進路ニュース 茨城県立土浦湖北高等学校 進 路 指 導 部 第8号(2015.11.2)No.203 いよいよ追い込みの時期。本気で取り組み、挽回を図れ! 秋も深まり 11 月となりました。今月は定期考査Ⅳや進路学習調査が行われ、学年別では 1 年生対象の大学見学会、 2 年生対象のコース選択ガイダンスや修学旅行があります。そして 3 年生では、受験に対応した特別編成授業が始ま ります。年度の半ばを過ぎて追い込みの時期となり、今まで以上に充実した毎日を過ごすことが望まれます。のんび りしている時間はありません。大学入試センター試験まで 75 日を切りました。また、大学から専門学校まで 99 名が 挑戦する推薦入試も今月がピークとなります。3 年生は、今後数ヶ月の過ごし方次第で自身の進路が大きく左右され ます。本気の取り組みが必要です。1・2 年生も、皆さんの成績や文理選択、進路決定に係わる行事が目白押しです。2 年生は「受験につながる勉強」を、1 年生は「文理選択」を充分に意識して学習に取り組んでください。この 11 月が 高校 3 年間のなかでどういう位置づけなのかを認識し、必要に応じて毎日の生活パターンや時間の使い方、学習習慣 に修正を加えてください。自分の進路は自分で勝ち取らなくてはなりません。来春に向けて挽回を図れるかどうかは この時期の過ごし方次第です。 【就職・公務員試験】 最終合格に向け、引き続き行動を! 9 月中旬から行われた民間企業の入社試験においては、17 名が内定を得ました。 公務員試験関係では、 税務職員(1)、 自衛官(4)、警察官(3)、一般行政職(1)、消防官(5)の計 14 名が1次試験に合格しています(10 月 23 日現在) 。就職希 望の未内定者や公務員志望者は今後も試験が続きます。希望者全員が最終合格を得られることを期待しています。進 路指導部では、随時ハローワークや企業と連絡を取り、情報収集と会社見学等の調整をしています。また、4 日には 「いばらきジョブフェスタ in 土浦」が、5 日には石岡・小美玉両市主催の就職説明会が行われます。また、公務員試 験の 2 次試験対策についても、関係機関の協力を得て引き続き行っています。何事も待っているだけでは望むような 結果は得られません。保護者や担任の先生とも充分に相談をし、内定獲得に向けて行動を続けてください。 学校推薦就職内定状況 企 業 名 小川香料株式会社つくば事業所 株式会社アイメタルテクノロジー 株式会社マコトホーム 株式会社電精社 関東情報サービス株式会社 キャノンセミコンダクターエクィップメント株式会社 栗田アルミ工業株式会社 芝浦シヤリング株式会社 社会福祉法人霞会 社会福祉法人川惣会障害者支援施設しらうめ荘 日本郵便株式会社関東支社 日野自動車株式会社 水戸信用金庫 有限会社ハートマーケット 横浜ゴム株式会社茨城工場 MXモバイリング株式会社 (10月23日現在) 公務員試験受験結果 (1次試験合格者) 職 種 人数 試 験 名 人数 製造 1 国家公務員(税務職員) 1 ラインオペレーター 1 自衛官一般曹候補生 3 建方・大工見習い 1 自衛官候補生 1 製造 1 警視庁警察官Ⅲ類 3 評価業務 1 一般行政職(千葉県勝浦市) 1 生産スタッフ 1 消防官 5 東京都、千葉市、小美玉市 現場職 2 かすみがうら市、笠間市 技能職 1 介護職員 1 計 14名 生活支援員 1 郵便配達等 1 昨年度の最終合格者数 生産技能職 1 公務員 6名 総合職 1 (自衛官・税務・警察・消防) 販売 1 民間企業 26 名 ホース製造業務 1 (日立建機・日本郵便など) 販売職 1 計17名 高校生の就職率は5年連続で改善し、今春の卒業生では97.5%(前年同期比0.9ポイント増)で、平成4年3月以来23年ぶりの高水準と なりました。しかし、一部の人気企業に志望者が集中したり、製造業を中心に中国経済の減速傾向の影響が見られるなど、決して楽観でき る状況ではありません。高校生として必要な知識、学力、マナーを身につけ、仕事を通して自己実現を図り、社会に貢献していくという正しい 職業観・勤労観を養う必要があります。(データ:平成27年3月高等学校卒業者の就職状況 文部科学省発表より) 【センター100 日前集会】 受験は飛躍へのチャンス。明るく前向きにしっかり勉強しよう 10 月 6 日、大学入試センター試験(1 月 16 日・17 日)の出願者を集めて「センター100 日前集会」が行われました。 センター試験や国公・私大を含む入試全般についてと、今後のスケジュールや受験に対する心構えについての説明を 受けた後、生徒代表から「目標は合格!皆で一緒に頑張りましょう。 」との決意表明があり、最後は野球部有志 3 名に よるユニークなエールで、会場は大いに盛り上がりました。受験生として勉強はしっかりとしなければなりません。 でも、決してブルーになることはないのです。受験は飛躍へのチャンスです。辛いのは皆一緒。先輩方もそうだった ように、ともに合格を目指す仲間がいれば乗り越えられます。頑張っている自分を褒め、参考書や問題集、過去問を 消化するごとに達成感を味わってください。 「現役生は試験直前まで実力が伸びる」と言われています。センター試験 に関しても過去問演習は効果的で、10 年分を目標に取り組んでください。設問の誘導に従って解き進めたり、消去法 で選択肢を絞り込んだりと、テンポ良く解く力が身につきます。もちろん量と同時に質の確保が大切です。出題傾向 を知るだけでなく、基礎知識と基本的な解法の徹底習得を第一としなくてはなりません。演習を通して基礎基本の理 解を深め、時には教科書に戻って丁寧に復習をすることも必要です。決して焦ることはありません。必要に応じて先 生のアドバイスも求め、一歩一歩確実に歩みを進めてください。(次項のコメントも参考にしてください。) ・地歴公民や理科は今後の学習で得点力が大きく伸びます。数学ⅠA も手薄な分野の強化で得点力が大きく向上します。 ・2010 年度から過去のセンター試験や他大学で使われた素材を問題に使用することが認められています。 ・今年は新課程となって 2 年目の入試。昨年度や模擬試験の問題で新課程型の問題に慣れておく必要があります。 ・センター試験は出題量が多く時間配分がカギとなります。また、マークミスのチェックをする時間も必要です。 ※ 過去問を解いた後は、時間配分を確認し、弱点を把握して最優先にその克服を図ること。弱点を放置したまま演習を 続けても徒労に終わるだけです。 【推薦入試対策の仕上げを】 ∼ 自分の思いを前面に打ち出そう! ∼ ○面接に関して ∼ 志望動機や将来の進路希望では、意欲を前面に出す。学科・専攻関連の質問では 自己の適性を示し、口頭試問では解答までのプロセスに注意すること! ∼ 1.面接の目的は・・・ 受験生の人物・適性と学問分野に関する意欲・関心を知ることが目的です。服装や言葉 遣い、礼儀作法などもその人物、一般常識を測る尺度として重視されます。 2.回答の仕方・・・ 端的かつ明瞭な回答で、面接官にしっかりとアピールする。 ・回答は短く:まずは短い言葉で結論や自分の考えを述べ、必要に応じてその理由や根拠を付け加える。 ・具体的に:自分の経験やエピソードを交えて具体的に説明する。 ・自分を主張:自分の適性や考えをしっかりとアピールする。 ・短所を聞かれたら:自分の短所や苦手分野もきちんと伝え、それをどう改善しようとしているのかを付け加え てフォローしておく。短所や苦手は誰にでもあります。正しく自己分析できていること、解決しようと努力し ていることに価値があるのです。 3.志望理由・・・ この大学・学部・学科で何を学びたいのか、動機の具体性、目的意識の強さ、学部・学科内 容の理解度が重視されます。他大学との違いや興味のある研究室について調べ、 「なぜこの大学・学部・学科で なければならないのか」を自分の言葉で明確に答えられるようにしておかなければなりません。その際、大学 卒業後にやりたいことは何か、そのために必要なもの(資格・知識・経験)は何かというように、逆にたどっ て考えておけば一層明確なものとなり、ブレのない志望理由となります。 4.自己アピール・・・ 以下の作業をとおして、ポイントをまとめておきましょう。 ・自分自身を見つめ直し、長所や興味・関心を明確にする。 ・その理由や具体的なエピソードをまとめる。 ・その長所や興味・関心をどのように活かしていきたいかを考える。 ※ 面接は短時間で行われ、自己アピールできるチャンスは限られています。自分自身を見つめ直し、面接官に伝 えたいことを整理し、端的に伝えられるように準備しておかなくてはなりません。 ○小論文に関して ∼ 一般入試でも出題されている!∼ 小論文が課されるのは、 推薦入試だけではありません。 一般入試において国公立大学の 80%、 公立大学の 77%、 私立大学の 32%で小論文や総合問題などの論述式問題が出題されています。推薦入試から一般入試まで合格の可 能性を広げるためにも出題傾向を知り、しっかりと対策を立てておきましょう。 1. 出題傾向を把握する 志望校については過去 5 年分くらいを調べるとともに、他大学の同じ系統の学部・学科の問題にも目を通し て比較し、大学あるいは学部系統ごとの出題傾向を把握しておきましょう。 2. 対策を立てる (1) 小論文の書き方を身につける 一般に小論文を評価する観点は、①与えられた課題を正確に読み取れているか ②自分の意見を合理的な 理由とともに主張できているか ③文章をわかりやすく構成できているか です。小論文を書くには、それ相 応の分析力、論理的な思考力、文章表現力が必要です。また、文字数の制限や原稿用紙の使い方が守られて いないと採点対象にならないこともあります。文章は簡潔にまとめ、文末は「だ・である」で統一し、文字 数は指定の 9 割以上書くことを心がけてください。 (2) 頻出キーワードをチェックする 小論文には、その年のニュースやトピックスから出題される傾向があります。新聞の社説や記事と、その 見出しから社会の今を語るキーワードをチェックしておきましょう。具体的には、 「戦後 70 年」 「難民受け入 れ」 「減速する中国経済」 「電力需給の課題」 「始まるマイナンバー」などでしょうか。 3.とにかく書いてみる 学部・系統別の重要テーマを把握し、論述するテーマとそれに対する自分の意見を別紙にメモしたら、とに かく書いてみることです。何よりも論述が設問に沿ったものになっていることが大切です。書き直しは当然で す。同じテーマに対して書き、添削を受けることを繰り返してこそ、答案作成のコツを獲得することができる のです。仕上げの時期には制限時間を意識し、1 日 1 本のペースで書き込んでください。
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