2016年度 斑鳩中学校 1年音楽科 シラバス

2016年度
1.
斑鳩中学校
1年音楽科
シラバス
学びの意や目的
音楽科では、表現や鑑賞の幅広い活動を通して、生活を明るく豊かにするための音楽を
愛好する
心情を育てること、音楽に対する感性(音楽のよさや美しさなどを感じ取れる
心の働き)を豊かにすることなどを目標にしています。さらに、人間と音や音楽とのかか
わりとして音楽文化について理解を深めることなど、音楽科での学習は、人としての情感
豊かな心を育てることにつながるものです。
2.
学習の目標
[第1学年]
(1)音楽活動の楽しさを体験することを通して、音や音楽への興味・関心を高め、音楽によって
生活を明るく豊かなものにし、生涯にわたって音楽に親しんでいく態度を育てる。
(2)多様な音楽表現の豊かさや美しさを感じ取り、表現の技能を伸ばし、創意工夫して表現する
能力を高める。
(3)多様な音楽に対する理解を深め、幅広く主体的に鑑賞する能力を高める。
3.
学習方法
・授業は週 1.3 回です。各題材のねらいを理解し、主体的に授業に取り組みましょう。
・表現(演奏や創作)の活動では、自分の思いを演奏や作品に込められるように、
イメージと音楽を形作っている要素とのかかわりをとらえながら、曲にふさわしい表現を
工夫できるようにしましょう。
・鑑賞の学習では、音楽を形づくっている要素や構造と曲想とのかかわりを感じ取って、
自分が感じ取ったことやその根拠などを言葉で表しましょう。また、音楽の背景
にある文化・歴史や他の芸術と関連を理解しながら、曲に良さをじっくり味わいましょう。
4.
評価の観点と評価方法
Ⅰ 音楽への関心・意欲・態度・・・授業に取り組む態度、発言やワークシート、提出物、
確認テストなど。
Ⅱ 音楽表現の創意工夫・・・発表や作品、ワークシート、確認テストなどから、演奏や創作活動
において、思いを表現するためにどのように工夫しているかを評価
します。
Ⅲ 音楽表現の技能・・・演奏や作品。
Ⅳ 鑑賞の能力・・・鑑賞文やワークシート。授業中の発言や確認テストなど。音楽をどのように
感じ取り、味わっているかを評価します。
5.
使用教材
教科書・器楽・資料集「音楽の表現と鑑賞」・音楽のワークブック
6.
学習計画
第1学年
月
4
1 学期
学習内容
領域
表現
学習のねらい
評価の観点
校歌
歌詞及びその意味を深く理解し
Ⅰ)歌詞内容や曲の背景にある
ヴォイストレーニング
斑鳩中学校の生徒としての自覚
心情、情景に興味をもち、
を持つ
意欲的に取り組めているか。
合唱奏を楽しもう。
発声の習得と歌唱に対する意欲
○「主人は冷たい土の中に」
を育成する。
感じ取り、表現を工夫してい
○
合唱奏の楽しさを味わう。
るか。
エーデルワイス
Ⅱ)歌詞の内容や曲想の変化を
Ⅲ)音楽のイメージや全体の響きを
アルトリコーダー
アルトリコーダーの運指を覚
感じ取りながら曲にふさわし
○「メリーさんの羊」
えよう。
い音色や奏法を生かし、のびや
○
5
アニーローリー
旋律と詩のかかわり合い
鑑賞
6
かに重唱や合唱をしているか
旋律とソネット(短文詩)との
Ⅰ)旋律とソネットのかかわりあい
音楽的な繋がりに気付かせ、変
に関心を持って聴いているか。
・
「和声と創意の試み」
化していく上での情景を感じさ
第1集「四季」から
せる。また、弦楽器の暖かみの
理解し、弦楽器の音色を味わい
ある音色を味わう。
ながら聴いているか。
「春」
Ⅲ)曲にふさわしい音色や奏法
フレーズの特徴を生かした表
表現
Ⅳ)バロック音楽の時代背景を
○ 浜辺の歌
現を工夫する。
○ Forever
日本歌曲の美しさを味わう
を生かして、表現できるか。
7
基礎
ト音記号・ヘ音記号
読譜力の向上を目指し、納得し
楽典
階名・音名・音符・休符
て覚えられるように留意する。
記号など音楽の基礎知識
階名・音名が調名に関わってい
を学習する。
ることを理解させる。
Ⅰ)意欲的に授業に取り組めて
いるか。
Ⅱ)読譜力の向上が図れている
か。
Ⅲ)音楽の基礎知識の向上が図
れているか。
第1学年
月
領域
9
表現
2 学期
学習内容
学習のねらい
混声合唱の響き
音楽の構成要素や表現要素を理
Ⅰ)自己のイメージを広げ、曲のも
○校内合唱音楽会
解し、様々な合唱曲に取り組み
っているよさや特徴を感じ取り
表現力と合唱を愛好する心情を
ながら歌唱表現することに意欲
育てる。
的である。
課題曲
自由曲
10
Ⅱ)速度、強弱、曲想の変化を各パ
合唱音楽会での練習を通し、
ートの役割を感じ取り、それらを
お互いの響きや表現を共感さ
生かした表現を工夫しているか。
合唱音楽会に向けて、自由
せ、また人前での発表の難し
自分の役割に責任を持って努力
曲と課題曲を協力して取り
さや成功の喜び、達成感を味
できているか
組もう。
わわせ、より音楽表現の理解
Ⅲ)発声や発音の基本を身に付け、
を深めさせる。曲の背景や詩
全体の響きを意識し、構成を生
の内容を理解し、思いや意図
かした表現を工夫しているか。
をもって響き豊かな合唱を作
ハーモニーの美しさを感じ
り上げる。
表現の工夫につなげているか。
鑑賞マナー
11
表現
評価の観点
日本語歌詞の美しさを味わ
歌詞の美しさを味わいながら
Ⅰ)意欲的に取り組めているか。
いながら歌おう
日本歌曲を愛好する心情を育て
Ⅱ)速度、強弱、曲想の変化を感じ
○ 赤とんぼ
る
取り、それらを生かした表現を
工夫しているか。
鑑賞
アルトリコーダの吹ける
アルトリコーダの運指の幅を
幅を広げよう。
広げよう。
シューベルト
「魔王」
ゲーテの詩を音楽で表現しよ
うと工夫している部分に着目
させる。
Ⅲ)ハーモニーの美しさを感じ、
表現の工夫につなげているか。
Ⅰ)詩をよく読み、理解しよう
としているか。
Ⅱ)作曲者の表現を感じ取れる
か。
12
Ⅲ)登場人物ごとの表現の工夫
に気付けたか。
基礎
階名・音名・音符・休符
読譜力の向上を目指し、納得し
Ⅰ)意欲的に取り組めているか。
楽典
記号に関する基礎知識の
て覚えられるように留意する。
Ⅱ)読譜力の向上が図れている
幅を広げる。
音階の基本の形が調名に関わっ
ていることを理解させる。
曲の終止の基本を学ぶ。
形式も含め、基本を理解させる。
か。
Ⅲ)基礎知識の向上が図れてい
るか。
第1学年
月
3 学期
学習内容
領域
校歌をしっかり歌おう
1
表現
学習のねらい
評価の観点
斑鳩中学生として、校歌を堂々
Ⅰ)意欲的に取り組めているか。
と歌えるようにする。
Ⅱ)曲想を感じ取りながら、言葉の
○「カリブ夢の旅」
イントネーションの役割や
構成を生かした演奏表現を工
夫しているか。
Ⅲ)歌詞や音楽のイメージを感じ取
アルトリコーダーの吹け
アルトリコーダの運指の幅を
る幅を広げよう。
広げ、慣れ親しもう。
れているか。
Ⅰ)日本の伝統音楽の特徴やそ
2
鑑賞
日本の伝統音楽に親しも
日本の伝統音楽に親しもう
の背景となる文化・歴史と
う
琴の音色に親しみ、楽器の響
の関連に興味をもち、調べ
きとその音楽の特徴を味わう
たり意欲的に視聴したりし
箏曲「六段の調」
ている。
尺八「巣鶴鈴慕」
Ⅳ)日本の伝統芸術の美しさや
よさを味わうとともにその
特徴を理解しながら主体的
に聴いている。Ⅱ)自分の役
割に責任を持って努力できて
いるか。
Ⅲ)表現の工夫に気付けたか。
3
基礎
学習のまとめ
楽譜を正しく理解し、読み取る
Ⅰ)意欲的に取り組めているか。
楽典
階名・音名・音符・休符
ための力を養う。
Ⅱ)読譜力の向上が図れている
記号に関する音楽基礎知
識の幅を広げる。
か。
作曲者やその背景についても
理解する。
Ⅲ)音楽史の時代背景の知識を
えているか。