I love pohnpei

I
love
Pohnpei
ガールスカウト神奈川県
シニア
私がこの事業に参加したいと思った理由は、きれいでどこまでも続く海やさんご、色とりどりの魚や鳥に
憧れたことはもちろん、戦後70年の今、ゼロ戦など日本が残した戦争の爪跡や、日本との違い、共通点
を見つけてみたいと思ったからです。
私はミクロネシアのポンペイ州に行きました。
そこに着いて2日目、ナラップ島(無人島)に向かいました。そこではシュノーケリングや星空観察、現地の
子たちとのスポーツ交流などいろいろなことをしました。
その中でも私は、星空観察が印象的でした。
そこには、日本では決して見ることの出来ない満天の星が並んでいました。
まるでプラネタリウムのような星空を大切な仲間たちと一緒に見た時間はとてもすばらしいものでした。
また、シュノーケリングも印象に残りました。
そこには白い砂浜に濁りもせず、私達や真っ白な雲を映す透明な海が広がっていました。
そして、その澄み渡る海に住む色とりどりの魚やさんごを見ることが出来ました。
それを見るまでは沖縄のようなところかな?と思っていましたが、実際はもっと美しく、すばらしいところでし
た。
しかし、海岸を見るとそこにはごみが落ちていました。もともとポンペイには、「ごみはゴミ箱に捨てる」と
いう習慣がありませんでした。なぜなら、その当時のごみは、その辺に捨てても土に帰るものだったから
です。最近アメリカなどの影響で、缶やプラスチック製品が増えてきていますが、昔からの習慣が抜けず、
ポイ捨てしてしまう人も多いそうです。日本では、ごみはゴミ箱に捨て、ゴミ箱が無い場合は家に持ち帰り
ます。私はこのようなところに、日本との環境に対する意識の違いを感じました。
ナラップ島から帰ってきて1日後、ソケースマウンテンというところにハイキングに行きました。そこには
ハイビスカスやヤシの木などの知っている植物もあれば、全く知らない美しい植物もありました。それらは、
日本の白や淡い色などの地味で清楚な花と違い、派手な明るい花が多く、日本との気候の違いを感じま
した。また、赤や青、黄色や緑の綺麗な鳥もいました。
そのようなすばらしい自然の隣には、戦争で使用された戦車がありました。その戦車は戦時中に実際
に使用されたものです。また、現地の方なのに日本語を話せる方や、日系の方が多くいらっしゃいました。
私がホームステイした子の祖父も日本人でした。
私は、ホームステイで日本の文化がまだ残っているということを知りました。家の中で靴を脱ぐことはも
ちろん、「先生」や「布団」、「美味しい」などのさまざまな日本語が残っていました。
私はミクロネシアに行って多くのことを学び、体験しました。
ナラップ島の綺麗な海に沈む大きな夕日、ソケースマウンテンで見た戦車、日本の文化が残っていること
を知ったホームステイ。見たこと、聴いたこと、全てが感動の毎日でした。
また、一日一日を大切に懸命に生きている現地の人々や、雄大な自然に元気と勇気をもらいました。
しかし、戦時中はそのようなことも分からなかったのかも知れません。戦後70年の今、ミクロネシアに行き、
現地で友達を作れたことをうれしく思います。この経験を思い出として胸にしまっておくのではなく、これか
らの生活に役立てていきたいです。