博士前期課程 - 名古屋学院大学

経営政策専攻(博士前期課程)
経営原理研究
中村 義寿
●
講義概要
大学院での研究を円滑に進めるために、経営学の研究対象である「経営」についての多角
的な理解を得るべく、「経営学」の歴史的な考察を踏まえて、今日の経営学の中心テーマのいく
つかについてともに考えてみたい。
● 学修到達目標
大学院での研究の基礎となる経営および経営学の知識の修得
● 講義計画
第 1 週 経営と経営学
第2週 経営学の史的展開 ―ドイツ経営学の発展―
第3週
〃
―アメリカ経営学(古典派)の発展―
第4週
〃
―アメリカ経営学(近代派)の発展―
第5週 企業の経営目的と社会的責任
第6週 経営組織
第7週 経営管理・経営戦略
第8週 日本の企業システム・経営行動
● 事前事後学習
(日本の)経営諸問題に関する記事やニュースについて関心を持っておくこと。
● テキスト
追って指示する。
● 参考資料
追って指示する。
● 成績評価方法
出席・発言と小テストを総合して評価する。
経営管理研究
林 淳一
● 講義概要
本講義では、指定テキストの輪読形式(いわゆるゼミ形式)を中心にすすめる。2 冊の指定テ
キスト(後日掲示発表予定)を通じて、経営管理論・経営組織論・経営戦略論を網羅的に学習
する。例えば、コスト・リーダ ーシップ戦略、差別化戦略、焦点化戦略、PPM、SWOT 分析、5 フ
ォースモデル、バリュー・チェーン、コア・コンピタンス、戦略的アライアンス、アンゾフの多角化戦
略などを指定テキストのケース・スタディから学ぶ。さらに最新の個別企業のケース・スタディを通
じて、変化とは何か、組織とは何か、経営者の役割、組織の盛衰、戦略と組織の相互作用など
を学ぶ。
受講生は、「毎回の講義での報告」を必須とする。報告レジュメ作成は、指定テキストの担当
章にもとづき A4 サイズ用紙 3 枚以上(報告者自身が参加受講生人数分を事前に印刷準備する)
を作成し、報告者自身のコメント(章選択の理由、受講生自身の研究テーマとの関連性、昨今
の経営諸問題との関連性、学説そのものへ批判・見解など)を明記し、講義内で報告する。
● 学修到達目標
経営管理論の基礎知識を、最新の 2 冊の指定テキストを通じて体得する。そのうえで、個別の
企業での実践的応用(例、職場環境改善企画、戦略立案、個別地域売上向上企画など)を受
講生が企画し発表する。
● 講義計画
第 1 週 ガイダンス、講義担当者による講義(経営管理・経営戦略の基礎)、受講生の報告担
当章の決定
第 2 週 指定テキストによる受講生第 1 回目報告(1 冊目の指定テキスト)
第 3 週 指定テキストによる受講生第 2 回目報告(1 冊目の指定テキスト)
第 4 週 指定テキストによる受講生第 3 回目報告(1 冊目の指定テキスト)
第 5 週 指定テキストによる受講生第 4 回目報告(2 冊目の指定テキスト)
第 6 週 指定テキストによる受講生第 5 回目報告(2 冊目の指定テキスト)
第 7 週 指定テキストによる受講生第 6 回目報告(2 冊目の指定テキスト)
第 8 週 指定テキストによる受講生第 7 回および本講義の総括。(2 冊目の指定テキスト)
● 事前事後学習
本講義では、指定テキストの輪読形式(いわゆるゼミ形式)を中心にすすめる。受講生は、
「毎回の講義での報告」を必須とする。報告レジュメ作成は、担当章にもとづき A4 サイズ用紙 3
ページ以上(報告者自身が参加受講生人数分を事前に印刷準備する)を作成し、報告者自身
のコメント(章選択の理由、受講生自身の研究テーマとの関連性、昨今の経営諸問題との関連
性、学説そのものへ批判・見解など)を明記し、講義内で報告する。全講義終了後、レポートを
提出する。
● テキスト
林淳一『変化の経営学』白桃書房、2015 年.(*講義開始後、2 冊目の指定テキストを公表す
る)。
● 参考文献
ビジネス雑誌『日経ビジネス』『週刊ダイヤモンド』『週刊東洋経済』、『日本経済新聞』『中部
経済新聞』などの最新企業情報を活用する。 Harvard Business Review, California Business
Review, Academy of Management Review, Organization Science, Administrative Science
Quarterly などの海外学術誌の最新論稿の輪読も検討する。
● 成績評価方法
次の 3 点で成績評価する。①出席ならびに毎回の講義での報告(50%)、②報告レジュメの
仕上がり具合および他受講生とのディスカッション参加態度(25%)、③講義終了後提出のレポ
ート(五千字以上、25%)。なお、上記②の受講生が準備する報告レジュメは、A4 サイズ用紙 3
ページ以上(部数は参加受講生数を事前準備)、報告者自身のコメント(章選択の理由、受講
生自身の研究テーマとの関連性、昨今の経営諸問題との関連性、学説そのものへ批判・見解
など)を明記し、講義内で報告する。報告は、質疑をあわせて 60 分以上とする。上記③のレポ
ートは最終講義日から 2 週間以内に提出する。以上
マーケティング研究
清水 良郎
● 講義概要(目的と内容・方法)
マーケティング実務の現場で最も愛読されているP.コトラーの著作「マーケティングマネジメ
ント」のポイントを抑えながら、経営のための実務的なマーケティングの講義を行う。具体的に
は、「マーケティング基本戦略」と「マーケティングミックス」の理解を深め、市場分析から戦略
構築までを企画、実行、活用できる能力を養う。さらに現代ビジネスに即した具体的な課題を
与え、受講生全員の企画案発表、討論をとおして実務、マネジメント能力を養成する。また、
めまぐるしく変化する現在の経済状況を鑑み、ビジネス事例に基づいたテーマの議論を深め
る。
● 学修到達目標
市場分析からマーケティング基本戦略、マーケティングミックス戦略構築までをトータルに企
画、実行できる能力の養成。
・顧客視点に立ったマーケティングの本質理解。
・マーケティング基本戦略およびマーケティングミックス戦略の理解と応用、実践力養成
・ビジネスの最新情報をベースにしたマーケティングセンスの養成
・インターネットのマーケティングへの実践的活用能力養成
● 講義計画
・ 第 1 週(第1講・第2講) 講義の指針説明。マーケティングマネジメントの概要解説と顧客
志向の理解
自社、顧客、競争者と市場分析等基本事項の理解
・ 第2週(第3講・第4講) マーケティング基本戦略とマーケティングミックスの概論。高齢者向
けPC発売の事例をもとに実務的な理解を促進する
・ 第3週(第5講・第6講)マーケティング戦略構築のための練習課題と解説。第一回課題は
「ハウス・フルーチェのリニューアル戦略企画」(予定)。セグメンテーション及びポジショニン
グの復習と精講、マーケティングミックスの復習と精講
・ 第4週(第7講・第8講) 受講生全員による第一回課題の企画案プレゼンテーションと受講
生全員による議論、講師によるポイント解説、あらたな課題提示
・ 第5週(第9講・第 10 講) 商品戦略と価格戦略についての実際。流通戦略の実際を実
例と共に講義流通について、流通チャネル戦略とその実際について、現場の実例とともに講
義する
・ 第6週(第 11 講・第 12 講) 現代の流通について「サプライ・チェーン・マネジメント(SCM)」
の概要と実際を講義する。関連して、ユニクロ、各コンビニエンスストアのSCM、メーカーと大
手小売のパワーゲームと統合、PB商品成立とその活性化の経緯と背景についても講義す
る。また、物流とロジスティクスの概要と実際についても議論する
・ 第7週(第 13 講・第 14 講 )企業における競争戦略と成長戦略について、「富士フィルム」、
「アップル」、「大同生命」、「小林製薬」「シャープ」「マクドナルド」などマーケティング戦略の
成功例、失敗例両面からビジネスに基づいた解説をする。またSWOT分析、プロダクトポー
トフォリオマネジメント、マーケティングリサーチの概要についても講義する
・ 第8週(第 15 講・第 16 講)新しいマーケティングの潮流として、インターネットマーケティン
グ、インターネット広告、スポーツマーケティングの現状とその活用について議論する。
★「ハウス・フルーチェのリニューアル戦略企画」のプレゼンテーションと議論を踏まえた上で、
企画案の改訂版提出を求める。成績評価の重要な要素とする
● 事前事後学習
・受講するにあたり指定したテキストを事前に通読しておくこと。
・課題である「ハウス・フルーチェのリニューアル戦略企画」の提案後、様々な意見を聞いてブラ
ッシュアップすること。講義終了後総復習を行うこと
● テキスト
『知識ゼロからのマーケティング入門』 前田信弘 幻冬舎 2009 及びビジネス潮流にあわせ
たマーケティングのトピックス、新しいビジネスニューズなどを教材とする。テキスト以外の配布資
料は教員の方で用意する。
● 参考資料
マーケティングの最新情報に即したタイムリーな資料を配布する。またより深くマーケティ
ングを学びたい受講生には、嶋口充輝・石井惇蔵著、『現代マーケティング』(新訂版)、有斐閣
を勧める
● 成績評価方法
①実在の商品を課題としたマーケティング企画書作成 20%
②全講義を聴講した上での上記マーケティング企画書の改良案制作20%
③真摯な受講態度、講義における積極的貢献(自主発表、効果的質問、問題提案など)25%
④出席 25%
● その他留意事項
講義に対して常に積極姿勢で臨むこと。
流通システム研究
岡田 千尋
● 講義概要
流通システムは、経済の歴史的発展に伴う社会経済的構造の変遷に応じて変化するもので
あり、各々の国の社会経済的条件の違いによって異なった発展をみせる。つまり流通システムは、
その国のその時代の独自の社会的、歴史的諸条件のもとで形式されるものである。その結果、
商業主導型流通システム、メーカー主導型流通システム、消費生活協同組合の存在など、多様
な流通システムが存在することになる。しかもそれは産業や企業あるいは商品によっても異なっ
てあらわれる。
そこで、現代の多様な流通システムはいかにして形成されてきたのかを歴史的に概観する。
その際、特に1980年代後半からの欧米諸国によるわが国流通システムへの批判を念頭におき
ながら検討することで、現代のわが国流通システムの特徴を明らかにしていきたい。
さらに、社会環境要因(例えば、流通政策、法規制、消費者の行動や意識など)の分析も含
めて、より広範な観点から検討していくことによって、わが国流通システムの特殊性が検討できる
と思われる。
1.商品流通の重層構造と流通システム研究の領域
2.流通機構の拡大傾向と縮小傾向
3.「商業」と「商業による商品流通システム」
4.商業大規模化の論理と具体的経営形態
5.生産者・メーカー、消費者による商品流通
6.大規模小売業と中小小売業との対立と調整
7.流通近代化・合理化、流通革命論
8.日本型流通システムの何が問題なのか
● 学修到達目標
いかなる規定要因が流通システムに変化をもたらすかについて、的確に把握できること。
● 事前事後学習
新聞、テレビ、雑誌等で産業界の実情をよくみておくこと
● テキスト
講義開始前に指示する
● 参考文献
講義の中で提示する
● 成績評価
レポートおよび日常の研究態度との総合評価
会計学研究
小川 文雄
● 講義概要
本研究では、会計あるいは会計学の技術や理論、制度を学び、さらに、それらの歴史および現
代の在り方や課題について認識を深めることを目的としています。したがって、会計のグローバル
な社会化を典型的に示す国際的レベルでの企業会計制度や企業会計基準の成立や変遷を
歴史的に見ていきたい。また、我が国「会計ビッグバン」後の現在の状況について、とくに今日の
企業会計上の諸問題について、随時取り上げたい。
● 学修到達目標
国際会計基準成立の過程を観察することにより、その国際的、歴史的意義を理解し、今後のあ
り方について一定の展望を得ること。
● 講義計画
第 1 週 企業会計の歴史I(中世・近世)
第 2 週 企業会計の歴史Ⅱ(近代)
第 3 週 国際会計の歴史I(国際会計基準設定の)
第 4 週 国際会計の歴史Ⅱ(IASC の成立)
第 5 週 国際会計の歴史Ⅲ(IFAC の成立、IOSCO の成立)
第 6 週 国際会計の歴史 IV(IOSCO と IASC)
第 7 週 国際会計の歴史 V(IAS2000)
第 8 週 国際会計の現状と課題(IFRS とのコンバージェンス)
● 事前事後学習
毎週、原則として前週の学修成果を確認(確認テスト等)し、また次回演習の前提と なる知
識や理解を各自得させるため、指定箇所についてレポートを課すこととする。
● テキスト
開講時に指示する。
● 参考文献
適時指示する。
● 成績評価方法
レポート・小テスト 60% 出席率 40%
● その他留意事項
上記講義計画に変更があることがあります。
出席率 3 分の 2 未満の者は失格とします。
管理会計研究
皆川 芳輝
● 講義概要
会計は、その目的の違いから管理会計と財務会計に大別できる。管理会計の指導原理は、
有用性である。これは、情報の利用者が直面する問題解決に役に立つことを指す。したがって、
管理会計の目的は、組織構成員の意思決定に役立つ経済的情報を作成し提供することにある。
最近における管理会計の課題は、戦略の策定と実施に有用な管理会計情報の開発とその活
用方法の創造にある。本講義では、戦略の策定と実施に必要な管理会計情報の種類と特徴に
ついて理解を深めたうえで、重要な戦略的管理会計システムの活用を学修する。つまり、今日
の企業が抱える経営管理問題を理解し、その解決に資する管理会計について学修する。
● 学修到達目標
代表的な戦略的管理会計諸手法の理論と実践を理解する。
● 講義計画
第 1 週 利益管理のための管理会計
第 2 週 予算管理とキャッシュフロー管理
第 3 週 戦略の策定と中長期経営計画
第 4 週 バランスト・スコアカードによる管理
第 5 週 戦略的意思決定
第 6 週 戦略的コストマネジメント
第 7 週 グループ経営と企業間管理
第 8 週 まとめ
● 事前事後学習
以下のテキストの指定した部分の事前学習、毎回の授業内容の復習
● テキスト
山本浩二・小倉昇・尾畑裕・小菅正伸・中村博之「スタンダードテキスト管理会計論」中央経済社
● 参考資料
皆川芳輝「サプライチェーン管理会計」晃洋書房、2008
● 成績評価方法
課題レポート 50%、出席 50%
経営オペレーション研究
程 鵬
● 講義概要
IoT(もののネットワーク)や Big Data(ビッグデータ)などの言葉に象徴されるように社会全体
の情報化が著しく進み,企業を取り巻く経営環境が複雑化かつ大規模化になりつつある。これ
までの経験や感などに頼ってきた古典的な経営オペレーションの手法はもはや通用しなくなっ
てきている。今や,企業の経営管理者には,情報を最大限に活かした状況判断や計画管理な
ど様々な経営オペレーションを迅速かつ的確に遂行する能力が求められている。現代の企業
経営は既にどの経営活動に対しても常に最適的な結果を追求する時代に突入したと言えよ。
経営オペレーションに役立つような情報の活用法(すなわち,数理科学手法,いわば,「オペ
レーションズ・リサーチ」研究分野)に関する研究が盛んに行われている。しかし,一般的には情
報を活用する「万能」手法が存在しそうもない。そこで社会活動によく遭遇する種々の問題がそ
の特性によって分類され,そして各種の問題の解法における研究が精力的に進んでいる。
この講義では,経営オペレーションによく現れる典型的な諸問題を取り上げ,それらを解くた
めの数理科学手法を紹介し,表計算ソフト Excel でこれらの解法を実践する。講義内容は「原
理・技法」と「実習」の二部分から構成される。とりわけ,紹介した解法への理解をより深めるため
に実践課題を導入し,実習するとともによりよい解法が存在するかの研究や議論を行う。なお,
受講生のニーズに最大限に応えるため,それに応じた内容の調整は可能である。
● 学修到達目標
数理科学手法を用いた実社会問題を解決する能力を身に付けること
● 講義計画
第 1∼2 週 数理計画法Ⅰ 線形計画法(LP)
第 3∼4 週 数理計画法Ⅱ 動的計画法(DP)
第 5∼6 週 日程計画管理法(PERT)
第 7∼8 週 生産スケジューリング技法
第 9∼10 週 意思決定法(AHP)
第 11∼12 週 データマイニング技法
第 13∼14 週 待ち行列理論
第 15∼16 週 講義総括
● 事前事後学習
パソコン操作,Excel の使い方に慣れていない受講生はパソコンの操作ができるようにしてお
く。また,講義中に出た課題(演習問題,疑問点など)に次の講義までに答えるようにしておく。
● テキスト
自作 PowerPoint スライド
● 参考文献
必要なときに指示
● 成績評価方法
課題レポート:40% 小テスト:30% その他(出欠・学習態度など):30%
● その他留意事項
パソコンを使って問題解決の技法を習得するため,データなどファイルを保存するための
USB メモリを持参する必要がある。
経営データ処理研究
程 鵬
● 講義概要
ICT の急速な進歩がもたらした高度情報化社会では,情報に基づいて状況判断や意思決定
が日常的に行われている。たとえば,①収集した情報(データ)の解析による現状評価と将来予
測,②シミュレーションによる問題解決,③互いに何らかの関係をもつ多変量データの背後にあ
る特性の探り(すなわちデータマイニング),等々。本講義はこのような社会の要請に応え,実社
会問題解決に必要とされる経営データ処理の知識とスキルを修得するためのものである。
本講義では,何らか(調査,研究など)の目的に集めた生データを使って,データの視覚化を
はじめ,統計処理(データ解析)や,データから有用な情報の引き出しなどに使われている様々
な技法などを紹介する。さらに技法の利用際に注意すべき事項(有効性など)の議論までに展
開する。とりわけ MS-Excel を使ってこれらのデータ処理の技法を実践する。つまり,MS-Excel
の機能を使えば少々複雑なデータ処理を簡単に実現できることを体験する。近年,研究や実務
現場では,MS-Excel を用いたデータ処理がよく見受けられている。本講義を通して MS-Excel
を使ってデータ処理を実現する様々な実技の習得が可能である。
● 学修到達目標
①表計算ソフト Excel を用いたデータ処理(表現・整理・解析)ができること
②基本統計知識を身に付けること
③データ処理による経営問題を解決する基本的な方とその技法を身に付けること
● 講義計画
第 1∼2 週 データの収集・蓄積・整理・表現
第 3∼4 週 基本統計量(統計に関する基礎知識)の活用法
第 5∼6 週 回帰分析
第 7∼8 週 主成分分析
第 9∼10 週 相関関係分析
第 11∼12 週 クラスター分析
第 13∼14 週 デシジョンツリー分析
第 15∼16 週 データマイニング技法とは
● 事前事後学習
パソコン操作,Excel 操作などがある程度できることを前提とする。その操作に慣れていない
受講生はパソコンの基本操作ができるようにしておく。また,講義中に出た課題(演習問題,疑
問点など)に次の講義までに答えるようにしておく。
● テキスト
自作 PowerPoint スライド
● 参考文献
必要なときに指示
● 成績評価方法
課題レポート:40% 小テスト:30% その他(出欠・学習態度など):30%
● その他留意事項
パソコンを使ってデータ処理による問題解決法を習得するため,データなどファイルを保存す
るための USB メモリを持参する必要がある。
金融システム研究
三井 哲
講義概要
金融取引が円滑に行われるためには、金融債務については約定どおりに支払うことが義務づ
けられるなどの誰もが従わなければならないルールが不可欠である。こうした金融取引や金融機
関のあり方を具体的に定めたルールとして、法律・規則、行政制度、慣行、あるいは種々の金融
サービス提供のあり方に関する制度的枠組みなどがあり、これらを総称して金融システムといって
いる。
戦後のわが国の経済復興を円滑に進める上で効果的であった規制色の強い従来の金融シス
テムは、経済・金融の国際化に伴って自由化することを余儀なくされたが、新しいシステムへ移
行する過程では大手金融機関の破綻など、移行に伴う摩擦も発生した。
また、米国のサブプライムローン問題やリーマンショック、あるいは、自己資本比率規制の見直
しなどが我が国の金融機関に与える影響が注目された。さらに、最近では、フィンテックやマイナ
ス金利の導入などの新しい動きも始まっている。
本講義では、こうした動向について、銀行を中心にして整理し、金融システムがどのように変わ
りつつあるのか、また、どのような新しい動きが生まれているかなどを紹介する。
● 学修到達目標
近年、日本および海外の金融界に起きている様々な動き、および金融に関する諸統計の取
り扱いについて一通り学ぶことによって、今後、金融界で新たに発生する動きに対して、自ら判
断して行動できるような、金融システムに関する理解力を身につける。
● 講義計画
第1週 オリエンテーション及び金融論全般に関する復習
第2週 わが国の金融制度
第3週 銀行の基本的機能
第4週 銀行のリスク管理
第5週 金融の証券化とデリバティブ
第6週 銀行業務の現状
第7週 中小企業金融、信用保証制度
第8週 総括
● 事前事後学習
毎回の講義終了時に、次回の講義までにある程度理解しておくことが望まれる事項について、
教科書や配付資料の該当箇所を示しておくので、事前に理解しておくこと。
● テキスト
三井哲・二村和之『新銀行論』 晃洋書房 2004
● 参考文献
地主敏樹他『世界金融危機と欧米主要中欧銀行』 晃洋書房 2012
藤井眞理子『グローバル金融危機と日本の金融システム』 日本経済新聞出版社 2013
黒田晃生『金融システム論の新展開』 金融財政事情研究会 2008
● 成績評価方法
課題レポート 70%、出席 30%
●
証券投資分析研究
姜 喜永
● 講義概要
本講義は、証券投資に関する基本的な考え方や理論について、体系的に学習することを目
的とする。本講義では、以下の講義計画に示しているように、まず証券の役割と証券投資の考
え方、また証券投資における評価の基本原理について紹介する。次に、債券市場と株式市場
はどのように機能しているかを考察するとともに、債券投資の分析方法と株式投資の分析方法
について説明する。また、不確実な世界において投資選択の規範を提示したポートフォリオ理
論と、その理論に基づいて展開された資本市場の理論について、その実用性を検討する。そし
て、先物・オプション取引等を用いたリスク・ヘッジ、および様々な投資戦略等について解説す
る。
● 学修到達目標
従来の証券投資に関する理論だけでなく、リスク管理に焦点を当てた現代の証券投資理論に
ついての理解を深めて、実際の証券投資における意思決定の能力を高める。
● 講義計画
第 1 週 証券と投資、評価の基本原理
第 2 週 債券市場、債券投資分析
第 3 週 株式市場、株式投資分析
第 4 週 ポートフォリオ理論(証券分析、ポートフォリオの収益とリスク)
第 5 週 ポートフォリオ理論(有効ポートフォリオ、最適ポートフォリオ)
第 6 週 資本市場理論
第 7 週 先物取引
第 8 週 オプション取引
● 事前事後学習
各週講義のテーマについての基礎的な理解のために、事前学習としてテキストの該当部分を
一読する。事後学習としては、分析方法が次のテーマへと展開・応用されていくので、それらの
分析方法を徹底して復習する。
● テキスト
榊原茂樹・城下賢吾・姜 喜永・福田司文 『入門証券論』第3版 有斐閣 2013。
● 参考文献
小林孝雄・芹田敏夫『新・証券投資論Ⅰ、Ⅱ』 日本経済新聞社 2009。等
● 成績評価方法
課題レポート 70%、授業参加度 30%。
アグリビジネス研究
秋元 浩一
● 講義概要
農業、その施設・機械・資材、農産物の流通・加工、食品、花き、環境、観光関連の経営、指
導、管理、企画、研究、開発、政策にかかわる理論と即戦力を学び、課題発見から解決までを
考える。農村は、食の生産の場であるとともに国土保全機能や景観保全、歴史・文化の継承機
能も果たしている。この農村を舞台に、豊かな農業と美しい田園風景を文化の基礎としてとらえ、
アグリビジネスを軸に食ビジネス、環境ビジネス、観光ビジネスを考え、真に個性的な売りものを
創造する原理と実践を検討する。地球環境が生み出す資源を使って、食の豊かさはどのように
達成されてきたのか、この先どうなるのか、どうすると良いのか、理解し議論できるようにする。
前世紀は、地球資源の開発によって、豊かな食はもとより潤沢な便利さを手に入れることが出
来たが、モノごとの始まりには知恵を絞っても、モノの終わりには無関心でいたつけが、環境問
題となって重くのしかかってきている。地球と共生するエコ意識が高まり、このことが特に海外で
は企業の差別化に直結している。本講義では、これから構築を迫られる資源循環型社会におけ
る企業経営の方向を考える上でも必要な考察をおこなう。
● 学修到達目標
ボーダレス時代におけるアグリビジネスを食、環境、交流、エネルギー問題をふまえて考えるこ
とができるようになることを目標とする。
● 講義計画
最初に全体説明を行い受講生の皆さんと相談して進め方を決める予定である。参考事例とし
て次に列挙した。
第1週 生産の場の現状
第2週 国土保全機能
第3週 元気な地域づくり
第4週 交流人口の創出
第5週 地域ブランド化とグリーンツーリズム
第6週 6次産業化と農商工連携
第7週 流通の現状と課題
第8週 エネルギーの地産地消
第9週 品質管理
第10週 関係法令
●
事前事後学習
受講する前には説明できるだけの準備を行い、事後は分からなかったことを中心に調べ直し全
体を見直す
● テキスト
食料農業農村白書平成28年版
● 参考文献
指導の中で紹介する
● 成績評価法
日常の発表、質疑応答の程度による
税法研究1(所得税)
伊藤 雄太
● 講義概要
所得税は、個人が稼得した所得に課される租税である。平成25年度における所得税収は、
一般会計分租税収入決算額47兆円の33%の15.5兆円に及び、我が国の税収の柱の一つ
である。所得税は、所得税法、租税特別措置法などに規定されている。本講では、所得税の基
本について概観し、その内容と理論を体系的に学習し、研究する。
この授業は、毎週2時限ずつ8週にわたって実施する。原則としてテキストに従って進めてい
くが、必要に応じて前後することもある。時間の制約上、基本的なこと、根幹となることが中心と
なるが、さまざまな事柄に問題意識を持ってもらう上で重要な論点については時間をかけ、また、
必要に応じて、今議論の対象となっているポイントについても見てみたい。このほか、授業期間
の途中で1∼2回程度、課題を与える予定である。
税法あるいは法律を学んだことのない人でも理解が深められるよう、法学の基礎から講義する。
所得税法のみならず、法律に関する諸々の基本的事項も身につけていくことのできる講義とす
る予定である。実務テクニックではなく、理論の裏づけのある理解を得ることを目指す。所得とは
何か、所得がその性質により10種に区分されているのはなぜか、所得控除の意義、目的、税率
に超過累進性を採用しつつ単一税率が並立していることの意義・目的など、その根幹にかかわ
るさまざまな命題を意識しながら、今後の研究、修士論文執筆に必要とされる基礎的能力と問
題意識の端緒を得てもらいたい。
● 学修到達目標
法律としての所得税法の仕組みと考え方の基本を身につける。そのための基礎となる法律的
なものの考え方、法の解釈、裁判制度等についても、その基本を身につける。
● 講義計画
第1週 三権分立、裁判組織、私法と公法、法の解釈
第2週 納税義務者、所得の金額の計算(収入金額)
第3週 必要経費、家事関連費等、必要経費の特例
第4週 保証債務履行のための資産の譲渡、配当所得、不動産所得
第5週 事業所得、給与所得、退職所得、譲渡所得
第6週 譲渡所得(分離課税)、一時所得、雑所得、損益通算
第7週 所得控除、税額の計算、税額控除
第8週 申告、非居住者、源泉徴収、罰則等
● 事前事後学習
不明な点を残さぬよう十分な復習をしてほしい。予習が必要なときはその都度指示する。
● テキスト
佐藤英明『スタンダード所得税法〔補正3版〕』 ※より新しい版が望ましい。
『平成27年版 図解所得税』(大蔵財務協会)
● 参考文献
金子宏 『租税法〔第二十版〕』(弘文堂) ※より新しい版が望ましい。
谷口勢津夫 『税法基本講義〔第四版〕』(弘文堂) ※より新しい版が望ましい。
波多野弘 『租税法概論講義(清文社)』
別冊ジュリスト租税判例百選〔第5版〕(有斐閣) ※より新しい版が望ましい。
● 成績評価方法
レポート 60%
課題に対する取り組みと理解 30%
出席 10%
税法研究2(資産税)
竹本 守邦
● 講義概要
所得税法のうちの譲渡所得及び山林所得並びに相続税法(税目としては相続税・贈与税)
は、一般に「資産税」と呼称されている。この名称は課税庁での担当部署名から由来するものと
思われる。「資産税」の内容は税法の中でも極めて難解だとされている。その理由は、例えば譲
渡所得の特例についていえば、条文が長いこと、厖大な数の行政法規の概念を借用している
ため法律解釈に困難さが伴うこと、さらに行政解釈としての税法通達が幅をきかせており実務家
を混乱させていること等が挙げられる。本講座では、難解な「資産税」を理解するため、以下の
方法で授業を進める。
正しい法律解釈は原典である法令を繰り返し読むことから始まる。本講座では、一部の基本
的な特例について、まず条文を逐条的に解説し、判例・学説・解釈通達等を基に理解しにくい
部分を説明した上、具体的な実務対応事例も紹介する。なお講義時間の制約上、譲渡所得の
特例以外は、以下に掲げるテキストに沿って解説する時間が多くなることを了承されたい。
● 学修到達目標
税法演習での研究対象である租税裁判例における事実関係や適用条文の内容を理解でき
る程度の基礎的知識を習得する。
● 講義計画
第1週 譲渡所得 収入金額、取得費及び譲渡費用
第2週 譲渡所得の特例その1 固定資産の交換特例、居住用財産特例
第3週 譲渡所得の特例その2 保証債務特例、収用の特別控除及び代替特例
第4週 民法の基礎知識、相続税その1
第5週 相続税その2
第6週 贈与税
第7週 土地等の評価
第8週 取引相場のない株式の評価、課題レポートの解説
● 事前事後学習
初めて資産税を勉強する者にとっては講義内容が難しいので、8週全ての講義に参加してし
っかり聴くとともに、毎回の講義内容を必ず復習すること。なお、課題レポートは講義内容を全て
理解していなければ解答出来ないものとしている。
● テキスト
中村淳一編 『平成27年版 図解 譲渡所得』 ((財)大蔵財務協会 2015年)
中村淳一編 『平成27年版 図解 相続税・贈与税』 ((財)大蔵財務協会 2015年)
香取 稔編 『平成27年版 図解 財産評価』 ((財)大蔵財務協会 2015年)
(なお、平成28年版の発行日が講義に間に合えば、そちらを使用する。)
● 参考資料
譲渡所得の特例については、竹本の税理士会用研修レジュメをコピー利用する。
● 成績評価方法
課題レポート 50% 出席 50%
● その他留意事項
レポートについては、簡単に複写が可能なワープロによる提出を認めない。従って、鉛筆書き
による提出のみ可とする。
税法研究3(法人税)
鈴木
● 講義概要
目的:修士論文の作成に必要な法人税法の基礎的知識を習得します。
内容:テキストと資料を用いて,次の項目を講義します。
1,法人税法の構造
2,各規定の趣旨
3,会計基準・会社法等との関係
4,裁決例・裁判例
方法:主として講義方式によります。
● 学修到達目標
受講生が次のレベルに到達することを目標とします。
1,法人税法の諸制度の概要を説明できる。
2,ある条文に関係する他の条文を想起できる。
● 講義計画
大要、次のように区分して講義を行う予定です。
1,法人税の基礎、売上・売上原価
(ペット葬祭業事件等)
2,販売費・一般管理費務、営業外損益
(東北電力事件等)
3,資産の評価、減価償却
(牛久市売上原価見積事件等)
4,繰延資産、貸倒引当金
(ケンウッド事件等)
5,資本、グループ法人税制
(パチンコ店グループ事件等)
6,圧縮記帳、借地権課税
(ヤフー事件等)
7,欠損金の繰越しと繰戻し、法人税額の計算(日本IBM事件等)
8,国際課税
(りそな銀行事件等)
(各項目と裁判例とは必ずしも対応していません。)
● 事前事後学習
事前に下記テキスト1,の2章分を通読してきて下さい。
講義では、ポイント・計算例・改正事項・関連判決等の解説を行います。
最終回に課題を出しますので、レポートを提出して下さい。
● テキスト
1,鈴木基史(2013)『新版 最新法人税法』中央経済社
2,上西左大臣監修(2015)『税理士のための国際税務の基礎知識』税務研究会
3,私が作成した「法人税法の基本裁判例」
● 参考文献
私が作成した資料を適宜使用します。
● 成績評価方法
課題レポ−ト 60%・出席 40%
煕
企業経営特別研究
経営政策専攻教員
● 講義概要
1999 年より社会第一線で活躍する企業経営者等を招聘し、経営実学等、実践面を重視した
講義であり、ダイナミックな経営の本質に触れ理解することを目標とする。その内容は、経営戦
略、経営企画、意志決定、生産、財務、人事労務、マ−ケティング、流通等、多岐にわたるが、
企業経営の現場において発生するインパクトのある生の話をもとに、専門の各専攻教員が講師
と学生の質疑を盛り上げて話を深める。招聘講師陣は、豊かな経験と卓越した実力のある企業
経営者および上級管理職のなかからそれぞれの分野のエキスパートで構成される。この科目は
本学大学院生に非常に好評を得ている科目のひとつであるが、外部から講師を招聘する関係
で、開講日は、月曜 18:15∼21:15 を原則とし、講師の都合によっては、土曜 16:45∼19:55 を予
定し実施日は予め掲示にて周知する。聴講生は、講演者・企業のホームページ、ブログ、有価
証券報告書などの入手可能な資料を各自で調査し、当日の質疑応答に備えてください。詳細
は、第 1 回目講義・ガイダンスにおいて説明する。下記は過去の主な講演企業と講演テーマで
ある。
【2015 年度】
吉田 英雄
株式会社 UACJ 技術開発研究所 顧問
航空機とアルミニウム産業
ハリー・A・ヒ
ル
株式会社オークローンマーケティング
代表取締役社長
ショップジャパン リーダーシッププログラム
田中 良知
株式会社 妙香園 専務取締役
「お茶どころ名古屋を支える」お茶
伊藤 憲司
BX 紅雲株式会社 管理部長
事業再生の実体験を通して
伊藤 博康
有限会社 平治煎餅本店 代表取締役社長
「銘菓に託す 100 年企業の経営とサービス」
鈴木 淑久
㈱蓬莱陣屋(あつた蓬莱軒)代表取締役社
長
大井 正隆
株式会社 名古屋証券取引所 常勤監査役
証券法制の変遷と証券取引所の経営
松井 忠三
安井 友康
株式会社良品計画 代表取締役会長
宮商事株式会社 代表取締役社長
良品計画の経営改革とグローバル展開
経営理念の具現化とブランド価値の創造
山川 利治
愛知環状鉄道株式会社 代表取締役社長
「第3セクター鉄道と愛知環状鉄道の状況」
中野 和久
地域ビジネス研究所 所長
渡邊 紀征
加藤 博巳
元 ㈱西友 社長・会長
高末株式会社 代表取締役社長
地方都市における新事業創出の現状と今後−こ
の10年間東三河地域における新事業の事例報
告と今後の展望−
堤清二とセゾングループ
進化を続ける人間集団を目指して
焦 楊
株式会社 メディア新日中 代表取締役社長
中国のメディア事情
【2014 年度】
【2013 年度】
伊藤 憲司
BX 紅雲株式会社 管理部長
白井 勇
日本トランスシティ株式会社 取締役
夏目 有人
生活協同組合連合会 東海コープ事業
連合理事長
「事業再生の当事者として∼私的整理から民事再生
への経験∼」
産業構造の変化と我社の歩み
コープ商品のブランディング−消費者が参加する商
品づくりー(あいちを食べよう 日本の食を大切に)
清水 勲
焦 楊
和田 典之
坂
英臣
株式会社清水屋取締役 社主
株式会社 メディア新日中 代表取締役
株式会社和田製作所 代表取締役
株式会社 坂角総本舗 代表取締役社
長
自分を見つめる、生き方を変える
中国のコンテンツ産業とメディア
日本のものづくりが生きる道
不易流行∼企業として大事にしていること
【2012 年度】
「事業再生の当事者として∼私的整理から民事再生
への経験∼」
「地方公営企業の現状と課題ー愛知県企業庁を例と
してー」
伊藤 憲司
BX 紅雲株式会社 管理部長
山川 利治
愛知県企業庁 前企業庁長
加藤 慶人
株式会社ボンタイン珈琲本社 代表取締
役社長
「From Seed to Cup(栽培から提供まで)の実践による
新たなマーケットの創出」
白井 勇
日本トランスシティ株式会社
伊藤 正久
中部魚錠株式会社 代表取締役社長
野村 政弘
ネットオフ株式会社 監査役
我社の変遷に見る産業構造の変化と物流のあり方
「社長の役割「不易流行」∼変えるもの、変えないもの
を明確にし、有言実行∼」
「トヨタ生産方式によるバックヤード作業の効率化」
小澤 正俊
大同特殊鋼株式会社 代表取締役会長
「WHAT SHOULD YOU DO NOW?」
取締役
【2011 年度】
「『グリーンIT』への追求∼社内活動から社会全体活
兼子 邦彦
小島プレス工業総務統括参事
安西 秀一
株式会社松阪鉄工所 代表取締役社長
「地方の中小モノ造り企業はいま・・・」
鈴木 鉄雄
中部異業種間リサイクルネットワーク協
議会 会長
「古紙業界(静脈産業)のこれから、これまで」
酒井 英之
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 経
営政略部長
伊藤 正久
中部魚錠株式会社 代表取締役社長
渡邊 紀征
スギホールディングス株式会社 取締役
「顧客満足向上のための着眼点∼なぜ、あの会社の
ファンは増え続けるのか?∼」
「社長の役割『不易流行』∼変えるもの、変えないもの
を明確にし、有言実行∼」
「小売業の現状と将来」
小澤 正俊
大同特殊鋼株式会社 代表取締役会長
「What is Roots?」
動へ∼」
【2010 年度】
登坂一博
ビジネスイノベーションコンサルティング 代表
「営業戦略の論理と実践」
渡邊 紀征
スギホールディングス(株) 取締役
「小売業の今、そして将来」
小林 靖典
黒川 正枝
谷端 信夫
(株)小林製作所 代表取締役社長
(株)小林製作所 開発室長兼営業部長
「わたしが学んできたこと」
(株)タニハタ 代表取締役社長
「ITによる伝統産業の生き残り戦略」
「「成長戦略のためのマーケティングアプロー
チ」∼仮説立案力向上のための着眼点∼」
酒井 英之
三菱UFJリサーチ&コンサルティング名古屋経
営戦略部部長兼プリンシパル
藤田 泰久
トヨタファイナンス(株)代表取締役社長
「トヨタファイナンスのビジネスモデル」
和田 典之
株式会社和田製作所 代表取締役
「わたしが学んできたこと」
【2009 年度】
伊藤 俊吾
(株)一六社 代表取締役社長
「Web2.0 と一六社のネット広告」
前田 満定
(株)ベンリーコーポレーション代表取締役社長
「ベンリーコーポレーションの創業」
落合 徹
(株)新東通信メディア・コンテンツユニット第 2
メディアグループグループリーダー
「進化するインターネットビジネス」
久納 英明
(株)サイトスコープ代表取締役社長
「サイトスコープ創業体験記」
安藤 竜二
(株)DDR 代表取締役
「地元の逸品を世界に売り出す仕掛け方」
谷田 利景
(株)ポッカコーポレーション 創業者
「コカ・コーラに挑んだ男」
日永 雄大
(株)日永洋服店(LAX OUTFITTERS)代表取
締役兼 CEO
「ラックス・アウトフィッターズのビジネスと事業
承継」
【2008 年度】
水野光
日進乳業社長
「日進乳業の第二の創業」
伊藤 俊吾
(株)一六社 代表取締役社長
「Web2.0 とネット戦略」
中島宗幸
グリーンテック社長
北見昌朗
北見式賃金研究所所長
冨安徳久
葬儀会館ティア社長
「夢はみるものじゃない。かなえるものだ!」
加藤明彦
エイベックス社長
「中小企業の人材育成:現場を育てるコミュニケ
ーション(人を大切に)」
前田 満定
(株)ベンリーコーポレーション代表取締役社長
「チェーンストア業界とサービス化の流れ」
小原隆浩
マルイ不動産社長
安田豊
新日本監査法人
宗次徳二
壱番屋創業者・特別顧問
正門律子
山本重雄
クレース・プランナーズ社長
エスワイフード社長
「コアラ社長の経営戦略」
「企業成長と株式公開:日本版 SOX 法を踏まえ
て」
「カレーハウス CoCo 壱番屋創業期:「継営」とは
何か」
「クレース・プランナーズ創業ストーリー」
「名古屋発『世界の山ちゃん』の経営」
米村紀行
富士ゼロックス(株)コンサルタント
「ユビキタス社会における新しい働き方」
小川正夫
青年経済人倶楽部理事長
「成功する人脈の作り方」
上總康行
京都大学大学院経済学研究科教授
冨安徳久
㈱ティア 社長
桑原耕司
(株)希望社社長
「危ない会社の見分け方:倒産指数の活用」
「夢は見るもんじゃない!叶えるもんだ!:創業
からセントレックス上場まで」
「実験牧場・希望社の人事制度」
兼元謙任
(株)オウケイウェイヴ社長
「創業の経緯から IPO まで」
赤崎 まき子
(株)エイワークス社長
「私の創業体験」
田代 正美
㈱バロー社長
「バローの経営戦略」
玉木 康裕
㈱タマホーム社長
「日本の家は高すぎる」
安部 哲也
㈱EQ パートナーズ社長
「リーダーシップとコーチング」
杉浦 昭子
㈱スギ薬局副社長
「少子高齢社会における成長戦略」
北原 裕一
㈱とうかい企画社長
「ベンチャービジネス論」
近藤 雅夫
㈱松風屋社長
「仕入れ業界からみた日本の大型小売業」
滝 浩之
㈱富士通パートナービジネス本部販売促進統
括部部長
「インターネット・サービス・プロバイダーの差別
田口 利寿
㈱東海西濃運輸社長
「運輸業界の現状と課題」
森田 保男
経営コンサルタント、元本大学院教授
「経営コンサルタントからみた経営成功の課題」
成田 明彦
㈱シマンテック会長
「外資系におけるマネジメントのポイント」
吉岡 昌成
㈱ヨシックス社長
「ヨシックスの事業展開と経営方針」
堀 新吾
NEC フィールディング㈱
「NEC フィールディングの CS 経営」
西寺 雅也
多治見市長
「自治体改革と首長のリーダーシップ」
宮崎 由至
㈱宮崎本店社長
「わが社の経営品質活動への取り組み」
西村 正一
㈱INAX 取締役専務執行役員
「INAX の事業戦略」
塚 一英
富士ゼロックス㈱オープンオフィスインシアティブバーチャル
ハリウッド・プラットフォーム G マネージャー
「富士ゼロックスが取り組む企業変革活動につい
「品質管理のエキスパートグリーンテックの創
業」
「経済記者から中小企業専門の賃金コンサルタ
ントに ―売れない時代に売り勝つ我が営業戦
略― 」
【2007 年度】
【2006 年度】
【2005 年度】
化戦略」
【2004 年度】
て」
【2003 年度】
山口 正裕
シンクレイヤ㈱代表取締役社長
「CATVシステム企業の戦略」
山本 光子
ピープルスタッフ㈱専務取締役
「人材派遣業の戦略」
西 孝雄
川根温泉支配人・元松坂屋取締役本店長
「地域活性化について<品質とサービスが鍵
>」
トーヨーキッチンアンドリビング㈱
代表取締役社長
「新しいデザインを産み出すイタリアインテリア
産業の秘密」
鈴木 建吾
㈱八幡ねじ代表取締役社長
「国際最適調達と物流」
森 貞述
高浜市長
「高浜市の自治体経営」
河合 宏光
㈱セリア代表取締役社長
「100 円ショップセリアの秘密」
石原 正次
セキセー㈱代表取締役社長
「多死社会のビジネスチャンス」
鈴木 正男
日本公認会計士協会東海会顧問
「企業経営と職業会計人」
加藤 千麿
名古屋銀行頭取・本学名誉経営学博士
「金融体制の変化」
伊藤 昭
経営コンサルタント
「社会人大学院とコンサルタント」
河瀬 翔之
ハギワラシスコム取締役社長
「わが経営、わが人生」
伊藤 眞人
(株)イトー急行代表取締役社長
「過去を振返り、未来につなぐ」
山中 克敏
オキツモ(株)代表取締役会長
「熱ニモ負ケズ、汚染ニモ負ケズ」
石川 百代
日本ジュース・ターミナル(株)代表取締役社長・本
学博士課程1年次
「MBA で教えてもらわなかったこと」
渡辺 孝雄
【2002 年度】
● 講義計画
授業期間中の月曜 18:15∼21:15 を原則とし、講師の都合によっては、土曜 16:45∼19:55 に
8回実施する。2016 年度の授業期間は、4 月 6 日(水)∼ 8 月 2 日(火)
9 月 21 日(水)∼ 12 月 24 日(土)、1 月 9 日(月)∼ 1 月 24 日(火)
● 学修到達目標
第一線経営陣のダイナミックな取り組みに触れ、経営の本質を理解する力を養うことを目標と
する。
● 事前事後学習
講演者・企業について入手可能な資料を各自で調査して授業に参加し、授業後に講義内容
を復習すること。
● テキスト
特になし
● 参考資料
適宜紹介するが、『日本経済新聞』『日経MJ』『日経ビジネス』『週刊エコノミスト』『週刊東洋
経済』等のビジネス誌等は参考になる。
● 成績評価方法
出席および質疑応答とレポートによる。
意思決定支援システム研究
(リレー講義)皆川・松永・岡本・林・伊藤・濵・三輪・程
● 講義の概要と計画
いまや企業,組織などでは,数多くの情報システムを抜きにして組織行動は成立しえなくなっ
ているが,これらの情報システムから得られるのは,断片的な情報であり,情報をもとに組織構成
員の意思決定を支援するには,合理的な方法論が必要である。ノーベル経済学賞を受賞したサ
イモン(Herbert Alexander Simon)は,経営とは意思決定であると明解に述べているように経営
において意思決定のシステム化は重要である。
このリレー講義では,異なる専門分野の最前線の研究に活躍している講師にお願いし(リレー
講義形式),様々な角度から意思決定(特にそのプロセスや仕組み)とは何かについて議論し,
経営学や数理科学などにおける意思決定研究を概観する。具体的にいうと,企業経営などによ
く出会うような典型的な意思決定問題を取り上げ,競争戦略論の立場から,意思決定と戦略との
関係を考究する。また,システム化の対象となる情報の種類を整理し,戦略的情報システムの意
義を新しい視点から見直す。
各講義の詳細なテーマは下記のとおりである。
1. 企業と消費者の意思決定 (林)
2. マネジメントにおける意思決定 (伊藤)
3. 意思決定における思考法 (濱)
4. マーケティングにおける意思決定 (岡本)
5. バランストスコアカード法 (皆川)
6. 意思決定支援システムと意思決定の最近の話題 (松永)
7. 意思決定支援システムにおける新たなデータの活用 (三輪)
8. 意思決定支援システムと感覚的意思決定法 (程)
● 学修到達目標
意思決定というプロセス(仕組み)を理解するとともに実践的な意思決定問題の解決能力を身
に付けること
● 事前事後学習
講義テーマにあるようなキーワード(専門用語)の意味を調べること。なお,各担当教員からの
指示がある場合,それに従うこと。
● テキスト
指導の中で紹介する
● 参考文献
指導の中で紹介する
● 成績評価法
各講義の議論や課題などに取り組む状況,レポート提出課題の完成度など
● その他留意事項
パソコンを使う講義が含まれている。この講義にはデータなどファイルを保存するための USB
メモリを持参する必要がある。
国際経営研究
岡本 純
● 講義概要
世界市場おけるグローバル化が進展するなかで、国際的な相互依存が高まり企業活動も国
内活動にとどまらず、多くの企業が海外とのかとのかかわりをもつように変化を遂げている。本講
義では、これまで多国籍企業を中心とした企業の国際化について考察するばかりではなく、新
しいパラダイムの上で構築される新興国や中小企業の国際化の動向にも焦点を当てる。また、
米国、欧州、アジア、日本を母国とした企業活動における国際化の実態を取り上げ、理論的考
察だけではなく実践的な観点も取り入れて理解を深める。
● 学修到達目標
国際経営に関する理論的枠組みと現代企業の国際化現象の変化を理解する
● 講義計画
第1週 国際経営の基礎的理論
第 2 週 多国籍企業の進展
第 3 週 経営のグローバル化のプロセス
第 4 週 海外事業展開における実態
第 5 週 企業の国際化の進化過程
第 6 週 海外輸出
第 7 週 ライセンス契約
第 8 週 OEM,ODM
第 9 週 ファブレス、フランチャイズ
第 10 週 商社の役割
第 12 週 合弁企業、企業買収
第 13 週 直接投資
第 14 週 新タイプの企業の国際化
第 15 週 国際経営における諸問題
第 16 週 まとめ
● 事前事後学習
新聞や雑誌などから現代の国際的な企業について知っておくことが望ましい
● テキスト
講義開始前に指示する
● 参考文献
朝川和宏『グローバル経営入門』日本経済新聞社
小田部、K.ヘルセン『国際マーケティング』碩学社
熊田喜美男編『国際マーケティング戦略』学文社
● 成績評価
レポート 50%、講義中の参加度 50%
財務管理研究
榊原 茂樹
● 講義概要
本講義は、受講者による指定テキストの担当章の内容の要約発表の後、教員による解説、
全員による討議、といった形式によって、企業の財務管理と投資家の財務管理の理論と実
務への応用法を習得することを目的としています。本講義によって『良い理論ほど実践に
役に立つものはない』ことを実感できるでしょう。
● 学修到達目標
財務管理の標準理論をマスターし、それがどのように実務で適用されているかを学習する
ことをめざしますが、とりわけ、M&A の企業価値評価や株式の理論的価値の算定などの
資産価値評価の理論とその実践的有用性、および年金資産の投資運用の基本的考え
方への理解を深めることをめざします。
● 講義計画(Tはテキストの略)
第 1 週(4 月 9 日):
(1)講義概要の説明、財務管理の対象、財務管理の意思決定規準(T. 第 1 章)
(2)
正統ファイナンスと行動ファイナンス(T. 第 8 章)
第 2 週(4 月 16 日):
(1)現代ポートフォリオ理論(MPT)(T.第 2 章1.2.)
(2)資本資産価格モデル(CAPM)と効率的市場仮説(T.第 2 章3.5.)
第 3 週(4 月 23 日):
(1)企業価値評価の基礎理論(T.第 3 章1.2.3.4.)
(2)企業価値評価――FCF 法と WACC(T.第 3 章5.6.7.8)
第4週(5 月 7 日):
(1)株式価値評価モデル(その1)(T.第 4 章1.2.3.4.)
(2)株式価値評価モデル(その2)(T.第 4 章5.6.7.8.9.10.)
第5週(5 月 14 日):
(1)中間テスト
(2)『ミニケース①―仮想企業の株式・企業価値算定』の説明とグループ分け
『ミニケース②―AOKI とコナカによる FUTATA の買収合戦』の説明とグループ
分け
第6週(5 月 21 日):
(1)資本調達としての「資産の証券化」――事例研究『京都町屋の保存・再生』
(2)ミニケース(買収合戦)への準備――M.Porter の事業戦略論
第7週(5 月 28 日):
(1)年金資金の投資運用――W.Sharpe のパッシブ運用 v.s.アクティブ運用
(2)アノマリーと投資運用スタイル――バリュー株投資 v.s.グロース株投資
第 8 週(6 月 4 日):
(1)グループ報告『仮想企業の株式・企業価値評価算定』の発表・討議
(2) グループ報告:『ミニケース――AOKI とコナカによる FUTATA の買収合戦』の発
表・討議
*グループ報告には、グループとしてまとめたレポートの準備を含みます。
*授業の進行具合によっては、スケジュールの変更もありえます。
● 事前事後学習
テキストや配布資料に目を通し、予備知識を持って授業に参加してください。
● テキスト
榊原茂樹・砂川伸幸編著『価値向上のための投資意思決定』、中央経済社、2009。
● 参考文献
榊原茂樹・岡田克彦編著『1からのファイナンス』、発行所:碩学社、発売元:中央経済社、
2012 年。
その他については、授業中にその都度紹介します。
● 成績評価方法
(1)(A)出席・担当章の個人報告(25 点)、(B)2回のグループ発表参加(25 点)、
(C)中間テスト(25 点)、(D)最終個人レポート提出(25 点)。
(2)上記 A,B,C,D のいずれかにおいて無参加・無提出の場合には、原則として、他のカ
テゴリーの得点にもかかわらず、成績評価の対象としない。
● その他留意事項
1)電卓(√機能付き)を準備しておいてください。
金融工学研究
姜 喜永
● 講義概要
本講義は、「証券投資分析研究」で学習した証券投資に関する考え方や理論が実際の投資
問題の解決にどのように用いられるか、ということに焦点を当てている。それ故、「証券投資分析
研究」を受講した後に履修することが望ましい。また、投資問題は統計学、経済数学等の知識
を基礎として MS-EXCEL 等のソフトを用いて解いていくので、少なくとも学部水準の統計学、経
済数学の知識を必要とする。
● 学修到達目標
金融工学の分野における諸理論を理解し、投資分析におけるソフトの利用方法を習得さ
せる。
● 講義計画
第 1 週 イントロダクション、基本的な金利理論
第 2 週 確定利付証券、金利の期間構造
第 3 週 応用金利分析、ポートフォリオ分析
第 4 週 資本資産価格形成モデル、ファクターモデル
第 5 週 投資の一般原理、先渡し、先物、スワップ
第 6 週 資産ダイナミックスのモデル、基本的なオプション理論
第 7 週 オプションの価格理論と応用、金利派生商品
第 8 週 VAR によるリスク管理、一般の投資評価
● 事前事後学習
各週講義のテーマについての基礎的な理解のために、事前学習としてテキストの該当部分を
一読する。事後学習としては、配布する講義スライドを参考にして、投資分析におけるソフト
の利用方法等を復習する。
● テキスト
講義中に紹介する。
● 参考文献
講義中に紹介する。
● 成績評価方法
課題レポート 70%、授業参加度 30%。
人的資源管理研究
中村 義寿・樟 良弘
● 講義概要
経営機能において、事業戦略と人事戦略は表裏一体の関係であり、如何に、人事戦略の構
築・実践を進めるかが組織運営の要となる。
その人事戦略の構築・実践とは、「人づくり」と「場づくり」に集約される。講義では、組織にお
ける人材の調達、育成、活用の考え方と、実践レベルまでの運用システムを研究し、特徴ある企
業経営、組織運営のあり方を導き出す。
講義のスタイルとしては、企業の実践例や実務内容をモデル例とし、受講生間のディスカッシ
ョンを通じ、各自レポートにまとめあげる。大学院での研究を円滑に進めるための基礎としたい。
● 学修到達目標
論文(修士論文)作成の土台としての基礎知識の習得
人事戦略における考え方の基軸の確立と、強い組織形成のための人事施策の構築方法
を理解する。(最終レポートで評価する)
● 講義計画
第 1 週 人的資源管理の対象と体系
第 2 週 モチベーションとリーダーシップ
第 3 週 人的資源管理と労使関係
第 4 週 日本型人事・労務
第 5 週 「人」が基本の企業経営
第 6 週 実例研究を通じ「人材の育成と活用」の研究
第 7 週 労使間の諸問題とその対応策研究
第 8 週 企業経営・組織運営における人事・労務の役割
● テキスト
開講時に指示する
● 事前事後学習
(日本の)人事労務問題に関する記事やニュースに関心をもっておくこと
●成績評価方法
レポート(50%)、発言(30%)、出席(20%)
企業法務研究
森田 辰彦
● 講義概要(目的と内容・方法)
本研究では、企業法務の実務的問題について研究する。
企業法務の実務においては、単に会社の組織、機関、意思決定の問題だけではなく、労務管理、
事業 承継など、会社法の領域にとどまらない幅広い事象が問題となる。
したがって、これら複数の法領域を広く横断的に見る能力が要求される。
そこで、本研究は、これら複数の法領域の有機的関連性に留意しつつ、実際の企業法務で問題と
なる種々のテーマを扱う。
講義は、具体的な案件の解決方法について考察する方法で行なう。
● 学修到達目標
企業法務の実務で実際に役立つ知識を習得することが目標である。
● 講義計画
第 1 週 会社の概念、会社の機関設計
第2週 特例有限会社の実務
第3週 株主総会、株式の共有等
第4週 会社役員の責任
第5週 会社の労務(1)
第6週 会社の労務(2)
第7週 会社の労務(3)
第8週 事業承継、競業避止義務等の諸問題
● 事前事後学習
事前に配布する設例を、各自検討して受講すること。
● テキスト
神田秀樹『会社法(法律学講座双書)』(弘文堂)
● 参考資料
適宜、配布する。
● 成績評価方法
課題レポートによる。
情報処理システム研究
松永 公廣
● 講義概要
情報処理システムは、企業目的を達成するためコンピュータやネットワークなど情報
機器や情報技術を用いて企業経営の効率化や合理化や意思決定を支援するシステムと考
えられている。しかし、情報処理システムの活用の対象が組織だけでなく個人にまでお
よび、また企業の性格や目的も同じとは限らないため、情報処理システムを統一的に議
論することは容易でない。
そこで本講義は、さまざまの事例や研究成果を調査し社会における情報処理システム
の位置づけを明らかにすることを目的とする。
そのためまず情報社会の概況からはじめさまざまの興味を引く企業活動の話題につい
て触れる。また講義内容の理解を進めるために、ハードウェア、ソフトウェア、データ
ベースおよびネットワークインフラに関する基礎的事項に触れる。ソフトウェアに関し
ては、セキュリティ、データベースでは、リレーショナルデータベース、情報通信イン
フラではクラウドシステムを取り上げる。
また組織内で利用されてきた経営情報システムの類型化、システム構築技術、新たな情
報システムの形態にも触れ、および戦略的情報システムの考え方と現在の情報処理シス
テムとのかかわりについて触れる。次ぎに、組織変革の情報システム、サプライチェー
ン、ナレッジ・マネジメントシステムの役割や概念についても触れる。
● 学修到達目標
社会における情報システムの役割の理解、情報システムの課題の発見・解決能力の向上
● 講義計画
研究資料の講読・討論により基礎知識を深める
第1週 基礎知識の修得
第2週 インターネットビジネス、コンテンツのネット配信、ネット通販
第3週 さまざまの経営情報システム、社会情報システム
第4週 情報漏洩、セキュリティ
第5週 広告とマーケティング
第6週 経営情報システムの構築
第7週 データマイニング、情報処理技術(データベース)
第8週 サプライチェーン、ナレッジ・マネジメントシステム
● 事前事後学習
毎回事後の授業内容確認レポートと次週テーマに関するまとめレポートを課す。
● 成績評価方法
課題レポート
● その他留意事項
本講義では設定した講義計画に基づいたテーマについての討論を積極的に取り入れ
る。
E-ビジネス研究
伊藤 昭浩
●
講義概要
本研究では、E-ビジネスモデルを論じて、これからの企業のあり方を考究することを目的とす
る。
現在の企業活動では、企業の生産活動はもちろん、顧客への製品やサービスの提供にもコ
ンピュータと通信の活用は不可欠になっている。特に、ネットワークによる迅速な情報の収集・処
理システムの構築が、企業にとって重要となっている。
インターネットの進展、あるいは通信技術の進展は、ビジネスモデルを革新し続けている。そ
れまでのビジネスモデルは、ピラミッド型の命令系統と内部経済性によって構造化され、出版・
放送技術によるマーケティング活動が収益拡大に貢献した。業種を問わず類似した製造設備
やプロセスが確立され、マネジメント理論が発達し、この時代に開発された情報技術アプリケー
ションはこれらのビジネスモデルを支えるものであったといえる。
しかしながら、世界が放送技術から双方向型パラダイムに移行するにつれ、この前提条件が
大きく変化し始めた。インターネットの進展によって成長した経済基盤が従来のビジネスモデル
の再検討を迫っている。本研究では、こうした新たなビジネスモデル=E-ビジネスモデルについ
て様々な視点から考究していく。
● 学修到達目標
ICT 時代の企業活動の在り方を理解・再検討し、新しいビジネスモデルを活用・援用できる知
識・スキルを身につけることを目標とする。
● 講義計画
第1週 E-ビジネスへの転換とコンピュータネットワークの進展
第2週 E-ビジネスモデルによる差別化と E-ビジネス・アーキテクチャーの構築
第3週 顧客リレーションシップマネージメントと構築のための統合プロセス
第4週 営業プロセスチェーン・マネジメントとインタラクティブなオーダー獲得
第5週 エンタープライズ・リソース・プランニング
第6週 E-ビジネスのバックボーンとサプライチェーン・マネージメント
第7週 コスト削減の新たな潮流
第8週 総括
● 事前事後学習
指定したテーマについて参考書籍等を事前に読んでおくこと。毎講義後には、レポートを提出するこ
と。
● テキスト
指導の中で紹介する。
● 参考資料
指導の中で紹介する。
● 成績評価方法
レポート
情報リテラシー研究
三輪 冠奈
●
講義概要
情報リテラシーとは、「必要な時に必要な情報を効果的に探索し、その情報を評価し、活用す
る能力」のことである。情報化社会である現在においては、日常生活からビジネス・実務までの
幅広い範囲で、情報を活用して物事をなしとげるために情報通信技術(ICT)が利用されており、
ICT に関する知識及び技術の習得が必須になりつつある。特にビジネスにおいては、情報リテ
ラシーとして ICT の基本的概念を理解し、情報を有効に活用することが、問題解決や意思決定
に不可欠の要素となっている。問題解決に ICT を活用するには、情報を探索し整理すること、さ
まざまな情報を統合すること、新しい情報を作り出すこと、情報媒体を利用して情報発信するこ
と等の能力が必要とされる。
本講義では、主に ICT 技能を利活用した情報リテラシーの理解を深めることを目的としている。
課題の把握(第 1 週)、情報の探索(第 2 週)、情報の活用(第 3∼6 週)、情報の表現(第 7∼8
週)をテーマとして、それぞれのテーマで必要となる知識を深め、関連 ICT 技能の実習を実施
する。知識と技能の両面から理解を深め、問題解決における情報リテラシーの必要性について
理解する。
● 学修到達目標
情報リテラシーにおける ICT の概念と効果的な利活用について理解し、問題解決における論
理的思考および ICT 技能を身につけることを目標とする。
● 講義計画
第1週 情報化社会と情報リテラシー
第2週 情報探索 検索エンジンの仕組みと利用、文献検索 クラウドサービスの利用
第3週 文書作成 文書作成の基礎と論理構造を意識した文書作成方法の演習
第4週 Excel の基本 関数およびグラフ作成(データの可視化など)の演習
第5週 Excel の応用(マクロ) ExcelVBA の演習
第6週 情報の活用 情報の分析手法
第7週 情報の表現 パワーポイントを用いたプレゼンテーション技法の演習
第8週 情報化社会における問題解決 プレゼンテーションの実施
● 事前事後学習
講義前には、配布するテーマ関連資料を事前に読んでおくこと。
毎講義後には、実習課題やレポートを提出すること。
● テキスト
講義開始時に資料を配布する。
● 参考資料
指導の中で提示する。
● 成績評価方法
課題レポート 60%、その他(出欠・学習態度など) 40%
商事法務研究
今井 潔
● 講義概要
商事法務上の重要問題を採り上げて、各問題が商事法の全体系の中でどのような位置にあ
るかを明らかにすると共に、各問題の理論的状況と実務上の意義を考察したい。実定法上は、
商法第一編総則・第二編商行為、会社法及び手形法を主たる対象とするが、これらの法の基
礎にある民法の規定や理論と比較しながら進めたい。
● 学修到達目標
法曹、会計、税務など高度専門職に就く者に必要とされる商事法務知識と新しいできごとに
ついて問題点を感得しうるような法的思考力を身につける。
● 講義計画
第1週 商事に関する法の意義、存在形式、適用関係、特色、重要原則
第2週 民法・労働法上の使用人と「商業使用人」、肩書だけの「支店長」「部・課長」の行
為と営業主の責任
第3週
商号の保護、営業上の名義貸
第4週 「営業」の譲渡・賃貸、経営の委託、営業所の意義・効果
第5週 商業登記の意義・手続・効力、不実登記の効果
第6週 商人・商行為に関する特別規定
第7週 交互計算の意義、経済的機能、消極的・積極的効力
第8週 匿名組合の意義、沿革、経済的機能、対内・対外関係
第9週 約款の意義、種類、拘束力の根拠、解釈、内容規制
第10週 有価証券の意義、種類、経済的機能
第11週 手形・小切手の発行、流通、喪失、支払、不渡と救済
第12週 共同企業の意義・諸形態、会社の設立、株主権、株式の種類
第13週 会社の機関構成、役員の義務・責任・解任
第14週 代表訴訟,企業の再編成
第15週 現代型取引と消費者保護
上記計画は受講者の関心や理解度を見て中途で修正を加えることがある。
● 事前事後学習
テキストの指定箇所を事前に読んでおくこと。毎講義後、指定事項について自らの見解をま
とめて次回に報告すること。
● テキスト
教科書は、関係法令の改正に対応した新版、改訂版等の出版状況をみて後日、最も適し
たものを指示する。
● 参考文献
①江頭憲治郎『株式会社法第 6 版』(有斐閣、平成27年)
②森本滋編『商法総則講義第3版』(成文堂、平成19年)
③田邊光政『新法学ライブラリー13商法総則・商行為第3版』(新世社、平成18年)
④田邊光政『最新手形法小切手法五訂版』(中央経済社、平成19年)
⑤江頭憲治郎『法律学講座 叢書 商取引法第六版』(弘文堂、平成25年)
⑥森本滋編『商行為法講義第2版』(成文堂、平成21年)
⑦江頭憲治郎=山下友信編『別冊ジュリスト194商法(総則商行為)判例百選[第五版]』(有
斐閣、平成20年)
● 成績評価方法
授業中の質疑応答の評価など平常点を基本とする(70%)。 授業の最終時間に小テス
トをするが、これは上記評価に微調整を加えるにとどまる(30%)。
筆記試験は論述式と
し講義で取り扱った問題に関する理解を問う。
● その他の留意事項
六法全書を必ず持参してほしい(ポケット六法など小型のものでよい)。
ビジネス紛争処理研究
細川 壯平
●
講義概要
本研究では、経営実務に当たる者としての、ビジネス紛争処理に関する法的対応方法を検
証し、この方面の学識・見識形成に努める。
ビジネスに関連する紛争は身近に発生する。そしてそれは民事事件となることはもとより、刑
事事件となることも多い。
これに関して、事前に法的な学識・見識が備わっておれば、被害者にも、まして加害者になる
こともない。また紛争を未然に防ぐことも可能である。しかし、刑事事件についての妥当な学識・
見識はなかなか得る機会がない。
よって、ここで、将来、経営者として、あるいは経営者にアドバイスをする職域に身を置く可能
性のある方が、ビジネス関する紛争の、刑事事件についての判例と理論を通しての分析を経験
し、その見方・考え方を把握し、他の科目での学識と合わせて、ビジネスパースンとしての必須
の学識とすることを目的とし、事例研究をする。
これは、単なる法的な知識のみならず、企業活動に伴う不祥事の事例、対応策を検討すると
ころから、内部告発の問題、情報の管理などの問題も含み、現代企業人といて検討しておくべ
き問題に関連する。そうして具体的法条文が存在しないことに対しても意思決定しなければなら
ないのが企業人、ビジネスパースンであることを理解し、そしてここに経営倫理との融合が必要
であることを理解する。こうしたことは経営法務の一環としても重要なことである。
● 学修到達目標
予防法学的観点から危険感知能力とトラブル回避の観点の把握。
ビジネス紛争の法的論点感知能力と対応・解決に向けた問題点感知能力の涵養。
紛争予防の観点からの経営倫理の考え方の掌握。
刑事法学としての法的思考方法の把握
● 講義計画
1.我が国の法秩序と司法制度(司法権の限界)
2.コンプライアンスとビジネスエシックス
3.企業不祥事とその対応の是非 内部告発
4.刑事法と倫理 いわゆるウイニィ事件を例として
5.情報に対する犯罪とその対応
6.情報に関する刑法の改正
7.ウイルス罪と業務妨害
8.企業活動と個人情報保護法
10.個人情報保護法違反と企業に対する制裁
11.過剰反応
12.企業活動と情報の開示
13.情報公開法制度企業活動
14.不正競争防止法と企業秘密
15.最近の重要事件
16.まとめとして「反社会的勢力の排除」
● 事前事後学習
上記講義計画の項目内容に関連する事項につき、ネット検索などで事例などを把握し、それに対
する感想・感慨などをまとめておくこと。そうして、授業の後、その感想がどのように変化したか等、振り
返り考察すること。
● テキスト
レジュメを配布する。
● 参考資料
資料としてプリント等を配布する。
● 成績評価方法
レポートを課す。また受講中の質疑応答・意見発表も考慮する。
● その他留意事項
上記授業計画のなか、実務的参考事例として判例も検討する。
経営論理思考研究
河地 清
● 講義概要
経営学を対象とした論理思考方法や研究方法を考察する。経営の意思決定もしくは戦略
的策定に関する論理思考方法や経営の研究に関する論理思考方法を事例研究、先行論
文、論評等の事例を中心に考察する。
● 学修到達目標
自ら考え独自の問題発見、答えを創り出す能力を養う。基礎となる論理思考や多様な発想
方法を養う。論理的思考の様々な方法を理解し、論理と倫理が整合する正しい批判能力
を養う。
● 講義計画
第1週 はじめに−論理思考とは−
第2週 論理思考①(論理と思考)
第3週 論理思考②(演繹方・帰納法)
第4週 論理思考③(抽象と捨象)
第5週 論理思考④(仮説と前提)
第6週 社会科学の研究方法−実証的研究と理論的研究−
第7週 研究の Process−分析方法(資料調査、アンケート調査、文献調査)−
第8週 case study の方法−検証・実証・論証−
第9週 論理的叙述①−史的叙述の方法−
第 10 週 論理的叙述②−独創的・創造的叙述の方法 −
第 11 週 論理的叙述③−先行研究論文事例研究−
第 12 週 経営思想の中に見る論理的思考①−福沢諭吉、渋沢栄一、松下幸之助他−
第 13 週 経営思想の中に見る論理的思考②−J.A.schumpeter・P.F.Drucker 他 −
第 14 週 演習①「各自の研究テーマ」presentation①
第 15 週 演習②「各自の研究テーマ」presentation②
第 16 週 まとめにかえて−論理性と倫理性の問題を考える−
● 事前事後学習
事前に自らの「研究テーマ」に関する概略の presentation 資料を作成する。
各自の「研究テーマ」を中心に presentation を実施た後、論理展開、論文のまとめ
等について討論し、分野外からの意見も参考にしながら「テーマ」のまとめをする。
● テキスト
特定のテキストはありません。資料プリントを配布いたします。
● 参考文献
関連文献は、講義の中で適宜紹介してゆきます。
● 成績評価法
「レポート」、「presentation」の内容及び講義参加姿勢に基づいて評価します
● その他留意事項
レポート課題:「各自研究テーマの要約(Summary)」A4 横(40 字×40 行)2枚以上
経営政策特殊研究1「ICTコンサルティング研究」
三枝 智浩
●
講義概要
本研究では、情報システムが社会および企業の中でどう活用されているかを学ぶと共に、今
後どう活用されていくべきかを考えることを講義目的とする。ICTトレンドからテーマを選定し、弊
社がシステム・インテグレターの立場で携わってきた中部地区企業でのコンサルティング実例を
交えながら人材育成を行う。
講義の進め方としては、まず、本研究にあたって必要となる情報システムの基本的な考え方と、
システム開発およびICTコンサルティングに関する基本知識について講義する。
①本研究における「情報システム」を定義した上で、自動販売機を題材にした業務フロー作
成演習により、業務とシステムの関係を理解する。②「システムづくり」を「家づくり」と比較して、
システム開発の進め方を学ぶ。また、要件定義演習を通して、情報の整理方法を理解する。③
本研究における「コンサルタント」を定義した上で、ロジカルシンキング演習により、コンサルタン
トに限らず経営者や税理士などスペシャリストにも必要な論理的思考を理解する。
基本知識の講義後は、テーマ別の各論に入る。
企業活動は、「会計・販売・生産・購買」など本社部門が管轄する基幹系業務と、「工場・倉
庫・販売店」などが管轄する現場系業務に分けられる。これら基幹系と現場系では業務の性質
が異なるため、要求されるシステムも異なる。本研究では、④基幹系情報システムは「ERPパッ
ケージ」をテーマに、システム導入成功の秘訣を学ぶ。また、SWOT分析演習により、企業戦略
立案プロセスの理解を深める。⑤現場系情報システムは「工場」にスポットをあて、工場管理に
おける情報活用を学ぶ。また、最新ITの活用事例ビデオにより、自動認識や音声認識などの技
術を理解する。
さらに、今後の情報システムの方向性を考えるにあたり、⑥わが国の国家IT戦略を学ぶととも
に、SF映画を題材に、情報システムの近未来について討論する。⑦近年のキーワードである
「グローバル化」について、物流のトレンドを学ぶ。
最後に、総括として、⑧教員が実務経験の中で培ったコンサルタントに必要な「心構えや考え
方(マインドセット)」について講義する。
● 学修到達目標
「情報(ICT)」と「コンサルティング」の2つの切り口で目標を設定する。①「情報(ICT)」面で
は、普段の生活やビジネスにおいて発生している事象を、情報を起点に捉えることで、新たな気
づきを得ること、②「コンサルティング」面では、ロジカルシンキング(論理的思考)により、情報を
整理する方法を理解すること、を目標とする。
● 講義計画
第1週 「企業情報システム基本概論」 (業務フロー作成演習)
第2週 「企業情報システム開発概論」 (要件定義演習)
第3週 「ICTコンサルティング概論」 (ロジカルシンキング演習)
第4週 「基幹系情報システム研究」
(SWOT分析演習)
第5週 「現場系情報システム研究」
(最新IT事例ビデオ)
第6週 「近未来社会の情報システム」 (SF映画にみる情報システムの近未来)
第7週 「グローバル化への対応」
(物流のトレンド)
第8週 「総括」
(マインドセット、全体振り返り)
● 事前事後学習
講義の中で通達する事前課題を実施すること。
講義後は配布されたテキストを読み返し、講義内容の復習を行うこと。
● テキスト
講義の中で配布する。
● 参考資料
必要に応じて講義の中で紹介する。
● 成績評価方法
出席日数および講義の中で作成する成果物(レポート)により評価する。
● その他留意事項
講義では受講者にできるだけ多くの気づきを与えることを主眼とする。そのため、教員の一方的
な説明に留まらず、演習や討論を通して、より理解を深める方法で進める。よって、受講者には、
講義中の積極的な発言を求める。
経営政策特殊研究2「国際課税研究」
小島 俊朗
● 講義概要
高度に国際化した現代において、国際課税の理解はビジネス経営に不可欠となっている。本
研究では、国際課税の基本事項を習得するとともに、国際課税を巡る諸問題につき考察を行う。
講義と事例研究・演習を適宜組み合わせて理解を深める。
● 学修到達目標
国際課税の基本的な考え方を習得するとともに、主要な国際課税問題について、その概要が
理解できるようになること。
● 講義計画
講義・研究のテーマは次の通りである。
第1週 国際取引と租税法の適用
第2週 国際課税の原則
第3週 居住者と非居住者
第4週 租税条約の役割と概要
第5週 国際的二重課税の排除(外国税額控除制度)
第6週 国際的租税回避行為とタックス・プランニング
第7週 国際的租税回避への対策税制(タックス・ヘイブン税制、移転価格税制等)
第8週 国際的課税紛争の解決
● 事前事後学習
翌週の講義項目について事前学習を行う。また、講義の内容を要約して翌週に提出する。
● テキスト
必要に応じて資料を配付する。
● 参考文献
必要に応じて資料を配付する。
● 成績評価方法
事例研究での発言 30%、出席 20%、課題レポート 50%
● その他留意事項
・国際課税は、租税法の中でも比較的難解とされる法領域であるため、受講者の受講前の学
習状況等を考慮して講義の内容・レベルを調整する。
・授業時間外での質問等にはメールにて対応する。
ソリューション特別研究
研究指導担当教員
● 講義概要
企業経営や社会を変革へと導くには関係分野の連携が非常に重要である。歴史と現場的広が
りをも持った知恵と工夫を集積して描きだす実践的青写真をもとに社会的・経済的価値を創出
するための議論を展開する。
● 学修到達目標
近い将来、顕在化する課題をも見出して課題設定し、解決に導く力を養うことを目標とする。
● 事前事後学習
<事前学習>講義での研究報告の準備
<事後学習>講義内容の復習
● テキスト
指導の中で紹介する。
● 参考資料
指導の中で紹介する。
● 成績評価法
日常の取り組み姿勢による。
ソリューション検証計画研究
研究指導担当教員
● 講義概要
課題解決の実践力と問題対処能力を向上させるよう計画を立案して実施し成果を得る過程を
学生自ら描きだし、その計画の合目的性をシミュレーションし議論して検証する。
● 学修到達目標
課題解決に結びつく計画の妥当性を検証する力を養うことを目標とする。
● 事前事後学習
<事前学習>講義における研究報告の準備
<事後学習>講義内容の復習
● テキスト
指導の中で紹介する。
● 参考資料
指導の中で紹介する。
● 成績評価法
日常の取り組み姿勢による。
経営管理系演習
岡本 純
● 講義概要
企業の国際化、グローバル化、あるいは企業間の相互依存関係が強まるにつれ国際経営や
国際マーケティングの枠組みを理解することはますます必要になっている。
本演習では、国際経営や国際マーケティング、あるいは多国籍企業などの分野にかかわる実
態や現状を把握し、分析し、理論的、あるいは実践的な観点から考察を加える。そして、各々の
研究領域に関わる洞察力や想像力を養うとともに調査、分析、研究を向上させることを目的とす
る。
● 学修到達目標
国際経営および国際マーケティングの関連分野について、自ら問題や課題を発見し、研究目
的を達成出来るようにすること
● 講義計画
第1週 イントロダクション
第 2 週 国際経営、国際マーケティングの発展とその経緯
第 3 週 国際経営、国際マーケティングの領域
第 4 週 企業経営の国際化の背景
第 5 週 日本企業の国際化1 戦前∼1960 年代
第 6 週 日本企業の国際化2 1970 年代∼1980 年代
第 7 週 日本企業の国際化3 1990 年代∼2000 年代
第 8 週 米国企業の国際事業展開
第 9 週 欧州企業の国際事業展開
第 10 週 中国、東南アジア企業の国際事業展開
第 11 週 国際経営における戦略的結合
第 12 週 国際経営と国際マーケティング
第 13 週 外部環境要因と国際マーケティング
第 14 週 国際マーケティング戦略
第 15 週 国際経営と情報戦略
第 16 週 総括
● 事前事後学習
日経新聞などを読み、現在の企業を取巻く国際的環境について精通していることが望ましい
● テキスト
授業中に指示する
● 参考文献
授業中に指示する
● 成績評価
参加度 50%、レポート 50%
マーケティング系演習・マーケティング課題研究
岡田 千尋
● テーマ
産業別、企業別、商品別のマーケティング戦略の検討
● 概要
1年次では、上記テーマのもと、各自が輪番でレポートしディスカッションを通して理解を深め
る。
2年次は修士論文に関するテーマについて、指導する。
● 学修到達目標
自己の研究の成果が的確にまとめられること。
● 事前事後学習
新聞、テレビ、雑誌等で産業界の実情をよくみておくこと
● テキストおよび参考文献
テーマに応じて指示する。
企業会計系演習
皆川 芳輝
● 講義概要
企業会計は、貨幣的情報によって、経営活動の総合的成果を事前および事後に表現する。
会計は、目的の相違から財務会計と管理会計に分類される。本講義は、二つの会計の今日的
課題を議論する。具体的には、参考文献に基づいて、会計情報の特性および会計制度の体系、
損益計算書のパラダイムシフト、貸借対照表のパラダイムシフト、公正価値会計の機能、グルー
プ経営の会計の方法と機能などを議論する。さらに、原価計算制度に焦点を当てて、伝統的原
価計算方法の問題点、新しい原価計算方法の特徴を議論する。
● 学修到達目標
・会計の国際化の意味を理解する。
・会計が与える戦略策定・実行への貢献を理解する。
● 講義計画
第1週 会計情報の機能
第2週 会計制度の体系
第3週 損益計算書の機能
第4週 貸借対照表の機能
第5週 公正価値会計の意義
第6週 金融商品会計
第7週 連結会計の方法・機能・意義
第8週 伝統的原価計算の問題点
第9週 戦略的原価計算
第 10 週 活動基準原価計算
第 11 週 品質原価計算
第 12 週 スループット会計
第 13 週 予算管理と原価計算
第 14 週 予算管理手法
第 15 週 企業会計の役割
● 事前事後学習
(事前学習) 下記のテキストの指定した箇所の講読
(事後学習) 毎回の授業内容の復習
● テキスト、参考文献
伊藤邦雄『新・現代会計入門』2014 年、日本経済新聞出版社。
● 成績評価方法
課題レポート 50%、出席 50%
企業会計系演習
小川 文雄
● 講義概要
今日では、我が国や世界を代表するような大企業の決算報告、合併・買収、粉飾問題のほか、
国際会計基準の制定・改正等、企業会計に関する諸問題が、企業や投資家のほか、一般市民
の生活にも多種多様な諸影響を直接・間接に与える事となる。言い換えれば、企業会計そのも
のがますます社会化しつつあります。このことは、また、現代において企業の経営成績や財政状
態を適正に把握し、その利害関係者に報告することが企業ひいては経済社会の合理的で有効
な運営のために不可欠な社会的行為であることを、意味します。
本演習では、会計あるいは会計学の技術や理論、制度を学び、さらに、それらの歴史および現
代の在り方や課題についても認識を深めることを目的としています。したがって、現代の企業会
計のルールをその基礎となっている理論と共に検討し、複雑・多様化しつつある現代の企業活
動の財務的把握やその公表が社会的にどれほど有効なものであるのかどうかを確認していきた
い。
● 学修到達目標
現代の企業会計がどのような内容で成り立ち、また機能しているか、さらに今後の方 向
について一定の展望を得ること。
● 演習計画
第1週
現代会計の論点
第2週
企業会計の意義、目的、機能
第3週
現代の企業会計制度Ⅰ
第4週
現代の企業会計制度Ⅱ
第5週
損益計算書の構成と機能Ⅰ
第6週
損益計算書の構成と機能Ⅱ
第7週
貸借対照表の構成と機能Ⅰ
第8週
貸借対照表の構成と機能Ⅱ
第9週
貸借対照表の構成と機能Ⅲ
第 10 週
公正価値会計Ⅰ
第 11 週
公正価値会計Ⅱ
第 12 週
連結会計の意義と方法
第 13 週
企業結合会計の意義と方法
第 14 週
国際会計の動向Ⅰ
第 15 週
国際会計の動向Ⅱ
● 事前事後学習
毎週、原則として前週の学修成果を確認(確認テスト等)し、また次回演習の前提と なる
知識や理解を各自得させるため、指定箇所についてレポートを課すこととする。
● テキスト
伊藤邦雄『新・現代会計入門』2014 年、日本経済新聞出版社。
● 参考資料
適時指示する。
● 成績評価方法
課題レポート等 60%、出席率 40%
● その他留意事項
上記演習計画に変更があることがあります。
少なくとも出席率が 3 分の 2 を超えること。
企業会計系演習
岸田 賢次
●
講義概要
初年度は、企業会計の考え方について理解を深める。また各自の研究テーマにかかる留意
事項についても適時説明する。2年度は論文指導をおこなう。
● 学修到達目標
修士論文が作成できる。
● 講義計画
初年度は論文作成に必要な基礎知識を身に着けるよう、以下の項目について学習する
1.会計の発展の歴史
2.会計論文の書き方
3.利益概念の変動
4.損益計算書から得られる情報
5.貸借対照表から得られる情報
6.国際会計と各国の会計基準
7.運転資本概念
8.固定資産概念
9.固定負債概念
10.法人税の会計処理
11.リースの会計処理
12.年金・退職給付
13.持分
14.企業結合
15.内部統制
完成年度は作成する論文テーマにつき、質疑応答をしながら論文を作成させる
● 事前事後学習
<事前学習>
初年度
毎回のテーマについて、各自レポートを準備すること。そのレポートを元に発表を行い、質問に答えら
れるように準備すること
完成年度
論文テーマに従い作成した下書きを準備し、人数分コピーを準備してくること
<事後学習>
講義で指摘された事項に付き、検討を加え、次回の講義に備えること
● テキスト
財務会計の理論と応用 RGシュレーダー他著 加古宜士・大塚宗春監訳 中央経済社
● 参考資料
必要に応じて指示する
● 成績評価方法
論文 100%
ファイナンス系演習
姜 喜永
● 演習概要
資本市場、あるいは資産の運用と管理等についての理論的、実証的な研究を、各自の関心・
能力等に合わせて柔軟に進めさせる。
● 学修到達目標
資本市場、あるいは資産の運用と管理等をテーマとした修士論文の作成。
● 演習計画
1 年次には、広くファイナンスと呼ばれる分野の基礎的な文献を輪読することから、ファイナン
ス分野の理解を深めるとともに、各自は研究テーマを決める。2年次には、各々の研究テーマに
ついての発表と討論を行いながら研究を進め、修士論文を作成する。
● 事前事後学習
研究テーマを洞察してディスカッションできるように、徹底した事前学習が必要である。
● テキスト
各自の研究テーマを考慮して選択する。
● 参考文献
各自の研究テーマを考慮して選択する。
● 成績評価方法
研究完成度をもって評価する。
ファイナンス系演習
三井 哲
● 講義概要
講義(金融システム研究)では、金融システムが不安定性を持つに至った経緯と、その対応の
状況について、銀行を中心に解説する予定であるが、演習では近年の金融システムを取り巻く
諸情勢をもとに、銀行のみならず、金融業界全体としての今後の金融のあり方について、幅広く
検討することにしたい。
それは、自由化の進展により業態間の垣根が低くなり、業務の相互参入が進んでいることや、
銀行と生保の株式の持ち合いなどにみられる相互依存関係の存在などにより、金融システムの
不安定性がもたらす影響は、一業態にとどまらず、金融業界全体に広がるという状況がより強ま
っているからである。
1 年次ではこうした問題について、論文、参考文献等を中心に認識を深める中で、修士論文
のテーマを決め、2 年次には直ちに執筆活動に入るものとして、指導を行う。
● 学修到達目標
金融システムおよび、その関連分野について、自ら研究テーマを設定し、それに基づいて研
究に取り組み、その成果を修士論文にまとめることを到達目標とする。
● 講義計画
1年次
第1週 修士論文についての理解を図る
第2週 年間研究計画の設定
第3週 金融システムに対する基礎知識の確認
第4週 各自の研究テーマに関する基礎知識の確認
第5週 テーマに対する問題意識の確認
第6週 テーマに関する基本的な文献の調査
第7週 テーマに関する先行研究の調査
第8週 研究テーマの絞り込み
第9週 絞り込んだ研究テーマに関する先行研究の文献調査
第10週 基本的な文献から、過去の研究水準の把握
第11週 研究テーマに対する一層の絞り込み
第12週 修士論文のテーマに関する論点の整理
第13週 論点の絞り込みと参考文献の収集
第14週 テーマの決定と論文の構成の検討
第15週 オリジナル性のあるアイデアの検討
第16週 2年次の年間研究計画の設定
2年次
第1週 章立てレベルでの構成の決定
第2週 筋立ての検討とドラフトの作成
第3週 いくつかの章の完成と、その他の部分の執筆
第4週 同上
第5週 同上
第6週 同上
第7週 中間報告会に向けた準備・対応
第9週 残された章の執筆
第10週 同上
第11週 同上
第12週 修士論文の一応の完成
第13週 細部の修正
第14週 同上
第15週 口頭試問への準備
第16週 まとめ
● 事前事後学習
毎回の講義終了時に、次回の講義までに確認しておくことが必要な事項などを伝えるので、
指定したテキストなどで理解しておくこと。
● テキスト
各自のテーマに応じて決定する
● 参考資料
必要に応じて都度指示する
● 成績評価方法
提出された論文の内容によって評価する
経営情報系演習
松永 公廣
講義概要
本演習では、近年注目されている経営情報に関するさまざまの事例や研究成果を調査
し、研究テーマの設定・遂行を目的とする。
そのためまず情報社会の概況からはじめ興味を引くさまざまの社会情報システムの話
題について調査する。具体的にはその要素技術であるコンピュータ、ネットワーク、ハ
ードウエア、ソフトウエア、データベースなどの基礎的知識を理解したうえで、企業や
社会組織内で利用されてきた経営情報システムの特徴、システム構築、新たな情報シス
テムの形態、および戦略的情報システム(SIS)の考え方と現在の情報処理システムと
のかかわり、組織変革の情報システム(BPR)、サプライチェーンマネジメント(SCM)、
ナレッジ・マネジメントシステムに関する研究成果を大まかに捉える。そしてそれらを
●
参考にし、新規性のあるテーマに焦点をあてて研究し、研究成果として公表できるよう
にまとめる。
● 学修到達目標
演習で設定した研究テーマに関連する学協会等での発表を目標とする
● 演習計画
1. 最近の社会情報システムについての調査
2. コンピュータ、ネットワーク、ハードウエア、ソフトウエア、データベースな
どの基礎的知識の理解
3. 企業や社会組織内で利用されてきた経営情報システムの特徴、新たな情報シス
テムの形態、および戦略的情報システム(SIS)の考え方と現在の情報処理シス
テムとのかかわり、組織変革の情報システム(BPR)、サプライチェーン(SCM)、
ナレッジ・マネジメントシステムに関する研究成果の把握
4. 研究テーマの設定(調査研究、システム構築など)
5. 研究の遂行
6. 研究成果の執筆
● 事前事後学習
毎回事後のミニレポートと事前学習課題を課す。
● テキスト
毎回資料を配布する。
● 成績評価方法
修士論文の内容評価
● その他留意事項
本演習では論文テーマについての討論を継続的に行う。
経営情報系演習
程 鵬
● 講義概要
「IoT 時代の到来」と言われるように社会全体の情報化が著しく進み,企業を取り巻く経営環
境が複雑化かつ大規模化になりつつある。このため,企業経営などではこれまでの経験や感に
頼って状況判断や意思決定を行うリスクが高くなっている。いわば,古典的な経営思考はもはや
通用しなくなってきている。いまや,様々な社会活動を迅速かつ的確に行うには情報を最大限
に活用することが必要不可欠である。これは現代経営(すなわち,超高度情報化社会での経営)
の特徴の一つであるともいえよう。現代経営は情報を最大限に活用することを前提として行われ
ている。
一方,経営情報を活かして経営管理に役立つような数理科学的手法が盛んに研究されて
いる。近年,「オペレーションズ・リサーチ」研究分野に大きな注目が集まっている。いまや,企業
を少しでもよりよい方向に持っていくために数理科学的手法を導入する企業が増えている。
「経営管理」などの実務現場によく現れる諸問題(状況判断,意思決定,事業戦略立案,将
来予測,企画管理,指標評価,等々)を組合せ問題として定式化できる場合が多い。本演習で
は,数理科学,とりわけ「最適化」観点から,経営分野とか情報処理分野における理論上と応用
上とも重要と考えられる未知問題の発見や,種々の未解決問題の解法などを探求する。
指導方針としては,輪講という形式で研究課題に必要な基礎知識を修得しながら,研究課
題に隠されている本質的な問題点を明らかにし,その問題を解く効果的な手法を探求するとい
うプロセスにしたがって研究が進むのである。また,様々な問題解決法の妥当性や有効性など
についての議論も行う。なお,学生のニーズに応えるため,その要求に応じて内容の調整も可
能である。
● 学修到達目標
①独自に問題を発見し,解決する能力を身に付けること
②研究に必要な基礎学力を修得し,独自に研究できる能力を身に付けること
● 講義計画
1. 基礎知識の修得(研究課題の必要に応じて次の中から選ぶ)
インターネットの仕組み,データ処理,データマイニング技法,待ち行列理論,予測理論,
意思決定法,スケジューリング技法,数理計画法,組合せ論,グラフ・ネットワーク理論,
統計確率論,アルゴリズム理論,離散数学
2. 論文講読(研究課題との関連ある研究報告,当該分野にある著名な論文など)
3. 研究成果の発表(学内・国内・国際学会,研究会など)
● 事前事後学習
パソコン操作に慣れていない受講生はパソコンの操作ができるようにしておく。また,講義
中に出た課題(演習問題,疑問点など)に次の講義までに答えるようにしておく。
● テキスト
講義の中で指示
● 参考文献
必要なときに指示
● 成績評価方法
①研究成果の新規性・有効性 ②研究課題に取り組む積極性による総合的な評価
● その他留意事項
パソコンを使って問題解決の方法を研究するため,データなどファイルを保存するための
USB メモリを持参する必要がある。
アグリビジネス系演習・課題研究
秋元 浩一
● 講義概要
グローバル化した現代は消費起点の供給体制の正否が組織の命運を左右しかねない。現在
と未来を考える上で,歴史により実証される理論は重要な知見を与えるから,温故知新も不可
欠である。研究指導は各人の研究課題に基づいて発表,報告されるものを中心に討論を進め
る。各自の課題は議論を経て徐々に絞り込まれるよう指導したい。参考文献は適宜指示する。
最近のゼミ生のテーマをあげると,日本の冷凍空調事業における国際調達のあり方,建築材料
卸売業における湿式建材受発注実態,農村再生に向けた課題分析,コミュニティバス導入の諸
条件,風力発電事業などである。その他,研究課題のある程度の範囲を次に例示した。
1.品質評価・検査・選別,包装,荷役,保管・貯蔵,運搬・輸送の技術や施設・機器の 発達の
歴史
2.都市農村交流におけるひと・モノ・情報の流れの活性化策
3.食料供給体制の合理的構築
4.SCMにおける非破壊品質評価技術
5.名古屋圏の高速交通基盤を活用した地域振興策
6.燃料電池等発電機器へのバイオガス供給方式
7.環境ビジネス
8.卸売価格の予測とロジスティクスの効率性
9.食料・環境・エネルギーの総合的資源循環管理
10.IT販売・物流の限界と可能性
11.消費起点の供給体制における課題
12.危機管理におけるロジスティクス
13.地域ブランド化とグリーンツーリズム
14.儲ける農業と楽しい農村づくり
15.地域活性化のポイント
16.食の安定供給の仕組み
17.地産地消とグローバリゼーション
18.法人化による経営確立
● 学修到達目標
研究成果が学位審査基準を超えることを到達目標としている。
●
事前事後学習
受講の前には説明できるだけの準備を行い、事後は分からなかったことを中心に調べ直し全体
を見直す
● テキスト
指導の中で紹介する
● 参考文献
指導の中で紹介する
● 成績評価法
日常の取り組みと成果品による
税法系演習(1 年生)
伊藤 雄太
● 演習概要
税法の基本的な内容についての知識を習得し理解を深めるため、まず、税法の基礎を学習
し、基本的な論点に関する事例について勉強する。
初めに、税法の体系を概観するとともに、法を理解する能力を身につける。そのうえで、いく
つかの紛争事例を見ること(判例演習)を通じて、法の解釈をし、問題点を明らかにし、それに
ついて自分の考えを形成するというプロセスが描けるような能力を会得する。基本的事項、各論
的事項、新しい事項と段階的にステップアップする予定である。修士論文を執筆するための問
題意識の形成も副次的目的とする。
判例演習の題材としては、判例集や論文を使用する予定であるが、後半において機会があれ
ば、新しい問題(解説のない事例)もみていく。当初に限り予習を求めないが、判例演習に入っ
たら、あらかじめ事例を読んでおくことが望ましい。発表、発言、質問の活発なることを期待す
る。
● 学修到達目標
法律とりわけ税法の仕組みと考え方の基本を身につける。そのための基礎となる法律的なも
のの考え方、法の解釈、裁判制度等についても、その基本を身につける。これらを通じて、論文
執筆に必要となる基礎的能力を身につけることを目標とする。
● 演習計画
第 1 回 はじめに(授業内容について)
第 2 回∼第 6 回 租税法体系と問題の所在
第 7 回∼第10回 判例演習(基本的事項、総論的事項に関する事例)
第11回∼第15回 判例演習(各論的事項に関する事例)
第16回 判例演習(新しい事項に関する事例)、総括
● 事前事後学習
不明な点を残さぬよう十分な復習をしてほしい。予習が必要なときはその都度指示する。
● テキスト
金子宏 租税法〔第二十一版〕(弘文堂) ※より新しい版が望ましい。
● 参考文献
別冊ジュリスト租税判例百選〔第5版〕(有斐閣) ※より新しい版が望ましい。
清永敬次 税法〔新装版〕(ミネルヴァ書房)
谷口勢津夫 税法基本講義〔第四版〕(弘文堂) ※より新しい版が望ましい。
波多野弘 租税法概論講義(清文社)
● 成績評価方法
ゼミへの参加、課題に対する理解度(2年間の演習を総合して成績評価を行う)
税法系演習(2年生)
伊藤 雄太
● 演習概要
修士論文執筆に関連する事項について、より理解と考えを深めるため、いくつかの事例を見
ながら演習をする。
まず、近時の新たな問題を中心に検討を加え、議論をしていきたい。このほか、学生が興味
を抱くテーマについて議論することを予定している。さらに、修士論文指導をしつつ、皆に関係
する内容について、より議論を深めて行きたい。
やがて、他の学生の研究テーマに関する事項についても一緒に考えることを通じて、幅広く、
均整の取れた税法知識を身につけていくことを目指す。
● 学修到達目標
税法の基本に関する幅広い知識を身につけるとともに、研究テーマとした論点に関する高度
な知識と能力を会得する。これらの現れとしての修士論文の完成を最終的な目標とする。
● 演習計画
第1回∼第3回 判例演習(新しい事項に関する事例)
第4回∼第8回 修士論文に関係するテーマの演習及び修士論文指導
第9回∼第12回 執筆中の修士論文を題材にした演習及び修士論文指導
第13回∼第15回 修士論文指導
第16回 総括
● 事前事後学習
不明な点を残さぬよう十分な復習をしてほしい。
● テキスト
金子宏 租税法〔第二十版〕(弘文堂) ※より新しい版が望ましい。
● 参考文献
別冊ジュリスト租税判例百選〔第5版〕(有斐閣) ※より新しい版が望ましい。
清永敬次 税法〔新装版〕(ミネルヴァ書房)
谷口勢津夫 税法基本講義〔第四版〕(弘文堂) ※より新しい版が望ましい。
波多野弘 租税法概論講義(清文社)
● 成績評価方法
ゼミへの参加、修士論文の内容及び口頭試問の結果による
税法系演習
大山 利信
● 演習概要
<目的> 本演習は、税法解釈に関する研究と修士論文作成の指導を目的とする。
① 税法基礎理論解釈から重要租税判例検証及び税法の論理的思考力修得へのアプロー
チ。
② 税務法律家としての税理士を育成する。
* ゼミ生全員が 2 年間で修了できるよう助け合いの精神をもって、ゼミ生相互・教員との討
論方式で授業を進める。
* 現役ゼミ生(1 年・2 年生との交流)とゼミ OB との交流を積極的に行う。交流により論文作
成経験(苦労・ノウハウ)、OB の実務経験からの生きた課題を学ぶ。
● 学修到達目標
< 1年前期 >
① 租税法律主義、租税公平主義等税法の基礎理論を研究し、 ② それに関連する重要租
税判例に院生各人の専門分野からの視点、実務からの視点を加え、多角的に法解釈論を展開
する。 ③ 税法の論理的思考力を養い、 ④ 政府・納税者各々の視点から「あるべき税法、税
制」の本質を探る。
< 1年後期 >
税法の中核的法領域である租税実体法すなわち個人所得課税法たる所得税法、法人所得
課税法たる法人税法を中心に相続税法、消費税法を含め、その構造・内容を研究する。
< 2 年次 >
選択決定した論文テーマ・項目に沿って各自報告を行い、他の院生も加わって、① 問題点
の把握、② 論文各章の構成と展開、③ アプローチの仕方、④ 裁判事例等の収集方法、⑤
租税解釈論の基本的在り方等について討論する。 補足解説を行い修士論文完成へ導く。
● 演習計画
第1回演習(ガイダンス)でアンケート用紙を配布する。上記演習概要を基本に院生各人の研
究状況、研究計画書、演習への要望等を把握した上で、院生の研究状況に則した演習を目指
す。
< 1年次 >
ガイダンス(論文作成手順)
第1週
院生各人の研究計画書検討
第2週
論文仮タイトル設定
税法基礎理論1
第3週
税法基礎理論2
重要租税判例研究1
第4週
重要租税判例研究2
所得税法判例研究
第5週
法人税法判例研究
< 2年次 >
第1週
第2週
第3週
第4週
第5週
第6週
相続税法判例研究
消費税法判例研究
第6週
第7週
院生各人の論文仮タイトル
に関連した判例研究
第7週
論文各論・項目の作成
文献・資料の収集
↓
先行研究の精査・分析
↓
独自の意見・見解
⇒論文構成の再検討
「結び」の作成・「前書き」
修正
論文タイトルの修正
論文執筆
引用文献の確認・リスト作成
論文タイトルと目次案検討
第8週
税法修士論文の完成・提出
論文前書き案の作成
● 事前事後学習
演習では、教えてもらうという姿勢ではなく、各々院生が自身の研究課題(テーマ)に対し、ゼ
ミ生各々の研究段階で理解のできない疑問点・争点・論点を整理し、授業で発表する。 そして、
院生相互で討論した上で講評し、修士論文作成につながるよう指導していく。
その為、各々院生は、発表の為の事前準備をする必要がある。 発表後は論議・指導内容を
整理し、それを基にコツコツと修士論文の土台を作成していく必要がある。
● テキスト
「租税法」金子宏著、弘文堂
「税法基本講義」谷口勢津夫著、弘文堂
「租税判例百選」水野忠恒編、有斐閣
● 参考文献
講義の中で紹介する。
< 事前必読書 >
「税法入門」金子宏編、有斐閣新書
「財務会計 法人税法 論文の書き方・考え方」中田信正著 同文舘出版
「税法の読み方 判例の見方」伊藤義一著 TKC 出版
● 成績評価方法
出席および発表内容、討論における積極性を前提に、修士論文の内容を重視する。
● 特記事項
ゼミナールでは、2年間で修士論文(税法解釈論文)の完成と資格取得を目指します。しか
し、資格取得は決して目標ではありません。資格取得は(税務会計人・税務法律家・税務行政
官等の役割を担った)一人前の税理士になる為のスタートライン(障害物競争の始まり)です。
大学院終了後、何年たっても気軽に立ち寄れるアットホームなゼミ運営を目指します。大山
ゼミは、OB 会との交流が活発です。教員と現役ゼミ生(1・2年)・OB との交流会(コンパ、勉強
会、食事会)が、自然な形で積極的に開催されています。先輩からの情報(苦労話)は、大いに
参考になります。修士論文作成の苦労話から事務所開業の苦労話まで、一人前の税理士に
なるためのヒントをゼミと OB 交流会から学べます。
第8週
2年間で修士論文を書き上げる事は、本当に大変です。地道な努力が必要です。お互い
前向きなプラス発想で助け合い、2年間で修了しましょう!応援します!!
税法系演習
鈴木 煕
● 講義概要
1,1年次
目的:修士論文作成に必要な基礎的な能力を養成します。
内容及び方法:
1)金子宏著『租税法』を基本テキストとして,租税法の基礎理論を研究します。
講義形式を基本とし、適宜、質疑・応答を行います。
2)裁判例研究を通じて、判決文の読解,関連判例・学説の比較検討を行ないます。
年間7回の裁判例研究レポートを作成し、報告・質疑・応答・講評を行います。
2,2年次
目的:修士論文の作成を通じて、リ−ガル・リテラシ−(法律活用力)とリ−ガル・
マインド(法的判断力)を養成します。
内容及び方法
修士論文の進捗状況に応じて,発表・質疑・応答・講評を行ないます
● 学修到達目標
修士論文の完成
● 演習計画
1,1年次(括弧内は,平成27年に取り上げた裁判例)
第1週
ガイダンス
第2週
所得税法の裁判例研究1 (年金二重課税事件)
第3週
所得税法の裁判例研究2 (破産管財人源泉徴収義務事件)
第4週
所得税法の裁判例研究3 (逆パターン養老保険事件)
第5週
所得税法の裁判例研究4 (弁護士会役員必要経費事件)
第6週
所得税法の裁判例研究1 (競馬外れ馬券事件)
第7週
法人税法の裁判例研究2 (オリエンタルランド事件)
第8週
法人税法の裁判例研究3 (棚卸商品仮装経理事件)
第9週
法人税法の裁判例研究4 (老人ホーム入居一時金事件)
第10週 法人税法の裁判例研究1 (ビックカメラ事件)
第11週 法人税法の裁判例研究2 (リベート収益帰属事件)
第12週 相続税法の裁判例研究3 (上野事件)
第13週 相続税法の裁判例研究4 (中央出版事件)
第14週 相続税法の裁判例研究1 (相続人契約解除事件)
第15週 国税徴収法の裁判例研究2(遺産分割協議・第二次納税義務事件)
第16週 まとめ
(租税法条文の読み方)
2,2年次
修士論文のテーマに応じて、関連する判決・学説等を研究します。
● 事前事後学習
1,1 年次
2週前に判決文(全審分)を渡しますので、ゼミ当日にレポートを提出して下さい。
ゼミ修了後、その成果を織り込んだレポートを再提出して下さい。
2,2年次
毎週、論文5枚以上を執筆して、ゼミ当日に提出して下さい。
ゼミ修了後、その成果を織り込んで、論文を書き直し、次の週に書き直した論文と次の論
文5枚以上を提出して下さい。
● テキスト
1,基本書:金子宏(2016)『租税法 第二十一版』弘文堂
2,裁判例集:
1)水野忠恒・中里実・佐藤英明・増井良啓・渋谷雅弘編(2011)『租税判例百選 第5版』
別冊ジュリスト 207号 有斐閣
2)金子宏・高野幸大・渋谷雅弘他編(2014)『最新租税基本判例70』税研
30巻4号 日本税務研究センター
● 参考資料
谷口勢津夫(2016)『税法基本講座 第5版』弘文堂
● 成績評価方法
1,1年次:裁判例研究レポート60%・出席40%
2,2年次:修士論文の完成度
税法系演習
竹本 守邦
● 演習概要
租税法は単に課税行政庁の課税権行使にあたっての行為規範たる性格のみならず、納税
者の申告にあたっての行為規範であるとともに、最終的には税務訴訟事件における裁判規範
でもある。すなわち、租税法を法律学としてとらえる限り、租税実体法や租税手続法に係るさま
ざまな税務訴訟事件における司法裁判所の法的判断を研究し、理論構築する必要がある。
本演習では「法人税法」に限らず、「所得税法」、「相続税法」、「消費税法」等の租税実体法
全般にわたり裁判例を多数取り上げ、学生相互の(司会者、発表者、条文解説者、質問者それ
ぞれの役割分担に基づく)討議方式により演習を行っていく。また、実体法とともに、租税手続
法上の諸問題(更正の請求、推計課税、質問検査権等)や、租税争訟法上の問題(例えば、総
額主義と争点主義、立証責任等)についても逐次触れることとする。
なお2年は、各自の修士論文(途中経過)の発表、それに対する質疑、講評等を通じ、全員が
論文作成に関する形式、問題点等を学びながら、完成に漕ぎつけることとする。
● 学修到達目標
さまざまな裁判例の研究を通じて、租税法の基礎を身につけるとともに、学生各自が自らの
研究課題を見つけ出し、修士論文の作成につなげる。
● 演習計画
第1週 ―税法演習の目的とその実施方法について(租税実体法序説)
第2週 ―演習その1: 所得税法に関する判例研究1
第3週 ―演習その2: 所得税法に関する判例研究2
第4週 ―演習その3: 所得税法に関する判例研究3
第5週 ―演習その4: 所得税法に関する判例研究4
第6週 ―演習その5: 法人税法に関する判例研究1
第7週 ―演習その6: 法人税法に関する判例研究2
第8週 ―演習その7: 法人税法に関する判例研究3
第9週 ―演習その8: 譲渡所得特例に関する判例研究1
第10週―演習その9: 譲渡所得特例に関する判例研究2
第11週―演習その10:相続税法に関する判例研究1
第12週―演習その11:相続税法に関する判例研究2
第13週―演習その12:相続税法に関する判例研究3(財産評価:土地)
第14週―演習その13:相続税法に関する判例研究4(財産評価:株式)
第15週―演習その14:消費税法に関する判例研究
第16週―演習その15:地方税法に関する判例研究(固定資産税)
● 事前事後学習
毎週の講義で、翌週の課題となる裁判例の判決文及び参考資料を渡すので、それらを必
ず熟読し理解してくること。また、毎週の討議終了後関連する参考資料を渡すので、それを
必ず読んで復習すること。
● テキスト
・金子宏 『租税法 〔第21 版〕』 (弘文堂 2016 年)
・谷口勢津夫 『税法基本講義 〔第 5 版〕』 (弘文堂 2016 年)
・水野忠恒・中里実・佐藤英明・増井良啓・渋谷雅弘編 『租税判例百選 〔第5版〕』 別冊ジ
ュリスト207号(有斐閣 2011年)
● 参考資料
副読本
・(財)日本税務研究センター編 『最新租税基本判例80』 税研106号(第18巻3号)
(日本税務研究センター 2002年)
・(株)財経詳報社編 『戦後重要租税判例の再検証』 (財経詳報社 2003年)
・(財)日本税務研究センター編 『最新租税基本判例60』 税研148号(第25巻3号)
(日本税務研究センター 2009年)
・(財)日本税務研究センター編 『最新租税基本判例70』 税研178号(第30巻4号)
(日本税務研究センター 2014年)
・酒井克彦 『フォローアップ租税法−租税法研究の道しるべ−』 (財経詳報社 2010年)
・酒井克彦 『ステップアップ租税法−租税法解釈の道しるべ−』 (財経詳報社 2010年)
事前必読書
・酒井克彦 『スタートアップ租税法』 (財経詳報社 2009年)
・三木義一 『よくわかる税法入門 第3版』〈有斐閣選書〉 (有斐閣 2006年)
● 成績評価方法
原則として100%の出席を前提として評価する。1年の成績は、発表されたレポート内容及び
ゼミ討論での発言内容等による。 2年の成績は、修士論文の内容による。
● その他留意事項
演習は、構成メンバー全員が揃わなければ始めない。従って、遅刻又は欠席する場合は事
前にメンバー全員に対して連絡すること。一人でも欠席者がある場合は、演習の日程を変更す
る。
税法系演習
森田 辰彦
講義概要(目的と内容・方法)
税法の基礎理論に対する理解を深め、税法の目的と本質を探求する。
即ち、税法と憲法との密接な関わりを理解したうえで、租税法律主義の目的及び機能、とり
わけ現代的意義について考察を深める。
また、税の実務のあり方につき、納税者の権利擁護に関する現状への批判的な検討を通
じて問題点を明らかにする。
具体的には、税法に関する基本書の読解、及び裁判例の研究を行う。
● 学修到達目標
受講生が、憲法原理と税法との関係を理解し、税の実務を「法の支配」の観点から批判的
に検討する能力を身につけることが目標である。
● 講義計画(演習計画)
1年目は、基本書の読解、及び受講生による裁判例の研究を行なう。
2年目に、受講生による論文の作成を行なう。
● 事前事後学習
事前に配布する裁判例につき、評釈を作成して受講すること。
● テキスト
谷口勢津夫『税法基本講義[第 5 版]』(弘文堂)
● 参考資料
適宜、配布する。
● 成績評価方法
論文、及び口頭試問による。
●
生産性向上課題研究
程 鵬
● 講義概要
「IoT(Internet of Things)時代の到来」と言われるように社会全体の情報化が急速に進み,
企業を取り巻く経営環境が複雑化と大規模化になりつつある。このため,企業経営ではこれま
での経験や感に頼って状況判断や意思決定を行うリスクが高くなっている。いわば,このような
古典的経営思考はもはや通用しなくなってきている。このため,企業の生産活動を迅速かつ的
確に遂行するには経営情報(すなわち,様々な現場の生データなど)を最大限に活用すること
が必要不可欠である。つまり,現代経営が既知情報を最大限に活用することを前提として行わ
れているのは一般的である。
一方,企業経営とか実務管理などの効率化を図るために情報を活かす数理科学的手法が
研究されている。とりわけ企業の生産活動に現れる様々な問題(生産計画(利益最大化,コスト
最小化),売上予測,状況判断,意思決定,指標評価,等々)を組合せ問題として定式化できる
場合が多い。本演習では,数理科学,とりわけ「最適化」観点から,経営管理における理論上と
応用上とも重要と考えられる未知問題の発見や,いろいろな未解決問題の解法などを探求す
る。
指導方針としては,輪講形式で課題研究に必要な基礎知識を修得しながら,研究課題に隠
されている本質的な問題点を明らかにし,その問題を解く効果的な手法を探求するというプロセ
スにしたがって研究が進むのである。また,様々な問題解決法の妥当性や有効性などについて
の議論を行う。なお,受講生のニーズに応えるために講義内容の調整は可能である。
● 学修到達目標
①独自に実社会にある問題を発見し,解決する能力を身に付けること
②研究に必要な基礎学力を修得し,独自に研究できる能力を身に付けること
● 講義計画
1. 基礎知識の修得(研究課題の必要に応じて次の中から選ぶ)
インターネットの仕組み,データマイニング技法,待ち行列理論,予測理論,意思決定法,
スケジューリング技法,数理計画法,組合せ論,グラフ・ネットワーク理論,統計確率論,
アルゴリズム理論,離散数学
2. 論文講読(研究課題との関連あるもの,該当分野にある著名な論文など)
3. 研究成果の発表(学内・国内・国際学会,研究会など)
● 事前事後学習
パソコン操作に慣れていない受講生はパソコンの基本操作ができるようにしておく。また,講
義中に出た課題(演習問題,疑問点など)に次の講義までに答えるようにしておく。
● テキスト
講義の中で指示
● 参考文献
必要なときに指示
● 成績評価方法
①研究課題の重要性 ②研究成果の新規性・有効性 ③研究課題に取り組む積極性
● その他留意事項
パソコンを使って問題解決の技法を習得し,研究するため,データなどファイルを保存するた
めの USB メモリを持参する必要がある。
生産性向上課題研究
松永 公廣
● 講義概要
近年企業を取り巻く経営環境はグローバル化している。このため,これまでの成功体験を基
にした経営方法を革新的に見直し、新しい知見に基づく経営活動を科学的な根拠に基づきス
ピード感を持って実行することが求められている。
企業の経営活動(計画,指標評価,状況判断,意思決定,等々)の生産性向上については
科学的に定式化できる場合も多いが、本演習では,具体的な事例に基づき経営と経営情報分
野のみならずあらゆる事例の問題解決について研究を行う。
指導方針としては,基礎知識の修得しながら,興味を感じた研究課題に関する問題点を議
論し,そしてその問題を解く効果的な考え方を明らかにしていく。
● 学修到達目標
直面する事象のなかから興味をもてた内容を文献を参照してデル化し解決できるようにする
● 講義計画
研究資料の講読・討論により実践知識を深める
第1週 基礎知識の修得
第2週 インターネットビジネス、コンテンツのネット配信、ネット通販
第3週 さまざまの経営情報システム、社会情報システム、情報漏洩、セキュリテ
ィ
第4週 選定した課題のプレゼンテーション
第5週 広告とマーケティング
第6週 データマイニング、情報処理技術(データベース)、経営情報システムの構
築
第7週 経営情報システムの展望
第8週 選定した課題のプレゼンテーション
● 事前事後学習
毎回事後の授業内容確認レポートと次週テーマに関するまとめレポートを課す。
● テキスト
講義の中で指示
● 参考文献
必要なときに指示
● 成績評価方法
研究課題の進捗状況や積極性を詳細に検討して総合的に評価
経営複合課題研究
岡本 純
● 講義概要
本講義では、企業のビジネスモデルに着目し、戦略を支える経営資源や利用方法などの仕
組みや戦略の理論やフレームワークなどの戦略パラダイムについて、様々な企業の戦略事例を
ケーススタディを通して理解を深める。
● 学修到達目標
パラダイムに基づいて成功した経営戦略やマーケティング戦略から戦略的アイディア、戦略
思考を身につけ策定する能力や解決方法を見つける
● 講義計画
第1週 戦略思考の基礎的理論
第 2 週 経験曲線とBPM
第 3 週SWOT/TOWSの戦略的発想
第 4 週 コーポレートモデル
第 5 週 事業モデル
第 6 週 競争優位の考え方
第 7 週 RBV戦略
第 8 週 機動戦略
第 9 週 プラットフォーム戦略
第 10 週 ブルーオーシャン・レッドオーシャン戦略
第 11 週 個別事例研究(小売業)
第 12 週 個別事例研究(流通業)
第 13 週 個別事例研究(サービス業)
第 14 週 個別事例研究(IT企業)
第 15 週 個別事例研究(製造業)
第 16 週 総括
● テキスト
講義開始前に指示する
● 参考文献
Michael E. Porter, “Competitive Strategy” Free Press 2003
Michael E. Porter, “Competitive Advantage” Free Press 2003
● 成績評価
レポート 30%、参加度、ケーススタディへの取り組み 70%
(著)
経営複合課題研究
皆川 芳輝
● 講義概要
本講義は、競争優位の獲得について考察する。競争優位要因としては、独自の機能、価格、
マーケティング・チャネル、納期、アフター・サービス、ブランドなどがあげられる。いかにして競
争優位が得られるかを種々の研究方法(文献レビュー、ケーススタディなど)によって研究する
のが本講義の主要な目的である。
● 学修到達目標
受講生(ソリューションコース)の研究対象問題に関しその構造の理解促進を図るとともに、
解決方法を明らかにする。
● 講義計画
受講生の研究課題の構造について理解を深めたうえで、その解決に向けて考察を重ねる。
毎回、受講生による研究報告を行い、続いてディスカッションを行う。
● 事前事後学習
(事前学習)毎回の報告レポート作成
(事後学習)毎回の授業内容の復習
● テキスト
受講生の研究対象に基づいて決定
● 参考資料
受講生の研究対象に基づいて決定
● 成績評価方法
課題レポート 50%、出席 50%
● その他留意事項
本講義は、ソリューションコースの設置趣旨より受講生が主体となって進めていく。