特 許 公 報 特許第3644505号

〔実 7 頁〕
特 許 公 報(B1)
(19)日本国特許庁(JP)
(12)
(11)特許番号
特許第3644505号
(45)発行日
(51)Int.Cl.
(P3644505)
(24)登録日 平成17年2月10日(2005.2.10)
平成17年4月27日(2005.4.27)
7
A23C
FI
9/123
A23C
9/123
請求項の数4
(全10頁)
(21)出願番号
特願2003-400994(P2003-400994)
(22)出願日
平成15年12月1日(2003.12.1)
明治乳業株式会社
平成16年9月3日(2004.9.3)
東京都江東区新砂1丁目2番10号
審査請求日
(31)優先権主張番号
特願2002-350772(P2002-350772)
(32)優先日
平成14年12月3日(2002.12.3)
(33)優先権主張国
日本国(JP)
(31)優先権主張番号
特願2003-400464(P2003-400464)
(32)優先日
平成15年11月28日(2003.11.28)
(33)優先権主張国
日本国(JP)
(73)特許権者 000006138
(72)発明者 堀内
啓史
神奈川県小田原市成田540
明治乳業株
式会社食品開発研究所内
(72)発明者 井上
暢子
神奈川県小田原市成田540
明治乳業株
式会社食品開発研究所内
(72)発明者 折居
早期審査対象出願
直樹
神奈川県小田原市成田540
明治乳業株
式会社食品開発研究所内
審査官 鈴木
恵理子
最終頁に続く
(54)【発明の名称】発酵乳の製造法及び発酵乳
1
2
(57)【特許請求の範囲】
の破断に至るまでの弾力性を硬度(g)とし、角度をな
【請求項1】
めらかさの指標とした場合の侵入角度が31度以下であ
発酵開始時における発酵乳原料ミックス中の溶存酸素濃
り、且つ硬度が40g以上であること、を特徴とする発
度が不活性ガスとの置換により5ppm以下に低減してお
酵乳。
り且つ発酵温度を30℃-37℃で行うこと、を特徴と
【発明の詳細な説明】
する発酵乳の製造法。
【技術分野】
【請求項2】
【0001】
請求項1の製造法において、発酵時間がその発酵温度に
本発明は、発酵促進物質などを用いることなく発酵が促
おける従来法の発酵時間の60%から80%に短縮され
進される新規な発酵乳の製造法とその製造法によって得
ていること、を特徴とする発酵乳の製造法。
10
られる新規な発酵乳に関する。
【請求項3】
【背景技術】
請求項1または請求項2の製造法で得られ、従来の低温
【0002】
長時間発酵乳に対して、舌触りの滑らかさ、味のまろや
発酵乳とは乳またはこれと同等以上の無脂乳固形分を含
かさ、味の濃厚さが優れており、且つ流通段階で組織を
む乳等を乳酸菌または酵母で発酵させ、糊状または液状
維持できる硬度を有すること、を特徴とする発酵乳。
にしたもの、またはこれを凍結したもので、二つのタイ
【請求項4】
プに大別できる。一つは前発酵タイプ、もう一つは後発
請求項1または請求項2の製造法で得られ、ネオカード
酵タイプである。前者は容器に詰める前のタンク内で発
メーターを使用して100gの重りをつけた際のヨーグ
酵・冷却を完了させた発酵乳を破砕して流通用個食容器
ルトナイフの侵入角度を測定し、得られる侵入角度曲線
に充填したもの。後者は一定量のスターターを添加した
〔実 8 頁〕
特 許 公 報(B1)
(19)日本国特許庁(JP)
(12)
(11)特許番号
特許第3666871号
(45)発行日
(51)Int.Cl.
(P3666871)
(24)登録日 平成17年4月15日(2005.4.15)
平成17年6月29日(2005.6.29)
7
A23C
FI
9/123
A23C
9/123
請求項の数6
(全12頁)
(21)出願番号
特願2004-176185(P2004-176185)
(22)出願日
平成16年6月14日(2004.6.14)
明治乳業株式会社
平成17年2月1日(2005.2.1)
東京都江東区新砂1丁目2番10号
審査請求日
(73)特許権者 000006138
(72)発明者 堀内
早期審査対象出願
啓史
神奈川県小田原市成田540
明治乳業株
式会社食品開発研究所内
(72)発明者 井上
暢子
神奈川県小田原市成田540
明治乳業株
式会社食品開発研究所内
(72)発明者 折居
直樹
神奈川県小田原市成田540
明治乳業株
式会社食品開発研究所内
審査官 鈴木
恵理子
最終頁に続く
(54)【発明の名称】発酵乳の製造法及び発酵乳
1
2
(57)【特許請求の範囲】
請求項1または請求項2の製造法で得られ、テクスチャ
【請求項1】
ーに影響を与える添加剤を含まず、測定温度5∼10℃に
発酵開始時における発酵乳原料ミックス中の溶存酸素濃
おける100g荷重のカードメーターによって測定される硬
度が不活性ガスとの置換により5ppm以下に低減してお
度が40g以上であり、且つヨーグルトナイフの侵入角
り且つ発酵温度を38℃-40℃で行うこと、を特徴と
度が40度以下であること、を特徴とする発酵乳。
する発酵乳の製造法。
【請求項5】
【請求項2】
発酵乳ミックスに接種するスターターとして、ラクトバ
発酵開始時における発酵乳原料ミックス中の溶存酸素濃
チルス・ブルガリカス(L.bulgaricus)、ストレプトコッ
度が不活性ガスとの置換により5ppm以下に低減してお
カス・サーモフィルス(S.thermophilus)の混合スタータ
り且つ発酵温度を38℃-40℃で行い、酸度を指標と
10
ーを使用すること、を特徴とする請求項1または請求項
して溶存酸素濃度を低減させない場合に比べて早く発酵
2に記載の発酵乳の製造法。
を終了すること、を特徴とする発酵乳の製造法。
【請求項6】
【請求項3】
発酵乳ミックスに接種するスターターとして、ラクトバ
発酵温度が38℃−40℃で得られ、テクスチャーに影
チルス・ブルガリカス(L.bulgaricus)、ストレプトコッ
響を与える添加剤を含まず、測定温度5∼10℃における1
カス・サーモフィルス(S.thermophilus)の混合スタータ
00g荷重のカードメーターによって測定される硬度が4
ーを使用すること、を特徴とする請求項3または請求項
0g以上であり、且つヨーグルトナイフの侵入角度が4
4に記載の発酵乳。
0度以下であること、を特徴とする発酵乳。
【発明の詳細な説明】
【請求項4】
【技術分野】