PDF 936KB - 北陸携帯電話販売店協会

「親が学ばなければならない情報リテラシーとは?」
- 情報化時代を生き抜く子供たちのために -
主催 北陸携帯電話販売店協会
後援 総務省北陸総合通信局
石川県
財団法人いしかわ子育て支援財団
協力 安心ネットづくり促進協議会
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2009年5月 日本PTA全国協議会アピール
(配布資料参照)
一、原則として、小中学生には携帯電話を持たせないようにする。
一、通学時の安全確保などのために小中学生に携帯電話を持たせる
場合は、通話機能など必要な機能に限定した携帯電話を持たせる
ようにする。
一、保護者は、情報リテラシー能力を身につけ、子供との話し合いを
通じて、子どもの携帯電話の使用や利用についてのルールを作る
ようにする。
2
よく耳にする文部科学省通知の誤解
誤
小中学生の保有禁止(保有否定)
正
小中学校への原則持ち込み禁止
◎「持ち込み禁止」とは関係なく、
情報モラルについて、しっかり指導していくこと
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文部科学省<新学習指導要領改訂>
情報教育、授業におけるICT活用
2011年度 小学校
2012年度 中学校
2013年度 高等学校
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多様化するインターネット接続機
PC
ケータイ
スマートフォン(iPhoneなど)
携帯型ゲーム機
地デジTV(ネット接続)
デジタル教科書(iPadなど)
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ICT教育
従前
・情報機器(パソコン)をどうやって使うか
・情報の弱者を出さない
現在
・情報の受け止め方
・発信方法の教育
・情報モラル
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震災をきっかけに、SNSの存在感が高まる
○震災当日、安否確認などツイート数が、通常の1.8倍
○復旧、復興フェーズで、東北産品の購入を呼びかけ
○ツイッターを介した、全国から復興のアイデア
- ネットを介した対策はスピード感が増す
○人と人との「つながり」の大切さを再認識
- 希薄になりつつあった地域社会がつながる
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東日本大震災の経験から
○ライフラインとして、迅速な復旧が求められたケータイ
○生存確認の主要手段として活用された「ケータイ」「ネット」
○地域がつながる大切さを再認識
○ネットを通じた風評、デマ
まどわされないリテラシー
※もはや子どもに「持たせる」
なく
「持たせない」の議論では
いかに上手に利用し、いかに教育するかが重要
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(他県の事例)熊本県教育委員会方針
○小中学校のケータイ持込禁止
○子どもの成長に応じてケータイを適切に利用できるよう、
家庭、地域、学校が指導協力
○ケータイを持たせる前に、家庭でしっかり話し合い、
ケータイの必要性や利用ルールを一緒に考える。
単に「使わない」ということではなく、ルールを守りながら正しく利用
するように、家庭や地域で子どもたちの利用をしっかり見守る。
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熊本県は、県PTAがリーダーとなって、2005年から毎年、保護者
の勉強会を実施(計6開催)
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各関係者の主な取り組み
年
取り組み
2005
・東京都青少年育成条例に「フィルタリング」明記。ケータイ各社が提供。
2006
・総務大臣が携帯電話事業者にフィルタリング普及を要請。
2007
・携帯電話事業者がフィルタリング加入者数の公表開始。
・文部科学省が各地で、ネット地域コンソーシアム事業を開始。
2008
・青少年が使う携帯電話を原則としてフィルタリング加入に。
・第三者機関「モバイルコンテンツ審査・運用監視機構」(EMA)発足。
・新学習指導要領発表。情報モラル教育を強化。
2009
・青少年インターネット環境整備法施行。
・産学連携の組織「安心ネットづくり促進協議会」発足。
・日本PTA全国協議会「携帯電話を原則持たせない」アピール。
2010
・著作権法改正で違法アップロードコンテンツのダウンロードが違法に。
2011
・新学習指導要領「情報モラル」「教育の情報化」、小学校からスタート
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男女生徒別のケータイ課題
男子
・腕試しやイタズラ心によるネット犯罪
発信する
責任
・ネット上での誇示誇張発言によるトラブル
・サイト上での詐欺被害
女子
・生命、身体にかかわる被害
とくに
ネット初心者
・コンサートやファッションに関する売買トラブル
・ネット上でのコミュニケーショントラブル
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コミュニティサイト被害児童のケータイ利用環境
○アクセス手段として、ケータイ利用 約9割
○フィルタリングに加入していなかった被害児童が9割以上
出展:2011年5月19日 警察庁広報資料2010年下半期コミュニティサイトに起因する児童被害分析
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被害児童に対する指導状況<保護者>
○放任していた(約4割、上期は6割)
出展:警察庁広報資料
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被害児童に対する指導状況<学校>
○教えてもらっていた(約4割、上期は2割)
出展:警察庁広報資料
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子どもを守るための緊急アピール
その1:親子で話そう!
その2:フィルタリングを使おう!
その3:知らない人の誘いに乗らない!
2010年10月 安心ネットづくり促進協議会
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様々なノウハウをもつ関係者が議論する「安心協」
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「安心協」の取組み(調査事業)
コミュニティサイト提言
― サイトを通じた青少年の被害と構図を分析し、事業者をはじめ
とする関係者がとるべき対策を提言
児童ポルノ対策提言
― ブロッキングに対する法的、システム的検証から実践への提言
インターネット調査検証事業
― インターネットから青少年が受ける影響を調査(継続中)
「暴力・いじめ」「性行動」「自殺」「依存」
※ 提言の詳細は、安心協ホームページを参照下さい。 http://good-net.jp
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「安心協」の取組み(普及啓発事業)
グッドネット普及活動
― 国民一人ひとりがICT利用を考えよりよいネット社会を築く
合言葉「もっとグッドネット」宣言を展開
― TOKYOFMと連携した「1万人の中高生グッドネットチャレンジ」
― 2千数百万人の会員を有するグリー「公式アカウント」での訴求
地域啓発活動
― 主に全国のPTA(小中)と連携した、ディスカッションを中心と
する勉強会
― 子どもイベントへ参画し、ネット、ケータイ体験の機会を提供。
遊びながら学ぶことを主眼とするブース出展
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「安心協」の取組み(PTA連携勉強会)
○「地域ブロック大会」「前年開催地からの再オファー」
「次年度計画での継続」など、安心協の高評価と信頼
○勉強会参加後の意識
- 保護者の主体的なアクションが必要
- フィルタリング徹底が必要
○子ども事業では7割の子どもに、ルール、マナーの気づき
○勉強会のネット(ユーストリーム)中継
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地域啓発事業(2009年度、2010年度計30開催)
2009年度開催
2009、10年度開催
2010年度開催
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青少年を守るためには保護者の主体的なアクションが必要
~PTA勉強会アンケート結果
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
子供に使い方やマナーを教育することが必要
71%
家庭でのルール作りや教育が必要
72%
65%
保護者がもっと勉強して対策することが必要
43%
フィルタリングサービスの導入を徹底する
有害サイト等への法規制を強化することが重要
学校でのルール作りや教育が必要
機能限定端末や利用時間帯制限の利用が必要
保護者による子供の閲覧状況のチェックが必要
携帯電話事業者が対応を強化することが必要
9%
2%
0%
特に対応は必要ない 1%
6%
その他
5%
33%
34%
29%
25%
21%
22%
20%
29%
19%
90%
79%
78%
72%
57%
43%
法規制によって携帯電話を使わせないようにする
2009年度:2,159名
2010年度:1,109名
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ICT関係企業への期待
○青少年の情報リテラシーや情報モラル向上の取組みは、
保護者、教育関係者のみのテーマではなく、またICT企業
の「社会貢献活動」でもない。
ICT企業のCSR(Corporate Social Responsibility)
(企業の社会的責任)
○携帯電話会社、販売会社、ネット事業者、コンテンツ会社
等においては、
CR(Corporate Responsibility)(企業責任、事業責任)
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<参考>
携帯電話会社のCSRコミュニケーションターゲット
●競合他社
●ビジネス
パートナー
●一般市民
●学生
生徒
●アナリスト
●業界関係者
●ラウンダー
●ショップ店員
●販売チャネル
●メディア
●オペレーター
●官公庁
●社員
●株主
●お客さま
●オピニオンリーダー
●PTA
●NPO/NGO
●消費者団体
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<参考>PTA勉強会の様子
<近畿ブロック研究大会>
<九州ブロック研究大会>
<沖縄県PTA連合会研修会>
<熊本県PTA連合会研修会>
<参考>仙台市PTAイベントの様子
<出展社の各ブース>
<シールで回答するケータイのルール・マナー>
<会場内の様子>
<来場者が記入するチャレンジカード>
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<参考>丸の内キッズフェスタ
<スマートフォンで学ぶネットのマナー>
<真剣に学ぶ参加者のこどもたち>
<携帯で学ぶネットのマナー>
<イベントキャラクター>
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<参考>「もっとグッドネット」ブース
<子分の海賊とQRコードを読み取り暗号を探す>
<スカイプ通信にチャレンジ>
<参考>中高生1万人のグッドネットチャレンジ
< イベント会場内の様子 >
< QRコードを読み取る参加者の高校生 >
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