解剖学・運動学・ROMとは - だいなリハビリクリニック

リハビリテーション普及教室
第3回
解剖学・
運動学・
解剖学
・運動学
・ROMとは
平成 23年6月
だいなリハビリクリニック
リハビリスタッフ
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本日のメニュー
身体
身体の
身体の各部位の
各部位の名称
関節とは
関節とは
関節可動域:
とは
関節可動域:ROMとは
運動学
関節可動域制限
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2
身体の各部位の名称
頭部
体幹
頚部
上肢
下肢
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3
身体の各部位の名称:体幹
体幹≒胴体
胸部
腹部 or 腰部
背部
肋骨および脊椎によ
り各臓器を覆ってい
る部分として『胸郭』
と呼ぶ場合もある
骨盤
背骨=脊椎
構造体として
『脊柱』と呼ぶ
場合もある
骨盤:寛骨+仙骨+尾骨
寛骨:腸骨+坐骨+恥骨
肋骨および脊椎により各臓器を覆っている部分として『胸郭』と呼ぶ場合もあります。
背骨は脊椎と言うのが正式ですが、 ひとつの構造体として脊柱とも呼びます。
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身体の各部位の名称:上肢
肩関節
上腕
肩関節:肩甲骨と上腕骨とがな
す関節
肘関節
手関節
前腕
手部
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前腕=橈骨+尺骨
5
身体の各部位の名称:下肢
股関節:寛骨臼と大腿骨とがなす関節
股関節
大腿
大腿骨頚部
膝関節
下腿
{
脛骨
腓骨
足関節
足部
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膝蓋骨
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関節とは
関節とは骨と骨が連結する部分である
関節を隔てた骨同士は靭帯や筋肉で
結び付けられている
それら(主に筋肉)のはたらきによって
曲げたり伸ばしたり、回したりできる
曲がる方向、角度は各関節ごとにある
程度決っている ⇒『関節可動域:ROM』という
ROM
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関節可動域:ROM
関節可動域:Range Of Motion(ROM)
Range=範囲
Motion=動き・運動・身のこなし
関節の動く範囲を数値(度)で表したもの
各関節毎に「参考可動域」が設定されており、その値を正常値とし、
実測値がいかに逸脱しているかを評価として用いる
Range Of Motion
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Range
Motion
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各関節の運動学:基本
曲げること=屈曲
伸ばすこと=伸展
捻ること=回旋
開くこと=外転
閉じること=内転
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各関節の運動学:個別
肘関節:屈曲・伸展
膝関節:屈曲・伸展
肩関節:屈曲・伸展・内外転・回旋
股関節:屈曲・伸展・内外転・回旋
手関節:掌屈・背屈・橈屈・尺屈
足関節:底屈・背屈
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関節可動域制限
関節可動域制限とは、参考可動域を逸脱して低下している状態
拘縮
筋肉・靱帯・神経・血管・皮下組織・皮膚等の
組織の変化に起因する可動域制限
ストレッチなどの手技や物理療法
により改善の見込みがある
強直 関節相対面が癒着し完全に動かなくなった状態
ストレッチの効果は期待できない
それどころか悪化の恐れがあり注意が必要
外科的処置が必要
筋肉・靱帯・神経・血管・皮下組織・皮膚等の軟部組織の変化に起因する可動域制
限で、
強直とは、関節相対面が癒着し完全に動かなくなった状態のことを言います。
拘縮は、ストレッチなどの手技や物理療法により改善の見込みがあるのでリハビリの対象にな
りますが、
強直は、基本的にはストレッチの効果は期待できず、それどころか悪化の恐れがあり注意が必
要です。治療には基本的に外科的処置が必要となります。
強直は基本的にはリハビリの直接の対象とはならないため、現場でよく直面する拘縮について
の説明をしたいと思います。
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関節可動域制限:拘縮
拘縮の原因
不動や固定により組織に循環不全が生じ、
結合組織の伸張性が低下することで生じる
一日に1回でもその組織の伸張がなされれば
伸張性低下(コラーゲン線維の架橋形成)は防げる
4
2
一日に1回でもその組織の伸張がなされれば、伸張性低下、コラーゲン線維の架橋形
成は防げるとされています。
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関節可動域制限:拘縮
1日に1回でもその組織の伸張がなされれば
伸張性低下(コラーゲン線維の架橋形成)は防げる
寝たきり患者でも、1日に1回は必ず各関節を最終可動域まで
可動させることが拘縮予防につながる
拘縮ができてしまうと・・・
ADL制限(更衣や歩行など)
圧の集中による褥瘡発生リスク
などの弊害が
一日に1回でもその組織の伸張がなされれば、伸張性低下が防げるということは、
寝たきり患者でも、1日に1回は必ず各関節を最終可動域まで動かすことが拘縮予防につなが
るということです。
もし拘縮ができてしまうと
着替えや食事、立ち上がり、歩行などのADL制限となったり、拘縮して突出した部位に圧が集
中することによる褥瘡発生リスクなどの弊害があります。
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拘縮の予防
拘縮を予防するには
1日1回は必ず関節を動かす
寝る姿勢、座っている姿勢に注意する
=ポジショニング
拘縮が発生してしまったら
長期的なリハビリが必要
ADL制限に対して介助で対応する
骨折などの外傷に注意
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※参考資料
1)渡辺正仁:理学療法・作業療法・言語聴覚
士のための解剖学第3版,廣川書店,1999
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