初めての日光移動教室 友だちのよいところを 見つけよう

平成25年度
6月号
中野区立大和小学校
初めての日光移動教室
校長
江平
秀子
中野区では例年 5・6 年生が合同で軽井沢、常葉と隔年ごとに移動教室を行ってきました。ところが
東日本大震災で常葉の宿舎が使用できなくなり、軽井沢一つになりました。昨年の 6 年生は、5 年生の
時、6 年生の時と 2 回軽井沢移動教室を行いました。宿舎は同じでも活動場所や内容を工夫して実施し
ました。しかし、活動場所が宿舎から離れていて移動に時間がかかるなどの問題点がありました。
教育委員会、校長会では、よりよい移動教室のあり方を協議し、今年度より軽井沢以外の場所で移動
教室を実施することが可能となりました。そこで大和小では、日光移動教室を実施することとしました。
さて、なぜ大和小では、日光移動教室を実施することにしたか簡単に説明をしたいと思います。
5・6 年生が一緒に行く移動教室では 6 年生が 5 年生のことを思いやりながら行動し、5 年生は上級生
を手本としながら学ぶ良い点がありました。しかし、5 年生と 6 年生では学習内容が違います。移動教
室は、教室を移動して学ぶことですから、それぞれの学年の教育課程に沿った内容を学ぶことが大事で
す。そこで、5 年生は 5 年生の学習内容を軽井沢で、6 年生は 6 年生の学習内容を日光で学習しようと
計画をしました。日光は、豊かな自然と世界遺産「日光の社寺」がある自然と歴史が調和した世界的な
観光地です。6年生の歴史の学習がより深められ、東京から近いこともあり適した場所と考えました。
今年の 6 年生は、セルフガイドといって動物や植物などの自然関係と東照宮の 2 つのテーマを事前に
調べ、班の友達に説明できるようにしました。調べただけで終わらせず、現地で説明することで調べた
ことがより確かなものになります。特に東照宮では、神厩舎や御本社、本地堂など 7 つのテーマにそっ
て一人一人が責任をもって説明したことで学習したことがより確かなものになりました。聞く方も友達
の説明を熱心に聞くことができました。
大人のガイドさんの説明を聞く方法もあります。しかし、一方的に聞くだけでは受身の学習となって
しまいます。6 年生は、自ら興味をもったことを調べ、現地で確かめ友達に説明するという6年生なら
ではの学習ができました。帰ってきた子供たちの顔はやり遂げた喜びに満ちた顔でした。6 月は、5 年
生が軽井沢移動教室に出かけます。ここでも充実した学習ができることと思います。
6月の生活目標
友だちのよいところを
見つけよう
人と人が話すとき「ルック・スマイル・トーク」で話すとよいといわ
れています。相手を見て、笑顔で、それから話しましょうというわけで
す。友達と仲良くするときも同じです。「○○さんのこんなよいところ
を見つけたよ。」とうれしそうに話す姿を見ると、本人だけでなく周り
までとてもうれしい気持ちになります。友達のよいところをたくさん見
つけられる子は、自分のよさも見つけられます。自己肯定感がもてる子
は、周囲を受け入れ、優しい気持ちがもてる子になります。全校で「友
達のよいところ」を見つけてカードに書くという取り組みをします。
ご家庭でもお子さんのよいところをたくさんほめてあげましょう。