友呂岐中学校区として今年度「生命尊重」について取り組んでいます

〒572-0025
第4号
寝屋川市石津元町8-1
TEL838-9312 FAX839-1132
校長
森本 朋美
友呂岐中学校区として今年度「生命尊重」について取り組んでいます。「生命尊重」、決し
て軽い気持で取り組みをはじめたわけではありませんが、あらためてその重さを感じてい
ます。
生命はかけがえのない存在で有り、決して軽々しく扱われてはなりません。なぜなら、
一つひとつの生命は有限で有り、一度失われればもどってこない存在だからです。現在の
生命はそれ以前の無数の生命の継承の結果であり、この中の1つでも欠けていればその生
命は存在しません。また、 1つの生命は過去からの生命のバトンの受け渡しだけでなく
自然界の多くの生命を摂取したり、もしくは多くの生命の存在に支えられていて、それら
の存在なしには生き続けることはできません。
自分の生命がこのようなかけがえのない存在であることに気づいて、今を生きているこ
とのありがたさに深く思いを寄せることは自分の生命を大切にすることだけでなく、他の
生命も同様に尊重することができるのだと思います。
最近、社会において自分が生きる、生きていくことを最優先し、自分の価値観を押し通
し、他者への共感性に欠く言動が増えてきているように思います。自分が多くの生命に支
えられていること、多くの連続性の中で生を受けていることを時折、思い出すことで人に
は「謙虚さ」が生まれてくるのだとも思います。
子どもたちに「生かされていること」についての「感謝」、そして生を受けた事による
自分にしかできない「使命」について考える機会をつくれればよいなと思っています。
自己優先、他者への共感性のない謙虚さのない言動は,やがては周囲から信頼を失い、ま
すます、自分を守るために他者を攻撃するといった悪循環におちいります。
かけがえのない自分の命、多くの命をいただいて存在する自分の命、だからこそ、自分
にしかできない「使命」に気づき、人の役に立つ生き方を考え、限りある命を精一杯、生
きてほしいと思います。このことは、私たち大人にもあてはまることだとも思います。
大人は、当然「今をいかに生きるか」に傾注し、ついつい自分が育った時代の
価値判断で物事をはかろうとします。しかし、2030 年の世の中はどうなっている
のでしょうか?あくまでも文科省の予想ですが、人口の 3 割が 65 歳以上になり
また、生産人口は今より 2 割減少します。深刻な少子高齢化社会です。2030 年は
平成 42 年、あと 14 年後、つまり今の小学 1 年生が中学 2 年生になる年です。
さらに平成 77 年、49 年後に人口は今より 3 割へり、そのうちの 4 割が 65 歳以
上という統計結果がでています。また、今ある多くの仕事が、ロボット等にとっ
て代わられ、なくなっていくだろうとも言われています。
今、子どもたちに求められている力、もしくはこれから求められていく力とは
何だと思いますか?
平成 30 年は 10 年ごとに教育を見直す学習指導要領改訂の年
です。この次期学習指導要領では重要な方向性が次の3点だと
示されています。「どのように社会・世界と関わり、よりよい
人生を送るか」「何を知っているか、何ができるか」「 知って
いること・できることをどう使うか」です。子どもたちととも
に、互いに認め合って最善解を求めてくということにまずは取
り組んでいきたいと思います。
いよいよ明日から冬休みです。最近、子どもたちをとりまく社会は、子どもたちにと
って安全かというと残念ながらそうともいえません。
事件や事故に巻き込まれないためにも、ご家庭でもしっかりとルールを
確認していただければと思います。お年玉をもらったり
する時期でもあり、金銭トラブルも起こりがちです。
お小遣いも含めて、もらったのだからといって子どもた
ちが、保護者の監督なしに使ってよいものでもありませ
ん。今年は3月期が1月10日といつもより暦の都合上、
2日も遅く始まります。たくさんのお手伝い、そして会話
また、長期のお休みの時にしかできないことを体験させて
いただければと思います。よろしくお願いいたします。
冬休みでも何かござましたら、学校は12月28日まで、年明け
4日から開いています。ご一報いただければ一緒に考えるこ
ともできるかと思います。