概説、債権の準占有者への弁済、供託
─ 34 ─
第5回
債務の履行2
相殺概説、合意相殺、法定相殺の要件
第6回
債務不履行1
債務不履行の要件、債権者の受領遅滞
第7回
債務不履行2
損害賠償の法理、損害賠償の特則
第8回
債権の保全1
債権担保概説、債権者代位権
第9回
債権の保全2
詐害行為取消権、債権保全制度の課題
第10回 債権の担保1
多数当事者関係概説、普通保証
第11回 債権の担保2
特殊な保証(連帯保証、共同保証、根保証)
第12回 債権の担保3
連帯債務、連帯債務の相続、不真正連帯債務
第13回 制度転用担保1
債権譲渡概説、債権譲渡担保
第14回 制度転用担保2
預金担保(相殺の担保機能)
─ 35 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民法Ⅲ
生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民法Ⅲ
学生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民法Ⅲ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民法Ⅲ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
花房博文
授業の概要
債権総論の基本的内容を把握することを目的とする。
以下の要領の順番で、別に提示するレジュメに従い、質問形式で授業を進め、到達
内容の確認を目標とする。質問に答えられなかった内容については再度自ら点検し、
内容を確認することが必要である。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験80点+出席及び授業での質疑応答20点=100点
履修条件
民法Ⅰ、民法Ⅱを事前にあるいは同時に履修することが望ましい。
教科書
川井健著『民法概論Ⅲ 債権総論[第2版補訂版]』(有斐閣、2009年)
中田裕康・潮見佳男・道垣内弘人編『民法判例百選Ⅱ 債権[第6版]』(有斐閣、
2009年)
参考文献・資料等
潮見佳男著『債権総論[第3版]』(信山社、2007年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
初めに、債権と物 特定物債権、不特定債権、金銭債権、利息債権、利息債権と利息制限法
権との相異、債権
の目的
第2回
多数当事者の債権 多数当事者の債権関係総説、分割債権、分割債務の原則、多数当事者の内部関係と対
関係1
外関係、1人に生じた事由の効力、不可分債権、不可分債務、連帯債務、不真正連帯債
務
第3回
多数当事者の債権 保証債務の意義、性質、成立、効力、
関係2
連帯保証、機関保証、損害保険契約
保証債務
第4回
債権譲渡
債権譲渡総説、債権譲渡の対抗要件の三重構造、債権譲渡の効果、債権譲渡担保権
─ 36 ─
第5回
債務引受、責任財 債務引受、契約上の地位の移転、履行引受、責任財産の保全、
産の保全
債権者代位権の意義、債権者代位権の要件、行使方法、効果、債権者代位権の転用
債権者取消権の意義、詐害行為取消権の性質、要件、行使方法、効果
第6回
弁済
第7回
弁済(続き)
供託、相殺の要件(相殺適状)、相殺の担保的機能
供託、相殺、更改、 更改、免除、混同とその例外
免除、混同
第8回
債務不履行1
債務不履行総説、
目的物の特定、履行行為
債務不履行責任の3形態、債務の内容、履行不能とは、不能の要件、
第9回
債務不履行2
履行遅滞、履行遅滞の要件、本旨債務不履行とは(不完全履行)、要件、効果
債権の消滅事由、
弁済、弁済の提供、受領遅滞、弁済者、弁済による代位、弁済受領者の供託、弁済充当、
代物弁済、
第10回
債務不履行3
債務不履行と不完全履行=積極的債権侵害との関係
履行補助者と履行 履行補助と履行補助者
代行者
履行代行と履行代行者
第11回
損害の発生1
損害の意義、不履行と損害との間の事実的因果関係と法的因果関係、
第12回
損害の発生2
通常損害と特別損害、損害の種類、損害倍賞の方法、
第13回
損害の発生3
損害賠償の調整(損益相殺と過失相殺)、金銭債務の特則、損害賠償額の予定、賠償者
の代位
第14回
第三者による債権 第三者による債権侵害、債権侵害の種類、救済方法
侵害
─ 37 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民法Ⅳ
生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民法Ⅳ
学生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民法Ⅳ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民法Ⅳ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
石川美明
授業の概要
1 法学未修者を対象として1年次後期に開講される民法の基本科目である。民法のう
ち、
「第3編第2章契約」
(契約総論(契約の成立・契約の効力・契約の解除)と契約各論)
を対象とする。本講義では、まず、制度趣旨・要件・効果を理解させ、条文の解釈論
を身につけさせる。その上で、重要な問題については、具体的設例を用いて、より実
際的・応用的な問題解決能力─事案の全体像を理解した上で、本質的で重要な論点を
抽出し、論証によって具体的に妥当な結論へ導く能力─の向上を図る。
2 授業の進め方 学生の集中力を持続させ、また、理解度をチェックするため「正
解カード制度」
(出席カードとは異なる。詳しくは、開講時に説明する。)を導入し、
問答形式による双方向的な授業を実施する。指示された予習箇所の十分な予習→「正
解カード制度」導入による、受講者の講義への主体的な参加→受講者の徹底した復習
を毎週繰り返させ、「よく勉強した」という充実感を与えられる授業をめざしたい。
4
4
4
4
4
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験を基本としつつ、レポート・正解カード・その他の課題への対応
状況などを加味し(2割程度)、多元的に行う
履修条件
なし
教科書
近江幸治著『民法講義Ⅴ契約法〔第3版〕』(成文堂、2006年)
参考文献・資料等
開講時に指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
総説
₁ 契約の概念、民法の契約観
₂ 契約の種類、典型契約の体系
₃ 契約に関する諸原則
第2回
契約の成立・効力 ₁ 申込みと承諾の合致による契約成立(隔地者間の契約・対話者間の契約)のプロ
セスについて、正確に理解できるようにする。
₂ 契約締結上の過失、契約締結の準備段階における過失
₃ 同時履行の抗弁権、不安の抗弁権
─ 38 ─
第3回
契約の効力
₁ 危険負担(対価危険) 債権者主義(例外)と債務者主義(原則)
₂ 第三者のためにする契約(契約の相対性の例外) 契約関係の構造、効果の特色
第4回
契約の解除
₁ 解除の意議・機能
₂ 解除権の発生要件(履行遅滞の場合、履行不能の場合、不完全履行の場合)
₃ 付加的考察
第5回
契約の解除
解除の効果について事例的検討を行う。
₁ 契約の解消(原状回復義務をめぐる議論)
₂ 第三者の保護(第三者の保護理論)
₃ 損害賠償請求(法的性質)
第6回
財産権移転型契約 贈与、売買および交換の相違点を説明した上で、贈与契約上の問題(例、寄附の法
的性質、忘恩行為を理由とする贈与の撤回など)を扱う。
第7回
売買
売買の予約、手付(最判平成5・3・16民集47巻4号3005頁、最判昭和40・11・24民集
19巻8号2019頁参照)、売主の義務(財産権移転義務)と買主の義務(代金支払義務)
第8回
売買
売主の担保責任
₁ 権利の瑕疵(責任の類型)
₂ 物の瑕疵(法的性質をめぐる議論、効果の問題点)
第9回
売買
担保責任について、債務不履行との関係、錯誤との関係、担保責任を排除する特約
の有効性など、いろいろな角度から検討する。
第10回 貸借型契約
消費貸借、使用貸借および賃貸借の相違点を説明した上で、主に消費貸借契約上の
問題(消費貸借契約の役割、要物契約性の緩和、消費貸借の予約)を扱う。
第11回 賃貸借
₁ 賃貸借規定の構造と特別法
₂ 賃貸借の効力=当事者間の効力(賃貸人の義務、賃借人の義務(敷金返還請求権
の発生時期、賃貸不動産の譲渡と敷金関係の承継など))
第12回 賃貸借
賃貸借の効力=対第三者効
1 賃借権の譲渡・賃貸借の転貸
2 賃借人の新所有者に対する関係
3 賃借権の二重設定など
第13回 労務提供型契約
₁ 請負の本質、目的物の所有権の帰属、担保責任、注文者解除権
₂ 委任の本質と機能、委任と代理、準委任、委任者・受任者間の義務
₃ 寄託契約の成立と特質
第14回 団体契約・紛争処 ₁ 組合契約の成立と特質、組合の財産、業務執行、組合と社団
理契約
₂ 和解契約の成立と特質、示談(最判昭和43・3・15民集22巻3号587頁)
─ 39 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 民法Ⅴ
学生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民法Ⅴ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民法Ⅴ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
石川 信
授業の概要
1.
「担保物権法、不法行為法」の基礎知識を整理修得し主要論点を検討する。
2.他の民法分野とも関連させて、「紛争解決規範」としての民法を理解する。
3.授業中に小テストを2回実施し、レポートも課して、学修成果を確認する。
成績評価の基準と方法
定期試験50%(択一+論述)+小テスト・レポート40%+受講状況10%
以上の評価割合を変更する場合は、必ず事前に知らせる。
履修条件
民法Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを事前または同時に履修することが望ましい。
教科書
内田貴著『民法Ⅲ(債権総論・担保物権)〔第3版〕』(東京大学出版会、2005年)
講義ノート(私製、授業前に配布する)
参考文献・資料等
参考書:窪田充見著『不法行為法』(有斐閣、2007年)
事例集:石川=藤村編『演習ノート債権総論・各論〔第4版〕』(法学書院、2005年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
担保物権概説1
担保物権法の意義、法定担保物権(留置権、先取特権)
第2回
担保物権概説2
約定担保物権(質権、抵当権、根抵当権)
第3回
抵当権の効力1
対内的効力(被担保債権、目的物、物上代位)
第4回
抵当権の効力2
対外的効力(代価弁済、消滅請求、転抵当、抵当権の処分)
─ 40 ─
第5回
抵当権の効力3
優先的効力(実行手続、共同抵当、法定地上権)
第6回
抵当権の効力4
物上保証、代位弁済の法理
第7回
非典型担保物権
譲渡担保、仮登記担保など
第8回
不法行為法概説
不法行為法の意義、概要、課題
第9回
不法行為の要件1
故意・過失、権利侵害(債権侵害、抵当権侵害)
第10回 不法行為の要件2
因果関係、責任能力、責任阻却事由
第11回 特殊な不法行為1
使用者責任、工作物責任
第12回
特殊な不法行為2
共同不法行為責任、特別法上の不法行為責任
第13回
不法行為の効果
損害賠償請求、差止請求
第14回
事務管理と不当利 総論、準事務管理、転用物訴権
得
─ 41 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 民法Ⅴ
学生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民法Ⅴ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民法Ⅴ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
花房博文
授業の概要
抵当権その他の約定担保物権の基本的概念の把握を目的とする。
以下の要領の順番で、別に提示するレジュメに従い、質問形式で授業を進め、到達
内容の確認を目標とする。質問に答えられなかった内容については再度自ら点検し、
内容を確認することが必要である。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験80点+出席及び授業での質疑応答20点=100点
履修条件
民法Ⅰ、Ⅱ、Ⅲを事前または同時に履修することが望ましい。
教科書
不当利得・事務管理➡「我妻榮(ほか)著『民法2 債権法[第3版]』
(勁草書房、2009年)
」
の該当箇所
不法行為➡「潮見佳男著『債権各論Ⅱ 不法行為法[第2版]』(新世社、2009年)
」
参考文献・資料等
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
抵当権1
抵当権の設定及び実行手続、
抵当権の効力の及ぶ範囲、
物上代位性
第2回
抵当権2
抵当権侵害に対する救済:不動産侵害、占有侵害、不法行為
抵当不動産上の利用権との調整:法定地上権、一括売却、
抵当権の処分:転抵当、抵当権の順位の譲渡等
第3回
抵当権3
抵当権の消滅、
共同抵当、
根抵当権
第4回
非典型担保総説
仮登記担保
譲渡担保1
非典型担保権の有用性と種類、
仮登記担保権の設定、仮登記担保権の実行手続、受戻権の法的性質、
譲渡担保権の法的性質、譲渡担保権の設定、譲渡担保の実行手続
─ 42 ─
第5回
譲渡担保2
不動産譲渡担保権の対外的効力、
動産譲渡担保権者の対外的効力、
集合動産譲渡担保権をめぐる諸問題
第6回
譲渡担保3
所有権留保
集合債権譲渡担保権をめぐる諸問題、
所有権留保の意義、設定、効力
第7回
事務管理・
不当利得
事務管理の要件、効果、
不当利得の要件、効果、
特殊の不当利得と類型論
第8回
不法行為総説、
故意・過失、
権利侵害
不法行為の成立、
有責性要件、故意・過失の内容、過失の判断基準、過失の立証責任、失火責任法での扱い、
違法性要件、権利侵害から違法性へとは、権利性の再生、人格権から財産権
第9回
事 実 的 因 果 関 係、 加害行為と権利侵害との因果関係、
法的因果関係、
権利侵害と損害項目との因果関係、
両者の関係
事実的因果関係と法的因果関係(相当因果関係)
第10回 損害の意義、
損害の意義、損害と差額、損害項目、通常損害と特別損害、
損 害 と 損 害 項 目、 賠償額の調整としての損益相殺と過失相殺、個別積み上げ方式と一括算定方式の相違、
損害賠償請求権の 損害賠償請求権の主体、生命侵害と相続
主体
第11回 特 殊 的 不 法 行 為、 責任能力の抗弁、代位責任、未成年者の監督義務者の責任、
未成年者の監督義 使用者責任と法人の不法行為責任、国賠法1条に基づく国・地方公共団体の責任、
務者の責任、
動物の占有者の責任
使用者責任等
第12回
工作物責任
工作物とは、因果関係、占有者の免責立証と所有者の無過失責任、工作物責任と営造
物責任、製造物責任、動物占有者の責任
第13回
共同不法行為1
共同不法行為の成立要件、
競合的不法行為と共同不法行為との関係、719前段と後段との相違、
主観的関連共同性と客観的関連共同、強い関連共同と弱い関連共同、
共同不法行為の効果
第14回
共 同 不 法 行 為2、 共同不法行為者間の求償関係、
自賠法3条
共同不法行為者の1人について生じた事由の効力
自賠法での運行供用者とは、運行供用者の責任と免責事由
─ 43 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民法Ⅴ
生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民法Ⅵ
学生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民法Ⅵ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 民法Ⅵ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
小石侑子
授業の概要
民法親族・相続編の体系的・基本的理解を目標とする。時間的制約はあるものの、
解釈上論議のあるテーマ、社会的に問題となっている法的事象については、丁寧に説
明をしていきたい。
成績評価の基準と方法
定期試験の結果を基本とするが、授業への出席・発言状況、レポート、小テストな
どを加味して総合的に評価する。
(期末試験7割、平常点3割)
履修条件
教科書
平田厚著 『家族法〔第3版〕』(日本加除出版、2009年)
参考文献・資料等
水野紀子(ほか)編『家族法判例百選(第7版)』(有斐閣、2008年)
内田貴著『民法Ⅳ(親族・相続)〔補訂版〕』(東京大学出版会、2004年)
岡部貴代子・三谷忠行著『実務 家族法講義』(民事法研究会、2006年)
Ⅱ.授業計画
授業
第1回
テーマ
家族法序説
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
家族法は、親族法・相続法を統一的に捉えているものであるが、まず、財産法とは
異なる家族法の特徴を理解する必要がある。また、家族法の対象とする家族は、社会
経済の変動のなかで、大きく変容してきており、それに対応すべく、法の改正が求め
られてきている。一連の流れのなかで、現行法の問題点を確認し、今後の方向性を考
えてみたい。
第2回
婚姻の成立
婚姻の効果
(一般的効果)
婚姻の成立には、形式的要件、実質的要件がある。実質的要件は、婚姻意思の問題
となるが、学説上、その捕らえ方において、見解がわかれている。判例をもとに、学
説を対比してみよう。[判例]最判昭44・10・31(民集23・10・31)
第3回
婚姻の効果
(財産的効果)
夫婦財産制の問題は、婚姻の解消(死亡、財産分与)にも関係する問題となる。わ
が国は夫婦別産制を採用しているが、その問題点も指摘されており、種々の解釈論も
示されている
時間的余裕があれば、比較法的な検討も行ないたい。[判例]最判昭和36・9・6(民集
15.8.2047)
第4回
離婚
まず、離婚手続きを概観する。裁判離婚をめぐっては、有責配偶者からの離婚請求
をめぐって論議のあるところであったが、最高裁は昭和62年に一定要件が整っている
場合には、そのような請求も認めるとする見解を明らかにした。その後の判例をもフォ
ローしつつ、この最高判決の意義を考える。[判例]最判昭和62・9・2(民集41・6・
1423)
─ 44 ─
第5回
離婚の効果
財産分与と慰謝料との関係については、学説のわかれるところであり、その分析が必
財産分与
要となる。なお、財産分与をめぐっては、税法上、譲渡所得税との関係でも問題にな
親権者および養育 ることにふれたい。[判例]最判昭和46・7・23(民集25・5・805)
費の決定
第6回
親子(実親子関係) 推定を受ける嫡出子、推定を受けない嫡出子、推定の及ばない子、および、それぞれ
に対応されうる嫡出否認の訴え、親子関係不存在の訴えをもあわせて、具体的関係に
おいて説明する。 生殖医療に関しても検討課題が多いが、裁判例からいくつかの問
題点を指摘する。
[判例]最判平成10・8・31(判タ986・160)
第7回
親子(養親子関係) 普通養子と特別養子の制度的な目的を対比するとともに、特別養子制度の運用状況を
里親制度との実態をもあわせて観察する。
[判例]東京高裁平成14・12・16(家月55・6・112)
第8回
親権
扶養
今日における親権の意義を説明したうえで、別居、離婚等に関連し、しばしば問題
になっている人身保護法による子の引渡し請求の問題を検討する。[判例]最判・平成6・
4・26(民集48・3・992) 扶養については、少子高齢社会における扶養義務のあり方
を生活保護法をも視点に入れつつ、再考したい。
第9回
相続人と相続分
代襲相続、相続欠格、推定相続人の廃除を含め、相続人と相続分についての制度を
概観する。特別受益者の相続分および寄与分の制度は、相続人間の実質的平等確保の
ための興味深い制度であるが、いくつかの事例を挙げ、具体的相続分の算定方法を紹
介する。
第10回 相続財産の承継
相続財産の共有
損害賠償請求権の相続、保証債務等について、その承継および範囲について、それ
ぞれの特性を前提とした考察を行う。[判例]最判平成5・1.21(民集47・1.265)
民法898条の「共有」の意味を考える。
第11回 相続の承認と放棄 単純承認、限定承認 相続放棄についての制度を概観するとともの、司法統計等を
参考にし、それぞれの制度の今日における機能を再考する。
第12回 遺産分割
相続回復請求権
第13回 遺言
第14回 遺留分
遺産分割について、遺産分割の意味と分割方法を概観したのち、遺産分割の効力に
ついて解説する。特に、遺産分割は登記との関係で法的問題をもたらすが、判例をも
とにその論拠を検討する。[判例]最判昭和46・1・26(民集25・1・90)
相続回復請求権の性質と共同相続人間の適用
普通方式の遺言についての個々の特質を述べた後、遺言の解釈をめぐる解説を行う。
遺言による財産処分には様々な法的問題を生じさせる。特に解釈上の問題があるとさ
れてきたが「相続させる」旨の遺言については最高裁判決がだされており、この検討
を行う。
[判例]最判平成3・4・19(民集45・4.477)
遺留分制度の意義および具体的な遺留分額を提示する。
遺留分減殺請求権については、その基本的原則を説明すると同時に、若干の裁判事例
をも紹介したい。
─ 45 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 会社法Ⅰ
生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 株式会社法Ⅰ
学生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 会社法Ⅰ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 会社法Ⅰ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
南隅基秀
授業の概要
株式会社について、基本的な構造・法制度を講義し(問答法も適宜取り入れる)
、そ
れらをめぐる理論や問題点、判例を取り上げつつ考察する。会社法Ⅰでは、会社法総論、
設立、株式、機関総論、株主総会までを扱う。理解の便宜のために教科書も指定するが、
教科書は学生が「自分で読む」ためのものである。授業は必ずしも教科書の目次どお
りには進行しない。授業の予定項目については、必ず、事前配布の講義レジュメ(実
質教科書)及び教科書の該当個所を予め読んでおくことが要求され、それを前提に授
業は進められる。
成績評価の基準と方法
期末試験(短答式試験20点と論文式試験80点、計100点)で評価するが、平常点を努
力評価として加点する。もし、100点を越えた場合(そのような例はまだない)には、
越えた部分はカットする。平常点は、課題(提出は義務ではない)提出1回1点、計10点(予
定)であるが、提出内容ではなく、課題に取り組んで提出した努力に対して、点を与
えるものである。さらに、初回授業時に、具体的に、このような評価方法をする理由
も含めて、告知する。
履修条件
特になし
教科書
レジュメ(実質教科書)を配布する。
①『会社法判例百選』鴻常夫・落合誠一・江頭憲治郎・岩原紳作・神作裕之 編(有斐閣)
他に、次のうち1冊を、自宅で独習する際の教科書として指定する。②は会社法を全く
学んだことがない者に、③はある程度学んだ経験がある者に向く教科書であるが、
各自が自分に合う方を選択すること。
②『新会社法エッセンス[第3版]』宮島 司 著(弘文堂、2008年)
③『会社法 第12版』神田秀樹 著(弘文堂、2010年)
参考文献・資料等
『リーガルマインド 会社法[第12版]』弥永真生 著(有斐閣、2009年)
『株式会社法[第3版]』江頭憲治郎 著(有斐閣、2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
ガイダンス、
開講にあたって、商法の意義、商法の適用順序、適用範囲、商法の特色、会社法に
商法、会社法につ ついて
いて
第2回
会社法総論(1)
会社の意義、会社の性質(商人性、社団性、営利性、法人性)、法人格否認の法理、
会社の能力
─ 46 ─
第3回
会社法総論(2)
会社の種類と社員の責任、持分会社の基本的仕組み、株式会社の基本的仕組み、株
式会社の特質(株式、間接有限責任、資本)、資本制度の意義、資本の原則
第4回
株 式 会 社 の 設 立 会社の設立行為、株式会社の設立手続(発起設立と募集設立)、定款の作成、定款の
(1)
記載事項、変態設立事項(現物出資、財産引受、発起人の特別利益・報酬、設立費用)
、
会社設立中の法律関係(設立中の会社、発起人の権限)
第5回
株 式 会 社 の 設 立 資本の充実(会社の財産的基礎の確保)、仮装払込(預合と見せ金)、会社の成立と
(2)
その効果
第6回
株 式 会 社 の 設 立 設立に関する責任(発起人・取締役の責任、擬似発起人の責任、払込取扱機関の責任)
、
(3)
設立の瑕疵、設立無効(設立無効の訴えの無効原因、確定判決の効果)、会社の不存在、
会社の不成立
第7回
株式(1)
株式の意義(社員権説)、株主の権利、利益供与の禁止、株主権の濫用、株主平等原則、
株式の共有、株式制度の変遷、株式の併合と分割、株式無償割当、株式消却、
第8回
株式(2)
自益権と共益権、単独株主権と少数株主権、株式の内容、株式の種類、株券(有価
証券としての性質、効力発生時期、善意取得)、株券不所持制度、株券失効制度
第9回
株式(3)
株主名簿(意義、機能、効力)、名義書換の手続、名義書換未了の株式譲受人の地位、
基準日の制度、株式振替制度
第10回 株式(4)
株式譲渡の自由の原則、株式譲渡自由の制限、定款による譲渡制限(譲渡制限株式、
制限違反の株式譲渡の効力)、契約による譲渡制限、従業員持株制度、権利株の譲渡制限、
株券発行前の譲渡制限
第11回 株式(5)
自己株式(取得できる場合と方法、自己株式の法的地位、処分、違法な取得の効力)
、
子会社による親会社株式取得・保有制限、株式担保(株式の質入、譲渡担保、物上代位)
第12回 機関総説
従来の株式会社の法構造、各機関の形骸化、コーポレート・ガバナンスについての
改正(2002年)
、会社法現代化・会社法の成立(2005年)
第13回 株主総会(1)
株主総会の意義と権限、招集手続(招集通知、株主の提案権、添付書類等)、議決権
の意義、一株一議決権の原則とその例外、議決権の行使方法(代理行使、不統一行使、
書面による行使、電子投票制度)
第14回 株主総会(2)
議事手続、多数決原理と少数株主保護、株主総会決議の瑕疵、決議取消の訴え(取
消原因、原告適格、被告適格、訴えの利益、出訴期間、訴えの性質、裁量棄却、判決
の効力)
、決議不存在確認の訴え、決議無効確認の訴え
─ 47 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 会社法Ⅱ
生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 株式会社法Ⅱ
学生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 会社法Ⅱ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 会社法Ⅱ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
南隅基秀
授業の概要
株式会社について、基本的な構造・法制度を講義し(問答法も適宜取り入れる)
、そ
れらをめぐる理論や問題点、判例を取り上げつつ考察する。会社法Ⅱでは、取締役、
取締役会、代表取締役、監査役、コーポレート・ガバナンス、計算、資金調達、企業
組織再編等を扱う。授業の進め方は、会社法Ⅰと同様である。
成績評価の基準と方法
期末試験(短答式試験20点と論文式試験80点、計100点)で評価するが、平常点を努
力評価として加点する。もし、100点を越えた場合(そのような例はまだない)には、
越えた部分はカットする。平常点は、課題(提出は義務ではない)提出1回1点、計10点(予
定)であるが、提出内容ではなく、課題に取り組んで提出した努力に対して、点を与
えるものである。これも、会社法Ⅰと同様である。さらに具体的に、授業開始時に告
知する。
履修条件
特になし
教科書
レジュメ(実質教科書)を配布する。
①『会社法判例百選』鴻常夫・落合誠一・江頭憲治郎・岩原紳作・神作裕之 編(有斐閣)
他に、次のうち1冊を、自宅で独習する際の教科書として指定する。②は会社法を全く
学んだことがない者に、③はある程度学んだ経験がある者に向く教科書であるが、
各自が自分に合う方を選択すること。
②『新会社法エッセンス[第3版]』宮島 司 著(弘文堂、2008年)
③『会社法[第12版]』神田秀樹 著(弘文堂、2010年)
参考文献・資料等
『リーガルマインド 会社法[第12版]』弥永真生 著(有斐閣、2009年)
『株式会社法[第3版]』江頭憲治郎 著(有斐閣、2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
取締役・執行役、 取締役・執行役の意義・権限、資格、員数、任期、選任・解任。取締役会の意義・権限、
取締役会
特別取締役による決議、委員会設置会社の場合、取締役会の招集、決議方法、特別利
害関係人、取締役会決議の瑕疵。
第2回
代表取締役、代表 代表取締役の意義、選任・解任、員数、任期。代表取締役の権限、代表権の濫用。
執行役
前提となる決議(取締役会、株主総会)を欠いた代表取締役の行為の効力。表見代表
取締役。代表執行役。
─ 48 ─
第3回
取締役・執行役と 委任関係、会社に対する義務(一般的義務と個別的義務)、会社に対する責任、責任
会社との関係(1) の免除軽減。善管注意義務と忠実義務。競業避止義務(趣旨、規制対象となる行為、
規制内容、競業避止義務違反の効果)。
第4回
取締役・執行役と 利益相反取引(趣旨、直接取引、間接取引、その判断基準、規制内容、会社の承認
会社との関係(2) を経ない利益相反取引の効果)。報酬規制(趣旨、報酬の意義・範囲、報酬の決定・配
分の方法)
、報酬の変更。
第5回
取締役・執行役の 取締役・執行役の会社に対する責任。経営判断の原則、責任の免除・軽減。
責任(1)
第6回
取締役・執行役の 取締役・執行役の第三者に対する責任。条文の趣旨・要件、名目的取締役・表見取
責任(2)
締役の責任、辞任登記未了の辞任取締役の責任、瑕疵ある株主総会決議によって選任
された取締役の責任
第7回
コーポレート・ガ 株主代表訴訟、株主の差止請求権、内部統制システム
バナンス
第8回
会計参与、監査機 会計参与の意義、権限、責任。監査役の意義、権限(会計監査と業務監査)、会社・株
関、会計監査人
主との関係。監査役会の意義、権限。委員会設置会社における監査委員、監査委員会。
会計監査人の意義、権限、責任。
第9回
計算、
計算規定、計算書類の作成と承認、貸借対照表、損益計算書。資本金と準備金、剰
余金の配当(要件、違法配当の効果、期末の填補責任)。
第10回 資金調達(1)
資金調達総論、募集株式の発行、手続、募集株式発行の差止、募集株式発行無効の
訴え(無効原因になるものとならないもの)
第11回 資金調達(2)
新株予約権、意義・機能、発行手続、新株予約権発行の差止、発行無効の訴え。
社債、社債と株式の比較、社債の種類、社債権者の権利、社債発行のルール、発行手続、
社債管理者、社債権者集会
第12回 企業組織再編(1) 企業組織再編総論、事業譲渡
第13回 企業組織再編(2) 合併、分割
第14回 企業組織再編(3) 株式交換・株式移転、親子会社、組織変更
─ 49 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 持分会社・総則・商行為 配当学年 1(Ⅰ)
学生)
法
(セメスタ)
単位・選必区分 選択必修2単位
授業科目名(2009入学生) ─
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2010入学生) ─
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
担当者名
髙橋紀夫
授業の概要
持分会社(合名会社・合資会社・合同会社)と商法(会社法)総則・商行為法につ
いて重要論点を学びます。授業方法としては、双方向での授業を採用します。さらに、
できるかぎり多方向での授業も試みたいと考えています。
成績評価の基準と方法
期末の定期試験90%、平常点として授業中の貢献度10%で評価します。
履修条件
特になし
教科書
弥永真生『リーガルマインド会社法(第12版)』(有斐閣、2009年) ただし、各自使
用しているテキストでもよいです。
丸山秀平『基礎コース商法Ⅰ総則・商行為法/手形・小切手法[第3版]』(新世社、
2009年)
参考文献・資料等
江頭憲治郎他編『別冊ジュリスト商法(総則・商行為)判例百選[第5版]』(有斐閣、
2008年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
持分会社(1)
持分会社の意義、持分会社に共通に適用される規律
第2回
持分会社(2)
合名会社・合資会社と合同会社との相違
第3回
商法総則(1)
商法の特徴、商法の基本概念――商人、商行為
第4回
商法総則(2)
商号制度、名板貸
─ 50 ─
第5回
商法総則(3)
商業使用人、支配人
第6回
商法総則(4)
商号登記――商号登記の公示力(効力)
第7回
商法総則(5)
営業(事業)譲渡
第8回
商法総則(6)
商業帳簿、代理商
第9回
商行為法(1)
商行為の特色、商事売買
第10回 商行為法(2)
交互計算、仲立営業
第11回 商行為法(3)
問屋営業、運送取扱営業
第12回 商行為法(4)
運送営業
第13回 商行為法(5)
旅客運送、商事寄託、倉庫営業
第14回 商行為法(6)
場屋営業
─ 51 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目(2006以前入学生)
法律基本科目・民事系(2007・2008入学生)(2009入学生)(2010入学生)
授業科目名(2006以前入学 有価証券法
生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 有価証券法
学生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択必修2単位
授業科目名(2009入学生) 商法・有価証券法
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 商法・有価証券法
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
髙橋紀夫
授業の概要
商法(総則・商行為法)と有価証券法(手形・小切手法)について重要論点を学びます。
できるかぎり全体像が理解できるように努めていきます。授業方法としては、時間の
制約上、講義方式が中心になりますが、適宜双方向・多方向の授業も試みたいと考え
ています。
成績評価の基準と方法
期末の定期試験90%、平常点として授業中の貢献度10%で評価します。
履修条件
特になし
教科書
丸山秀平『基礎コース商法Ⅰ総則・商行為法/手形・小切手法[第3版]』(新世社/
サイエンス社、2009年)
参考文献・資料等
江頭憲治郎他編『別冊ジュリスト商法(総則・商行為)判例百選[第5版]』
(有斐閣、
2008年)
落合誠一他編『別冊ジュリスト手形小切手判例百選[第6版]』(有斐閣、2004年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
商法総則(1)
商法の基礎概念――商人・商行為、商号制度
第2回
商法総則(2)
名板貸、商業使用人、表見支配人
第3回
商法総則(3)
商業登記――商業登記の公示力(効力)
第4回
商法総則(4)
営業譲渡、商業帳簿、代理商
─ 52 ─
第5回
商行為法(1)
商行為の特色、商事売買
第6回
商行為法(2)
交互計算、仲立営業、問屋営業
第7回
商行為法(3)
運送取扱営業、運送営業、旅客運送
第8回
商行為法(4)
商事寄託、倉庫営業、場屋営業
第9回
有価証券法(1)
手形と小切手の異同、手形関係と原因関係
第10回 有価証券法(2)
手形理論、手形行為と債務負担の意思の内容
第11回 有価証券法(3)
他人による手形行為――代理方式と代行方式、手形行為と無権代理、手形偽造
第12回 有価証券法(4)
手形署名の方式、手形要件、白地手形
第13回 有価証券法(5)
手形の流通――裏書の効力、特殊な裏書、善意取得
第14回 有価証券法(6)
手形抗弁、手形の支払
─ 53 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民事訴訟法Ⅰ
生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民事訴訟法Ⅰ
学生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民事訴訟法Ⅰ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民事訴訟法Ⅰ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
片山克行
授業の概要
この授業は、民事訴訟における通常の訴訟手続のうち、判決手続を対象にして、民
事訴訟法の基本的・体系的理解と正確な知識の習得を目的とする。このため、具体的
な事例を基に、双方向的な方法を用いて受講生の理解を確認しつつ、理解度を高めて
いく。
成績評価の基準と方法
原則として期末の筆記試験で評価する。レポート・小テスト、授業における発言等
の状況を10%以内で評価に加える。
履修条件
民法Ⅰ~Ⅲの単位を取得済みであること。
教科書
特に教科書として指定はしないが、次に挙げる基本書のいずれかを選んで、予習・
復習をすべきである。
新堂幸司著『新民事訴訟法[第4版]』(弘文堂、2008年)
伊藤眞著『民事訴訟法[第3版3訂版]』(有斐閣、2008年)
藤田広美著『講義民事訴訟』(東京大学出版会、2007年)
参考文献・資料等
伊藤眞・高橋宏志・高田裕成編『民事訴訟法判例百選[第3版]』(有斐閣、2003年)
高橋宏志著『重点講義民事訴訟法 上巻』(有斐閣、2005年)『同 下巻[補訂版]
』
(有斐閣、2006年)
松本博之・上野泰男著『民事訴訟法[第5版]』(弘文堂、2008年) 等
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
訴訟の起点として 訴訟の起点としての訴についての理解を目的とする。訴の意義、訴状の記載と訴の
の訴
種類、訴え提起後の措置について扱う。
第2回
訴訟要件と訴えの 【検討事項】訴訟要件の概念、訴訟要件の審判、訴えの利益と当事者適格、訴訟担当、
利益
訴訟物の役割と機能
第3回
訴え提起とその効 【検討事項】訴訟係属、二重起訴の禁止、訴え提起と実体法上の効果、
果
─ 54 ─
第4回
処分権主義と一部 【検討事項】申立事項と判決事項(処分権主義)、 一部請求の意義、一部請求の可否
請求
と理論構成、
第5回
裁判所
【検討事項】民事裁判における当事者の一方を構成する裁判所の意義とその役割等に
ついて検討する。裁判権の存在・範囲、管轄裁判所、訴訟の移送、
裁判の公正―裁判官の除斥・忌避・回避
第6回
当事者(1)
【検討事項】民事訴訟において、訴える者と訴えられる者とはどのような人を言うの
か。
当事者の意義、当事者の確定、当事者適格と請求適格、当事者能力、訴訟上の代理
第7回
訴訟の審理
【検討事項】民事訴訟の審理の過程を概観し、民事訴訟の基本原則について検討する。
―審理の基本原則 口頭主義・対等主義・直接主義・公開主義、処分権主義、弁論主義、自由心証主義
―
第8回
訴訟中の当事者・ 【検討事項】訴訟中における手続きの変動を、当事者、請求、手続きの観点から考察
請求・手続きの変 する。当事者の変更、訴訟承継、訴訟手続きの中断、訴えの変更、反訴、
動
第9回
不熱心訴訟追行
【検討事項】当事者双方が、不出頭と出頭しても弁論をせずに退廷する事態に対し、
-当事者欠席の場 裁判所はいかなる処置をとるべきか。
合の処置-
口頭弁論の意義、口頭弁論の懈怠
第10回 事案の解明
【検討事項】弁論主義の対象となる事実は何か、主要事実、間接事実、釈明権と職権
探知主義
第11回 証拠と証明
【検討事項】自白の意義・要件、関節事実の自白、公知の事実に反する自白、自白の
撤回、権利自白についての基本的理解
第12回 証拠
【検討事項】証拠の概念、自由心証主義、証拠共通の原則などの証拠概念の基本的知
識の理解、証明される「事実」とは何か。事実上の推定、間接反証
第13回 証拠の収集
【検討事項】証拠の収集の意義、文書提出義務・証明妨害
第14回 証明責任の分配
【検討事項】証明責任の意義・証明責任の分配・証明責任の軽減について検討する。
証明責任の意義、客観的証明責任と主観的証明責任、証明責任の分配、証明責任の転換、
─ 55 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民事訴訟法Ⅱ
生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民事訴訟法Ⅱ
学生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民事訴訟法Ⅱ
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民事訴訟法Ⅱ
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
片山克行
授業の概要
この授業は、民事訴訟における通常の訴訟手続のうち、判決手続を対象にして、民
事訴訟法の基本的・体系的理解と正確な知識の習得を目的とする。このため、具体的
な事例を基に、双方向的な方法を用いて受講生の理解を確認しつつ、理解度を高めて
いく。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験を90%、レポート・小テスト、授業における発言等の状況等を10%
を限度として、これらを総合評価する。
履修条件
民法Ⅰ~Ⅳの単位を取得済みであること
民事訴訟法Ⅰの単位を修得していること
教科書
特に教科書として指定はしないが、次に挙げる基本書のいずれかを選んで、予習・
復習をすべきである。
新堂幸司著『新民事訴訟法[第4版]』(弘文堂、2008年)
伊藤眞著『民事訴訟法[第3版3訂版]』(有斐閣、2008年)
藤田広美著『講義民事訴訟』(東京大学出版会、2007年)
※基本書については3月に新版が出されるので、注意すること。
参考文献・資料等
伊藤眞・高橋宏志・高田裕成編『民事訴訟法判例百選[第3版]』(有斐閣、2003年)
高橋宏志著『重点講義民事訴訟法 上巻』(有斐閣、2005年)『同 下巻[補訂版]
』
(有斐閣、2006年)
松本博之・上野泰男著『民事訴訟法[第5版]』(弘文堂、2008年) 等
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
当事者の意思によ 【検討事項】訴の取下、請求の放棄・認諾、について事例等をもとにして考察する。
る訴訟の終了
終局判決後の訴の取下と再訴禁止、請求の放棄・認諾の要件と既判力の有無
第2回
訴訟上の和解
第3回
終局判決による訴 【検討事項】裁判の意義と種類、判決の種類、判決の効力、既判力の根拠と作用
訟の終了
【検討事項】和解の要件、手続、訴訟上の和解と既判力の有無、和解の瑕疵の主張方
法
─ 56 ─
第4回
既判力の時的限界 【検討事項】既判力の意義と基準時の根拠を理解し、その発展的応用として基準事後
の形成権の行使について、主要な判例を参考にしながら考察する。
第5回
既判力の客観的範 【検討事項】既判力の客観的範囲に関する原則と例外(相殺の抗弁)を検討する。
囲
上 記の検討によって、既判力の範囲が主文に限定される理由と判決理由中の判断の
拘束力について理解する。
第6回
既判力の主観的範 【検討事項】判決の相対効を拡張する根拠について考察し、法定訴訟担当における判
囲と判決の付随的 決効と口頭弁論終結後の承継人について検討する。
効力
また、判決の付随的協力として反射効にも言及する
第7回
複数請求訴訟
【検討事項】訴えの客観的併合の意義、併合の要件、併合の態様、審判
―請求の客観的併
合―
第8回
共同訴訟
【検討事項】通常共同訴訟と必要的共同訴訟についてその問題点を把握する
-共同訴訟人独立 【参考判例】最判昭和43年9月12日民集22巻9号1896頁、最判昭和46年12月9日民集25
の原則とその修正 巻9号1457頁、最判平成12年7月7日民集54巻6号1767頁
-
第9回
訴えの主観的予備 【検討事項】主観的予備的併合の意義と同時審判申出との関係
的併合
第10回 補助参加
【検討事項】補助参加の要件並びに参加人に対する判決の効力について検討する。
【参考判例】東京高決平成9年9月2日判時1633号140頁
最判昭和45年10月22日民集24巻11号1583頁
[留意点]
「訴訟の結果」の意味、参加人への効力の性質
第11回 独立当事者参加
【検討事項】独立当事者参加の形態-詐害防止参加と権利主張参加
債権者代位訴訟と独立当事者参加の問題点-二重起訴の禁止・当事者適格
片面的独立当事者参加
第12回 当事者の変更
任意的当事者変更の法的性質、訴訟承継が認められる根拠、参加承継と引受承継
【参考判例】最判昭和41年3月22日民集20巻3号484頁
第13回 上訴制度
【検討事項】上訴の意義、上訴審の審判対象、不利益変更禁止の原則、抗告制度につ
―控訴・上訴と抗 いて理解する
告―
第14回 再審事由
【検討事項】再審制度の意義、再審事由と再審訴訟の訴訟物、再審手続き
─ 57 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民事執行・保全法
生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 民事執行・保全法
学生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民事執行・保全法
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 民事執行・保全法
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
小池和彦
授業の概要
権利実現手段としての民事執行と権利保全手段としての民事保全の全般について、
その手続をできるだけ平易に説明する。
成績評価の基準と方法
期末筆記試験(8割)と平常点(2割)とで総合的に評価する。平常点は授業への
出席などを主として評価する。
履修条件
とくになし。
教科書
とくに指定しない。
参考文献・資料等
上原・長谷部・山本著『民事執行・保全法[第2版補訂](有斐閣アルマ)』(有斐閣、
2007年)
中野貞一郎著『民事執行法[増補新訂5版]』(青林書院、2006年)
伊藤眞(ほか)編『別冊ジュリスト 民事執行・保全判例百選』
(有斐閣、2005年)など。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
民事執行・保全の 制度目的や権利の確定、実現・保全の全体像を概観する。その基本形である強制執行・
基本構造・特色
金銭執行の手続の特色や、差押え→換価(売却)→配当(満足)の手続の流れを見る。
また、仮差押え・仮処分、執行機関にも言及する予定。ガイダンスを兼ねる。
第2回
債務名義
民事執行の実施要件、債務名義の意義、債務名義と執行力、執行力の範囲、債務名
義の種類を説明する。
第3回
執行文
執行文の意義、執行文の種類、執行文付与の手続を説明する。執行開始要件にも言
及する予定である。
第4回
違法・不当執行に ①執行抗告と執行異議、②請求異議の訴えを取り上げ、違法・不当執行に対する救
対 す る 救 済・・・ 済制度・システムを説明する。
その1
─ 58 ─
第5回
違法・不当執行に ①第三者異議の訴え、②執行文の付与などに関する異議、執行文付与の訴え、執行
対 す る 救 済・・・ 文付与に対する異議の訴えなどを取り上げ、違法・不当執行に対する救済制度・シス
その2
テムを説明する。
第6回
不動産に対する金 金銭執行の代表である、不動産執行を説明する。①強制競売と強制管理、②差押、
換価、
銭執行
配当、③不動産の概念、④準不動産などがテーマとなる。
第7回
動産に対する金銭 ①動産の概念、②執行官、③超過差押禁止、無剰余差押禁止、二重差押禁止などに
執行
言及する。
第8回
債権等に対す金銭 ①債権に対する執行(金銭債権に対する執行、動産。準不動産の引渡請求権に対す
執行
る執行)
、②その他の財産権に対する執行、③少額訴訟債権執行が今回の執行対象であ
る。④転付命令、⑤取立訴訟、⑥執行供託についても説明する。
第9回
差押えの効力をめ 差押えの効力の処分禁止効や効力発生時期についてここで事例を検討する予定であ
ぐる問題
る。
第10回 換価・配当をめぐ 同じく、左の場面・テーマについて、事例を検討する予定である。
る諸問題
第11回 非金銭執行
①直接強制、間接強制、代替執行、②物の引渡し、作為、不作為、意思表示の執行
を中心に説明する。③財産開示手続もここで取り上げる予定である。
第12回 担保権実行手続お ①担保不動産競売、②担保不動産収益執行、③動産執行、④債権その他の財産権に
よび換価のための 対する担保権の実行などに言及する。
競売
第13回 民事保全
①仮差押え、仮処分、②保全命令の発令手続、③不服申立手続を説明する。
第14回 補足
以上で触れることのできなかった問題点などについて、補足という形で説明する。
─ 59 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民法演習
生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民法演習
学生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民法演習
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民法演習
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
石川美明、高池勝彦
授業の概要
本演習は、民法についての基本的な知識があることを前提として、法律理論を現実
の紛争(判例)の中で学ぶことを目的とする。実務の基礎とされている判例を学ぶに
あたっては、①当該事案がどのような紛争であるのか、②原告は、紛争解決のため、
どのような法律構成を選択したのか、③被告は、原告の主張に対してどのように応じ
たのか、④第一審・控訴審判決は、法律上・事実上の争点についてどのような判断を
したか、⑤最高裁判決は、上告理由についてどのように判断したかなどについて検討
してもらいたい。なお、判例百選シリーズはコンパクトさゆえの限界もあるので、ぜ
ひ判例の原典を読んでもらいたい。また、「Ⅱ.授業計画」に示した下級審判例も熟読
してほしい。複雑な事実関係を設定した新司法試験では、既に指摘されているように、
「事実の分析能力」と「民法の解釈・適用能力」との相関を強く意識した勉強が必要で
あり、下級審判例の熟読が有効な一方法と考えられるからである。
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験を基本としつつ、レポート(同一のレポートを研究者教員と実務
家教員の両者で評価する)、課題への対応、授業への出席状況などを加味するが、とく
に研究報告、議論のリード、質問・発言による議論への積極的参加など学生の授業へ
の取組みと成果を考慮して(2割程度)、多元的に成績評価を行う。
履修条件
履修に際しては、民法Ⅰ~Ⅴの単位を取得していることを原則とする。
教科書
磯村=大橋=川島=松本編著『法科大学院ケースブック民法』(日本評論社、2004年)
参考文献・資料等
『最高裁判所民事判例集』、『最高裁判所判例解説(民事篇)』など
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
請負
建築工事の注文者と元請負人との間に出来形部分の所有権は注文者に帰属する旨の
約定がある場合と、一括下請人が自ら材料を提供して築造した出来形部分の所有権の
帰属
第一審 京都地判昭和62年10月30日
控訴審 大阪高判昭和63年11月29日
上告審 最判平成5年10月19日
(石川)
第2回
代理
本人による無権代理行為の追認拒絶後の無権代理人による本人相続
第一審 神戸地方裁判所平成5年3月26日判決
控訴審 大阪高等裁判所平成6年2月22日判決
上告審 最 高裁判所第二小法廷平成10年7月17日判決 民集52巻5号1296頁、判時1650
号77頁(民集には一審控審判決も掲載されている。以下同じ)
(高池)
第3回
時効
瑕疵担保による損害賠償請求権と消滅時効
第一審 浦和地判平成9年4月25日
控訴審 東京高判平成9年12月11日
上告審 最判平成13年11月27日
─ 60 ─
(石川)
第4回
時効
後順位抵当権による先順位抵当権の被担保債権の消滅時効の援用
第一審 和歌山地方裁判所平成8年10月17日判決
控訴審 大阪高等裁判所平成9年6月26日判決
上告審 最高裁判所第一小法廷平成11年10月21日判決 民集53巻7号1190頁、判時1697
号53頁
(高池)
第5回
意思表示
通謀虚偽表示の適用範囲の拡大
第一審 新潟地判昭和40年6月1日
控訴審 東京高判昭和42年10月30日
上告審 最判昭和45年9月22日
(石川)
第6回
抵当権
所有者が土地及び地上建物に共同抵当権を設定した後地上建物が取り壊されて新築
建物が建築された場合の法定地上権の成否
第一審 大阪地方裁判所平成5年11月8日判決
控訴審 大阪高等裁判所平成6年9月7日判決
上告審 最 高裁判所第三小法廷平成9年2月14日判決 民集51巻2号375頁、判時1597号
3頁
(高池)
第7回
賃貸借
閉鎖的な有限会社における実質的な経営者の交代と民法612条にいう賃借権の譲渡
第一審 静岡地判平成5年7月27日
控訴審 東京高判平成5年12月15日
上告審 最判平成8年10月14日
(石川)
第8回
債権の効力
詐害行為取消権と財産分与・慰謝料
第一審 大阪地方裁判所平成9年7月25日判決
控訴審 大阪高等裁判所平成9年11月20日判決
上告審 最 高裁判所第一小法廷平成12年₃月9日判決 民集54巻3号1013頁、判時1708
号101頁
(高池)
第9回
債権譲渡
譲渡禁止特約付債権についての譲渡契約の効力
第一審 東京地判昭和41年9月19日
控訴審 東京高判昭和46年9月3日
上告審 最判昭和48年7月19日
(石川)
第10回 債権譲渡
同一債権の差押通知と確定日付ある譲渡通知の到達の先後関係不明の場合
第一審 福岡地方裁判所昭和63年2月26日判決
控訴審 福岡高等裁判所昭和63年7月20日判決
上告審 最高裁判所第三小法廷平成5年3月30日判決 民集47巻4号3334頁、判時1462号
185頁
(高池)
第11回 企業損害
間接被害者からの損害賠償請求
第一審 熊本地判昭和37年12月19日
控訴審 福岡高判昭和40年3月19日
上告審 最判昭和43年11月15日
(石川)
第12回 契約の解除
契約の個数と債務不履行解除
第一審 大阪地方裁判所平成6年12月19日判決
控訴審 大阪高等裁判所平成8年1月31日判決
上告審 最高裁判所第三小法廷平成8年11月12日判決 民集50巻10号2673頁、判時1585
号21頁
(高池)
第13回 法律行為
賭博債権の譲渡の異義なき承諾と公序良俗違反の無効の主張
第一審 大津地判平成6年6月22日
控訴審 大阪高判平成7年6月30日
上告審 最判平成9年11月11日
第14回 不法行為
(石川)
意見表明と名誉棄損
第一審 東京地方裁判所平成4年10月27日判決 判タ859号214頁
控訴審 東京高等裁判所平成6年1月27日判決 判時1502号114頁
上告審 最 高裁判所第三小法廷平成9年9月9日判決 民集51巻8号3804頁、判時1618号
52頁
(高池)
─ 61 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 会社法演習
生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 会社法演習
学生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 会社法演習
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 会社法演習
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
南隅基秀
授業の概要
会社法についての事例研究を通して、事例分析能力、法的問題の発見能力、解決能
力、自己の思考過程を論理的かつ説得的に表現する能力を涵養する。授業の進め方と
して、予め、具体的事例(重要判例も素材にする)を与えるので、全員が予習し、自
分の見解を準備(メモ書き程度でよいから、書面にしておくことが望ましい)したう
えで、報告者(全員が当たる)には、自分の調査したこと、及び、その事例の解決に
ついての自己の見解を報告してもらう(全員に配布すること)。それらを基に、全員に
よる討論、質疑応答を行なう。具体的には、初回授業から充実した授業ができるように、
初回授業開始前に、授業の進め方について、もっと詳しく告知する。
成績評価の基準と方法
定期試験8割(論文試験と短答試験)、平常点として、授業における報告内容、貢献
度等2割で評価する。初回授業時に、さらに具体的に告知する。
履修条件
特に指定しないが、会社法ⅠⅡの単位を取得していることが望ましい。
教科書
特に指定しない。
参考文献・資料等
①『会社法判例百選』鴻常夫・落合誠一・江頭憲治郎・岩原紳作・神作裕之 編
(有斐閣、2006年)
②『重要判例解説』(有斐閣)
③『会社法〔第12版〕』神田秀樹 著(弘文堂、2010年)
④『リーガルマインド 会社法〔第12版〕』弥永真生 著(有斐閣、2009年)
⑤『株式会社法〔第3版〕』江頭憲治郎 著(有斐閣、2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
設立(1)
現物出資による詐害行為、設立行為、法人格否認等に関する事例研究
第2回
設立(2)
財産引受、開業準備行為、設立費用、見せ金等に関する事例研究
第3回
株式
株主平等原則、利益供与に関する事例研究
─ 62 ─
第4回
株主総会(1)
議決権の代理行使、株主総会決議取消の訴えの利益に関する事例研究
第5回
株主総会(2)
委任状勧誘、説明義務、株主総会決議の瑕疵に関する事例研究
第6回
取締役・取締役会 取締役の競業避止義務、利益相反取引、取締役の責任に関する事例研究
(1)
第7回
取締役・取締役会 代表取締役の専断的行為、代表権濫用行為の効力、取締役の責任に関する事例研究
(2)
第8回
コーポレート・ガ 内部統制システムに関する事例研究
バナンス
第9回
資金調達
新株発行、新株予約権発行に関する事例研究
第10回 企業組織再編
合併に関する事例研究
第11回 会社法全般(1)
会社法全般についての総合事例研究
第12回 会社法全般(2)
会社法全般についての総合事例研究
第13回 会社法全般(3)
会社法全般についての総合事例研究
第14回 会社法全般(4)
会社法全般についての総合事例研究
─ 63 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民事法総合Ⅰ
生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民事法総合Ⅰ
学生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民事法総合Ⅰ
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民事法総合Ⅰ
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
石川美明
授業の概要
この授業は、民事法について一応の基礎知識を有していることを前提とし、具体的
事例の法的分析・検討を通して、それら知識の複合的な理解の習得を目指している。
既に「民法演習」で指摘したように、複雑な事実関係を設定した新司法試験では「事
実の分析能力」と「民事法の解釈・適用能力」との相関を強く意識した勉強が大切で
あることを認識してほしい。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験を基本としつつ、レポート、小テスト、授業への出席状況、課題
への対応などを加味する(2割程度)が、とくに研究報告、議論のリード、質問・発言
による議論への積極的参加など学生の授業への取組みと成果を考慮して、多元的に成
績評価を行う。
履修条件
民法・商法・会社法・民事訴訟法の単位を取得していること。
教科書
特にない。適宜資料を配付する。
参考文献・資料等
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
第三者の債権侵害 AはB所有の土地を賃借し、家屋を建てようと準備中、Cが不法にもこの土地に無
と妨害の排除
断でプレハブ建物を建てて占拠してしまった。BはCに対して、土地の明渡しを求め
ようとしない。賃借人Aは、賃貸人Bが第三者Cに対して有する妨害排除の請求権を
代位行使して、Cを相手に建物収去土地明渡請求訴訟を堤起できるか。また、上記の
他に、AからCに対して、土地の明渡しを求める方法があるか(物権法上、債権法上
の法的手段を検討せよ)。
第2回
二重契約と不法行 対抗問題の処理と不法行為の処理との調和の問題について研究する。なお、具体的
為
な事例問題を前の回の授業の時に提示(プリントを配布)し、受講者による十分な予
習を前提として、問答方式による双方向的な授業を行う。
第3回
無償契約の法的拘 無償契約の法的拘束力の問題について研究する(参考判例 東京高判昭54・12・20、
束力
名古屋高金沢支判昭56・3・18、東京地判昭44・1・25など)。なお、具体的な事例問題
を前の回の授業の時に提示する。
─ 64 ─
第4回
死後の意思実現
第5回
所有物返還請求権 【参考事例】
A男は妻子がありながら不倫関係継続の手段として、B女に新築建物を
と不法原因給付
贈与して、そこでスナックを営ませると同時に、情交関係を続けた。その後、A・B
間にいさかいが生じ、Aは既に引渡済みの建物についてA名義の保存登記をなし、B
に対し建物の明渡しを求めた。なお、長文の事例問題を前の回の授業の時に提示する。
第6回
銀行預金払戻関係 預金担保貸付・相殺と銀行の免責等について研究する。なお、具体的な事例問題を
の無権限資金移動 前の回の授業の時に提示する。
第7回
契約の効力
第8回
家屋明渡義務と敷 【参考事例】
賃借人Xは、建物賃貸借が終了したので、賃借人Yに対して建物の明渡
金返還義務
しを求めた。これに対して、Yは敷金の返還と引換えでなければ建物を明け渡さない
と主張した。Yの主張は認められるか。なお、長文の事例問題を前の回の授業の時に
提示する。
第9回
絶対的構成と相対 取得者保護制度における絶対的構成と相対的構成の問題について研究する。なお、
的構成
具体的な事例問題を前の回の授業の時に提示する。
第10回 解除と第三者
最近問題になっている死後の意思実現について研究する。なお、具体的な事例問題
を前の回の授業の時に提示する。
売買と付款等の問題について研究する。なお、具体的な事例問題を前の回の授業の
時に提示する。
【参考事例】
Aは自己の所有地をBに売却し、かつ、移転登記をすませたが、Bが代
金を支払わないので、催告のうえBとの契約を解除した。その後、Bはこの土地をC
に転売してしまった(Cは登記を具備していない)。この場合、AはCからこの土地を
取り戻すことができるか。なお、長文の事例問題を前の回の授業の時に提示する。
第11回 被用者的補助者と 履行補助者論の新展開(通説に対して根本的な転換を図る新説登場)について研究
独立的補助者
する。なお、具体的な事例問題を前の回の授業の時に提示する。
第12回 瑕疵担保と錯誤
【参考事例】
Xは、Yより出力100馬力の中古電動機を購入したが、実際に引き渡され
た電動機は40馬力のものにすぎず、用をなさないことが判明した。そこで、Xは要素
の錯誤があったとして、売買契約の無効を主張し、売買代金の返還を求めた。なお、
長文の事例問題を前の回の授業の時に提示する。
第13回 みなし成功報酬特 信頼関係を基礎とする契約と解除。なお、具体的な事例問題を前の回の授業の時に
約
提示する。
第14回 債権譲渡における 【参考事例】
未完成仕事部分に関する請負報酬債権の譲渡について、債務者の異議を
異議を留めない承 留めない承諾がなされた。当該債権が未完成仕事部分に関する報酬債権であることを
諾
譲受人が知っていた場合、債務者は、その債権の譲渡後に生じた仕事完成義務不履行
を理由とする当該請負契約の解除をもって譲受人に対抗することができるか。なお、
長文の事例問題を前の回の授業の時に提示する。
─ 65 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民事法総合Ⅱ
生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民事法総合Ⅱ
学生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民事法総合Ⅱ
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民事法総合Ⅱ
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
出井直樹
授業の概要
民法、民事訴訟法その他民事法全般にまたがる事例問題の研究を演習方式で行う。
既に民法、民事訴訟法の基礎知識を有していることを前提に、民事紛争にかかる事実
をどのように法的に構成するかを、それぞれの当事者及び裁判所の三者の視点から検
討することを通して、民事法の学習の総仕上げを行う。授業は、主として、教科書掲
載の事例問題についてのレポートとそれに基づくディスカッション方式で行う。
成績評価の基準と方法
授業におけるディスカッションへの参加、課題についてのレポート等の評価に基づ
く平常点50、期末試験の成績50の割合で評価する。
履修条件
民法、民事訴訟法を履修していること。
教科書
瀬川信久(ほか)編『事例研究民事法』(日本評論社、2008年)
参考文献・資料等
随時指定することがある。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
はじめに
本講座の目的・概要。授業の進め方の説明。
法律要件・法律効果、事実、証拠について。
主張と立証について。
第2回
事例1
第3回
事例1(続)
前回の続き。
第4回
事例1(続)
前回の続き
教科書の問題2:委任状を濫用した土地所有権移転登記。
(不動産取引と虚偽の概観作出の法的処理、無権代理人への責任追及。)
─ 66 ─
第5回
事例2
第6回
事例2(続)
前回の続き。
第7回
事例2(続)
前回の続き。
第8回
事例3
第9回
事例3(続)
前回の続き。
第10回 事例3(続)
前回の続き。
第11回 事例4
教科書の問題5:債務者の離婚と財産分与。
(債権者代位、詐害行為取消の実体法、訴訟法上の問題。)
教科書の問題6:他に保証人がいると思ってなされた保証。
(錯誤、原告被告の主張の構造、裁判所の釈明。)
教科書の問題8:借家人らに対する建物明渡請求。
(賃貸借更新拒絶と正当事由、転借人との関係。)
第12回 事例4(続)
前回の続き
第13回 事例4(続)
前回の続き。
第14回 まとめ
民事法律実務、民事訴訟関係実務の留意点。
─ 67 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・民事系
授業科目名(2006以前入学 民事法総合Ⅳ
生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民事法総合Ⅲ
学生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民事訴訟法演習
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民事訴訟法演習
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
片山克行
授業の概要
この授業は、既に、民法、民事訴訟法の基礎知識を得ていることを前提にして、そ
の知識の具体的事例への適用を通して、判決手続に関する主要な論点を検討し、民事
訴訟法の諸概念の正確な理解とその発展的適用能力の養成を目的とする。
成績評価の基準と方法
期末試験を基本とし(90%)、授業での発言の状況(10%)を加味して総合的に評価
する。
履修条件
民法Ⅰ~Ⅳ、
(株式)会社法Ⅰ・Ⅱ、民事訴訟法Ⅰ・Ⅱについては単位取得済みであ
ること
教科書
長谷部由起子(ほか)編著『ケースブック民事訴訟法[第3版]』(弘文堂、2010年)
伊藤眞・高橋宏志・高田裕成編『民事訴訟法判例百選[第3版]』(有斐閣、2003年)
参考文献・資料等
伊藤眞著『民事訴訟法[第3版3訂版]』(有斐閣、2008年)
上田徹一郎著『民事訴訟法[第6版]』(法学書院、2009年)
新堂幸司著『新民事訴訟法[第4版]』(弘文堂、2008年)
高橋宏志著『重点講義民事訴訟法 上巻』(有斐閣、2005年)『同 下巻[補訂版]
』
(有斐閣、2006年)
藤田広美著『講義民事訴訟』(東京大学出版会、2007年) 等
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
当事者能力
当事者適格
ケースブック5を学習する。法人でない団体の権利能力を題材にして、当事者能力、
当事者適格について理解を深める。
第2回
訴えの利益
ケースブック11を学習する。ここでは主として確認の利益、即時確定の利益の意味
内容を考察することによって、訴えの利益とは何かを理解する。
第3回
二重起訴の禁止
ケースブック13を学習する。ここでは、二重起訴禁止の原則の意味と効果、相殺の
抗弁との関係を考察することによって、二重起訴の問題点を把握する。
─ 68 ─
第4回
弁論主義違反
ケースブック14を学習する。ここでは弁論主義が具体的な事件のなかでどのように適
用されるかを検討して、弁論主義の内容と機能についての理解を深める。
第5回
立証活動
ケースブック20・21を学習する。ここでは当事者の立証活動について、文書提出命令
を中心にして証明妨害等を含めて学習する。
第6回
基準事後の形成権 ケースブック25を学習する。既判力の時的限界を、形成権の行使に焦点を当てて検討
の行使
して行く。
第7回
一部請求
第8回
既判力の主観的範 ケースブック28を学習する。ここでは、口頭弁論終結後の承継人への判決効の拡張
囲
の問題を検討して、既判力・執行力の拡張の問題を理解する。
第9回
判決の反射的効力 ケースブック30を学習する。保証債務・連帯債務に係わる訴訟を通して、反射効の
問題を理解する。
ケースブック27を学習する。ここでは、主として一部請求の許容性と既判力、一部
請求と抗弁の審理に付いての検討を通して、一部請求の訴訟上の問題点を把握する。
第10回 独立当事者参加
ケースブック35を学習する。ここでは、独立当事者参加の意義・目的、訴訟構造、
独立当事者参加の要件の検討を通してその審理と判決効についての理解を深める。
第11回 補助参加
ケースブック36・37を学習する。補助参加の利益、補助参加人の権限、補助参加と
判決効について検討する。
第12回 同時審判申出共同 ケースブック39を学習する。ここでは、主観的予備的併合の適法性、同時審判申出
訴訟
共同訴訟の意義と要件、主観的予備的併合と同時審判申出との関係について考察する。
第13回 訴訟承継
ケースブック40を学習する。ここでは、参加承継・引受承継の意義と要件、手続と
審理
についての理解を深める。
第14回 上訴審の審判の範 ケースブック43を学習する。ここでは、予備的請求を通して控訴審の審判の範囲に
囲
ついて理解を深める。
─ 69 ─
─ 70 ─
刑事系
法律基本科目・刑事系
法律基本科目
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 刑法Ⅰ
生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 刑法Ⅰ
学生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑法Ⅰ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 刑法Ⅰ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
齊藤信宰
授業の概要
授業の主な内容は、①刑法全体の俯瞰,②犯罪と刑罰に関する基本原則,③犯罪の主要
論点等について論ずる。14回の授業で構成要件から責任までのテーマを終了すること
にする。各時間中に質問の時間を設けるので、そのためにも十分な予習をしてきて欲
しい。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験
履修条件
特になし
教科書
齊藤信宰著 『新版刑法講義(総論)』(成文堂、2007年)
参考文献・資料等
前田雅英著 『刑法総論講義〔第4版〕』(東京大学出版会、2006年)
大谷實著 『刑法講義(総論)〔新版第3版〕』(成文堂、2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
刑法とは何か
①刑法の概念、②刑法の機能、③罪刑法主義について講義する。
第2回
刑法の適用範囲
刑法には、時間的、場所的、人的適用範囲というものがある。この3つの範囲につい
て具体的事例を用いて解説する。
第3回
犯罪の概念
「犯罪は行為である」とされている「行為」について重点的に講義をするが、主要テー
マは、①犯罪の成立要件、②犯罪論の体系、③行為論に関する学説の検討である。
第4回
構成要件Ⅰ
犯罪の成立要件は、構成要件に該当する違法で有責な行為である。構成要件に該当
する行為とは何か。構成要件と違法性の関係あるいは責任の関係を分かり易く説明す
る。
─ 72 ─
第5回
構成要件Ⅱ
構成要件の要素の中でも、とりわけ重要なのは因果関係である。ここでは、因果関
係を中心に論ずるが、故意とは何かということに関連して、故意の成立要件、故意の
種類、事実の錯誤についてまで講義する。
第6回
構成要件Ⅲ
本講では因果関係の錯誤、早すぎた構成要件の実現、過失、結果的加重犯といった
ことについて、判例を検討しながら解説をする。
第7回
違法性Ⅰ
違法性とひと口にいっても、その奥は深い。違法性とは、犯罪成立のための第2の要
件であるが、本講では、①違法性の意義、②違法性の実質、③行為無価値論・結果無
価値論ということの説明をその違いを含めて解説する。
第8回
違法性Ⅱ
本講では、行為が違法でないとされる正当防衛について講義をするが、そのほかに、
過剰防衛に関するいくつかのテーマについても論じていく。
第9回
違法性Ⅲ
本講では緊急避難について講義をするが、併せて法令または正当業務行為、被害者
の承諾、安楽死、尊厳死ということについても範囲を拡げて講義する。
第10回 責任Ⅰ
犯罪の第3の成立要件である責任について講義する。本講では、責任の概念、意思の
自由、責任の本質、責任能力といった分野の講義をする。
第11回 責任Ⅱ
本講では責任能力に関する問題を講義するが、特に、原因において自由な行為にお
ける箇所を中心に講義する。
第12回 責任Ⅲ
責任に関連する錯誤を理解するのは簡単ではないが、その錯誤についてできる限り
分り易い解説を行う。
第13回 責任Ⅳ
「責任がある」といえるためには、行為者に責任能力のほかに責任条件が備わってい
なければならない。この責任条件とされるものに違法性の認識の可能性と期待可能性
がある。この両者に関する講義をする。
第14回 罪数
これまで、学生から罪数について早い時期に講義をして欲しいという要望があった
ので、前期の講義の最後に罪数について解説する。
─ 73 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 刑法Ⅱ
生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 刑法Ⅱ
学生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑法Ⅱ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 刑法Ⅱ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
齊藤信宰
授業の概要
刑法Ⅱは刑法各論に相当するものである。本講では刑法Ⅰを理解したうえで具体的
な犯罪についての成立について考えていく。刑法Ⅱは、個人的法益、社会的法益、国
家的法益に分類されるが、本授業では個人的法益に関する罪と公共の平穏および安全
に対する罪について講義する。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験
履修条件
特になし
教科書
齊藤信宰著 『新版刑法講義(各論)』(成文堂、2007年)
参考文献・資料等
前田雅英著 『刑法各論講義(第4版)』(東京大学出版会、2007年)
大谷實著 『刑法講義(各論)[新版第3版]』(成文堂、2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
生命・身体に対す 殺人とひと口にいっても、簡単に片付けられるものではない。人とは、いつから人
る罪
になり、いつまでが人なのか。脳死は人の死なのか。「胎児は人か」といった問題も出
てくる。ここでは、人をめぐる諸問題について検討をする。
第2回
傷害の罪
傷害に関する学説の整理とそれぞれの学説からの傷害の成否について説明する。ま
た、近年、注目されている胎児の傷害についても検討をする。
第3回
過失致死傷害
他人の生命身体に対する罪は、故意のみならず過失による場合にも処罰の対象とな
る。ここでは、
「過失行為」とはどのような行為をいうのか、「不注意」とはどのよう
なことなのかを検討し、併せて遺棄罪までを講義する。
第4回
逮捕及び監禁罪
逮捕・監禁罪というのは「自由」に対する罪である。ここでは、身体的な「自由」
とはいかなる状態をいうのかについて講義し、併せて自由との関連で脅迫の罪につい
ても説明する。
─ 74 ─
第5回
略取及び誘拐罪
略取及び誘拐罪も自由に対する罪の一種である。人身売買まで含めて講義する。
第6回
強 制 わ い せ つ の 強制わいせつの罪までが「自由」に対する罪となる。その後で、私生活の平穏に対
罪・ 住 居 を 侵 す する罪に入るが、そこでは、住居を「侵す」とはどういうことかの説明をする。併せ
罪・名誉に対する て信書開封扉、秘密漏示罪、名誉に対する罪までを説明する。
罪
第7回
財産犯Ⅰ
財物の意義、不法領得の意思といった財産犯全体に関する説明と、窃盗罪までを講
義する。
第8回
財産犯Ⅱ
強盗罪についての概略と、強盗利得罪、事後強盗罪、昏酔強盗罪、強盗致死傷罪等、
強盗罪についての全般を判例を参考にしながら講義する。
第9回
財産犯Ⅲ
詐欺罪について。ここでは「欺く」とは、「錯誤」とは、「交付(処分)」とはといっ
た言葉の説明と、クレジットカードなどを不正使用した場合の詐欺罪との関連、不法
原因給付と詐欺罪との関連、詐欺利得罪等、詐欺罪全般に関する講義をする。
第10回 財産犯Ⅳ
恐喝罪。恐喝とは、どういうことか。権利行使と恐喝罪、恐喝利得罪と横領罪、業
務上横領罪について講義する。そのほか、横領では背任との違いについて検討する。
第11回 財産犯Ⅴ
背任罪。背任と横領の区別、財産上の損害についての解説と、併せて背任罪と横領
罪に関する個別問題の検討を行う。
第12回 財産犯Ⅵ
盗品等に関する罪ならびに毀棄・隠匿の罪。盗品等に関する罪では、親族等の間の
犯罪に関する特例の説明。毀棄罪では、公用文書・私用文書・ならびに電磁的記録毀
棄罪および建造物損壊等について検討する。
第13回 社会的法益に対す 騒乱罪、他衆不解散罪について講義するが、むしろ放火及び失火の罪について詳し
る罪
く説明する。特に、「焼損」の概念について、判例等を詳しく解説する。
第14回 出火及び水利に関 出水に関する罪は、放火及び失火の罪と比較すると手段が「火」と「水」の違いは
する罪。往来を妨 あるが、多くの共通点を有しているので、関連づけて説明する。また、往来を妨害す
害する罪
る罪については、特に、汽車等転覆・破壊罪の条文解釈を詳しく説明する。
─ 75 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 刑法Ⅲ
学生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑法Ⅲ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) ─
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
担当者名
齊藤信宰
授業の概要
刑法Ⅰで残された構成要件の修正形式すなわち未遂と共犯についての講義を行い、
刑法Ⅱで残された公共の信用に対する罪以降の社会的法益に対する罪と国家的法益に
対する罪についての講義を行う。
成績評価の基準と方法
刑法Ⅰ、Ⅱと同じ
履修条件
特になし
教科書
刑法Ⅰ、Ⅱで使用した教科書
参考文献・資料等
刑法Ⅰ、Ⅱと同じ
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
未遂Ⅰ
未遂犯の処罰根拠、実行の着手について講義するのであるが、特に、間接正犯の実
行の着手時期、不真正不作為犯の実行の着手時期、中止未遂と障害未遂の区別及びそ
の基準、実行行為の終了時期について考えてみる。
第2回
未遂Ⅱ
着手未遂と実行未遂を検討するのはどのような意義があるのかということについて
講義するが、併せて中止未遂・障害未遂との関連、不能犯と事実の欠缺についても検
討する。
第3回
共犯Ⅰ
共犯には広狭2義があるが、共犯の第1回目は、正犯と共犯の区別、間接正犯との関連、
共犯の本質までを講義する。
第4回
共犯Ⅱ
共犯独立性とは何か、共犯従属性とは何かということについて詳しく論ずる。また、
共犯の処罰根拠については、学説の検討をして整理する。
─ 76 ─
第5回
共犯Ⅲ
今回と次回(第6回)は、共同正犯について講義をするが、共同正犯にとっては、犯
罪共同説と行為共同説の違いを明確にすることが不可欠である。この点を中心に講義
をする。
第6回
共犯Ⅳ
共同正犯に関する諸問題を検討する。具体的には、過失犯の共同正犯、片面的共同
正犯、承継的共同正犯、結果的加重犯の共同正犯、共謀共同正犯等であるが、第5回の
授業で第6回の授業の一部に入ることもありうる。
第7回
共犯Ⅴ
ここでは、狭義の共犯すなわち教唆と幇助について講義するが、それに関連する間
接教唆、間接幇助も併せて講義する。なお、場合によっては第6回の授業の一部が今回
に入る事もありうる。
第8回
共犯Ⅵ
共犯に関する諸問題、特に65条1項と2項の関係、共犯の錯誤等共犯に関する諸問題
や未遂と共犯について講義する。
第9回
通貨偽造の罪
通貨偽造の罪は、通貨に対する公共の信用を侵害することを内容とする。わが刑法は、
外国通貨偽造罪や偽造外国通貨行使罪のように、外国の通貨に対しても処罰を設けて
いる。したがって、ここでは外国通貨偽造、偽造外国通貨行使罪ならびに有価証券偽
造罪まで含んだ講義をする。
第10回 文書偽造・印章偽 文章偽造・印章偽造の罪は、その範囲が広いので、偽造・変造・不正使用といった
造の罪
ことを重点的に講義する。
第11回 公衆の健康に対す 公衆の健康に対する罪の講義内容は、飲料水に関する罪を重点的に行う。また、風
る罪
俗に対する罪についても、併せて講義する。
第12回 国家の存立に対す 国家的法益に対する罪は、国家の存立に対する罪、国家の作用に対する罪に大別す
る罪
ることができるが、本講では、国家の存立に対する罪と国家の作用に対する罪の一部
である公務執行妨害罪について講義する。
第13回 国家の作用に対す 本講では、逃走の罪、犯人蔵匿および証拠隠滅の罪、偽証の罪、虚偽告訴の罪、職権
る罪Ⅰ
濫用の罪について講義する。
第14回 国家の作用に対す 最後の授業では、賄賂の罪について、学説・判例を整理して行う。特に、賄賂罪と恐
る罪Ⅱ
喝罪、賄賂罪と詐欺罪の接点について考える。
─ 77 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 ─
学生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2009入学生) ─
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2010入学生) 刑法Ⅲ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修1単位
担当者名
授業の概要
刑法Ⅰで残された構成要件の修正形式すなわち未遂と共犯についての講義を行い、
刑法Ⅱで残された公共の信用に対する罪以降の社会的法益に対する罪と国家的法益に
対する罪についての講義を行う。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験
履修条件
特になし
教科書
刑法Ⅰ、Ⅱで使用した教科書
参考文献・資料等
刑法Ⅰ、Ⅱと同じ
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第₁回 未遂
未遂犯の処罰根拠、実行の着手について講義するのであるが、特に、間接正犯の実
行の着手時期、不真正不作為犯の実行の着手時期、中止未遂と障害未遂の区別及びそ
の基準、実行行為の終了時期について考えてみる。
第₂回 共犯Ⅰ
共犯には広狭2義があるが、共犯の第1回目は、正犯と共犯の区別、間接正犯との関連、
共犯独立性とは何か、共犯従属性とは何かということについて詳しく論ずる。
第₃回 共犯Ⅱ
共同正犯にとっては、犯罪共同説と行為共同説の違いを明確にすることが不可欠で
ある。
また、過失犯の共同正犯、片面的共同正犯、承継的共同正犯、結果的加重犯の共同正犯、
共謀共同正犯等について講義する。
第₄回 共犯Ⅲ
ここでは、狭義の共犯すなわち教唆と幇助について講義するが、それに関連する間
接教唆、間接幇助も併せて講義する。なお、場合によっては第6回の授業の一部が今回
に入る事もありうる。
共犯に関する諸問題、特に65条1項と2項の関係、共犯の錯誤等共犯に関する諸問題
や未遂と共犯について講義する。
─ 78 ─
第₅回 偽造の罪
通貨偽造の罪は、通貨に対する公共の信用を侵害することを内容とする。
ここでは、偽造罪全般について講義する。
第₆回 公衆の健康に対す 公衆の健康に対する罪の講義内容は、飲料水に関する罪を重点的に行う。国家的法
る罪・国家の存立 益に対する罪は、国家の存立に対する罪、国家の作用に対する罪に大別することがで
に対する罪
きるが、本講では、国家の存立に対する罪と国家の作用に対する罪の一部である公務
執行妨害罪について講義する。
第₇回 国家の作用に対す 本講では、逃走の罪、犯人蔵匿および証拠隠滅の罪、偽証の罪、虚偽告訴の罪、職権
る罪Ⅰ
濫用の罪について簡単に講義する。賄賂の罪について、学説・判例を整理して行う。
特に、賄賂罪と恐喝罪、賄賂罪と詐欺罪の接点について考える。
─ 79 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 刑事訴訟法Ⅰ
生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 刑事訴訟法Ⅰ
学生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑事訴訟法Ⅰ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 刑事訴訟法Ⅰ
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
平良木登規男
授業の概要
講義形式で、捜査手続を中心に講義し、適宜レポートの提出を求める。
事前にパワーポイント形式による講義概要を提示する。
成績評価の基準と方法
期末試験を中心(60%)に、提出を受けたレポート(30%)、授業時の発言(10 %)
を総合して評価する。
履修条件
教科書
平良木登規男著『刑事訴訟法Ⅰ』(成文堂、2009年)
井上正仁編『刑事訴訟法判例百選[第8版]』(有斐閣、2005年)
参考文献・資料等
平良木登規男著『刑事訴訟法Ⅱ』(成文堂、2010年)
松尾浩也著『刑事訴訟法(上)
[新版]』
『同(下)
[新版補正第二版]』
(弘文堂、1999年)
田宮裕著『刑事訴訟法[新版]』(有斐閣、1996年)
井上正仁(他)著『ケースブック刑事訴訟法[第3版]』(有斐閣、2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
刑事裁判の基本原 当事者主義と職権主義,公平な裁判,迅速な裁判,
則
刑 事 裁 判 の 主 体 裁判所(官)
,検察官
(1)
第2回
刑 事 裁 判 の 主 体 検察官,被告人,弁護人,被害者 (2)
警察と検察の関係
令状主義
憲法33条及び35条と刑事訴訟法
第3回
任意処分・任意捜 司法警察と行政警察
査
職務質問、所持品検査,自動車検問,任意同行,宿泊を伴う取調べ
第4回
逮捕
逮捕状による逮捕(通常逮捕)
現行犯人逮捕
緊急逮捕
─ 80 ─
第5回
勾留の要件
逮捕・勾留(1)
勾留の理由と必要性
逮捕と勾留の関係(逮捕前置主義)
第6回
逮捕・勾留(2)
一罪・一逮捕・一勾留の原則(再逮捕・再勾留の可否)
第7回
逮捕・勾留(3)
別件逮捕・勾留
余罪の取調べ
第8回
接見交通
実務の取扱い及び判例の変遷
第9回
被疑者の取調べ
対物処分
糾問的捜査観と弾劾的捜査観
対物処分概説
第10回 捜索・差押(1)
差押の対象としての電子データの捜索・差押
身体の一部及び身体内の異物と差押の可否
第11回 押収・捜索(2)
令状に基づく捜索・差押
第12回 押収・捜索(3)
逮捕に伴う捜索・差押
第13回 鑑定・検証
強制採尿・採血
検証・鑑定の概念
強制採尿と身柄の連行
強制採血
第14回 通信傍受等
被疑者の取調べ
通信傍受、写真撮影
出頭義務と滞留義務
─ 81 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 刑事訴訟法Ⅱ
生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 刑事訴訟法Ⅱ
学生)
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑事訴訟法Ⅱ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 刑事訴訟法Ⅱ
配当学年 1(Ⅱ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修3単位
担当者名
平良木登規男
授業の概要
起訴状、訴因、公判手続、証拠、裁判、上訴及び裁判の確定等について講義形式を
中心に進め、適宜レポートの提出を求める。事前にパワーポイント形式による講義の
概要を配布する。
成績評価の基準と方法
期末試験を中心(70%)に、レポート提出(20%)及び発言(10%)を総合して評価する。
履修条件
教科書
平良木登規男著『刑事訴訟法Ⅰ』(成文堂、2009年)
『刑事訴訟法判例百選[第8版]』(有斐閣、2005年)
参考文献・資料等
刑事訴訟法Ⅰ参照
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
起訴状について
訴因の構成
訴因の特定(白山丸事件、覚せい剤自己使用事犯、共謀共同正犯)
第2回
訴因(1)
訴因変更の要否(訴因の同一性)
― 事実記載説と法律構成説 ―
第3回
訴因(2)
訴因変更の可否(公訴事実の同一性)
第4回
訴因(3)
証拠総則
訴因変更の手続,訴因変更命令及び編個命令の形成力
証拠裁判主義,自由心証主義,挙証責任
第5回
伝聞証拠(1)
伝聞法則(供述と非供述)
伝聞法則の不適用
第6回
伝聞証拠(2)
伝聞例外としての同意(刑訴法326条)
刑訴法321条1項の書面
─ 82 ─
第7回
伝聞証拠(3)
刑訴法321条2項乃至4項の書面
第8回
伝聞法則(4)
刑訴法323条乃至328条
再伝聞
第9回
自白法則(1)
憲法38条と刑訴法319条、322条の関係
― 虚偽排除説・人権擁護説と違法排除説 ―
若干の事例
第10回 自白法則(2)
自白の補強証拠
第11回 共犯者の自白
共犯者の自白の証拠能力と証明力
共犯者の法律関係
第12回 違法収集証拠
違法収集証拠の証拠能力
毒樹の果実
第13回 形式裁判
訴訟条件
実体裁判と形式裁判
訴訟条件の概要、公訴権の濫用と公訴時効
第14回 裁判の効力
既判力と一事不再理効
客観的(物理的)範囲と時間的範囲
2010年度入学生は,以下の内容が付け加わる。
第15回 被告人勾留と保釈 被疑者勾留と被告人勾留
権利保釈,裁量保釈,職権保釈,保釈の取り消し
第16回 公判前整理手続
両手続の異同,証拠開示
第17回 不服申立
準抗告と抗告
準抗告をめぐる諸問題
第18回 上訴(1)
上訴概説
控訴理由と上告理由
事後審,続審,覆審
第19回 上訴(2)
量刑不当,事実誤認と事後審
不利益変更禁止の原則
破棄判決の拘束力
第20回 再審と非常上告
再審事由
証拠の新規性と明白性
第21回 少年法
少年保護事件手続の概要
少年事件と訴訟条件
─ 83 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 刑法演習
生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 刑法演習
学生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑法演習
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 刑法演習
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
小松 進
授業の概要
本授業は、刑法Ⅰと刑法Ⅱで習得した知識のブラッシュアップと問題解決能力の養
成を目的とする。学生の主体的授業参加が必須である。授業は予め与えられた課題に
ついての予習(準備)・報告・討論の形式が中心。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験(7割)、レポート、主体的授業参加(授業準備・授業中の発言等)
、
出席について各1割の総計で評価する。
履修条件
刑法Ⅰと刑法Ⅱの単位を取得していること。
教科書
特になし。教材は最初の講義で指示する。
参考文献・資料等
その都度指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
刑法の効力範囲
国外で行われた共犯行為へのわが刑法の適用。共謀が国内で、実行行為が国外で行
われた場合について学説判例を検討する。
第2回
因果関係
判例を手がかりに因果関係論の現況と問題点を検討する。
第3回
事実の錯誤と法律 事実の錯誤と法律の錯誤の違いを考え、併せて故意とは何かを考える。錯誤の問題
の錯誤
を解決するには、故意とは何かを十分に理解しておく事が必要である。
第4回
防衛行為の相当性 酔っぱらいに絡まれた女性が取った行為によって相手が死亡したという場合、正当
防衛は成立するか、という問題をとおして正当防衛の本質・要件を考える。
─ 84 ─
第5回
不作為犯
最決H.17-7-4刑集59-6-403をとりあげ、不真性不作為犯の成立要件、共同正犯の意義
等を検討する。
第6回
過失の共同正犯
過失犯において、過失行為を共同するという事が果たして可能か。判例を通じて過
失の共同正犯の成否を検討する。
第7回
親族関係と刑法
親族関係が犯罪に及ぼす影響を検討しつつ、今日の家族の有り様から見た法解釈-
特に刑法の解釈を考える。
第8回
交通事故と刑罰
危険運転致死傷罪を中心に交通事故の刑事責任を検討する。
第9回
刑法における占有 窃盗罪の成立には、客体が他人の占有下にあることが必要である。「占有」とは何か
が問題となるが、具体的事例を検討する事によりその意義を明らかにする。
第10回 事後強盗
最決H.14-2-14と最判H.16-12-10を取り上げ、事後強盗罪の成立要件をけんとうする。
第11回 詐欺罪
今日の取引において重要な役割を果たしているクレジットカードを巡る犯罪を検討
する。
第12回 横領と背任
横領と背任の区別は難しい。不動産の二重売買・その他の事例を通じて区別の基準
を検討する。
第13回 放火罪
放火罪の既遂時期については学説上も争いがある。ここではマンション等の耐火性
建造物についての既遂時期を検討する。
第14回 まとめ
総合問題の検討
─ 85 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 刑法演習
生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 刑法演習
学生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑法演習
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 刑法演習
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
齊藤信宰
授業の概要
刑法総論(Ⅰ)と刑法各論(Ⅱ)に関し、重要と思われる問題について考え、議論し、
文章にすることを目的とする。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験(80%)とレポート(20%)の内容を総合的に判断する。
履修条件
特にない
教科書
特になし。教材を配布する。
参考文献・資料等
その都度指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
刑法の場所的適用 国外で行われた共犯行為への適用。共謀が国内で、実行行為が国外で行われた場合
範囲
について、学説を整理しながら判例の検討をする。
第2回
早すぎた構成要件 この問題は、行為者が当初計画していた結果が、予定していた因果関係よりも別の
の実現
早い段階で実現された場合の取扱いに関する問題である。
第3回
錯誤と故意
第4回
事実の錯誤と法律 事実の錯誤と法律の錯誤の違いを考え、併せて故意とは何かを考える。この問題は、
の錯誤
故意とは何かということと深い関係を持つ。錯誤の問題を解決するには、故意とは何
かということが十分に分かっていないと混乱する。
最判昭和 53・7・28 の判例を検討しながら、方法の錯誤とは何かということの理
解を深めて生きたい。
─ 86 ─
第5回
被害者の行為と因 被害者自ら危険な行為を行い、それによって重大な結果が発生した場合、その原因
果関係
を作った加害者に責任を問うことができるかということについて、因果関係の観点か
ら検討をする。
第6回
共同正犯と正当防 共謀共同正犯において、実行担当者の行為が正当防衛又は過剰防衛となった場合に、
衛
共謀しただけの者は、それによってどのような責任を負うのかということを検討する。
第7回
防衛行為の相当性 酔っ払いに絡まれた女性が行った行為によって被害者が死亡したという場合、この
行為が正当防衛として適当な行為であったかどうかということを検討することによっ
て、防衛行為についての「相当性」ということを考える。
第8回
過失の共同正犯
第9回
窃盗罪における占 窃盗罪の成立要件は、
「他人の占有する財物を窃取」することである。問題となるのが、
有
「占有」の概念であるが、具体的事例を検討することによって「占有」とは何かを考える。
第10回 事後強盗罪
過失犯において、過失行為を共同するということが果たして可能かどうかというこ
とを検討する。そのためには、犯罪共同説と行為共同説の検討が必要である。
事後強盗罪は、窃盗犯人が財物を得るということが前提である。その場合、財物を
得てから一定の時間が経過したり、犯人が場所的に移動してから「暴行又は脅迫」を
加えた場合でも、事後強盗が成立するのかということを検討する。
第11回 詐欺罪における交 詐欺罪においては、被欺罔者による交付行為が必要であるが、この「交付行為」と
付行為
はどのような行為をいうのであるかを具体的事例に沿って考えてみる。
第12回 不動産の二重売買 横領と背任の区別は難しい。そこで、不動産の二重売買を例にして、この両者の区
と横領罪
別の基準を検討する。
第13回 不燃性建造物に対 放火罪の既遂時期については学説でも争いがある。それが、マンションのように耐
する放火
火性建造物であった場合にはなおさらである。ここでは、既遂時期の学説の検討と耐
火性建造物における放火罪の既遂時期の検討をする。
第14回 賄賂罪
賄賂罪の場合、贈賄者が収賄者にすんなり金員を渡した場合には、犯罪成立に問題
は生じないが、収賄者が贈賄者に暴行を加えたり脅迫したような場合、これと贈収賄
罪との関係をどのように扱うかを検討する。
─ 87 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 刑法演習
生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 刑法演習
学生)
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑法演習
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 刑法演習
配当学年 2(Ⅲ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
鈴木實
授業の概要
本授業は、刑法の既修理解を深化するとともに、判例、実務の立場を基本として、
問題解決能力の涵養を目的とする。学生の主体的授業参加が必須である。授業はあら
かじめ与えられた課題についての予習(レポート作成)・報告・討論の形式が中心とな
る。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験を基本とするが、質問・発言による授業への主体的参加状況、レ
ポート、
小テスト、
課題への対応を加味して成績評価を行う。評価比率は,筆記試験9割,
その他1割を目途とする。
履修条件
刑法Ⅰ及びⅡの単位を取得していること。
教科書
教材は毎回事前に配布する。
参考文献・資料等
刑法総論・各論に関する一般的教科書。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
不作為犯
具体的事例に基づいて、不真正不作為犯である不作為による放火罪の成否を検討し、
理論と実務の理解を深める。
第2回
間接正犯と共謀共 間接正犯と共謀共同正犯との区別について、具体的事例に基づいて検討し、正犯と
同正犯
共犯の関係や区別について、理論的・実務的理解を深める。
第3回
被害者の承諾
第4回
正当防衛の成否、 正当防衛防衛の成否、誤想防衛及び誤想過剰防衛の成否について、具体的事例に基
誤想過剰防衛の成 づいて、その成否、理論構成、錯誤論との関係等について検討し、理論と実務を総合
否
した応用力を身につける。
被害者の承諾により行為の違法性が阻却されか、その罪種と罪質、理論的根拠、要
件等について、具体的事例を基に検討し理論面、実務面の理解を深める。
─ 88 ─
第5回
事実の錯誤と故意 錯誤論の基本をマスターするため、具体的事例を基に、判例の立場から法定的符号
の個数
説の具体的適用を理解する。併せて、故意の個数について理解を深める。
第6回
事実の錯誤(2)
第7回
抽象的事実の錯誤 抽象的事実の錯誤について、学説、判例を理解し、具体的事例を基に構成要件の重
なり合いの有無の判断基準等について検討する。
第8回
共同正犯と錯誤
第9回
共犯と錯誤(応用 共犯論と錯誤論を、日常発生する具体的事件の中で適切自在に判断応用できるよう
編)
に、事例を用いて検討し理解する。
第5回に引き続き錯誤論の基本をマスターするため、具体的事例の検討により、判例
の立場からその適用について理解を深める。
共同正犯とは何か、一部実行の全部責任の法理の理論的根拠等について検討すると
ともに、共同正犯者間に錯誤がある場合の法適用について具体的事例の検討に基づい
て理解を深める。
第10回 承継的共同正犯
承継的共同正犯について、事例を用いて検討し、学説、判例、実務的感覚を理解し、
深化をはかる。
第11回 幇助犯の成否
幇助犯の性質、因果性の要否等について、事例をもとに検討し、理解を深める。
第12回 因果関係の錯誤
因果関係の錯誤について、具体的事例の検討を基に、 理論と実務の理解を深める。
第13回 第三者の行為の介 第三者の行為の介入と因果関係の有無の問題について、 事例を基に検討し、 理論面、
入と因果関係
判例、 実務の扱いについて理解を深める。
第14回 サラ金ローンカー いわゆるサラ金のローンカードを詐取し現金を引き出した事例について、 その擬律、
ドの詐取と現金の 理論的根拠等について検討する。
引下し
─ 89 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 刑事法総合Ⅰ
生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 刑事法総合Ⅰ
学生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑事法総合Ⅰ
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 刑事法総合Ⅰ
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
鈴木實
授業の概要
この授業は、刑事に関する事例問題を取り上げ、実体法的視点・手続法視点・行刑
法的視点など多角的視点から検討することを目的としている。刑事法総合Ⅰでは、主
として実体法上の論点について,事例をあらかじめ提示し、学生のレポート作成・発
表等主体的準備と参加を前提に進める研究が中心となる。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験を中心としつつ、レポートと主体的授業参加(授業準備・授業中
の発言など)状況により総合的に判定する。評価比率は筆記試験8割,その他2割を
目途とする。
履修条件
刑法Ⅰ、Ⅱ、の単位を取得していること。
教科書
特に指定しない。教材は毎回事前に配布する。
参考文献・資料等
刑法総論・各論,刑事訴訟法の標準的教科書のほか,必要に応じてその都度指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
生命・身体に対す 生命・身体に対する犯罪について,具体的事例に基づいて検討し,理解を深める。
る犯罪(1)
第2回
生命・身体に対す 生命・身体に対する犯罪について,更に別の事例により検討し,理解を深める。
る犯罪(2)
第3回
放火罪
第4回
名誉・信用に対す 名誉・信用に対する罪について,具体的事例に基づいて検討し,理解を深める。
る罪
放火罪の適用上の問題点等について,具体的事例に基づいて検討し,理解を深める。
─ 90 ─
第5回
公務執行妨害罪
公務執行妨害罪と公務員の職務の適法性及び適法性の錯誤等について具体的事例を
もとに検討し,公務執行妨害罪の構造及び刑法総論の錯誤論の適用及び理解を深める。
第6回
詐欺罪
詐欺罪の構造及び適用上の問題点等について,具体的事例に基づいて検討し,理解
を深める。
第7回
権利行使と恐喝罪 財産犯としての恐喝罪の保護法益は何か,保護法益論と実際の処罰の必要性との理
等
論的整合性等について理解を深め,併せて誤って振り込まれた預金の払い出し行為の
擬律等について検討する。
第8回
共犯と身分
第9回
共犯関係からの離 共同正犯の成立と共犯関係からの離脱の問題について事例を基に検討し,実務の理
脱等
解とそれに対する理論的根拠の理解を深める。併せて,事例を基に同時傷害の特例の
成否について検討し,共同正犯の限界とそれを補う法理について理解を深め,具体的
事例に適切に対応し得る実務的応用能力を充実させる。
刑法総論の共犯論において学説が分かれている共犯と身分の問題について,理論と
実務の架橋の観点から判例の立場を基本において各種の事例を検討し,実務の理解と
それに対する理論的根拠を検討し,応用能力を充実させる。
第10回 建造物侵入罪と威 建造物侵入罪の保護法益は住居の平穏か住居権者の意思の侵害かについ威力業務妨
力業務妨害罪
害罪て具体的事例を基に検討するとともに,地域的・社会的な治安意識の変遷や社会
的合意形成との関係も勘案して適正な処罰範囲を検討し,実務的・理論的な理解を深
める。併せて,具体的事例を基に威力業務妨害罪の罪質及び成否を検討し,理論と実
務の理解を深める。
第11回 名義人の承諾と文 文書の有形偽造と無形偽造の概念について検討するとともに,具体的事例を基に名
書偽造罪
義人の承諾があった場合の文書偽造罪の成否を検討し,判例の立場を基に理論と実務
の理解を充実させる。併せて,具体的事例を基に架空名義の使用と文書偽造罪の成否
について検討し,文書偽造罪の理論と実務の理解を深める。
第12回 カード犯罪をめぐ クレジットカード,プリペイドカード等の支払用カードの偽造をめぐる犯罪につい
る問題点
て,具体的事例を基に,平成13年改正法を含めて成立する犯罪の擬律,保護法益,構
成要件行為,罪数などを検討し,理論面,実務面の理解を深める。
第13回 情報窃盗と刑事責 いわゆる情報窃盗に対する刑法上の対処について事例に基づいて検討し,処罰の限
任
界や擬律についての理解を深める。
第14回 盗品等に関する罪 盗品等に関する罪について,具体的事例を通じて解釈上の問題点等を検討し理解を
深める。
─ 91 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 刑事法総合Ⅰ
生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 刑事法総合Ⅰ
学生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑事法総合Ⅰ
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 刑事法総合Ⅰ
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
村上光鵄
授業の概要
刑事実体法、訴訟法に関する総合的論点をいくつか取り上げ、それらに関する問題
を含んだ比較的新しい判例を素材として、実体法・手続法及び実務的など多角的視点
から検討する。学生には、あらかじめ素材としての判例を提示し、主体的に準備をし
てくることを前提に授業を進める。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験を中心としつつ、提出レポートの内容と主体的授業参加(授業準備・
授業中の発言など)状況により総合的に判定する。(期末試験7割、平常点3割)
履修条件
刑事訴訟法を一応理解していること。
教科書
特になし。事項により、資料や私的なレジュメを指摘ないし配布する。
参考文献・資料等
『刑法判例百選Ⅰ,Ⅱ〔第6版〕』(有斐閣、2008年)
その他必要に応じて指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
不作為による殺人 最決平17・7・4(刑集59・6・403)、最判昭33・9・9(刑集12・13・2882)を素材と
罪、放火罪
して、不作為犯の成立要件を中心に検討し、なぜ不作為犯が処罰されるのかという原
理的問題にまで言及する。
第2回
他人の行為の介入 最決平15・7・16(刑集57・7・950)、最決平4・12・17(刑集46・9・683)、最決昭
と因果関係
42・10・24(刑集21・8・1116)を素材として、学説の変遷を明らかにしつつ、近時の
新しい判例の動きを検討する。
第3回
被害者の同意と犯 最決昭55・11・13(刑集34・6・396)を素材として、被害者の同意と犯罪の成否と
罪の成否
の関係、特に違法性阻却事由について考える。
第4回
防衛行為の相当性 最決平元・11・13(刑集43・10・823)を素材として、防衛行為の相当性を検討し、
その判断基準を考える。
─ 92 ─
第5回
故意と過失
最判昭23・3・16(刑集2・3・227)、最決平2・2・9(判例時報1341・157)を素材と
して、確定的故意、未必的故意、認識ある過失の区別を検討し、過失については、予
見可能性、結果回避可能性、危惧感など最近の過失を巡る諸問題にも言及する。
第6回
正犯と共犯、共謀 最決平15・5・1(刑集57・5・507)、最判昭33・5・28(刑集12・8・1718)を素材と
共同正犯
して、共謀共同正犯の成立要件、間接正犯、従犯との区別を検討し、実務では共謀や
謀議をどのように認定しているか、事実認定の仕方にも言及する。
第7回
建造物侵入罪、建 最決平18・1・17(刑集60・1・29)、最決昭58・4・8(刑集37・3・215)を素材として、
造物損壊罪
建造物侵入、損壊の意義を検討し、原点に戻って刑罰法規の解釈について、もう一度
考えてみる。
第8回
窃盗罪における占 最決平16・8・25(刑集58・6・515)を素材として、窃盗罪の基本観念のひとつであ
有
る「占有」の有無について、他の判例とも総合的に検討する。
第9回
事後強盗罪
最判平16・12・10(刑集58・9)、最決平14・2・14(刑集56・2・86)を素材として、
事後強盗の基本観念のひとつである「窃盗の機会」をどのように解し、どのような場
合にこれを認定するか、肯定、否定の両判例を比較検討する。
第10回 詐欺罪の成立要件 最決平15・3・12(刑集57・3・322)を素材として、詐欺罪の成立要件である、欺く
行為や錯誤に基づく交付行為の内容、その因果関係、財産的損害の要否などを検討し、
権利行使と詐欺、クレジット詐欺、訴訟詐欺など応用問題にも言及する。
第11回 横領罪と背任罪
最決平15・4・23(刑集57・4・467)を素材として、被害者との信頼関係の違背を内
容とする点で共通する両罪を比較しながら、その成立要件および両罪の関係を巡る諸
問題についての判例、学説を検討する。横領後の横領については、訴訟上の問題にも
言及する。
第12回 放火罪
最判昭25・5・25(刑集4・5・854)、最判昭60・3・28(刑集39・2・75)、最決平元・7・
7(判例時報1326・157)、最決平元・7・14(刑集43・7・641)を素材として、公共危
険罪としての放火罪につき、条文相互の関係、公共危険の認識、焼損、既遂時期、現
住性などの観念について理解、検討する。
第13回 わいせつ物陳列罪 最決平18・5・16(刑集60・5・413)、最決平13・7・16(刑集55・5・317)を素材と
して、わいせつ性、公然性、所持などの観念について理解、検討する。ネットワーク
犯罪におけるわいせつ物の公然陳列の問題にも言及する。
第14回 賄賂罪と職務関連 最決平18・1・23(刑集60・1・67)、最決昭59・5・30(刑集38・7・2682)、最決昭
性
63・4・11(刑集42・4・419)、最判平7・2・22(刑集49。2。1)を素材として、「職務
関連性」の意義を中心に、判例を分析検討する。
─ 93 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
法律基本科目・刑事系
授業科目名(2006以前入学 刑事法総合Ⅱ
生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 刑事法総合Ⅱ
学生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑事法総合Ⅱ
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 刑事法総合Ⅱ
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
平良木登規男、村上光鵄(クラスを2分割し,各別に担当する)
授業の概要
刑法・刑事訴訟法の基礎的知識を前提に、主として刑事訴訟手続についてのブラシュ
アップを図る。実務において生起する諸問題について、学説・判例等を調査のうえレ
ポートを作成し、報告と全員による討議を経て、法律知識の修得と事実の分析・推論
能力の涵養を目指す。
成績評価の基準と方法
毎回のレポート(40%)と学期末の筆記試験(40%)を中心にし,発言状況(20%)
を総合して採点する。
履修条件
刑法、刑事訴訟法Ⅰ・Ⅱの単位を取得していること
教科書
事前又は授業中に適宜指示する。
参考文献・資料等
平良木登規男著『刑事訴訟法Ⅰ』(成文堂、2009年)『同Ⅱ』(成文堂、2010年)
井上正仁編『刑事訴訟法判例百選[第8版]』(有斐閣、2005年)
『最高裁時の判例Ⅳ(刑事法編)』(有斐閣、2004年)
『重要判例解説(平成15年度以降)』(有斐閣)
井上正仁(他)著『ケースブック刑事訴訟法[第3版]』(有斐閣、2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
任意捜査(処分) ・任意捜査(処分)に関する諸問題
第2回
捜査Ⅱ
・逮捕前置主義
・一罪・一逮捕・一勾留の原則
第3回
捜査Ⅱ
・接見交通
・捜索・差押
─ 94 ─
第4回
捜査Ⅲ
・捜索差押に関する諸問題
第5回
公訴提起と訴因
・起訴状一本主義
・訴因の特定
第6回
訴因変更
・訴因変更
・訴因と訴訟条件
第7回
証拠Ⅰ
・伝聞法則の不適用
第8回
証拠Ⅱ
・刑訴法321条1項書面
第9回
証拠Ⅲ
・検証・実況見分の諸問題
・現場指示と現場供述の違いと証拠能力等
第10回 自白
・自白に関する諸問題
第11回 共同被告人
・共同被告人の法律関係
・違法収集証拠(1)
第12回 違法収集証拠
・違法収集証拠(2)
・毒樹の果実
第13回 訴訟条件
・訴訟条件と形式裁判
第14回 裁判の効力
・一事不再理の効力
既判力の客観的範囲及び時間的範囲を中心に
─ 95 ─
─ 96 ─
実務基礎科目
実務基礎科目
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 法情報調査
生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修1単位
授業科目名(2007・2008入 法情報調査
学生)
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修1単位
授業科目名(2009入学生) 法情報調査
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修1単位
授業科目名(2010入学生) 法情報調査
配当学年 1(Ⅰ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修1単位
担当者名
笠原毅彦
授業の概要
情報化社会において活躍できる法律家として必要な法情報の検索能力、情報化社会・
IT化された裁判に対応できる能力を取得することを目的とする。併せて、情報法学、
即ち、情報化社会の法的な問題点を考える。
成績評価の基準と方法
小テスト代わりのオンライン会議室での議論
レポートおよび定期試験
以上の平常点5割と定期試験5割で採点する。
(但し,平常点の成績による試験免除を予定している。)
履修条件
教科書
参考文献・資料等
指宿信・井田良・夏井高人・山野目章夫監修、いしかわまりこ『リーガルリサーチ[第
3版]
』
(日本評論社、2008年)
夏井高人『ネットワーク社会の文化と法』(日本評論社、1997年)
トーマス・フリードマン『フラット化する世界[増補改訂版]』
(日本経済新聞社、2008年)
アルビン・トフラー『第三の波』中公文庫
岡村久道編『サイバー法判例解説(別冊NBL)』(商事法務、2003年)
笠原研究室ウェブサイト http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
サイバーキャンパ イントロダクション ス・サイバーコー 情報化社会が教育・司法に与える影響 - 教育・司法のIT化の現状と可能性
ト・e-フ ァ イ リ ン 法律家に必要なIT知識を考える。
グ
(詳細については、各サイトを照会 - 以下同様)
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/4-13.html
第2回
ネットワークの基 インターネットの成立と歴史
礎知識
ネットワークの基礎知識を、インターネットを中心に理解する。
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/hojoho/3-1.htm
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/netuser/internet2.html
第3回
情報化社会の位置 アルビン・トフラーの第三の波をテーマに、情報文明を位置付け。その結果としての
付け
近代法制度を理解する。
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/4-1.htm
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/4-1-2.htm
─ 98 ─
第4回
情報化社会の特色 情報革命の社会に対する影響と情報化社会の意義
結果としての現代法の成立とその展開を理解する。
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/4-2.htm
第5回
ネット上の
法情報検索
(判例・文献)
伝統的な書誌情報による法情報検索方法を知った上で、法律、判例に関するネット上
のデータ検索の基礎知識を身につける。
http://clearing.e-gov.go.jp/HpSchSearch.html
http://www.tkc.co.jp/
http://courtdomino3.courts.go.jp/schanrei.nsf/FormQry?OpenForm
第6回
ネット上の法情報 立法の流れを理解し,各段階のネットワーク上のデータを利用できるようにする。
検索
― 各省庁審議会情報,省庁提出法律案,立法府提出法律案,国会審議録,制定法律,
(立法)
官報,法令データ検索システム各サイト。
第7回
初期の法律問題1
インターネット上の有害情報(内容) ネットワークポルノ
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/netuser/muho.html
第8回
初期の法律問題2
インターネット上の有害情報(表現) ネットワーク上の名誉毀損(プロバイダ概念の
再考とその民事責任・プロバイダ責任制限法)
http://www.ilc.gr.jp/journal/990807_1.htm
第9回
情報化社会と民事 情報化社会が民法・商法に与える影響
法
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/4-10.htm
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/4-6.htm
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/4-7.htm
第10回 電子署名・電子認 本人認証と情報の改ざん防止の手段としての暗号技術とその応用である電子署名、電
証・公証制度制度 子認証・公証制度
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/Ango.htm
http://www.ryukyu.ne.jp/~sheemer/pgp/PGPEXSP.HTML http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/4-8.htm
第11回 情報公開法
情報公開法の比較法的考察
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/4-12.htm
第12回 個人情報保護法
情報公開法と対になる個人情報保護法の意義
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/4-12-20.htm
第13回 電子商取引
電子商取引の実体と法制(消費者保護法制・電子データ交換・電子貿易管理・電子申
告・電子入札・電子記録債権制度)
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/4-11.htm http://www.shugiin.
go.jp/itdb_housei.nsf/html/housei/16620070627102.htm
第14回 情報化社会と刑事 欧州サイバー犯罪条約と日本法への影響
法
http://www.cc.toin.ac.jp/sc/Kasahara/cogy/johoho/CCC.html
http://www.shugiin.go.jp/itdb_gian.nsf/html/gian/honbun/g16305022.htm
─ 99 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 法曹倫理
生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 法曹倫理
学生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 法曹倫理
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 法曹倫理
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
須田清(弁護)
、村上光鵄(裁判)、鈴木實(検察)、麻生利勝(企業法務)
授業の概要
法曹は、医師と並んで高度専門職業人として他の一般職業人に比較して倫理規範が
求められるが、それは何に由来するのか。弁護士・医師は、職業本来の要素として、
無償性と公共性(奉仕)の理念が求められる。しかし、報酬に伴う私的利益の追求は
否定することはできず、弁護士の現状は必ずしも国民・市民から全幅の信頼を受けて
いるとは言えないと思われる。司法改革意見書にあるように、弁護士が社会生活上の
医師としての役割を十分に発揮できることを目的として、まず弁護士法に精通した上
で、弁護士職務基本規程を中心とする倫理規範に習熟し、裁判官、検察官と並ぶ法曹
としての使命を自覚するよう教授したい。裁判官倫理、検察官倫理については各実務
経験者(村上、鈴木)からの授業を行う。倫理違反については、弁護士法改正によっ
て制度化された新しい網紀・懲戒制度について弁護士自治の視点から理解を深める必
要がある。企業法務と弁護士倫理は麻生が担当する。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験を基本としつつ、授業への出席・発言状況、レポート、その他の課
題への対応状況などを加味し、多元的に行う。配点比率は弁護士倫理(含企業法務)6割、
裁判・検察倫理各2割とする。試験と平常点の配分比率は7対3とする。
履修条件
裁判所法・弁護士法・弁護士職務基本規程・検察庁法をよく読んでおくこと
教科書
森際康友編『法曹の倫理』(名古屋大学出版会、2005年)
加藤新太郎編『ゼミナール裁判官論』(第一法規、2004年)
参考文献・資料等
加藤新太郎著『弁護士役割論〔新版〕』(弘文堂、2000年)
日弁連調査室編著『条解弁護士法〔第4版〕』(弘文堂、2007年)
裁判官論・斉藤秀夫(一粒社)、「司法に何を望むか」ダニエル・H・フット(ワシン
トン大学教授・ジュリスト1170号)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
法曹の使命につい 法曹三者の氏名の重大性と実践的倫理の本質を授業する。裁判官の経験者である村
て
上・検察官経験者である鈴木、現職の弁護士である須田がそれぞれの実務経験を述べ、
裁 判 官・ 検 察 官・ それぞれの授業のテーマを説明する。
弁護士の三者合同
(担当:三者合同)
第2回
弁護士・弁護士会
の歴史
先達法曹の苦労と
業績
弁護士の使命の意
味を考える
江戸時代の公事師と明治以降の代言人
弁護士の沿革
弁護士自治と弁護士会の役割
旧々弁護士法以前
旧々弁護士法・旧弁護士法
現行弁護士法との比較から見えてくるものは何か
(担当:須田)
─ 100 ─
第3回
倫理・弁護士職務 弁護士法上の弁護士の責任をまず理解する。
基本規程と弁護士 職務基本規程の内容を現実の弁護士の活動の中で考える
法の関係
(事例検討)
広告問題
報酬問題
(担当:須田)
第4回
弁護士法・職務基 非弁提携問題、係争権利の譲受問題、汚職問題等刑事罰を伴う弁護士責任の認識を
本規程違反の効果 深め、市民・依頼者の信頼に答える
懲戒制度について 弁護士の業務の基本を自覚する
(事例検討)
(担当:須田)
第5回
刑事弁護と弁護士 犯罪者の弁護の意味を理解する。
の責任
起訴前弁護、被告人弁護、控訴・上告事件弁護、受刑者の弁護、少年事件の付添等
の場面における弁護実務を授業し、刑事弁護の実務経験豊富な弁護士を招き、その経
験談を聞き、刑事弁護の苦しさと喜びを語り、意見交換を行う。
(担当:須田 協力弁護士:植松 功)
第6回
弁護士の業務規制
弁護士が受任して
はならない案件は
何か
弁護士の業務は必ずしも自由ではない。
むしろ各種の業務規制が細かく法制化されている。
弁護士法25条、職務基本規程27条、28条についての理解を目的として事例検討を含め
授業する
(担当:須田)
第7回
守秘義務について
弁護士の職務上の
重大な義務のひと
つに守秘義務があ
る。この重大性を
考える。
弁護士の守秘義務違反は刑法上の犯罪である。
しかし、罪の意識はなく守秘義務違反を犯すこともありうる。
事例検討を通じて、依頼者の秘密を守る権利と業務について授業し、問題とされて
いるゲートキーパー問題についても授業を行う。
(担当:須田)
第8回
検察官の役割と倫 検察官の役割と職責
理
検察官としての義務
①守秘義務②職務上の廉潔性・公平・中立性
(担当:鈴木)
第9回
検察官の職責と在 検察官の真実義務・公益の代表者としての義務
るべき姿
検察官が「独任性の官庁」であることと「検察官同一体の原則」
検察官は如何に在るべきか
(担当:鈴木)
第10回 弁護士過誤問題
弁護過誤賠償問題について、現実に判決となっている事例を教材にその原因、対策
医療過誤において を考える。弁護士として求められる資質・能力の水準について授業する。
医師の医療責任が
(担当:須田)
問 わ れ る よ う に、
弁護士の職務違反
についても近時賠
償訴訟が提起され
る
第11回 裁判官倫理の特質 プロフェツションとしての裁判官、高度の学識と専門的技能、高い職業倫理(ノー
ブレス・オブリージュ)、アメリカ「ABA裁判官行動準則模範規程」などを紹介しつ
つ、日本の裁判官に対する批判―常識がない、官僚的である、法律以外の専門知識が
ない、裁判官の独立が保持されていない―これらの批判に、裁判官はどう対処してき
たか、などについても説明し、討論をする。その関係で裁判員制度についても言及する。
(担当・村上)
─ 101 ─
第12回 裁判官に求められ
る資質・能力
国民が求める裁判
官像
古来、裁判官に求められる資質・能力については、いろいろの分野の識者が論じて
いるところである。「人間味あふれる、思いやりのある、心温かい裁判官」「法廷で上
から人を見下ろすのではなく、当事者の話に熱心に耳を傾け、その心情を一生懸命理
解しようと努力する裁判官」
(「司法制度改革審議会中間報告―国民が求める裁判官像」
)
「裁判官に求められる資質は、第一に正義、第二に英知、第三に剛毅、第四に節度」
(13
世紀のシュワーペン・シュピーゲル)など。このような能力を裁判官は、どのように
獲得しようと努力しているだろうか。その実際と裁判官研修につても言及する。
(担当・村上)
第13回 日本における裁判 「キャリアシステムにおける後継者養成と規律維持」「先輩の指導と裁判の独立」
「裁
官倫理の実践
判官に要求される廉潔性・中立性・公正性と裁判官の実際の社会生活・社会活動との
兼ね合い」
「政治活動と裁判官の市民的自由」など、これまでに問題となった具体的事
例を素材にして考えてみる。裁判官の身分保障、裁判官分限法による懲戒、弾劾裁判
の罷免裁判についても言及する。
(担当・村上)
第14回 企業法務と弁護士
(麻生)
弁護士職と他職の
兼業における規律
企業法務と弁護士の役割
企業内弁護士の立場と倫理の両立をどう図るか。
顧問弁護士の責任は何か。
弁護士が営利企業の取締役になることや弁護士自身が事業を行うときのルールは何
かを授業する。
企業弁護士の倫理
(担当:麻生)
(麻生)
企業は社会的に有益な機能を保持すると同時に害悪をもたらしかねない。企業弁護
士として、企業の内外における法曹倫理を確実に習得し自戒の基準を保持していなけ
れば、結果として害悪に荷担する虞がある。事例を基に法曹倫理の必要性と限界を考
える。
─ 102 ─
─ 103 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 行政訴訟実務の基礎
生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 行政訴訟実務の基礎
学生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2009入学生) 行政訴訟実務の基礎
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 行政訴訟実務の基礎
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
伊東健次
授業の概要
第1回目の授業のみ、講義形式とし、第2回目以降は、現実にあった事件をモデルに
した事案に基づく課題を当日配布し、当日起案をしてもらう。起案文については、添
削の上、原則として、翌週に返還する。また、起案に際しては、特に制限をした時を
除き、資料の持ち込みは自由とする。ただし、聴講生については、原則として、添削
は行わない。
成績評価の基準と方法
行政訴訟の実務を担う法曹としての思考能力、事務処理能力に着目し、起案形式の
試験を行う。平常点に3割、起案形式の試験に7割をを配点し、成績評価を行う。
履修条件
行政争訟法の単位を取得していること。なお、受講者希望者が10名を超えた場合には、
行政争訟法の成績により、選別することもあり得る。
教科書
行政争訟法で使用した講義案。
参考文献・資料等
南博方=高橋滋編集『条解行政事件訴訟法[第3版補正版]』(弘文堂、2009年)
司法研修所編『行政事件訴訟の一般的問題に関する実務的研究[改訂版]』(法曹会、
2000年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き
第1回
導入
行政訴訟制度の概要を説明した上で、今後の授業計画について説明する。
第2回
取消訴訟の訴訟要 訴状の起案
件に関する事案(出
訴期間、審査請求
前置の要件を中心
として)
第3回
同上
答弁書の起案
─ 104 ─
第4回
同上
判決中の主文及び裁判所の判断部分の起案
第5回
取消訴訟の訴訟要 訴状の起案
件に関する事案(処
分性の要件を中心
として)
第6回
同上
答弁書の起案
第7回
同上
判決中の主文及び裁判所の判断部分の起案
第8回
取消訴訟の訴訟要 訴状の起案
件に関する事案(狭
義の訴えの利益の
要件を中心として)
第9回
同上
判決中の主文及び裁判所の判断部分の起案
第10回 無効確認訴訟と当 訴状の起案
事者訴訟 に関す
る事案
第11回 同上
判決中の主文及び裁判所の判断部分の起案
第12回 処分理由の差し替 判決中の主文及び裁判所の判断部分の起案
えに関する事案
第13回 国 家 賠 償 法1条 に 判決中の主文及び裁判所の判断部分の起案
関する事案
第14回 国 家 賠 償 法2条 に 判決中の主文及び裁判所の判断部分の起案
関する事案
─ 105 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 民事訴訟実務の基礎
生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 民事訴訟実務の基礎Ⅰ
学生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 民事訴訟実務の基礎Ⅰ
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 民事訴訟実務の基礎Ⅰ
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
中込秀樹
授業の概要
講義、簡易事例及び課題事例を通して、以下①②の事項を中心に研究する。研究範
囲は民法、商法総則・商行為法を中心に、借地借家法、手形法、利息制限法、消費者
保護法など民事法系全領域に及ぶ。
① 訴訟における権利義務の存否を判断する仕組
② 実体法規が訴訟においてどのように攻撃方法と防御方法とに分けられるか
授業は、講義を柱に簡易事例研究及び随時の課題事例研究を交える。レポート課題
では、ディスカッションを行なうこともある。
第14回と第15回は、小テストとその解説とする。
講 義:
「類型別」(司法研修所編「改定紛争類型別の要件事実」)のうち予習指定範
囲とされている章を中心とし、随時指名して質問するので、解答できるように予習し
ておく。
簡易事例:毎回指定してある「問研」記載の問題を多少モディファイしたものを「簡
易事例」として出題するので、これについて、指示された内容のレポートを指示され
た回に提出する。第5回以降のレポートは平常点評価の資料とする。
課題事例:教材記録又は担当者が作成した言い分事案・陳述書などに基づいて、攻撃
防御方法の発見・構成及び証拠による事実認定、訴訟手続に係る事項などについての
設問に解答するレポートを作成し、指示された回に提出する。
成績評価の基準と方法
期末試験及び小テストの結果を60%程度、レポートその他の授業への取組み方の評
価を40%程度の割合で、評価に組み入れた多元的評価を行う。授業への取組み方の評
価に当たっては、レポートの内容、教員の質問に対する回答・意見発表(回数・内容)
など、授業への積極的参加の姿勢が総合的に考慮される。
履修条件
第1、第2セメスターに配当されている民法、商法、会社法及び民事訴訟法(執行法
の基礎的事項及び保全法の基礎的事項を含む。)の各科目は、各自十分に勉強しておく
こと。
教科書
〔教科書〕
司法研修所編『紛争類型別の要件事実[改訂版]』(法曹会、2006年)(略称「類型別」
又は「類」
)
〔教 材〕
1 司法研修所編『問題研究 要件事実[改訂版]』(法曹会、2006年)(略称「問研」
)
2 司法研修所編『民事事実認定教材-保証債務履行請求事件』(司法協会、2003年)
(略称「事実認定保証債務」)
参考文献・資料等
〔必 携〕
1 司法研修所監修『民事訴訟第1審手続の解説[4訂]』
(法曹会、2001年)
(略称「1審解」
)
2 司法研修所編『民事判決起案の手引[10訂]』(法曹会、2006年)(略称「手引」
)
〔その他〕
適宜の判例集・判例解説(判例百選(有斐閣)又は判示事項と判決文を抄録したそ
の他の判例収載文献・資料
─ 106 ─
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
訴訟と実体法 そ
の1
―動産引渡訴訟の
攻撃防御方法の研
究―
第2回
訴訟と実体法 そ 第1回1 ~ 4に同じ
の2
―不動産明渡訴訟
の攻撃防御方法の
研究―
第3回
訴訟と実体法 そ 第1回1 ~ 4に同じ
の3
―不動産登記訴訟
の攻撃防御方法の
研究―
第4回
債権の発生と消滅
その1
―売買契約を中心
として―
1 代金債権・利息債権・遅延損害金債権の発生・瑕疵担保
2 契約に基づく引渡請求権の発生と消滅
3 条件・期限・弁済・一部請求
4 各種解除・手付:停止期限付解除・無催告解除・失権約款 第5回
債権の発生と消滅
その2
―契約の解除と無
効・取消等―
5 同時履行関係と強制執行 (第4回の4から続く)
6 原状回復と損害賠償
7 保証債務・連帯債務・不可分債務等の複数債務者の関係
8 共同訴訟
第6回
借地借家関係の研 1 民法の賃貸借と借地借家法の比較
究
2 民法の賃貸借における攻撃防御、借地借家法における攻撃防御
―賃貸借契約を中 3 貸借型契約の特質・継続的契約関係
心に―
第7回
権利義務の移転と 1 債権譲渡の特質、対抗要件をめぐる判例・学説
対抗関係 2 対抗関係と攻撃防御の組立て方
―債権譲渡を中心 3 弁済を巡って:二重譲受人の一方への弁済、準占有者への弁済、その他
に―
1 訴訟における権利義務の存否を判断する仕組及び攻撃防御方法の提出
2 所有権に基づく物上請求権の行使・占有権原
3 抗弁・再抗弁等の攻撃・防御方法の機能
4 訴訟物の考え方
事 実 認 定 の 研 究 課題事例について、提出されたレポートをもとに、事実認定及び必要に応じて法律
〔1〕
問題について、弁論(討論)とその訴訟指揮を行なう。ただし、レポート内容によっ
第8回
ては、事前に法律問題の解説を行うこともある。
その後に、争点の確定・事実認定の判断・訴訟指揮などについて講評する。意見表
明の態度・技術についてもトレーニングする。
第9回
攻撃防御方法の研 課題事例について、当事者の主張を訴訟における攻撃防御方法の観点から整理し、
究〔1〕
そこに含まれている法律問題を研究する。
事実認定の研究
〔2〕
第10回 ―ロールプレイ 口頭弁論―
課題事例について、提出されたレポートをもとに、事実認定及び必要に応じて法律
問題について、弁論(討論)とその訴訟指揮を行なう。ただし、レポート内容によっ
ては、事前に法律問題の解説を行うこともある。
その後に、争点の確定・事実認定の判断・訴訟指揮などについて講評する。意見表
明の態度・技術についてもトレーニングする。
─ 107 ─
第11回
攻撃防御方法の研 課題事例について、当事者の主張を訴訟における攻撃防御の観点から整理し、その
究〔2〕
法律問題を研究する。
訴訟手続について 設問について、法律上及び事実上の問題点を持回り発表方式により研究する。
の実務的研究
〔持回り発表〕
予め割り当てられた者が発表者となり、順次解説する。他の院生は、
第12回
この発表内容に次の発問し、発表者が回答し、討議する。法廷における意見表明の態度・
技術についてもトレーニングする。
小テスト
第13回
第14回
当日配付する小テスト課題について、当事者の主張を訴訟における攻撃防御の観点
から整理し、その法律問題を解明し、解答する。
小テスト課題の研 小テスト課題の設問に即して、その法律問題、攻撃防御方法としての把握の仕方及
究
び訴訟上の問題点等について解説する。
─ 108 ─
─ 109 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 民事訴訟実務の基礎Ⅱ
学生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2009入学生) 民事訴訟実務の基礎Ⅱ
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 民事訴訟実務の基礎Ⅱ
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
中込秀樹
授業の概要
民法、商法、各種消費者保護法、取引法、民事訴訟法、民事執行法等に関する判例(原
則として判例時報登載のもの)を教材として、その判例が踏まえる法令解釈、事実認定、
その判例の判断方法や結論の問題性等についてディスカッション形式で検討する。そ
の間に必要な実務知識については適宜講義を交える。毎回或いは2週に一度程度実務か
ら取材した事例を示し、その処理方法について課題として次回までに検討させ、発表
させた上で、その内容についてディスカッションする。即戦力となる実務家養成を目
指す。
成績評価の基準と方法
期末試験及び小テストの結果を60%程度、レポートその他の授業への取組み方の評
価を40%程度の割合で、評価に組み入れた多元的評価を行う。授業への取組み方の評
価に当たっては、レポートの内容、教員の質問に対する回答・意見発表(回数・内容)
など、授業への積極的参加の姿勢が総合的に考慮される。
履修条件
判例を読みこなすことを苦にしない熱意が必要である。必要な法令や参考文献は、
あらかじめ当たってくること。
教科書
民商法の一般的教科書(例えば内田貴教授のもの等)をその都度参照すること。論
点については、必要に応じレジュメを交付する。
参考文献・資料等
民法、商法、民事訴訟法、民事執行法等に関する一般的教科書をその都度参照し、
必要な場合にはより詳細な刊行物に当たること。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
取引法の判例
第1回
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
フランチャイズ契約、ソフトウェア開発契約等の契約遂行過程で生じた紛争に関す
る判例を検討し、そこにおける結論がどのような考慮によって出されているか、その
結論が出されるについて当事者の活動がどのような寄与をしているか等を探る。
取引法の判例(2) 同上
第2回
取引法の判例(3) 同上
第3回
─ 110 ─
第4回
差止め及び損害賠 医療過誤、建築瑕疵、環境破壊、住環境の保全等現代の複雑な利害対立を反映した
償に関する判例
判例について、そこにおける結論がどのような考慮によって出されているか、その結
論が出されるについて当事者の活動がどのような寄与をしているか等を探る。
差止め及び損害賠 同上
償に関する判例
第5回
(2)
差止め及び損害賠 同上
償に関する判例
第6回
(3)
差止め及び損害賠 同上
償に関する判例
第7回
(4)
第8回
第9回
第10回
第11回
消費者保護に関す 利息制限法による不当利得返還請求の一連の判例、訪問販売、英会話教室、連鎖取
る判例
引等の規制等消費者保護に絡む判例ついて、そこにおける結論がどのような考慮によっ
て出されているか、その結論が出されるについて当事者の活動がどのような寄与をし
ているか等を探る。
消費者保護に関す 同上
る判例(2)
消費者保護に関す 同上
る判例(3)
消費者保護に関す 同上
る判例(4)
国家賠償に関する 国や地方公共団体を被告とする国家賠償の分野はそれ自体で一つの判例法体系をな
判例
すほど事例が積み重ねられている、その中で、一般に余り知られていない判例を選び、
第12回
その判例の意義、結論の相当性、事実認定や法令の適用の妥当性、当事者の活動の相
当性等を検討する。
第13回
第14回
国家賠償に関する 同上
判例(2)
国家賠償に関する 同上
判例(2)
─ 111 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 刑事訴訟実務の基礎
生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2007・2008入 刑事訴訟実務の基礎
学生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2009入学生) 刑事訴訟実務の基礎
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
授業科目名(2010入学生) 刑事訴訟実務の基礎
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
村上光鵄、鈴木實
授業の概要
刑事実体法・手続法の体系的理論的理解を前提に、基礎的な刑訴実務に関する法知
識とスキルを身につけさせ、司法修習生としての実務修習に役立つ授業が目標である。
訴訟手続の局面ごとに、裁判官・検察官・弁護人の立場で、存在する証拠を分析検
討して事実認定と法的判断を行いつつ、捜査から判決に至る経過を具体的に理解させ
る。
刑訴実務の前提となる必須の理論については重ねて講義した上、事実認定については、
具体的実例を用いた解説と討論をし、訴訟手続についても刑訴法・同規則を根拠にし
た実務を詳細に解説する。
(随時、担当教員両名による)
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験を基本としつつ、授業への出席・発言状況、レポート、小テスト、
課題への内容・対応などを加味して多元的に行う。なお、期末試験8割、平常点2割を
目途とする。
履修条件
特になし。ただし、刑法、刑事訴訟法の各Ⅰ、Ⅱの理解を前提にした授業である。
教科書
特になし。 事前又は授業中に適宜指摘する。
参考文献・資料等
池田・前田著『刑事訴訟法講義〔第3版〕』(東京大学出版会、2009年)
井上編『刑事訴訟法判例百選〔第8版〕』(有斐閣、2005年)
松尾・井上編『刑事訴訟法の争点〔第3版〕』(有斐閣、2002年)
『重要判例解説』
(有斐閣) ※特に刑事訴訟法分野
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
刑事訴訟の概観
・刑事司法の目的>刑訴法1条(公共の福祉の維持と個人の基本的人権の保障、事案の
真相究明、適正手続、迅速な裁判と刑罰法令の適用実現)
・刑訴手続に関する諸原則(当事者主義と補充的に職権主義、弾劾主義と糾問主義、弁
論主義、公判手続においては、公開主義、直接主義、口頭弁論主義、集中審理主義)
・刑事手続の概要(犯罪の発生、捜査、公訴提起又は不起訴、公判審理と判決、上訴実
刑判決確定における刑の執行)と実務の現状・課題
・裁判官・検察官・弁護人の各役割
(担当・村上)
第2回
捜査Ⅰ
・捜査の意義>犯人検挙と証拠の収集―被疑者死亡の場合に捜査(令状請求)できるか
・捜査機関 捜査に関する諸原則(任意捜査、密行主義が原則)
・任意捜査と有形力の行使(最決S51・3・16)、職務質問と所持品検査(最決S53・6・
20)
・おとり捜査(機会供与型と犯意誘発型・最決H16・7・12)
(担当・鈴木)
─ 112 ─
第3回
捜査Ⅱ
強制捜査(令状主義)>各種令状に関する諸問題
>逮捕前置主義、事件単位の原則、一罪一勾留、別件逮捕、違法逮捕と勾留
>起訴後の捜査、違法収集証拠の排除(最判S53・9・7、H15・2・14)
・捜査段階における弁護活動(接見・授受、準抗告、勾留理由開示等)
(担当・鈴木)
第4回
捜査と弁護
・逮捕、勾留と弁護活動
・当番弁護士制度
・令状による捜索・差押えを巡る諸問題
・接見交通権と弁護活動を巡る諸問題
(担当・鈴木)
第5回
起訴
・起訴独占主義(法247条)と起訴便宜主義(法248条)>その例外
・公訴提起と犯罪の嫌疑の程度>令状発付時や有罪判決時との対比
・公訴権の乱用の概念とその効果
・起訴状一本主義、起訴状の記載と公訴提起の効果(法256条)
・被告人の当事者能力、訴訟能力、
>被告人の特定(身代わり犯人)・・表示説、意思説、行動(挙動)説
・訴訟条件>親告罪の告訴、一罪の一部起訴
(担当・鈴木)
第6回
捜査段階のまとめ 捜査段階の問題点の総括を行うとともに,特定の問題点について小テストを兼ねたレ
ポートの提出を求め,その問題点について解説をしながら検討し捜査実務についての
理解を深める。
(担当・鈴木)
第7回
公判準備
第一審
公判手続の概要
第8回
審判の対象
・公訴事実の同一性(訴因変更の可否)
公訴事実・訴因に ・訴因変更の要否
関する諸問題
・訴因変更手続(訴因変更命令、命令の形成力)
・公判前整理手続(裁判員裁判では必要的・裁判員法49条)、期日間整理手続
・冒頭手続>証拠調手続>論告・求刑>弁論・最終陳述>判決宣告(有罪、無罪ほか)
・訴訟指揮権、求釈明
・即決裁判手続(法350条の2から14)
・特殊な公判手続(弁論の分離・併合・再開、公判の停止・更新、簡易公判手続等)
・略式手続、裁判員裁判を適正に定着させる諸方策
(担当・村上)
(担当・村上)
第9回
証拠一般、自白
第10回 事実認定Ⅰ
・証拠裁判主義、挙証責任
・厳格な証明と自由な証明、証明の対象
・証拠の種類、証拠能力と証明力
・伝聞法則及び実務上の問題
・伝聞、非伝聞、伝聞例外(刑訴法326条、321条書面、323条―328条書面)
・自白と任意性(319条、322条)、補強証拠の要否と範囲
・自白調書の任意性が争われた場合の諸問題
・共同被告人の法律関係
(担当・村上)
・自由心証主義(法318条)(訴訟上の証明は歴史的証明で、反証の余地あり)
裁判官の自由な判断には、内在的制約(経験則と論理法則に基づく合理的・客観的)
と手続的制約(証拠排除決定、証拠の標目表示、上級審の審査に服す)あり。
・事実認定の二つの方法①総合的・直観的判断方法②分析的・論理的判断方法
・情況証拠と経験則による事実上の推定(典型的2例)
①近接所持の理論 ②殺意等主観的要素の認定
・
「疑わしきは被告人の利益に」の原則(最判S48・12・13)
(担当・村上)
─ 113 ─
第11回 模擬裁判Ⅰ
模擬裁判記録、ビデオ教材等を使用して第1審公判手続の要点を理解する。
(担当・村上・鈴木)
第12回 模擬裁判Ⅱ
前同
(担当・村上・鈴木)
第13回 刑事判決書
・判決書作成の意義と構造、判決主文、有罪判決の理由、
・罪となるべき事実
・心証形成の理由説明(事実認定の補足説明)
・累犯前科、確定判決
・法令の適用
・訴訟関係人の主張に対する判断
・量刑の理由
・法令適用上の諸問題(罪数を含む)
(担当・村上)
第14回 量刑
外国人事件
少年事件
・外国人の被告事件の運用
・少年事件の諸問題
(担当・鈴木)
─ 114 ─
─ 115 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 実務演習(公法系)
生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 実務演習(公法系)
学生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2009入学生) 実務演習(公法系)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 実務演習(公法系)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
中込秀樹
授業の概要
(1)司法研修所編「改訂行政事件訴訟の一般的問題」、行政判例百選Ⅰ、Ⅱ及び再審行
政事件判例(その都度写しを配布する)を教科書として、行政行為一般及び行政訴訟
の実務について、応用ができるような判断枠組みを見に付けさせることを目標とし、
ディスカッションを基本とする。
(2)演習に加えて毎回小テスト(宿題)を予定している。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験を基本としつつ、授業への出席、課題への対応などを加味する。
(期末試験6割、平常点4割)
履修条件
履修に際しては、予め公法総合Ⅰの単位を取得しておくことが望ましい。
教科書
司法研修所編『行政事件訴訟の一般的問題[改訂版]』(法曹会、2000年)
小早川光郎(ほか)編『行政判例百選Ⅰ、Ⅱ[第5版]』(有斐閣、2006年)
塩野宏著『行政法3[第3版]』(有斐閣、2006年)
参考文献・資料等
Ⅱ.授業計画
授業
第1回
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
行政法総則及び行 法律関係の性質、行政上の権利、特別の法律関係 行政不服審査等
政争訟法一般
行政組織
行政機関、内閣、特別行政主体など国家行政組織法に関する諸問題
第2回
第3回
地 方 自 治 法・ 公 地方公共団体の事務、機関、機能 公物と取引、公物管理権、公物の使用関係、営
物・営造物
造物
─ 116 ─
第4回
第5回
第6回
住民の権利・住民 地方公共団体の住民の権利義務に関する諸問題
監査請求・住民訴
訟
国と自治体・機関 国と地方公共団体との関係・争訟方法
訴訟
公務員法制・公務 公務員法制、人事行政、勤務関係、公務員の権利義務
員の権利
公務員の権利
公務員の権利義務
第7回
第8回
行政行為・抗告訴 行政行為の効力、裁量、瑕疵、取消、撤回、抗告訴訟一般
訟
行政上の強制執行 行政調査、行政上の義務履行確保
第9回
第10回
行政手続・行政争 行政手続、情報公開、個人情報保護 争訟手段
訟
国家補償
公権力の行使、営造物の設置管理の瑕疵、損失補償
取消訴訟
不服申立前置、出訴期間、管轄等
取消訴訟(2)
原告適格、訴えの利益
取消訴訟(3)
審理、証拠等
第11回
第12回
第13回
第14回
─ 117 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 実務演習(民事系)
生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 実務演習(民事系)
学生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2009入学生) 実務演習(民事系)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 実務演習(民事系)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
出井直樹(第1、3、5、7、9、11、13回)
高橋裕次郎(第2、4、6、8、10、12、14回)
授業の概要
(出井)民事訴訟の準備、保全処分から訴訟書類の作成まで、実務に即して、起案、講評、
ディスカッション方式で学ぶ。
成績評価の基準と方法
課題・レポート提出、小テスト及び授業でのディスカッションへの参加等を勘案して
評価する。平常点5、期末試験5の割合で評価する。
履修条件
民法、民事訴訟法、商法、会社法を履修していること。
教科書
参考文献・資料等
随時配布。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き
第1回
民事訴訟実務の基 本講座の目的、授業の進め方。
礎
民事訴訟実務の基礎、紛争の発生から交渉、訴訟準備を経て訴訟に至るまでを概説。
ADRについても触れる。
(出井)
第2回
会社法と訴訟(1) 会社法と訴訟の概略を講義する。
-総説-
第3回
訴訟準備1
(高橋)
模擬相談に基づき事情聴取メモ、法的構成メモを作成。
(出井)
第4回
会社法と訴訟(2) 決議の瑕疵・不存在に係る訴訟の実務とその保全処分
- 機 関 の 権 限・行
為-
─ 118 ─
(高橋)
第5回
訴訟準備2
前回の講評。
訴状を念頭に置いた検討。
(出井)
第6回
第7回
会社法と訴訟(3) 株式の発行手続の瑕疵・不存在に係る訴訟の実務とその保全処分
-株式-
訴訟
(高橋)
前回の講評。
訴状の検討、作成。
(出井)
第8回
第9回
会社法と訴訟(4)
-役員の責任-
役員の責任と株主代表訴訟
訴訟2
前回の講評。
答弁書、準備書面の検討、作成。
(高橋)
(出井)
第10回 会社法と訴訟(5) 商法総則・商行為法上の会社の行為に係る紛争
-商法と会社の行
為-
第11回 訴訟
(高橋)
前回の講評。
保全処分についての検討。
(出井)
第12回 会社法と訴訟(6) 会社法と訴訟の全般について小テストを行う。
-小テスト-
第13回 陳述書
(高橋)
陳述書の作成、検討。
(出井)
第14回 会社法と訴訟(7) 第12回の小テストの解説を行う。
-小テストの解説
-
─ 119 ─
(高橋)
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 実務演習(民事系)
生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 実務演習(民事系)
学生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2009入学生) 実務演習(民事系)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 実務演習(民事系)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
須田 清
授業の概要
各テーマごとに、事前に事案の概要を配布して、双方向的に行い催告書、訴状、答弁
書等の書面作成を求める
成績評価の基準と方法
論文試験を実施し、出席状況と各テーマごとの発言状況を6対4の割合で評価する
履修条件
基礎科目を履修していること
教科書
各自の選択する実体法、手続法の教科書
参考文献・資料等
加藤新太郎編著『民事訴訟実務の基礎[第2版]』(弘文堂、2007年)
司法研修所編『民事弁護における立証活動[4訂]』(日本弁護士連合会、2004年)
司法研修所編『民事訴訟における要件事実[増補版]第1巻』(法曹会、1986年)
司法研修所編『民事訴訟における要件事実 第2巻』(法曹会、1992年)
司法研修所編『紛争類型別の要件事実[改訂版]』(2006年、法曹会)
司法研修所編『民事弁護の手引[7訂]』(日本弁護士連合会、2005年)
司法研修所編『民事保全[改訂補正版]』
(日本弁護士連合会、2005年)
司法研修所編『民事執行[改訂補正版]』
(日本弁護士連合会、2005年)
司法研修所編『問題研究要件事実[改訂版]』(法曹会、2006年)
「法科大学院の教育内容・方法等に関する提言」(日弁連ホームページにデータあり)
「法科大学院GPシンポジウム記録集」(文科省外)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き
第1回
民事実務
建物収去土地明渡請求事件
事案の概要(当事 保全処分(処分禁止、占有移転禁止)
者 の 主 張 の 要 旨 ) 内容証明の起案
は原則として事前
配布します。
第2回
前同
前同
訴状、答弁書の起案
─ 120 ─
第3回
前同
貸金返還請求事件
保全処分(債権仮差押請求・不動産仮差押請求)
第4回
前同
破産申立事件
倒産処理の実務
第5回
前同
損害賠償請求事件
出版差止仮処分請求
第6回
前同
前同
訴状、答弁書
第7回
前同
損害賠償請求事件
医療過誤事件
第8回
前同
損害賠償請求事件
欠陥住宅事件
第9回
前同
労災認定申請・過労死事件
第10回 前同
移転登記請求事件
売買契約と登記
第11回 刑事実務
刑事事件
起訴前整理手続
弁論の実務(裁判員制度と弁論)
第12回 前同
前同
最終弁論
第13回 商事実務
会社法
新株差止事件
第14回 民事実務
離婚請求事件
─ 121 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 実務演習(刑事系)
生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 実務演習(刑事系)
学生)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2009入学生) 実務演習(刑事系)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 実務演習(刑事系)
配当学年 3(Ⅵ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
米澤敏雄
授業の概要
1・2学年で学習した刑事実体法・手続法の体系的理論的理解を前提にして、刑事訴
訟事件記録の具体的事例に基づき、以下の事項を中心にレポート起案・質疑応答・実
務訴訟活動のロールプレイングをし、刑事事件に関する直前の新聞報道も随時活用し
討論する。
①刑事実体法・手続法の解釈・適用をめぐる諸問題
②起訴状・冒頭陳述書・論告弁論・判決書等文書の作成と訴訟活動のトレーニング
③刑事事件における事実認定のあり方
④刑事訴訟実務における法曹三者の各役割
⑤学生の希望により東京地裁での裁判員裁判を傍聴して学習
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験成績を5割、レポート・授業への出席・発言状況等平常点を5割
とする。
法曹実務では法的知識力と現場での臨機応変な表現・説得能力が同程度に重要であ
る。
履修条件
必修の刑事系法律基本科目の単位を取得していること。
教科書
1 司法研修所編『刑事第一審公判手続の概要[平成21年版]』(法曹会、2009年)
2 司法研修所編『刑事判決書起案の手引[平成19年版]』(法曹会、2007年)
3 必修刑事系法律基本科目で用いた教科書
4 担当教員が授業で適宜推薦する教科書
5 担当教員が授業で適宜貸与する刑事訴訟事件記録
参考文献・資料等
1 必修刑事系法律基本科目で用いた判例・論文等
2 担当教員が授業で指摘する事件記録等
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き
第1回
刑事訴訟実務の概
観(1)
事件記録に基づい
て
1 以下の事項を中心に、刑事訴訟実務を概観させながら学生の理解レベルを確認する。
① 犯罪の発生・捜査の端緒・捜査・起訴・不起訴
② 公判準備(公判前整理手続)・冒頭手続・証拠調手続・論告弁論・判決・上訴・再
審・刑の執行
2 訴訟記録の仕組みの解説
第2回
刑事訴訟実務の概 第1回の継続
観(2)
─ 122 ─
第3回
刑事訴訟手続にお 1 上記各時点における検察官・弁護人・裁判官の具体的訴訟活動
ける法曹三者の活 ①検察官の捜査・司法警察員との関係、起訴不起訴等の事件処理、決裁の受け方
動(1)
②弁護人の被疑者、被告人らとの接見・事情聴取と立証準備・保釈請求等
③裁判官の公判準備・訴訟指揮・事実認定・量刑・法規の解釈・運用
第4回
刑事訴訟手続にお 第3回の継続
ける法曹三者の活
動(2)
第5回
第一審刑事公判手 審判の対象・訴因を巡る諸問題
続における主要な 課題についてのレポート作成、相互討論、判例と実務などについて検討
論点(1)
第1回公判期日の冒頭手続における裁判長の求釈明
第6回
第一審刑事公判手 証拠に関する法則(伝聞・自白)及び違法収集証拠を巡る諸問題
続における主要な 課題についてのレポート作成、相互討論、判例と実務などについて検討
論点(2)
足利事件、布川事件等を参考に取り調べの全面的可視化(録音・録画)問題
第7回
否認事件における 否認事件記録を素材にして、情況証拠(書証・人証・物証)による事実認定の起案
事実認定の起案
(1)
第8回
否認事件における 上記起案について、相互討論・問題点の把握と分析
事 実 認 定 の 起 案 情況証拠による事実認定の典型例解説
(2)
否認事件の裁判実務における事実認定の具体例
第9回
証拠調続手続にお 刑訴法326条1項による書証の同意を巡る諸問題
ける主張・立証と 自白調書の任意性・信用性を巡り弁護人が争う主張、裁判長の訴訟指揮、検察官の
訴訟指揮(1)
立証方法等に関する実務 足利事件、布川事件等を参考に取り調べの全面的可視化問題
第10回 証拠調続手続にお 証拠物について違法収集証拠を理由に証拠から排除させるための弁護人の主張、
ける主張・立証と これに対する検察官の立証方法、裁判長の措置
訴訟指揮(2)
裁判所の証拠採否の決定を巡る論点と実務について、討論検討
第11回 刑事模擬裁判の実 刑事公判記録教材を用いて、学生の希望により法曹三者の役割を担当させ、4回にわ
施(1)
たり、
冒頭手続・証拠調べ(書証の請求・取調べ・証人尋問・被告人質問等)論告弁論・
被告人の最終陳述・判決宣告に至る全過程を実演(必要な文書の起案も)させる。
なお、当該科目選択学生が少数の場合には、適宜複数の役割を担当させる。
第12回 刑事模擬裁判の実 上記模擬裁判の継続
施(2)
第5回ないし第10回授業で学習した論点・実務の方法を活用すること
証人尋問における異議の申し立て、裁判長・検察官・弁護人の措置
第13回 刑事模擬裁判の実 同上
施(3)
第14回 刑事模擬裁判の実 上記模擬裁判の継続と模擬裁判実施の感想・質疑応答・講評を行う。
施(4)
─ 123 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 法律文書作成
生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 法律文書作成
学生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択必修2単位
授業科目名(2009入学生) 法律文書作成
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択必修2単位
授業科目名(2010入学生) 法律文書作成
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択必修2単位
担当者名
出井直樹
授業の概要
契約書、法律意見書等実務で作成することとなる基本的な文書について、読み手の
立場を考えた目的に適った作成の基本技術および留意点を理解する。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験を基本としつつ、授業への出席状況、レポート、小テスト、課題
への対応を加味するが、とくに研究報告、議論のリード、質問・発言による議論への
積極的参加など学生の授業へと取組みと成果を考慮して多元的に成績評価を行う。
(期
末試験5割、平常点5割の割合)
履修条件
履修に際しては、あらかじめ民法財産法、会社法、民事訴訟法の単位を取得してい
ること。
教科書
特になし。
参考文献・資料等
随時配布。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き
第1回
法律文書作成の基 講座で取扱う法律文書の範囲。文書起案についての状況に応じた心構え、留意点の
礎
講義。
次回課題(判例要約書=特定の法的争点についてのいくつかの判例の要約書)の説明。
第2回
判例要約書
判例要約書起案講評、議論。
次回課題(法律調査報告書1=特定の法的争点についての法律、判例等の調査報告書)
の説明。
第3回
法律調査報告書1
法律調査報告書1 起案講評、議論。
次回課題(法律調査報告書2=法的争点の発見・設定から問題となるものについての法
律、判例の調査報告書)の説明。
第4回
法律調査報告書2
法律調査報告書2 起案講評、議論。
次回課題(相談メモ、会議録=依頼者の口頭・文書での相談を整理し、法的問題、事
実問題を抽出する)の説明。
─ 124 ─
第5回
相談メモ・会議録 相談メモ・会議録起案講評、議論。
次回課題(依頼者宛意見書=依頼者からの相談事項について、問題点を分析し、意
見書を作成する)の説明。
第6回
依頼者宛意見書1
依頼者宛意見書起案講評、議論。
次回課題(依頼者宛意見書2=紛争の絡む依頼者からの相談事項について、問題点を
分析し、意見書を作成する)の説明。
第7回
依頼者宛意見書2
依頼者宛意見書2 起案講評、議論。
次回課題(警告書1=紛争案件に関する警告書の起案)の説明。
第8回
警告書1
警告書1 起案講評、議論。
次回課題(警告書2=受け取った警告書の分析および対策の検討、編当初の起案)の
説明。
第9回
警告書2
警告書2 起案講評、議論。
次回課題(契約書1=和解契約書の検討、起案)の説明。
第10回 契約書1
契約書1 起案講評、議論。
次回課題(契約書2=売買、賃貸借等基本的な契約書の起案)の説明。
第11回 契約書2
契約書2 起案講評、議論。
次回課題(契約書3=取引基本契約書の検討、起案)の説明。
第12回 契約書3
契約書3 起案講評、議論。
次回課題(契約書4=取引基本契約書対案の検討、起案)の説明。
第13回 契約書4
契約書4 起案講評、議論。
次回課題(契約書5=英文契約書の部分修正対案の検討、起案)の説明。
第14回 契約書5
契約書5 起案講評、議論。
─ 125 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 模擬裁判
生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 模擬裁判
学生)
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択必修2単位
授業科目名(2009入学生) 模擬裁判
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択必修2単位
授業科目名(2010入学生) 模擬裁判
配当学年 3(Ⅴ)
(セメスタ)
単位・選必区分 選択必修2単位
担当者名
(統括)鈴木實
(民事)中込秀樹、安斉勉、派遣裁判官
(刑事)村上光鵄、鈴木實、補助弁護士
授業の概要
民事模擬裁判・刑事模擬裁判ともに、第1審訴訟記録に基づき、攻撃側と防御側(被
告人・被告代理人)に分けた教材を用いる。両当事者、裁判官、書記官及び傍聴人を
履修生が分担し、訴訟実務に即して数回の審理を行い、判決を宣告する。
傍聴人は、審理期日ごとに各自が問題点指摘メモを提出し、裁判官役とは別に判決
要旨を作成し、各期日に全員討議を行う。
指導担当者は、討議に参加し、審理手続及び判決について講評し、実務、法廷慣行
等を紹介する。
成績評価の基準と方法
①模擬裁判の準備・役割遂行、②討議参加の内容、③作成文書を総合し、民・刑そ
れぞれの分担者が評価する。
民事と刑事を総括した授業科目「模擬裁判」としての評価は総括担当教員が各分担
者と協議して行う。
履修条件
民訴法・刑訴法の単位を取得していること。
教科書
模擬裁判記録教材を貸与する。
参考文献・資料等
『民事訴訟第一審手続の解説』(法曹会)
『民事判決起案の手引』(法曹会)
『紛争類型別の要件事実』(法曹会)
『問題研究要件事実 言い分方式による設例15題』(法曹会)
『民事弁護の手引』
(法曹会)
『刑事第一審公判手続の概要』(法曹会)
『刑事判決書起案の手引』(法曹会)
『民事訴訟第一審手続の解説』(法曹会)
『刑事弁護実務』
(法曹会)
Ⅱ.授業計画
授業
第1回
第2回
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
刑事模擬裁判
公判の準備
①刑事模擬裁判の進め方等の説明。②各受講生の役割分担を決める。 ③各役割別に第1回公判用教材を配布する。④ビデオ教材を使用して刑事裁判の流れを
理解させる。
第1回公判手続
冒頭手続
証拠調べの開始
冒頭陳述
J人定質問等、P起訴状朗読、B起訴状に対する求釈明等、被告人罪状認否等。
P冒頭陳述、証拠調べ請求、B証拠に関する意見(B冒頭陳述は必要に応じて行う)
。
同意書証の取調べ等。法廷手続終了後、手続法上・実体法上の問題点等について適宜
検討し、教員は助言と講評を行う。
─ 126 ─
第2回公判手続
P請求証人尋問。
P主尋問(刑訴法321条2号該当書面請求のための尋問も含む。)
B反対尋問。
第3回公判手続
P請求証人尋問の続行。J尋問等。
P刑訴法321条2号該当書面取調べ請求。B意見。
尋問終了後、異議申立ての要否、尋問技術等について検討し、教員は助言と講評を
行う。
第4回公判手続
証拠調べの終了
J刑訴法321条2号書面について採否決定
被告人質問
第5回公判手続
論告・弁論
P論告・求刑。
B弁論
被告人意見、J結審
第6回公判手続
判決言渡
J判決言渡し(裁判官役は正式の判決書を作成し、他の受講生は各自の心証に基づき
全員判決要旨を作成して提出する。)
全員で裁判全体を検討し、教員は助言と講評を行う。
民事模擬裁判
第1号 事 件 の 弁 論
の準備作業
第1回口頭弁論
(期日前に「教材ビデオ―民事一審手続」を視聴し、その場で配役を割り当て、全員
に第1号事件の訴状・答弁書・準備書面・証拠申出書を配布する。)
X・Y 訴状・答弁書各陳述、各証拠申出、証拠決定
在廷の証人(又は本人)取調べ
教員による講評・解説・指導(以降各回とも同じ)
第2回口頭弁論
X・Y 各本人(又は証人)取調べ、口頭弁論終結
第4回口頭弁論
(期日前に全員判決書起案し提出)
J 判決言い渡し
指導担当者 講評・解説 質疑応答 第3回
第4回
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
第10回
第2号 事 件 の 弁 論 (X本人・代理人にXの言い分と証拠、Y本人・代理人にYの言い分と証拠を配布。X
の準備作業
代理人は訴状起案・提出、Y代理人は答弁書起案・提出。)
第11回 第1回口頭弁論
X・Y 訴状・答弁書各陳述、各証拠申出、証拠決定
在廷の証人(又は本人)取調べ
第2回口頭弁論
X・Y各証人(又は本人)取調べ
第3回口頭弁論
X・Y 各本人(又は証人)取調べ、口頭弁論終結
第4回口頭弁論
(期日前に全員判決書を起案し提出)
J 判決言渡
教員による訴訟活動の講評・解説・指導及び事件の見方・心証の把握の仕方・判決起
案の要点についての解説
第12回
第13回
第14回
─ 127 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 クリニック
生)
配当学年 2(Ⅳ)・
(セメスタ) 3(Ⅴ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 クリニック
学生)
配当学年 2(Ⅳ)・
(セメスタ) 3(Ⅴ)
単位・選必区分 選択必修2単位
授業科目名(2009入学生) クリニック
配当学年 2(Ⅳ)・
(セメスタ) 3(Ⅴ)
単位・選必区分 選択必修2単位
授業科目名(2010入学生) クリニック
配当学年 2(Ⅳ)・
(セメスタ) 3(Ⅴ)
単位・選必区分 選択必修2単位
担当者名
授業の概要
(担当専任教員)須田 清(統括)
(相談担当教員)植松 功/齋喜 要/田中俊充/中城重光/長谷川 健/藤川 元
1〔実習科目〕
クリニックは実務基礎科目に属し、法曹養成のための臨床法学教育の一環として
実施される。授業は、予約があった法律相談事案について、クリニック担当教員(全
員本大学院講師であり、現職弁護士)がその資格と責任のもとに行なう法律相談(無
料)に、とくに法科大学院生教育のために履修生を同席させ、相談事案の聴取から
回答案の作成に至るまでを実習させるものである。
履修生にとっては、学識経験豊富な弁護士教員の法曹活動の現場を共体験し、生
きた法の解釈適用に関与できる点では、エクスターンシップと並ぶ数少ない機会で
ある。とりわけ、法曹界でも著名な弁護士からマンツーマンで薫陶を受け、知遇に
与るということは、履修生が首尾よく法曹となった暁には得がたい財産となること
は必定である。その意味では、クリニックは、従来の学部システムにおけるゼミ指
導教育をはるかに超えたものを持っていて、過去に類を見ない。まさに法科大学院
ならではのカリキュラムである。
2〔秘密等の保持・誓約〕
履修する相談事案は「生の事件」であるから、相談者・家族・企業等の名誉・信用・
秘密・プライバシー等に直接関わるので、履修生は、相談担当教員が負う弁護士と
しての秘密保持義務に準じた義務を負う旨を大東文化大学に対して書面で誓約しな
ければならない。上記誓約書は最初の授業の前までに署名・捺印の上、必ず提出を
しなければならない。
3〔履修登録に際して〕
クリニックの授業は、一般の相談者の来校をもって授業を行うことやクリニック
室のスペース等の問題により多くの履修生の受入れは難しい。従って、同一の曜日・
時限の授業の履修者は3名までとする。
これに伴い、年度初めの履修登録に先立ち、事前履修登録を行い、そこで3名を超え
る希望のあった曜日・時限に関しては、総合的に判断をした上で3名に絞り、事前に
履修予定者を発表(掲示による)し、履修の本登録をしていただく。よって事前履
修登録でその曜日・時限に入れなかったものは、本履修登録は出来ない。ただし3名
以下の他の曜日・時限に履修の変更を希望することは可能であるので事務担当職員・
大木まで相談のこと。
また、履修登録修正期間(前・後期とも)に履修を取り止める場合には、他に履修
を希望する者がいる場合があるため、早急に事務担当職員・大木までその旨伝える
こと。
本年度の担当日割は次のとおりである(各曜日とも第4時限・第5時限)。
水曜:<前期>藤川 元 <後期>長谷川健
木曜:<前期>植松 功 <後期>田中俊充
土曜:<前期>中城重光 <後期>齋喜 要
─ 128 ─
授業の概要
成績評価の基準と方法
4〔履修の要領〕
(1)クリニックは、相談の傍聴・法律問題の調査・回答案の作成・そのための評議
など法律相談のすべての領域にわたり、ローヤリング(面接技法)を含む。
(2)履修生は授業計画に示す「相談報告書」を毎回提出する。
(3)相談事案がない履修時間があった場合には、シミュレーション・その他による
授業が行なわれる(授業計画3参照)。
5〔心構え〕
(1)クリニックは、相談の傍聴・法律問題の調査・回答案の作成・そのための評議
など、法律相談すべてにわたるから、相談者に対する言葉遣い・服装・応接
態度など、相談の心構えから接し方まで全般にわたって相談担当教員の指導・
監督に従う。
特に服装に関しては、原則、男性はスーツにネクタイ、女性はそれに準じた
服装を着用すること。又、髪型等に関しても相談者を迎えるに相応しく整え
るなど留意すること。
(2)2で誓約した秘密等の保持には特に留意し、酒席や家族友人との会話の際に不
用意にこれを洩らしたりすることがないようにしなければならない。
(3)万一、相談者等からクリニック以外の場で、相談その他これに類し、又は関連
した申込みなどを受けたときは、必ず担当教員に報告し、その指示を受けな
ければならない。履修生が一存で申し出に応じることは厳重に禁止される。
(4)相談にまつわる様々なトラブルの発生を未然に防止する必要があるので、履修
生は、トラブル化が懸念されるような事情があると思ったときはすぐに、相
談担当教員又はクリニック担当専任教員で統括の須田教授(事務担当職員大
木ほか)に報告し、指示を受ける。
クリニック科目は、2コマの履修完了によって始めて、2単位として扱われる。
(2コマ目を履修する際、同一学期で2コマ履修しても、学期もしくは学年をまたいで履
修しても構わない。)
法律相談実習の内容、提出された相談報告書、模擬的に事件処理を行うシミュレー
ションなど、実習授業としての特質に応じた取り組み態度及びその成果に基づくクリ
ニック担当教員の平常評価を重視し、これに期末筆記試験の結果を加味して、最終評
価を定める。
なお、2学期もしくは2年度にまたがりクリニックを履修する場合の期末筆記試験は、
2回目の履修終了時に行ない、最終評価も期末筆記試験が属する学期及び年度において
行なう。
履修条件
1 授業の概要2の「秘密等の保持・誓約」及び同5の「心構え」の要件を満たすことが
できる者であること。なお、クリニック履修中に上記要件のいずれかを欠くことが
判明した者については、教授会の決定により以後の履修を認めないことがある。
2 第3セメスターまでの法律基本科目を履修していることが望ましい。
教科書
特にない
参考文献・資料等
早稲田大学臨床法学教育研究所 宮川成雄編著:「法科大学院と臨床法学教育」
(株)
成文堂
東京弁護士会法曹養成センター・弁護士法人渋谷パブリック法律事務所編著「臨床法
学教育ハンドブック -リーガルクリニックの実践に向けてー」國學院大學専門職大
学院法務研究科(非売品):本法務研究科図書室にて貸出可
─ 129 ─
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き
第1回 (各回共通)
1(1)
〔履修要領〕
クリニックは、相談の傍聴・法律問題の調査・回答案の作成・そ
から 法律相談を弁護士 のための評議など、法律相談すべてにわたり、ローヤリング(面接技法)を含み、履
第14回 である講師の指導 修生は、相談者に対する言葉遣い・服装・態度など相談の心構えから接し方全般にわ
監督の下に実習す たって、相談担当教員の指導・監督に従う。
ることによって、 特に服装に関しては、原則、男性はスーツにネクタイ、女性はそれに準じた服装を
以下の能力を養成 着用すること。また、髪型等に関しても相談者を迎えるに相応しく整えるなど留意す
する。
ること。
①事実調査力
(2)
〔相談中心〕
法律相談を中心とする。ただし、相談事案が担当教員による訴訟受
②事実理解力
任に発展した場合であって、受任弁護士の了解を得られた場合には、受任から事件処
③法的理解・及び 理までの見学を禁じるものではない。
解明力
しかし、このような見学は、本法科大学院が行う授業ではなく、もはやクリニック
④ 法律相談の場
にも属しない事項であるから、あくまでも履修生と受任弁護士との個人的な信頼関係
面での面接技法
と責任において処理されるべき事柄である。したがって、履修単位となり得ないこと
(ローヤリング) はもちろん、他の正規の科目の履修を妨げるような見学も認められない。
⑤回答案提示の場 (3)
〔相談時間〕
相談は、特別な事由がある場合を除き、評議時間及び回答時間を含
における説明力・ めて原則60分以内とし、当該コマの残り時間は履修生の指導及び相談報告書の作成等
説得力
に当てる。
(4)
〔評議〕
相談事案についての評議は、別室又は相談者を退席させた相談室等で適
宜に行なう。評議の結論は担当教員が決定する。履修生は評議の内容を外部に漏らし
てはならない。
2〔 相談報告書〕
履修生は相談報告書を必ず提出すること。相談報告書の作成・提出
に関しては、担当教員の指示に従うこと。ただし、作成にあたっては、下記の①②が
十分考慮されているものが望ましい。
① 当日の相談内容、問題点及び回答要旨
② 問題点に関する資料・参考書・文献等の調査及び研究結果
なお、提出に際しては、担当教員のサインを貰い、法務研究科事務室に提出のこと。
3〔 シミュレーション〕 相談事案がない時間については、担当講師が過去に取り扱っ
た事案を教材とした法律問題・証拠資料の収集方法上の問題点などについて授業を行
なう。この場合の授業には模擬的に事件処理を行うシミュレーションも含まれる。
─ 130 ─
─ 131 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
実務基礎科目
授業科目名(2006以前入学 エクスターンシップ
生)
配当学年 〔企業法務・ 単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ) 市民生活
法務〕2(春
配当学年 集中)
単位・選必区分 選択必修2単位
(セメスタ)〔国際法務・
政策
配当学年 法務〕3(夏 単位・選必区分 選択必修2単位
(セメスタ) 集中)
授業科目名(2007・2008入 エクスターンシップ
学生)
授業科目名(2009入学生) エクスターンシップ
授業科目名(2010入学生) エクスターンシップ
担当者名
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分 選択必修2単位
〔企業法務〕麻生利勝
〔国際法務〕高翔龍、鮑栄振
〔市民生活法務〕須田清
〔政策法務〕浅野善治
授業の概要
企業法務
国際法務
市民生活法務
政策法務
一部上場企業を中 下記(1)又は(2) 医療過誤訴訟を中 政策法務に関する
心に、現代企業の直 の外国法律事務所に 心 に 須 田 清 法 律 事 企画立案能力の修得
面する法的課題につ お い て、7日 間 程 度 務所はじめ関係弁護 を目的として、埼玉
き法務部と共同研究 の 実 務 研 修 を 行 う 士事務所において法 県、杉並区において
を行い、企業の違法 (移動日は別)。
務実習を行うととも 5日 間 程 度 の 実 務 研
行為並びに企業犯罪 ⑴中国北京市「金杜 に、法曹自身も審理 修 を 行 う。 研 修
抑止並びにコンプラ 法律事務所」
に必要な範囲で相当 は、政策課題の検討、
イアンスの手法を学 ⑵韓国ソウル市「正 の医療知識の修得が 政策の立法化・条例
ぶ。また、国際法律 律法務法人」
求められるので、医 化、作成された法律
事務所との共同研究
科大学(東京慈恵会 案・条例案の審議過
にて、国際的法務の 事 前・ 事 後 指 導、 医科大学病院)で実 程など系統的総合的
実務的処理を体験す 研修中の調整等は高 地研修を行い、また に体験できるよう配
る。
翔龍ほか指導担当教 医師会からのヒヤリ 慮する。
事 前・ 事 後 指 導、 員が担当する。
ングも予定する。
事 前・ 事 後 指 導、
研修中の調整等は麻
事 前・ 事 後 指 導、 研修中の調整等は浅
生利勝が担当する。
研修中の調整等は須 野善治が担当する。
田清が担当する。
成績評価の基準と方法
エクスターンシップ先の第一次評価とレポート・筆記試験をもとに各統轄者又は担当
指導教員が行う。
履修条件
クリニックを履修していることが望ましい。企業法務エクスターンシップ専攻者はク
リニック履修の有無を問わない。
教科書
研修前に課題に沿った著書・資料等を指示する。
参考文献・資料等
エクスターンシップ先からの指示によるものとする。
Ⅱ.授業計画
授業
企業法務
国際法務
市民生活法務
政策法務
企業法務関係弁護士事務 中国、韓国における法律 医療過誤訴訟実務を中心 政策法務に関する企画立
所・企業法務部などでの 事務所活動のあり方及び に、関係弁護士事務所・ 案実務を中心に、官公庁・
テーマ
生きた事例研修
法廷活動の研究
大学院などで医事法務研 地方自治体での法務実例
修
を研修
第1回
事前指導
研修課題の明確化
事前指導
研修課題の明確化
(事前指導2回)
─ 132 ─
事前指導
研修課題の明確化
事前指導
研修課題の明確化
【企業法務部等】訪問し事 (1)
【 国 際 法 務( 中 国 )】【法律事件】 医療過誤訴 研修に当って政策課題
例研修
北 京 市 に 滞 在 し、「 金 訟等の事案処理の実態に について関係資料を収集
企業法務を中心とする 杜法律事務所」において、 ついて研修する。 【医科 し、対応策・立法政策の
法律事務所および企業法 中国とくに北京市を中心 大学(大学病院)】 診断、 概要をあらかじめ討議検
務部に学生を派遣し、企 とする地域における法律 薬物等の医学知識につい 討しておく。【地方自治
業法務部員並びに専門弁 事務所活動のあり方及び て 実 地 研 修 を 行 う。 他、 体研修】 分権化の進展
護士の指導による実務的 北京各級裁判所を中心と 医療の安全についてのグ のなかで地方自治体の政
な 事 例 の 法 務 研 修 を 行 した中国の裁判手続を見 ループ討議に参加する。 策法務が重要になってい
う。このほかに、企業秘 聞し、国際法務(アジア 【医師会】 医療過誤訴訟 る。行政実務の現場にお
密漏泄事件、内部告発に 法務)担当者としての素 の当事者からヒヤリング いて立法政策の企画と立
基づく刑事事件処理研究 地 を 培 う。 上 記 エ ク ス により深刻で複雑な実態 案、条例作成の具体的手
を含む。
ターンシップの現地にお について研修する。 【法 順などについてその実態
第2回
ける指導は、鮑栄振弁護 廷傍聴】
と問題点を実地に研修す
~
士(中国弁護士)が当た 医療過誤訴訟の法廷見 る。埼玉県、横浜市、杉
第8回
る。
学も計画する。
並区での実施を予定して
(2)
【国際法務(韓国)】
いる。【立法政策の検討】
ソウルに滞在し、
「正律
研修の成果として研修
法務法人」において、弁
において体験した政策課
護士のあり方や法廷活動
題について法令がどのよ
の 状 況 を 勉 強 し た 後 に、
うに規定されているか考
ソウル地裁、ソウル検察
察する。
庁、大法院、憲法裁判所
などを中心とした裁判手
続きを直接見学し、アジ
ア法務担当者としての素
地を培う。
(第3回〜第9回)
第9回
事後指導
レポートの講評
事後指導
レポートの講評
事後指導
レポートの講評
事後指導
レポートの講評
(第10回)
備考
守秘義務等につきエクス 第3 ~第9回のほか移動日 守秘義務等につきエクス 守秘義務等につきエクス
ターンシップ先に誓約書 がある。往復運賃・滞在 ターンシップ先との協議 ターンシップ先との協議
を提出する。
費 等 は 学 生 の 自 己 負 担。 を詰める。
を詰める。
必要に応じて通訳の手配
を行う。
─ 133 ─
─ 134 ─
基礎法学・隣接科目
基礎法学・隣接科目
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
基礎法学・隣接科目
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 法学の基礎
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 法学の基礎
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 法学の基礎
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
小松 進
授業の概要
この授業は、非法学部出身者のうち、始めて法律を学ぶ者(法律学の純粋な未修者)
を対象に法律学の入門的知識の習得を目的とするものである。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験(7割)、レポート、主体的授業参加(授業準備・授業中の発言等)
、
出席について各1割の総計で評価する。
履修条件
特になし
教科書
特になし(レジュメ配布予定)
参考文献・資料等
伊藤正巳他『現代法学入門[第4版]』(有斐閣、2005年)
その他、必要に応じてその都度紹介する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
はじめに
①授業のやり方について ②法律 法律学 法曹
③法と常識 ④その他
第2回
法と社会規範
法とは何か、についてさまざまな社会規範と比較しながらその特性について考える。
参考:ラートブルフ・法学入門 東京大学出版会
第3回
法の淵源(法源) Ⅰ制定法 (法律・命令・規則・条例・条約・制定法に関する諸問題) Ⅱ慣習法
Ⅲ 判例
第4回
法と権利
Ⅰ権利の意義 Ⅱ権利の種類―変遷 Ⅲ義務 Ⅳ権利の濫用をめぐって
法律関係は権利と義務によって構成される。権利とは如何なるものかを考える。
─ 136 ─
第5回
法と責任
Ⅰ責任の意義 Ⅱ法的責任 Ⅲ民事責任 Ⅳ刑事責任 Ⅳ行政上の責任
第6回
法の歴史(1)
Ⅰ近代社会以前の法 Ⅱ近代社会の誕生と法
第7回
法の歴史(2)
Ⅲ現代社会の法
第8回
法の体系
現行法の体系(概観)
第9回
法の解釈(1)
法と事実をめぐって
第10回 法の解釈(2)
法の解釈をめぐって 法解釈論争
第11回 法的紛争の解決
法―法的紛争―その解決 裁判の歴史
第12回 裁判(1)
民事裁判
第13回 裁判(2)
刑事裁判・裁判員制度など
第14回 まとめ
まとめ-人間・社会・法 法を学ぶことの意義
─ 137 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
基礎法学・隣接科目
授業科目名(2006以前入学 法制史
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 法制史
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 法制史
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 法制史
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
村上義和
授業の概要
フランス(フランス革命以降)及び日本(明治維新以降)の土地法制の展開の比較
を通して、
「近代的」土地所有制の構造的特質を理解する。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験を基本としつつ(7割)、授業への出席・発言状況、レポート(1回)
を加味し(3割)評価する。
履修条件
特にない。
教科書
特にない。
参考文献・資料等
講義において適宜紹介・配布する。
Ⅱ.授業計画
授業
第1回
テーマ
はじめに
第2回 「近代」の認識
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
本授業は、比較法制史視座のもとに、土地所有制を基軸に考察が進められるが、土
地問題の意義など授業の課題や計画を説明する
「近代」を人はどのように考えてきたか。
第3回 「 近 代 的 土 地 所 有 甲斐道太郎教授の「近代的土地所有権」論の整理を踏えて、改めて、川島武宣、小
権」とはⅠ
倉武一、水本浩、渡辺洋三、稲本洋之助、戒能通厚、原田純孝氏らの論点を整理し、
「近
代的土地所有権」の歴史分析の基点を確認する。
第4回 「 近 代 的 土 地 所 有
権」とはⅡ
─ 138 ─
第5回
フランス革命と土 封建的土地所有の構造
地所有制Ⅰ
第6回
フランス革命と土 革命初期の土地変革
地所有制Ⅱ
第7回
フランス革命と土 革命中期の土地変革
地所有制Ⅲ
第8回
フランス革命と土 ナポレオン法典の成立過程
地所有制Ⅳ
第9回
フランス革命と土 ナポレオン法典における土地所有権
地所有制Ⅴ
第10回 日本における土地 封建的土地領有性の解体
所有制の展開Ⅰ
第11回 日本における土地 地租改正事業
所有制の展開Ⅱ
第12回 日本における土地 旧民法典における土地所有権
所有制の展開Ⅲ
第13回 日本における土地 民法典論争の歴史的意義
所有制の展開Ⅳ
第14回 日本における土地 明治民法典における土地所有権
所有制の展開Ⅴ
─ 139 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
基礎法学・隣接科目
授業科目名(2006以前入学 英米法
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 英米法
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 英米法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 英米法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
河原田有一
授業の概要
アメリカ合衆国憲法における人権条項の中心となっている修正14条を通じて各種の
判例を分析し、日本国憲法上の各種判例とも比較考察し、多少とも司法試験の補助的
役割が果たせればとも考えている。また、後半はアメリカの裁判制度、裁判管轄権に
ついての基礎的な仕組について説明したい。また、DVD等映像資料も使用予定。
成績評価の基準と方法
出席および授業中における発言状況および授業に対する積極性および期末テスト。
期末テスト60%、平常点40%
履修条件
特にない
教科書
授業時に指示する。英米判例百選のコピーを配布。
参考文献・資料等
トクヴィル著・松本礼二訳『アメリカのデモクラシー』(岩波文庫、第1巻上・下)
(岩
波書店、2005年)
阿川尚之著『憲法で読むアメリカ史』(PHP新書、上・下)(PHP研究所、2004年)
松井茂記著『アメリカ憲法入門(第6版)』(有斐閣、2008年)
『英米法辞典』
(有斐閣)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
アメリカ合衆国の アメリカ合衆国の建国と連邦憲法制度の歴史的背景についての検討と解説
建国と連邦憲法
マーベリ対マディソン事件における違憲立法審査権の確立
第2回
南北戦争における 第2の建国である南北戦争の背景にある連邦制度の崩壊と再確立と連邦憲法の大幅修
法的諸問題
正。特に修正14条の制定について解説・検討する。
〔トレッドスコット対サンフォード事件〕
第3回
奴隷解放から人種 南北戦争後の奴隷制度の廃止も州権の壁のため私人による差別政策が推進され、連
差別へ
邦最高裁もこれを追認した。これらの判例を解説・検討する。
〔公民権法訴訟事件〕
─ 140 ─
第4回
人種差別から人種 プレシシー対ファーガソン事件において人種隔離は人種差別ではないという分離す
隔離へ
れども平等政策が承認された
第5回
人種隔離政策の変 連邦最高裁は人種隔離政策を憲法上、違憲と判断するが、各州の法は必ずしもその
更
違憲判決に従うことはなかった。
〔ブラウン対教育委員会事件〕
第6回
公民権法の成立
第7回
人種平等政策の矛 強制的人種平等政策は結果的に新たな人種隔離現象が生じることになり、これを法
盾
律的に強制することにつき新たな問題が生じた。
〔ミズーリ対ジェンキンズ事件〕
第8回
積極的差別撤廃措 affirmative actionの限界はどこにあるか。どの程度まで認められるかについて連邦
置の限界
最高裁判例は積極的判断を示さず、バッキー判決について解説。
第9回
中絶とプライヴァ ロウ対ウェイド事件において連邦最高裁は中絶を基本権として認め、刑法上の禁止
シー権
規定を違憲としたが、この問題は合衆国を二分する大問題に発展した。
ケネディーおよびジョンソン政権で成立した公民権法は州際通商条項を通じて各州
の差別立法を違憲させる根拠法となった
〔ハートオブアトランタモーテル対合衆国事件〕
第10回 州の裁判管轄権の 州外の被告に対する対人管轄権の行使は連邦制度のもとにおいては極めて複雑な問
行使に関する問題 題となるその最初の判例となったベノイヤー事件について解説し、その他の黙示の同
(1)
意理論の発展にともなう裁判管轄権の拡大と限界についても判例をおって解説。
第11回 州の裁判管轄権の インターナショナル、シュー事件およびマギー事件について解説し、対人管轄権の
行使に関する問題 拡大化とロングアーム法の制定およびミニマム・コンタクト理論について解説。
(2)
また、シェイファー事件、ハンソン事件を参考にいかにこの理論判例法上において
発展してきたかについて解説。
第12回 州の裁判管轄権の アサヒ、メタル事件、ワールドワイドフォルクスワーゲン事件を解説し、対人管轄
行使に関する問題 権の拡大化に対して、ミニマム、コンタクトの認定を限定的解釈する傾向を検証し、
(3)
関係のない第三者への裁判管轄権の拡大化についての問題を解説。
第13回 連邦裁判所の管轄 連邦裁判所の管轄権に関する州籍相違について具体的な判例を通じて検証しおよび
権
昨年成立したClass Action Fairness actについても解説をくわえる。
連邦裁判所へのフォーラムショッピングについて実例を解説し裁判管轄権との関連
性についても解説。
第14回 フォーラム・ノン・ 対人管轄権の認定は従来のミニマム・コンタクトの理論だけでなく便利な法廷地理
コンビニエンスの 論とのコンビネーションにより確立される。この結合理論について解説し、パイパー
法理
事件、ガルフオイル事件を通じて検証していく。
─ 141 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
基礎法学・隣接科目
授業科目名(2006以前入学 比較法
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 比較法
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 比較法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 比較法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
ノエル・ウィリアムズ
授業の概要
イギリス法を中心に、アメリカ法との比較も含めて学ぶ。
成績評価の基準と方法
定期試験による。
履修条件
特になし。
教科書
教科書はないが、参考文献を授業でいくつか見ていきたい。
参考文献・資料等
資料を授業でそのトピックによって紹介する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
概論
イギリスの法システムと政治システムの紹介。
第2回
イギリス法体系
イギリスの法廷、司法の独立性、弁護士の役割について。
第3回
イギリス法体系
Common Law,Separation of Law and Morality
第4回
イギリス法体系
法の支配について。Diceyの考えた理論について。
─ 142 ─
第5回
イギリスの政治と 法がいかにつくられるか。法を作る者も法の支配下にあるということの考察。
法
第6回
イギリスの政治と イギリスにおける三権分立について。Lord Chancellorの役割。
法
第7回
正義と法
イギリスの“Guildford Four”のケースを詳細に分析し、正義と法について考える。
第8回
正義と法
同じく引き続き分析する。
第9回
労働法
イギリスにおける労働法についての概論。
第10回 労働法
労働法の中で「ストライキをする権利」について事例を通して考察する。
第11回 法の民主化
法システムに民衆はいかにかかわるか、イギリスの歴史より考察する。
第12回 イギリス法とアメ イギリス法とアメリカ法の共通点を考察する。
リカ法
第13回 イギリス法とアメ イギリス法とアメリカ法の相違点を考察する。
リカ法
第14回 まとめ
イギリス法とアメリカ法のまとめ
─ 143 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
基礎法学・隣接科目
授業科目名(2006以前入学 法と経済
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 法と経済
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 法と経済
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 法と経済
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
中島正人
授業の概要
本講義では、経済学の基本的な思考方法を平易に概説するとともに、経済学の立場
から法はどのように分析しうるかについて可能な限り明らかにする。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験を7割、授業への出席・発言状況等平常点を3割の割合で評価する。
履修条件
経済に興味のある人なら誰でも歓迎するが、日ごろから新聞・雑誌などを通じて経
済に関する記事に触れておいてもらいたい。
教科書
資料を配布する。
参考文献・資料等
適宜、指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
経済学とは何か
経済学は、資源の希少性下における人間の選択行動の研究として定義される。経済
ないし経済学に対する一般のイメージとは異なるその定義を説明し、経済の基本問題
が、何をどれだけ、どのように作るかという資源配分問題と誰のために作るかという
所得分配問題とからなることを明らかにする。
第2回
経済システム
経済問題を処理するためのゲームのルールである経済システムについて考える。経
済システムを慣習、指令、市場という3類型を示し、特に市場とはどのようなルールを
持つシステムであるかを明らかにした上で、市場が循環的構造を持つことを明らかに
する。
第3回
効率と公正1)
われわれは経済問題をより良く解決したいと願う。第4回と第5回では、この規範的
問題を経済学がどのように考えているかを概説する。この回では経済学が資源配分問
題をパレート効率性の実現如何で判断することを明らかにする。
第4回
効率と公正2)
所得分配問題に関しては公正な分配が望ましいだろう。しかし、分配の公正とは何か。
この問題について経済学が基本的にどのような立場に立つかを概説する。
─ 144 ─
第5回
完全競争市場と効 市場は一定の条件を満たすときパレート効率的な資源配分を実現しうることが証明
率性1)
されており、厚生経済学の基本定理と呼ばれている。第6回と第7回は、この定理の平
易な証明に充てる。その中で、経済学が市場参加者の行動とその相互作用をどのよう
に捉えるかの一端が明らかになるだろう。この回は、ある資源配分がパレート効率的
であるための条件を導出する。
第6回
完全競争市場と効 完全競争市場において家計と企業はどのように意思決定を行うか。その結果、どの
率性2)
ようにパレート効率的な資源配分が達成されるかを明らかにする。
第7回
市場の失敗1)
現実の市場は、しばしばしかるべき条件を備えていないため効率的な資源配分に失
敗する。また市場の行う所得分配が「公正」である保証もない。第7回から第10回では、
この「市場の失敗」と政府による是正策を概説する。この回では、不完全競争の非効
率を概説する。
第8回
市場の失敗2)
市場がしかるべく成立しないために生ずる非効率も存在する。この回では外部性に
ついて論ずる。
第9回
市場の失敗3)
公共財、情報の不完全性を概説する。
第10回 市場の失敗4)
市場の所得分配メカニズムを簡単に紹介し、それがいかなる意味で「不公正」であ
りうるかを考える。
第11回 政府の失敗
市場が失敗をするからといって、現実の政府がそれを常に是正しうるとは限らない。
政府もまた様々な意味で失敗しうるからである。こうした政府の現実にかんする経済
分析の一端を紹介する。民主主義制度の基本である投票ルールに潜む問題と、投票行
動以外の方法で政策決定に影響を与えようとする利益集団の経済学的分析を紹介する。
第12回 法の経済分析への 残る3回は、以上の議論を踏まえつつ、経済学は法をどう分析しうるかについて考え
誘い1)
る。この回では、近年、発展を見せている「制度(=ゲームのルール)」についての経
済学的分析を簡単に紹介する。
第13回 法の経済分析への 「制度の経済学」の一つの展開として位置づけることが可能な「法の経済分析」ない
誘い2)
し「法と経済学」について、その基本的アプローチを紹介する。
第14回 法の経済分析への いくつかの具体的法律問題について、「法の経済分析」の有効性を受講者とともに考
誘い3)
えたい。
─ 145 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
基礎法学・隣接科目
授業科目名(2006以前入学 現代アジア研究
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 現代アジア研究
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 現代アジア研究
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 現代アジア研究
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
永野慎一郎
授業の概要
この授業はアジア諸国、主として東アジア地域の政治、経済、文化などについての
理解を深めることを目標とし、各国の政治や経済の最近の動向について分析する。また、
日本とアジア諸国との関係については日本の戦後賠償から始まる経済協力について考
察し、日本外交の将来像について考える。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験を基本とし、授業出席、課題の報告、発言状況などを加味し総合的
に行う。
試験成績70%、平常点30%
履修条件
アジア諸国について関心があり、ディベートに積極的に参加できる人
教科書
永野慎一郎・近藤正臣編『日本の戦後賠償 ~日本のアジア経済協力の出発』(勁草
書房、1999年)
永野慎一郎『相互依存の日韓経済関係』(勁草書房、2008年)
参考文献・資料等
永野慎一郎編『アジア太平洋地域の経済的相互依存 ~民族と国家を超えて』(未来
社、1997年)
永野慎一郎編『韓国の経済発展と在日韓国企業人の役割』(岩波書店、2010年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
世界の中のアジア 東西冷戦の最前線として、世界の火薬庫として注目されていたアジア地域がアジア
NIESを中心に急速の経済成長を成し遂げることによって「世界の成長センター」とし
て変貌している。この変貌の要因について分析し、将来の展望について考える。
〔参考文献〕
『アジア太平洋地域の経済的相互依存』第1章
第2回
日本の戦後処理と サンフランシスコ講和条約に基づいてアジア諸国に対する日本の戦後賠償が実施さ
アジア諸国との関 れ、賠償金支払の名目で始まった経済協力はその後もODAなどの形で続き、アジア諸
係
国の経済発展に多大な貢献をしてきた。一方、未解決の問題もある。日本の戦後賠償
から始まる経済協力が受入国の経済発展にどのように役立ったかについて事例研究す
る。
〔参考文献〕
『日本の戦後賠償』
第3回
イ ン ド ネ シ ア と 最も賠償額が多いインドネシアとフィリピン両国を取り上げ、賠償金が支払われる
フィリンピンの賠 までの外交交渉と賠償金の使用用途などについて分析し、それが両国の経済発展にど
償と経済協力
のように役立ったか、また、日本との経済関係がどのように進展したかについて分析
する。
〔参考文献〕
『日本の戦後賠償』第3章、第4章
─ 146 ─
第4回
中国の賠償放棄と 中国は戦争賠償請求権を放棄したが、その代わり経済協力の名目で日本から多額の
経済協力
資金援助を受け入れている。日本のODAの最大の受入国である。日本の経済協力は中
国経済にどのように役立ったか、また、それが日中関係にどのような影響を与えたか
について分析する。
〔参考文献〕
『日本の戦後賠償』第12章、13章、14章
第5回
韓国の対日請求権 日韓国交正常化にともなって導入した請求権および経済協力資金は朴正熙政権の経
と日本の経済協力 済開発五ケ年計画の資金源になり、韓国経済の成長の原動力となったと見ることがで
きる。そこで、対日資金の経済効果について分析し、それが日韓関係、特に日韓経済
関係にどのような影響をもたらしたかについて考察する。
〔参考文献〕
『相互依存の日韓経済関係』第6章
第6回
日本の韓国併合と 日本の韓国併合の経緯について解説し、特に、植民地農業政策に焦点を当て、植民
植民地経済政策
地地主制度の展開について分析する。また、植民地支配の実態について究明すると共に、
日本の植民地支配が残した経済的遺産が戦後の韓国経済発展にどのような影響を及ぼ
したかについて分析する。
〔参考文献〕
『相互依存の日韓経済関係』第1章、第2章
第7回
朝鮮戦争と日本経 朝鮮戦争の開戦は戦争特需という日本経済に好景気をもたらした。戦争特需によっ
済の特需効果
て、日本経済は復興の契機をつくった。倒産寸前であったトヨタ自動車は朝鮮戦争の
特需で再生した実例である。自動車業界をはじめ、繊維、鉄鋼、造船などの主要産業
の戦争特需との関係について分析する。
〔参考文献〕
『相互依存の日韓経済関係』第5章
第8回
浦項綜合製鉄建設 韓国は日韓国交正常化に伴って、日本から導入した対日請求権資金の相当の部分を
と日本の協力
浦項綜合製鉄の建設資金に充てた。浦項綜合製鉄建設によって経済発展の契機をつくっ
た。この資金がどのように使用され、経済的成果を上げたかについて分析する。
〔参考文献〕
『相互依存の日韓経済関係』第7章 第9回
相互依存の日韓
関係
朝鮮戦争特需は日本経済の復興に多大な影響を及ぼした。一方、韓国は1960年代中
葉以後、浦項綜合製鉄建設をはじめ、経済のインフラ整備などにおいて日本からの資
金および技術の援助を受けている。この背後には両国関係に貢献した人々がいる。実
例を挙げて分析し、相互依存関係から日韓経済関係を分析する。
〔参考文献〕
『相互依存の日韓経済関係』第8章、第9章
第10回 北朝鮮の現状と
日朝関係
北朝鮮はどのような体制であり、最高指導者・金正日はどういう政治家なのかにつ
いて分析し、核ミサイル問題など懸案の問題をどうすれば解決できるかについて考え
る。また、拉致問題を含め、国交正常化問題など、日朝関係についても解決策を探る。
第11回 中国の政治体制と 中国は1978年以来、社会主義体制を維持しながら部分的に改革・開放政策を実施し
鄧小平の改革・開 ている。その成果として、上海や北京をはじめ沿岸地域は急速の経済成長を達成して
放政策
いる。そのために沿岸地域と内陸地域との間の格差は拡大されている。政治の民主化
も確実に進展している。中国式社会主義はどうなるのかについて議論する。
第12回 ASEAN 諸国の
現状と展望
1967年にタイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピンの5 ケ国で
結成されたASEAN (東南アジア諸国連合)はその後、ブルネイ、ベトナム、ラオス、カ
ンボジア、ミャンマーが加盟し、名実ともに東南アジアの地域協力機構になっている。
各国の政治や経済の現状と国際関係について分析する。
第13回 東アジア共同体構 鳩山政権誕生とともに東アジア共同体構想が大きくクローズアップされている。先
想について
行の共同体であるEUなどの経験を踏まえて、どのような共同体が可能なのか、日本の
将来にとって何をなすべきかなどについて考える。
第14回 アジアの中の
日本〔まとめ〕
アジア地域の一員として日本はアジア諸国とどのように付き合うべきか、また、日
米関係はどうすれば良いかなど、日本外交全般にわたって考える。
─ 147 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目(2006以前入学生)(2007・2008入学生)
基礎法学・隣接科目(2009入学生)(2010入学生)
授業科目名(2006以前入学 裁判法
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 裁判法
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 裁判法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 裁判法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
平良木登規男
授業の概要
平成21年5月21日に施行された裁判員裁判の立法経緯、解釈上の諸問題等について検
討する。また、国民の司法参加の視点から、陪審裁判及び参審裁判等の沿革、あるいは、
諸外国の制度との比較や、近時の法改正に触れる予定である。
成績評価の基準と方法
受講者数のいかんによるが、基本的には期末試験による。
履修条件
刑事訴訟法を履修済であること。
教科書
ビデオを多用するほか、必要な文献等についてはその都度指示する。
池田修著『解説裁判員法[第2版]』(弘文堂、2009年)
参考文献・資料等
兼子=竹下著『裁判法[第4版]』(有斐閣、1999年)
最高裁判所事務総局『陪審・参審制度』(司法協会)
(イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア等)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
裁判員裁判の概要 ビデオ鑑賞(最高裁、法務省あるいはNHK編)
若干の解説
第2回
日本の司法制度改 裁判員裁判の概要
革
わが国の司法制度改革を含む
第3回
国民の司法参加の 国民の司法参加の沿革(1)
歴史(1)
陪審の生成とその発展、陪審制度の誕生(イギリス)、ヨーロッパ大陸における陪審
制度の導入(フランス革命)、参審制度の生成(ドイツ)等
第4回
国民の司法参加の 国民の司法参加の沿革(2)
歴史(2)
ドイツの裁判制度、ヨーロッパ大陸の裁判制度
日本の裁判制度の歴史、旧陪審法
─ 148 ─
第5回
裁判員裁判(1)
最高裁判所編「裁判員裁判」(1)ビデオを中心に
公判前整理手続(1)
準備手続との関係
第6回
裁判員裁判(2)
最高裁判所編「裁判員裁判」(2)ビデオを中心に
公判前整理手続(2)
証拠開示を中心に
第7回
裁判員裁判(3)
最高裁判所編「裁判員裁判」(3)ビデオを中心に
裁判員の選任手続とその問題点
陪審員・参審員の選任との比較
第8回
裁判員裁判(4)
最高裁判所編「裁判員裁判」(4)ビデオを中心に
公判手続
第9回
国民の司法参加と 陪審制度・参審制度・裁判員裁判と憲法上の諸問題
憲法問題
第10回 評議・評決
評議・評決
ドイツの参審裁判における評決,イギリスの陪審裁判における評決
裁判所法における評決,裁判員法における評決
第11回 被害者支援
被害者支援
刑事裁判における被害者の地位
第12回 公的弁護
法テラスの役割
被疑者段階の国選弁護人制度
第13回 即決裁判
検察審査会
簡易公判手続、略式裁判、即決裁判
検察審査会の改革
第14回 上訴手続
わが国の上訴手続
陪審・参審裁判と上訴手続
─ 149 ─
─ 150 ─
展開・先端科目
展開・先端科目
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 紛争解決学Ⅰ
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 紛争解決学
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 紛争解決学
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 紛争解決学
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
出井直樹
授業の概要
民事紛争解決手続・過程のうち、仲裁、調停、和解あっせん等のADR(裁判外紛争
解決)
、相対交渉等裁判以外の解決手続・過程を対象に、それぞれの実定法上の制度的
枠組み、裁判手続との関係を学ぶとともに、いくつかのADR又は交渉事例を題材に、
法律家として紛争解決に関わる場合の実務的問題点を研究する。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験を基本としつつ、授業への出席・発言状況、レポート、小テスト、
その他課題への対応状況などを加味し多元的に行う。
(期末試験7割、平常点3割)
履修条件
民事訴訟法ⅠⅡの単位を取得していること又は本講座と並行して履修することを条
件とする。
教科書
山本和彦・山田文著『ADR仲裁法』(日本評論社、2008年)
参考文献・資料等
その他随時配布。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
ADR制度論1
本講座の取扱う範囲及び授業の進め方の解説。民事司法全体の中での位置付けを理
解する。
ADRの定義、仲裁、調停、和解あっせん等ADRの種類、裁判とADRの関係、相対交渉
とADRの関係を理解する。
第2回
ADR制度論2
ADRに関する法制の枠組みを理解する。
仲裁とそれ以外のADRの関係を理解する。
ADRが我が国及び世界でどのように行われているかを理解する。
第3回
調停、和解あっせ 司法型ADR、行政型ADR、民間ADR(特に弁護士会ADR)の制度的枠組み、それ
ん1
ぞれの手続及び解決の特色を理解する。
裁判外紛争解決手続の促進に関する法律(ADR法)の概要を理解する。
第4回
調停、和解あっせ 弁護士会ADRの手続を題材に、和解あっせんから仲裁への移行、あっせん人の選任
ん2
方法、専門家の関与、利害関係情報の開示、解決結果の公表等さまざまな手続上の問
題を議論する。
─ 152 ─
第5回
調停、和解あっせ 裁判手続との連携の問題等弁護士会ADRの手続上の諸問題を議論する(前回の続き)
。
ん3
弁護士会ADR手続の実際の進め方についての諸問題を理解する。
第6回
調停、和解あっせ 事例研究。調停・和解あっせんの事例をもとに、解決手法及び解決結果について議
ん4
論する。
第7回
仲裁1
仲裁の意義、仲裁合意の諸問題(仲裁合意の効力、仲裁合意の及ぶ範囲、仲裁合意
の解釈、仲裁合意の訴権放棄効果、仲裁合意と保全処分等)を判例を題材に議論する。
第8回
仲裁2
仲裁人の選任、仲裁手続の進め方、仲裁手続と裁判所の関係等を理解する。
第9回
仲裁3
仲裁判断の効力、仲裁判断の取消・執行の諸問題を判例を題材に議論する。
第10回 ADRの担い手
仲裁人倫理の問題を日本仲裁人協会倫理規程を題材に議論する。
仲裁人・調停人の担い手の問題、仲裁・ADRにおける代理の問題、相対交渉におけ
る代理の問題、弁護士倫理の問題、弁護士法72条の問題、仲裁・ADRにおける法律
家の役割について検討する。
第11回 裁判上の和解
裁判上の和解の理論的及び実務的諸問題について議論する。
第12回 演習1
設例を素材に、ADRの実際の適用場面を、ロールプレイングを交えながら、演習形
式で学ぶ。
第13回 演習2
同上。
第14回 演習3
同上。講評。
─ 153 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 環境法
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 環境法Ⅰ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 環境法Ⅰ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 環境法Ⅰ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
麻生利勝
授業の概要
公害の歴史的概観と法的問題点を明らかにする。その後に環境基本法、循環型社会
形成推進基本法、その他の環境法制を概観し、環境保護・保全の学際的研究の手法を
学ぶ。
既存の環境保全手法のみならず、新たな視点からの積極的な提案と全員参加の議論を
期待する。環境破壊と保護に関しては、民事法・刑事法・行政法等の公法に及ぶ立体
的かつ学際的思考を不可欠とするので、法曹を志す者にとり必須科目と位置づけたい。
成績評価の基準と方法
随時行う小テストの成績並びにレポート評価(50点)を基本として、授業中の発言
における多角的視野からの論理並びに機能的手法の展開能力(40点)を評価する。こ
の他、授業出席率評価(10点)、を加算する。期末試験は実施しない。
履修条件
民事訴訟法並びに行政事件訴訟法の単位取得後の履修が望ましいが、平行して学ぶ
ことで良い。
教科書
大塚直著『環境法[第2版]』(有斐閣・2006年)
吉川栄一著『企業環境法[第2版]』(上智大学出版、ぎょうせい・2005年)
参考文献・資料等
麻生利勝著『企業犯罪抑止の法理』(成文堂・1999年)
イーディス・B・ウイス著『将来世代に公正な地球環境を』(日本評論社・1992年)
北村喜宣著『自治体環境行政法[第5版]』(第一法規・2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
オリエンテーショ 公害の歴史を学ぶ意味を考え、環境保護・保全の必要性と環境に関する法的機能を
ン
考える。
「自然環境は誰のものか」「思考は地球規模で、行動は足下から」の意味を討
論し、自然環境、生活環境、歴史的・文化的環境などが、地球規模と地域社会領域に
おける企業活動並びに生活環境と如何に関連しているかを考える。
第2回
公害事件の歴史的 我が国における四大公害に関する判例を中心に、経済発展と環境汚染の関係を実例
概観
にて検証する。公害対策基本法の生活環境保護理念と企業の経済活動や公益との調和
条項の有無とその意義に関して、初期環境基本法と現行法とを比較検証する。
第3回
公害・環境法の体 公害から環境保護への法的理念変遷を辿り、環境憲法と言われる「環境基本法」並
系
びに「循環型社会形成推進基本法」を概観し、同法に関連する環境法の実態を学び、
現行環境法体系を概観して、内外の環境保護法制のあり方を概観する。
─ 154 ─
第4回
環境法の課題と環 環境法の対象と環境法学の射程距離、環境規制とその実効性、環境法の究極的目的
境法学
と社会的要請との整合性、持続的発展を保持する理念とその功罪、地球規模での環境
破壊抑止と国家的障壁、南北問題と地球環境保全の関係、等を概観する。
第5回
環境管理の手段と 前回の視点を基礎にして、環境汚染や環境破壊を未然に防止する有効な手法として
手法検証Ⅰ
の「環境影響評価制度」を学ぶ。特に、H17年12月最高裁大法廷判決が示した原告適
格とアセスメントの関係並びに翌年には事実審理に踏み込んだ小田急高架判決を、下
級審判決と比較して検証する。
第6回
環境管理の手段と 人間の生命・身体に最も大きな影響を与える有害化学物質の管理法制を学ぶ。土壌・
手法検証Ⅱ
水質・大気汚染は、人体への影響に関して不確実性要素が大きい。環境破壊が既に発
生している事例と直ちに規制対象にされない物質に関する管理手法並びに有害な影響
が顕在化した場合の賠償・保障制度も検証する。
第7回
企業の汚染排出規 企業活動に伴う排出物以外の一般人による日常生活排出物等の管理法制を考える。
制とその限界
企業だけでは排出物による環境汚染(土壌・水質・大気・食品)を防止し得ないこと
を学ぶ。一般市民として如何にして環境保護を図るかを討論する。水質汚染・水源汚
染に関する有効手段を考える。
第8回
企業活動と将来的 リサイクル、リユース、リソースとうに関する法制を検証し、将来世代間並びに南
環境保全の課題
北間においても自然や貴重・希少資源への公平なアクセス権を如何に確保するか考究
する。
第9回
企業活動と自然・ 人間の権利と自然権概念との比較考慮並びに法的意味、さらには人間と文化的遺産
文化環境
保全との関係などを考究する。過去と未来の中間に位置する現代人としての自然・文
化環境に対する権利と義務を検証し、国家並びに自治体における行政法の視点から、
如何に該環境に対する規制がなされ、抑止的執行が実施されているかを検証する。
第10回 環境破壊と司法的 環境保護の理念や企業システムによっても防ぎ得ない環境汚染・破壊を如何にして
解決
司法が防止できるか、司法の環境保護機能を検証する。裁判上の機能とADR上の機
能の制度的比較を行う。効果とコスト面からの比較検証も検討対象とする。
第11回 環境破壊と行政的 前回の環境汚染・破壊防止を行政機能の視点から検証する。環境法制における立法
解決
と政策との相互関係、立法、司法、行政の三権の相互機能を検証し、未来における環
境法制を展望する。
第12回 環境紛争と解決手 過去の環境紛争を事例として調停やADRによる解決の有効性を検証する。調停制
法
度の有効性やコスト・パフォーマンスに相応しい法的支援が行われているかを考究す
る。
2006年新設された「法テラス」制度の活用と環境被害救済の関係を学ぶ。
第13回 環境監査と問題点 環境監査が企業の存続と発展にいかなる効果をもたらすかを検証し、環境監査制度
並びに環境会計制度の問題点を考究する。ISO14001シリーズなどの国際標準の意味
と今後の展望を行う。
各社の環境監査報告書の実施状況と社会的効能を検証する。
第14回 地球環境問題
現代型環境汚染・破壊は地球規模に達している。越境型環境問題は、一国の法制だ
けでは解決できない。地球的権利・義務の検証や多国間協定の有効性を検証する。海
洋汚染並びに海洋資源保護と国家主権の関係、国際連合の機能と絡めて検証する。
環境における南北問題並びに格差について学ぶ。
─ 155 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 ─
生)
配当学年
(セメスタ)
単位・選必区分
授業科目名(2007・2008入 環境法Ⅱ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 環境法Ⅱ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 環境法Ⅱ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
麻生利勝
授業の概要
環境保護・保全・修復の学際的研究並びに事例研究を行う。事例研究に際しては、
既成概念並びに既存の環境保全手法に捉われない新たな視点からの積極的な提案と全
員参加の議論を求める。企業の環境保護を検証し、現代社会で採用されている手法の
有効性並びに自己の見解を理論的かつ実証的に裏付ける能力の習得を目指した実践的
授業を行う。
成績評価の基準と方法
随時実施する小テスト評価(40点)、レポート成績(30点)を基本とする。授業にお
ける発言の評価(20点)に、出席率評価(10点)を加算し、期末試験は実施しない。
履修条件
環境法Ⅰの履修は言うまでもなく、民事訴訟法並びに行政事件訴訟法の単位取得後
が望ましい。
教科書
最新の環境判例事例並びに未解決の環境紛争事例
参考文献・資料等
『環境法判例百選』
、環境紛争事例集
麻生利勝著『企業犯罪抑止の法理』(成文堂・1999年)
北村喜宣著『自治体環境行政法[第5版]』(第一法規・2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
オリエンテーショ 公害から学んだ環境保護・保全の必要性と「地球環境の今はいつまで継続するか」
「自
ン
然環境は誰が守るか」「自然環境の信託論」を討論し、自然環境、生活環境、歴史的・
文化的環境などを、地球規模と地域社会領域における企業活動並びに生活環境と環境
問題を中心に、環境法の専門家としての基本的スタンスを構築する。
第2回
公害事件がもたら 我が国における経済発展と環境破壊の関係を実例にて検証する。
した経済活動への 公害対策基本法の生活環境保護理念と企業の経済活動や公益との調和条項が環境基本
影響Ⅰ
法には存在しない法的意義について考える。なお、現行法にその調整条項が存在する
意味も併せて考える。
第3回
公害事件がもたら 経済活動に伴う公害事例の判例を中心に検証する。環境規制が結果として企業活動
した経済活動への の新たな方向付けをした事例を学ぶ。資源の乏しい我が国が挑戦する環境ビジネスの
影響Ⅱ
概要を知る。
─ 156 ─
第4回
環境法の規制シス 環境法の対象と環境法学の射程距離に関してその実効性、環境法の究極的目的と社
テム検証
会的要請との整合性、持続的発展を保持する理念とその功罪等、具体的事例を通じて
学ぶ。
第5回
環境管理の手段と 賦課金制度、規制的手法、その他我が国における環境政策の手法を学ぶ。その上で、
手法検証Ⅰ
現行制度の中で如何にすれば未然防止が可能かを検証する。
第6回
環境管理の手段と 土壌・水質・大気汚染と人体への影響に関して、環境破壊が既に発生している事例
手法検証Ⅱ
と直ちに規制対象にされない物質に関する管理手法並びに有害な影響が顕在化した場
合の賠償・保障制度を検証する。
第7回
環境管理の限界と 企業活動に伴う排出物以外の一般人による日常生活排出物等の管理法制を検証する。
展望
企業だけでは排出物による環境汚染(土壌・水質・大気・食品)を防止し得ないこと
を学び、一般市民として如何にして環境保護を図るかを討論し、具体的事例にて水質
汚染・水源汚染に関する有効手段を考える。
第8回
企業活動と将来的 リサイクル、リユース、リソースとうに関する法制を検証し、将来世代間並びに南
環境保全の課題
北間においても自然や貴重・希少資源への公平なアクセス権を如何に確保するか、具
体的事例に基づき考究する。
第9回
企業活動と自然・ 人間の権利と自然権概念との比較考慮並びに法的意味、さらには人間と文化的遺産
文化環境
保全との関係などの事例を通じて検証し、過去と未来の中間に位置する現代人として
の自然・文化環境に対する権利と義務を考える。植物・生物等の外来種対策、野生動
植物の保護、自然破壊防止対策などを考える。
第10回 環境破壊と司法的 環境保護の理念や企業システムによっても防ぎ得ない環境汚染・破壊を如何にして
解決
司法が防止できるか、司法の環境保護機能を具体的事例を通じて学ぶ。裁判上の機能
とADR上の機能の制度的比較を行う。効果とコスト面からの比較検証も検討対象と
する。
第11回 環境破壊と行政的 環境汚染・破壊防止を行政機能並びに行政訴訟の視点から概観し、行政訴訟要件、
解決
仮の救済、環境団体訴訟、市民訴訟などを学ぶ。大規模公共事業に関する紛争手法を
学ぶ。
第12回 環境紛争とADR 過去の環境紛争を事例として調停やADRによる解決の有効性を検証する。調停制
度の有効性やコスト・パフォーマンスに相応しい法的支援が行われているかを考究す
る。
2006年新設された「法テラス」制度の活用と環境被害救済の関係を学ぶ。
第13回 環境監査と執行
環境監査が企業の存続と発展にいかなる効果をもたらすかを検証し、環境監査制度
並びに環境会計制度の問題点を考究する。ISO14001シリーズなどの国際標準の意味
と今後の展望を行う。環境監査報告書の実施状況と社会的効能を検証する。また、環
境法の執行に付き考える。
第14回 地球環境問題
具体的事例を通じて、現代型環境汚染・破壊は地球規模に達している。越境型環境
問題は、一国の法制だけでは解決できない。地球的権利・義務の検証や多国間協定の
有効性を検証する。海洋汚染並びに海洋資源保護と国家主権の関係、国際連合の機能
と絡めて検証する。環境における南北問題並びに格差について学ぶ。
─ 157 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 テーマ演習
生)
(憲法理論の最先端)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 テーマ演習
学生)
(憲法理論の最先端)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) テーマ演習
(憲法理論の最先端)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) テーマ演習
(憲法理論の最先端)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
井口秀作
授業の概要
人権論、憲法訴訟、統治機構の最先端の憲法理論を示す論文を読み、討論を行う。
将来の研究者の道を志す場合を想定して、最先端の論点の探求していく。授業計画中
に示した論文は、あくまでも輪読する代表的なものにすぎない。詳細は、受講生の人
数を考慮しながら決定する。
成績評価の基準と方法
報告や討論での発言、レポート等の平常点で評価するが、その内容について厳格
な評価を行う。形だけの報告、討論での沈黙はマイナス評価である。安易な受講態度
では単位修得は覚束ないので、注意すること。
履修条件
憲法演習の単位を履修済みのこと。
教科書
特になし
参考文献・資料等
必要に応じて指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
第1回
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
イントロダクショ 実務と理論の架橋という場合の「理論」の役割について、憲法学特有な状況を踏ま
ン
えながら概説し、演習の全体のテーマを確認する。
第2回
人 権 論 の 最 先 端 リベラリズム憲法学と切り札としての人権論
(1)
長谷部恭男「国家権力の限界と人権」
第3回
人 権 論 の 最 先 端 リベラリズム憲法学と二重の基準論
(2)
阪口正二郎「民主主義と人権の関係」
第4回
人 権 論 の 最 先 端 表現の自由と規制類型論
(3)
市川正人「表現内容の規制・内容中立規制二分論」
─ 158 ─
第5回
人 権 論 の 最 先 端 財産権論
(4)
石川健治「財産権ⅠⅡⅢ」
第6回
憲法訴訟の最先端 違憲審査基準
(1)
高橋和之「審査基準の理論的基礎」
第7回
憲法訴訟の最先端 憲法判断の要件と方法
(2)
渋谷秀樹「憲法判断の条件」
第8回
憲法訴訟の最先端 明確性の法理
(3)
藤井俊夫「過度の広汎性の理論および明確性の理論」
第9回
憲法訴訟の最先端 違憲主張の適格
(4)
時國康夫「憲法上の争点を提起する適格」
第10回 憲法訴訟の最先端 違憲判断の方法
(5)
戸松秀典「違憲判断の方式」
第11回 憲法訴訟の最先端 違憲審査の対象と違憲審査権の限界
(6)
藤井俊夫「違憲審査の対象」
第12回 統治機構論の最先 国民内閣制論と多数派デモクラシー
端(1)
高橋和之「国民内閣制の理論と運用」
第13回 統治機構論の最先 議院内閣制と参議院
端(2)
只野雅人「議院内閣制の基本構造」
第14回 統治機構論の最先 議院内閣制と解散権
端
大石眞「衆議院の解散権と習律上の制約」
─ 159 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 テーマ演習(国際取引法 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
生)
判例)
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 テーマ演習(国際取引法 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
学生)
判例)
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) テーマ演習(国際取引法 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
判例)
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) テーマ演習(国際取引法 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
判例)
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
出井直樹
授業の概要
国際取引紛争に関する最近の判例から、主として、①国際裁判管轄合意及び仲裁合
意が問題となった事例をとりあげて研究するとともに、②国際取引の分野での新たな
法制上の展開である国際動産売買条約、主権免除法、国会上程が予定される新たな国
際裁判管轄法制の研究を行う。授業は、判例・事例研究であり、毎回判例・事例につ
いて担当者を決めて報告してもらい、それに基づいて議論することを基本とする。
成績評価の基準と方法
授業の出席、質疑・応答の状況、レポートなどを加味し判断・評価する。
履修条件
履修に際しては、あらかじめ民法の財産法及び民事訴訟法の単位を取得しているこ
と又は本講座と並行履修していること。
教科書
参考文献・資料等
随時配布ないし指定する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
本講座の課題
第2回
国際取引紛争設例 継続的取引契約の解約をめぐる紛争設例を題材に、準拠法、管轄等国際取引紛争へ
の法的アプローチの仕方を解説、議論する。
第3回
本講座の進め方、本講座の扱う課題とその概説を行う。
本講座においては、国際取引紛争に関する最近の判例から、主として、①国際裁判
管轄合意及び仲裁合意が問題となった事例をとりあげて研究し、②あわせて国会上程
が予定される新たな国際裁判管轄法制の研究を行う。
国際取引紛争設例 同上。
(続)
国際取引の分野で重要な制度である仲裁制度を概説する。
仲裁制度概説
─ 160 ─
第4回
国際裁判管轄判例 国際裁判管轄のルールを設定する基本判例を研究する。
1
第5回
国際裁判管轄判例 同上。
2
第6回
国際裁判管轄判例 国際裁判管轄が問題となる最近の判例を研究する。
3
第7回
国際裁判管轄判例 同上。
4
第8回
国際裁判管轄判例 同上。
5
主権免除が問題となった事例及び主権免除法を研究する。
主権免除法
第9回
国際訴訟競合
国際訴訟競合の判例を研究する。
第10回 仲裁合意判例1
仲裁合意の成否が問題となった判例を研究する。
第11回 仲裁合意判例2
同上。
第12回 国際動産売買条約 国際動産売買条約を読む。その適用範囲について研究する。
第13回 国際動産売買条約 同上。
2
国会上程予定の新国際裁判管轄法制を研究する。
新国際裁判管轄法
制1
第14回 新国際裁判管轄法 同上。
制2
─ 161 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 テーマ演習(行政法の主 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
生)
要テーマに関する諸判例 (セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
の研究)
授業科目名(2007・2008入 テーマ演習(行政法の主 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
学生)
要テーマに関する諸判例 (セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
の研究)
授業科目名(2009入学生) テーマ演習(行政法の主 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
要テーマに関する諸判例 (セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
の研究)
授業科目名(2010入学生) テーマ演習(行政法の主 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
要テーマに関する諸判例 (セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
の研究)
担当者名
植村栄治
授業の概要
行政法総論と行政救済法の分野における具体的問題を取り上げ、判例の分析・検討
を通じて、法的分析能力を高めることを目的とする。前半では主として行政法総論の
分野における近時の裁判例を取り上げて、その事案・判旨・法律論等を理解し分析す
る。後半では主として行政事件訴訟その他の行政救済法の分野における近時の裁判例
を取り上げて、その事案・判旨・法律論等について一段と深い考察を試みる。参加者
は割り当てられた判例を事前に調査し報告発表する義務を負う。
成績評価の基準と方法
授業における出席・発言・報告発表等およびレポート等を総合して評価する。
履修条件
特にないが、行政救済法未修の者は並行して行政争訟法を履修することが望まれる。
教科書
特に用いない。
参考文献・資料等
適宜、指示し又は配布する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
行政法における法 なるべく新しい判例を授業で指示する。
原則
第2回
行政規則
なるべく新しい判例を授業で指示する。
第3回
行政手続
なるべく新しい判例を授業で指示する。
─ 162 ─
第4回
情報公開
なるべく新しい判例を授業で指示する。
第5回
不服申立て
なるべく新しい判例を授業で指示する。
第6回
取消訴訟における なるべく新しい判例を授業で指示する。
処分性(1)
第7回
取消訴訟における なるべく新しい判例を授業で指示する。
処分性(2)
第8回
取消訴訟における なるべく新しい判例を授業で指示する。
処分性(3)
第9回
取消訴訟における なるべく新しい判例を授業で指示する。
原告適格(1)
第10回 取消訴訟における なるべく新しい判例を授業で指示する。
原告適格(2)
第11回 訴 訟 形 態 の 選 択 なるべく新しい判例を授業で指示する。
(1)
第12回 訴 訟 形 態 の 選 択 なるべく新しい判例を授業で指示する。
(2)
第13回 国家賠償
なるべく新しい判例を授業で指示する。
第14回 損失補償
なるべく新しい判例を授業で指示する。
─ 163 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 テーマ演習(行政実務に 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
生)
おける民事法及び民事実 (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
務における行政法規)
授業科目名(2007・2008入 テーマ演習(行政実務に 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
学生)
おける民事法及び民事実 (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
務における行政法規)
授業科目名(2009入学生) テーマ演習(行政実務に 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
おける民事法及び民事実 (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
務における行政法規)
授業科目名(2010入学生) テーマ演習(行政実務に 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
おける民事法及び民事実 (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
務における行政法規)
担当者名
中込秀樹
授業の概要
テーマ 行政取締法規と契約 住民訴訟において、民亊契約が、行政側担当者の権
限規制との関係で無効となる場合があるか、それが財務会計上違法となるか、自治体が、
関係する公共企業体等へ職員を派遣してその業務に従事させることには民事上、行政
上どのような問題があるのか、行政上の取締法規に違反する民亊契約が民事法上無効
とされるのはどのような場合か等という場面を典型として、行政実務における民亊契
約の有効性、民亊実務における行政法規違反の契約の取扱いは一つの重要な問題とし
て判例上取り扱われてきているが、二つの分野にまたがる問題であるため、民商事法
においても、行政法においても、掘り下げた議論がされていない現状にある。そこで
本講座では、この問題を取り上げ、住民訴訟において累積された判例及び利息制限法
及びその取締法規に違反する既払い利息の充当関係に関する判例、消費者契約法10
条と更新料の有効性等に関する判例を中心として、各論的にその法理を検討する。
(2)演習に加えて毎回小テスト(宿題)を予定している。
成績評価の基準と方法
授業の出席、質疑・応答の状況、レポートなどを加味し判断・評価する。
履修条件
教科書
特にない
参考文献・資料等
その都度支持する最高裁、下級裁判例及び文献
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
導入講義
当初は導入講義を行うが、2回目以降は前回に検討を指示した判例又は問題につい
て、ディスカッション方式により問題点を掘り下げ、検討する。課題1の出題
第2回
住民訴訟と契約
第2回 導入講義の続き及び課題1の検討・討議 課題2(住民訴訟問題)の出題
─ 164 ─
第3回
住民訴訟と契約
以下同様にして第7回まで 住民訴訟における民亊問題の課題の検討・討議
第4回
住民訴訟と契約
第5回
住民訴訟と契約
第6回
住民訴訟と契約
第7回
住民訴訟と契約
第8回
利息制限法違反の 利息制限法及び関係取締法規違反の制限超過利息についての取り扱いに関する判例
制限超過利息関係 の動向 課題2(利息制限法関係判例)の出題
第9回
利息制限法違反の 課題3の検討・討議 課題4(利息制限法関係判例)の出題
制限超過利息関係
利息制限法及び関係取締法規違反の制限超過利息についての取り扱いに関する判例
関係の課題1(次回検討)の出題
第10回 利息制限法違反の 以下同様にして第12回まで 利息制限法及び関係取締法規違反の制限超過利息につ
制限超過利息関係 いての取り扱いに関する課題の検討・討議
第11回 利息制限法違反の
制限超過利息関係
第12回 利息制限法違反の 消費者契約法10条と更新料支払契約等との関係に関する判例関係の課題1の出題
制限超過利息関係
第13回 消費者契約法10条 消費者契約法10条と更新料支払契約等との関係に関する判例関係課題1の検討、課題2
関係
の出題
第14回 消費者契約法10条 審消費者契約法10条と更新料支払契約等との関係に関する判例関係課題2の検討、テー
関係取消訴訟
マのまとめの講義
まとめ
─ 165 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 テーマ演習(捜査・証拠 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
生)
等に関する重要判例の研 (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
究)
授業科目名(2007・2008入 テーマ演習(捜査・証拠 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
学生)
等に関する重要判例の研 (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
究)
授業科目名(2009入学生) テーマ演習(捜査・証拠 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
等に関する重要判例の研 (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
究)
授業科目名(2010入学生) テーマ演習(捜査・証拠 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
等に関する重要判例の研 (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
究)
担当者名
平良木登規男
授業の概要
将来博士課程へ進学するためのペーパー作成の一助とするため,近時の最高裁判例
中,①接見交通に関する裁判例,②捜索・差押に関する裁判例,③違法収集証拠に関
する裁判例(調査官解説)等を集中的に取り上げる。
成績評価の基準と方法
各人に報告を求めるほか,自由討議における発言等を総合的に評価する。
履修条件
刑事訴訟法Ⅰ及びⅡを履修済みであること。
教科書
特に指定しない。
参考文献・資料等
その都度指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
接見交通権(1)
最判平11.3.24民集53巻3号514頁
第2回
接見交通権(2)
最判平12.6.13民集54巻5号1635頁
第3回
接見交通権(3)
最決昭55.4.28刑集34款3号178頁
─ 166 ─
第4回
接見交通権(4)
最決平13.2.7判時1737号148頁
第5回
接見交通権(5)
最判平16.9.7判時1878号88頁
最判平17.4.19民集59巻3号563頁
第6回
捜索・差押(1)
最決平6.9.8刑集48巻6号263頁
第7回
捜索・差押(2)
最決平14.10.4刑集56巻8号507頁
第8回
捜索・差押(3)
最決平10.5.1刑集52巻4号275頁
第9回
捜索・差押(4)
最決平8.1.29刑集50巻1号1頁
第10回 捜索・差押(5)
最決昭55.10.23刑集34款5号300頁
最決平6.9.16刑集48巻6号420頁
第11回 違法収集証拠(1) 最判昭53.9.7刑集32巻6号1672頁
第12回 違法収集証拠(2) 最判昭61.4.25刑集40巻3号215頁
第13回 違法収集証拠(3) 最判平15.2.14刑集57巻2号121頁
第14回 違法収集証拠(4) 最決平8.10.29刑集50巻9号683頁
─ 167 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 テーマ演習(刑法・刑事 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
生)
訴訟法の現代的課題) (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 テーマ演習(刑法・刑事 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
学生)
訴訟法の現代的課題) (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) テーマ演習(刑法・刑事 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
訴訟法の現代的課題) (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) テーマ演習(刑法・刑事 配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
訴訟法の現代的課題) (セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
村上光鵄
授業の概要
刑法、刑事訴訟法の基礎的知識、理解を前提に、あるいはそれとの有機的関連を保
ちつつ、実務における実践に架橋するものとして、両法が交錯する事項、近時刑事裁
判上注目されている先端事項を取り上げる。これらの事項については、解釈上の問題
のほか、その前提となる事実認定上の問題、刑事政策上の問題、さらに刑事制度論に
ついても言及、検討し、加えて各テーマごとに深く研究する動機づけとする。
成績評価の基準と方法
授業の出席、質疑・応答の状況、レポートなどを加味し判断・評価する。
履修条件
刑法、刑事訴訟法の基礎的知識を得ていること。
教科書
特になし。事項により資料、私的なレジュメを事前に指摘ないし配布する。
参考文献・資料等
市販されている標準的な刑法、刑事訴訟法の教科書論文、
『刑法判例百選Ⅰ・Ⅱ』
『刑
事訴訟法判例百選』(有斐閣)、最近の『重要判例解説』(有斐閣)のほか、必要に応じ
て指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
正犯と共犯、共謀 「暴力団組長がボデイーガードらのけん銃所持につき直接指示を下さなくても共謀共
共同正犯を巡る諸 同正犯の罪責を負うとされた事例(最決平成15年5月1日)(判例時報1832号174頁、判
問題(1)
例タイムズ1131号111頁)」の判例を素材として取り上げ、正犯と共犯の区別共謀共同
正犯を巡る解釈上、事実認定上の諸問題について検討する。
第2回
正犯と共犯、共謀 同上
共同正犯を巡る諸
問題(2)
第3回
任意捜査と強制捜 過失を巡る理論の流れを概観し、予見可能性、結果回避可能性の位置づけ、標準を
査(1)
誰に求めるかなど基本的問題を明らかにした上、業務上過失致死傷事件、大規模災害
過失事件を巡る判例を取り上げて、その具体的適用を検討する。段階的加湿認定の理
論についても検討する。
第4回
任意捜査と強制捜 同上
査(2)
─ 168 ─
第5回
取調べ、接見交通、 取調べ、接見交通の実務を理解しつつ、違法収集排除に関する判例の流れを検討し、
違法収集証拠排除 排除の根拠とその基準を明らかにする。いわゆる実務の二段階判断手法の意義とその
法則を巡る諸問題 功罪、毒樹の理論、善意の例外、不可避的発見の例外などにも言及する。
(1)
第6回
取調べ、接見交通、 同上
違法収集証拠排除
法則を巡る諸問題
(2)
第7回
公訴権と訴追裁量 検察官の起訴便宜主義、起訴裁量主義と検察審査会制度や公訴権濫用理論との関連
権 を 巡 る 諸 問 題 を検討し、判例を取り上げながら、一部起訴の問題や一事不再理と既判力の問題、裁
(1)
判員制度との問題も議論する。
第8回
公訴権と訴追裁量 同上
権を巡る諸問題
(2)
第9回
訴因を巡る諸問題 判例を素材として、訴因の性質ないし機能についての議論を踏まえた上で、訴因の
(1)
特定・明示、訴因変更の可否・要否・許否、訴因変更命令の義務等の諸問題について
検討する。
第10回 訴因を巡る諸問題 同上
(2)
第11回 科学的証拠を巡る ポリグラフ検査、DNA鑑定、声紋鑑定、筆跡鑑定、警察犬による臭気鑑定など科
諸問題
学的証拠の証拠能力、証明力を巡る諸問題を、その判断、評価を中心に、その収集手続、
裁判手続きの全般にわたり、判例を素材としながら関連諸科学の知見にもできる限り
踏み込みながら検討する。
第12回 死刑判決と量刑問 死刑はどのような事案で言い渡されているのか。判例の動向はどうか。死刑と無期
題
懲役との分水嶺はどこにあるのか。裁判員制度の導入、被害者の裁判参加制度の導入は、
今後の量刑に如何なる影響を及ぼすか。量刑に関する最近の世論の関心を踏まえ、死
刑を中心として刑事事件の量刑問題を全般的に検討する。
第13回 刑事裁判の効力を 裁判の確定によって生じる確定力の理論、既判力、二重の危険と一事不再理の効力、
巡る諸問題
刑事裁判の機能と拘束力の範囲等を論じ、主論・傍論、事例判例などの意義を、無罪
判例を含めた裁判例を素材に検討する。この論点は刑法と刑事訴訟法の交錯する部分
でもある。
第14回 裁判員制度を巡る 裁判員制度の導入によって生じる刑事手続の様々な局面や問題点を総合的に検討す
諸問題
る。具体的には集中審理の実現、検察官・弁護人の公判活動のあり方、職業裁判官と
裁判員の関係、公判廷における証拠調べ、心証形成と評議のあり方、裁判員の選定等
の問題である。
─ 169 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 労働法Ⅰ
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 労働法Ⅰ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 労働法Ⅰ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 労働法Ⅰ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
藤川久昭
授業の概要
本講義は、法科大学院で求められる法曹養成の理念、目的の実現のために、①労働
法分野における重要法理をくまなく習得すること、②労働法分野における各種実定法
規・各種法理のカンドコロを習得すること、③雇用・労働に関する法的問題を解決す
る各種糸口を習得すること(リサーチ方法、実態の学習等)を目的とした講義を行い
ます。わかりやすく言えば、労働法Ⅱの第2部で行うこと(詳しくは労働法Ⅱにて)の、
「前提」知識を「考え方」を修得することが目的です。なお、14回の講義で終了でき
ない場合は、補講を行います。
成績評価の基準と方法
成績評価の割合については、学期末の筆記試験を7割、平常点を3割とする。なお、
平常点については、授業への出席・発言状況を主として評価を行う。レポート、小テ
ストを課した場合には、それも斟酌して評価をつける。
履修条件
大東文化大学法科大学院での履修指導に従って下さい。基本的には、司法試験での
労働法選択者が対象ですが、労働法Ⅱと違って、この点は厳格に対応しません。
教科書
いわゆる労働法辞典として、
「菅野和夫『労働法』
(弘文堂)」の最新版をお持ち下さい。
教科書は、
「水町勇一郎『労働法』(有斐閣)」の最新版と、
「野川忍『労働判例インデッ
クス』
(商事法務)
」とします。
参考文献・資料等
取り扱っているテーマによっても異なりますので、その都度講義中に示します。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
総論1 労働法学 (1)講義の目的、方法、運営方法について
習ガイダンス
(2)労働法情報リテラシー~学習方法のイントロダクション
(3)最近の日本の労働法の諸問題 (4)労働法における規整の特殊性(いくつかの判例を通して)
第2回
総論2 雇用関
(1)雇用関係修了の種類
係の終了過程(1)(2)解雇の手続的規整
(3)解雇の個別規制
(4)般普通解雇~解雇権濫用法理の基礎
(5)解雇無効とその効果
第3回
総論3 雇用関
(1)普通解雇の個別問題
係の終了過程(2)(2)整理解雇法理
(3)労働契約の合意解約・辞職・
(4)退職勧奨
(5)退職後の競業避止・秘密保持義務
─ 170 ─
第4回
総論4 労働条件 (1)労働条件形成手段の概要
形成と変更(1) (2)労働契約・個別合意による労働条件形成
(3)就業規則による労働条件形成
(4)労働協約による労働条件形成
(5)労使慣行による労働条件形成
(6)労使協定
第5回
総論5 労働条件 (1)就業規則の不利益変更法理総論
形成と変更(2) (2)就業規則の不利益変更各論
(3)労働協約の不利益変更~規範的効力の不利益変更
(4)労働協約の不利益変更~一般的拘束力の不利益変更
(5)合意による変更
(6)変更解約告知
第6回
総 論6 労 働 契 約 (1)労働契約概念
と権利義務(1) (2)黙示の労働契約
(3)法人格否認の法理
(4)労働契約に関する基本諸原則
(5)労働契約の基本関係
第7回
総 論7 労 働 契 約 (1)組織労働の関係
と権利義務(2) (2)誠実配慮の関係
(3)男女平等法理と男女雇用機会均等法
(4)ハラスメント法理
(5)労働者のプライバシー保護
第8回
総 論8 雇 用 関 の (1)労働者の募集に関する法的規整
締結過程)
(2)使用者の採用の自由とその限界 (3)採用内定法理と内々定
(4)締結時の法的規整~契約期間
(5)試用期間法理と契約期間
(6)労働市場法制による諸規整
第9回
個 別 労 働 法1 賃 (1)賃金支払方法
金、退職金
(2)賃金請求権・賞与請求権
(3)職務発明、職務特許と報酬
(4)賃金債権の保護
(5)退職金請求権と減額
(6)企業年金の法制度
第10回 個 別 労 働 法2 労 (1)労働時間概念
働時間・休憩・休 (2)時間外労働と時間外労働手当
日
(3)変形労働時間制度
(4)事業場外労働のみなし制
(5)裁量労働制
(6)適用除外
(7)休憩・休日
第11回 個 別 労 働 法3 休 (1)年休権の基本構造
暇・休業
(2)時季変更権と使用者の配慮
(3)年休に関するその他の法的問題
(4)法定休業~育児休業・介護休業 (5)休職・私傷病休業
第12回 個 別 労 働 法4 人 (1)業務命令権 事・懲戒処分
(2)配転・出向・転籍
(3)人事考課
(4)昇進・昇格・降格
(5)懲戒権濫用禁止法理
(6)懲戒処分各論
─ 171 ─
第13回 個 別 労 働 法5 労 (1)安全配慮義務と過労死 働災害補償、労働 (2)業務上概念 安全衛生
(3)業務上概念と脳血管系過労死
(4)業務上概念と自殺過労死 (5)労災制度における各種問題 (6)労働安全衛生制度における各種問題 (7)メンタルヘルス問題
第14回 個 別 労 働 法6 非 (1)有期契約労働者 典型雇用
(2)パートタイム労働者 (3)労働者供給・業務処理請負
(4)派遣労働者 (5)紹介労働者 (6)外国人労働者 ※補 労働契約の準拠法
─ 172 ─
─ 173 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 労働法Ⅱ
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 労働法Ⅱ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 労働法Ⅱ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 労働法Ⅱ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
藤川久昭
授業の概要
本講義は2つの部分からなります。第1部は、労働法Ⅰの残りの部分である、労使関
係法について、重要法理をくまなく習得すること、各種実定法規・各種法理のカンド
コロを習得することを目的とします。第2部は、典型的な重要労働紛争に関して規範の
定立とあてはめを行える力を養成することを目的とします。具体的には、労働法で学
んだことをもとに、典型的な重要労働紛争をケース問題化した80題を徹底的に分析し
ます。
成績評価の基準と方法
約80のトピックに関する答案、レジュメ、後期レポートと、議論への参加状況等を
総合して行います。名前と顔を覚え、参加状況を把握するため出欠は確認いたします
(期
末試験50%、平常点50%)
履修条件
司法試験にて労働法を選択している方で、労働法Ⅰを履修した方のみ、とします。
教科書
いわゆる労働法辞典として、
「菅野和夫『労働法』
(弘文堂)」の最新版をお持ち下さい。
教科書は、
「水町勇一郎『労働法』(有斐閣)」の最新版と、
「野川忍『労働判例インデッ
クス』
(商事法務)
」とします。
参考文献・資料等
取り扱っているテーマによっても異なりますので、その都度講義中に示します。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
集 団 労 働 法1 労 (1)労使関係法における紛争解決手続 働組合権の保護と (2)憲法28条の法的効力・免責法理
不当労働行為
(3)不当労働行為制度による行政救済
(4)救済命令の限界
(5)救済手続の諸問題
(6)不当労働行為の私法的救済
第2回
集 団 労 働 法2 団 (1)団体交渉と誠実交渉 体交渉と労働組合 (2)団体交渉と複数組合間差別 (3)管理職組合 (4)ユニオンショップ協定 (5)統制権と組合民主主義 (6)便宜供与
─ 174 ─
第3回
集 団 労 働 法3 争 (1)争議行為の内容と正当性 議行為・組合活動 (2)争議行為の手続と正当性 (1)
(3)争議行為と賃金 (4)組合活動の法的保護
第4回
集 団 労 働 法4 争 (1)組合活動と賃金
議行為・組合活動 (2)合同労組の争議行為・組合活動
(2)
(3)ロックアウト
(4)各種の責任追及
第5回
雇用関係法1
労働者概念と労基法 労働者概念と労災保険法、使用者概念 黙示の労働契約、採用
内定取消、本採用拒否、締結過程の諸問題
第6回
雇用関係法2
解雇権濫用法理1、2、整理解雇法理 変更解約告知、合意解約、辞職、退職勧奨、労
働義務と指揮命令権1、2 就労請求権
第7回
雇用関係法3
労働者の誠実義務 退職後の競業避止義務 秘密保持義務、採用の自由とその限界
採用内定・内々定 試用期間、試用期間と短期雇用 成立過程の諸問題、
第8回
雇用関係法4
人事考課、昇進、昇格、降格配転、出向、転籍、休職、営業譲渡と労働契約、企業合
併と労働契約、企業分割と労働契約
第9回
雇用関係法5
懲戒事由 懲戒処分1、2、労基法の労働憲章、男女差別、セクハラ、雇い止め法理 パー
ト差別 派遣、プライバシー保護 内部告発
第10回 雇用関係法6
賃金請求権、賞与、退職金、休業手当請求権、昇給、減給、賃金支払い方法、労働時間概念、
時間外労働義務と割増賃金 裁量労働、適用除外、変形労働時間制
第11回 雇用関係法7
時期指定権、時季変更権、年休取得と不利益取扱、安全配慮義務、就労拒否、業務上概念、
労災給付の諸問題、育児休業、介護休業、妊娠・出産保護
第12回 労使関係法1
管理職組合、チェックオフ、ユニオンショップ、統制権、組合分裂、誠実交渉義務、
労働協約の債務的効力、余後効、
第13回 労使関係法2
争議行為の正当性、争議行為と賃金、争議行為と損害賠償、組合活動と施設管理権、
組合活動と職務専念義務、不当労働行為、組合間差別、救済命令の司法審査
第14回 総合問題
総合問題1、2、3、4、5
─ 175 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 倒産法Ⅰ
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 倒産法Ⅰ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 倒産法Ⅰ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 倒産法Ⅰ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
金子博人
授業の概要
破産と民事再生の手続を中心にし、倒産法は基礎的理解をさせる。実務家として必
要な実践的知識を身につけ、即戦力になれるレベルを目指す。
成績評価の基準と方法
期末試験で評価するが、授業への出席・発言状況をこれに加味する。
履修条件
民法と民事訴訟法の基礎的知識があること。
教科書
今中利昭他『実務倒産法講義[第3版]』(民事法研究会、2009年)
参考文献・資料等
伊藤眞『破産法・民事再生法[第2版]』(有斐閣、2009年)
加藤哲夫『破産法[第5版]』(弘文堂、2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
ガイダンス
倒産法の社会的役割と手続の概要。
第2回
破産手続(1)
破産手続の全体構造を理解する。
第3回
破産手続(2)
破産手続の届出・調査・確定と、破産財団の管理・換価手法を理解する。
第4回
破産手続(3)
破産の申立と配当手続を理解する。
─ 176 ─
第5回
破産手続(4)
破産管財人の権利・義務、破産に関する債権の種類、取戻権、別除権、個人の免責
等を検討する。
第6回
民事再生手続(1) 民事再生手続の全体構造を理解する。
第7回
民事再生手続(2) 再生債権の届出・調査・確定と再生計画の再生確定までの手続を理解する。
第8回
民事再生手続(3) 民事再生の申立と再生計画の確定後の手続を理解する。
第9回
民事再生手続(4) 再生管財人の手続、民事再生に関する債権の種類、取戻権、別除権、簡易再生及び
同意再生等を理解する。
第10回 民事再生手続(5) 再生計画の立案及び内容について実務的な理解を深める。
第11回 民事再生手続(6) 個人再生を理解する。
第12回 倒 産 実 体 法 概 論 双務契約の解除について検討する。
(1)
第13回 倒 産 実 体 法 概 論 相殺について検討する。
(2)
第14回 倒 産 実 体 法 概 論 否認権、その他の倒産実体法について検討する。
(3)
─ 177 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入生) 倒産法Ⅱ
配当学年 全学年
単位・選秘区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 倒産法Ⅱ
学生)
配当学年 全学年
単位・選秘区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 倒産法Ⅱ
配当学年 全学年
単位・選秘区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 倒産法Ⅱ
配当学年 全学年
単位・選秘区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
金子博人
授業の概要
倒産実体法を中心に事例問題を検討し、倒産実務のエキスパートを養成する。
成績評価の基準と方法
期末試験で評価するが、授業への出席・発言状況をこれに加味する。
履修条件
民法と民事訴訟法の基礎的知識があること。
教科書
今中利昭他『実務倒産法講義[第3版]』(民事法研究会、2009年)
参考文献・資料等
伊藤眞『破産法・民事再生法[第2版]』(有斐閣、2009年)
加藤哲夫『破産法[第5版]』(弘文堂、2009年)
Ⅱ.授業計画
授業
第1回
テ-マ
ガイダンス
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
倒産実体法の概略。
第2回
双 務 契 約 の 解 除 請負契約の解除を事例で検討(1)
(1)
第3回
双 務 契 約 の 解 除 請負契約の解除を事例で検討(2)
(2)
第4回
双 務 契 約 の 解 除 請負契約の解除を事例で検討(3)
(3)
─ 178 ─
第5回
双 務 契 約 の 解 除 賃貸借の解除を事例で検討(1)
(4)
第6回
双 務 契 約 の 解 除 賃貸借の解除を事例で検討(2)
(5)
第7回
双 務 契 約 の 解 除 賃貸借の解除を事例で検討(3)
(6)
第8回
双 務 契 約 の 解 除 双務契約の解除とその他の問題を検討。
(7)
第9回
相殺(1)
相殺を事例で検討(1)
第10回 相殺(2)
相殺を事例で検討(2)
第11回 否認権(1)
否認権を事例で検討(1)
第12回 否認権(2)
否認権を事例で検討(2)
第13回 実体法の諸問題
実体法のその他の諸問題を検討。
第14回 判例検討
倒産法に関する重要判例、最近判例を検討。
─ 179 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 知的財産法Ⅰ
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 知的財産法Ⅰ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 知的財産法Ⅰ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 知的財産法Ⅰ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
松葉栄治
授業の概要
主に特許法を中心に、法律の概要、重要な判例、実務的事項などについて学ぶ。講
義形式としては、原則として前半に判例(院生諸君が予め検討していることを前提と
する。
)についての質疑・討論を行い、後半に特許侵害訴訟の実際を学ぶことで、法的
知識に加えて実務的な対応能力を養うスタイルとする。
成績評価の基準と方法
成績評価の割合については、学期末の筆記試験を6割、平常点を4割とする。なお、
平常点については、授業への出席及び発言状況を主として評価を行う。
履修条件
なし。
教科書
① 『知的財産法判例集』大渕哲也ほか著(2005年)有斐閣(ISBN4-641-14349-8)
② 『改訂2版 シミュレーション特許侵害訴訟~平成17年4月施行改正法対応版~』伊
原友己ほか著(2008年)経済産業調査会(ISBN4-8065-2731-9)
参考文献・資料等
特許法になじみのない場合には、『知っておきたい特許法〔17訂版〕』(工業所有権法
研究グループ編・平成21年刊・朝陽会)のような入門書を読んでおくとよい。
Ⅱ.授業計画
授業
第1回
テーマ
授業の内容等(上段は教科書①についての、下段は教科書②についての範囲を示す)
知的財産法の概観 参考文献、授業の進め方等についての説明。特許法全体の構造の概観と基本的用語
の解説。
第1章及び第2章(5 ~ 19頁)。
第2回
特許要件1
発明の定義(欧文字単一電報隠語作成方法事件、電柱広告方法事件、資金別貸借対
照表事件、錦鯉飼育法事件、原子力エネルギー発生装置事件、黄桃の育種増殖法事件)
。
第3章の前半(20 ~ 53頁)。
第3回
特許要件2
産業上の利用可能性(外科手術を再生可能に光学的に表示するための方法及び装置
事件)
。新規性・進歩性(第2次箱尺事件、光学活性置換ベンジルアルコール事件、第
3級環式アミン事件、気体レーザ放電装置事件)。公序良俗(紙幣事件)。
第3章の後半(53 ~ 91頁)。
第4回
発明者の権利と職 発明者の認定(穀物の処理方法とその装置事件、細粒核事件)。特許を受ける権利と
務発明
冒認出願(粉末定量供給装置事件、生ゴミ処理装置事件、ブラジャー事件)。職務発明
制度と補償金請求訴訟(石灰窒素の製造炉事件、オリンパス事件、青色発光ダイオー
ド事件)
。
第4章の前半(92 ~ 129頁)。
─ 180 ─
第5回
特許出願手続
審査制度の概要と出願公開制度(半サイズ映画フィルム録音装置事件、自動車設置
具事件)
。明細書の記載要件(偏光フィルムの製造法事件)。
第6回
審判と審決取消訴 審判(蛇口接続金具意匠事件、フェノチアジン誘導体製法事件、あられ菓子の製造
訟
方法事件、耕耘機に連結するトレーラーの駆動装置事件、クロム酸鉛顔料およびその
製法事件)
。審決取消訴訟(メリヤス編機事件、大径角形鋼管事件、窒化ガリウム系化
合物半導体発光素子事件、高速旋回式バレル研磨法事件)。
第7回
特許権の効力
第4章の後半(129 ~ 184頁)。
第5章(185 ~ 203頁)。
特許権の効力(生理活性物質測定法事件)。使い捨て製品と消尽(プリンターインク
タンク事件)
。特許権の効力の制限(膵臓疾患治療剤事件)。
第6章(204 ~ 242頁)。
第8回
発明の技術的範囲 発明の要旨認定とクレーム解釈(炭車トロ等脱線防止装置事件、液体燃料燃焼装置
1
事件、リパーゼ事件、クリップ事件)。機能的クレームなど(磁気媒体リーダー事件、
光ディスク用ポリカーボネート成形材料事件、電着画像の形成方法事件)。
第9回
発明の技術的範囲 均等論の5要件(ボールスプライン事件、負荷装置システム事件、生海苔の異物分離
2
除去装置事件、ペン型注射器事件、徐放性ジクロフェナクナトリウム製剤事件)。間接
侵害(一眼レフカメラ事件、プリント基板用治具クリップ事件、製パン器事件、一太
郎事件)
。
第7章の前半(243 ~ 269頁)。
第7章の後半(270 ~ 294頁)。
第10回 抗弁事由
権利濫用の抗弁と権利行使の制限(キルビー事件、ナイフの加工装置事件)。先使用
(ウォーキングビーム式加熱炉事件、地球儀型トランジスターラジオ意匠事件)。包袋
禁反言(繊維分離装置事件、連続壁体の造成工法事件)。
第8章~第12章(295 ~ 328頁)。
第11回 差止と損害賠償
差止(生理活性物質測定法事件)。損害賠償(蓄熱材の製造方法事件、スロットマシ
ン事件、ニブリング金型機構事件、負荷装置システム事件、悪路脱出具事件)。
第13章~第15章(329 ~ 352頁)。
第12回 実施権、渉外紛争 実施権(隧道管押抜工法事件、ヘアーブラシ意匠事件、カム装置事件、食品包装容
器事件、生体高分子構造探索方法事件、掘削装置事件(29頁))。国際裁判管轄(サン
ゴ化石粉末事件(379頁))。侵害事件の準拠法(カードリーダー事件)。職務発明の準
拠法(日立製作所事件)。並行輸入(BBS事件)。
第16章及び第17章(353 ~ 389頁)。
第13回 商標法1
商標法の概要。登録要件(カンショウ乳酸Ⅰ事件、ワイキキ事件、ジョージア事件、
ウイスキー瓶事件、コカコーラ瓶事件、ドゥーセラム事件、レナード・カムホート事件、
月の友事件、レールデュタン事件)。商標・商品の類似(氷山印事件、SEIKO EYE事件、
小僧寿し事件、
橘正宗事件)。商標権侵害(巨峰事件、テレビまんが事件、パチスロ機事件、
山形屋海苔店事件、小僧寿し事件、ゼルダ事件、Nintendo事件、マグアンプK事件)
。
第14回 商 標 法2、 実 用 新 商標法と権利濫用(ポパイ事件)。侵害に対する救済(カナディアンメープルシロッ
案法、意匠法
プⅠ事件、小僧寿し事件)。不使用取消(DALE CARNEGIE事件、シェ・トワ事件)
。
並行輸入(フレッドペリー事件(392頁))。実用新案権制度の特徴(カット事件(135頁)
、
照明装置付歯鏡事件、長押事件)。意匠の成立(ターンテーブル事件、カップヌードル
事件)
。登録要件(可撓伸縮ホース事件)。意匠の類似(自走式クレーン事件)。意匠権
侵害(学習机事件)。
─ 181 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 知的財産法Ⅱ
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 知的財産法Ⅱ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 知的財産法Ⅱ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 知的財産法Ⅱ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
出井直樹
授業の概要
知的財産法のうち著作権法を主として扱い、その基本的理解を目標とする。講義と
判例・設例研究の併用。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験を基本としつつ、授業への出席・発言状況、レポート、小テスト、
その他課題への対応状況などを加味し多元的に行う。
(期末試験7割、平常点3割)
履修条件
履修に際しては、民法の財産法の単位を取得していることを条件とする。
教科書
中山信弘著『著作権法』(有斐閣、2007年)
中山信弘(ほか)編『著作権判例百選[第4版]』(有斐閣、2009年)
参考文献・資料等
その他随時配布。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
総論
授業の進め方、講座で取り扱う範囲の確認。知的財産権全体の鳥瞰図、知的財産権
の中での著作権の位置づけ。著作権法全体の概観。
第2回
著作物1
著作権法で保護される著作物の種類。著作物として保護されるための要件。著作物
性の議論の総論的部分を取り扱う。事例としては、思想感情の表現と言えるかどうか
が問題となる事例、表現の創作性が問題となる事例(特に背後にあるアイディアと表
現の関係で創作性が問題となる事例)等をとりあげる。
第3回
著作物2
著作物性の議論の各論:美術工芸品と応用美術の著作物性と創作性の要件。書、書
体の著作物性。事例としては、応用美術の著作物性が問題となった事例、デザイン書
体の著作物性が問題となった事例等をとりあげる。
第4回
著作物3
著作物性の議論の各論:建築、図形、映画、写真の著作物の著作物性。コンピューター
プログラムの問題、プログラム著作物の著作物性。事例としては、図形又は写真の著
作物の著作物性が問題となった事例、コンピュータープログラムの著作物性が問題と
なった事例、プログラム著作物の創作性が問題となった事例等をとりあげる。
─ 182 ─
第5回
著作物4
著作物性の議論の各論:キャラクターの著作権法での保護。二次的著作物。編集著
作物及びデータベース著作物。権利の目的とならない著作物。わが国の著作物保護の
要件(国際的側面)。事例としては、キャラクターの保護が問題となった事例、編集著
作物・データベースの創作性が問題となった事例をとりあげる。
編集著作物の侵害事例に関する演習を行う。
第6回
著作者1
著作者決定の基準の一般論。事例としては、誰が創作的関与をしたかが問題となる
事例等をとりあげる。
第7回
著作者2
共同著作。法人著作。映画の著作物の特殊性。事例としては、創作行為の共同性が
問題となった事例、法人著作における職務性が問題となった事例等をとりあげる。
第8回
著作物についての 著作者人格権。著作権と著作者人格権の関係。事例としては、同一性保持権をめぐ
権利1
る事例等をとりあげる。
第9回
著作物についての 著作権の概観。複製権侵害の要件および判断基準。事例としては、実質的同一性、
権利2
依拠性が問題となった事例、映画の著作物の頒布権が問題となった事例をとりあげる。
第10回 著作物についての 翻案権。二次的著作物の権利関係。事例としては、翻案の限界が問題となった事例、
権利3
二次的著作物の原著作者の権利がどこまで及ぶかが問題となった事例等をとりあげ
る。
第11回 著作物についての 私的複製、
引用等著作権の制限。ライセンス、出版権等著作物の利用全般。著作隣接権。
権利4
事例としては、適法引用の限界が問題となった事例等をとりあげる。
第12回 著作権侵害訴訟
著作権侵害訴訟の諸問題。みなし侵害の問題。損害賠償の問題。特に損害推定等の
規定の構造を理解する。事例としては、損害推定規定の適用が問題となった事例をと
りあげる。
第13回 その他著作権
パブリシティー権。パブリシティー権が問題となった事例をとりあげる。
問題演習(著作物性、著作者、権利侵害の総合問題)を行う。
第14回 その他著作権
権利侵害総合問題。
─ 183 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 経済法
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 経済法
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 経済法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 経済法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
米山 一弥(よねやま かずやす)
授業の概要
独占禁止法は、時々刻々変化する市場経済を対象とするダイナミズムに富んだ法で
ある。法そのものも、法の運用も、必然的に日々変遷を遂げざるをえない。しかし、
独占禁止法制の底流にある規制理念は、案外こうした変化の影響を受けていないもの
である。
独占禁止法学習のポイントは、この独占禁止法の規制理念に、いかに良く慣れ親しむ
かにある。そのため、本講座では豊富な事例分析を講義の中心に据えることとした。
また、具体的な事案処理の中から発した問題意識から、帰納的に条文・判例・審決例
等の解釈を整理することも試みる。
なお、独占禁止法のエンフォースメント(執行・実現)については独立した講義テーマと
しては取り上げていない。実務において法のエンフォースメントの効果を常に意識す
ることは必須であり、法のエンフォースメントについては講義各回において繰り返し
触れることになるからである。
講義で扱った素材をベースに自らの理解を答案化する復習中心のアプローチを歓迎す
る。
成績評価の基準と方法
成績評価の割合については、学期末の筆記試験を6割、平常点を4割とする。
なお、平常点については、レポート・課題への対応状況、授業における出席・発言状
況等、を考慮して総合的に評価を行う。
履修条件
履修条件は特に設けない。
教科書
川濱昇・瀬領真悟・泉水文雄・和久井理子著
『ベーシック経済法―独占禁止法入門[第2版]』(有斐閣、2006年)
金井貴嗣・川濱昇・泉水文雄編 河谷清文・武田邦宣・中川寛子・宮井雅明・和久井理
子著
『ケースブック独占禁止法[第2版]』(弘文堂、2010年)
参考文献・資料等
別冊ジュリスト『独禁法審決・判例百選[第6版]』(有斐閣、2002年)
Ⅱ.授業計画
授業
第1回
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
序論
講義の初回に、モデルケースをいくつか示し、独占禁止法による法規制の骨格を示す。
-独占禁止法の基本 その上で、独占禁止法の体系を俯瞰し、基本理念について概説する。
理念・体系講義計画・勉強の方法についても言及する。
─ 184 ─
第2 ~ カルテル
4回
-不当な取引制限-事業者団体の活動
規制-
独占禁止法違反行為の中でも悪性の高い行為類型とされるカルテルを取り上げる。
具体的事案の処理を時系列に沿って解説し、実体法上の問題のみならず、立証や法執
行手続上の問題も並行して考察してもらう。カルテル規制の厳格化の国際潮流、課徴
金減免制度についても説明を加える予定である。
第5・6 独占
回
-私的独占-独占的状態-
経済力の集中と独占が生み出す問題点について理解を深めてもらう。具体的事例の
紹介を通じて、まず独占の弊害について解説する。さらに、独占禁止法によって規制
しなければならない私的独占とは何か、正常な経済活動の結果生じた独占との峻別を
いかにすべきかについても言及できればと考えている。
第7回
企業結合規制の独占禁止法の中での位置づけをまず説明する。その上で、「企業結合
審査に関する独占禁止法の運用指針」についても言及しながら、具体的事案を素材に、
問題点を検討する。
企業結合
-一般集中-市場集中-
第8 ~ 不公正な取引方法 多様な類型をもつ不公正な取引方法について、具体的事例の紹介を通じて、各類型
12回
になじんでもらうことから始める。不公正な取引方法は、欧米の反競争法規制と異な
る日本法固有の規制類型であり、その体系的位置づけについては諸説がある。この点
についてもわかりやすく整理する。
第13回 適用除外・国際取 主として、知的財産権行使と独占禁止法の関係、域外適用と国際事件への対応につ
引
いて、事例を示しながら解説する。
第14回 補論
-法改正・その他-
本講座の締めくくりとして、独占禁止法の底流にある規制理念を再確認する。その
上で、その規制理念が今までどのような形で法令に具現化されてきたか、そして実務
での試行錯誤の結果、今後どのように変えられようとしているのかについて解説する。
─ 185 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 企業犯罪論
生)
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 企業犯罪論
学生)
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2009入学生) 企業犯罪論
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 企業犯罪論
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
麻生利勝
授業の概要
企業活動を自由に放置すれば、触法乃至違法行為に走る企業が出てくる。その活動
を規制すれれば自由な競争を阻害し、充実した活動が出来ず飛躍的発展は期待できな
くなる。この現象は個人生活にも見られるが、個人は倫理観や自己抑制という自浄作
用能力の有無や程度の差により異なるものの、触法乃至違法行為の抑制が見られる。
企業を個人の集団としての組織体と理解すれば、企業組織体の構成員が適切な企業活
動を行う法的枠組みの構築と法的支援が企業活動の正常性を担保することになる。こ
の視点に立脚した企業組織体の法的危険管理論を基礎に、企業犯罪論を考える。授業
は、具体的事例を参考に、会社法を中心とした企業関連法をベースに実体法や手続法
等を含めた企業活動脳の法的枠組みと支援システムを総合的法体系として分析し評価
を行う。法的紛争を解決するのに必要な総合的かつ実践的能力の涵養に有益であるの
で、多くの院生が参加することを希望する。
成績評価の基準と方法
小テスト成績並びにレポート作成の評価(50点)、授業中の発言や意見評価(40点)
、
これに出席評価(10点)を加算する。期末試験は実施しない。
履修条件
特に定めない。ただし、受講者は、自主的に教科書を学習し、課題にチャレンジし
なければならない。
教科書
麻生利勝著『企業犯罪抑止の法理』(成文堂・1999年) 参考文献・資料等
川崎友巳著『企業の刑事責任』(成文堂・2004年)
神山敏雄著『日本の経済犯罪[新版]』(日本評論社・2001年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
オリエンテーション 企業を組織体と把握し、その構造的特徴と構成員の意識構造の実態を理解し、企業
が直面する企業犯罪を如何に予防し合目的に解決するか、そのシステムと効果を討議
する。
第2回
企業活動と法的危 企業活動の目的は、企業の存続と発展にあることを討議する。その討議過程において、
険管理
法的危険管理論の概要を理解する。その中核は、紛争が顕在化した時点では既に法的
勝敗がついているとの認識を前提に、当該企業が抱える紛争の潜在的要因の抽出とそ
の顕在化抑止並びに顕在化後のリスク軽減対策にあることを明らかにする。
─ 186 ─
第3回
企業活動と組織的 企業犯罪は社会構造モデルの特徴的価値観と組織循環の原理に相応して惹起されるこ
特徴
と、同時にその特徴と循環原理に支えられて企業活動が維持されていることを理解し、
その実態に対応した企業犯罪の抑止論を考える。
第4回
企業犯罪の成立要 企業組織体並びに組織体の構成員に対する刑事責任に関する理論的検討を行う。
件と可罰性
第5回
第6回
第7回
第8回
第9回
企業犯罪の類型Ⅰ 過去の企業犯罪を刑法違反中心に分類し、その特徴と抑止できなかった要因を考究
(刑法犯)
する。
類型Ⅰに係わる企 この類型に該当する企業犯罪の要因を整理し、その抑止プログラムを検討する。
業犯罪の抑止プロ
グラム
企業犯罪の類型Ⅱ 過去の企業犯罪を経済犯罪中心に分類し、その特徴と抑止できなかった要因を考究
(経済規制法犯) する。
類型Ⅱに関わる企 この類型に該当する企業犯罪の要因を整理し、その抑止プログラムを検討する。
業犯罪の抑止プロ
グラム
企業犯罪の類型Ⅲ 過去の企業犯罪を環境法違反中心に分類し、その特徴と抑止できなかった要因を考
(環境法犯)
究する
第10回 類型Ⅲに係わる企 この類型に該当する企業犯罪の要因を整理し、企業内の抑止プログラムを検討する。
業犯罪の抑止プロ
グラム(そのⅠ)
第11回 類型Ⅲに係わる企 この類型に該当する企業犯罪の要因を整理し、社会的・国際的な抑止プログラムを
業犯罪の抑止プロ 検討する。
グラム(その2)
第12回 企業犯罪と内部告 企業犯罪は内部告発により顕在化する事例が少なくないが、内部告発は必ずしも容
発
易ではない。内部告発と企業のとの不本意な関係を考究する。
第13回 企業活動と企業関 現行法の企業活動の法的枠組みと法的支援システムを考える。企業の社会的機能を
連法による規制体 行政・国民・政治との関連で考究する。
系
第14回 企業犯罪と民事責 企業犯罪による損害の負担並びに填補に関する法的システムの検討を行う。
任
─ 187 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 国際関係法(公法系)
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 国際関係法(公法系)
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 国際関係法(公法系)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 国際関係法(公法系)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
伊藤哲朗
授業の概要
今日、国家間の関係を規律する国際法において国際組織、個人も新たな法主体とし
て登場しており、経済のグローバル化、国際交流の緊密化により、国家のみならず個人、
企業への国際法の関わりも増える傾向にあり、 国内裁判における国際法への言及も珍
しくなくなっている。国際法の基礎知識を身につけ、これを法実務に応用する能力を
得ることは法曹としても重要である。この授業は国際法の基礎的理論と国際関係にお
ける適用を学ぶことを目的とする。原則として講義形式とするが、活発な質疑、 討論
を期待する。受講者の参加する判例演習も行いたい。毎回、予習をした上で講義に臨
んでいただきたい。
成績評価の基準と方法
期末筆記試験を7割,平常点を3割として評価する。
平常点については、授業への出席状況、授業、判例報告等における発言によって評
価する。
履修条件
特になし。
教科書
小寺彰、岩沢雄司、森田章夫編『講義国際法』(有斐閣、2004年)
参考文献・資料等
山本草二、古川照美、松井芳郎編『国際法判例百選』(有斐閣、2001年)
松井芳郎(ほか)編『ベーシック条約集』(東信堂)
山本草二著『国際法[新版]』(有斐閣、1994年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
国際法の概念と
国際法の法源
国際法の歴史、近代及び現代国際法の特質、基本原則および主として条約、慣習国際
法から成る国際法の法源について概説する。(教科書1、 2章)
第2回
国際法と国内法の 国際法を諸国が適用する際、国際法と国内法の効力関係が重要になる。全体的法秩序
関係
の中で国際法体系と国内法体系の関係をどう捉えるか、国際法の国内法秩序への受け
入れ方法、
国内レベル,国際レベルにおける両者の効力関係について述べる。(4章)
第3回
条約法
現代国際法において特に重要な法源である条約について、その種類、締結手続、効力、
留保制度、無効原因、解釈、終了と停止等の基本原則を学習する。(3章)
─ 188 ─
第4回
国際法の主体:
国家
並立状態にある主権国家を基本的構成要素とする国際法において、国家は依然として
最も重要な法主体である。国家の成立と国家承認制度、政府承認、国家領域の変動に
伴う国家承継、国際法の生成,運用に関わる国家機関としての外交機関と外交特権免
除制度について概観する。(5章)
第5回
国家主権と国家
管轄権
国家がその主権を行使できるのは領域内を基本とするが、例外も認められる。国家主
権の属性、法の制定・適用・執行等に関わる管轄権の類型と適用基準、外国の管轄権
との調整、他国家の裁判権からの免除(主権免除)などについて学習する。(6章)
第6回
国家責任法
国際法の有効性確保のためには、国内法と同様、法違反に対する制裁が必要であり、
国家責任制度がこれにあたる。国際法における責任制度の特徴、国際違法行為の構成
要件、違法性阻却事由、外交的保護制度、賠償等について説明する。(8章)
第7回
国際組織法
現代国際法の一つの特色は、国際社会の緊密化にともないそれが組織化され、結果と
して多くの国際組織が生まれ,第二の国際法主体となったことである。国際組織の一
般的特色、国家との違い、最重要な国際組織である国連、国際組織の活動等について、
概説する。
(7章)
第8回
国際法における
国際法は本来、個人に対しては国家を通じてのみ規律していたが、現在は、個人が限
個人:国際人権法 定的に国際法から直接規律を受ける主体となっている。国際法における個人と国籍、
と国際刑事法
外国人の地位、国際的人権保障と難民、国際犯罪と国際刑事裁判所等について学習する。
(12、 13章)
第9回
国家領域と国際化 国家が排他的管轄権をもつ領域のうち領土と領空および国家の管轄権の及ばない国際
地域:
化地域のうち公海以外のもの(宇宙、南極等)を対象に、領域主権、領域権原、日本
領土、領空、宇宙 の領土問題、国際運河、 河川、 南極等について概説する。(9、 11章)
第10回 海洋法
内水、領海、接続水域、国際海峡、群島水域、排他的経済水域、大陸棚、深海底、公
海と複雑に分割された現在の海洋制度は、航行と海洋資源の二大用途をめぐる国家間
の利害対立を経て形成された。これら制度の概念、資源の利用と保存、 境界確定紛争
等について解説する。(10章)
第11回 国際経済法/
国際環境法
国際経済活動の促進、 特に自由な国際貿易と投資の実現のための国際法は戦後、ガット、
WTO法として発展した。地球環境問題の悪化にともない国際協力により環境保全を図
る国際法が1970年代以降発達した。この2分野における国際法の原則、規則、紛争処
理の制度等について解説する。(14、 15章)
第12回 国際紛争の平和的 伝統的国際法では国家間の紛争は最終的には、武力による解決が容認されていたが、
解決
現代国際法では戦争の違法化と平和的解決の義務化がなされた。平和的解決の諸手段、
国連の役割、仲裁裁判と司法裁判(国際司法裁判所)をとりあげる。(16章)
第13回 国際紛争の強行的 武力行使の禁止と平和的解決の義務は国連による集団安全保障によって担保されるべ
解決(国際平和と きであるが、憲章上の集団安全保保障制度は実施されていない。経済制裁、武力行使
安全の維持)
禁止原則と自衛権、集団安全保障制度の内容、平和維持活動(PKO、多国籍軍、国際
法違反の武力行使、人道的介入等について説明する。(17章)
第14回 総括と判例研究
これまで扱った諸点のうち、 特に重要な点を取りまとめるとともに、二ないし三の国
際裁判の重要判例をとりあげ判例研究を行う。できれば、受講者による判例報告と討
論を行いたい。
─ 189 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 国際関係法(私法系)
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 国際関係法(私法系)
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 国際関係法(私法系)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 国際関係法(私法系)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
笠原俊宏
授業の概要
国際私法の総論および各論に関する基礎知識を体系的に習得した上で、それを実践
的に活用できる学力が習得されるよう、基礎理論および争点について講義するととも
に、レポートの提出・添削および討論を頻繁に行う。
成績評価の基準と方法
期末筆記試験の成績を基本としつつ、レポート、その他課題への対応状況等の平常
点を加味し、総合的に行う(筆記試験成績80%、平常点20%)。
履修条件
なし
教科書
松岡博編著『国際関係私法入門[第2版]』(有斐閣、2009年)
参考文献・資料等
『国際私法の争点[新版]』(有斐閣、1996年)
『国際私法判例百選[新法対応補訂版]』(有斐閣、2007年)
国際法学会編『国際関係法辞典[第2版]』(三省堂、2005年)
笠原俊宏編『国際私法立法総覧』(冨山房、1989年)
Ⅱ.授業計画
授業
第1回
テーマ
国際私法総説
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
国際私法の目的、特色および法源について講ずるとともに、密接関連性の原則、弱
者保護の思想等、今日の国際私法における一般的傾向について、アメリカ国際私法の
影響をも明らかにしつつ、わが国際私法における重要課題に論及する。また、授業計
画およびその進め方について説明する。
第2回
国 際 私 法 の 構 造 抵触規則の指定部分と連結部分との区分について説明し、前者に関する問題として、
(1)
とくに国際私法の次元における法律関係性質決定の重要性について明らかにした上で、
現代における国際私法改革の動向がそれに及ぼしたと見られる多面的な影響に論及す
る。
第3回
国 際 私 法 の 構 造 抵触規則の連結部分の要となる連結概念について、就中、法律概念である国籍およ
(2)
び住所の長所・短所、事実概念である常居所の台頭の背景を中心として説明する。さ
らに、今日における利益考量の変化に従い、連結規則の形態がいかに変容しようとし
ているかについて言及する。
第4回
準拠法の指定
抵触規則によって指定された外国法が地域的または人的に不統一法国法である場合、
および、準拠外国法上の国際私法が日本法または第三国法を指定する場合の準拠法の
決定(反致)について論及する。とくに後者については、その実務上の重要性に鑑み、
十分な理解が得られるように努める。
─ 190 ─
第5回
準拠法の適用
準拠外国法の適用の結果によってもたらされる諸問題、すなわち、準拠外国法の内
容の不明、わが国の公序に反することになる外国法の適用の排除、当面の問題解決の
ための前提となる先決問題の準拠法の決定、関連するいくつかの適用法の調整問題等
に関する問題について論ずる。
第6回
婚姻
婚姻の実質的成立要件および方式の準拠法に関連して、配分的連結の意義、「場所は
行為を支配する」の原則、および、日本人条項について論ずる。また、婚姻の付随的
効果である身分的効果の準拠法の決定に見られる段階的連結の規則、および、夫婦財
産制の準拠法の決定に見られる制限的当事者自治について講ずる。
第7回
離婚
離婚の準拠法の決定とその適用範囲に関し、身分的事項および財産的事項に亘って
講ずる。また、判決離婚主義を採用する準拠外国法の下における調停離婚や審判離婚
等の離婚方法の可否、および、日本人条項に従う協議離婚の当否に関する諸問題に論
及する。
第8回
親子関係
嫡出親子関係、非嫡出親子関係、認知、準正、養子縁組等、親子関係の成立の準拠法、
および、親子間の法律関係の準拠法について講ずる。とくに弱者としての未成年者た
る子の保護のため、抵触規則がいかに工夫され、変容されるに至っているかというこ
とに重点をおいて論及する。
第9回
扶養
弱者保護の思想の下における扶養権利者の保護のために採用されている抵触規則が、
いかなる点において扶養権利者の保護に適っているかについて、『扶養義務の準拠法に
関する法律』を解説するとともに、それが倣ったハーグ国際私法条約への言及を通し
て明らかにする。
第10回 後見
平成元年における法例の改正が及ばなかった後見の準拠法の決定および解釈におい
て、いかに弱者である被後見人の保護が図られようとしているかについて、とくに属
地的後見の必要性の観点から論及する。また、平成11年及び平成18年における改正に
ついても解説する。
第11回 相続・遺言
相続の準拠法の適用範囲について、「個別準拠法は総括準拠法を破る」の法諺との関
連において説明し、さらに、相続権の先決問題の準拠法の決定、また、当事者自治を
導入したハーグ国際私法条約にも言及する。遺言については、「遺言の方式の準拠法関
する法律」を中心として解説する。
第12回 物権
物権の準拠法における同則主義と異則主義について説明し、前者の場合における特
殊問題として、移動中の物や輸送手段に対する物権の準拠法の決定について論ずる。
また、近時、担保物権の準拠法の決定を中心として論議が盛り上がっている当事者自
治の導入についても論及する。
第13回 契約
当事者自治の原則の意義を説明するとともに、その制限論について詳述する。とくに、
「法の適用に関する通則法」における労働者保護や消費者保護等の弱者保護を図るため
に導入されている立場については、ハーグ国際私法条約やEC条約等をも参照して、と
くに強行法規の特別連結理論を中心として論及する。
第14回 不法行為
不法行為の準拠法における行為地法主義と法廷地法主義の対立について解説すると
ともに、今日、被害者保護の観点から結果発生地法主義が導入されながら、行為地の
決定が弾力化していること、および、比較法的には、被害者による準拠法選択を許容
する傾向が見られること等について論ずる。
─ 191 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 国際金融法
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 国際金融法
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 国際金融法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 国際金融法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
洞雞敏夫
授業の概要
国際金融取引に関する法的枠組(ローン契約、保証契約、担保契約等)を講義及び
英文契約書例によりまず理解し、国際金融の応用形態としてプロジェクトファイナン
スを主たる題材に取り上げ、国際金融法に関する理解を深める。
成績評価の基準と方法
成績評価の割合については、学期末の筆記試験を7 割、平常点を3 割とする。なお、
平常点については、レポートの提出状況・内容、小テストの内容、授業への出席・発
言状況を主として評価を行う。
履修条件
履修条件はない。
教科書
特に用いない。レジュメを配布。
参考文献・資料等
加賀隆一『プロジェクトファイナンスの実務』(きんざい、2007年)
エドワード・イェスコム『プロジェクトファイナンスの理論と実務』
(きんざい、2006年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
はじめに
国際金融取引の概説、国際金融取引と各種リスク(信用リスク、事業リスク、カン
トリーリスク、ストラクチャーリスク等)、コーポレートファイナンス(企業金融)と
プロジェクトファイナンス(事業金融)等
【課題】国際金融をめぐるリスクにはどのようなものがあるか。
第2回
プロジェクトファ プロジェクトファイナンスの法的・経済的意義、リスク分担の基本的視座、各プレー
イナンス(1)
ヤーの役割の説明
【課題】コーポレートファイナンスとプロジェクトファイナンスの比較
第3回
プロジェクトファ スポンサーリスク、マーケットリスク、完工リスク、操業リスク、キャッシュフロー
イナンス(2)
リスク、カントリーリスク等
【課題】プロジェクトファイナンスをめぐるリスクにはどのようなものがあるか。これ
らはどのような法的仕組みにより軽減されているか。
第4回
国際ローン契約の 英文ローン契約のサンプルを用いての検討。定義規定、貸出規定、金利・手数料規定、
基本構造(1)
返済規定等
【課題】英文契約を実際に読むことを通じて、各条項の意義や契約技術を学ぶ。定義規
定の用いられ方。コミットメント・フィーの法的性格等。
─ 192 ─
第5回
国際ローン契約の 同上。Conditions Precedent(貸出前提条件)、Representation And Warranties(表
基本構造(2)
明・保証)
、Covenants(誓約)、Events of Default(期限の利益喪失事由)等
【課題】返済の確保するための契約上の手法を学ぶ。
第6回
国際ローン契約の 同上。Assignment(債権譲渡)/Participation(パーティシペーション)、準拠法、
基本構造(3)
裁判管轄、仲裁、Syndicated Loan(シンジケート・ローン)
【課題】債権者の変動。国際ローン契約上の紛争解決のあり方等
第7回
国際金融と担保
担保の機能(防衛的機能、債権充当機能、担保対象使用機能)、将来のキャッシュフロー
の担保化、契約関係の担保化、比較担保法
【課題】典型的な担保のみならず、あらゆる権利関係を担保化するための法的手法を学
ぶ。
第8回
国際金融と保証
Financial Guarantee(金融保証)、Performance Guarantee(履行保証)、Keep Well
(キープウェル)
、Comfort Letter(コンフォートレター)、念書等
【課題】各種保証の意義、法的拘束力の判定方法
第9回
国際金融とECA
ECA(Export Credit Agencies)の意義・役割、貿易保険制度、貿易保険契約(特約)
の案文の検討
【課題】ポリティカルリスクと貿易保険
第10回 事例研究I
某発展途上国における発電プロジェクトを取り上げ、ファイナンス・ストラクチャー
を分析する。
【課題】中央・地方政府リスク、民営化リスク、契約相互関係の分析、利益相反リスク
等
第11回 事例研究Ⅱ
事例研究工の発展事例の検討(後年のプロジェクト拡張と新銀行の参加)
【課題】ストラクチャードファイナンスにおけるストラクチャー構築方法を学ぶ。
第12回 イスラム金融
イスラム金融の背景、取引類型等
【課題】イスラム金融における「利息」禁止、プロジェクトファイナンスにおけるイス
ラム金融の利用
第13回 排出権取引
国際的な排出権取引、国内の排出権取引
【課題】京都議定書における排出権取引、排出権プロジェクト、日本国内における排出
権制度
第14回 デリバティブ取引 デリバティブの意義、スワップ、オプション、資産証券化・流動化の意義、ストラ
と資産証券化・流 クチャー
動化
【課題】基本的なデリバティブ取引の構造、資産証券化・流動化取引の主要な法律上の
問題点を検討する。
─ 193 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 国際民事法演習
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 国際民事法
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 国際民事法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 国際民事法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
笠原俊宏
授業の概要
国際民事法紛争の解決のあり方について、援用されるべき法源に従い、基礎知識を
体系的に習得した上で、それを実践的に活用できる学力が習得されるよう、基礎理論
および争点について講義するとともに、レポートの提出・添削及び討論を行う。
成績評価の基準と方法
期末筆記試験の成績を基本としつつ、レポート、その他課題への対応状況等の平常
点を加味し総合的に行なう(筆記試験成績80%、平常点20%)。
履修条件
なし
教科書
松岡博編著『国際関係私法入門[第2版]』(有斐閣、2009年)
参考文献・資料等
『国際私法の争点[新版]』(有斐閣、1996年)
『国際私法判例百選[新法対応補訂版]』(有斐閣、2007年)
国際法学会編『国際関係法辞典[第2版]』(三省堂、2005年)
小林秀之著『国際取引紛争[第3版]』(弘文堂、2003年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
国際民事紛争総説 国際民事法という名称は、渉外的要素を有する民事的法律関係を規律の対象とする
法規を総称するものである。国際私法、国際取引法、国際民事訴訟法等を中心として
それの内容は形式的にも多岐に亘り、極めて広汎である。本講では、多様な問題及び
解決方法について、最近の裁判例及び学説を通じて理解できるように授業を進める。
第2回
国際的裁判管轄権 国際的財産関係事件の国際的裁判管轄について、いくつかの航空機事故訴訟判例を
①
中心として概観した上で、そのあり方について検討する。製造物責任訴訟、傭船契約・
労働契約訴訟等にも論及する。
第3回
国際的裁判管轄権 国際家事事件の国際的裁判管轄について、主要な離婚事件を中心として、新旧の学
②
説及び判例を概観し、さらに、親権者指定、認知、養子縁組に関する諸判例を検討する。
併せて、国際人事事件にも論及する。
第4回
国際的裁判管轄権 合意管轄および応訴管轄について、いくつかの判例を検討し、その争点を明らかに
③
する。内国及び外国における法廷地漁りの背景を踏まえて、国際民事訴訟における管
轄の意義を総括する。
─ 194 ─
第5回
法源①
いわゆる統一私法について、国際海上物品運送契約や有体動産の国際的売買契約等、
いくつかの具体的な例を通じて、それを概観し、現行実定法を整理する。国際私法と
国際取引法との交錯の実態を明らにする。
第6回
法源②
いわゆる渉外実質法ないし直接的適用の規定について、現行実定法を概観し、近時
におけるその立法動向の背景や意義を明らかにする。国際私法と国際取引法との交錯
について続けて論じる。
第7回
法源③
抵触法的処理、すなわち、国際私法によっていずれかの国の国内実質法を準拠法と
して選定し、それを適用するという方法に拠った国際民事紛争の解決方法の国際民事
法における位置づけを明らかにする。
第8回
法源④
国際民事法の法源となる条約について、ハーグ国際私法条約や国連条約等を中心と
して、その内容の多様性を明らかにし、わが国による批准の情況・動向に論及すると
ともに、条約に基づく国内立法についても概説する。
第9回
実体と手続
当面の法律関係が実体か手続かの性質決定の判断における基準について、いくつか
の事例を取り上げて具体的に検討し、その判断の如何が適用されるべき法源に与える
影響に言及する。
第10回 外国判決の承認① 民事訴訟法118条が適用される外国確定判決の承認の要件をめぐる諸問題について、
要件ごとに判例を概観・検討することをもって明確にする。とくに間接的管轄権及び
公序を中心に検討する。
第11回 外国判決の承認② 非訟事件裁判の承認のほか、裁判外における身分形成の効力等に関わる問題につい
て考える。外国仲裁判断の承認・執行に関する判例・学説にも論及する。また、既得
権理論の応用を検討する。
第12回 国際的訴訟競合
国際的訴訟競合の場合の諸問題の解決のあり方について、内外判決が抵触する場合
等を想定した上で、とくに離婚請求訴訟の競合的係属の場合を中心として、学説・判
例を検討する。
第13回 国際破産
国際破産のケースについて、多くの異なる事例を想定し、その国際的効力、外国人
の地位、準拠法等について、最近の諸国立法をも参照しつつ、国際主義の立場から総
合的に検討する。
第14回 国籍・戸籍
日本国籍の取得に関する基礎知識を習得するとともに、とくに、出生による日本国
籍の取得をめぐる最近の判例および立法の変遷を概観することにより、国籍法上の問
題点を検討する。また、国籍変動に伴う戸籍事務についても言及する。
─ 195 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 アジア法Ⅰ
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 アジア法Ⅰ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) アジア法(中国)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) アジア法(中国)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
崔光日
授業の概要
本授業は、中国の憲法、民法と司法制度を中心に行います。中国法を法律の条文だ
けではなく、歴史と文化、そして社会の変化を理解しながら勉強し、中国法の全体像
と特徴を理解することを目的とします。
成績評価の基準と方法
試験成績(70%)と授業への出席、討論への参加などの平常点(30点)により総合
評価します。
履修条件
無
教科書
木間正道(ほか)著『現代中国法入門[第5版]』(有斐閣、2009年)
参考文献・資料等
最初の授業のとき紹介します
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
現代中国法の前史 固有法と現代法、近代法史、根拠地法史
国民党(中華民国)の六法全書の廃棄・解放区(共産党)の司法原則の確定
第2回
現代中国法歴史の 新中国の成立と中国型社会主義法の形成およびその変容
概観
創設発展期、混乱・停滞期、大破壊期、改革開放・市場経済過渡期
第3回
憲法(1)
国家構造の基本原理(人民民主主義独裁、社会主義、民主集中制)の理念と現実
国家機構(人民代表大会、政府、法院・検察院など)
第4回
憲法(2)
共産党の地位・役割、一党支配体制・党による幹部(人事)管理体制
法規範の体系(法律、行政法規、行政規則、司法解釈など)
司法解釈の意義・問題点
─ 196 ─
第5回
民法(1)
中国民法の歴史、社会主義中国建国後の民法典編纂の歴史と現状
民法の法源、民法通則・物権法・契約法・不法行為法・民事特別法
民法の基本原則
第6回
民法(2)
物権法制定の経緯・特徴、所有権の分類(国家所有権・集団所有権・私人所有権)
各種所有権平等保護の原則、用益物権の種類と特徴、担保物権の種類
第7回
民法(3)
第8回
民法(4)
一般不法行為と特殊不法行為、民法通則における不法行為、[侵権責任法](不法行為法)
における不法行為、特別法における不法行為
第9回
消費者法
消費者権益保護法、契約法と消費者権益保護法における約款規制、
製造物責任(製品品質法、[侵権責任法]、消費者権益保護法)
「契約3法」
(経済契約法・渉外経済契約法・技術契約法)、統一契約法の制定
契約法の特徴
第10回 家族法
婚姻法の基本原則(婚姻の自由、一夫一婦、男女平等、女性・児童・高齢者[権益]の保護、
計画出産)と現実、家族関係の変容
第11回 労働法
改革開放・市場経済化の推進と労働関係の変容
労働法・労働契約法制定の経緯、労働契約法の特徴、労働関係の現状
第12回 紛争処理システム 裁判制度、検察制度、弁護士制度、裁判外紛争処理システム
裁判制度の概要、裁判の独立原則の意義と現実、裁判の独立を制約する諸要因
第13回 法曹養成制度
中国における政治の法学教育に対する影響、多様化する法学教育の理念と現実
法曹の選抜・養成制度の変遷、統一司法試験制度の理念と現実
第14回 総合演習
事例研究(憲法・民法)
─ 197 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 アジア法Ⅱ
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 アジア法Ⅱ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) アジア法(韓国)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) アジア法(韓国)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
高 翔龍
授業の概要
韓国はどのような法歴史の有する国であり、今日、韓国人はどのような法律制度の
下でどのような法の意識をもって社会生活をしているのか、という具体的なことにつ
いては日本ではあまり知られていない。今後かかるようなことにつき、韓日両国の法
曹にとって互に理解することはもっとも大事なことと思われる。かかるような観点か
ら講義を進めて行く。講義は集中講義で行う(8月14日(土)〜 8月18日(水)予定)
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験(80%)を基本としつつ、授業への出席・発言状況など(20%)を
加味し多元的に行う。
履修条件
日本法の歴史、日本人の法意識、その他、司法制度など韓国法と比較するに適した
日本側の資料を予め準備する。
教科書
高 翔龍『韓国法〔第2版〕』(信山社、2010年)
参考文献・資料等
高 翔龍執筆「韓国法」
『アクセスガイド外国法』
(北村一郎編)東京大学出版会(2004年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等
第1回
韓国法の歴史
【課題】
韓国法と日本法とのかかわりのある歴史的意味
韓・日両国の関連のある法律、特に韓日併合(1910年)以降終戦(1945年)までの
時代を中心にする。
第3回
韓国人の法意識
【課題】
一般人の法意識および法律専門家の法意識
法に対する意識と情緒、遵法精神、権利意識などについて実態調査の資料および司
法年鑑の事件統計の資料に基づいて分析し、日本人の法意識などと比較考察する。
第3回
統治制度
【課題】
現行憲法と統治構造
終戦(1945年)以降今日にいたるまでの統治制度の変遷と現行統治構造(大統領中
心制)即ち、一人独裁体制→軍事独裁体制→民主体制への変遷過程を数回にわたる憲
法改正過程を通して概観する。
第4回
憲法裁判所
【課題】
憲法裁判所の機能
憲法裁判所の構成・組織について概観した後に、憲法裁判所の主な権限である違憲
法律審判権、弾劾訴追権などは、どのように機能しているのかという問題について、
統計および主な判例をあげて考察する。
─ 198 ─
第5回
現行司法制度(Ⅰ)【課題】
裁判制度の概観
韓国司法制度の特徴、各法院(裁判所に該当)の構成と管轄事件、法院の行政など
韓国司法制度の全般にわたって概観する。
〔参考文献〕
許洙「韓国の裁判制度」『比較法学』(早大)30巻1号
第6回
現行司法制度(Ⅱ)【課題】
裁判業務
裁判業務、主に民事裁判、家事裁判、刑事裁判、行政裁判を中心に統計資料(主に
司法年鑑)にもとづいて可能な限り日本の場合と比較考察する。
〔参考文献〕
金洙・韓国民事訴訟法・信山社(1996)
第7回
民法(財産法編) 【課題】
財産法の概観および物権変動論
財産法について概観した後、物権法においてもっとも重要な分野は、いうまでもな
く不動産物権変動の問題であり、韓国の不動産物権変動(民法第186条)は日本法の物
権変動と著しく異った制度をとっている。これに焦点をあわせて比較法的に考察する。
〔参考文献〕高翔龍「物権法」法文社(ソウル)(2001)
第8回
不 動 産 登 記 制 度 【課題】
不動産登記制度の概観不動産登記の沿革的意義(日帝時代の土地調査事業と
(Ⅰ)
朝鮮不動産登記令)および現行不動産登記制度について概観する。
第9回
不 動 産 登 記 制 度 【課題】
不動産登記に関する主な特別法の概観
(Ⅱ)
不動産取引に対する実質的権利関係に一致する登記をなすようにし、不動産取引秩
序を確立する目的で立法された「不動産登記特別措置法」、不動産登記制度を悪用した
投機・脱税・脱法行為など反社会的行為を防ぐ目的で立法された「不動産実権利者名
義登記法」などを中心にする。
第10回 家族法(Ⅰ)
【課題】
家族法の概観
日帝時代の家族法(慣習法)、家族法の立法・改正過程および現行親族法・相続法に
ついて概観する。
〔参考文献〕
山田/青木/青木(清)・韓国家族法入門・有斐閣(1986)、鄭鐘休・改
正家族法の解説・信山社(1991)
第11回 家族法(Ⅱ)
【課題】
家族法の特色
家族法の特色として、姓不変の原則、同姓同本禁婚の原則、戸主制度、離婚意思確
認制度などをあげることができる。かかることにつき、日本の家族制度と比較しなが
ら講義を進める。
〔参考文献〕
高 翔龍「韓国家族法の大改革」ジュリストNo.1294(2005.7.15)84頁;
山田/青木/青木(清)
・韓国家族法入門・有斐閣(1986)
;岡克彦「韓国における『同
姓同本禁婚制』違憲決定をめぐって」法律時報70巻2号(1998年)
第12回 賃貸借法
【課題】
不動産賃貸借法律制度の概観
韓国では賃貸借の一つの方法である韓国固有の伝貰制度があり、また民法の特別法
として住宅賃貸借保護法(1981年)、商街建物賃貸借保護法(2001年)がある。これら
の制度を概観した後、日本の借地借家法と異なったところに焦点をあわせて考察する。
第13回 消費者保護制度
【課題】
約款規則法の概観
消費者保護法(1980年)を概観した後、もっとも重要な法律である約款規制法(1986
年)を紹介しながら、日本の消費者契約法(2000年)と比較検討する。
第14回 韓国法の調査方法 【課題】
韓国法の調べ方
論
韓国ではどのような法律があり、どのような判例があるのか。なお、これらの資料
をどのように調べるか、といった方法について日本ではあまり紹介されていない。最
終回で韓国法の全般的な法律資料を調べる方法について詳しく紹介する。
〔参考文献〕
高 翔龍執筆・「韓国法」アクセスガイド外国法(北村一郎編)・東京大
出版会(2004年)
─ 199 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 アジア法Ⅲ
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 アジア法Ⅲ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) アジア法(台湾・香港)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) アジア法(台湾・香港)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
崔 光日
授業の概要
本授業は、台湾の憲法、民法と司法制度を中心に行います。台湾法については、そ
の歴史、変遷および法体系の特徴を理解すること目指します。香港法については、香
港基本法を中心に、「一国二制度」原則の下での香港法の現状と直面している諸問題を
講義します。
成績評価の基準と方法
試験成績(70%)と授業への出席、討論への参加などの平常点(30点)により総合
評価します。
履修条件
無
教科書
指定教科書はありません。毎回プリントを配布します。
参考文献・資料等
最初の授業のとき紹介します。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
台湾法の歴史
台湾近代法律体系の形成、日本植民地時代の法([日治法])、国民党統治時代の法(中
華民国法)
、台湾法と日本など外国法との関係
第2回
憲法(1)
憲法制定の経緯、憲法改正の歴史・特徴
三民主義(孫文の三民主義思想、憲法の民有・民治・民享三民主義)
五権(行政権・立法権・司法権・人事行政[考試]権・監察権)分立
第3回
憲法(2)
国民大会(立法院・監察院と[共同国会])の変遷とその廃止(立法院の準単一国会化)
行政院(最高行政機関)、立法院(最高立法機関)、司法院(最高司法機関)、考試院(人
事管理権の行使機関)、監察院(最高監察機関)
第4回
憲法(3)
司法制度の特徴、司法院の地位・権限、大法官会議、憲法法廷、普通法院、行政法院、
知的財産法院、司法院改革(司法院の最高裁判機関化)の動向
─ 200 ─
第5回
民法(1)
台湾民法の歴史(日本植民地時代、国民党統治時代)、中華民国民法の変容(民法の台
湾化、英米法の継受)、
現行民法の体系(総則・債(権)・物権・親族・相続の5編)と主な特徴
第6回
民法(2)
総則の構成、法律行為の有効・無効・取消、行為能力制度と成年後見制度の改正
第7回
民法(3)
債権編の構成と特徴、債権の発生原因(契約、代理権の授与、事務管理、不当利得、
不法行為)
、契約以外は債権編の総則に規定されている。
債権法改正(1999年)の経緯と主な内容
第8回
民法(4)
一般不法行為(184条)の三つの類型、特殊不法行為(185条~ 191条の3)
過失責任(一般不法行為)、特殊不法行為(過失の推定・中間責任)、衡平責任
特別法における無過失責任(民用航空法、核損害賠償法、消費者保護法)
第9回
民法(5)
典型契約の種類(27)、契約(法)の[肥大化]、非典型契約の典型契約化(有名契約化)
約款[附合契約・定型化契約]規制の法理(民法72条、247条の1、消費者保護法)、
第10回 民法(6)
物権編の構成、物権の類型、用益物権(地上権、永小作権、地役権、典権)
担保物権(抵当権、質権、留置権)、台湾民法特有の典権(法的性質・意義)
第11回 民法(7)
親族法の構成・基本原則、婚姻の有効・無効・取消の要件、近年の親族法改正(9回)
相続法の構成・基本原則
第12回 民事特別法
主な民事特別法、消費者保護法の制定経緯・内容(商品製造者責任、約款規制など)
消費者保護法の商品製造者責任、民法(191条の1)の商品製造者責任
第13回 香港法(1)
香港・マカオ問題の由来、香港特別行政区基本法・マカオ特別行政区基本法
香港法の体系、香港で実施される中国[全国性]法、立法権(立法会)、司法権(終審法院、
高等法院、区域法院)、行政権(行政長官・行政機関)
第14回 香港法(2)
中国中央と香港特別行政区との関係(行政長官の選出・任命制度、法律制定権、司法
権の独立・終審権、法律の解釈権・改正権)
「一国二制度」の現状・直面する諸問題
─ 201 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 医事法
生)
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 医事法
学生)
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2009入学生) 医事法
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 医事法
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
須田 清
授業の概要
今日、
市民生活において最も重要な地位を占めるのは医療の分野である。もとより食・
住の安全も不可欠の要素であるが、薬の安全も含めた医の安全の確保はぜひとも実現
されなければならない法制上の課題である。
医事法は医の安全の確立を目標として現行の医事法が直面している諸問題について
法学的かつ実務的視点からアプローチしようとするものである。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験を基本としつつ、授業への出席・発言状況、レポート、その他の課
題への対応状況などを加味し、多目的に行う。
試験と平常点の割合は7対3とする。刑事は独立した試験として出題しないが、 平常点の対象とする。
履修条件
民法・刑法・訴訟法の履修をすることが望ましい。
教科書
加藤良夫著編者『実務医事法講義』(民事法研究会、2005年)
参考文献・資料等
医療過誤訴訟実務研究会編『医療過誤と訴訟』(三協法規出版、2005年)
『厚生労働白書』
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
第1回
医師の責任につい
て
医療過誤と医師の
責任
医療法と医療の安
全
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
1.医師の責任
(1)民事損害賠償と民法法理
(2)刑事責任
(3)行政責任
(4)その他
2.医療過誤(民事)の実状
3.医療過誤訴訟の争点
(1)過失
(2)因果関係
(3)損害
(4)責任義務
4.医療過誤訴訟の特質
5.医療の安全について
─ 202 ─
第2回
医師と患者の法律
関係
応招義務(医師法
19条)
診療契約と医師の責任
実例をもとに医師の責任について授業する
(参考事例)
①千葉地裁昭和61.7.5(君津中央病院事件)
判時1220-118、判タ634-196 ②名古屋地裁昭和58.8.19(夜間診療拒否事件)
判時1104-107
③神戸地裁平成4.6.30(市立病院診療拒否事件)
判時1458-127、半タ802-196
④甲府地裁平成17.7.26(HIV感染者診療拒否事件)
別冊ジュリ医判百183号-214
第3回
医師の責任
医師の療養指導
義
務(医師法22条)
医師の指導・
(診断)責任
療養指導
(参考判例)
①最判平成7.5.30(新生児核黄だん事件)
判時1553-78
第4回
医師の責任
1.異常死届出義務の根拠と基準
異常死体届出義務 2.異状死届出義務と守秘義務の関係
(医師法21条)
3.異状死届出義務と黙秘権保証の関係
(参考判例)
①最判平成16.4.13(都立広尾病院事件)
判タ1153-95
②福島県立大野病院事件
4.医療事故死原因究明委員会設置法案
第5回
医師の責任
1.カルテ作成
診療録作成、保存 2.医師法以外の作成根拠法令
義務(医師法24条) 3.保存期間
無診察医療の禁止 4.電子カルテ
(医師法20条)
5.カルテ開示
6.遠隔画像診断
7.カルテの記載と事実認定
8. レセプト開示
9.カルテ開示と守秘義務
10.カルテと個人情報保護法
(参考判例)
①東京地裁昭和47.3.18
判タ278-31
②大阪高裁昭和56.10.14
判時1046-53
第6回
第7回
医師の過失(1) 問診と診断の水準
問診・検査・診断 (参考判例)
の注意義務
①最判昭和36.2.16(輸血梅毒事件)
民集15-2-244
②最判平成16.1.15(スキルス胃癌事件)
判タ1147-152
③最判平成11.2.25(肝癌診断事件)
判時1668-60
医 療 と 刑 事 責 任 1.医療過誤訴訟の原点と問題点
(1)
(1)医療事故の発生原因について
(2)医療過誤訴訟の動向
(3)医療過誤…民事訴訟と刑事訴訟
─ 203 ─
第8回
第9回
医 師 の 刑 事 責 任 2.刑事責任
(2)
(1)はじめに
(2)刑事責任の種類
(3)過失の刑事責任
①過失
②因果関係
③過失の様態…判例から
医師の過失(2)
転送義務
最判平成15.11.11(急性脳症転送事件) 判時1845-63
第10回 医師の過失(3) (参考判例)
医師の過失
①最判平成9.2.25(顆粒球減少症事件)
治療上の注意義務 判時1598-70
鑑定の意味
②最判平成14.11.8(能書と皮膚粘膜眼球症候群)
判時1809-30
③最判平成20.4.24(刑事) (医療判例解説017号)
第11回 医師の過失(4)
ショック
薬の能書(薬添付
文書)と医師の責
任
1.ショックの臨床
2.必要な措置
3.ショックの原因
4.能書の法的意味
(参考判例)
①最判平成8.1.23(能書とネオペルカミン事件)
判時1571-57 判タ414-106
②最判平成16.9.7(アナフラキーシック事件)
判時1880-64
③最判昭和50.10.24(ルンバールショック死事件)
判時792-3
第12回 説明義務
インフォームド
コンセント
1.説明義務の根拠
2.内容
3.違反の効果
4.癌の告知
(参考判例)
①最判昭和56.6.19(開頭手術)
判時1011-54
②最判平成17.9.8(骨髄位分娩)
ジュリ判百130 判時1912-16
③最判平成13.11.27(乳癌と温存手術事件)
判時1769-56
④最判平成12.2.29(エホバ輸血拒否事件)
判タ1031-158
⑤最判平成18.10.27(未破裂脳動脈瘤事件)
判時1530-53
⑥最判平成7.4.25(がん告知)
判時1530-53
⑦さいたま地裁川越支部平成15.10.30(癌告知と自殺)
判タ1185-252
⑧最判平成20.4.24(医療判例解説017号)
─ 204 ─
第13回 医師の過失と因果 手術適応
関係
手技上の過誤
手術・合併症
合併症
(参考判例)
①最判平成11.3.23(脳手術事件)
判時1677-54
②最判平成13.6.8(手術と細菌感染事件)
判時1765-44
③最判平成11.2.25(肝癌診断事件)
判時1668-10
④最判平成12.9.22(狭心症診断事件)
判時1728-38
第14回 損害について
1.生命侵害の損害評価
交通事故との競合 2.身体損害・後遺症の損害
(共同不法行為) 3.実務の取扱
(参考判例)
①最判平成13.3.13(交通事故と医療過誤競合事件)
判時1728-31
─ 205 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 借地借家法
生)
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2007・2008入 借地借家法
学生)
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2009入学生) 借地借家法
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
授業科目名(2010入学生) 借地借家法
配当学年 全学年
(セメスタ)(Ⅰ~Ⅵ)
単位・選必区分 選択2単位
担当者名
石川信
授業の概要
「借地借家法」の体系的基礎知識を整理しつつ、広く不動産賃貸借に関する法律知識
と実務的な紛争処理のしかたを修得する。
成績評価の基準と方法
学期末筆記試験60%、平常点40%を基本とする。平常点の内訳は、授業への出席・
発言状況15%、レポート・小テスト25%を予定している。
履修条件
少なくとも民法ⅠⅡの単位を取得していること。その他の必修科目(とくに民法)
とは並行履修でもかまわない。
教科書
授業は適宜配布する講義用プリントに従って進める。
参考文献・資料等
稲本=沢野編著『コンメンタール借地借家法』最新改訂版(日本評論社)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
借地借家法の意義 はじめに、民法(賃貸借法)の限界と不動産法の課題を示したうえで、不動産利用
(1)
権の保護法理を検討しつつ、借地借家法の存在意義を理解する。
第2回
借地借家法の意義 旧法(借地法・借家法)と現行法(借地借家法)の歴史的・社会経済的背景を探っ
(2)
たうえで、現行法の全体像(特色・適用範囲など)を概観する。
第3回
借地借家権の対抗 借地権の第三者対抗力について、民法・旧法と現行法との相違点を確認したうえで、
力(1)
判例と学説の現状を紹介し、今後の借地紛争解決の視点を論議する。
第4回
借地借家権の対抗 借家権の第三者対抗力について、借地の場合と同様の制度比較、判例学説の整理を
力(2)
行ったうえで、具体的な借家紛争事例判例を検討する。
─ 206 ─
第5回
借地借家権の存続 借地権の存続期間について、旧法と現行法を対比的に確認し、契約更新の法理(正
期間(1)
当事由制度を中心として)を検討する。
第6回
借地借家権の存続 借家権の存続期間について、借地の場合と同様に基礎知識を整理確認し、具体的な
期間(2)
紛争事例判例を検討する。
第7回
借地借家権の譲渡 借地権・借家権の譲渡・転貸について、民法と対比させながら基礎知識を確認し、
転貸(1)
とくに借地権の財産性を模索する。
第8回
借地借家権の譲渡 借地権・借家権の譲渡・転貸に関する判例法理(信頼関係法理)の意義を検討する。
転貸(2)
加えて、借家人が死亡した時における特別の承継法理の運用を模索する。
第9回
借地借家権の譲渡 とくに、借地権借家権の無断譲渡・転貸の事例を素材として、様々な視点から借地
転貸(3)
借家の当事者関係を検討整理し、紛争解決力を養う。
第10回 特殊な借地借家権 定期借地権および定期借家権について、その立法趣旨・社会背景を確認し、制度の
(1)
現状と課題を検討する。特別法上の「終身借家権」も紹介する。
第11回 特殊な借地借家権 自己借地権と一時使用目的の借地権について基礎知識を整理する。加えて、公営・
(2)
公社・公団による「福祉住宅」の保護と規制の現状を紹介する。
第12回 借 地 借 家 の 対 価 地代・家賃の増減請求権(改訂の問題)について、基礎知識を整理したうえで、サ
(1)
ブリース事例を素材にして、具体的な紛争解決方法を検討する。
第13回 借 地 借 家 の 対 価 借地借家契約を締結する際に授受される各種の一時金(敷金・権利金など)について、
(2)
その性質および効力を検討する。
第14回 ~借地借家関連法 マンションの賃貸借について「建物区分所有法」を、また、災害時(とくに地震)
の借地借家紛争処理について「被災都市法」を紹介する。
─ 207 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 消費者保護法
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 消費者法
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 消費者法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 消費者法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
須田 清
授業の概要
消費者は業者が製造したものを流通業者から購入するだけの存在である。商品の安
全性を検証する手段もない。もし、商品によって致命的被害を受けたとき、どのよう
な救済があるのか。消費者被害の実態と原因、その防止・救済法制のあり方を中心に、
消費者法諸法と民法契約法・不法行為法・訴訟法・倒産法・環境法・医事法・独禁法
等も視野に入れて双方向で講義する。又、一歩を進めて保護の対象たる消費者からあ
るべき主体者としての消費者へ「市民・消費者主権」の理念による(法制)を求めたい。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験を基本としつつ、授業への出席・発言状況、レポート、その他の課
題への対応状況などを加味し、多目的に行う。試験と平常点の割合は7対3とする。
履修条件
履修に際しては、民法・民事訴訟法・刑法などを学習しておいて下さい。
教科書
日本弁護士連合会編『消費者法講義[第3版]』(日本評論社、2009年)
参考文献・資料等
森島昭夫・伊藤 進編『消費者取引判例百選』別冊ジュリスト(有斐閣、1995年)
大村敦志『契約法から消費者法へ』(東京大学出版会、1999年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
第1回
消費者基本法に関
する基礎知識
─立法の沿革と法
の内容─
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
1.消費者の権利
⑴基底的権利
⑵消費者権の内容
2.国の責務
⑴消費者基本計画
消費者庁及び消費 ⑵安全の確保
者委員会設置法
⑶消費者契約の適正化等
3.事業者の責務
4.消費者の責務
5.消費者行政の一元化
─ 208 ─
第2回
第3回
1. 消 費 者 契 約 法 消費者被害の実態
─消費者保護政策 ─悪徳商法に学ぶ─
の具体的内容─
1.消費者契約の定義
消費者と事業者
2. 立 法 の 沿 革 と 民法契約法との関係・民法改正と消費者契約法
法の内容
消費者契約法の効力
立法を必要とする 取消権、
契約の有効性、誤認(不実告知・断定的判断・不利益事実の不告知)と困惑(不
事情
退去と退去妨害・居座り型・監禁型)
2.騙しのテクニック
⑴リフォーム詐欺
⑵架空請求
特定商取引法
(旧訪問販売法)
1.訪問販売
2.通信販売
3.電話勧誘販売
4.連鎖販売(マルチ商法)
5.特定継続的役務提供
6.業務提供誘引販売取引
7.ネガティブオプション
8.意思表示の取消
9.クーリングオフ
第4回
割賊販売法
割賊販売法クレジット販売、ローン提携販売と法制
判例に学ぶ被害の実態と司法救済
抗弁の連続
第5回
1. 消 費 者 金 融 と
利息の法制
2. 多 重 債 務 者 の
救済
3.金融取引法等
1.クレサラ問題、ヤミ金融とは何か
金利のグレーゾーンとは
消費者金融の新立法
2.多重債務者と法的救済
特定調停・民事再生・破産・任意整理
3.整理屋と非弁提携
4.金融商品取引法
5.預金者保護法
第6回
1.交通の安全
第7回
1.食の安全
2.薬、化粧品、
医薬部外品の安全
と判例
3.医師・製薬会
社・国の責任
1.食品衛生法、食品安全基本法
─森永ミルク事件、カネミ油症事件、狂牛病事件、不二家食品事件等─
2.食の表示制度
3.薬害事件
①サリドマイド事件
②スモン事件
③薬害エイズ事件
4.JAS法・農薬取締法
第8回
労働の安全
1.労災法
2.過労死問題
3.安全配慮義務
4.産業医制
第9回
1.住の安全
2.ゴミ問題
3.災害
1.住生活基本法、建築基準法、住宅の品質確保法、建築士法、建設業法
2.廃棄物の法制
3.災害からの安全、災害基本法と災害救済
4.ダイオキシン類対策特別措置法
1.自賠法と賠償(損害評価)
2.交通事故訴訟
2. 犯 罪 被 害 者 の 3.損害保険
救済
4.犯罪被害者等基本法
─ 209 ─
第10回 医療の安全
1.感染症対策
2.医療過誤の実態
3.最高裁判所の基本的判例
─最近11年間の主要判例とその潮流─
第11回 1. 製 造 物 責 任 法
(PL法)と安
全法制
2.保険と消費者
1.パロマ事件、三菱ふそう事件
2.電気製品、消費生活用品安全法、有害物質規制法
3.行政の責任(国家賠償法)と主要判例
4.保険法をめぐる判例
第12回 1. 消 費 者 団 体 訴
訟制度
2. 不 当 表 示 と 不
正競争防止法
4. 公 正 取 引 委 員
会の役割
1.消費者団体訴訟を学ぶ
2.公正取引委員会の役割を授業する
3.独禁法違反事件と判例
4.不正競争防止法
5.景表法
6.差止と損害賠償
第13回 個人情報保護と情 1.インターネット被害
報開示
2.情報被害、個人情報保護法
3.名誉毀損とプライバシー侵害、メディアによる被害(報道被害)
4.行政等に対する情報開示請求
第14回 高齢者社会と消費 1.高齢者社会の実状と後期高齢者医療
者問題
2.高齢者の保護法制
⑴成年後見制度
⑵介護保険
3.高齢者と有料老人ホーム問題・高齢者住宅
─ 210 ─
─ 211 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 市民生活と犯罪
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 市民生活と犯罪
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 市民生活と犯罪
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 市民生活と犯罪
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
鈴木實
授業の概要
この授業は,少年事件・薬物犯罪その他市民生活に比較的密着した事件を中心とす
る各種の犯罪について,その犯罪現象としての特質と傾向,処罰の根拠法令とその解
釈運用等について実務上の諸問題を含めた理解を得させ,生きた刑事法,実務に密着
した刑事法の習得を目的とするものである。
成績評価の基準と方法
筆記試験のほか,レポートの提出,クラスでの積極的な発言・討論への参加等を総
合して評価する。
(評価比率は筆記試験9割,その他1割を目途とする。)
履修条件
教科書
プリントを配布する。
参考文献・資料等
田宮裕=広瀬健二編『注釈少年法〔第3版〕』(有斐閣、2009年)
『シリーズ捜査実務全書』(東京法令出版)
『注解特別刑法』
(青林書院)
『注釈特別刑法』
(立花書房)
『犯罪白書』
等
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
少年法(1)
少年法の成立経緯,少年法における犯罪等少年の処遇に関する基本理念と基本原則,
平成13年以降の法改正の理念と実際等について検討と解説。
第2回
少年法(2)
少年犯罪の傾向と社会的背景等について検討と解説。
第3回
少年法(3)
少年法が対象とする少年非行の種類,基準年齢,犯罪少年・触法少年・虞犯少年の
要件と処遇等について検討と解説。
─ 212 ─
第4回
少年法(4)
少年事件の捜査手続,少年の逮捕,少年の勾留請求,勾留に代わる観護措置,成人
との分離等について検討と解説。
第5回
少年法(5)
家庭裁判所の事件受理,審判条件,家庭裁判所における身柄の措置,試験観察等に
ついて検討と解説。
第6回
少年法(6)
家庭裁判所における審判手続,検察官関与の理念と要件,少年審判と証拠法則等に
ついて検討と解説。
第7回
少年法(7)
家庭裁判所の終局決定,保護処分の要件と種類,抗告手続等について検討と解説。
少年院及び児童自立支援施設における処遇の実際(ビデオ使用)について検討と解説。
第8回
少年法(8)
検察官送致決定,原則逆送制度の理念と運用,起訴強制の原則,少年に対する公判
手続の実際,みなし勾留,少年に対する刑の緩和,不定期刑,少年事件における再審
等について検討と解説。
第9回
薬物犯罪(1)
薬物犯罪(覚せい剤,麻薬,LSD,大麻,シンナー等)の実情と特質,薬物犯罪の
傾向と社会的背景等について検討と解説。薬物犯罪の処罰法令(覚せい剤取締法,麻
薬取締法,大麻取締法,麻薬特例法等)について検討と解説。
第10回 薬物犯罪(2)
薬物犯罪の実務上の問題点について検討と解説。薬物犯罪の捜査手法(コントロー
ルドデリバリー,電話傍受,おとり捜査等)についての実情と問題点の検討と解説。
第11回 外国人犯罪
来日外国人犯罪の傾向と社会的背景の検討と解説。来日外国人犯罪の実例(ピッキ
ング犯,スリグループ,自動車窃盗団,いわゆる蛇頭による集団密航事犯,凶悪殺人
事件等)と処罰の問題点等について検討と解説。
第12回 交通犯罪(1)
交通犯罪の発生件数の推移及び社会的背景,交通取締り及び処罰の実情と問題点
等について検討と解説。悪質交通事犯の実情と法改正(危険運転致死傷罪の新設等)
について検討と解説。
第13回 交通犯罪(2)
交通業過事件について実務上の問題点,過失の認定をめぐる諸問題等について検討
と解説。
第14回 犯罪被害者の保護 犯罪被害者保護の動きと法改正・新立法による制度の充実,今後の課題等について
検討と解説。
─ 213 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 社会保障法
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 社会保障法
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 社会保障法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 社会保障法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
藤川久昭
授業の概要
本講義は、法科大学院における社会保障法講義であることを踏まえて、社会保障各
制度の細かな内容については踏み込まず、社会保障法の基礎的な法理論について、代
表的な判例・裁判例を素材にした上で、ケースメソッド方式で学ぶ、という内容にい
たします。社会保障法は憲法、行政法、民法、労働法とも深く関連いたしますので、
この点も意識した講義にしたいと思います。
成績評価の基準と方法
成績評価は、学期末に予定している試験の評価(50%)、出席と討論への参加状況に
よる評価(50%)で行います。
履修条件
社会保障法で扱う問題は、国民一人一人の生活の各場面に深く関わるだけでなく、
国家の死命を決するような重要なものが多いです。このように社会保障法の重要性を
認識し、関心を持つ方の履修を希望いたします。
教科書
西村健一郎著『社会保障法』(有斐閣、2003年)
参考文献・資料等
講義で適宜指示いたしますし、各種資料はこちらから配布いたしますので、購入さ
れる義務はありません。とりあえず、社会保障法学会編『講座社会保障法(全6巻)
』
(法律文化社)
、
『社会保障判例百選(第4版)』(有斐閣)、厚生労働省『厚生労働白書』
(http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/index.html)、健康保険組合連合会編『社会保
障年鑑』
(東洋経済新報社)を指摘しておきます。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
講義説明会
本講義の進め方等、本講義履修を判断して頂くために必要な情報を説明いたします。
併せて、社会保障法の全体像を概説いたします。
第2回
社会保障法と憲法 社会保障法と憲法の関係を、重要な最高裁判決を素材にしながら考察します。憲法分
野の復習も兼ねることになります。
第3回
社会保険料と受給 社会保険料、各種の受給権の法的性格、保護、消滅時効について、重要の判例・裁判
権
例を素材にして学びます。民法分野と関連する部分です。
─ 214 ─
第4回
労災保険Ⅰ
労災保険制度の基本的仕組み、業務概念、給付内容に関する主要な問題を、重要な判例・
裁判例を素材にして学びます。労働法分野と関連する部分です。
第5回
労災保険Ⅱ
業務上の疾病(いわゆる過労死問題)、通勤災害に関する主要な問題を、重要な判例・
裁判例を素材にして学びます。安全配慮義務にも言及いたします。
第6回
医療保険・老人保 医療保障の概要を説明した上で、健康保険、国民健康保険、老人保健に関する主要な
健制度
問題を、重要な判例・裁判例を素材にして学びます。
第7回
年金保険
公的年金の概要を説明した上で、国民年金、厚生年金保険、その他の年金に関する主
要な問題を、重要な判例・裁判例を素材にして学びます。
第8回
介護保険
介護保険制度の概要を説明した上で、要介護・要支援認定、保険給付、介護サービス
に関する主要な問題を、重要な判例・裁判例を素材にして学びます。
第9回
雇用保険
雇用保険制度の概要を説明した上で、雇用保険に関する主要な問題を、重要な判例・
裁判例を素材にして学びます。
第10回 社会保障給付と損 損害賠償との調整、年金の逸失利益性に関する主要な問題を、重要な判例・裁判例を
害賠償との調整
素材にして学びます。
第11回 手続的保障と権利 社会保障分野における手続的保障、不服申立、行政訴訟に関する主要な問題を、重要
救済
な判例・裁判例を素材にして学びます。行政法の復習も兼ねます。
第12回 生活保護
生活保護制度の概要を説明した上で、生活保護に関する主要な問題を、重要な判例・
裁判例を素材にして学びます。
第13回 児童福祉Ⅰ
児童福祉手当制度の概要を説明した上で、児童福祉手当主要な問題を、重要な判例・
裁判例を素材にして学びます。
第14回 児童福祉Ⅱ
児童福祉サービスに関する主要な問題を、児童福祉サービルに関する重要な判例・裁
判例を素材にして学びます。
─ 215 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 地方自治法
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 地方自治法
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 地方自治法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 地方自治法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
伊東健次
授業の概要
憲法92条以下を具体化した法律であり、現実の行政作用の6割から7割を担うといわ
れている地方行政の基本原理を定める地方自治法の重要性を理解してもらい、憲法論
的な視野を含む問題を中心に取り上げていく。講義の進め方としては、講義案に設定
した課題に対する意見を求めながら、全体像を理解してもらうようにする。
成績評価の基準と方法
地方自治法の基本的な理解度及び論理的な論旨を展開する能力、柔らかな思考能力
の有無を成績評価の基準とし、1回のレポート提出を含む平常点に2割、論文式の試験
に8割を配点し、成績評価を行う。
履修条件
2009・2010入学生は、行政法の単位を取得していること。2007・2008入学生は、行
政法Bの単位を取得していること。2006以前入学生は、法と行政の単位を取得してい
ること。
教科書
講義案(あらかじめ翌週以降の文を配布する。)。
参考文献・資料等
松本英昭著『入門地方自治法』(学陽書房、2003年)
同著『要説地方自治法[第6次改訂版]』(ぎょうせい、2009年)
同著『逐条地方自治法[新版、第4次改訂版]』(学陽書房、2007年)
『最新地方自治法講座』全10巻(ぎょうせい)
Ⅱ.授業計画
授業
第1回
第2回
テーマ
導入
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
「法律による行政の原理」、「地方自治の本旨」を再確認するとともに、地方分権化に
より求められている地方公共団体の法務能力について理解してもらう。主な事項は次
のとおりである。
法律による行政の原理 ・・・・意義、内容、法の支配、法の支配との関係
地方分権と地方公共団体の法務能力 ・・・・地方自治の本旨、地方分権、法務能力。
普通地方公共団体 組織と種類においては、地方自治法が、普通地方公共団体内における権力の集中を避
の組織と種類及び けるために設けた組織に関するシステムを理解してもらうとともに、普通地方公共団
事務
体の種類を理解してもらう。主な事項は次のとおりである。
地方自治組織 ・・・・特色、執行機関
長と議会の関係 ・・・・調整の必要性、長の不信任議決と議会の解散、再議
内部事務組織、地方公共団体の種類
事務おいては、平成11年に制定された地方分権一括法により、普通地方公共団体の
事務は、自治事務と法定受託事務とに集約された。この改正により、国、都道府県、
市町村の関係がどのように変化したのかを理解してもらう。主な事項は次のとおりで
ある。
地方公共団体の事務 ・・・・旧機関委任事務、国と地方公共団体の役割分担、自治事務
と法定受託事務。
─ 216 ─
第3回
住民の権利及び義 地方公共団体の住民の意義と住民基本台帳制度の問題点(いわゆる住基ネット)にふ
務
れた上で、住民の権利について、間接民主制を補完する直接請求制度、特に住民投票
条例の問題点、定住外国人の選挙権の問題点について理解してもらう。主な事項は次
のとおりである。
住民 ・・・・意義、住民の基本的権利、外国籍の住民の権利義務、住民基本台帳
直接請求制度 ・・・・条例の制定又は改廃の請求、事務監査請求、議会の解散請求、
議員・長等の直接の解職請求
第4回
予算の執行
第5回
普通地方公共団体 地方分権は、
財政的自立なしにはあり得ない。財政自主権の問題を取り上げるとともに、
の収入
地方自治法上、普通地方公共団体の収入はどのように確保されているのかを、税、分
担金、使用料、手数料に分けて説明し、理解してもらう。主な事項は次のとおりである。
収入の意義
地方税 ・・・・意義、普通地方公共団体の課税権、租税法律主義との関係
分担金・負担金
使用料 ・・・・強制徴収権の要件
手数料
第6回
議会
地方自治法上認められた議会の権限、自律性等について理解してもらう。主な事項は
次のとおりである。
議会の地位
議員・・・・被選挙権、議員定数、議員の地位、政務調査費、議員派遣
議会の権限 ・・・・概要、議決事項、選挙権、監視権、意見表明権、自律権
長の専決処分 ・・・・概要、緊急専決処分、議会の委任に基づく専決処分
第7回
条例(総論)
条例は、憲法が認める自主立法であること、その結果として、条例の制定権の限界を
どこに求めるのかを、理論的見地、実務見地から理解してもらう。主な項目は、次の
とおりである。 意義、制定根拠
条例制定の限界 ・・・・憲法94条と地方自治法14条のとの関係、法律と条例との関係、
条例制定の限界の具体例
第8回
条例(各論)
普通地方公共団体は、行政需要に対応するために、国の法律に先駆けて、情報公開条例、
個人情報保護条例、景観条例等を制定してきたが、これらの条例の特色と法律との関
係を理解してもらう。主な事項は、次のとおりである。
情報公開条例 ・・・・開示請求権の根拠、開示請求権の具体的権利性、対象事項、非
開示事項、不存在事項の取り扱い、開示手数料、救済手続
個人情報保護条例 ・・・・国の制度、自己情報コントロール
自治基本条例・議会基本条例 ・・・・制定の背景、条例の内容、問題点
まちづくり条例 第9回
公有財産及び債権 行政財産と普通財産の管理方法について理解してもらうとともに、金債権の消滅時効
の管理
を含む債権管理について理解してもらう。主な事項は、次のとおりである。
公有財産の意義と範囲 ・・・・意義、範囲、分類、財産の管理権限
行政財産 ・・・・行政財産の管理の原則・例外、行政財産の目的外使用
普通財産 ・・・・意義、貸付、売り払い・譲与、信託
債権の消滅時効 ・・・・時効期間、時効の援用
普通地方公共団体の長の重要な担任事務である予算の執行について、予算の内容、
これに対する議会からの制約、会計年度独立の原則等を理解してもらう。主な事項は
次のとおりである。
予算の意義・機能・予算原則 予算の内容・種類
予算の執行 ・・・・予算執行権限の所在、議会による統制、予算の執行管理
歳出の支出手続 ・・・・支出の意義、支出負担行為、支出命令、狭義の支出
会計年度 ・・・・意義、会計年度独立の原則
─ 217 ─
第10回 公の施設
公の施設の利用関係、管理関係等を理解してもらうとともに、民間資金による公共施
設の設置契約等にも言及する。主な事項は、次のとおりである。
公の施設の意義
公の施設の設置と廃止
公の施設の区域外設置
公の施設の管理 ・・・・基本事項明定主義、指定管理者制度
公の施設の利用関係 ・・・・ 「正当な理由」 のない利用拒否の禁止、不当な差別的取
り扱いの禁止、条例定める特に重要な公の施設の 「長期かつ独占的な利用」
PFI法
第11回 契約
地方公共団体の契約締結方法、議会の関与、入札及び契約締結の適正化のための方策、
地方公共団体の契約に特有な法律問題を理解してもらう。
契約締結権者
契約の締結と議会の権限
契約の締結方法・・・・原則としての一般競争入札、例外としての指名競争入札、随意
契約
公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律
契約締結上の課題・・・・情報技術の革新に対応した契約手続、多様な入札制度、特殊
な発注 方式、予定価格の算定能力
契約締結方法・・・・契約書の作成、契約の確定
契約締結方法・・・・契約書の作成、契約の確定
契約履行の確保
契約代金の支払い方法
地方公共団体の物品等又は特定役務の調達手続の特例を定める政令
第12回 監査
平成14年の地方自治法の改正により、監査委員に対しては、より大きな権限が付与さ
れるとともに、大きな期待がかけられている。住民監査請求制度を中心に、財務監査
と行政監査の違い、監査委員の役割、外部監査制度について理解してもらう。主な項
目は、次のとおりである。
監査委員による監査・・・・監査委員の選任、職務権限、監査手法
住民監査請求・・・・請求権者、監査請求の対象、財務会計上の行為、敵式審査、要件審査、
監査手続
外部監査制度・・・・包括外部監査、個別外部監査
第13回 監査(続き)
第12回監査の続き
平成11年の地方自治法の改正により、国と地方公共団体との関係は、対等な関係とさ
国の地方への関与 れるに至ったが、一つの国である以上、全国的な統一性の確保は必要であり、そのた
めに用意された国の関与という制度について理解してもらう。併せて、地方公共団体
相互間の調整制度についても触れる。主な項目は次のとおりである。
関与・・・・改正の経緯、関与の意義、関与の法定主義、基本原則、関与の内容
国地方法紛争処理委員会・・・・趣旨・目的、構成、審査の対象、当事者、勧告
自治紛争処理委員会・・・・趣旨・目的、構成、自治紛争処理委員の任務
第14回 地方行政における 最近生じている具体的事例を通して、地方行政において生じている問題を権とするこ
法律問題
とにより、法律実務家としての適応能力を養う。
─ 218 ─
─ 219 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 租税法Ⅰ
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 租税法Ⅰ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 租税法Ⅰ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 租税法Ⅰ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
森 稔樹
授業の概要
新司法試験における租税法の出題範囲は所得税(および法人税)とされています。
そこで、今年度は所得税の基礎的事項を中心に扱います。勿論、所得税を扱うのは、
単に新司法試験の範囲であるということのみならず、我々の生活に、社会に、そして
政治や経済に、最も深く関係するからでもあります。多くの判決を読み進め、所得税
の構造と問題の所在を理解し、いかに解決していくべきかを考えます。
成績評価の基準と方法
出席回数(参考程度。但し、6回以上を欠席した場合には定期試験の受験資格を失い
ます)
、発言状況(2割)、レポート(4割)、期末試験(論述式。4割)。
履修条件
ありません。これまで租税法の講義を学部などで履修したことのないという方の参
加も歓迎いたします。
教科書
金子宏・佐藤英明・増井良啓・渋谷雅弘編『ケースブック租税法〔第2版〕』
(弘文堂、
2007年)
但し、この本で取り扱われていない判決を取り上げることもあります。
参考文献・資料等
金子宏『租税法〔第15版〕』(弘文堂、2010年)
水野忠恒『租税法〔第4版〕』(有斐閣、2009年)
北野弘久編『現代税法講義〔5訂版〕』(法律文化社、2009年)
佐藤英明『スタンダード所得税法』(弘文堂、2009年)
速報判例解説編集委員会編『速報判例解説(法学セミナー増刊)』(日本評論社)の第2
号以降
その他、随時紹介します。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
租税法の構造
租税および租税法とはいかなるものであるのか、日本における租税法の構造がどの
ようなものであるのか、などをみていきます。また、租税法の講義を通じて何度も登
場する基本的な専門用語である課税要件について説明します。
第2回
所得の概念、納税 所得の定義・性質、所得税の納税義務者の範囲を扱います。取り上げる判決:神戸
義務者
地判昭和59年3月21日訟務月報30巻8号1485頁、最判昭和46年11月9日民集25巻8号1120
頁など。
第3回
所得税の課税単位 所得税法は基本的に個人を単位として考えますが、夫婦や家族についてはどのよう
に扱っているのかを考えていきます。取り上げる判例:最判昭和36年9月6日民集15巻8
号2047頁、最判平成16年11月2日訟務月報51巻10号2615頁、東京高判平成16年6月9日判
時1891号18頁。
─ 220 ─
第4回
所得の帰属
実質所得者課税の原則を扱い、所得の帰属が争われた事例を分析します。取り上げ
る判例:東京高判平成3年6月6日訟務月報38巻5号878頁、熊本地判昭和57年12月15日訟
務月報29巻6号1202頁、最判昭和48年4月26日民集27巻3号629頁。
第5回
所得税額計算の基 まず、所得税額計算の仕組みを、所得税法の諸規定を読みつつ理解していきます。
本的な仕組み/各 その上で、所得税法に定められる10種類の所得について、判例を検討していきます。
種所得1
この回で扱うのは、利子所得(東京高判昭和39年12月9日行集15巻12号2307頁など)
、
配当所得(最判昭和35年10月7日民集14巻12号2420頁など)、不動産所得です。
第6回
各種所得2
この回で扱うのは譲渡所得です。租税特別措置法による特例も多く、複雑なので、2
回に分けます。取り上げる判例:最判昭和50年5月27日民集29巻5号641頁、大阪高判昭
和63年9月27日訟務月報35巻4号754頁、最判平成4年7月14日民集46巻5号492頁、最判平
成17年2月1日訟務月報52巻3号1034頁。
第7回
各種所得3
引き続き、譲渡所得を扱います。取り上げる判例は、第6回にあげたものです。
第8回
各種所得4
2回に分けて給与所得および退職所得に関する判例を検討し、事業所得などとの区別、
給与所得の問題点を考えていきます。取り上げる判例:最大判昭和60年3月27日民集39
巻2号247頁、最判昭和56年4月24日民集35巻3号672頁、京都地判昭和56年3月6日行集32
巻3号342頁、最判昭和58年9月9日民集37巻7号962頁。
第9回
各種所得5
引き続き、給与所得および退職所得を扱います。取り上げる判例は、第8回にあげた
ものです。
第10回 各種所得6
事業所得は、不動産所得とともに所得計算の基本形に最も忠実であり、給与所得と
並んで代表的な所得類型です。その事業所得の問題点を、2回に分けて検討していき
ます。取り上げる判例:最判昭和56年4月24日民集35巻3号672頁(再度)、名古屋地判
昭和60年4月26日行集36巻4号589頁、名古屋高金沢支判昭和49年9月6日行集25巻8・9号
1096頁など。
第11回 各種所得7
引き続き、事業所得を扱います。取り上げる判例は、第10回にあげたものです。また、
時間に余裕があれば、山林所得、一時所得、雑所得を扱います。
第12回 所得計算と年度帰 収入金額と必要経費の意義と問題点を検討していきます。取り上げる判例:大阪高
属
判平成10年1月30日税務訴訟資料230号337頁、高松地判昭和48年6月28日行集24巻6・7
号511頁、最判昭和49年3月8日民集28巻2号186頁。
第13回 所得税額の計算
所得税額の計算について、とくに損益通算と所得控除を中心にして、判例を通じて
問題点などを検討していきます。取り上げる判例:東京地判平成10年2月24日判タ1004
号142頁、最判昭和40年4月9日民集19巻3号582頁、最判平成9年9月9日訟務月報44巻6号
1009頁。
第14回 法人税法の概要
法人税法の概要(納税義務者、税率など)、および法人税法第22条を扱います(最判
平成7年12月19日民集49巻10号3121頁を読みます)。
─ 221 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 租税法Ⅱ
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 租税法Ⅱ
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 租税法Ⅱ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 租税法Ⅱ
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
浅野善治
授業の概要
租税法の基礎理論については修得していることを前提として、所得税、法人税等の所
得課税について租税の課税・徴収の適正について法律がどのように作用し、機能して
いるのか具体的な事例に現れる問題点を検討し、理解する。
成績評価の基準と方法
学期末の定期試験の評点により評価する。
履修条件
特になし
教科書
金子宏他『ケースブック租税法[第2版]』(弘文堂、2007年)
参考文献・資料等
金子宏著『租税法[第15版]』(弘文堂、2010年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
所得税
所得税の基礎として、所得の概念について、包括的所得概念、違法な所得、未実現
所得税の基礎(1) の利得、非課税となる損害賠償金等が問題となった事例を取り上げ検討するとともに、
納税義務者と課税単位についての考え方についても理解する。
第2回
所得税
所得税における所得の帰属について、実質所得者課税の原則を理解するとともに、
所得税の基礎(2) 事業からの所得、資産からの所得、帰属の判定の方法が問題とされた事例を取り上げ
検討する。所得税額計算の基本的な仕組みについても理解する。
第3回
所得税
所得分類(1)
所得の分類の問題として、利子所得・配当所得の意義について理解するとともに、
譲渡所得について、譲渡所得の意義、譲渡所得の構成要素、二重利得法、譲渡所得を
発生させない資産の譲渡、相続等による取得と取得費の引継ぎ、借入金利子の取得価
額参入などの問題を取り上げ検討する。
第4回
所得税
所得分類(2)
給与所得について、事業所得との区別、雑所得との区別、給与所得の範囲が問題と
された事例を取り上げ検討するとともに、給与所得控除の考え方、退職所得の意義に
ついても理解する。
─ 222 ─
第5回
所得税
所得分類(3)
事業所得を取り上げ、所得分類上の問題点を検討する。給与所得との区別、雑所得
との区別が問題となった事例を取り上げ、事業所得の概念を確実に理解し、事業所得
の範囲についても理解する。
第6回
所得税
所得の計算における問題として、収入金額及び必要経費の意義について正確に理解
所得の計算と年度 するとともに、違法な支出についての必要経費性についても検討する。所得の年度帰
帰属(1)
属の問題についても権利確定主義について取上げ確実に理解する。
第7回
所得税
所得の計算において問題となる費用収益対応の原則について理解するとともに、売
所得の計算と年度 上原価、減価償却費、事実上の損失が問題となった事例を取り上げ、必要経費の範囲
帰属(2)
について検討する。
第8回
所得税
所得税額の計算
損益通算、純損失の繰越控除・繰戻還付が問題となった事例を取り上げ、これらの
考え方について理解するとともに、配偶者控除・扶養控除、雑損控除、社会保険料控
除などの所得控除や税率の構造についても理解する。
第9回
法人税
法人税の基礎
法人税の基礎として、法人税の性質、法人税の納税義務者について理解するとともに、
法人所得の意義として、収益計上の時期の問題、資本等取引の取扱について理解する。
第10回 法人税
益金の意義
法人税の益金に関する問題として法人税法22条2項を確実に理解する。無償によ
る資産の譲渡、無償による役務の提供、無償による資産の譲受が問題となった事例を
取り上げ益金の意義について検討する。
第11回 法人税
損金の意義(1)
法人税の損金に関する問題として法人税法22条3項を確実に理解する。利益の分配、
違法支出、売上原価、債務の確定、減価償却、貸倒損失、損失と損害賠償債権の両建
てなどが問題となった事例を検討し、損金の意義を理解する。
第12回 法人税
損金の意義(2)
法人税法22条3項の別段の定めとされているものについて確実に理解する。役員給与、
寄付金の要件と効果、交際費等、繰越欠損金にかんする事例を取り上げ検討し、損金
についての考え方を確実に理解する。
第13回 法人税
同族会社の特例
同族会社に関する特例について取り上げる。まず、同族法人の意義と課税について
理解し、行為計算否認の要件、行為計算否認の効果について事例を通じて検討する。
所得税法における行為計算否認規定についても理解する。
第14回 新しい投資形態と 所得課税のタイミングの問題として、実現主義とその限界、時価主義とその範囲に
所得課税
ついて理解する。投資形態に関する問題として、匿名組合の租税法上の扱い、組合損
益の組合員への帰属の問題、投資信託課税の問題について取り上げる。
─ 223 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目(2006以前入学生)(2009入学生)(2010入学生)
法律基本科目・公法系(2007・2008入学生)
授業科目名(2006以前入学 行政争訟法
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 行政争訟法
学生)
配当学年 2(Ⅳ)
(セメスタ)
授業科目名(2009入学生) 行政争訟法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 行政争訟法
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
単位・選必区分 必修2単位
担当者名
植村栄治
授業の概要
前期の「行政法」に続く授業であり、入学年度にかかわらず実質的に必修と考えて
ほしい。内容は、行政救済法全般を対象とし、行政上の不服申立て、行政訴訟全般の
ほか、国家賠償、損失補償を扱う。毎回、授業用ファイルを掲載するので、そのファ
イルとテキストを読み、練習問題を検討して授業に臨むことが必要。また、予習用の
判例を指定するので、判例百選でその「事実の概要」
「判旨」
「解説」を読んでくること。
成績評価の基準と方法
学期末の筆記試験による。但し、場合により、授業出席、小テスト、レポート等を
若干加味することがある。
履修条件
特にないが、行政法総論(行政救済法は除かれる)の知識は前提とする。民事訴訟
法の基本知識も前提とする。
教科書
櫻井敬子・橋本博之『行政法』
(弘文堂)の第17章以降。原則として、前期の「行政法」
で使用した版をそのまま用いる。
参考文献・資料等
小早川光郎他編『行政判例百選Ⅰ・Ⅱ〔第5版〕』(有斐閣、2006年)
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
行政上の救済手続 教科書第17章。行政不服申立て、行政不服審査法改正案、行政審判、苦情処理、行
政型ADR等について学ぶ。行政不服審査制度は抜本改正が予定されているので、新制
度の骨子も紹介する。
指定判例:第138事件。
第2回
行政事件訴訟法概 教科書第18章第4節まで。行政事件訴訟の沿革、司法権と行政権の関係、行政事件訴
観
訟の諸類型、当事者訴訟、民衆訴訟、機関訴訟等について学ぶ。
指定判例:第147事件。
第3回
抗 告 訴 訟 の 類 型、 教科書第18章第5節、第19章第2節まで。法定抗告訴訟と無名抗告訴訟の区別、処分
取消訴訟①
の取消しの訴え・裁決の取消しの訴え・無効等確認の訴え・不作為の違法確認の訴え・
義務付けの訴え・差止めの訴えがあること、及び取消訴訟の訴訟要件並びに処分性に
ついて学ぶ。
指定判例:第156事件。
─ 224 ─
第4回
取消訴訟②
教科書第19章第3節と第4節。取消訴訟における原告適格、(教義の)訴えの利益につ
原告適格、訴えの いて学ぶ。判例の変遷及び現在の確立した最高裁判例に注目する。
利益
指定判例:第174事件。
第5回
取消訴訟③
教科書第19章第5節から第20章第1節4まで。取消訴訟における被告適格、管轄裁判所、
そ の 他 の 訴 訟 要 不服申立前置、出訴期間、審理手続の諸問題、関連請求、訴えの変更、訴訟参加等に
件、審理手続
ついて学ぶ。
指定判例:第143事件。
第6回
取消訴訟④
審理手続、判決
第7回
取消訴訟⑤
教科書第20章第3節から第21章第1節まで。執行停止制度、執行不停止原則、執行停
執行停止、無効等 止の対象、執行停止の積極・消極要件、申立ての利益、内閣総理大臣の異議、教示、
確認訴訟
無効等確認訴訟、その補充性・訴訟要件、行訴法36条の解釈等について学ぶ。
指定判例:第181事件。
第8回
その他の抗告訴訟 教科書第21章第2節から第5節まで。不作為の違法確認訴訟の意義・訴訟要件、義務
付け訴訟の定義・理論的性質・2類型、非申請型義務付け訴訟・申請型義務付け訴訟の
訴訟要件・本案勝訴要件等について学ぶ。
指定判例:第157事件。
第9回
差止訴訟
仮の義務付け
仮の差止め
教科書第21章第6節・第7節。差止訴訟の法定・定義・訴訟要件・本案勝訴要件、処
分の特定、仮の義務付けの要件・手続、仮の差止めの要件・手続等について学ぶ。
指定判例:第208事件。
第10回 当事者訴訟
争点訴訟
仮処分の排除
国家賠償制度
教科書第22章及び第23章第1節。当事者訴訟の位置づけ、形式的当事者訴訟、実質的
当事者訴訟、処分性拡大論と当事者訴訟活用論、争点訴訟、仮処分の排除、事実行為
と仮処分等及び国家賠償制度の基礎について学ぶ。
指定判例:第209事件。
第11回 国家賠償法1条
教科書第23章第2節(10)まで。国家賠償法1条、責任の性質、賠償の要件としての「公
共団体」
、
「公務員」、「公権力の行使」、「職務行為」、「違法性」、「過失」の意義等につ
いて学ぶ。
指定判例:第230事件。
第12回 国家賠償法2条
教科書第23章第2節(11)から第3節まで。2条の意義と要件、公の営造物の概念、設置・
管理の瑕疵、道路管理の瑕疵、機能的瑕疵、河川管理の瑕疵等について学ぶ。
指定判例:第225事件。
第20章第1節5から第2節まで。釈明処分の特則、証拠調べ、立証責任、取消訴訟の終了、
判決の効力等について学ぶ。
指定判例:第194事件。
第13回 国 家 賠 償 法3条 以 教科書第23章第4節から第24章まで。賠償責任者、費用負担者の責任、民法との関係、
下
特別法との関係、相互保証主義並びに損失補償制度、損失補償の要否、損失補償の内容、
損失補償
国家補償と損失補償の谷間等について学ぶ。
指定判例:第246事件。
第14回 行政救済法全般の 行政救済法全般の補足及び総復習を行う。
総復習
指定判例:第175事件。
─ 225 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 立法過程論
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2007・2008入 立法過程論
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2009入学生) 立法過程論
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
授業科目名(2010入学生) 立法過程論
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅱ、Ⅳ、Ⅵ)
担当者名
浅野善治
授業の概要
法律について、制定された法律の解釈の対象ではなく、具体的に問題を引き起こし
ている社会的事象に対する解決の手段としての立法政策の企画立案、定立された政策
に基づく法律案の作成という観点からその機能と役割を理解する。
成績評価の基準と方法
学期末の定期試験での評点により評価する。
履修条件
特に条件は設けないが、エクスターンシップ政策法務と併せて履修することを勧め
る。
教科書
授業において指示する。
参考文献・資料等
授業において指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
立法学とは
法律について制定され与えられたものの解釈ということとは異なる、法規の制定と
いう立法の視点の重要性について認識する。法解釈学と立法学とは根本的に異なるも
のであることを理解するとともに、両者の関係を明らかにする。
第2回
立法の企画立案
立法政策を企画し、立案することとはどのようなことか、立法政策を企画立案する
立場の違いが法律案の内容にどのように影響するのか、内閣立法の企画立案と議員立
法の企画立案を比較し検討する。
第3回
立法過程
法律案の提出から成立まで、法律案の提出、法律案の審議の実際について概観し、
その二おける問題点について検討する。法律案の制定に伴い必要となる政令、府省令、
規則、訓令などの下位法令についての法律との関係について理解する。
第4回
地方公共団体の条 国の法律案の提出、審議、制定と地方公共団体の条例案の提出、審議、制定とは本
例の制定
質的に多くの点で異なる。この両者の違いについて明らかにし、そのそれぞれの役割
及び特色と、この両者の関係について理解する。
─ 226 ─
第5回
立 法 過 程 の 実 例 具体的に問題となっている法律案について取り上げ、その立法過程においてどのよ
(1)
うな議論がなされたのか解説し、討議する。
第6回
立 法 過 程 の 実 例 具体的に問題となっている法律案について取り上げ、その立法過程においてどのよ
(2)
うな議論がなされたのか解説し、討議する。
第7回
立 法 過 程 の 実 例 具体的に問題となっている法律案について取り上げ、その立法過程においてどのよ
(3)
うな議論がなされたのか解説し、討議する。
第8回
立法技術
法律案を作成するためにお必要となる法制執務上の技術について理解する。法律の
形式がなぜ一定の形をとるのか、法律に使われる用字、用語がなぜ一般に使われるも
のと異なる特殊なものとなるのかについて理解する。
第9回
立法政策の企画立 具体的に問題となっている政策課題から模擬的な課題を設定し、立法政策の企画立
案(演習1)
案においてどのような検討がなされるのか解説し、仮想的な法律案を作成する。まず、
実際に問題となっている社会的事象の中から法律的な問題点を抽出する。
第10回 立法政策の企画立 具体的に問題となっている政策課題から模擬的な課題を設定し、立法政策の企画立
案(演習2)
案においてどのような検討がなされるのか解説し、仮想的な法律案を作成する。解決
しようとしている政策課題における法律事項は何かを検討する。
第11回 立法政策の企画立 具体的に問題となっている政策課題から模擬的な課題を設定し、立法政策の企画立
案(演習3)
案においてどのような検討がなされるのか解説し、仮想的な法律案を作成する。法律
事項について誰に対してどのような目的で何を求めるのか決定する。
第12回 立法政策の企画立 具体的に問題となっている政策課題から模擬的な課題を設定し、立法政策の企画立
案(演習4)
案においてどのような検討がなされるのか解説し、仮想的な法律案を作成する。法律
に定めるべき義務の確実に従わせるための強制措置について検討する。
第13回 立法政策の企画立 具体的に問題となっている政策課題から模擬的な課題を設定し、立法政策の企画立
案(演習5)
案においてどのような検討がなされるのか解説し、仮想的な法律案を作成する。これ
まで検討されてきた事項を法律案の形式に整理する。
第14回 まとめ
法の機能はどのようなものか、それが政策課題の実現のために適切に使われるため
にはどのような検討が必要か、これを法律案の形式に整理するときにどのような表現
で条文が規定されるべきかについて総合的な理解を確認する。
─ 227 ─
Ⅰ.授業等の概要
科目の種類
展開・先端科目
授業科目名(2006以前入学 政策法務論
生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2007・2008入 政策法務論
学生)
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2009入学生) 政策法務論
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
授業科目名(2010入学生) 政策法務論
配当学年 全学年
単位・選必区分 選択2単位
(セメスタ)(Ⅰ、Ⅲ、Ⅴ)
担当者名
大西勉
授業の概要
政策法務の基本的理解を中心に、地方分権の見地から地方公共団体をめぐる諸課題
について、財政面、公共政策面等多方面から憲法的考察を行う。
成績評価の基準と方法
期末の筆記試験を基本とし(70%)、授業への出席、発言状況、その他課題への対応
能力等(30%)を加味し、多元的に行う。
履修条件
特になし
教科書
矢野浩一郎著『地方税財政制度〔第8次改訂〕』(学陽書房、2007年)
参考文献・資料等
開講の際、指示する。
Ⅱ.授業計画
授業
テーマ
授業の内容等(複数教員で担当する場合は担当者名を各回の末尾に( )書き)
第1回
はじめに
授業計画の総枠を説明し、政策法務が対象とする全体像を俯瞰し、諸問題理解の糸
口を見つけ出す。
第2回
政策法務とは何か 最近の政策法務論の展開状況について
第3回
国の仕事 地方の 国と地方の事務配分、行政改革の動向
仕事
第4回
地方分権の推進
地方分権推進の状況と今後の方向
─ 228 ─
第5回
地 方 分 権 一 括 法 平成11年法律第87号について
(Ⅰ)
第6回
地 方 分 権 一 括 法 平成20年 第2次地方分権改革について
(Ⅱ)
第7回
外国人選挙権を巡 H7.2最高裁判決をめぐって
る問題(Ⅰ)
第8回
外国人選挙権を巡 最高裁判決にからむ政治問題、憲法問題
る問題(Ⅱ)
第9回
政策法務の具体例 立法法務・解釈運用法務・争訟法務と政策マインド
第10回 自治体財政(Ⅰ) 国の財政、地方の財政構造
第11回 自治体財政(Ⅱ) 地方税、地方交付税制度
第12回 自治体財政再建制 夕張市等に見られる行財政改革について
度(Ⅰ)
第13回 自治体財政再建制 地方財政再建促進特別措置法について
度(Ⅱ)
第14回 まとめ
以上各種論議を通じて政策法務とは何かの哲学的思考を身につける。
─ 229 ─