平成18年度 : 2級 機械加工 学科試験問題 (数値制御旋盤 作業)

平成18年度
:
2級
機械加工
(数値制御旋盤
注意!!
試験問題
学科試験問題
作業)
この問題集は、試験問題を入力したものです。入力ミスによる、
誤字脱字等について不備がある可能性が有ります。
1時間40分
:
問題数
50題(A 群25題、B 群25題)
【A 群(真偽法)】
1 工作機械は、主として金属の工作物を切削、研削などによって、又は電気、その他のエネ
ルギを利用して不要部を取り除き、所要の形状に作り上げる機械のことであるが、使用中
機械を手で保持したり、マグネットスタンド等によって固定するものも含まれる。
2
同期タップ加工では、フローティングタッパを用いないで、高速高精度のタップ加工を行
うことができる。
3
送り軸駆動系において、セミクローズドループ方式は、クローズドループ方式より位置決
め精度が優れている。
4
NC装置の最大指令値は、機械のテーブルストロークによって制限される。
5 ATC とは、工作物を自動的に交換する装置のことである。
6
日本工業規格(JIS)における NC 旋盤の静的精度検査によれば、ベッド滑り面の真直度
は、ベッド上の振りが 600mm のものでは 0.05mm/m である。
7
NC 工作機械におけるピッチ誤差補正機能とは、位置決め精度をよくする機能の 1 つであ
る。
8
日本工業規格(JIS)によれば、“U"はX軸に平行な軸のアドレスである。
9
準備機能(G機能)において、指令された状態を保持することをモーダルという。
10 CNC の RS232C インターフェースを使用し、プログラムを入力するコードは、
ISO コードの一種類である。
11 一般に、ボーリング仕上げ加工では、穴底で主軸定位置停止し刃先をシフトさせる
固定サイクルを使用する。
12 ワーク座標系の原点は、機械座標系上の任意の位置で設定することができる。
13 ホームポジションは、工具交換又はパレット交換のために用いられる。
14 一般に、アルミや鋳鉄の切削加工において、刃具はハイスを使用する。
15 ボーリングエ具は、仕上げに用いるので、必ず 1 枚刃である。
16 超硬は、サーメットよりも高速切削できるが、同じ切削領域で使用すれば工具寿命が長くな
る。
1
17 超硬切削工具へのコーティング法には、化学蒸着法(CVD 法)と物理蒸着法(PVD 法)の
2 種類がある。
18 切削条件が同一ならば、すくい角 20 度のバイトは、すくい角 10 度のバイトより切削
抵抗が大きい。
19 ハンドタップの食付き部の長さは、上げタップで 3 山である。
20
タップ加工においで、同期タップサイクルを使用する場合、ミーリングチャック(コ
レット)では加工できない。
21 S50C 材にφ10 のドリル加工を行う場合、切削速度(V)=30in/min、円周率(Π)=3 と
すると、主軸回転速度は 1000min-1 となる。
22 切削工具において、黒皮切削や断続切削では、チッピングに対する刃先強度を増すために、
刃先ランドを付けたり、ホーニングを行うとよい。
23 一般に、切削速度を速くすると、構成刃先が発生しにくい。
24 正面フライスの切れ刃におけるアキシャルレーキ角が負の場合、切削性がよく、溶
着しにくい。
25 超硬バイトで切削を行う場合、切りくずが巻きついて困るときには、送り速度を速
くするのも一つの解決方法である。
[B群(多肢択一法)]
1
直径が大きく、形状が複雑で重量がつり合っていない部品の加工に、適切なものはどれか。
イ 正面旋盤
口 ロール旋盤
ハ 立て旋盤
二 普通旋盤
2
研削といしの表示 WA60K8V に関する記述として、誤っているものはどれか。
イ WA は、と粒の種類を示す。
口 60 は、集中度を示す。
ハ Kは、結合度を示す。
ニ Vは、結合剤の種類を示す。
3
切削油剤に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
イ 水溶性切削油剤の希釈放は、腐敗することがある。
ロ 一般に水溶性より不水溶性のほうが防錆性がよい。
八 一般に水溶性より不水溶性のほうが潤滑性がよい。
二 一般に水溶性より不水溶性のほうが冷却性がよい。
4
次の潤滑方式の中で、循環式はどれか。
イ 滴下給油方式
口 灯心給油方式
5
ハ
手差し給油方式
油圧回路において、連続回転運動を得るための装置はどれか。
イ ロータリジョイント
ロ 油圧モータ
ハ 単動シリンダ
ニ ロータリアクチュエータ
二
2
油浴給油方式
6
ジグ用ブシュに関する記述のうち、誤っているものはどれか。
イ 固定ブシュには、つばなしとつば付きがある。
口 差込みブシュには、左回り用切り欠き形のブシュがある。
ハ つば付きブシュは、差込みブシュの案内として使用される。
二 つばなし固定ブシュは、ジグの同一穴の上下にも用いられる。
7
比較測定器でないものはどれか。
イ ハイトゲージ
ハ シリンダゲージ
ロ
ニ
パス
空気マイクロメータ
8
品質管理に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
イ ヒストグラムは、全体のばらつきの姿を見るのに用いられる図である。
口 特性要因図は、原因を洗い出すのに用いられる図である。
ハ 抜取検査は、サンプル検査結果でロットの合否を判定する検査である。
ニ パレート図は、不良品等の発生数を原因別に小さい順に並べた図である。
9
歯車に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
イ 歯車歯形には、一般にインボリュート歯形が使われている。
ロ 歯車を精度よく作ればバックラッシは必要ない。
ハ 歯車のモジュールは、歯の大きさを表している。
二 X-O歯車(標準平歯車)では、モジュールと歯先円直径から歯数がわかる。
10 V べルト伝動に関する記述のうち、正しいものはどれか。
イ Vベルトは、強い力を伝えるためクロスベルト(十字掛け)で使用するのが一
般的である。
口 Vベルト車のV溝の角度は、直径の大小に関係なく 40°である。
ハ Vベルトは、平ベルトより伝動回転比を大きくすることができるため、速
度比が大きい場合に適している。
ニ Vベルトは、平ベルトより軸間距離が長い伝動に適している。
11 下図のうち、ねじ歯車はどれか。
12 けがき線の引き方の記述のうち、誤っているものはどれか。
イ けがき針は、引く方向に傾けて、針先を定規に密着させて引く。
ロ トースカンで線をけがくときは、引く方向に傾けて引く。
ハ 精密なけがきには、ハイトゲージを使用する。
ニ トースカンで線を引く場合は、数回に分けて重ね書きする。
3
13 次の記述中の(
)内に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
(
)は、切りくずが容易に進行方向に排出されるようにしたタップで、
通し穴に用いられる。
イ
ハ
スパイラルタップ
スパイラルポイントタップ
ロ
ニ
14 溶接法として、誤っているものはどれか。
イ MAG溶接法
ロ MIG溶接法
15 次の記述中の(
青銅は、銅と(
イ
すず
ハ
ガスタップ
ハンドタップ
TIG溶接法
ニ
TAG溶接法
)内に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
)を主成分とした合金である。
ロ
鉛
ハ
亜鉛
ニ
りん
16 熱処理に関する用語について、誤っているものはどれか。
イ 焼入れ液とは、焼入れに用いられる冷却液で主に食塩水、水、及び油である。
口 焼戻しとは、焼入れした鋼を再加熱した後に冷却し、じん性を増し硬さを
減ずることである。
ハ 焼きならしとは、焼鈍ともいい、鋼を加熱後急冷することである。
二 焼きなましとは、内部応力の除去のため、加熱後に徐冷する操作である。
17 材料の硬さ試験で、ビッカース硬さを表す記号はどれか。
イ HBW
ロ HV
ハ HRC
ニ
HS
18 下図に示す軟鋼の「応力ーひずみ線図」において、上降伏点を示すものはどれか。
イ A
ロ B
ハ C
ニ D
19 日本工業規格(JIS)よれば、FCD はどれか。
イ 球状黒鉛鋳鉄品
口 ねずみ鋳鉄品
ハ 黒心可鍛鋳鉄品
二 炭素鋼鋳鋼品
20 日本工業規格(JIS)の機械製図に関する記述のうち、誤っているものはどれか。
イ C10 は、45°の面取り 10mm を表す。
口 SR10 は、球の直径 10mm を表す。
ハ R10 は、半径 10mm を表す。
ニ □10 は、断面の 1 辺が 10mm の正方形を表す。
4
21 下図に示す第三角法による投影図(図 A)の見取り図(図 B)として、正しいものはどれか。
22 100V で、500W の電気器具に流れる電流値(A)はどれか。
イ 0.2A
ロ 2A
ハ 5A
ニ 50A
23 次の記述のうち、誤っているものはどれか。
イ 電気抵抗は、導線の断面積に反比例する。
口 電力とは、1 秒間における電気の仕事量である。
ハ 電流の流れる方向は、自由電子の移動する方向と同方向である。
ニ 電流は、1 秒間に移動する電子の量で測定される。
24 次の記述中の(
)内に当てはまる数値として、正しいものはどれか。
50Hz で 1500min-1 の三相誘導電動機を 60Hz で使用した場合、すべりがな
ければ(
)min-1 の回転数となる。
イ
1200
25 次の記述中の(
ロ 1350
ハ
1650
二
1800
)内に当てはまる語句として、正しいものはどれか。
労働安全衛生関係法令によれば、事業者は、研削といしについては、その日の作業を
開始する前には( A )、研削といしを取り替えたときには( B )試運転をし
なければならない。
イ
口
ハ
二
(A)
1 分間以上
1 分間以上
3 分間以上
適宜に
(B)
3 分間以上
5 分間以上
5 分間以上
充分に
5